JP2019006601A - 車輪式カウンターウエイト - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーン本体に対する車輪式カウンターウエイトの着脱作業の、手間および時間を抑制する。【解決手段】車輪式カウンターウエイト20は、クレーン本体13に連結されるものであり、台車30と、連結部材50と、を備える。台車30は、車輪およびウエイト45を有するものである。連結部材50は、台車30に回転可能に取り付けられ、台車30に対して回転することで、突出状態と、格納状態と、の間で移動可能である。突出状態は、台車30から台車30外側に連結部材50が突出するとともに、連結部材50をクレーン本体13に結合可能な状態である。格納状態は、台車30に連結部材50が格納された状態である。【選択図】図2

Description

本発明は、クレーンに用いられる車輪式カウンターウエイトに関する。
例えば特許文献1(図1)などに、従来の車輪式カウンターウエイトが記載されている。この車輪式カウンターウエイトは、台車と、連結部材とを備える。台車とクレーン本体とが、連結部材で連結される。
特開2015−74555号公報
同文献に記載の技術では、車輪式カウンターウエイトが搬送されるときには、連結部材は、台車および牽引用搬送車に連結されて搬送される。そして、クレーン本体に車輪式カウンターウエイトが取り付けられるときに、台車および牽引用搬送車から連結部材が取り外された後、この連結部材により台車とクレーン本体とが連結される。このとき、連結部材を、例えば補助クレーンなど、車輪式カウンターウエイトとは別の装置を用いて移動させる必要がある。また、クレーン本体から車輪式カウンターウエイトが取り外されるときに、クレーン本体および台車から連結部材が取り外される。このときにも、連結部材を、例えば補助クレーンなど、車輪式カウンターウエイトとは別の装置を用いて移動させる必要がある。その後、連結部材が、台車および牽引用搬送車に取り付けられる。この技術では、台車に対して連結部材が着脱されるので、クレーン本体に対する車輪式カウンターウエイトの着脱作業(組立分解作業)に、手間および時間がかかる。
そこで本発明は、クレーン本体に対する車輪式カウンターウエイトの着脱作業の、手間および時間を抑制できる、車輪式カウンターウエイトを提供することを目的とする。
本発明の車輪式カウンターウエイトは、クレーン本体に連結されるものである。車輪式カウンターウエイトは、台車と、連結部材と、を備える。前記台車は、車輪およびウエイトを有する。前記連結部材は、前記台車に回転可能に取り付けられる。前記連結部材は、前記台車に対して回転することで、前記台車から台車外側に突出するとともにクレーン本体に結合可能な突出状態と、前記台車に格納された格納状態と、の間で移動可能である。
上記構成により、クレーン本体に対する車輪式カウンターウエイトの着脱作業の、手間および時間を抑制できる。
クレーンを横から見た図である。 図1に示す車輪式カウンターウエイト20などを上から見た図である。 図1に示す車輪式カウンターウエイト20をクレーン本体13側から見た図である。 図3に示す第1車輪式カウンターウエイト21を台車横方向Ybから見た図であり、第1車輪式カウンターウエイト21の搬送時の状態を示す図である。 図4のF5矢視図である。 図5に示す第1車輪式カウンターウエイト21から搬送車70が切り離された状態を示す図5相当図である。 図3に示す車輪式カウンターウエイト20などを台車横方向Ybから見た図であり、第2車輪式カウンターウエイト22の搬送時の状態を示す図である。 図7のF8矢視図である。 図8に示す第1車輪式カウンターウエイト21と第2車輪式カウンターウエイト22とが連結された状態を示す図8相当図である。 第2実施形態の図2相当図である。 第2実施形態の図5相当図である。 第3実施形態の図3相当図である。 第4実施形態の図2相当図である。
(第1実施形態)
図1〜図9を参照して第1実施形態の車輪式カウンターウエイト20について説明する。車輪式カウンターウエイト20は、クレーン1に設けられる。
クレーン1は、建設作業などに用いられる建設機械であり、例えば移動式クレーンである。クレーン1は、下部走行体11と、クレーン本体13と、ブーム15と、ブーム起伏装置17と、車輪式カウンターウエイト20と、を備える。
下部走行体11は、クレーン1を走行させる部分であり、例えばクローラを備え、例えばホイールを備えてもよい。
クレーン本体13は、下部走行体11に対して旋回可能であり、下部走行体11よりも上側Z1に配置される、上部旋回体である。クレーン本体13は、図示しない運転室、およびカウンターウエイト13wなどを備える。下部走行体11に対するクレーン本体13の旋回の回転軸の方向(鉛直方向)を上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、下部走行体11からクレーン本体13に向かう側(または向き、以下同様)を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。クレーン本体13の長手方向をクレーン前後方向Xaとする。クレーン前後方向Xaにおいて、カウンターウエイト13wからブーム15の基端部に向かう側をクレーン前後方向Xa前側とし、その逆側をクレーン前後方向Xa後側とする。クレーン前後方向Xaおよび上下方向Zのそれぞれに直交する方向をクレーン横方向Ya(クレーン本体横方向)とする。クレーン本体13は、クレーン本体側結合部14を備える。
クレーン本体側結合部14は、クレーン本体13のクレーン前後方向Xa後側の部分に配置される。クレーン本体側結合部14は、車輪式カウンターウエイト20が結合される部分である。
ブーム15は、クレーン本体13に起伏自在に取り付けられる。ブーム15は、ワイヤロープおよびフックを介して吊荷Lを吊り上げる構造物である。
ブーム起伏装置17は、クレーン本体13に対してブーム15を起伏させる装置である。例えば、ブーム起伏装置17は、第1マスト17aと、ブームガイライン17bと、第2マスト17cと、マストガイライン17dと、マスト起伏ロープ17eと、を備える。第1マスト17aは、クレーン本体13に起伏自在に取り付けられ、ブーム15よりもクレーン前後方向Xa後側に配置される。ブームガイライン17bは、第1マスト17aとブーム15とにつながれる。第2マスト17cは、クレーン本体13に起伏自在に取り付けられ、第1マスト17aを起伏させる。第2マスト17cは、第1マスト17aよりも下側Z2に配置される。マストガイライン17dは、第1マスト17aと第2マスト17cとにつながれる。マスト起伏ロープ17eは、クレーン本体13に設けられたウインチ(図示なし)と第2マスト17cとにつながれる。このウインチが、マスト起伏ロープ17eを巻き取りおよび繰り出しすることで、第2マスト17cが起伏し、第1マスト17aが起伏し、ブーム15が起伏する。
ウエイト吊下部材19は、ブーム起伏装置17から車輪式カウンターウエイト20を吊り下げる部材である。ウエイト吊下部材19は、第1マスト17aの先端部と車輪式カウンターウエイト20とにつながれる。ウエイト吊下部材19は、例えばガイラインなどである。
車輪式カウンターウエイト20は、クレーン1の能力を上げるための、おもりであり、クレーン本体13に取り付けられる。車輪式カウンターウエイト20は、走行可能に構成される。図2に示すように、車輪式カウンターウエイト20は、分解可能に構成され、第1車輪式カウンターウエイト21と、第2車輪式カウンターウエイト22と、を備える。
この車輪式カウンターウエイト20は、図1に示すクレーン1が吊荷L(図1参照)を吊り上げたときに、地面に対して浮き上がる。車輪式カウンターウエイト20は、ウエイト吊下部材19が取り付けられる取り付け部を備える。この取り付け部は、車輪式カウンターウエイト20が地面に対して浮き上がったときに、車輪式カウンターウエイト20が安定できるような位置に設けられる。例えば、この取り付け部は、図2に示す車輪式カウンターウエイト20全体の(第1車輪式カウンターウエイト21および第2車輪式カウンターウエイト22の)重心位置(中心部)に設けられる。上記「重心位置」は、略重心位置でもよい(以下の「重心位置」について同様)。例えば、この取り付け部は、第1車輪式カウンターウエイト21の重心位置、および第2車輪式カウンターウエイト22の重心位置のそれぞれに設けられてもよい。例えば、この取り付け部は、第1車輪式カウンターウエイト21のウエイト45(後述)の上部(上側Z1部分)に設けられてもよい(第2車輪式カウンターウエイト22についても同様)。車輪式カウンターウエイト20が分割可能ではない場合(図10参照)は、この取り付け部は、例えばウエイト45の上部などに設けられる。
第1車輪式カウンターウエイト21と第2車輪式カウンターウエイト22とは互いに同様に構成される。車輪式カウンターウエイト20は、台車30と、連結部材50と、反クレーン本体側連結部材60と、を備える。
台車30は、図3に示すように、ウエイト45を有し、車輪42により走行可能である。水平方向(上下方向Zに直交する方向)であって、台車30の例えば長手方向を、台車前後方向Xbとする。図2に示すように、クレーン本体13に車輪式カウンターウエイト20が取り付けられたとき、台車前後方向Xbは、クレーン横方向Yaである。なお、台車前後方向Xbは、台車30の長手方向でなくてもよい。水平方向であって、台車前後方向Xbに直交する方向を、台車横方向Yb(台車左右方向)とする。
この台車30は、例えば複数台設けられ、例えば2台設けられる。台車30は、第1車輪式カウンターウエイト21を構成する第1台車31と、第2車輪式カウンターウエイト22を構成する第2台車32と、を備える。第2台車32は、第1台車31に対して台車前後方向Xbに着脱可能である。図3に示すように、第1台車31および第2台車32のそれぞれは、台車本体41と、車輪42と、ジャッキ43と、台車連結部44と、ウエイト45と、回転支持部47(図2参照)と、回転支持部49と、を備える。
台車本体41は、車輪42などが取り付けられる構造物である。図4に示すように、台車本体41を構成する面には、上面41aと、側面41bと、下面41cと、がある。上面41aは、上側Z1を向いた面である。図5に示すように、側面41bは、台車横方向Yb外側を向いた面であり、台車本体41の台車横方向Yb外側の面である。図4に示すように、下面41cは、下側Z2を向いた面である。
車輪42およびジャッキ43のそれぞれは、台車本体41に取り付けられる。図1に示すように、ジャッキ43は、上下方向Zに伸縮することで、車輪式カウンターウエイト20を接地させたり、車輪式カウンターウエイト20を地面から浮かせたりするための装置である。
台車連結部44は、図3に示すように、第1台車31と第2台車32とを連結する部分である。台車連結部44での連結は、例えばピンなどによる連結である。台車連結部44は、台車本体41の台車前後方向Xbにおける端部から、台車前後方向Xbに突出する。台車連結部44は、台車前後方向Xbの両側(前側および後側)に設けられる。この場合、第1台車31と第2台車32とが台車前後方向Xbに入れ替わっても、第1台車31と第2台車32とを連結できる。なお、台車連結部44は、台車前後方向Xbの片側にのみ設けられてもよい。
ウエイト45は、クレーン1の能力を上げるおもりである。図1に示すように、ウエイト45は、クレーン本体13のカウンターウエイト13wとは別に設けられ、クレーン本体13よりもクレーン前後方向Xa後側に配置されるものである。図3に示すように、ウエイト45は、台車本体41の上面41aに載せられる。例えば、ウエイト45は、複数枚の板状ウエイトが積み上げられたもの(積み上げ式)である。ウエイト45は、積み上げ式でなくてもよい。
回転支持部47は、図2に示すように、台車30に回転自在に反クレーン本体側連結部材60を取り付ける部材である。回転支持部47は、例えばピンなどである。回転支持部47は、台車30に対する反クレーン本体側連結部材60の回転軸の方向を変えることが可能なものでもよく、例えばユニバーサルジョイントなどでもよい。
回転支持部49は、台車30に回転自在に連結部材50を取り付ける部材である。回転支持部49は、例えばピンなどである。
連結部材50は、台車30とクレーン本体13とを連結する部材である。図4に示すように、搬送時に、連結部材50は、台車30と搬送車70とを連結する。図2に示すように、連結部材50は、第1連結部材51と、第2連結部材52と、を備える。
第1連結部材51は、第1台車31に取り付けられる。第2連結部材52は、第2台車32に取り付けられる。第1連結部材51と第2連結部材52とは互いに同様に構成される。以下では主に第1連結部材51について説明し、第2連結部材52の説明を省略する。第1連結部材51の形状は、長手方向を有する形状である。第1連結部材51の長手方向において、第1台車31に取り付けられる側(回転支持部49側)を基端側、その逆側を先端側とする。
この第1連結部材51は、第1台車31に回転可能に取り付けられる。[回転方向の例1]第1連結部材51は、第1台車31に対して水平方向に回転可能である。すなわち、第1台車31に対する第1連結部材51の回転軸(以下、単に第1連結部材51の回転軸という)の方向は、上下方向Zの成分を有する。[回転方向の例1−1]第1連結部材51の回転軸の方向は、例えば上下方向Zと一致し、例えば略上下方向Zでもよい。第1連結部材51は、例えば水平面内で回転し、略水平面内で回転してもよい。[回転方向の例1−2]第1連結部材51は、第1台車31に対して、水平方向および上下方向Zに回転可能でもよい。[回転方向の例2]なお、第1連結部材51は、台車30に対して上下方向Zにのみ回転可能でもよい。
この第1連結部材51が第1台車31に対して上下方向Zに回転可能である場合は、次の効果が得られる。例えば、第1連結部材51の基端側部分の(回転支持部49の)上下方向Zにおける位置(上下方向Z位置)と、第1連結部材51の先端側部分(後述する結合部57)の上下方向Z位置と、が異なる(高さが合わない)場合がある。また、地面の凹凸などにより、クレーン本体13に対して第1台車31が上下方向Zに移動する場合がある。また、クレーン1の走行時などの、クレーン本体13と第1台車31との速度差などにより、クレーン本体13に対する第1台車31の位置が変化する場合がある。これらの場合でも、第1連結部材51が第1台車31に対して上下方向Zに回転可能であることにより、第1台車31およびクレーン本体13に第1連結部材51を適切に接続できる。
また、第1連結部材51が(後述する結合部57が)クレーン本体13に対して上下方向Zに回転可能であることが好ましい。この場合、第1台車31およびクレーン本体13に第1連結部材51をより適切に接続できる。
(第1連結部材51の回転(突出状態、格納状態))
この第1連結部材51が第1台車31に対して回転可能な範囲は、次のように設定される。図6に示すように、第1連結部材51は、第1台車31に対して回転することで、突出状態と、格納状態と、の間で移動可能である。突出状態および格納状態のそれぞれは、図2に示す第1台車31に対する第1連結部材51の回転角度の状態である。
この第1連結部材51の「突出状態」は、第1台車31から台車横方向Yb外側に(台車30外側に)第1連結部材51が突出した状態である。また、突出状態は、第1連結部材51をクレーン本体13に結合可能な、第1連結部材51の状態である。例えば、突出状態のとき、第1連結部材51の長手方向は、台車横方向Ybと一致する、またはほぼ一致する。
この第1連結部材51の「格納状態」は、図5に示すように、第1台車31に第1連結部材51が格納された状態である。上側Z1から見たとき、突出状態(図2参照)よりも格納状態の方が、第1台車31からの第1連結部材51の突出量が少ない。例えば、格納状態のとき、第1連結部材51の長手方向は、台車前後方向Xbと一致する、またはほぼ一致する。格納状態のとき、かつ、上側Z1から見たとき、第1台車31の輪郭と第1連結部材51との関係は、例えば次のように設定される。[例1]第1連結部材51の大部分または全部は、第1台車31の輪郭の内側に収まる。[例2]第1連結部材51は、第1台車31の輪郭に沿うように配置される。[例2−1]第1連結部材51は、第1台車31の輪郭の内側で、第1台車31の輪郭に沿うように配置されてもよい。[例2−2]第1連結部材51は、第1台車31の輪郭の外側で、第1台車31の輪郭に沿うように配置されてもよい。
(第1連結部材51の回転(クレーン本体13との関係))
この第1連結部材51が第1台車31に対して回転可能な回転角度θ(後述、図6参照)の範囲は、次のように設定されることが好ましい。図1に示す下部走行体11に対してクレーン本体13が旋回する場合がある。この場合、クレーン本体13の旋回の加減速に対して、車輪式カウンターウエイト20の旋回の加減速は、遅れる場合がある。また、クレーン1の旋回時に車輪式カウンターウエイト20が自走(駆動)する場合、クレーン本体13を旋回させる動力と車輪式カウンターウエイト20を駆動させる動力とが異なる。そのため、クレーン本体13が一定速度で旋回しても、クレーン1と車輪式カウンターウエイト20とで回転の速度差が生じる場合もある。また、クレーン本体13および車輪式カウンターウエイト20がクレーン前後方向Xaに移動(前進、後進)する場合、路面状況によっては、クレーン本体13に対して車輪式カウンターウエイト20がクレーン横方向Yaにぶれる(ずれる)ことが想定される。その結果、図2に示すクレーン本体13に対して、車輪式カウンターウエイト20の相対位置が変わり、具体的にはクレーン横方向Yaに移動する。ここで、クレーン本体13に対して、連結部材50および台車30が剛結されていると、連結部材50およびその周辺部(以下「連結部材50など」という)に大きな力がかかる場合がある。そこで、図2に示すように、クレーン本体13に第1連結部材51を介して第1台車31が連結された状態のときに、クレーン本体13に対して第1台車31がクレーン横方向Yaの両側(左右)に移動自在となるように、回転角度θの範囲が設定される。これにより、連結部材50などに作用する力が抑制される。ここで、クレーン本体13の旋回加減速の度合いが大きいほど、クレーン本体13に対してクレーン横方向Yaに車輪式カウンターウエイト20が大きくずれる。一方、クレーン本体13の旋回加減速の度合いには限度があるので、上記ずれには限度がある。そこで、上記ずれが最大となっても、クレーン本体13に対して第1台車31がクレーン横方向Yaの両側に移動自在となるように、回転角度θの範囲が設定されることが好ましい。
(第1連結部材51の回転(回転角度θ))
この第1連結部材51の第1台車31に対する回転角度θを次のように定義する。図6に示すように、上側Z1から見たとき、第1台車31に対する第1連結部材51の回転軸(回転支持部49)を、回転角度θの中心とする。格納状態のときの第1連結部材51の回転角度θを0°とする。台車30から台車横方向Yb外側に突出する第1連結部材51の回転角度θを正(+)とする。突出状態のときの第1連結部材51の回転角度θは、本実施形態では90°である。なお、突出状態のときの第1連結部材51の回転角度θは、90°でなくてもよい。
この第1連結部材51が第1台車31に対して回転可能な回転角度θの範囲(以下、単に「回転角度θの範囲」という)は、次の通りである。[例1]回転角度θの範囲は、0°から90°までの範囲である。[例2]回転角度θの範囲は、0°から、90°よりも大きい所定角度までの範囲である。上記「90°よりも大きい所定角度」は、180°よりも小さい。[例3]回転角度θの範囲は、0°から180°までの範囲である。この場合、第1連結部材51に搬送車70を結合可能な場合は、第1台車31の台車前後方向Xbのどちら側にも、搬送車70を結合できる。[例4]第1連結部材51は、第1台車31に対して、上記の各例の回転角度θの範囲よりも広い範囲で回転可能でもよい。例えば、回転角度θの範囲の下限は、0°未満でもよい。例えば、回転角度θの範囲の上限は、180°よりも大きくてもよい。
この第1連結部材51の第1台車31に対する回転の動力は、流体圧(油圧など)を用いたものでもよく、電力を用いたものでもよい。この動力は、モータ(油圧モータ、電動モータなど)を用いたものでもよく、伸縮シリンダ(油圧シリンダなど)を用いたものでもよい。この動力として伸縮シリンダを用いる場合は、伸縮シリンダの伸縮運動を回転運動に変換する機構(リンク機構など)が用いられる。
この第1連結部材51の第1台車31への取付位置(回転支持部49の位置)は、次のように設定される。[例1]図4に示すように、第1連結部材51の取付位置は、第1台車31の(台車本体41の)上面41aである。この場合、第1連結部材51が他の部材と干渉しにくく、第1台車31の台車横方向Ybの寸法が大きくなりにくい。[例2]第1連結部材51の取付位置は、台車本体41の側面41bでもよい。ただし、第1車輪式カウンターウエイト21が、例えば公道を用いて搬送される場合などには、第1車輪式カウンターウエイト21の寸法(幅、長さ、高さ)が制限される。そのため、第1連結部材51が輸送制限幅内に収まるように配置される必要がある。[例3]第1連結部材51の取付位置は、台車本体41の下面41cでもよい。ただし、第1連結部材51が、車輪42を支持する構造物(図示なし)、車輪42、およびジャッキ43などと干渉しないように配置される必要がある。
この第1連結部材51は、図2に示すように、第1台車31のクレーン本体13側の部分に取り付けられる。この「クレーン本体13側」は、台車横方向Ybのいずれか一方側(右側または左側)であって、第1連結部材51がクレーン本体13に結合されたときに、クレーン本体13側となる側である。第1連結部材51は、第1台車31のうち、ウエイト45よりもクレーン本体13側の部分に取り付けられる。例えば、第1連結部材51は、第1台車31の、台車前後方向Xbにおける中央部に取り付けられ、台車前後方向Xbにおける中央部に取り付けられなくてもよい。第1連結部材51は、本体部55と、結合部57と、を備える。
本体部55は、回転支持部49と結合部57との間の構造物である。本体部55は、柱状(例えば四角柱状、円柱状など)などである。本体部55の長手方向(第1連結部材51の長手方向)から見た、本体部55の断面形状は、例えば、四角形でもよく、円形でもよく、半円形でもよく、馬蹄形などでもよい。本体部55は、例えば箱型構造(内部が空洞の構造)を含んでもよく、ラチス構造を含んでもよい。本体部55は、伸縮可能に構成される。本体部55は、固定部55aと、伸縮部55bと、を備える。
固定部55aは、第1台車31に取り付けられる部分である。固定部55aは、回転支持部49に取り付けられる部分である。
伸縮部55bは、クレーン本体13から第1台車31までの距離を調整するために設けられる。伸縮部55bは、クレーン本体13への第1連結部材51の取り付けを容易にする部分である(詳細は後述)。伸縮部55bは、第1連結部材51の長手方向に移動可能に、固定部55aに取り付けられる。伸縮部55bの、第1連結部材51基端側の部分は、固定部55aに差し込まれる(収納される)。伸縮部55bは、固定部55aに対して、第1連結部材51先端側に突出する。
この伸縮部55bの固定部55aに対する移動(本体部55の伸縮)の動力は、流体圧(油圧など)を用いたものでもよく、電力を用いたものでもよい。この動力は、伸縮シリンダ(油圧シリンダなど)を用いたものでもよく、モータ(油圧モータ、電動モータなど)を用いたものでもよい。この動力としてモータが用いられる場合は、モータの回転運動を直線運動に変換する機構(ラックアンドピニオンなど)が用いられる。
結合部57は、クレーン本体13のクレーン本体側結合部14に結合可能である。図4に示すように、結合部57は、搬送車70に結合可能である。結合部57は、搬送車70に結合可能でなくてもよい。結合部57は、第1連結部材51の先端側端部に設けられる。結合部57は、本体部55の先端部(第1連結部材51先端側の端部)から、第1連結部材51先端側に突出する。水平方向かつ第1連結部材51の長手方向に直交する方向から見た結合部57の形状は、例えば、図4に示す例では四角形であり、円形でもよく、半円形でもよく、馬蹄形でもよく、これらを組み合わせた形状などでもよい。例えば、結合部57は、孔(ピン孔など)を備えてもよく、溝を備えてもよい。結合部57は、例えばフック状など、突起などに引っ掛け可能に構成されてもよい。結合部57は、クレーン本体側結合部14に対して上下方向Zに回転可能(水平方向の回転軸を中心に回転可能)であることが好ましい。この場合、第1連結部材51が、クレーン本体13に対して上下方向Zに回転可能となる。
反クレーン本体側連結部材60は、図2に示すように、連結部材50とほぼ同様に構成される。以下では、反クレーン本体側連結部材60について、主に連結部材50との相違点を説明する。反クレーン本体側連結部材60は、第1反クレーン本体側連結部材61と、第2反クレーン本体側連結部材62と、を備える。
第1反クレーン本体側連結部材61は、第1台車31に取り付けられる。第2反クレーン本体側連結部材62は、第2台車32に取り付けられる。第1反クレーン本体側連結部材61と第2反クレーン本体側連結部材62とは互いに同様に構成される。
この第1反クレーン本体側連結部材61は、第1台車31のクレーン本体13側とは反対側(クレーン本体13反対側)の部分に取り付けられる。クレーン本体13反対側は、台車横方向Ybのいずれか一方側(右側または左側)であって、上記の「クレーン本体13側」とは反対側である。第1反クレーン本体側連結部材61は、第1台車31に対して回転可能でもよく、第1台車31に対して回転可能でなくてもよい。第1反クレーン本体側連結部材61は、本体部65と、結合部67と、を備える。本体部65は、伸縮可能でもよく、伸縮可能でなくてもよい。結合部67は、搬送車70(図5参照)に結合可能である。結合部67は、クレーン本体13に結合可能でもよく、クレーン本体13に結合可能でなくてもよい。第1反クレーン本体側連結部材61を第1台車31に対して回転可能とし、結合部67をクレーン本体13に結合可能とした場合は、次の効果が得られる。この場合、クレーン本体13に対して第1車輪式カウンターウエイト21をクレーン前後方向Xaにおける逆向き(前後逆向き)に配置した場合でも、第1反クレーン本体側連結部材61を、第1連結部材51として用いることができる。
搬送車70は、図4に示すように、車輪式カウンターウエイト20を搬送する車両である。搬送車70は、例えば車輪式カウンターウエイト20を牽引する、牽引用搬送車である。搬送車70は、搬送車本体部71(車台部分)と、搬送車側結合部77と、を備える。図5に示すように、搬送車側結合部77は、車輪式カウンターウエイト20の結合部57および結合部67が結合される部分である。搬送車側結合部77は、例えば、搬送車本体部71に対して、上下方向Zの回転軸を中心に回転可能でもよく、搬送車本体部71に固定されてもよい。
(車輪式カウンターウエイト20の搬送および組立)
図1に示す車輪式カウンターウエイト20の搬送および組立は、次のように行われる。以下では作業の手順に沿って説明する。作業の手順は適宜変更されてもよい。
図4に示すように、搬送車70は、第1車輪式カウンターウエイト21を目的地(クレーン1(図1参照)が用いられる場所)まで搬送する。このとき、図5に示すように、第1連結部材51は、格納状態である。このとき、第1連結部材51は、回転支持部49から、台車前後方向Xbにおける搬送車70側に延びるように配置される(第1反クレーン本体側連結部材61も同様)。このとき、結合部57および結合部67は、搬送車側結合部77に結合されている。
次に、図6に示すように、第1車輪式カウンターウエイト21が、搬送車70から切り離される。このとき、結合部57および結合部67が、搬送車側結合部77から切り離される。
また、図7および図8に示すように、第1車輪式カウンターウエイト21と同様に、搬送車70は、第2車輪式カウンターウエイト22を目的地まで搬送する。なお、第1車輪式カウンターウエイト21を搬送する搬送車70と第2車輪式カウンターウエイト22を搬送する搬送車70とは同じ車両でも別の車両でもよい。次に、図9に示すように、搬送車70が操作されることで、第2車輪式カウンターウエイト22の台車連結部44が、第1車輪式カウンターウエイト21の台車連結部44の位置に合わされる。そして、第1車輪式カウンターウエイト21と第2車輪式カウンターウエイト22とが、台車連結部44で、例えばピンなどにより結合される。その結果、第1車輪式カウンターウエイト21と第2車輪式カウンターウエイト22とが連結される。このように、搬送車70を操作することで(搬送車70の動きで)台車連結部44の位置合わせができるので、第1車輪式カウンターウエイト21と第2車輪式カウンターウエイト22との組立を容易に行える。
次に、第2車輪式カウンターウエイト22が、搬送車70から切り離される。次に、図2に示すように、連結部材50が、台車30に対して回転することで、格納状態から突出状態に変わる。このとき、第1連結部材51が第1台車31に対して回転し、第2連結部材52が第2台車32に対して回転する。例えば、図6に示すように、第1台車31に対する第1連結部材51の回転角度θが、0°から90°に変えられる。
次に、図2に示す連結部材50が伸縮させられる。さらに詳しくは、伸縮部55bが、固定部55aに対して、連結部材50軸方向(クレーン前後方向Xa)に移動させられる。これにより、結合部57が、クレーン本体側結合部14の位置に合わされる。そして、結合部57とクレーン本体側結合部14とが、例えばピンなどにより結合される。その結果、車輪式カウンターウエイト20が、クレーン本体13に連結される。このように、連結部材50を伸縮させることで(固定部55aに対して伸縮部55bを移動させることで)、クレーン本体側結合部14への結合部57の位置合わせができるので、車輪式カウンターウエイト20とクレーン本体13との組立を容易に行える。
上記の手順とは逆の手順により、車輪式カウンターウエイト20が、クレーン本体13から取り外され、搬送車70(図5および図9参照)に連結され、搬送される。
(第1の発明の効果)
図1に示す車輪式カウンターウエイト20による効果は次の通りである。車輪式カウンターウエイト20は、クレーン本体13に連結されるものである。車輪式カウンターウエイト20は、台車30と、連結部材50と、を備える。台車30は、車輪42およびウエイト45を有するものである。
[構成1]図2に示す連結部材50は、台車30に回転可能に取り付けられる。連結部材50は、台車30に対して回転することで、突出状態と、格納状態(図6参照)と、の間で移動可能である。突出状態は、台車30から台車30外側(台車横方向Yb外側)に連結部材50が突出するとともに、連結部材50をクレーン本体13に結合可能な状態である。図6に示すように、格納状態は、台車30に連結部材50が格納された状態である。
上記[構成1]により、図2に示す台車30に対して連結部材50を着脱しなくても、連結部材50を突出状態と格納状態とに変化させることができる。その結果、クレーン本体13に対する車輪式カウンターウエイト20の着脱(組立、分解)を行うために、台車30に対して連結部材50を着脱する必要がない。よって、クレーン本体13に対する車輪式カウンターウエイト20の着脱作業の、手間および時間を抑制できる(手間を削減でき、時間を短縮できる)。
(第2の発明の効果)
[構成2]連結部材50は、台車30に対して水平方向に回転可能である。
上記[構成2]により、連結部材50が台車30に対して上下方向Zにのみ回転可能な場合(回転軸が水平方向と一致する場合)に比べ、格納状態(図6参照)の連結部材50の上下方向Zにおける寸法を抑制できる。
(第3の発明の効果)
[構成3]台車30に対する連結部材50の回転可能な回転角度θの範囲は、次のように設定される。この回転角度θの範囲は、クレーン本体13に連結部材50を介して台車30が連結された状態のときに、クレーン本体13に対して台車30がクレーン横方向Yaの両側(左右)に移動自在となるように設定される。
上記[構成3]により、クレーン本体13の旋回の加減速に対して、台車30の旋回の加減速が遅れても、連結部材50など(連結部材50および連結部材50の周辺部)に作用する力を抑制できる。その結果、例えば、連結部材50を小型化できる。
(第4の発明の効果)
[構成4]図6に示すように、上側Z1から見たとき、台車30に対する連結部材50の回転角度θを次のように定義する。台車30に対する連結部材50の回転軸を中心とし、格納状態のときの連結部材50の回転角度θを0°とし、台車30から台車30の外側(台車横方向Yb外側)に突出する連結部材50の回転角度θを正の回転角度θとする。このとき、連結部材50は、0°から180°までの範囲で、台車30に対して回転可能である。
上記[構成4]により、クレーン本体13の旋回の加減速に対して、台車30の旋回の加減速が遅れても、連結部材50および連結部材50の周辺部に作用する力を抑制できる(上記「(第3の発明の効果)」を参照)。また、台車30の台車前後方向Xbのどちら側にも、連結部材50を介して搬送車70を接続できる。
(第5の発明の効果)
[構成5]図2に示すように、連結部材50は、固定部55aと、伸縮部55bと、を備える。固定部55aは、台車30に取り付けられる。伸縮部55bは、連結部材50の長手方向(例えば第1連結部材51の長手方向)に移動可能に、固定部55aに取り付けられる。
上記[構成5]により、連結部材50は、連結部材50の長手方向に伸縮可能である。よって、連結部材50を伸縮させることで、クレーン本体13に連結部材50を結合する作業を容易に行える。また、図1に示すように、連結部材50を伸縮させることで、クレーン本体13から台車30までの距離を調整できるので、クレーン作業に必要なモーメントを調整できる。また、連結部材50を伸縮させることで、クレーン1の周囲の物と車輪式カウンターウエイト20とが干渉しないように、クレーン本体13から台車30までの距離を調整できる。
上記[構成5]により、次の効果が得られてもよい。図4に示すように、連結部材50が搬送車70に結合される場合は、連結部材50を伸縮させることで、搬送車70に連結部材50を結合する作業が容易になる。
(第6の発明の効果)
[構成6]台車30への連結部材50の取付位置は、台車30の上面41aである。
図5に示す台車30への連結部材50の取付位置が、台車30の側面41bの場合、車輪式カウンターウエイト20の幅(台車横方向Ybの寸法)が広くなる場合がある。また、図4に示す台車30への連結部材50の取付位置が、台車30の下面41cの場合、下面41cよりも下側Z2に配置される物(車輪42など)に連結部材50が干渉する場合がある。一方、上記[構成6]では、車輪式カウンターウエイト20の幅が広くなることを抑制でき、また、下面41cよりも下側Z2に配置される物に連結部材50が干渉することを抑制できる。
(第9の発明の効果)
[構成9]連結部材50は、搬送車70に結合可能である。
上記[構成1]および[構成9]により、連結部材50は、クレーン本体13(図2参照)に結合可能であり(上記[構成1]参照)、搬送車70にも結合可能である(上記[構成9])。よって、クレーン本体13に結合するための連結部材50とは別に、搬送車70に結合するための部材(専用部材)を設ける必要がない。
また、上記[構成1]および[構成9]により、次の効果が得られる。特許文献1に記載の技術では、車輪式カウンターウエイトが搬送されるときには、連結部材は、搬送車と台車とに取り付けられる。そして、クレーン本体に車輪式カウンターウエイトが取り付けられるときに、搬送車および台車から連結部材が取り外された後、この連結部材により台車とクレーン本体とが連結される。このとき、連結部材を、例えば補助クレーンなど、車輪式カウンターウエイトとは別の装置を用いて移動させる必要がある。また、クレーン本体から車輪式カウンターウエイトが取り外されるときに、クレーン本体および台車から連結部材が取り外される。このときにも、連結部材を、例えば補助クレーンなど、車輪式カウンターウエイトとは別の装置を用いて移動させる必要がある。その後、連結部材が、搬送に適した姿勢で台車に取り付けられる。そのため、クレーン本体に対する車輪式カウンターウエイトの着脱作業に、手間と時間がかかる。一方、本実施形態では、上記[構成1]および[構成9]により、図4に示す台車30から連結部材50を取り外さなくても、搬送車70およびクレーン本体13(図2参照)に連結部材50を結合できる。よって、クレーン本体13に対する車輪式カウンターウエイト20の着脱作業の、手間および時間をより抑制できる。
(第10の発明の効果)
[構成10]図2に示すように、車輪式カウンターウエイト20は、反クレーン本体側連結部材60を備える。反クレーン本体側連結部材60は、台車30のクレーン本体13側とは反対側(クレーン本体13反対側)の部分に取り付けられる。図5および図8に示すように、反クレーン本体側連結部材60は、搬送車70に結合可能である。図2に示すように、連結部材50は、台車30のクレーン本体13側の部分に取り付けられる。
上記[構成10]により、図5および図8に示すように、連結部材50および反クレーン本体側連結部材60により、台車30と搬送車70とを連結できる。よって、連結部材50のみによって台車30が搬送車70に連結される場合に比べ、台車30と搬送車70とを確実に連結できる。
(第11の発明の効果)
[構成11]図2に示すように、台車30は、第1台車31と、第1台車31に対して台車前後方向Xbに着脱可能である第2台車32と、を備える。連結部材50は、第1台車31に取り付けられる第1連結部材51と、第2台車32に取り付けられる第2連結部材52と、を備える。反クレーン本体側連結部材60は、第1台車31に取り付けられる第1反クレーン本体側連結部材61と、第2台車32に取り付けられる第2反クレーン本体側連結部材62と、を備える。
上記[構成11]により、台車30を複数に分割して搬送する場合でも、上記「(第10の発明の効果)」が得られる。
(第2実施形態)
図10および図11を参照して、第2実施形態の車輪式カウンターウエイト220について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態の車輪式カウンターウエイト220のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同じ符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様)。本実施形態の車輪式カウンターウエイト220は、図2に示す第2台車32を備えない。
連結部材50は、第2連結部材52(図2参照)とほぼ同様の第3連結部材253を備える。第2連結部材52に対する第3連結部材253の相違点は次の通りである。図2に示すように、第1実施形態では、第2連結部材52は、第2台車32に取り付けられた。一方、図10に示すように、本実施形態では、第3連結部材253は、第1台車31に取り付けられる。第3連結部材253は、第1連結部材51と台車前後方向Xbに並ぶように配置される。
反クレーン本体側連結部材60は、第2反クレーン本体側連結部材62(図2参照)とほぼ同様の第3反クレーン本体側連結部材263を備える。第2反クレーン本体側連結部材62に対する第3反クレーン本体側連結部材263の相違点は次の通りである。図2に示すように、第1実施形態では、第2反クレーン本体側連結部材62は、第2台車32に取り付けられた。一方、図10に示すように、本実施形態では、第3反クレーン本体側連結部材263は、第1台車31に取り付けられる。第3反クレーン本体側連結部材263は、第1反クレーン本体側連結部材61と台車前後方向Xbに並ぶように配置される。
(第3実施形態)
図12を参照して、第3実施形態の車輪式カウンターウエイト320について、第1実施形態との相違点を説明する。台車30への連結部材50の取付位置は、図3に示すように、第1実施形態では上面41aであったが、図12に示すように、本実施形態では下面41cである。なお、台車30への反クレーン本体側連結部材60(図3参照)の取付位置は、台車30への連結部材50の取付位置と同様に、下面41cでもよい。
(第7の発明の効果)
図12に示す本実施形態の車輪式カウンターウエイト320による効果は次の通りである。
[構成7]台車30への連結部材50の取付位置は、台車30の下面41cである。
上記[構成7]により、台車30への連結部材50の取付位置が側面41bである場合に比べ、車輪式カウンターウエイト20の幅が広くなることを抑制できる。また、台車30への連結部材50の取付位置が上面41aである場合に比べ、連結部材50がウエイト45に干渉しにくい。また、台車30への連結部材50の取付位置が上面41aである場合に比べ、ウエイト45を配置するためのスペースを広くしやすいので、ウエイト45を大きくしやすく、クレーン1(図1参照)の能力を上げやすい。
(第4実施形態)
図13を参照して、第4実施形態の車輪式カウンターウエイト420について、第1実施形態との相違点を説明する。台車30への連結部材50の取付位置は、図3に示すように、第1実施形態では上面41aであったが、図13に示すように、本実施形態では側面41bである。例えば、回転支持部49は、側面41bよりも台車横方向Yb外側に配置される。なお、台車30への反クレーン本体側連結部材60の取付位置は、台車30への連結部材50と同様に、側面41bでもよい。
(第8の発明の効果)
図13に示す本実施形態の車輪式カウンターウエイト420による効果は次の通りである。
[構成8]台車30への連結部材50の取り付け位置は、台車30の側面41bである。
上記[構成8]により、台車30への連結部材50の取付位置が下面41cである場合に比べ、下面41cよりも下側Z2に配置される物に連結部材50が干渉することを抑制できる。また、台車30への連結部材50の取付位置が上面41aである場合に比べ、連結部材50がウエイト45に干渉しにくい。また、台車30への連結部材50の取付位置が、上面41aまたは下面41cである場合に比べ、連結部材50が台車本体41に干渉しにくい。連結部材50の他の部材への干渉を抑制できるので、連結部材50を台車30に対して回転させやすい。また、台車30への連結部材50の取付位置が上面41aである場合に比べ、ウエイト45を配置するためのスペースを広くしやすいので、ウエイト45を大きくしやすく、クレーン1(図1参照)の能力を上げやすい。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。構成要素どうしの固定、結合や連結などは、直接的でも間接的でもよい。
例えば、複数の連結部材50の台車30への取付位置は、互いに異なってもよい。具体的には例えば、台車30への取付位置が上面41aである第1連結部材51(図4参照)と、台車30への取付位置が下面41c(図12参照)または側面41b(図13参照)である第2連結部材52と、が組み合わされてもよい。反クレーン本体側連結部材60の台車30への取付位置についても同様である。
例えば、図4に示すように、車輪式カウンターウエイト20は、上記実施形態では搬送車70により搬送されたが、搬送車70によって搬送されなくてもよい。例えば、車輪式カウンターウエイト20は、車輪式カウンターウエイト20単独で自走可能に構成されてもよい。この場合、車輪式カウンターウエイト20は、運転室を備えてもよい。例えば、運転室は、ハンドル、アクセル、およびブレーキなどを備えてもよい。
例えば、台車30は、図2に示すように、第1実施形態では、2つの構成要素(第1台車31および第2台車32)により構成され、図10に示すように、第2実施形態では、1つの構成要素(第1台車31)により構成された。一方、台車30の構成要素の数は、3以上でもよい。
例えば、上記実施形態では、連結部材50は、2つの構成部材(第1連結部材51および第2連結部材52)を備えた。一方、連結部材50の構成部材の数は、2でなくてもよく、1でもよく、3以上でもよい。構成部材の数を変更できる点は、反クレーン本体側連結部材60についても同様である。また、反クレーン本体側連結部材60は設けられなくてもよい。
13 クレーン本体
20、220、320、420 車輪式カウンターウエイト
30 台車
31 第1台車
32 第2台車
41a 上面
41b 側面
41c 下面
42 車輪
45 ウエイト
50 連結部材
51 第1連結部材
52 第2連結部材
55a 固定部
55b 伸縮部
60 反クレーン本体側連結部材
61 第1反クレーン本体側連結部材
62 第2反クレーン本体側連結部材
70 搬送車
Xb 台車前後方向
Yb 台車横方向

Claims (11)

  1. クレーン本体に連結される車輪式カウンターウエイトであって、
    車輪およびウエイトを有する台車と、
    前記台車に回転可能に取り付けられる連結部材と、
    を備え、
    前記連結部材は、前記台車に対して回転することで、前記台車から台車外側に突出するとともにクレーン本体に結合可能な突出状態と、前記台車に格納された格納状態と、の間で移動可能である、
    車輪式カウンターウエイト。
  2. 請求項1に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記連結部材は、前記台車に対して水平方向に回転可能である、
    車輪式カウンターウエイト。
  3. 請求項2に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記台車に対する前記連結部材の回転可能な回転角度の範囲は、前記クレーン本体に前記連結部材を介して前記台車が連結された状態のときに、前記クレーン本体に対して前記台車がクレーン本体横方向の両側に移動自在となるように設定される、
    車輪式カウンターウエイト。
  4. 請求項3に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    上から見たとき、前記台車に対する前記連結部材の回転軸を中心とし、前記格納状態のときの前記連結部材の回転角度を0°とし、前記台車から台車外側に突出する前記連結部材の回転角度を正の回転角度としたとき、
    前記連結部材は、0°から180°までの範囲で、前記台車に対して回転可能である、
    車輪式カウンターウエイト。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記連結部材は、
    前記台車に取り付けられる固定部と、
    前記連結部材の長手方向に移動可能に、前記固定部に取り付けられる伸縮部と、
    を備える、
    車輪式カウンターウエイト。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記台車への前記連結部材の取付位置は、前記台車の上面である、
    車輪式カウンターウエイト。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記台車への前記連結部材の取付位置は、前記台車の下面である、
    車輪式カウンターウエイト。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記台車への前記連結部材の取付位置は、前記台車の側面である、
    車輪式カウンターウエイト。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記連結部材は、搬送車に結合可能である、
    車輪式カウンターウエイト。
  10. 請求項9に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記台車の前記クレーン本体側とは反対側の部分に取り付けられ、前記搬送車に結合可能である反クレーン本体側連結部材を備え、
    前記連結部材は、前記台車の前記クレーン本体側の部分に取り付けられる、
    車輪式カウンターウエイト。
  11. 請求項10に記載の車輪式カウンターウエイトであって、
    前記台車は、
    第1台車と、
    前記第1台車に対して台車前後方向に着脱可能である第2台車と、
    を備え、
    前記連結部材は、
    前記第1台車に取り付けられる第1連結部材と、
    前記第2台車に取り付けられる第2連結部材と、
    を備え、
    前記反クレーン本体側連結部材は、
    前記第1台車に取り付けられる第1反クレーン本体側連結部材と、
    前記第2台車に取り付けられる第2反クレーン本体側連結部材と、
    を備える、
    車輪式カウンターウエイト。
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