JP6492001B2 - 駆動装置、輸送機器及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、2つの蓄電器を備えた駆動装置、輸送機器及び制御方法に関する。
特許文献1には、3つの蓄電装置と、3つの蓄電装置からの電力を用いて、駆動力を発生するように構成された駆動装置と、3つの蓄電装置にそれぞれ対応して設けられ、3つの蓄電装置からの電力の供給と遮断とを切り替えるための3つのリレーとを含む車両が記載されている。当該車両のECUは、3つの蓄電装置の故障を検出し、検出された蓄電装置の故障状態に応じて、駆動装置と3つの蓄電装置との接続状態を変更するように3つのリレーを制御する。
特開2011−041386号公報
特許文献1に記載の車両は、検出された3つの蓄電装置の故障状態に応じて、駆動装置と3つの蓄電装置との接続状態を3つのリレーの開閉によって制御し、走行の継続を図っている。しかし、リレーの開閉の制御の前後におけるコンバータの制御については、何ら記載がない。特に特性の異なる複数の蓄電装置を含む駆動装置においては、それぞれの蓄電装置の特性を最大限活かすべく異なった充放電を行うようにコンバータを制御するため、一方の蓄電装置が使用不能となるリレーの開閉の前後においてスイッチング損失等を考慮して適切にコンバータを制御しなければ、正常な蓄電装置の電力を適切に使用できないばかりか、その使用効率が低下して航続可能距離が短くなるおそれがある。
本発明の目的は、2つの蓄電器のいずれか一方が故障した際に他方の蓄電器の電力を高効率に使用可能とし、航続可能距離を最大化可能な駆動装置、輸送機器及び制御方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
第1蓄電器(例えば、後述の実施形態での高容量型バッテリES−E)と、
第2蓄電器(例えば、後述の実施形態での高出力型バッテリES−P)と、
前記第2蓄電器の出力電圧を変換する変換部(例えば、後述の実施形態でのVCU103)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方から供給される電力によって駆動する駆動部(例えば、後述の実施形態でのPDU105,モータジェネレータ101)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の故障を検出する検出部(例えば、後述の実施形態でのECU115)と、
前記変換部を制御し、前記第2蓄電器の出力電圧を変換して出力する変換モード(例えば、後述の実施形態での電圧制御モード)、又は前記第2蓄電器の出力電圧をそのまま出力する直結モードで動作させる制御部(例えば、後述の実施形態でのECU115)と、を備え、
前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第2蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値未満であれば、前記駆動部への要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧と前記第2蓄電器の出力電圧とに基づく前記変換部の変換率で前記変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合における効率の比較に基づき、前記変換部を前記変換モード又は前記直結モードで動作させる、駆動装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第2蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値以上であれば、前記変換部を前記直結モードで動作させる
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御部は、前記第2蓄電器の出力電圧を前記駆動部に印加した際の前記駆動部の駆動効率、前記最適電圧を前記駆動部に印加した際の前記駆動部の駆動効率、並びに、前記第2蓄電器の出力電圧を前記最適電圧に変換する際の変換率で前記変換部が電圧変換を行った場合に生じる前記変換部での導通損失及び遷移損失に基づき、前記変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合の効率の比較を行う。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、
前記制御部は、
前記検出部が前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の故障を検出しないときは、前記駆動部に供給可能な電力を前記第1蓄電器と前記第2蓄電器が出力可能な電力の総和に設定して、前記変換部が前記第1蓄電器から前記駆動部に供給される電力と目標電力との差分に応じて前記第2蓄電器の出力電圧を変換する分配モード(例えば、後述の実施形態での電流制御モード)で前記変換部を制御し、
前記検出部が前記第1蓄電器の故障を検出すると、前記駆動部に供給可能な電力を故障していない前記第2蓄電器が出力可能な電力に設定した後に、前記変換部を前記分配モードから前記変換モード又は前記直結モードに切り替えて、前記変換モード又は前記直結モードで動作させる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、
更に、前記第1蓄電器の出力電圧を変換する別の変換部(例えば、後述の実施形態でのVCU203)を備え、
前記制御部は、前記別の変換部を制御し、前記第1蓄電器の出力電圧を変換して出力する変換モード、又は前記第1蓄電器の出力電圧をそのまま出力する直結モードで動作させるものであり、
前記検出部が前記第2蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第1蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値未満であれば、前記駆動部への要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧と前記第1蓄電器の出力電圧とに基づく前記別の変換部の変換率で前記別の変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合における効率の比較に基づき、前記別の変換部を前記変換モード又は前記直結モードで動作させる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記制御部は、前記検出部が前記第2蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第1蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値以上であれば、前記変換部を前記直結モードで度動作させる。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の発明において、
前記制御部は、前記第1蓄電器の出力電圧を前記駆動部に印加した際の前記駆動部の駆動効率、前記最適電圧を前記駆動部に印加した際の前記駆動部の駆動効率、並びに、前記第1蓄電器の出力電圧を前記最適電圧に変換する際の変換率で前記別の変換部が電圧変換を行った場合に生じる前記別の変換部での導通損失及び遷移損失に基づき、前記別の変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合の効率の比較を行う。
請求項8に記載の発明は、請求項5から7のいずれか1項に記載の発明において、
前記制御部は、
前記検出部が前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の故障を検出しないときは、前記駆動部に供給可能な電力を前記第1蓄電器と前記第2蓄電器が出力可能な電力の総和に設定して、前記変換部が前記第1蓄電器から前記駆動部に供給される電力と目標電力との差分に応じて前記第2蓄電器の出力電圧を変換するよう制御する分配モード(例えば、後述の実施形態での電流制御モード)で前記変換部を制御し、
前記検出部が前記第2蓄電器の故障を検出すると、前記駆動部に供給可能な電力を故障していない前記第1蓄電器が出力可能な電力に設定した後に、前記別の変換部を前記分配モードから前記変換モード又は前記直結モードに切り替えて前記変換モード又は前記直結モードで動作させる
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の発明において、
前記第2蓄電器は、前記第1蓄電器に比べて、出力重量密度が優れ、かつ、エネルギー重量密度が劣る。
請求項10に記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の駆動装置を有する、輸送機器である。
請求項11に記載の発明は、
第1蓄電器(例えば、後述の実施形態での高容量型バッテリES−E)と、
第2蓄電器(例えば、後述の実施形態での高出力型バッテリES−P)と、
前記第2蓄電器の出力電圧を変換する変換部(例えば、後述の実施形態でのVCU103)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方から供給される電力によって駆動する駆動部(例えば、後述の実施形態でのPDU105,モータジェネレータ101)と、
前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の故障を検出する検出部(例えば、後述の実施形態でのECU115)と、
前記変換部を制御し、前記第2蓄電器の出力電圧を変換して出力する変換モード(例えば、後述の実施形態での電圧制御モード)、又は前記第2蓄電器の出力電圧をそのまま出力する直結モードで動作させる制御部(例えば、後述の実施形態でのECU115)と、を備え、
前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第2蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値未満であれば、前記駆動部への要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧と前記第2蓄電器の出力電圧とに基づく前記変換部の変換率で前記変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合における効率の比較に基づき、前記変換部を前記変換モード又は前記直結モードで動作させる、制御方法である。
第1蓄電器と第2蓄電器の双方が正常である場合は、それぞれの蓄電器の特性を考慮して駆動部に電力が供給されるように変換部を制御する。当該制御を「電力分配制御」と呼ぶ。第1蓄電池と第2蓄電器の双方から同時に電力を駆動部に供給するためには、電圧を等しくする必要がある。よって、第1蓄電器と第2蓄電器の双方が正常である場合に、電力分配制御を行うためには、供給電圧が制御可能な制御モードで変換部を制御する必要がある。
一方、第1蓄電器又は第2蓄電器が故障した場合は、一方の蓄電器のみからしか駆動部に電力を供給できないため、電力分配制御を実現できない。このため、上述の制御モードと異なり駆動部を高効率点で運転可能な変換モードか、正常な蓄電器の出力電圧をそのまま出力する直結モードのいずれかのモードで変換部を制御する。変換モードと直結モードとを比較すると、直結モードでは変換部は正常な蓄電器の出力電圧をそのまま出力するため、電圧変換に伴うスイッチング損失等は発生しないが、変換モードでは当該電圧変換に伴うスイッチング損失等が発生する。このため、変換モードで制御された変換部は駆動部にとって高効率な電圧を出力可能ではあるが、電圧変換に伴うスイッチング損失等を考慮しないと、駆動部と変換部を含む全体の効率を充分に向上させられない場合がある。
請求項1の発明、請求項5の発明、請求項10の発明及び請求項11の発明では、第1蓄電器又は第2蓄電器が故障した際、正常な蓄電器の出力電圧又は残容量に基づいて変換モード及び直結モードのいずれかを選択し、正常な蓄電器の出力電圧を変換する変換部を当該選択した変換モード又は直結モードで制御する。正常な蓄電器の出力電圧と目標電圧との関係等に基づいて、駆動部と変換部を含む全体の効率が高い方の制御モードを選択すれば、正常な蓄電器の電力を高効率に使用できるため、2つの蓄電器の一方が故障してもう一方の蓄電器の電力によって駆動する車両の航続可能距離を最大化できる。
正常な蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値未満であれば、駆動部の最適電圧に応じた変換部の変換率で変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合との比較に基づき、変換部を変換モード又は直結モードで制御する。変換部の変換率は変換部の変換効率を左右するため、変換部が電圧変換を行うと、電圧変換を行わない場合に比べて、駆動部と変換部を含む全体の効率が充分に増加しない場合がある。したがって、電圧変換を行うことによって全体の効率が充分に上がる場合には変換モードで変換部を制御し、電圧変換を行うことによって全体の効率が充分に上がらない場合には直結モードで変換部を制御することによって、正常な蓄電器の電力を高効率に使用できる。
請求項2の発明、及び請求項6の発明によれば、正常な蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値以上であれば変換部を直結モードで制御する。蓄電器の残容量がしきい値以上であれば出力電圧は高く、こういった蓄電器の出力電圧を変換せずにそのまま駆動部に印加すると、駆動部を高効率点で運転可能な目標電圧に追従することはできないが、駆動部を比較的効率良く駆動できる。このため、正常な蓄の出力電圧が高い場合には、電圧交換に伴うスイッチング損失等が発生しない直結モードで変換部を制御することで、変換モードで変換部を制御した場合と比較して、駆動部と変換部を含む全体の効率が同程度かそれ以上に向上するため、正常な蓄電器の電力を高効率に使用できる。加えて、変換部のスイッチングを控えられるため、変換部の耐久性を高められる。
請求項3の発明、及び請求項7の発明によれば、駆動部の最適電圧に応じた変換部の変換率で変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合との、駆動部と変換部を含む全体の効率の比較を正確に行った上で、故障していない蓄電器の出力電圧を変換する変換部を変換モード及び直結モードのどちらで制御するかを判断できる。
第1蓄電器又は第2蓄電器が故障した際、駆動部に供給可能な電力を第1蓄電器と第2蓄電器が出力可能な電力との総和に設定されたまま変換モード又は直結モードに切り替えると、変換部及び駆動部によって正常な蓄電器から本来2つの蓄電器より出力されるべき電力が持ち出されることによって、当該正常な蓄電器の出力電力が過大となる可能性がある。その結果、正常な蓄電器を適切に使用できないばかりか、その劣化を促進させるおそれがあるため望ましくない。
よって、請求項4の発明及び請求項8の発明では、第1蓄電器又は第2蓄電器が故障した際には、駆動部に供給可能な電力を正常な蓄電器が出力可能な電力に設定するまでは分配モードが継続され、当該設定を行った後に変換モード又は直結モードに切替えるため、仮に変換モードに基づいて変換部が正常な蓄電器の出力電圧を目標電圧まで変換しても、当該正常な蓄電器の出力電力は前記設定された駆動部に供給可能な電力以下、すなわち、正常な蓄電器が出力可能な電力以下に抑えられる。このように、請求項6の発明によれば、駆動部に供給可能な電力を正常な蓄電器が出力可能な電力に設定する前に変換モード又は直結モードへの切替えを行った場合と比べて、蓄電器に故障が発生した際の正常な蓄電器の出力電力は過大とならずに適正値に抑えられるため、当該正常な蓄電器の電力を高効率に使用できる。また、過大な電力の出力は蓄電器の劣化を促進するが、請求項6の発明によれば、正常な蓄電器の出力電力は過大とならずに適正値に抑えられるため、当該正常な蓄電器の劣化の促進を防止できる。
請求項9の発明によれば、特性の異なる2つの蓄電器を併用する当該駆動装置において、正常な蓄電器の電力を高効率に使用でき、2つの蓄電器の一方が故障してもう一方の蓄電器の電力によって駆動する車両の航続可能距離を最大化できる。
第1の実施形態の電動車両の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における高容量型バッテリ、高出力型バッテリ、VCU、PDU及びモータジェネレータの関係を示す電気回路図である。 PDU及びモータジェネレータによって構成される駆動部に印加される電圧と出力に対する効率との関係を示す図である。 高容量型バッテリが故障した際にECUがVCUの制御モードを切替える際の処理の流れを示すフローチャートである。 電力供与時の高出力型バッテリから高容量型バッテリへの電流の流れを示す図である。 電圧制御モードでVCUを制御する際の高出力型バッテリからモータジェネレータへの電流の流れを示す図である。 図6にステップS111として示すサブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 (a)はVCUのスイッチング処理におけるデューティ比を示す図であり、(b)はスイッチング処理における信号の遷移を示す図である。 高容量型バッテリに故障が発生した際のECUの制御による各パラメータの経時変化を示すタイミングチャートである。 高容量型バッテリに故障が発生した際の図9とは異なる制御による各パラメータの経時変化を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態の電動車両の内部構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における高容量型バッテリ、高出力型バッテリ、VCU、PDU及びモータジェネレータの関係を示す電気回路図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の電動車両の内部構成を示すブロック図である。図1に示す1MOT型の電動車両は、モータジェネレータ(MG)101と、高容量型バッテリES−Eと、高出力型バッテリES−Pと、VCU(Voltage Control Unit)103と、PDU(Power Drive Unit)105と、電圧センサ107p,107eと、電流センサ109p,109eと、温度センサ111p,111eと、車速センサ112と、スイッチ部113と、ECU(Electronic Control Unit)115とを備える。なお、図1中の太い実線は機械連結を示し、二重点線は電力配線を示し、細い実線は制御信号を示す。
モータジェネレータ101は、高容量型バッテリES−E及び高出力型バッテリES−Pの少なくともいずれか一方から得られる電力によって駆動して、電動車両が走行するための動力を発生する。モータジェネレータ101で発生したトルクは、変速段又は固定段を含むギヤボックスGB及びデファレンシャル・ギアDを介して駆動輪Wに伝達される。また、モータジェネレータ101は、電動車両の減速時には発電機として動作して、電動車両の制動力を出力する。なお、モータジェネレータ101を発電機として動作させることで生じた回生電力は、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの少なくともいずれか一方に蓄えられる。
高容量型バッテリES−Eは、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等といった複数の蓄電セルを有し、モータジェネレータ101に高電圧の電力を供給する。また、高出力型バッテリES−Pも、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等といった複数の蓄電セルを有し、VCU103を介してモータジェネレータ101に高電圧の電力を供給する。高出力型バッテリES−Pは、VCU103を介して、PDU105に対して高容量型バッテリES−Eと並列に接続されている。また、一般的に、高出力型バッテリES−Pの電圧は、高容量型バッテリES−Eの電圧よりも低い。したがって、高出力型バッテリES−Pの電力は、VCU103によって高容量型バッテリES−Eの電圧と同レベルまで昇圧された後、PDU105を介してモータジェネレータ101に供給される。
なお、高容量型バッテリES−Eや高出力型バッテリES−Pは、前述したニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池や、電池外部より活物質の供給を必要とする燃料電池や空気電池に限定される訳ではない。例えば、蓄電容量が少ないものの、短時間に大量の電力を充放電可能なコンデンサやキャパシタを高出力型バッテリES−Pとして用いても構わない。
また、高容量型バッテリES−Eの特性と高出力型バッテリES−Pの特性は互いに異なる。高容量型バッテリES−Eは、高出力型バッテリES−Pよりも、出力重量密度は低いが、エネルギー重量密度は高い。一方、高出力型バッテリES−Pは、高容量型バッテリES−Eよりも、エネルギー重量密度は低いが、出力重量密度は高い。このように、高容量型バッテリES−Eは、エネルギー重量密度の点で相対的に優れ、高出力型バッテリES−Pは、出力重量密度の点で相対的に優れる。なお、エネルギー重量密度とは、単位重量あたりの電力量(Wh/kg)であり、出力重量密度とは、単位重量あたりの電力(W/kg)である。したがって、エネルギー重量密度が優れている高容量型バッテリES−Eは、高容量を主目的とした蓄電器であり、出力重量密度が優れている高出力型バッテリES−Pは、高出力を主目的とした蓄電器である。
このような高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの特性の違いは、例えば電極や活物質、電解質/液といった電池の構成要素の構造や材質等により定まる種々のパラメータに起因するものである。例えば、充放電可能な電気の総量を示すパラメータである蓄電可能容量は、高出力型バッテリES−Pより高容量型バッテリES−Eの方が優れる。一方、充放電に対する蓄電可能容量の劣化耐性を示すパラメータであるCレート特性や充放電に対する電気抵抗値を示すパラメータである内部抵抗(インピーダンス)は、高容量型バッテリES−Eより高出力型バッテリES−Pの方が優れる。
VCU103は、高出力型バッテリES−Pの出力電圧を直流のまま昇圧する。また、VCU103は、電動車両の減速時にモータジェネレータ101が発電して直流に変換された電力を降圧する。さらに、VCU103は、高容量型バッテリES−Eの出力電圧を直流のまま降圧する。VCU103によって降圧された電力は、高出力型バッテリES−Pに充電される。
図2は、第1の実施形態における高容量型バッテリES−E、高出力型バッテリES−P、VCU103、PDU105及びモータジェネレータ101の関係を示す電気回路図である。図2に示すように、VCU103は、高出力型バッテリES−Pの出力電圧を入力電圧として、ハイサイドとローサイドから成る2つのスイッチング素子をオンオフ切換動作することによって、高出力型バッテリES−Pの電圧を昇圧して出力する。また、これら2つのスイッチング素子をオンオフ切換動作せずに、上アーム(ハイサイド)スイッチング素子をオン状態、下アーム(ローサイド)スイッチング素子をオフ状態とすれば、高出力型バッテリES−Pは、高容量型バッテリES−E及びPDU105と電気系統的に直結された状態になる。
PDU105は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流をモータジェネレータ101に供給する。また、PDU105は、モータジェネレータ101の回生動作時に入力される交流電圧を直流電圧に変換する。
電圧センサ107pは、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpを検出する。電圧センサ107pが検出した電圧Vpを示す信号はECU115に送られる。電圧センサ107eは、高容量型バッテリES−Eの電圧Veを検出する。なお、電圧センサ107eが検出した電圧Veは、高出力型バッテリES−Pの電圧VPをVCU103が昇圧した値に等しい。電圧センサ107eが検出した電圧Veを示す信号はECU115に送られる。
電流センサ109pは、高出力型バッテリES−Pの入出力電流Ipを検出する。電流センサ109pが検出した入出力電流Ipを示す信号はECU115に送られる。電流センサ109eは、高容量型バッテリES−Eの入出力電流Ieを検出する。電流センサ109eが検出した入出力電流Ieを示す信号はECU115に送られる。
温度センサ111pは、高出力型バッテリES−Pの温度Tpを検出する。温度センサ111pが検出した温度Tpを示す信号はECU115に送られる。温度センサ111eは、高容量型バッテリES−Eの温度Teを検出する。温度センサ111eが検出した温度Teを示す信号はECU115に送られる。
車速センサ112は、電動車両の走行速度(車速)VPを検出する。車速センサ112によって検出された車速VPを示す信号は、ECU115に送られる。
スイッチ部113は、高容量型バッテリES−EからPDU105又はVCU103までの電流経路を断接するコンタクタMCeと、高出力型バッテリES−PからVCU103までの電流経路を断接するコンタクタMCpとを有する。各コンタクタMCe,MCpは、ECU115の制御によって開閉される。
ECU115は、PDU105及びVCU103の制御、並びに、スイッチ部113の開閉制御を行う。また、ECU115には、電動車両のドライバによるアクセルペダル操作に応じたアクセルペダル開度(AP開度)を示す信号、車速センサ112からの車速VPを示す信号、電圧センサ107e,107pからの電圧Ve,Vpを示す信号、電流センサ109e,109pからの電流Ie,Ipを示す信号、及び温度センサ111e,111pからの温度Te,Tpを示す信号が入力される。
ECU115は、AP開度及び車速VPに基づき、PDU105及びモータジェネレータ101によって構成される駆動部(以下、単に「駆動部」という。)への要求出力を算出する。また、ECU115は、電圧センサ107p,107eが検出した各電圧及び電流センサ109p,109eが検出した各入出力電流に基づき、電流積算方式及び/又はOCV(開路電圧)推定方式によって、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの各残容量(SOC:State of Charge)を導出する。
また、ECU115は、駆動部に供給可能な電力の上限値(以下「システム許可電力」という。)を管理する。通常は、高容量型バッテリES−Eが出力可能な電力と高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力の合計がシステム許可電力として設定される。なお、過大な電力の持出しに起因する劣化や故障の促進を抑制するため、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの出力可能な電力は、それぞれのバッテリが出力可能な最大電力より小さな値が設定される。
また、ECU115は、特性の異なる高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの各々の特性を活かすよう、VCU103を用いた電力分配制御を行う。この電力分配制御を行えば、高容量型バッテリES−Eは、電動車両の走行時に一定の電力をモータジェネレータ101に電力を供給するよう用いられ、高出力型バッテリES−Pは、電動車両の走行のために大きな駆動力が必要なときに、モータジェネレータ101に電力を供給するよう用いられる。
また、ECU115は、電圧センサ107eが検出した電圧、電流センサ109eが検出した電流、及び温度センサ111eが検出した温度に基づいて、高容量型バッテリES−Eの故障及びその前兆を検出する。高容量型バッテリES−Eの故障は、例えば断線等が発生して電流が極端に小さい場合に検出される。また、高容量型バッテリES−Eの故障の前兆は、高容量型バッテリES−Eの温度が極端に高い場合に検出される。ECU111は、高容量型バッテリES−Eの故障の前兆を検出すると、高容量型バッテリES−Eから高出力型バッテリES−Pへ電力を移行するよう、VCU103を制御する。なお、当該電力移行におけるバッテリの放電レートは、ECU115によって決定される。
さらに、ECU115は、高容量型バッテリES−Eに故障が発生していなければ「電流制御モード」でVCU103を制御し、高容量型バッテリES−Eに故障が発生した際には「電圧制御モード」又は「直結制御モード」でVCU103を制御する。以下、ECU115がVCU103を制御する際の上記3つの制御モード(電流制御モードと電圧制御モードと直結制御モード)について説明する。
電流制御モードは、原則、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの双方のバッテリが正常な状態のとき用いられる。電流制御モードでは、上述したVCU103の電力分配制御によって、モータジェネレータ101には高容量型バッテリES−Eの電圧が印加され、高容量型バッテリES−Eの供給電力が駆動部への要求出力に応じた要求電力に満たない場合は、高出力型バッテリES−Pが不足電力分を出力する。但し、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpは、モータジェネレータ101に印加される高容量型バッテリES−Eの電圧Veよりも低いため、ECU115は、VCU103が高出力型バッテリES−Pの電圧Vpを高容量型バッテリES−Eの電圧Veに等しい電圧まで昇圧するよう制御する。このように、電流制御モードでは、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpは、高容量型バッテリES−Eの電圧Veに等しい電圧まで一律に昇圧され、高出力型バッテリES−Pが出力する電流Ipは、高出力型バッテリES−Pに求められる不足電力の大きさによって異なる。したがって、電流制御モードでは、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpと電流IpがVCU103にフィードバックされる。なお、電流制御モードでの制御が行われると、当該制御が安定する。
電圧制御モードは、高出力型バッテリES−Pは正常であるが、高容量型バッテリES−Eが故障した状態のときに用いられる。電圧制御モードでは、高出力型バッテリES−Pのみから電力が供給され、駆動部に印加される電圧が、要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧となるよう、VCU103は高出力型バッテリES−Pの電圧Vpを昇圧する。すなわち、ECU115は、VCU103が最適電圧を出力するよう、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpと最適電圧との比に応じたデューティ比(昇圧率)でVCU103を制御する。したがって、電圧制御モードでは、最適電圧を指令値とするフィード・フォワード制御、又は、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpと最適電圧の差分を指令値とするフィード・バック制御を用いてVCU103を制御するため、駆動部の駆動効率を最適化できる。
直結制御モードは、高出力型バッテリES−Pは正常であるが、高容量型バッテリES−Eが故障した状態で用いられる。直結制御モードでは、高出力型バッテリES−Pのみから電力が供給され、ECU115が図2に示したVCU103の上アームスイッチング素子をオン状態、下アームスイッチング素子をオフ状態とすることによって、VCU103は高出力型バッテリES−Pの電圧Vpをそのまま出力する。このように、直結制御モードでは、VCU103のスイッチング素子が昇圧のためにオンオフ切換動作されないため、当該動作に伴う導通損失や遷移損失は発生しない。
以下、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの双方が正常であるためECU115が電流制御モードでVCU103を制御しているときに、高容量型バッテリES−Eが故障した際のECU115によるVCU103の制御モードの切替方法について、図4を参照して詳細に説明する。図4は、高容量型バッテリES−Eが故障した際にECU115がVCU103の制御モードを切り替える際の処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、ECU115は、電圧センサ107eが検出した電圧、電流センサ109eが検出した電流、及び温度センサ111eが検出した温度に基づいて、高容量型バッテリES−Eの故障の前兆が発生したか否かを判断し(ステップS101)、前兆があればステップS103に進み、前兆がなければステップS105に進む。ステップS103では、ECU115は、高容量型バッテリES−Eから高出力型バッテリES−Pへ電力を供給するようVCU103を制御する。図5は、電力供与時の高出力型バッテリES−Pから高容量型バッテリES−Eへの電流の流れを示す図である。次に、ステップS105では、ECU115は、電圧センサ107eが検出した電圧、電流センサ109eが検出した電流、及び温度センサ111eが検出した温度に基づいて、高容量型バッテリES−Eに故障が発生したか否かを判断し、故障が発生したと判断すればステップS107に進み、故障が発生していないと判断すれば一連の処理を終了する。
ステップS107では、ECU115は、スイッチ部113が有する高容量型バッテリES−E側のコンタクタMCeを開いて、高容量型バッテリES−EからPDU105及び高出力型バッテリES−Pまでの電流経路を遮断する。次に、ECU115は、駆動部に供給可能な電力の上限値であるシステム許可電力を、正常な高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力に設定する(ステップS109)。なお、ステップS109でのシステム許可電力の設定値は、高容量型バッテリES−Eが出力可能な電力と高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力の合計から、高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力へと徐々に低減される。次に、ECU115は、VCU103の制御モードを電流制御モードから電圧制御モード又は直結制御モードに切り替えるためのサブルーチン(ステップS111)を実行する。図6は、電圧制御モード又は直結制御モードでVCU103を制御する際の高出力型バッテリES−Pからモータジェネレータ101への電流の流れを示す図である。
図7は、図6にステップS111として示すサブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、当該サブルーチンを実行するECU115は、正常な高出力型バッテリES−Pの電圧Vpがしきい値th以上(Vp≧th)か否かを判別し(ステップS201)、Vp≧thであればステップS203に進み、Vp<thであればステップS205に進む。なお、ステップS201では、正常な高出力型バッテリES−PのSOCがしきい値ths以上(SOC≧ths)か否かを判別しても良い。この場合、SOC≧thsであればステップS203に進み、SOC<thsであればステップS205に進む。ステップS203では、ECU115は、VCU103の制御モードを電流制御モードから直結制御モードに切り替え、直結制御モードでVCU103を制御する。
ステップS205では、ECU115は、AP開度及び車速VPに基づいて、駆動部への要求出力を算出する。次に、ECU115は、要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる当該駆動部への印加電圧、すなわち最適電圧を導出する(ステップS207)。なお、ECU115は、図3に示す情報に基づくマップ等によって、駆動部の出力と駆動部に対する印加電圧と駆動部の駆動効率との関係を記憶しており、要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧をマップ等を用いて導出する。
次に、ECU115は、最適電圧と高出力型バッテリES−Pの電圧Vpとに基づいて、電圧制御モードでVCU103を制御した際の駆動部とVCU103を含む全体の効率(以下「電圧制御効率」という。)と、直結制御モードでVCU103を制御した際の駆動部とVCU103を含む全体の効率(以下「直結制御効率」という。)とをそれぞれ算出する(ステップS209)。電圧制御効率及び直結制御効率についての詳細は後述する。次に、ECU115は、電圧制御効率と直結制御効率の大小を判別し(ステップS211)、電圧制御効率>直結制御効率であればステップS213に進み、電圧制御効率≦直結制御効率であればステップS203に進む。
なお、電圧制御効率が直結制御効率を上回っても、電圧変換による効率上昇がわずかであれば、VCU103の耐久性の観点からはスイッチングを行わない直結制御モードの方が好ましい。したがって、ステップS211では、ECU115は、直結制御効率に所定値αを加算した値と、電圧制御効率を示す値との大小を判別しても良い。この場合、電圧制御効率+α>直結制御効率であればステップS213に進み、電圧制御効率+α≦直結制御効率であればステップS203に進む。
ステップS213では、ECU115は、VCU103の制御モードを電流制御モードから電圧制御モードに切り替え、電圧制御モードでVCU103を制御する。なお、直結制御モードに切り替えられた後で、正常な高出力型バッテリES−PのSOCの低下に伴って電圧Vpがしきい値th未満になれば、ステップS205〜S211を経て、直結制御モードから電圧制御モードに切り替えても良い。このように、正常な高出力型バッテリES−PのSOC又は電圧Vpに応じて、適宜、直結制御モードと電圧制御モードを選択することで、高容量型バッテリES−Eが故障して正常な高出力型バッテリES−Pの電力によって駆動する電動車両の航続可能距離を最大化できる。
以下、電圧制御効率及び直結制御効率について詳細に説明する。
電圧制御効率は、上述したように、高出力型バッテリES−Pのみから駆動部に電力が供給される場合に電圧制御モードでVCU103を制御した際の、駆動部とVCU103を含む全体の効率である。電圧制御効率ηvは、以下に示す式(1)によって表される。また、直結制御効率は、上述したように、高出力型バッテリES−Pのみから駆動部に電力が供給される場合に直結制御モードでVCU103を制御した際の、駆動部とVCU103を含む全体の効率である。直結制御効率ηdは、以下に示す式(2)によって表される。
ηv=ηdrive(Vo)−ηconduct(Vo/Vp)−ηtrans(Vo/Vp) …(1)
但し、
ηdrive(Vo)は、最適電圧Voが印加される駆動部が要求出力を出力する場合の当該駆動部の駆動効率である。
ηconduct(Vo/Vp)は、VCU103が高出力型バッテリES−Pの電圧Vpを最適電圧Voに昇圧する際に発生する導通損失によって失われる電力を効率(損失電力/入力電力)に換算したパラメータである。
ηtrans(Vo/Vp)は、VCU103が高出力型バッテリES−Pの電圧Vpを最適電圧Voに昇圧する際に発生する遷移損失によって失われる電力を効率(損失電力/入力電力)に換算したパラメータである。
ηd=ηdrive(Vp) …(2)
但し、
ηdrive(Vp)は、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpが印加される駆動部が要求出力を出力する場合の当該駆動部の駆動効率である。
ηconduct(Vo/Vp)が効率に換算される前の導通損失Lconductは、以下の示す式(3)によって表される。なお、以下の数式では、最適電圧を出力電圧Vout、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpを入力電圧Vinとして表されている。なお、VCU103の昇圧率は、Vout/Vinと表すことができ、図8(a)に示すデューティ比(オン時間比率)Dによって以下のように表すことができる。
Figure 0006492001
したがって、以下の関係が成り立つ。IIN_AVEは、平均入力電流である。ISW_RMSは、オン時の入力電流の二乗平均値である。RDSonは、VCU103を構成するスイッチング素子のオン抵抗である。IPEAK=1.25IIN_AVEであり、ITHROUGH=0.75IIN_AVEである。
Figure 0006492001
Figure 0006492001
このように、VCU103が昇圧を行う際に発生する導通損失Lconductは、VCU103の昇圧率(Vout/Vin)を変数として発生する。
ηtrans(Vo/Vp)が効率に換算される前の遷移損失Ltransは、以下の示す式(4)によって表される。図8(b)に示すTTRANSは、オンからオフ又はオフからオンへの遷移時間である。FSWは、スイッチング周波数である。
Figure 0006492001
このように、VCU103が昇圧を行う際に発生する遷移損失Ltransは、VCU103の昇圧率(Vout/Vin)を変数として発生する。
図3に示されるように、しきい値以上の駆動効率が見込まれる駆動部の出力領域は、当該駆動部に印加される電圧が高いほど広い。したがって、正常な高出力型バッテリES−Pの電圧Vpがしきい値th以上であれば、当該電圧Vpをそのまま駆動部に印加しても所望の駆動効率で駆動部を駆動できる可能性が高い。したがって、本実施形態では、図7のステップS201,S203に示すように、正常な高出力型バッテリES−Pの電圧Vpがしきい値th以上であれば、ECU115は、直結制御モードでVCU103を制御する。
一方、正常な高出力型バッテリES−Pの電圧Vpがしきい値th未満であると、当該電圧Vpをそのまま駆動部に印加しても所望の駆動効率で駆動部を駆動できるとは限らない。したがって、ECU115は、電圧制御モードでVCU103を制御した場合に得られる電圧制御効率と直結制御モードでVCU103を制御した場合に得られる直結制御効率とを比較した上で、効率が良い方の制御モードでVCU103を制御する。なお、VCU103を電圧制御モードで制御する場合、最適電圧が駆動部に印加されるため駆動部における駆動効率の向上が見込まれる可能性が高いが、電圧制御効率には、昇圧率が影響するVCU103での導通損失及び遷移損失による効率の低下分が含まれる。一方、VCU103を直結制御モードで制御する場合、最適電圧による駆動部における駆動効率の向上が見込まれる可能性は低いが、直結制御効率には、VCU103で発生する損失が見込まれない。
以上説明したフローチャートの処理に従えば、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの双方が正常であるためECU115が電流制御モードでVCU103を制御しているときに、高容量型バッテリES−Eに故障の前兆が発生すると、ECU115は、高容量型バッテリES−Eから高出力型バッテリES−Pへ電力を供給するようVCU103を制御する。その結果、図9に示すように、高容量型バッテリES−Eの残容量(SOC:State of Charge)は低下し、高出力型バッテリES−PのSOCは増加する。
その後、高容量型バッテリES−Eが故障すると、ECU115は、高容量型バッテリES−Eの故障を示す故障フラグを立てる。その後、ECU115は、高容量型バッテリES−E側のコンタクタMCeを開き、かつ、システム許可電力の設定値を高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力(PMAX_ES−P)へと徐々に下げる。ECU115は、システム許可電力の設定値を高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力(PMAX_ES−P)まで下げた後、VCU103の制御モードを電流制御モードから電圧制御モード又は直結制御モードに切り替える。その後、ECU115は、電圧制御モード又は直結制御モードでVCU103を制御する。
仮に、上記VCU103の制御モードの切替えがシステム許可電力の変更前に行われ、図10に示すように、高容量型バッテリES−Eが故障した状態で電動車両のアクセルペダルが踏まれてAP開度が増加すると、VCU103は電圧制御モードで制御されるため、VCU103は正常な高出力型バッテリES−Pの電圧をモータジェネレータ101の最適電圧まで昇圧することによって、高出力型バッテリES−Pの出力電力がオーバーシュートして過大となる可能性がある。こういった過大な電力の放電は、正常な高出力型バッテリES−Pの劣化を促進するおそれがあるため望ましくない。
しかし、本実施形態では、上記VCU103の制御モードの切替えは、システム許可電力の設定値が高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力(PMAX_ES−P)に低下するまで行われないため、図9に示すように、高容量型バッテリES−Eが故障してVCU103の制御モードが切り替わる前に電動車両のアクセルペダルが踏まれてAP開度が増加しても、高容量型バッテリES−Eが出力可能な電力と高出力型バッテリES−Pの合計(PMAX_ES−E+PMAX_ES−P)にシステム許可電力は設定されているが、電流制御モードであるVCU103によって、正常な高出力型バッテリES−Pから放電される電流量が制御されるため、正常な高出力型バッテリES−Pの出力電力は駆動部への要求出力に応じた要求電力を上限として抑制される。
また、電圧制御モード又は直結制御モードに切り替えられた時点ではシステム許可電力の設定値は高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力(PMAX_ES−P)まで低下しているため、正常な高出力型バッテリES−Pから放電される電流量が制御せずとも、VCU103が高出力型バッテリES−Pの電圧をモータジェネレータ101の最適電圧まで昇圧しても、高出力型バッテリES−Pの出力電力は高出力型バッテリES−Pが出力可能な電力(PMAX_ES−P)を上限として抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、高容量型バッテリES−Eに故障が発生した際に、正常な高出力型バッテリES−Pの電圧Vpがしきい値th以上であれば、直結制御モードでVCU103を制御する。直結制御モードでVCU103を制御すると、駆動部を高効率点で運転可能な最適電圧に追従することはできないが、駆動部に印加される電圧が高ければ当該駆動部を比較的効率良く駆動でき、VCU103で発生する損失がない。このため、正常な高出力型バッテリES−Pの電力を高効率に使用できる。その結果、高容量型バッテリES−Eが故障して正常な高出力型バッテリES−Pの電力によって駆動する電動車両の航続可能距離を最大化できる。
また、高容量型バッテリES−Eに故障が発生した際に、正常な高出力型バッテリES−Pの電圧Vpがしきい値th未満であれば、正常な高出力型バッテリES−Pの電圧Vpと要求出力に応じた駆動部の最適電圧との関係に基づいて、電圧制御モードと直結制御モードのうち、駆動部とVCU103を含む全体の効率が高い方の制御モードでVCU103を制御するため、正常な高出力型バッテリES−Pの電力を高効率に使用できる。その結果、高容量型バッテリES−Eが故障して正常な高出力型バッテリES−Pの電力によって駆動する電動車両の航続可能距離を最大化できる。
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態の電動車両の内部構成を示すブロック図である。また、図12は、第2の実施形態における高容量型バッテリ、高出力型バッテリ、VCU、PDU及びモータジェネレータの関係を示す電気回路図である。第2の実施形態の電動車両が第1の実施形態の電動車両と異なる点は、高容量型バッテリES−Eの電圧を変換するVCU203が設けられたことである。この点以外は第1の実施形態と同様であり、図11及び図12に示された構成要素に関して、第1実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
VCU203は、高容量型バッテリES−Eの出力電圧を直流のまま昇圧する。また、VCU203は、電動車両の減速時にモータジェネレータ101が発電して直流に変換された電力を降圧する。さらに、VCU203は、VCU103の出力電圧を直流のまま降圧する。VCU203によって降圧された電力は、高容量型バッテリES−Eに充電される。図12に示すように、VCU203は、高容量型バッテリES−Eの出力電圧を入力電圧として2つのスイッチング素子をオンオフ切換動作することによって、高容量型バッテリES−Eの電圧を昇圧して出力する。
本実施形態のECU1152は、PDU105及びVCU103,203の制御、並びに、スイッチ部113の開閉制御を行う。また、ECU1152は、第1の実施形態のECU115と同様に、システム許可電力を管理する。また、ECU1152は、VCU103,203を用いた電力分配制御を行う。また、ECU1152は、電圧センサ107p,107eが検出した電圧、電流センサ109p,109eが検出した電流、及び温度センサ111p,111eが検出した温度に基づいて、高出力型バッテリES−Pと高容量型バッテリES−Eの各故障及びその前兆を検出する。
さらに、ECU1152は、高出力型バッテリES−Pにも高容量型バッテリES−Eにも故障が発生していなければ「電流制御モード」でVCU103,203を制御し、高出力型バッテリES−P又は高容量型バッテリES−Eに故障が発生した際には、正常なバッテリを昇圧するVCUを「電圧制御モード」又は「直結制御モード」で制御する。以下、ECU115がVCU103,203を制御する際の上記2つの制御モード(電流制御モードと電圧制御モード)について説明する。
電流制御モードは、原則、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pの双方のバッテリが正常な状態のとき用いられる。電流制御モードでは、VCU103,203の電力分配制御によって、モータジェネレータ101には高容量型バッテリES−Eが出力した電圧VeをVCU203が昇圧した電圧Vが印加され、高容量型バッテリES−Eの供給電力が駆動部への要求出力に応じた要求電力に満たない場合は、高出力型バッテリES−Pが不足電力分を出力するように、フィード・バック制御又はフィード・フォワード制御でVCU103を制御する。ECU1152は、VCU103が高出力型バッテリES−Pの電圧VpをVCU203の出力電圧Vに等しい電圧まで昇圧するよう制御する。このように、電流制御モードでは、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpは、VCU203の出力電圧Vに等しい電圧まで昇圧され、高出力型バッテリES−Pが出力する電流Ipは、高出力型バッテリES−Pに求められる不足電力の大きさによって異なる。したがって、電流制御モードでは、高出力型バッテリES−Pの電圧Vpと電流IpがVCU103にフィードバックされる。なお、電流制御モードでの制御が行われると、当該制御が安定する。
電圧制御モードは、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pのうち、一方のバッテリは正常であるが、もう一方のバッテリが故障した状態のときに用いられる。電圧制御モードでは、故障していないバッテリのみから電力が供給され、駆動部に印加される電圧が、要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧となるよう、故障していないバッテリの電圧を昇圧するVCUは当該故障していないバッテリの電圧を昇圧する。すなわち、ECU1152は、故障していないバッテリの電圧を昇圧するVCUが最適電圧を出力するよう、故障していないバッテリの電圧と最適電圧との比に応じたデューティ比(昇圧率)で当該VCUを制御する。したがって、電圧制御モードでは、最適電圧を指令値とするフィード・フォワード制御、又は、故障していないバッテリの電圧と最適電圧の差分を指令値とするフィード・バック制御を用いて、故障していないバッテリの電圧を昇圧するVCUを制御するため、駆動部の駆動効率を最適化できる。
直結制御モードは、高容量型バッテリES−Eと高出力型バッテリES−Pのうち、一方のバッテリは正常であるが、もう一方のバッテリが故障した状態のときに用いられる。直結制御モードでは、故障していないバッテリのみから電力が供給され、ECU1152が図12に示した故障していないバッテリの電圧を昇圧するVCUの上アームスイッチング素子をオン状態、下アームスイッチング素子をオフ状態とすることによって、当該VCUは故障していないバッテリの電圧をそのまま出力する。このように、直結制御モードでは、故障していないバッテリの電圧を昇圧するVCUのスイッチング素子が昇圧のためにオンオフ切換動作されないため、当該動作に伴う導通損失や遷移損失は発生しない。
本実施形態でも、第1実施形態と同様に、故障していないバッテリの電圧がしきい値th以上であれば、当該電圧をそのまま駆動部に印加しても所望の駆動効率で駆動部を駆動できる可能性が高いため、ECU1152は、故障していないバッテリを昇圧するVCUを直結制御モードで制御する。一方、故障していないバッテリの電圧がしきい値th未満であると、当該電圧をそのまま駆動部に印加しても所望の駆動効率で駆動部を駆動できるとは限らないため、ECU1152は、故障していないバッテリを昇圧するVCUを電圧制御モードで制御した場合に得られる電圧制御効率と当該VCUを直結制御モードで制御した場合に得られる直結制御効率とを比較した上で、効率が良い方の制御モードで当該VCUを制御する。当該制御によって、故障していない正常なバッテリの電力を高効率に使用できる。その結果、一方のバッテリが故障してもう一方の正常なバッテリの電力によって駆動する電動車両の航続可能距離を最大化できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上記説明した電動車両は、1MOT型のEV(Electrical Vehicle)であるが、複数のモータジェネレータを搭載したEVであっても、少なくとも1つのモータジェネレータと共に内燃機関を搭載したHEV(Hybrid Electrical Vehicle)やPHEV(Plug-in Hybrid Electrical Vehicle)であっても、FCV(Fuel Cell Vehicle)であっても良い。
101 モータジェネレータ(MG)
103,203 VCU
105 PDU
107p,107e 電圧センサ
109p,109e 電流センサ
111p,111e 温度センサ
112 車速センサ
113 スイッチ部
115,1152 ECU
ES−E 高容量型バッテリ
ES−P 高出力型バッテリ
MCe,MCp コンタクタ

Claims (11)

  1. 第1蓄電器と、
    第2蓄電器と、
    前記第2蓄電器の出力電圧を変換する変換部と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方から供給される電力により駆動する駆動部と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の故障を検出する検出部と、
    前記変換部を制御し、前記第2蓄電器の出力電圧を変換して出力する変換モード、又は前記第2蓄電器の出力電圧をそのまま出力する直結モードで動作させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第2蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値未満であれば、前記駆動部への要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧と前記第2蓄電器の出力電圧とに基づく前記変換部の変換率で前記変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合における効率の比較に基づき、前記変換部を前記変換モード又は前記直結モードで動作させる、駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置であって、
    前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第2蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値以上であれば、前記変換部を前記直結モードで動作させる、駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動装置であって、
    前記制御部は、前記第2蓄電器の出力電圧を前記駆動部に印加した際の前記駆動部の駆動効率、前記最適電圧を前記駆動部に印加した際の前記駆動部の駆動効率、並びに、前記第2蓄電器の出力電圧を前記最適電圧に変換する際の変換率で前記変換部が電圧変換を行った場合に生じる前記変換部での導通損失及び遷移損失に基づき、前記変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合の効率の比較を行う、駆動装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記制御部は、
    前記検出部が前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の故障を検出しないときは、前記駆動部に供給可能な電力を前記第1蓄電器と前記第2蓄電器が出力可能な電力の総和に設定して、前記変換部が前記第1蓄電器から前記駆動部に供給される電力と目標電力との差分に応じて前記第2蓄電器の出力電圧を変換する分配モードで前記変換部を制御し、
    前記検出部が前記第1蓄電器の故障を検出すると、前記駆動部に供給可能な電力を故障していない前記第2蓄電器が出力可能な電力に設定した後に、前記変換部を前記分配モードから前記変換モード又は前記直結モードに切り替えて、前記変換モード又は前記直結モードで動作させる、駆動装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    更に、前記第1蓄電器の出力電圧を変換する別の変換部を備え、
    前記制御部は、前記別の変換部を制御し、前記第1蓄電器の出力電圧を変換して出力する変換モード、又は前記第1蓄電器の出力電圧をそのまま出力する直結モードで動作させるものであり、
    前記検出部が前記第2蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第1蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値未満であれば、前記駆動部への要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧と前記第1蓄電器の出力電圧とに基づく前記別の変換部の変換率で前記別の変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合における効率の比較に基づき、前記別の変換部を前記変換モード又は前記直結モードで動作させる、駆動装置。
  6. 請求項5に記載の駆動装置であって、
    前記制御部は、前記検出部が前記第2蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第1蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値以上であれば、前記変換部を前記直結モードで度動作させる、駆動装置。
  7. 請求項5又は6に記載の駆動装置であって、
    前記制御部は、前記第1蓄電器の出力電圧を前記駆動部に印加した際の前記駆動部の駆動効率、前記最適電圧を前記駆動部に印加した際の前記駆動部の駆動効率、並びに、前記第1蓄電器の出力電圧を前記最適電圧に変換する際の変換率で前記別の変換部が電圧変換を行った場合に生じる前記別の変換部での導通損失及び遷移損失に基づき、前記別の変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合の効率の比較を行う、駆動装置。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記制御部は、
    前記検出部が前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の故障を検出しないときは、前記駆動部に供給可能な電力を前記第1蓄電器と前記第2蓄電器が出力可能な電力の総和に設定して、前記変換部が前記第1蓄電器から前記駆動部に供給される電力と目標電力との差分に応じて前記第2蓄電器の出力電圧を変換する分配モードで前記変換部を制御し、
    前記検出部が前記第2蓄電器の故障を検出すると、前記駆動部に供給可能な電力を故障していない前記第1蓄電器が出力可能な電力に設定した後に、前記別の変換部を前記分配モードから前記変換モード又は前記直結モードに切り替えて、前記変換モード又は前記直結モードで動作させる、駆動装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記第2蓄電器は、前記第1蓄電器に比べて、出力重量密度が優れ、かつ、エネルギー重量密度が劣る、駆動装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の駆動装置を有する、輸送機器。
  11. 第1蓄電器と、
    第2蓄電器と、
    前記第2蓄電器の出力電圧を変換する変換部と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の少なくとも一方から供給される電力によって駆動する駆動部と、
    前記第1蓄電器及び前記第2蓄電器の故障を検出する検出部と、
    前記変換部を制御し、前記第2蓄電器の出力電圧を変換して出力する変換モード、又は前記第2蓄電器の出力電圧をそのまま出力する直結モードで動作させる制御部と、を備えた駆動装置が行う制御方法であって、
    前記制御部は、前記検出部が前記第1蓄電器の故障を検出すると、故障していない前記第2蓄電器の出力電圧又は残容量が閾値未満であれば、前記駆動部への要求出力に応じた駆動部の駆動効率が閾値以上となる最適電圧と前記第2蓄電器の出力電圧とに基づく前記変換部の変換率で前記変換部が電圧変換を行った場合と行わなかった場合における効率の比較に基づき、前記変換部を前記変換モード又は前記直結モードで動作させる、制御方法。
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