JP2017073476A - 放熱装置及び機器 - Google Patents

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Kazuya Kumazawa
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Abstract

【課題】側面に対して垂直な方向の流体の流れがない環境下においても放熱能力を向上させることができる放熱装置を提供すること。【解決手段】引力が働く流体中での使用が想定される放熱装置である。前記放熱装置は、前記使用の際に発熱体に接触することが想定される接触部と、引力が前記使用の際に働く方向である引力方向の成分を含む方向に開口された開口部を備える、前記接触部以外の部分である非接触部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、物の発する熱を放熱する放熱装置及びそれを適用した機器に関する。
近年電子機器に使用されるデバイスの高性能、高機能化に伴い、デバイスの冷却能力の向上が求められている。
一方で、電子機器はメンテナンスフリーを目指しており、可動部であるがゆえに故障の原因となり製品の期待寿命が他のデバイスに比べ短い強制空冷用のファン等を実装しないファンレス装置が求められている。ファンレス装置は、ファンを駆動する動力を必要としないことから、利用できる動力が制限される災害時に優位な装置でもある。
すなわち、高い放熱能力を持ちファンレスである放熱装置の実現が望まれている。
上記特性を目指した放熱装置として、特許文献1には、発熱部品と接する略矩形状の伝熱面と、該伝熱面の四方にそれぞれ配置された複数の側壁と、前記複数の側壁によって前記伝熱面と繋がった放熱ベース面とを備える放熱板が開示されている。同放熱板は、前記発熱部品が発する熱を前記伝熱面で受け取り、前記伝熱面から前記複数の側壁を介して前記放熱ベース面に伝えて、該放熱ベース面から放熱する。そして、前記複数の側壁の少なくとも一つに複数のスリットを設け、該スリットに挟まれた部分を表側に凸とした曲げ形状と裏側に凸とした曲げ形状とが交互に並ぶように成型することにより複数の通気孔が形成されている。
また、特許文献2には、筐体の表面に複数の切起し羽を配設した放熱構造が開示されている。
特許第5208331号公報 特開2009−212452号公報
特許文献1に開示された放熱板は、その側面にスリットが入っているが、その側面に対して垂直な方向の空気流がない環境下では、空気流による十分な放熱効果が得られないという課題がある。
また、特許文献2に開示された放熱構造は、回路基板上に形成されたシールドケースとシールドカバーとにより発熱部品が覆われている。そのため、空気流による放熱効果はほとんど得られず、十分な放熱を行うことはできない。
本発明は、その側面に対して垂直な方向の流体の流れがない環境下においても放熱能力を向上させることができる放熱装置等の提供を目的とする。
本発明の放熱装置及び機器(以下、「放熱装置等」という。)は、引力が働く流体中での使用が想定される放熱装置である。本発明の放熱装置は、前記使用の際に発熱体に接触することが想定される接触部と、引力が前記使用の際に働く方向である引力方向の成分を含む方向に開口された開口部を備える、前記接触部以外の部分である非接触部と、を備える。
本発明の放熱装置等は、その側面に対して垂直な方向の空気流がない環境下においても放熱能力を向上させることができる。
円形の開口部を備える本実施形態の1番目の放熱装置を表す概念図である。 本実施形態の1番目の放熱装置を発熱体に設置した状態を表す図である。 本実施形態の1番目の放熱装置による放熱の様子を表すイメージ図である。 展開部を接触部の片側のみに備える放熱装置を表す断面概念図である。 開口方向が重力の向きに平行な方向でない開口部を有する展開部を備える放熱装置を表す断面概念図である。 下端が上端より大きい開口部を展開部に備える放熱装置を表す断面概念図である。 上端が下端よりも大きい開口部を展開部に備える放熱装置を表す断面概念図である。 側部が接触部の上方に接続された放熱装置を表す断面概念図である。 展開部の端部以外の部分に側部が接続された放熱装置を表す断面概念図である。 展開部と側部との接続箇所の両側に開口部を備える放熱装置を表す断面概念図である。 重力の向きに平行な方向から傾いた方向を向いて設置されている側部を備える放熱装置を表す断面概念図である。 側部に開口部を設けた放熱装置を表す概念図である。 展開部が重力の向きに平行な方向に垂直な方向から傾いて設置されている放熱装置を表す断面概念図である。 展開部が重力の向きに平行な方向に垂直な方向から傾いて設置されている放熱装置のバリエーションを表す断面概念図である。 展開部に設置された開口部の数が17個の放熱装置を表す概念図である。 開口形状が正方形の開口部を展開部が備える放熱装置を表す概念図である。 開口形状が長方形の開口部を展開部に設けた放熱装置を表す概念図である。 閉じていない開口部を展開部に備える放熱装置の構成を表す概念図である。 厚い展開部を備える放熱装置を表す概念図である。 厚い展開部を備える放熱装置の放熱のされ方を表すイメージ図である。 展開部の厚みが厚く開口部が閉じて形成されている放熱装置を表す概念図である。 接続部の上端と展開部の上端との高さ位置が一致する放熱装置を表す断面概念図である。 接続部の側部に展開部が接続された放熱装置を表す概念図である。 接続部と展開部の高さ位置が等しい放熱装置を表す概念図である。 展開部が傾いて設置された放熱装置を表す概念図である。 折れ曲がった断面形状の展開部を備える放熱装置を表す断面概念図である。 展開部の断面における上端及び下端が曲線的である放熱装置を表す断面概念図である。 展開部の端部に対して平行に板状の出部を設置した展開部を備える放熱装置を表す概念図である。 開放部の大きさを小さくしその数を増やした放熱装置を表す概念図である。 展開部の発熱体から遠ざかる向きに出部を設けた放熱装置を表す概念図である。 開放部をより小さくしその数を増やした出部を備える放熱装置を表す概念図である。 長方形の開放部に沿って出部を設けた展開部を備える放熱装置を表す概念図である。 側部とは反対の向きの端部を開放した開口部と出部とを備える展開部を備える放熱装置を表す概念図である。 接続部に、側部と平行に第二出部を付加した放熱装置を表す概念図である。 接続部に、側部と垂直に第二出部を設けた放熱装置を表す概念図である。 本実施形態の放熱装置を実装した電子機器118yを表す概念図である。 放熱装置103yを表す断面概念図である。 本発明の最小限の放熱装置を表す概念図である。
図1は、円形の開口部を備える本実施形態の1番目の放熱装置103aを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110で切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103aを設置することが想定される発熱体102を点線で表してある。
放熱装置103aは、接続部104aと、2個の側部105aと、2個の展開部106aと、を備える。接続部104aと、2個の側部105aと、2個の展開部106aとは、金属等の熱を伝える物質から構成されている。
接続部104aは、接触部115aを備える。
接触部115aは、放熱装置103aの使用時において、接続部104aにおいて発熱体102に接触することが想定されている面である。ここで、接触部115aの発熱体102への接触は、直接の接触でも、他の熱を伝える部材を介しての接触でも構わない。
接続部104aは側部105aに接続されており、接触部115aが発熱体102から受け取った熱を側部105aに伝える。
側部105aは、接続部104a及び展開部106aと接続されており、接続部104aから受け取った熱を、自己が展開部106aと接続されている部分である端部170aに伝える。
展開部106aは、図(b)に表した矢印108の逆の向き(同図(b)に向かって上の向き)に位置する。ここで、矢印108は、放熱装置の使用が想定された状態において放熱装置に働く重力の向きである、重力向き、を表し、これは他の図に表した矢印108についても同じである。
展開部106aは、端部170aにおいて側部105aから受け取った熱を端部171aの向きに伝える。そして、展開部106aは、その伝える過程において、熱を展開部106aの周囲に放出する。
展開部106aには、矢印108の向きに開口した開口部107aが形成されている。開口形状が円形の開口部107aが、それぞれの展開部106aに各6個ずつ形成されている。ここで、「開口形状」とは、開口部を上面から見た場合を想定した形状をいい、以下においても同じである。
接続部104aのうちの接触部115aを除く部分と、展開部106aと、側部105aとは、放熱装置103aの使用時において発熱体に接触することが想定されていない部分(以下、「非接触部」という。)である。
以下における各図に表した各構成についての説明は、以下において行う説明を除いて、図1において同じ符号を付した構成がある場合にはその構成についての説明と同じである。ただし、各図に表した構成に付した符号のアルファベットがaでない場合は、そのアルファベット(複数ある時はすべてのアルファベット)をaに置き換えて読むこととする。その場合において、図1についての説明と以下の説明とが矛盾する場合は、以下の説明を優先することとする。
図2は、図1に表した放熱装置103aを実際に発熱体102に設置した状態を表す図である。
放熱装置103aは、基体101a上に設置された発熱体102上に、接触部115aが発熱体に接触して設置される。
発熱体102は典型的には、熱を発する電子部品である。
図3は、図2に表した状態における放熱装置103aによる放熱の様子を表すイメージ図である。同図には放熱装置103aの一部を表してある。
発熱体102が発する熱は発熱体に接触している接触部115aに伝えられる。
接触部115aに伝えられた熱の一部は、接続部104aから接続部104aの上方に放射熱180aaとして放出される。
放射熱180aaとして放出されない熱は熱流122aとして接続部104aを流れ、側部105aに伝えられる。
そして、側部105aから、放射熱180ab及び放射熱180acとして、側部105aの周囲に放出される。
放射熱180ab及び放射熱180acとして放出されない熱は、熱流122abとして側部105aを流れ、端部170aに伝えられる。
端部170aに伝えられた熱は、熱流122acとして展開部106aを端部171aに向かって流れ、展開部106aの上部からはその上方に、放射熱180aeとして放出され、展開部106aの下部からはその下方に放射熱180adとして放出される。
放射熱180ac及び180adは、近傍下領域の領域120aに存在する空気を加熱する。ここで、「近傍下領域」は、発熱体の近傍でありかつ非接触部の下部をいい、これは以下においても同じである。
ここで、同図に表した開口部107aが、仮に存在しなかった場合を想定する。その場合には、領域120aに存在する空気の移動は制限される。そのため、その空気は、放射熱180ac及び180adにより加熱された結果、領域120aの側部105a近傍においては、空気の温度は側部105aの温度に近くなる。そして、領域120aの展開部106a近傍においては空気の温度は展開部106aの温度に近くなる。放射熱の熱量は、一般的に、放射熱を放出する物の温度と、その物より温度が低い放射熱の放出を受ける物の温度との温度差が大きいほど大きくなる。従い、側部105aや展開部106aとそれらの周囲の空気とで温度差が小さいと、放射熱は小さくなる。
次に、同図に表したように、開口部107aが存在する場合について説明する。その場合は、放射熱180acや放射熱180adにより加熱された領域120aの空気のうちのある量は、開口部107aを経由して重力の働く向きである矢印108の逆向き、すなわち同図に向かって上方に移動する。空気が加熱により膨張し、膨張した空気は周囲の空気より軽いため、浮力により、上方に移動するのである。膨張した空気の一部が開口部107aを経由して移動する分、放射熱180acや放射熱180adにより加熱されていない空気が領域120aの周囲から供給される。このようにして、同図に表した空気流123aが生じる。
領域120aには放射熱180acや放射熱180adにより加熱されていない空気が供給され続けられるので、領域120aに存在する空気の温度は、前述の、開口部107aが存在しないことを想定した場合と比較して、低い温度に保たれる。そのため、側部105aや展開部106aとそれらの周囲の空気とで温度差がより大きくなり、放射熱180ac及び放射熱180adの量が大きくなる。すなわち、展開部106a及び側部105aはより効果的に冷却される。
そのため、側部105aと接触部115aとの間の温度差も大きくなるため、熱流122aaの量も大きくなる。さらには、接触部115aと発熱体102との間の温度差も大きくなるため、発熱体102から接触部115aに流れる熱量も増大する。すなわち、発熱体102は、より有効に冷却されることになる。
放熱装置103aは、上記のように、近傍下領域120aの加熱された空気を空気流123aにより開口部107aを通じて上方に移動させる。空気流を十分に発生させるためには、開口部107aと基体101a表面との間隔をある程度大きくする必要がある。そのためには、図1乃至図3に表したように、開口部107aは発熱体102(及び接触部115a)の上方(矢印108の逆向き)に位置することが望ましい。このことをより一般的に記述にすると、開口部の少なくとも一部は、接触部の少なくとも一部より、重力の逆向きの位置に位置することが望ましい。
展開部は必ずしも接触部の両側に存在する必要はない。
図4は、展開部を接触部の片側のみに備える放熱装置103aaを表す断面概念図である。
放熱装置103aaは、同図に向かって接触部115aの左側のみに、側部105a及び開口部107aを設けた展開部106aを備える。
また、本実施形態の放熱装置は展開部を3個以上備えていても構わない。例えば、図1に表した構成において、同図(a)に向かって上側にも側部及び開口部を設けた展開部を備えても構わない。さらには、同図に向かって下側にも側部及び開口部を設けた展開部を備えても構わない。
上記例からも理解できるように、本実施形態の放熱装置が備える側部及び展開部の数は任意である。
側部と開口部を設けた展開部とを組み合わせた構成を複数備える場合は、同構成を1つのみ備える場合より、発熱体の冷却がより効率的に行われる傾向がある。同構成を複数備えることにより、同構成からの放熱量が増え、それにともない、発熱体からの熱流出量が増えるためである。
開口部の開口方向は必ずしも重力向きに平行でなくてもよい。
図5は、開口方向が重力向きに平行な方向でない開口部を有する展開部を備える放熱装置103abを表す断面概念図である。ここで、開口方向は開口部の最下部(矢印108方向を下方とする。)の中心と最上部の中心とを結ぶ方向をいう。同図においては、開口部107abの下端191abの中心からその上端190abの中心に向かう矢印210abの方向である。
矢印210abの示す方向は矢印108方向と平行でない。ただし、開口方向は、矢印108方向の成分を持つことが望ましい。すなわち、開口方向は矢印108の向きに全くの垂直ではない方がよい。近傍下領域において加熱された空気は重力の働きにより生ずる浮力で上方に移動する。そのため、開口方向が、矢印108の向きの成分を持たない場合は、加熱された空気が開口部を通じて上方に移動することが困難になるためである。
開口部の下端の大きさと上端の大きさは必ずしも同じでなくてもよい。
図6は、下端が上端より大きい開口部を展開部に備える放熱装置103acを表す断面概念図である。
放熱装置103acがその展開部106aに備える開口部107acは、下端191acが上端190acよりも大きい。
図7は、上端が下端よりも大きい開口部107adをその展開部106aに備える放熱装置103adを表す断面概念図である。
放熱装置103adがその展開部106aに備える開口部107adは、上端190adが下端191adよりも大きい。
図示は省略するが、展開部が備える開口部はその上端と下端とで形状が異なっていても構わない。
側部は必ずしも接続部の端部に接続されている必要はない。
図8は、側部が、接続部の端部ではない、接触部の上方に接続された放熱装置103aeを表す断面概念図である。
放熱装置103aeの側部105aeは、接続部104aの端部ではなく、接続部104aにおける接触部115aの上方に接続されている。同構成の場合は、発熱体102から接触部に伝えられる熱がより効率的に側部105aeに伝えられる場合がある。その場合において、側部105ae及び展開部106aからの熱放出が有効に行われる場合には、発熱体102の冷却がより有効に行われ得る。
側部は必ずしも展開部の端部に接続されている必要はない。
図9は、展開部の端部以外の部分に側部が接続された放熱装置103afを表す断面概念図である。
側部105aは、展開部の端部以外の部分である箇所200afにおいて、展開部106afと接続されている。そして、展開部106afにおける、箇所200afより同図に向かって左側に、開口部107aが設けられている。
開口部は、展開部106afにおける、箇所200afより、同図に向かって右側に設けられていても構わない。
図10は、展開部と側部との接続箇所の両側に開口部を備える放熱装置103aiを表す断面概念図である。放熱装置103aiは、展開部106aと側部105aとの接続箇所である箇所200afより同図に向かって左側に開口部107aを、箇所200afより同図に向かって右側に開口部107aiを、備える。
側部は必ずしも重力向きに平行な方向に平行な方向に設置されている必要はない。
図11は、重力向きに平行な方向から傾いた方向に設置されている側部を備える放熱装置103agを表す断面概念図である。
側部105agは矢印108が示す重力向きに平行な方向から傾いた方向に設置されている。
側部に開口部を設けることもできる。
図12は、側部に開口部を設けた放熱装置103ahを表す概念図である。
放熱装置103ahは、その側部105ahに開口部107ahが設けられている。開口部107ahは側部105ahで隔てられた両側(同図に向かって左右)の空気の流れを可能にする。そのため、より温度の高い方の空気をより温度の低い方に移動させたり、より温度の低い空気をより温度の高い空気が存在する方に移動させ、その温度空気を他方に移動させたりすることができる場合がある。そのような場合は、典型的には、同図に向かって左右方向に人為的な空気流をファン等により生じさせることにより実現する。
そのように、開口部107ahを通じての空気流を生じさせることにより、発熱体の冷却をより効果的にできる場合がある。
展開部は必ずしも重力向きに平行な方向に対して垂直な方向に設置されている必要はない。
図13は、展開部が重力向きに平行な方向に垂直な方向から傾いて設置されている放熱装置103ajを表す断面概念図である。
放熱装置103ajは、開口部107ajを備える展開部106ajは、矢印108が示す重力向きに垂直な、矢印308が示す方向から傾いて設置されている。
図14は、展開部が重力向き垂直な方向から傾いて設置されている放熱装置103akを表す断面概念図である。
放熱装置103akは、開口部107akを備える展開部106akが、矢印108方向に垂直な矢印308方向から傾いて設置されている。同図に表した展開部106akは図13に表した展開部106ajとは、矢印308方向に対して反対方向に傾いている。
展開部に設置される開口部の数は任意である。
図15は、展開部に設置された開口部の数が17個の放熱装置103bを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)を線110で切断した場合を想定した断面図である。また、同図には放熱装置103bの部分を表してある。
放熱装置103bが備える展開部106bは、円形の開口部107bを17個備えている。
このように展開部が備える開口部の数を増やすと、近傍下領域において加熱された空気を効果的に展開部の上方に移動させることができる場合がある。その場合は、放射熱により加熱されていない周囲の空気を導入することができ、より効果的に発熱体の冷却を行うことができる(図3の説明参照)。
開口部の開口形状は円形でなくても構わない。
図16は、開口形状が正方形の開口部を展開部が備える放熱装置103cを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)を線110で切断した場合を想定した断面図である。また、同図には放熱装置103cの部分を表してある。
放熱装置103cは、18個の正方形の開口形状の開口部107cを設けた展開部106cを備える。
図17は、開口形状が長方形の開口部を展開部に設けた放熱装置103dを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)を線110で切断した場合を想定した断面図である。また、同図には1個の展開部を備える放熱装置103dの一部を表してある。
放熱装置103dは、6個の長方形の開口形状の開口部107dを設けた展開部106dを備える。そして長方形の開口部107dのそれぞれは、それらの長手方向が側部105aから遠ざかる向きに平行な方向に配列している。一般的に、熱は、その熱を伝える熱媒体において、熱が伝わるに対して垂直な断面の断面積が大きいほど伝わりやすい。しかるに、展開部106dは開口部107dの長手方向が端部170dから端部171dに向けて熱が伝わる方向を向いている。そのため熱媒体である展開部106dは、熱が伝わる方向に垂直な断面の断面積を大きくすることが容易である。従い、展開部106dから周囲への熱放出量を多くできる場合には、より多くの熱量を端部170dから端部171dへ伝えることができる。その分、発熱体102から端部170dに伝わる熱量も多くなり、より効果的に発熱体102の冷却を行うことのできる場合がある。
開口部の周囲は必ずしも展開部において閉じている必要はない。
図18は、周囲が閉じていない開口部107eを展開部に備える放熱装置103eの構成を表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)を線110で切断した場合を想定した断面図である。また、同図には放熱装置103eの一部を表してある。
放熱装置103eは、その展開部106eに6つの開口部107eが設けられている。開口部107eのそれぞれは端部170eから遠ざかる方向にその長手方向が配置された長方形の開口形状を有する。そして、各開口部の周囲は、展開部106eに閉じておらず、端部171e側がそのさらに外側に向かって開いている。
放熱装置103eは、開口部107eの周囲が閉じていない分、図17に表した放熱装置103dの開口部107dよりも、その開口の面積を大きくすることができる。開口の面積を大きくした場合には、放熱装置103eは、近傍下領域の加熱された空気をより多く上方に移動できる。そのため、放熱装置103eは、発熱体102をより有効に冷却できる場合がある。ただし、放熱装置103eの開口部107eはその周囲が閉じていないので、開口部107eを備える展開部171eは、図17に表した展開部171dよりも構造的に弱くなる傾向がある。構造的な強度を高くしたい場合には開口部の周囲は、図17に表した展開部171dの開口部107dのように、閉じている方が好ましい。
展開部の厚みは任意である。
図19は、厚い展開部を備える放熱装置103gを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した矢印208の向きを見た場合を想定した側面図である。そして、同図(c)は同図(a)に表した矢印209の向きを見た場合を想定した側面図である。同図には、放熱装置103gの一部を表してある。
放熱装置103gは、展開部106gの厚み300gが、図18(b)に表した放熱装置103eの展開部106eの厚み300eより顕著に厚い。
このように展開部の厚みが厚い場合には、次に説明するような有利な点がある。
図20は、厚みの厚い展開部を備える放熱装置の放熱のされ方を表すイメージ図である。同図(a)には図19(a)に表した放熱装置103gの同図(a)に示した点線により囲んだ部分を、図20(b)には、図19(b)に示した点線により囲んだ部分を、それぞれ表してある。
同図(a)に表したように、展開部106gにおいて、端部170gから端部171gに向けて、熱流140gが生じる。ここで、展開部106gは厚いので、熱流140gが流れる展開部106gの断面の断面積が大きい。そのため、端部171gと端部170gとで生じる温度差に対して、展開部の厚みが薄い場合と比べて、より大きい熱流140gを生じさせることができる。
一方、同図(b)に表したように、開口部107gに空気流123gが矢印108の逆向きに生じる。空気流123gの空気は開口部107gを通過する間に展開部106gの側壁210gから放出される放射熱(同図(b)に表した符号のついていない短い矢印。)により加熱される。この加熱は、展開部106gの厚みが厚い分、より長い厚み方向の距離を通過する間行われる。そのため、空気流123gの空気はより高温になるまで加熱され、その分、展開部106gの側壁は多くの熱を放出することになる。
このように、厚みの厚い展開部106gは、より多くの熱を、その外部である空気流123gの空気に対して放出することができる。一方、その熱の放出により生じた端部170gと端部171gとの間の温度差を減少させるための熱流140gの大きさを十分に確保することもできる。
そのため、放熱装置103gは、展開部がより薄い放熱装置と比較して、発熱体をより有効に冷却することができる(図3の説明参照。)。
ただし、展開部の厚みが厚い場合は、その分矢印108の逆向きに高さが高くなるため、放熱装置は大きくなりその分重量が増大する。
したがい、展開部の厚みは、要求される放熱特性と、大きさ及び重量とから設計するべきである。
図21は、展開部が厚く開口部が閉じて形成されている放熱装置103hを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は、同図(a)に表した矢印208の表す向きを見た場合を想定した側面図である。また、同図(c)は、同図(a)に表した矢印209の向きを見た場合を想定した側面図である。同図には、放熱装置103hの一部を表してある。
放熱装置103hは、図20に表した放熱装置103gとは、開口部107hが端部171hからさらに外側に向かって開いておらず、その意味において閉じている点が異なる。
放熱装置の接続部については、以下にその例を説明するように、種々の場合があり得る。
図22は、接続部の上端220aと展開部の上端220oとの高さ位置が一致する放熱装置103oを表す断面概念図である。同図には、放熱装置103oの一部を表してある。
接続部104oの矢印108の向きに平行な方向の厚みは、展開部106aの矢印108の向きに平行な方向の厚みより厚い。また、接続部104oの上端220oの矢印108の向きに平行な方向の高さは、展開部106aの上端220aの矢印108の向きに平行な方向の高さと一致する。
図23は、接続部の側部に展開部が接続された放熱装置103pを表す概念図である。同図には、放熱装置103pの一部を表してある。
接続部104pの矢印108の向きに平行な方向の厚みは、展開部106aの矢印108の向きに平行な方向の厚みより厚い。そして、接続部104pの側部230pに、展開部106aが接続されている。
図24は、接続部と展開部の高さ位置が等しい放熱装置103qを表す概念図である。同図には、放熱装置103qの一部を表してある。
接続部104qの展開部220qと展開部106aの展開部220aは、矢印108の向きに平行な方向の位置が等しい。また、接続部104qの下部221qと展開部106aの下部221aは、矢印108の向きに平行な方向の位置が等しい。
展開部の面内方向は重力向きに垂直でなくても構わない。
図25は、展開部が傾いて設置された放熱装置103qaを表す概念図である。同図には、放熱装置103qaの一部を表してある。
展開部106qaは、矢印108の表す重力向きに垂直な矢印308の向きに平行な方向から角度240qaだけ傾いて設置されている。開口部107qaは矢印108の向きに平行な方向に開口している。
上記構造は、近傍下領域120qaの熱は、開口部107qaを通じて気流123qaaとして上方(矢印108の逆向き)に移動させる。上記構造は、それに加えて、端部171qaのさらに外側を経由させて上方に向かわせる気流123qabの割合を増やすことができる。そのため、近傍下領域120qaへの熱の帯びた空気の滞留をより効果的に抑え、発熱体102をより効果的に冷却することができる場合がある。
展開部の断面の上端及び下端は必ずしも一直線である必要はない。
図26は、折れ曲がった断面形状の展開部を備える放熱装置103qbを表す断面概念図である。同図には、放熱装置103qbの一部を表してある。
放熱装置103qbは、接続部104qaに接続された展開部106qbと、展開部106qbに接続された展開部106qcとを備える。展開部106qbの上端220qb及び下端221qbは、接続部104qaの上端224qa及び下端225qaと角度240qbをなしている。また、展開部106qcの上端220qc及び下端221qcは、接続部104qaの上端224qa及び下端225qaと、角度240qbより大きい角度240qcをなしている。同図に表したような構成により、近傍下領域120qbの加熱された空気を、端部171qbbのさらに外側から空気流123qbbとして、より有効に上方に移動させることができる場合がある。その場合には、放熱装置103qbは、発熱体102の冷却をさらに効果的に行うことができる場合がある。
さらに、展開部の断面における上端及び下端は必ずしも直線的である必要はない。
図27は、展開部の断面における上端及び下端が曲線的である放熱装置103qdを表す断面概念図である。同図には、放熱装置103qdの一部を表してある。
放熱装置103qdの展開部106qdの上端220qd及び下端221qdは同図に表したように曲線状になっている。
同図に表したような構成により、近傍下領域120qdの加熱された空気を、端部171qdbのさらに外側から空気流123qdbとしてより有効に上方に移動させることができる場合がある。その場合には、放熱装置103qdは、発熱体102の冷却をさらに効果的に行うことができる場合がある。
ここまでは、展開部の形状が板状であるか板の厚みが厚くなってブロック状になった放熱装置について説明した。しかしながら、展開部の形状は任意である。
例えば、展開部は、以下に説明するように、重力の逆向きの成分を含む向きに出た部分である出部を備えた形状でも構わない。
図28は、展開部の端部に対して平行に板状の直方体である出部を設置した展開部を備える放熱装置103iを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110で切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103iの一部を表してある。
展開部106iは上面図において円形の6個の開放部107iを備える。6個の開放部107iは、端部170iに平行な方向に並んでいる。
そして、6個の開放部107iの近傍に、開放部107iの列に平行に、2個の板状の出部130iが設置されている。出部130iは展開部106iの一部である。
出部130iは、出部130iの表面からの熱放射により、展開部106iからの放熱の一部を行う。出部130iは、展開部106iの表面積を増大させる。表面積が増大することにより、展開部106iはより広い面積の表面から放射熱を発することができる。そのため、その表面周囲の放射熱で熱せられた空気を移動させることにより、より効果的に展開部からの放熱を行わせることができる。
同図に表した構造では、開放部107iにより、開放部107iの下方から上方への空気流が生じる。そのため、同図に表したように、開放部107iの近傍に出部130iを設けることにより、出部130iからの放射熱により加熱された空気を、上方(矢印108の逆向き)に移動させることができる。そのため、効果的に出部からの放熱を行わせることができる。
図29は、図28に表した放熱装置103iの個々の開放部より個々の開放部の大きさを小さくし、その数を増やした、放熱装置103jを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110で切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103jの一部を表してある。
展開部106jには、多数の小さな開放部107jが形成されており、開放部107jが形成された領域の両側に端部170iに平行に板状の出部130jが設けられている。
放熱装置103jは放熱装置103iと同様の効果を奏する。
図30は、展開部の発熱体から遠ざかる向きに平行な方向に板状の直方体である出部を設けた放熱装置103kを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110に沿って切断した場合を想定した断面図である。そして、同図(c)は同図(a)に表した線111に沿って切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103kの一部を表してある。
展開部106kには、端部170kから端部171kのの向きに平行な方向に3個ずつ直線的に配列した開口部107kが6組形成されている。展開部106kには、さらに、開口部107kの各組に沿って、7個の出部130kが形成されている。各出部130kは、その長手方向が、接触部115aから遠ざかる向きに平行な方向になるように設置されている。
同図に表した構成においては、出部130kは、側部105aから端部170kに伝えられた熱を端部171kの向きに伝達する働きを併せ持つ。すなわち、同図(c)から理解できるように、展開部の熱流の向きに垂直な断面の断面積は、出部130kが無い場合と比較して増大する。そのため、放熱により端部170kと端部171kとの間に温度差が生じた場合、展開部106kは端部170kから端部171kにより多くの熱流を送ることができる。そのため、放熱装置103kは、図28に表した放熱装置103iや図29に表した放熱装置103jと比較して、より効果的に発熱体102の冷却を行うことができる場合がある。
図31は、図30に表した放熱装置103kの開放部をより小さくし、その数を増やした、出部を備える放熱装置103lを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110に沿って切断した場合を想定した断面図である。そして、同図(c)は同図(a)に表した線111に沿って切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103lの一部を表してある。
展開部106lには、開放部107lからなる組250lが6組形成されており、それらに沿って、端部170lから端部171lの向きに平行な方向に7個の板状の出部130lが形成されている。各出部130lは、その長手方向が、接触部115aから遠ざかる向きに平行な方向になるように設置されている。
放熱装置103lは、図30に表した放熱装置103kと同様の効果を奏する。
図32は、長方形の開放部に沿って板状の直方体の出部を設けた展開部を備える放熱装置103mを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110に沿って切断した場合を想定した断面図である。そして、同図(c)は同図(a)に表した線111に沿って切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103mの一部を表してある。
展開部106mには、上面図における形状が、端部170mから端部171mの向きに平行な方向に細長い長方形の6個の開口部107mが形成されている。そして、各開口部107mに沿って、端部170mから端部171mの向きに平行な方向に7個の板状の出部130mが形成されている。
同構成の場合は、同図(a)に表された開口部107mの面積の大きさと、同図(c)に表された展開部106mの熱流の向きに垂直な断面の大きさとを両立させるのが容易である。そのため、展開部からの放熱をより効果的に行える場合がある。
図33は、側部とは反対向きの端部を開放した開口部と板状の直方体の出部とを備える展開部を備える放熱装置103nを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110に沿って切断した場合を想定した断面図である。そして、同図(c)は同図(a)に表した線111に沿って切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103nの一部を表してある。
放熱装置103nは、接続部104aと、側部105aと、展開部106nとを備える。
展開部106nには、上面から見た場合に端部170nから端部171nの向きに平行な方向に細長い長方形の6つの開口部107nが形成されている。それぞれの開口部107nの端部171n側は閉じておらず、端部171nの外に向かって開放されている。
展開部106nは、さらに開口部107nに沿って形成された7個の板状の直方体の出部を備えている。
同図に表した構成は、開口部107nの端部171n側が閉じておらず開いている。そのため、図32に表した放熱装置103mより、開口部の面積を大きくすることができる。開口部の面積を大きくすることにより。矢印108の逆向きの空気流の流量を増やすことができる。そのため、近傍下領域の加熱された空気を開口部を通じてより効果的に上方に移動させることができる。そのため、発熱体をより効果的に冷却できる場合がある。
図28乃至図33においては、出部の形状が板状の直方体の場合を説明した。しかしながら、出部の形状は板状の直方体に限定されない。出部の形状は、直方体でない板状でも、板状でない直方体でも、板状でも直方体でもない形状でも構わない。
以上においては、接続部の形状は板状もしくは板の厚みが厚いブロック状の場合について説明した。しかしながら、接続部の形状は任意である。
例えば、接続部に板状の第二出部を付加することもできる。
図34は、接続部に側部に平行な方向に第二出部を付加した放熱装置103rを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110で切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103rの一部を表してある。
放熱装置103rは、接続部104rと、側部105aと、展開部106aとを備える。
展開部106aには、開口部107aが形成されている。
接続部104rは側部105aに平行な方向に形成された板状で直方体の第二出部140rを備える。
発熱体102から接触部115aに伝わった熱の一部は、第二出部140rに伝えられ、第二出部140rからの放射熱により外部に放出される。そのため、放熱装置103rは、第二出部を備えない放熱装置と比較して、より効果的に、発熱体102の冷却を行うことができる。
図35は、側部に垂直な方向に第二出部を設けた放熱装置103sを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線110で切断した場合を想定した断面図である。同図には、放熱装置103sの一部を表してある。
放熱装置103sは、接続部104sが備える板状で直方体の第二出部140sの設置の方向が側部105aに対して垂直な方向な点が、図34に表した放熱装置103rと異なる。
発熱体102から接触部115に伝わった熱の一部は、第二出部140sに伝えられ、第二出部140sからの放射熱として外部に放出される。そのため、放熱装置103sは、第二出部を備えない放熱装置と比較して、より効果的に、発熱体102の冷却を行うことができる。
図34及び図35においては、第二出部の形状が板状の直方体の場合を説明した。しかしながら、第二出部の形状は板状の直方体に限定されない。第二出部の形状は、直方体でない板状でも、板状でない直方体でも、板状でも直方体でもない形状でも構わない。
また、第二出部の設置される向きは、必ずしも重力向きの逆向きである必要はなく、重力向きの逆向きの成分をもつ任意の向きであっても構わない。
次に、本実施形態の放熱装置を実装した電子機器の例を説明する。
図36は、本実施形態の放熱装置を実装した電子機器118yを表す概念図である。同図(a)は上面図であり、同図(b)は同図(a)に表した線112で切断した場合を想定した断面図である。
電子機器118yは、筐体114yと、プリント基板113yと、コネクタ117yとを備える。
筐体114yは、放熱装置113yを備える。同図に表したように、放熱装置113yは筐体114yの一部を構成している。
プリント基板113yには、発熱部品102y及びその他部品109yが設置されている。発熱部品102yの上部は放熱装置103yの接触部115yと接触している。
コネクタ117yは、プリント基板113yに形成された、発熱部品102y及びその他部品109yにより構成される回路と外部とを電気的に接続するコネクタである。
なお同図(b)に表した多数の円のそれぞれは、筐体114yの側面に形成された通風孔である。
図37は、図36に表した放熱装置103yを表す断面概念図である。同図(b)は同図(a)に表した線112y内の部分を拡大した図である。
放熱装置103yは、接続部104yと、側部105yと、展開部106yを備える。
接続部104yの接触部115yは、発熱部品102yと接触することが想定されている。また、接続部104yは、第二出部140yを備えている。
展開部106yには開口部107yが形成されており、出部130yを備える。開口部107yは、図36(a)に表した多数の円形の部分である。
図36に表した電子機器118yは、その筐体114yの一部が放熱装置103yになっている。そのため、電子機器118yは、筐体と放熱装置との部材の共通化を図ることでより少ない材料で軽量に作成することができる。さらに、放熱装置103yが、筐体中に収められず、むき出しになっていることにより、放熱装置から放出される加熱された空気を容易に放熱装置から遠ざけることができる。そのため、電子機器118yは、発熱部品を、放熱装置が筐体内に収められた場合と比較してより効果的に冷却することができる。
[効果]
本実施形態の放熱装置は、非接触部に重力向きに平行な方向の方向成分を含む方向に開口した開口部を設ける。非接触部の下部であり発熱体近傍である近傍下領域において加熱された空気は、膨張することにより軽くなり、浮力により開口部を通じて上方に移動する。その移動により、加熱されていない空気が周囲より近傍下領域に供給される。そのため、近傍下領域の空気の温度は開口部を備えない場合に比べて低く保たれ、非接触部からのより有効な熱放出が行われる。従い、図3を参照して詳細に説明した原理に基づき、放熱体の冷却をより有効に行うことができる。
そのため、本発明の放熱装置は、その側面に対して垂直な向きの空気流がない環境下においても放熱能力を向上させることができ、かつ、以上説明してきたようにファンレスである。
以上の説明においては、本発明の放熱装置について重力の働く空気中での使用を前提に説明してきた。しかしながら、本発明の放熱装置の奏する効果は上述の原理に基づくので、空気中に限らず、空気以外の気体や液体中での使用を前提としても構わない。すなわち、本発明の放熱装置の使用は流体中における使用を前提としても構わない。さらに、本発明の放熱装置は、重力の働く環境下ではなく、求心力などの重力以外の引力の働く環境下での使用を前提としても構わない。
なお、図38は、本発明の最小限の放熱装置103xを表す概念図である。
放熱装置103xは、引力が働く流体中での使用が想定される放熱装置である。
放熱装置103xは、前記使用の際に図示しない発熱体に接触することが想定される任意の形状の接触部115xを備える。
放熱装置103xは、さらに、前記使用の際に働く引力の向きに平行な方向の成分を含む方向に開口された任意の形状の開口部を備える、前記接触部以外の部分である任意の形状の非接触部116xを備える。
放熱装置103xは、上記構成により、[発明の効果]の項に記載した効果を奏する。
以上、好ましい実施形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することができる。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記述され得るが、以下には限られない。
(付記1)
引力が働く流体中での使用が想定される放熱装置であって、
前記使用の際に発熱体に熱的に接触することが想定される接触部と、
前記使用の際に働く引力の向きに平行な方向の成分を含む方向に開口された開口部を備える、前記接触部以外の部分である非接触部と、
を備える、放熱装置。
(付記1.1)
前記流体が気体である、付記1に記載された放熱装置。
(付記1.2)
前記気体が空気である、付記1.1に記載された放熱装置。
(付記1.3)
前記引力が重力である付記1乃至付記1.3のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記2)
前記開口部が前記引力の向きに平行な方向に開口する、付記1乃至付記1.3のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記3)
前記開口部の少なくとも一部が前記接触部の少なくとも一部より前記引力の逆向きの位置に位置する、付記1乃至付記2のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記4)
前記非接触部の少なくとも一部が板状の前記非接触部である付記1乃至付記3のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記5)
前記板状の前記非接触部に前記開口部を備える、付記1乃至付記4のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記6)
前記開口部の周囲が前記板状の前記非接触部の端部から外側に向かって開いている、付記5に記載された放熱装置。
(付記7)
前記開口部を上方から見た場合を想定した形状である開口形状が略円形である、付記1乃至付記6のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記8)
前記開口部を上方から見た場合を想定した形状である開口形状が、前記接触部から遠ざかる向きに平行な方向に細長い形状である、付記1乃至付記6のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記9)
前記開口形状が長方形である、付記8に記載された放熱装置。
(付記10)
前記開口部の下端が前記接触部よりも前記引力の逆向きの位置に位置する、付記1乃至付記9のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記11)
前記非接触部が、前記非接触部の前記引力の逆向きの成分を含む向きに出た部分である出部をさらに備える、付記1乃至付記10のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記12)
前記出部の長手方向が前記接触部に近い位置から前記接触部から遠ざかる位置に向かう向きに平行な方向に設けられた、付記11に記載された放熱装置。
(付記13)
前記出部の形状が略板状である付記11又は付記12に記載された放熱装置。
(付記14)
前記出部の形状が略直方体である付記11乃至付記13のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記15)
前記略直方体の長辺が前記接触部に近い位置から前記接触部から遠ざかる位置に向かう向きに平行な方向に設けられた、付記14に記載された放熱装置。
(付記16)
前記出部を前記開口部に沿って備える付記11乃至付記15のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記17)
前記出部を複数の前記開口部の集まりである開口部群に沿って備える付記11乃至付記16のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記18)
前記接触部の前記引力の逆向きの位置に、前記逆向きの成分を含む向きに出た部分である第二の出部を備える、付記1乃至付記17のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
(付記19)
前記出部の形状が略板状である付記18に記載された放熱装置。
(付記20)
前記出部の形状が略直方体である付記18又は付記19に記載された放熱装置。
(付記21)
付記1乃至付記20のうちの一に記載された放熱装置と、前記発熱体とを備える機器。
(付記22)
前記発熱体が発熱部品である付記21に記載された機器。
(付記23)
前記放熱装置が前記機器が備える筐体の一部である、付記21又は付記22に記載された機器。
101a 基体
102 発熱体
102y 発熱部品
103a、103aa、103ab、103ac、103ad、103ae、103af、103ag、103ah、103ai、103aj、103ak、103b、103c、103d、103e、103f、103g、103h、103i、103j、103k、103l、103m、103n、103o、103p、103q、103qa、103qb、103qd、103r、103x、103y 放熱装置
104a、104y 接続部
105a、105ae、105ag、105ah、105y 側部
106a、106af、106ai、106aj、106ak、106b、106c、106d、106e、106f、106g、106h、106y 展開部
107a、107ab、107ac、107ad、107ah、107ai、107aj、107ak、107b、107c、107d、107e、107f、107g、107h、107x、107y 開口部
108、208、209、210ab、308 矢印
109y その他部品
110、111、112、112y 線
113y プリント基板
114y 筐体
115a、115o、115p、115q、115x、115y 接触部
116x 非接触部
117y コネクタ
118y 電子機器
120a、120qa、120qb、120qd 近傍下領域
121a 近傍上領域
122aa、122ab、122ac、140 熱流
123a、123qaa、123qab、123qbb、123qdb 空気流
130i、130j、130k、130l、130m、130n、130y 出部
140r、140s、140y 第二出部
160 上領域
170a、170d、170e、170g、170i、107l、171a、171d、171e、171g、171h、171qa、171qb、171qd、171l 端部
180aa、180ab、180ac、180ad、180ae 放射熱
190ab、190ac、220a、220o、220q、220qb、220qc、220qd、224qa 上端
191ab、191ac、221a、221q、221qb、221qc、221qd、225qa 下端
200af 箇所
210g 側壁
230p 側部
240qa、240qb、240qc 角度
250l 組
300e、300g 厚み

Claims (10)

  1. 引力が働く流体中での使用が想定される放熱装置であって、
    前記使用の際に発熱体に熱的に接触することが想定される接触部と、
    前記使用の際に働く引力の向きに平行な方向の方向成分を含む方向に開口された開口部を備える、前記接触部以外の部分である非接触部と、
    を備える、放熱装置。
  2. 前記気体が空気である、請求項1に記載された放熱装置。
  3. 前記引力が重力である請求項1又は請求項2に記載された放熱装置。
  4. 前記開口部が前記引力の向きに平行な方向に開口する、請求項1乃至請求項3のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
  5. 前記開口部の少なくとも一部が前記接触部の少なくとも一部より前記引力の逆向きの位置に位置する、請求項1乃至請求項4のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
  6. 前記非接触部の少なくとも一部が板状の前記非接触部である請求項1乃至請求項5のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
  7. 前記板状の前記非接触部に前記開口部を備える、請求項1乃至請求項6のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
  8. 前記開口部の周囲が前記板状の前記非接触部の端部から外側に向かって開いている、請求項7に記載された放熱装置。
  9. 前記非接触部が、前記非接触部の前記引力の逆向きの成分を含む向きに出た部分である出部をさらに備える、請求項1乃至請求項8のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
  10. 前記接触部の前記引力の逆向きの位置に、前記逆向きの成分を含む向きに出た部分である第二の出部を備える、請求項1乃至請求項9のうちのいずれか一に記載された放熱装置。
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