JP2017077078A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチング電源装置は、複数の一次側コイルと、少なくとも1つの二次側コイルとを磁気的に結合する1つのコアとを有するトランスと、複数の一次側コイルのそれぞれに接続され、電源線から供給された直流電力をスイッチングして一次側コイルに電力を供給するスイッチング部と、トランスに接続され、所定の共振周波数で共振する共振部と、二次側コイルに接続され、二次側コイルが出力する電力を整流する整流部とを備える。
【選択図】図1
Description
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態によるDC/DCコンバータ1の一例を示すブロック図である。
図1の示すように、DC/DCコンバータ1は、1次変換部(11−1、11−2、11−3)と、共振部(12−1、12−2、12−3)と、トランスT1と、整流部(13−1、13−2、13−3)と、平滑コンデンサ(Co1、Co2、Co3)とを備えている。なお、本実施形態では、スイッチング電源装置の一例として、DC/DCコンバータ1である場合の例を説明する。
また、共振部12−1と、共振部12−2と、共振部12−3とのそれぞれは、同一の構成であり、DC/DCコンバータ1が備える任意の共振部を示す場合、又は特に区別しない場合には、共振部12として説明する。
また、整流部13−1と、整流部13−2と、整流部13−3とのそれぞれは、同一の構成であり、DC/DCコンバータ1が備える任意の整流部を示す場合、又は特に区別しない場合には、整流部13として説明する。
一次側コイルT11は、共振部12−1を介して1次変換部11−1に接続されている。また、一次側コイルT12は、共振部12−2を介して1次変換部11−2に接続されている。また、一次側コイルT13は、共振部12−3を介して1次変換部11−3に接続されている。
なお、一次側コイルT11と、一次側コイルT12と、一次側コイルT13とのそれぞれは、トランスT1が備える任意の一次側コイルを示す場合、又は特に区別しない場合には、一次側コイルT10として説明する。
なお、二次側コイルT21と、二次側コイルT22と、二次側コイルT23とのそれぞれは、トランスT1が備える任意の二次側コイルを示す場合、又は特に区別しない場合には、二次側コイルT20として説明する。
1次変換部11−2は、“+IN2”電源線及び“−IN2”電源線から供給される電圧V2の直流電力をスイッチングして交流電力に変換し、変換した交流電力を一次側コイルT12に供給する。1次変換部11−2は、例えば、スイッチング素子を有するハーフブリッジ回路を含んでいる。
なお、1次変換部11−1と、1次変換部11−2と、1次変換部11−3とのそれぞれは、スイッチング部の一例であり、DC/DCコンバータ1が備える任意の1次変換部を示す場合、又は特に区別しない場合には、1次変換部11として説明する。
また、ダイオードD3は、アノード端子がノードN2に接続され、カソード端子が、“+OUT”電源線に接続されている。ダイオードD4は、アノード端子が“−OUT”電源線に接続され、カソード端子が、ノードN2に接続されている。
また、ダイオードD7は、アノード端子がノードN4に接続され、カソード端子が、“+OUT”電源線に接続されている。ダイオードD8は、アノード端子が“−OUT”電源線に接続され、カソード端子が、ノードN4に接続されている。
また、ダイオードD11は、アノード端子がノードN6に接続され、カソード端子が、“+OUT”電源線に接続されている。ダイオードD12は、アノード端子が“−OUT”電源線に接続され、カソード端子が、ノードN6に接続されている。
DC/DCコンバータ1は、電圧V1の直流電力、電圧V2の直流電力、及び“電圧V3の直流電力に基づいて、“+OUT”電源線、及び“−OUT”電源線との間に出力電圧Voを出力する。
整流部13−1は、二次側コイルT21から出力された交流電力を整流し、“+OUT”電源線、及び“−OUT”電源線との間に出力電圧Voを出力する。また、整流部13−2は、二次側コイルT22から出力された交流電力を整流し、“+OUT”電源線、及び“−OUT”電源線との間に出力電圧Voを出力する。また、整流部13−3は、二次側コイルT23から出力された交流電力を整流し、“+OUT”電源線、及び“−OUT”電源線との間に出力電圧Voを出力する。
また、平滑コンデンサ(Co1、Co2、Co3)のそれぞれは、整流部13−1、整流部13−2、及び整流部13−3の出力電圧Voを平滑化し、安定した出力電圧Voを生成する。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1は、上述したように、共振部12が入力電圧のバラツキ(例えば、電圧V1、電圧V2、及び電圧V3のバラツキ)を吸収するので、トランスT1を共通化することができる。
また、本実施形態によるDC/DCコンバータ1は、共振によりスイッチング損失を低減することができるので、高効率化を実現することができる。また、本実施形態によるDC/DCコンバータ1は、トランスの数を低減することができるので、トランスコアTCを備えることによる損失(鉄損)を低減することが可能であり、高効率化を実現することができる。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1は、トランスT1の一次側を共振させて、入力電圧のバラツキを吸収するので、トランスT1を共通化する(トランスコアTCを1つにする)ことができる。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1は、LLCという簡易な構成及び簡易な手法により、共振を可能にすることができる。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1は、トランスT1を共通化しつつ、複数の二次側コイルT20のそれぞれについて、各整流部13に分散して整流した出力電圧Voを出力することができる。
次に、図2を参照して、第2の実施形態によるDC/DCコンバータ1aについて説明する。なお、本実施形態では、上述した第1の実施形態の複数の二次側コイルT20を直列接続し、整流部13を1つにした変形例について説明する。
図2に示すように、DC/DCコンバータ1aは、1次変換部11(11−1、11−2、11−3)と、共振部12(12−1、12−2、12−3)と、トランスT1と、整流部13(13−1)と、平滑コンデンサCo1とを備えている。
なお、図2において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
二次側コイルT21と、二次側コイルT22と、二次側コイルT23とは、直列に接続される。二次側コイルT21は、第1終端がノードN1に接続され、第2終端が二次側コイルT22の第1終端に接続されている。また、二次側コイルT23は、第1終端が二次側コイルT22の第2終端に接続され、第2終端がノードN2に接続されている。
なお、本実施形態によるDC/DCコンバータ1aの基本的な動作は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1aは、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、整流部13及び平滑コンデンサCo1を1つにすることができる。本実施形態によるDC/DCコンバータ1aは、複数の二次側コイルT20を直列に接続することで、整流部13を1つにすることができるため、さらに小型化することができる。
次に、図3を参照して、第3の実施形態によるDC/DCコンバータ1bについて説明する。なお、本実施形態では、上述した第1の実施形態の複数の二次側コイルT20及び整流部13を1つにした変形例について説明する。
図3に示すように、DC/DCコンバータ1bは、1次変換部11(11−1、11−2、11−3)と、共振部12(12−1、12−2、12−3)と、トランスT1aと、整流部13(13−1)と、平滑コンデンサCo1とを備えている。
なお、図3において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、本実施形態では、一次側コイルT10(T11、T12、T13)それぞれの巻線数をNpとし、二次側コイルT21の巻線数をNsとした場合、トランスT1の一次巻線電圧Vp(Vp1=Vp2=Vp3)は、出力電圧Voのn倍(nは、Np/Ns)となる。
なお、本実施形態によるDC/DCコンバータ1bの基本的な動作は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1bは、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、整流部13及び平滑コンデンサCo1を1つにすることができる。本実施形態によるDC/DCコンバータ1bは、二次側コイルT20を1つにすることで、整流部13を1つにすることができるため、さらに小型化することができる。
また、本実施形態によるDC/DCコンバータ1bは、二次側コイルT20を1つにすることで、トランスT1aを小型化することができる。
次に、図4を参照して、第4の実施形態によるDC/DCコンバータ1cについて説明する。なお、本実施形態では、上述した第2の実施形態の共振部12をトランスT1の二次側に備えるようにした変形例について説明する。
図4に示すように、DC/DCコンバータ1cは、1次変換部11(11−1、11−2、11−3)と、共振部12aと、トランスT1と、整流部13(13−1)と、平滑コンデンサCo1と、一次側コンデンサ(Cr21、Cr22,Cr23)とを備えている。
なお、図4において、図2に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
共振部12aは、二次側コイルT20に接続される。共振部12aは、例えば、二次側コイルT21の第1終端と、ノードN1との間に接続され、所定の共振周波数で共振する。共振部12aは、共振コンデンサCr1と、直列リアクトルLr1とを備えている。共振コンデンサCr1及び直列リアクトルLr1は、二次側コイルT21と直列に接続されている。共振部12aは、例えば、共振コンデンサCr1及び直列リアクトルLr1と、二次側コイルT20の励磁インダクタンスとにより、LCC共振回路を構成する。
なお、一次側コンデンサCr21と、一次側コンデンサCr22と、一次側コンデンサCr23とのそれぞれは、DC/DCコンバータ1cが備える任意の一次側コンデンサを示す場合、又は特に区別しない場合には、一次側コンデンサCr20として説明する。
一次側コンデンサCr20は、共振部12aとともに共振動作を行い、入力電圧のバラツキを吸収し、複数の入力電力間の短絡を防止する。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1cは、上述した第2の実施形態と同様の効果を奏するとともに、共振部12の部品を低減することができる。また、本実施形態によるDC/DCコンバータ1cは、一組の共振コンデンサCr1及び直列リアクトルLr1により共振させることができるため、第2の実施形態に比べて共振部12の部品のバラツキによる影響(例えば、トランスT1の一次巻線電圧(Vp1、Vp2、Vp3)のバラツキ)を低減することができる。よって、本実施形態によるDC/DCコンバータ1cは、さらに小型化が可能であるとともに、一次巻線電圧(Vp1、Vp2、Vp3)のバラツキ)を低減して更に高効率化することができる。
これにより、本実施形態におけるDC/DCコンバータ1cは、複数の入力電力間の短絡を防止することができる。
次に、図5を参照して、第5の実施形態によるDC/DCコンバータ1dについて説明する。なお、本実施形態では、第4の実施形態と同様に、上述した第3の実施形態の共振部12をトランスT1の二次側に備えるようにした変形例について説明する。
図5に示すように、DC/DCコンバータ1dは、1次変換部11(11−1、11−2、11−3)と、共振部12aと、トランスT1aと、整流部13(13−1)と、平滑コンデンサCo1と、一次側コンデンサCr20(Cr21、Cr22,Cr23)とを備えている。
なお、図5において、図3及び図4に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1dは、上述した第3の実施形態、及び第4の実施形態と同様の効果を奏する。
次に、図6を参照して、第6の実施形態によるDC/DCコンバータ1dについて説明する。なお、本実施形態では、上述した第4の実施形態の二次側コイルT20を並列に接続するようにした変形例について説明する。
図6に示すように、DC/DCコンバータ1eは、1次変換部11(11−1、11−2、11−3)と、共振部12aと、トランスT1と、整流部13(13−1)と、平滑コンデンサCo1と、一次側コンデンサCr20(Cr21、Cr22,Cr23)とを備えている。
なお、図6において、図4に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、二次側コイルT21の第1終端と、二次側コイルT22の第1終端と、二次側コイルT23の第1終端とが、共振部12aに接続されている。また、二次側コイルT21の第2終端と、二次側コイルT22の第2終端と、二次側コイルT23の第2終端とが、ノードN2に接続されている。
なお、本実施形態によるDC/DCコンバータ1eの基本的な動作は、第4の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態によるDC/DCコンバータ1eは、上述した第4の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、上述した第2の実施形態において、本実施形態のように、複数の二次側コイルT20を並列に接続するようにしてもよい。
次に、図7を参照して、第7の実施形態による電源装置2について説明する。なお、本実施形態では、上述した第2の実施形態のDC/DCコンバータ1aを複数備えた電源装置の一例について説明する。
図7に示すように、電源装置2は、3つのDC/DCコンバータ1a(1a―1、1a―2、1a―3)を備えている。ここで、DC/DCコンバータ1aは、図2に示す構成と同一である。
例えば、DC/DCコンバータ1aが5kW(キロワット)の出力が可能である場合、電源装置2は、3つのDC/DCコンバータ1aを備えることにより、15kWの大容量化が可能になる。
DC/DCコンバータ1a−1の3つの1次変換部11は、例えば、0度(deg)の位相により、スイッチング素子がターンオンされる。ここで、0度(deg)の位相によりスイッチングされる3つの1次変換部11は、同相変換部11Aに対応する。
また、DC/DCコンバータ1a−3の3つの1次変換部11は、例えば、240度(deg)の位相により、スイッチング素子がターンオンされる。ここで、240度(deg)の位相によりスイッチングされる3つの1次変換部11は、同相変換部11Cに対応する。
このように、電源装置2は、同相変換部11Aと、同相変換部11Bと、同相変換部11Cとを備えている。なお、DC/DCコンバータ1aをN個とした場合、スイッチングの位相は、(360/N)度の間隔により、異なる位相になるように設定されている。
これにより、本実施形態による電源装置2は、出力電圧Voのリップルを低減することができる。また、このことにより、本実施形態による電源装置2は、平滑コンデンサCo1の静電容量を低減することができる。
これにより、本実施形態による電源装置2は、効率良く出力電圧Voのリップルを低減することができる。
次に、図8を参照して、第8の実施形態による電源装置2aについて説明する。なお、本実施形態では、上述した第2の実施形態のDC/DCコンバータ1aの代わりに、第4の実施形態のDC/DCコンバータ1cを複数備えた電源装置の一例について説明する。
図8に示すように、電源装置2aは、3つのDC/DCコンバータ1c(1c―1、1c―2、1c―3)を備えている。ここで、DC/DCコンバータ1cは、図4に示す構成と同一である。
なお、本実施形態による電源装置2aの基本的な動作は、第7の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による電源装置2aは、上述した第7の実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態による電源装置2aは、整流部13の数を低減させることが可能であるため、さらに小型化が可能である。
次に、図9を参照して、第9の実施形態による電源装置2bについて説明する。なお、本実施形態では、上述した第2の実施形態のDC/DCコンバータ1aの代わりに、トランスT1aを備える第3の実施形態のDC/DCコンバータ1b又は第5の実施形態のDC/DCコンバータ1dを複数備えた電源装置の一例について説明する。
図9に示すように、電源装置2bは、3つのDC/DCコンバータ1b―1〜1b―3(又はDC/DCコンバータ1d―1〜1d―3)を備えている。ここで、DC/DCコンバータ1b―1〜1b―3は、図3に示すDC/DCコンバータ1bの構成と同一である。また、DC/DCコンバータ1d―1〜1d―3は、図5に示すDC/DCコンバータ1dの構成と同一である。
なお、本実施形態による電源装置2bの基本的な動作は、第8の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による電源装置2bは、上述した第7及び第8の実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態による電源装置2bは、整流部13の数を低減させることが可能であるため、さらに小型化が可能である。
また、トランスT1aは、例えば、プレーナ構造のトランスであり、一次側コイルT10と二次側コイルT21をサンドイッチ構造にすることで、小型化が可能であり、さらに、導通損失を低減することができる。そのため、本実施形態による電源装置2bは、さらに小型化及び高効率化を実現することができる。
次に、図10を参照して、第10の実施形態による電源装置2cについて説明する。なお、本実施形態では、上述した第8の実施形態の電源装置2aの入力電圧(V1、V2,V3)の電源線の接続を変更した変形例について説明する。
図10に示すように、電源装置2cは、3つのDC/DCコンバータ1c(1c―1、1c―2、1c―3)を備えている。ここで、DC/DCコンバータ1cは、図4に示す構成と同一である。
このように、電源装置2cは、同一の電源線から直流電力が供給される複数の1次変換部11と、1つのトランスT1との組を複数備え、当該複数の組のそれぞれの1次変換部11は、互いに異なる位相でスイッチングされる。
なお、本実施形態による電源装置2cの基本的な動作は、第7の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による電源装置2cは、第8の実施形態と同様の効果を奏する。なお、本実施形態による電源装置2c、及び第8の実施形態の電源装置2aとは、電源の接続の仕方が異なるのみの違いであり、電源装置2c又は電源装置2aを選択的に使用することができるので、設計自由度(例えば、部品の配置や配線の引き回しなどの自由度)を高めることが可能になる。
次に、図11を参照して、第11の実施形態による電源装置3について説明する。なお、本実施形態では、上述した第9の実施形態の電源装置2bが備える複数のトランスT1a(T1a−1、T1a−2、T1a−3)の二次側コイルT21の第2終端を、互いに接続して、整流部13を小型化させる変形例について説明する。
図11に示すように、電源装置3は、同相変換部11Aと、同相変換部11Bと、同相変換部11Cと、3つのトランスT1a(T1a−1、T1a−2、T1a−3)と、3つの共振部12a(12a−1、12a−2、12a−3)と、整流部13aと、平滑コンデンサCo2と、一次側コンデンサCr20(Cr21−1〜Cr21−3、Cr22−1〜Cr22−3、Cr23−1〜Cr23−3)とを備えている。
また、ダイオードD3は、アノード端子がノードN12に接続され、カソード端子が、“+OUT”電源線に接続されている。ダイオードD4は、アノード端子が“−OUT”電源線に接続され、カソード端子がノードN12に接続されている。
また、ダイオードD5は、アノード端子がノードN13に接続され、カソード端子が、“+OUT”電源線に接続されている。ダイオードD6は、アノード端子が“−OUT”電源線に接続され、カソード端子がノードN13に接続されている。
なお、本実施形態による電源装置3の基本的な動作は、第9の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による電源装置3は、第9の実施形態に比べて、整流部13aの部品数を低減することができる。よって、本実施形態による電源装置3は、第9の実施形態と同様の効果を奏するとともに、整流部13aを小型化することができる。
次に、図12を参照して、第12の実施形態による電源装置3aについて説明する。なお、本実施形態では、上述した第11の実施形態の電源装置3が備える複数のトランスT1a(T1a−1、T1a−2、T1a−3)の一次側コイルT10の第2終端を、互いに接続した変形例について説明する。
図12に示すように、電源装置3aは、同相変換部11Aと、同相変換部11Bと、同相変換部11Cと、3つのトランスT1a(T1a−1、T1a−2、T1a−3)と、3つの共振部12a(12a−1、12a−2、12a−3)と、整流部13aと、平滑コンデンサCo2と、一次側コンデンサCr20(Cr21−1〜Cr21−3、Cr22−1〜Cr22−3、Cr23−1〜Cr23−3)とを備えている。
本実施形態では、3つのトランスT1a(T1a−1、T1a−2、T1a−3)の一次側コイルT10の配線が異なる点を除いて、図11に示す第11の実施形態と同様である。
例えば、トランスT1a−1〜トランスT1a−3のそれぞれの一次側コイルT11の第2終端は、ノードN4に接続され、互いに接続されている。また、トランスT1a−1〜トランスT1a−3のそれぞれの一次側コイルT12の第2終端は、ノードN5に接続され、互いに接続されている。また、トランスT1a−1〜トランスT1a−3のそれぞれの一次側コイルT13の第2終端は、ノードN6に接続され、互いに接続されている。
なお、本実施形態による電源装置3aの基本的な動作は、第11の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
これにより、本実施形態による電源装置3aは、上述した第11の実施形態と同様の効果を奏する。
次に、図13を参照して、第13の実施形態による三相電源装置4について説明する。なお、本実施形態では、上述した第1〜第6の実施形態のDC/DCコンバータ1(1a〜1e)を備え、三相交流の商用電源(Eu、Ev、Ew)から所定の直流電力に変換するスイッチング電源装置の一例について説明する。
図13は、第13の実施形態による三相電源装置4の一例を示すブロック図である。
図13に示すように、三相電源装置4は、PFC(Power Factor Correction:力率改善)部(41、42、43)と、上述したDC/DCコンバータ1(1a〜1e)とを備えている。
また、PFC部42は、V相用のPFC回路であり、三相交流のV相交流電力に基づいて、電圧V2の直流電力をDC/DCコンバータ1(1a〜1e)に供給する。
また、PFC部43は、W相用のPFC回路であり、三相交流のW相交流電力に基づいて、電圧V3の直流電力をDC/DCコンバータ1(1a〜1e)に供給する。
DC/DCコンバータ1(1a〜1e)は、PFC部(41、42、43)から供給された入力電圧V1、入力電圧V2、及び入力電圧V3から所定の出力電圧Voを出力する。なお、DC/DCコンバータ1(1a〜1e)の動作の詳細については、上述した通りである。
例えば、上記の各実施形態において、トランスT1(T1a)の一次側コイルT10が3個である場合の例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、一次側コイルT10は、2個、又は4個以上であってもよい。
また、上記の各実施形態において、LLC共振回路は、直列リアクトルLr1(Lr2、Lr3)を備える例を説明したが、例えば、トランスT1(T1a)の一次側コイルt10(又は二次側コイルT20)の漏れインダクタンスを利用するようにしてもよい。
また、上記の第2の実施形態において、本実施形態のように、複数の二次側コイルT20を並列に接続しるようにしてもよい。
2、2a〜2c、3、3a 電源装置
4 三相電源装置
11、11−1〜11−3 1次変換部
11A〜11C 同相変換部
12、12a、12−1〜12−3、12a−1〜12a−3 共振部
13、13−1〜13−3 整流部
41、42、43 PFC部
Cr1〜Cr3 共振コンデンサ
Cr21〜Cr23、Cr21−1〜Cr21−3、Cr22−1〜Cr22−3、Cr23−1〜Cr23−3 一次側コンデンサ
Co1〜Co3 平滑コンデンサ
D1〜D12 ダイオード
Eu、Ev、Ew 商用電源
Lr1〜Lr3 直列リアクトル
T1、T1a、T1a−1〜T1a−3 トランス
T10〜T13 一次側コイル
T20〜T23 二次側コイル
TC トランスコア
Claims (11)
- 複数の一次側コイルと、少なくとも1つの二次側コイルとを磁気的に結合する1つのコアとを有するトランスと、
前記複数の一次側コイルのそれぞれに接続され、電源線から供給された直流電力をスイッチングして前記一次側コイルに電力を供給するスイッチング部と、
前記トランスに接続され、所定の共振周波数で共振する共振部と、
前記二次側コイルに接続され、前記二次側コイルが出力する電力を整流する整流部と
を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記複数の一次側コイルと同数の前記共振部を備え、
前記複数の一次側コイルのそれぞれには、前記同数の共振部のうちの互いに異なる1つの前記共振部が接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。 - 前記共振部は、前記二次側コイルに接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。 - 前記スイッチング部と、前記一次側コイルとの間に接続されるコンデンサを備える
ことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。 - 前記共振部によって、LLC共振回路が構成される
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。 - 前記複数の一次側コイルと同数の前記整流部を備え、
前記トランスは、前記同数の前記二次側コイルを有し、
前記同数の前記二次側コイルのそれぞれは、前記整流部に接続され、
前記同数の前記整流部は、並列に接続される
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。 - 1つの前記整流部を備え、
前記トランスは、前記複数の一次側コイルと同数の前記二次側コイルを有し、
前記同数の前記二次側コイルは、並列に接続されて、さらに前記1つの整流部に接続される
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。 - 1つの前記整流部を備え、
前記トランスは、1つの前記二次側コイルを有し、
前記1つの前記二次側コイルは、前記1つの整流部に接続される
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。 - 1つの前記整流部を備え、
前記トランスは、前記複数の一次側コイルと同数の前記二次側コイルを有し、
前記同数の前記二次側コイルは、直列に接続されて、さらに前記1つの整流部に接続される
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。 - 複数の前記スイッチング部と、1つの前記トランスとの組を複数備え、
前記複数の組のそれぞれの前記スイッチング部は、互いに異なる位相でスイッチングされる
ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のスイッチング電源装置。 - 前記整流部は、2つの整流素子が直列接続された回路を前記複数の組と同数備え、
前記複数の組の各組が有する前記トランスの前記二次側コイルの第1終端がそれぞれ前記2つの整流素子の間に接続され、前記二次側コイルの第2終端が前記複数の組で互いに接続される
ことを特徴とする請求項10に記載のスイッチング電源装置。
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