JP2017073917A - 駆動装置、輸送機器及び管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特性の異なる2つの蓄電器のいずれか一方が故障した際に十分な航続可能距離を確保可能な駆動装置を提供すること。【解決手段】駆動装置は、第1蓄電器と、第1蓄電器に比べて出力重量密度が優れかつエネルギー重量密度が劣る第2蓄電器と、第1蓄電器及び第2蓄電器の少なくとも一方から得られる電力によって駆動して電動車両の動力を出力する駆動部と、第1蓄電器及び第2蓄電器の少なくとも一方に発生した故障を検出する検出部と、第1蓄電器及び第2蓄電器の各蓄電容量を管理して、第1蓄電器及び第2蓄電器の各充放電を制御する制御部を備える。制御部は、検出部が第1蓄電器及び第2蓄電器の一方における故障を検出すると、第1蓄電器及び第2蓄電器の他方の放電を許容する放電許容蓄電容量、並びに、駆動部から他方の蓄電器への回生電力の充電を許容する充電許容蓄電容量の少なくとも一方を変更して、他方の蓄電器が使用される蓄電容量の範囲を拡張する。【選択図】図5

Description

本発明は、特性の異なる複数の蓄電器を備えた駆動装置、輸送機器及び管理方法に関する。
特許文献1には、EVをはじめとする電動車両の駆動用バッテリとして、大容量であり、通常のSOC使用域よりも狭い劣化小の領域で使用されるメインバッテリと、小容量であり、通常のSOC使用域の上限値と下限値の間の範囲で使用されるサブバッテリを具備し、メインバッテリのSOCが長寿命化の観点で好適値になる様に、メインバッテリとサブバッテリ間で適宜電力の移動を行うバッテリ制御装置が記載されている。サブバッテリは定期交換を前提とし、サブバッテリのSOC設定値は、メインバッテリ1の寿命を優先した設定値とされる。
特開2014−147197号公報
上述した特許文献1に記載の電動車両は、サブバッテリの分だけ付帯コストは必要であるが、バッテリ制御装置によるメインバッテリの長寿命化によってトータルの生涯コストを安くして、ユーザの負担が低減することを目的としている。しかし、メインバッテリ及びサブバッテリのいずれか一方に故障が発生すると、正常なバッテリのみで走行する必要がある。加えて、メインバッテリとサブバッテリの双方を使用して走行していた際の充放電に関する制御を、正常なバッテリのみに適した制御に変更することで、電動車両の航続可能距離を確保する必要がある。しかし、特許文献1にこの点に関する開示はない。
本発明の目的は、特性の異なる2つの蓄電器のいずれか一方が故障した際に十分な航続可能距離を確保可能な駆動装置、輸送機器及び管理方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
第1蓄電器(例えば、後述の実施形態での高容量型バッテリES−E)と、
前記第1蓄電器に比べて、出力重量密度が優れ、かつ、エネルギー重量密度が劣る第2蓄電器(例えば、後述の実施形態での高出力型バッテリES−P)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方から得られる電力によって駆動して電動車両の動力を出力する駆動部(例えば、後述の実施形態でのPDU105,モータジェネレータ101)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方に発生した故障を検出する検出部(例えば、後述の実施形態でのECU115)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の各蓄電容量を管理して、前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の各充放電を制御する制御部(例えば、後述の実施形態でのECU115)と、を備え、
前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の一方における故障を検出すると、前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の他方の放電を許容する放電許容蓄電容量、並びに、前記駆動部から前記他方の蓄電器への回生電力の充電を許容する充電許容蓄電容量の少なくとも一方を変更して、前記他方の蓄電器が使用される蓄電容量の範囲を拡張する、駆動装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1蓄電器が使用される蓄電容量の範囲と前記第2蓄電器が使用される蓄電容量の範囲は異なる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記第1蓄電器が使用される蓄電容量の範囲は、前記第2蓄電器が使用される蓄電容量の範囲より広い。
請求項4に記載の発明では、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、
前記第1蓄電器が故障した場合の前記第2蓄電器が使用される蓄電容量の範囲の拡張は、前記第2蓄電器が故障した場合の前記第1蓄電器が使用される蓄電容量の範囲の拡張よりも大きい。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、
前記制御部は、前記第1蓄電器が故障した場合に変更する前記第2蓄電器の前記放電許容蓄電容量の変更は、前記第2蓄電器の前記充電許容蓄電容量の変更よりも大きい。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の発明において、
前記第2蓄電器が故障した際、前記制御部は、前記第1蓄電器の蓄電容量の大きさに応じて、前記第1蓄電器の前記充電許容蓄電容量を変更する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記第2蓄電器が故障した際、前記制御部は、前記第1蓄電器の蓄電容量がしきい値未満であれば、前記第1蓄電器の前記充電許容蓄電容量を高く変更する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記第2蓄電器が故障した際、前記制御部は、前記第1蓄電器の蓄電容量が前記しきい値未満であれば、前記第1蓄電器の前記充電許容蓄電容量を前記しきい値以上の値に変更する。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の発明において、
前記駆動部に対する要求動力を検知する検知部(例えば、後述の実施形態でのECU115)を備え、
前記制御部は、
前記検出部が前記第1蓄電器における故障を検出すると、前記第2蓄電器の放電によって前記駆動部が前記要求動力よりも低い動力を出力するよう前記第2蓄電器の放電レートを低減し、
前記検出部が前記第2蓄電器における故障を検出すると、前記第1蓄電器の放電によって前記駆動部が前記要求動力よりも低い動力を出力するよう前記第1蓄電器の放電レートを低減し、
前記第1蓄電器の放電レートの低減は、前記第2蓄電器の放電レートの低減と異なる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記第1蓄電器の放電レートの低減は、前記第2蓄電器の放電レートの低減よりも大きい。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の駆動装置を有する、輸送機器である。
請求項12に記載の発明は、
第1蓄電器(例えば、後述の実施形態での高容量型バッテリES−E)と、
前記第1蓄電器に比べて、出力重量密度が優れ、かつ、エネルギー重量密度が劣る第2蓄電器(例えば、後述の実施形態での高出力型バッテリES−P)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方から得られる電力によって駆動して電動車両の動力を出力する駆動部(例えば、後述の実施形態でのPDU105,モータジェネレータ101)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方に発生した故障を検出する検出部(例えば、後述の実施形態でのECU115)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の各蓄電容量を管理して、前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の各充放電を制御する制御部(例えば、後述の実施形態でのECU115)と、を備えた駆動装置での管理方法であって、
前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の一方における故障を検出すると、前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の他方の放電を許容する蓄電容量の下限値、並びに、前記駆動部から前記他方の蓄電器への回生電力の充電を許容する蓄電容量の上限値の少なくとも一方を変更して、前記他方の蓄電器が使用される蓄電容量の範囲を拡張する、管理方法である。
請求項1の発明、請求項11の発明及び請求項12の発明によれば、特性の異なる2つの蓄電器のいずれか一方が故障しても、故障していない他方の蓄電器が使用される蓄電容量の範囲を2つの蓄電器が正常である際よりも拡張することによって、充放電に関する制御を、劣化抑制を重視した制御から航続可能距離の延長を重視した制御に変更し、電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。
請求項2の発明によれば、第1蓄電器及び第2蓄電器は、各特性に適した蓄電容量の範囲で使用され、制御部は、蓄電器毎に適した範囲に拡張できる。
請求項3の発明によれば、第1蓄電器及び第2蓄電器は、各特性に適した蓄電容量の範囲で使用され、制御部は、蓄電器毎に適した範囲に拡張できる。
請求項4の発明によれば、第2蓄電器が使用される蓄電容量の範囲を大きく拡張すれば、前記第1蓄電器が故障した場合には、一般的に第1蓄電器より小容量な第2蓄電器であっても電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。
請求項5の発明によれば、第2蓄電器の劣化係数は高SOC時よりも低SOC時の方が小さいため、第2蓄電器の放電許容蓄電容量を充電許容蓄電容量よりも大きく変更することで、故障していない第2蓄電器からの電力による走行時における第2蓄電器の劣化を抑制できる。
請求項6の発明によれば、第1蓄電器は回生電力の充電によって劣化が進行するが、第1蓄電器の蓄電容量が十分に高ければ第2蓄電器が故障していても電動車両は十分な距離を走行できる。第1蓄電器の充電許容蓄電容量は非常に低い値又は“0”に設定されており、当該充電許容蓄電容量が変更されなければ回生電力が第1蓄電器に充電されないため、故障していない第1蓄電器からの電力による走行時に回生電力の充電による第1蓄電器の劣化を抑制できる。
請求項7の発明によれば、第1蓄電器の蓄電容量が十分に高ければ第2蓄電器が故障していても電動車両は十分な距離を走行できるが、第1蓄電器の蓄電容量がしきい値未満であると電動車両は十分な距離を走行できない。このため、第1蓄電器の充電許容蓄電容量を高く変更して充電許容蓄電容量回生電力を受け入れることで、故障していない第1蓄電器の蓄電容量によって電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。
請求項8の発明によれば、第1蓄電器の蓄電容量が十分に高ければ第2蓄電器が故障していても電動車両は十分な距離を走行できるが、第1蓄電器の蓄電容量がしきい値未満であると電動車両は十分な距離を走行できない。このため、第1蓄電器の充電許容蓄電容量をしきい値以上に変更して回生電力を受け入れることで、故障していない第1蓄電器の蓄電容量によって電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。
請求項9の発明によれば、第1蓄電器と第2蓄電器とでは放電レートの低減による劣化影響が異なるため、蓄電器毎に適切な放電レートの低減を行うことによって蓄電器の劣化を抑制し、かつ、電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。
請求項10の発明によれば、第1蓄電器は高い放電レートに対する劣化影響が大きいため、第1蓄電器の放電レートの低減を大きくして第1蓄電器の放電レートを下げることによって、第1蓄電器の劣化を抑制し、かつ、電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。一方、第2蓄電器は高い放電レートに対する劣化影響が小さいため、第2蓄電器の放電レートの低減を小さくして第2蓄電器の放電レートをあまり下げないことによって、第2蓄電器からの電力によって駆動する駆動部の出力不足を避けることができる。
本発明に係る一実施形態の電動車両の内部構成を示すブロック図である。 (a)は充放電サイクル数の増加に伴う高容量型バッテリES−Eの容量維持率の変化を示す図であり、(b)は充放電サイクル数の増加に伴う高出力型バッテリES−Pの容量維持率の変化を示す図である。 (a)は高容量型バッテリES−Eの充放電時に連続通電した際のCレートに応じた容量劣化係数の相違を示す図であり、(b)は高出力型バッテリES−Pの充放電時に連続通電した際のCレートに応じた容量劣化係数の相違を示す図である。 高容量型バッテリES−E又は高出力型バッテリES−Pが故障した際にECU115が行う充放電管理の流れを示すフローチャートである。 高容量型バッテリES−Eが故障した場合及び高出力型バッテリES−Pが故障した場合にECU115が行う各処理を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態の電動車両の内部構成を示すブロック図である。図1に示す1MOT型の電動車両は、モータジェネレータ(MG)101と、高容量型バッテリES−Eと、高出力型バッテリES−Pと、VCU(Voltage Control Unit)103と、PDU(Power Drive Unit)105と、電圧センサ107p,107eと、電流センサ109p,109eと、温度センサ111p,111eと、スイッチ部113と、ECU(Electronic Control Unit)115とを備える。なお、図1中の太い実線は機械連結を示し、二重点線は電力配線を示し、細い実線は制御信号を示す。
モータジェネレータ101は、高容量型バッテリES−E及び高出力型バッテリES−Pの少なくとも一方から得られる電力によって駆動して、電動車両が走行するための動力を発生する。モータジェネレータ101で発生したトルクは、変速段又は固定段を含むギヤボックスGB及びデファレンシャル・ギアDを介して駆動輪Wに伝達される。また、モータジェネレータ101は、電動車両の減速時には発電機として動作して、電動車両の制動力を出力する。なお、モータジェネレータ101を発電機として動作させることで生じた回生電力は、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの少なくとも一方に蓄えられる。
高容量型バッテリES−Eは、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等といった複数の蓄電セルを有し、モータジェネレータ101に高電圧の電力を供給する。また、高出力型バッテリES−Pも、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等といった複数の蓄電セルを有し、VCU103を介してモータジェネレータ101に高電圧の電力を供給する。高出力型バッテリES−Pは、VCU103を介して、PDU105に対して高容量型バッテリES−Eと並列に接続されている。また、一般的に高出力型バッテリES−Pの電圧は、高容量型バッテリES−Eの電圧よりも低い。したがって、高出力型バッテリES−Pの電力は、VCU103によって高容量型バッテリES−Eの電圧と同レベルまで昇圧された後、PDU105を介してモータジェネレータ101に供給される。
なお、高容量型バッテリES−Eや高出力型バッテリES−Pは、前述したニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池に限定される訳ではない。例えば、蓄電容量が少ないものの、短時間に大量の電力を充放電可能なコンデンサやキャパシタを高出力型バッテリES−Pとして用いても構わない。
また、高容量型バッテリES−Eの特性と高出力型バッテリES−Pの特性は互いに異なる。高容量型バッテリES−Eは、高出力型バッテリES−Pよりも、出力重量密度は低いが、エネルギー重量密度は高い。一方、高出力型バッテリES−Pは、高容量型バッテリES−Eよりも、エネルギー重量密度は低いが、出力重量密度は高い。このように、高容量型バッテリES−Eは、エネルギー重量密度の点で相対的に優れ、高出力型バッテリES−Pは、出力重量密度の点で相対的に優れる。なお、エネルギー重量密度とは、単位重量あたりの電力量(Wh/kg)であり、出力重量密度とは、単位重量あたりの電力(W/kg)である。したがって、エネルギー重量密度が優れている高容量型バッテリES−Eは、高容量を主目的とした蓄電器であり、出力重量密度が優れている高出力型バッテリES−Pは、高出力を主目的とした蓄電器である。
このような高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの特性の違いは、例えば電極や活物質、電解質/液といった電池の構成要素の構造や材質等により定まる種々のパラメータに起因するものである。例えば、充放電可能な電気の総量を示すパラメータである蓄電可能容量は、高出力型バッテリES−Pより高容量型バッテリES−Eの方が優れる。一方、充放電に対する蓄電可能容量の劣化耐性を示すパラメータであるCレート特性や充放電に対する電気抵抗値を示すパラメータである内部抵抗(インピーダンス)は、高容量型バッテリES−Eより高出力型バッテリES−Pの方が優れる。
図2(a)は、充放電サイクル数の増加に伴う高容量型バッテリES−Eの容量維持率の変化を示す図であり、図2(b)は、充放電サイクル数の増加に伴う高出力型バッテリES−Pの容量維持率の変化を示す図である。また、図3(a)は、高容量型バッテリES−Eの充放電時に連続通電した際のCレートに応じた容量劣化係数の相違を示す図であり、図3(b)は、高出力型バッテリES−Pの充放電時に連続通電した際のCレートに応じた容量劣化係数の相違を示す図である。図2(a)と図2(b)を比較すると、充放電サイクル数の増加に伴う容量維持率の低下は図2(b)、すなわち高出力型バッテリES−Pの方が小さい。図2(a)及び図2(b)は充放電をそれぞれ同程度のレート(Cレート)で行った場合を示すが、図3(a)及び図3(b)に示すように、高容量型バッテリES−E及び高出力型バッテリES−Pの各容量劣化係数は、充放電時のCレートが低いほど小さく、特に放電時よりも充電時の方がCレートによる差が大きい。また、図3(a)と図3(b)を比較すると、Cレートに応じた容量劣化係数の差は図3(b)、すなわち高出力型バッテリES−Pの方が小さい。このように、高出力型バッテリES−Pの方が、高容量型バッテリES−Eよりも充放電に対する蓄電可能容量の劣化耐性が優れる。
VCU103は、高出力型バッテリES−Pの出力電圧を直流のまま昇圧する。また、VCU103は、電動車両の減速時にモータジェネレータ101が発電して直流に変換された電力を降圧する。さらに、VCU103は、高容量型バッテリES−Eの出力電圧を直流のまま降圧する。VCU103によって降圧された電力は、主に高出力型バッテリES−Pに充電される。
PDU105は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流をモータジェネレータ101に供給する。また、PDU105は、モータジェネレータ101の回生動作時に入力される交流電圧を直流電圧に変換する。
電圧センサ107pは、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpを検出する。電圧センサ107pが検出した電圧Vpを示す信号はECU115に送られる。電圧センサ107eは、高容量型バッテリES−Eの電圧Veを検出する。なお、電圧センサ107eが検出した電圧Veは、高出力型バッテリES−Pの電圧VpをVCU103が昇圧した値に等しい。電圧センサ107eが検出した電圧Veを示す信号はECU115に送られる。
電流センサ109pは、高出力型バッテリES−Pの入出力電流Ipを検出する。電流センサ109pが検出した入出力電流Ipを示す信号はECU115に送られる。電流センサ109eは、高容量型バッテリES−Eの入出力電流Ieを検出する。電流センサ109eが検出した入出力電流Ieを示す信号はECU115に送られる。
温度センサ111pは、高出力型バッテリES−Pの温度Tpを検出する。温度センサ111pが検出した温度Tpを示す信号はECU115に送られる。温度センサ111eは、高容量型バッテリES−Eの温度Teを検出する。温度センサ111eが検出した温度Teを示す信号はECU115に送られる。
スイッチ部113は、高容量型バッテリES−EからPDU105又はVCU103までの電流経路を断接するコンタクタMCeと、高出力型バッテリES−PからVCU103までの電流経路を断接するコンタクタMCpとを有する。各コンタクタMCe,MCpは、ECU115の制御によって開閉される。
ECU115は、PDU105及びVCU103の制御、並びに、スイッチ部113の開閉制御を行う。また、ECU113は、電流積算方式及び/又はOCV(開放電圧)推定方式によって、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの各蓄電容量(SOC:State of Charge、「残容量」ともいう。)を導出する。また、ECU115は、電動車両の走行速度とアクセルペダル開度に応じたモータジェネレータ101への要求駆動力を算出する。
続いて、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの特性についてさらに説明する。高容量型バッテリES−EはSOCに対する容量劣化係数の変動が小さく、満充電電圧や放電終止電圧においても大幅に劣化することはない。一方、高出力型バッテリES−PはSOCに対する容量劣化係数の変動が大きく、中間域のSOCにおいて最も容量劣化係数が小さい。
ECU115は、特性の異なる高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの各々の特性を活かすよう、VCU103を用いた電力分配制御を行う。この電力分配制御を行えば、高容量型バッテリES−Eは、電動車両の走行時に一定の電力をモータジェネレータ101に電力を供給するよう用いられ、高出力型バッテリES−Pは、電動車両の走行のために大きな駆動力が必要なときに、モータジェネレータ101に電力を供給するよう用いられる。また、モータジェネレータ101が発電した回生電力は、高出力型バッテリES−Pに優先的に入力される。したがって、高容量型バッテリES−EのSOCは、0%〜100%までの略全域が使用範囲として設定され、走行に伴い継続的に低下する。一方、高出力型バッテリES−PのSOCは、例えば40%〜70%の略中間域が使用範囲として設定され、この中間域に属する所定の中間値を維持するようその近傍で変動する。このように、高容量型バッテリES−Eが使用されるSOCの範囲は、高出力型バッテリES−Pが使用されるSOCの範囲より広い。
また、ECU115は、電圧センサ107eが検出した電圧Ve、電流センサ109eが検出した電流Ie、及び温度センサ111eが検出した温度Teに基づいて、高容量型バッテリES−Eの故障を検出する。同様に、ECU115は、電圧センサ107pが検出した電圧Vp、電流センサ109pが検出した電流Ip、及び温度センサ111pが検出した温度Tpに基づいて、高出力型バッテリES−Pの故障を検出する。高容量型バッテリES−Eの故障及び高出力型バッテリES−Pの故障は、例えば断線等が発生して電流が極端に小さい場合やバッテリの温度が極端に高い場合に検出される。
さらに、ECU115は、高容量型バッテリES−E又は高出力型バッテリES−Pが故障した際には、正常なバッテリのSOCの使用範囲の拡張等による充放電管理を行う。以下、高容量型バッテリES−E又は高出力型バッテリES−Pが故障した際にECU115が行う充放電管理の方法について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。図4は、高容量型バッテリES−E又は高出力型バッテリES−Pが故障した際にECU115が行う充放電管理の流れを示すフローチャートである。また、図5は、高容量型バッテリES−Eが故障した場合及び高出力型バッテリES−Pが故障した場合にECU115が行う各処理を示す図である。
図4に示すように、ECU115は、高容量型バッテリES−Eに故障が発生したか否かを判断し(ステップS101)、故障が発生したと判断すればステップS103に進み、故障が発生していないと判断すればステップS113に進む。ステップS103では、ECU115は、高出力型バッテリES−Pに故障が発生したか否かを判断し、故障が発生したと判断すればステップS105に進み、故障が発生していないと判断すればステップS107に進む。
ステップS105では、高容量型バッテリES−E及び高出力型バッテリES−Pが共に故障しているため、ECU115は、スイッチ部113を構成する双方のコンタクタMCe,MCpを開く。また、ステップS107では、高容量型バッテリES−Eのみが故障しているため、ECU115は、高容量型バッテリES−E側のコンタクタMCeを開いて、高容量型バッテリES−EからPDU105までの電流経路を遮断する。
次に、ECU115は、正常な高出力型バッテリES−Pのパワーセーブを実行する(ステップS109)。高出力型バッテリES−Pのパワーセーブとは、モータジェネレータ101への要求駆動力よりも低い動力をモータジェネレータ101が出力するよう高出力型バッテリES−Pの放電レートを低減することである。高出力型バッテリES−Pの放電レートを低減すれば、図3(b)に示したように容量劣化係数が低下するため、図5に示すように、当該パワーセーブによって高出力型バッテリES−Pを保護しつつ電動車両の走行距離は延長される。
次に、ECU115は、正常な高出力型バッテリES−Pが使用されるSOCの範囲(以下「SOC使用範囲」という。)の下限値を下方に、上限値を上方に変更して、図5に示すように、高出力型バッテリES−PのSOC使用範囲を拡張する(ステップS111)。なお、高出力型バッテリES−PのSOC使用範囲の下限値は、高出力型バッテリES−Pの放電を許容するSOCの下限値である放電許容下限SOCに等しく、高出力型バッテリES−PのSOC使用範囲の上限値は、モータジェネレータ101から高出力型バッテリES−Pへの回生電力の充電を許容するSOCの上限値である回生許容上限SOCに等しい。また、図3(b)に示したように、高出力型バッテリES−Pの容量劣化係数は、充電時よりも放電時の方が小さいため、高出力型バッテリES−PのSOC使用範囲の下限値は上限値よりも大きく変更される。
ステップS101で高容量型バッテリES−Eが故障していないと判断されたときに進むステップS113では、ECU115は、高出力型バッテリES−Pに故障が発生したか否かを判断し、故障が発生したと判断すればステップS115に進み、故障が発生していないと判断すれば一連の処理を終了する。ステップS115では、高出力型バッテリES−Pのみが故障しているため、ECU115は、高出力型バッテリES−P側のコンタクタMCpを開いて、高出力型バッテリES−PからVCU103までの電流経路を遮断する。
次に、ECU115は、正常な高容量型バッテリES−Eのパワーセーブを実行する(ステップS117)。高容量型バッテリES−Eのパワーセーブとは、モータジェネレータ101への要求駆動力よりも低い動力をモータジェネレータ101が出力するよう高容量型バッテリES−Eの放電レートを低減することである。高容量型バッテリES−Eの放電レートを低減すれば、図3(a)に示したように容量劣化係数が低下するため、図5に示すように、当該パワーセーブによって電動車両の走行距離は大きく延長される。なお、図3(a),(b)に示したように、放電時のCレート(放電レート)の低減による容量劣化係数の変化は高容量型バッテリES−Eの方が大きく、このため図5に示すように、高容量型バッテリES−Eのパワーセーブによる延長距離は、高出力型バッテリES−Pのパワーセーブによる延長距離よりも長い。したがって、ECU115は、高容量型バッテリES−Eのパワーセーブを行う際の放電レートの低減率を、高出力型バッテリES−Pのパワーセーブを行う際の放電レートの低減率よりも大きくして、高容量型バッテリES−Eのパワーセーブを積極的に行う。
次に、ECU115は、正常な高容量型バッテリES−EのSOC使用範囲の下限値を下方に変更して、図5に示すように、高容量型バッテリES−EのSOC使用範囲を拡張する(ステップS119)。なお、高容量型バッテリES−EのSOC使用範囲の下限値は、高容量型バッテリES−Eの放電を許容するSOCの下限値である放電許容下限SOCに等しいが、高容量型バッテリES−EのSOC使用範囲の上限値は単なるSOCの上限である。高容量型バッテリES−Eにおけるモータジェネレータ101から高容量型バッテリES−Eへの回生電力の充電を許容するSOCの上限値である回生許容上限SOCは、通常は0%に設定されている。また、高容量型バッテリES−EのSOC使用範囲の拡張は、上述したステップS111における高出力型バッテリES−PのSOC使用範囲の拡張よりも小さい。
次に、ECU115は、高出力型バッテリES−Pの故障を検出したときの高容量型バッテリES−EのSOCがしきい値未満か否かを判断し(ステップS121)、当該SOCがしきい値未満であればステップS123に進み、しきい値以上であれば一連の処理を終了する。ステップS123では、ECU115は、高容量型バッテリES−Eの回生許容上限SOCを0%からしきい値以上の値に変更する。当該変更によって、高出力型バッテリES−PのSOCが変更後の回生許容上限SOCを下回れば、回生電力は高容量型バッテリES−Eに充電される。
以上説明したように、本実施形態によれば、特性の異なる高容量型バッテリES−Eの及び高出力型バッテリES−Pのいずれか一方が故障しても、故障していない他方のバッテリが使用されるSOC使用範囲を2つのバッテリが正常である際よりも各バッテリの特性に応じて拡張することによって、電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。特に、高容量型バッテリES−Eが故障した際、高出力型バッテリES−PのSOC使用範囲の拡張は、高出力型バッテリES−Pが故障した際の高容量型バッテリES−EのSOC使用範囲の拡張よりも大きいため、高出力型バッテリES−PのSOCのみによっても電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。
また、高出力型バッテリES−Pの容量劣化係数は充電時よりも放電時の方が小さいため、高出力型バッテリES−PのSOC使用範囲を拡張する際に、当該SOC使用範囲の下限値を上限値よりも大きく変更することで、故障していない高出力型バッテリES−Pからの電力による走行時における高出力型バッテリES−Pの劣化を抑制できる。
また、高容量型バッテリES−Eは回生電力の充電による劣化の進行が大きいが、高容量型バッテリES−EのSOCがしきい値以上であり十分に高ければ高出力型バッテリES−Pが故障していても電動車両は十分な距離を走行できる。高容量型バッテリES−Eの回生許容上限SOCは通常は0%に設定されており、当該回生許容上限SOCが変更されなければ回生電力が高容量型バッテリES−Eに充電されないため、故障していない高容量型バッテリES−Eからの電力による走行時に回生電力の充電による高容量型バッテリES−Eの劣化を抑制できる。一方、高容量型バッテリES−EのSOCがしきい値未満であると電動車両は十分な距離を走行できない。このため、高容量型バッテリES−Eの回生許容上限SOCをしきい値以上に高く変更して、高容量型バッテリES−Eを充電することで、故障していない高容量型バッテリES−Eの蓄電容量によって電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。
また、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pとでは放電レートの低減による劣化影響が異なる。高容量型バッテリES−Eは高い放電レートに対する劣化影響が大きいため、高容量型バッテリES−Eの放電レートの低減を大きくして高容量型バッテリES−Eの放電レートを下げることによって、高容量型バッテリES−Eの劣化を抑制し、かつ、電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。一方、高出力型バッテリES−Pは高い放電レートに対する劣化影響が小さいため、高出力型バッテリES−Pの放電レートの低減を小さくして高出力型バッテリES−Pの放電レートをあまり下げないことによって、高出力型バッテリES−Pからの電力によって駆動するモータジェネレータ101の出力不足を避けることができる。このように、パワーセーブ時にはバッテリ毎に適切な放電レートの低減を行うことによって蓄電器の劣化を抑制し、かつ、電動車両の航続可能距離を十分に確保できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上記説明した電動車両は、1MOT型のEV(Electrical Vehicle)であるが、複数のモータジェネレータを搭載したEVであっても、少なくとも1つのモータジェネレータと共に内燃機関を搭載したHEV(Hybrid Electrical Vehicle)又はPHEV(Plug-in Hybrid Electrical Vehicle)であっても、FCV(Fuel Cell Vehicle)であっても良い。
101 モータジェネレータ(MG)
103 VCU
105 PDU
107p,107e 電圧センサ
109p,109e 電流センサ
111p,111e 温度センサ
113 スイッチ部
115 ECU
ES−E 高容量型バッテリ
ES−P 高出力型バッテリ
MCe,MCp コンタクタ

Claims (12)

  1. 第1蓄電器と、
    前記第1蓄電器に比べて、出力重量密度が優れ、かつ、エネルギー重量密度が劣る第2蓄電器と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方から得られる電力によって駆動して電動車両の動力を出力する駆動部と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方に発生した故障を検出する検出部と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の各蓄電容量を管理して、前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の各充放電を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の一方における故障を検出すると、前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の他方の放電を許容する放電許容蓄電容量、並びに、前記駆動部から前記他方の蓄電器への回生電力の充電を許容する充電許容蓄電容量の少なくとも一方を変更して、前記他方の蓄電器が使用される蓄電容量の範囲を拡張する、駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置であって、
    前記第1蓄電器が使用される蓄電容量の範囲と前記第2蓄電器が使用される蓄電容量の範囲は異なる、駆動装置。
  3. 請求項2に記載の駆動装置であって、
    前記第1蓄電器が使用される蓄電容量の範囲は、前記第2蓄電器が使用される蓄電容量の範囲より広い、駆動装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記第1蓄電器が故障した場合の前記第2蓄電器が使用される蓄電容量の範囲の拡張は、前記第2蓄電器が故障した場合の前記第1蓄電器が使用される蓄電容量の範囲の拡張よりも大きい、駆動装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記制御部は、前記第1蓄電器が故障した場合に変更する前記第2蓄電器の前記放電許容蓄電容量の変更は、前記第2蓄電器の前記充電許容蓄電容量の変更よりも大きい、駆動装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記第2蓄電器が故障した際、前記制御部は、前記第1蓄電器の蓄電容量の大きさに応じて、前記第1蓄電器の前記充電許容蓄電容量を変更する、駆動装置。
  7. 請求項6に記載の駆動装置であって、
    前記第2蓄電器が故障した際、前記制御部は、前記第1蓄電器の蓄電容量がしきい値未満であれば、前記第1蓄電器の前記充電許容蓄電容量を高く変更する、駆動装置。
  8. 請求項7に記載の駆動装置であって、
    前記第2蓄電器が故障した際、前記制御部は、前記第1蓄電器の蓄電容量が前記しきい値未満であれば、前記第1蓄電器の前記充電許容蓄電容量を前記しきい値以上の値に変更する、駆動装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記駆動部に対する要求動力を検知する検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記検出部が前記第1蓄電器における故障を検出すると、前記第2蓄電器の放電によって前記駆動部が前記要求動力よりも低い動力を出力するよう前記第2蓄電器の放電レートを低減し、
    前記検出部が前記第2蓄電器における故障を検出すると、前記第1蓄電器の放電によって前記駆動部が前記要求動力よりも低い動力を出力するよう前記第1蓄電器の放電レートを低減し、
    前記第1蓄電器の放電レートの低減は、前記第2蓄電器の放電レートの低減と異なる、駆動装置。
  10. 請求項9に記載の駆動装置であって、
    前記第1蓄電器の放電レートの低減は、前記第2蓄電器の放電レートの低減よりも大きい、駆動装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の駆動装置を有する、輸送機器。
  12. 第1蓄電器と、
    前記第1蓄電器に比べて、出力重量密度が優れ、かつ、エネルギー重量密度が劣る第2蓄電器と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方から得られる電力によって駆動して電動車両の動力を出力する駆動部と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方に発生した故障を検出する検出部と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の各蓄電容量を管理して、前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の各充放電を制御する制御部と、を備えた駆動装置での管理方法であって、
    前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の一方における故障を検出すると、前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の他方の放電を許容する蓄電容量の下限値、並びに、前記駆動部から前記他方の蓄電器への回生電力の充電を許容する蓄電容量の上限値の少なくとも一方を変更して、前記他方の蓄電器が使用される蓄電容量の範囲を拡張する、管理方法。
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