JP2017072683A - 分離補助機構、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

分離補助機構、定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分離補助部材の搭載が記録媒体側に及ぼす影響を抑える。【解決手段】定着装置40に搭載される用紙P(記録媒体)の分離補助機構450が、用紙P(記録媒体)の搬送方向D1についてニップ部Nよりも下流側で定着ベルト401(無端ベルト)の内周面に押し当てられて、その押し当てられた箇所の曲率がニップ部Nの曲率よりも大きくなるように定着ベルト401(無端ベルト)を外周面側に凸に屈曲させることで、用紙P(記録媒体)の定着ベルト401(無端ベルト)からの分離を補助する分離パッド451(分離補助部材)と、分離パッド451(分離補助部材)を、ニップ部Nに近い第1位置と、ニップ部Nから遠い第2位置と、の間で切替え可能に分離パッド451(分離補助部材)を移動させる移動機構452と、を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、分離補助機構、定着装置、及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置の定着装置の中には、循環移動しつつ加熱される無端ベルトと、該無端ベルトの外周面に圧接して該無端ベルトとの間にニップ部を形成しつつ回転する回転体と、を有するものがある。
このような定着装置は、トナー像が形成された用紙等の記録媒体をニップ部に受け入れて挟持搬送しつつ加熱することで、トナー像を記録媒体に定着させる。このとき、ニップ部を通過した記録媒体は、加熱により溶融したトナーの粘性等の影響により無端ベルトに巻き付き易くなる。このような記録媒体を無端ベルトから分離させる方式として、いわゆるセルフストリッピング方式が知られている。セルフストリッピング方式は、記録媒体自体の腰の強さと、ニップ部を通過して記録媒体から離れる方向へと湾曲して移動する無端ベルトのその湾曲形状と、により記録媒体を自然に分離させる方式である。そして、このセルフストリッピング方式による分離を補助するために、記録媒体の搬送方向についてニップ部よりも下流側で無端ベルトの内周面に押し当てられる次のような分離補助部材を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。分離補助部材は、無端ベルトの内周面に押し当てられて、その押し当てられた箇所の曲率がニップ部の曲率よりも大きくなるように無端ベルトを外周面側に凸に屈曲させることで、記録媒体の無端ベルトからの分離を補助する。
ここで、記録媒体が薄く腰が弱い場合には、ニップ部の出口近傍で上記のように無端ベルトが屈曲していても、分離後の記録媒体が自重によりへたって無端ベルトとの距離が開き易い。他方、記録媒体が厚く腰が強い場合には、分離後にも殆どへたらないので上記のように屈曲した無端ベルトとの距離が近くなる傾向にある。そして、この距離が近過ぎると、加熱部材としての無端ベルトからの熱が、ニップ部通過後の記録媒体における定着トナー像の画質に影響を及ぼす場合がある。
尚、ここまで定着装置を例に挙げて説明をしてきたが、上記のように加熱部材としての無端ベルトを有する装置は、定着装置に限るものではない。近年、加熱により消色可能なインクやトナーが使われるようになっている。そして、これを受けて、定着装置と同様の構造を有して、上記のようなインクやトナーで形成された画像を記録媒体から消去する画像消去装置が使われるようになっている(例えば、特許文献2参照。)。上述した分離補助部材は、このような画像消去装置にも搭載可能であり、記録媒体の腰の強さによっては、画像消去後の記録媒体の表面状態に影響を及ぼす場合がある。即ち、加熱部材としての無端ベルトを有する装置であれば、その用途に限らず、分離補助部材の搭載による影響が記録媒体側に生じる可能性がある。
そこで、本発明は、分離補助部材の搭載が記録媒体側に及ぼす影響を抑えることができる分離補助機構、そのような分離補助機構が搭載された定着装置、及び画像形成装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、循環移動しつつ加熱される無端ベルトと、該無端ベルトの外周面に圧接して該無端ベルトとの間にニップ部を形成しつつ回転する回転体と、を有し、シート状の記録媒体を前記ニップ部に受け入れて挟持搬送しつつ加熱する装置に搭載され、前記ニップ部を通過した前記記録媒体の、前記無端ベルトからの分離を補助する分離補助機構であって、前記記録媒体の搬送方向について前記ニップ部よりも下流側で前記無端ベルトの内周面に押し当てられて、その押し当てられた箇所の曲率がニップ部の曲率よりも大きくなるように前記無端ベルトを外周面側に凸に屈曲させることで、前記記録媒体の前記無端ベルトからの分離を補助する分離補助部材と、前記分離補助部材を、前記ニップ部に近い第1位置と、前記ニップ部から遠い第2位置と、の間で切替え可能に移動させる移動機構と、を備えたことを特徴とする分離補助機構となっている。
請求項1に記載の発明によれば、移動機構によって分離補助部材を上記のように移動させることができる。これにより、腰の弱い記録媒体については、分離補助部材をニップ部に近い第1位置に位置させて無端ベルトを屈曲させることで、無端ベルトからの分離を促すことが可能となる。また、腰の弱い記録媒体は、分離後には自重によりへたって熱を帯びた無端ベルトの外周面から離れるので、元々その熱の影響が抑えられる。
そして、請求項1に記載の発明によれば、腰が強い記録媒体については、分離補助部材をニップ部から遠い第2位置に位置させて、記録媒体の腰に依拠して無端ベルトから自然に分離させるに任せることが可能となる。また、腰が強い記録媒体については、分離補助部材を第2位置に位置させることで、分離後の記録媒体がへたらなくとも、熱を帯びた無端ベルトの外周面から積極的に離されるので、その熱の影響を抑えることができる。
このように、請求項1に記載の発明によれば、移動機構によって分離補助部材を移動可能としたことにより、分離補助部材の搭載が記録媒体側に及ぼす影響を抑えることができる。
本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置を示す図である。 図1に示されている定着装置の模式的な拡大図である。 図2に示されている定着装置において、移動機構が分離パッドをニップ部から遠い第2位置に移動させた状態を示す図である。 図2及び図3に示されている分離補助機構を詳細に示す図である。 図2の第1位置に分離パッドが配置された場合と、図3の第2位置に分離パッドが配置された場合と、のそれぞれについてニップ部近傍の様子を模式的に示した図である。 定着ベルトからの熱が、ニップ部通過後の用紙における定着トナー像の画質に及ぼす影響の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる分離補助機構を、その主要部分について示す図である。 図7に示されている分離補助機構において分離パッドの位置制御が行われる様子を模式的に示す図である。 分離パッドの位置制御を、センサを用いて行う第2実施形態の別例を示す図である。 第3実施形態の分離補助機構を、図2及び図3に示されている定着装置における定着ローラ及び加圧ローラとともに示す図である。 図10に示されている第3実施形態の分離補助機構を示す図である。 図11に示されている一対のアーム保持部を示す図である。 図12に示されているアーム保持部によって保持される、保持アームの端部を示す図である。 アーム保持部と保持アームとの間に取り付けられた吸収バネを示す平面図である。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置を示す図である。この図1の画像形成装置1は、作像方式として電子写真方式を採用したフルカラーの複写機である。
尚、本発明の画像形成装置は、フルカラーの複写機に限るものではなく、例えばモノクロの複写機であってもよく、また、本発明の画像形成装置は、複写機に限るものでもなく、例えばファクシミリや印刷機、あるいは複合機等であってもよい。
図1の画像形成装置1は、原稿搬送装置10、読取り部20、画像形成部30、定着装置40、用紙排出トレイ50、制御部60、及び給紙部70を備えている。
原稿搬送装置10は、原稿を内部に1枚ずつ取り込んで搬送路10aに沿って搬送するものであり、読取り部20に、不図示のヒンジを介して開閉自在に支持されている。搬送路10aのうち、読取り部20に面した一部の箇所は、読取り部20に対して開口した読取り窓となっている。搬送路10aを搬送される原稿は、この読取り窓の上を、読取り部20に画像を向けて通過する。そして、この通過中に、原稿は、読取り部20によってその画像を読み取られる。
読取り部20は、その上面に、スリットガラス及びコンタクトガラスが設けられている。スリットガラスは、原稿搬送装置10が閉じられたときに上記の読取り窓と対面する。読取り部20は、原稿搬送装置10によって1枚ずつ搬送される原稿の画像を、このスリットガラス越しに読取る。一方、コンタクトガラスは、原稿搬送装置10が開かれたときに露出する読取り部20の上面の大部分を覆っている。本実施形態では、読取り部20は、原稿搬送装置10で搬送される原稿だけでなく、このコンタクトガラス上に置かれた原稿の画像を読み取ることもできる。読取り部20は、原稿搬送装置10が開かれ、このコンタクトガラス上に、画像を読取り部20に向けて置かれた原稿のその画像を、このコンタクトガラス越しに読取る。
画像形成部30は、読取り部20から送信されてきた画像データが表す画像を、シート状の記録媒体としての用紙上に形成する。この画像形成部30は、露光装置310、及び、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色それぞれの作像ユニット320を有している。そして、各作像ユニット320が、感光体ドラム321と、各色のトナーで現像を行う現像装置322とを有している。読取り部20から画像データが送信されてくると、この画像データに基づいて、露光装置310が各作像ユニット320の感光体ドラム321を露光し、この感光体ドラム321に静電潜像を形成する。この静電潜像が現像装置322で現像されて、各作像ユニット320の感光体ドラム321に各色のトナー像が形成される。
画像形成部30は、更に、中間転写ベルト330、一次転写ローラ340、及び二次転写ローラ350を有している。中間転写ベルト330は、複数のローラに張架されており、一次転写ローラ340は、各色の作像ユニット320の感光体ドラム321との間に中間転写ベルト330を挟んで4つ配置されている。二次転写ローラ350は、中間転写ベルト330を張架する複数のローラのうちの1つのローラとの間に、中間転写ベルト330を挟んで配置されている。中間転写ベルト330には、一次転写ローラ340によって、作像ユニット320で形成された各色のトナー像が互いに重ね合わされて転写される。これにより、中間転写ベルト330上にカラーのトナー像が形成される。このカラーのトナー像は、二次転写ローラ350によって、給紙部70から送られて来る用紙上に転写される。
定着装置40は、用紙上に転写されたトナー像を、加熱と加圧とによりこの用紙上に定着させる。そして、トナー像定着済みの用紙が用紙排出トレイ50へと排出される。
制御部60は、定着装置40における後述の動作を含む、この画像形成装置1の各構成要素の動作を制御する。この制御部60と定着装置40とを合わせたものが、本発明にいう定着装置の一実施形態に相当する。定着装置40と、制御部60による制御とについては後で詳細に説明する。
給紙部70は、4つの給紙カセット710、用紙繰出し部720、及び用紙搬送部730を有している。4つの給紙カセット710には、厚み(即ち、用紙の腰)とサイズのうち少なくとも一方が互いに異なる複数種類の用紙それぞれが収納される。また、それら複数種類の用紙のうち、少なくとも1種類の用紙は腰が強い厚紙であり、他の種類の用紙は腰が弱い薄紙となっている。
用紙繰出し部720は、各給紙カセット710の用紙を、用紙搬送部730へと1枚ずつ繰り出す。そして、用紙搬送部730が、繰り出された用紙を画像形成部30へと搬送する。搬送された用紙上に画像形成部30によって上述したようにトナー像が形成され、そのトナー像を定着装置40が用紙上に定着させることとなる。
次に、定着装置40と、制御部60による制御とについて説明する。
図2は、図1に示されている定着装置の模式的な拡大図である。この図2に示されている定着装置40は、循環移動しつつ加熱される無端ベルトとしての定着ベルト401と、回転体としての加圧ローラ402を備えている。
定着ベルト401は、ヒータ403aを内蔵した加熱ローラ403と、定着ベルト401を加圧ローラ402へと張り出させる第2の回転体としての定着ローラ404と、張架ローラ405と、に架け渡されている。定着ローラ404は、定着ベルト401の内側において、定着ベルト401の移動方向D2と交差する定着ベルト401の幅方向に沿って延びる回転軸404aを中心に回転可能な回転体である。加圧ローラ402は、定着ローラ404との間に定着ベルト401を挟んで定着ローラ404へと押圧されることで、定着ベルト401の外周面に圧接されて定着ベルト401との間にニップ部Nを形成している。このニップ部Nに、表面にトナー像TGが形成された用紙Pが、用紙Pの搬送方向D1に受け入れられる。用紙Pは、このニップ部Nに受け入れられて挟持搬送されつつ加熱される。
また、搬送方向D1についてニップ部Nの入口側には、用紙Pをニップ部Nへと案内する入口ガイド406が設けられている。また、ニップ部Nの出口側には、トナー像の定着後の用紙Pを用紙排出トレイ50側へと案内する出口ガイド407が設けられている。
さらに、ニップ部Nの出口側には、ニップ部Nを通過して後述するように定着ベルト401から一旦分離した用紙Pが、また定着ベルト401に付着しないように出口ガイド407へと向かわせるベルト側阻止板408が設けられている。このベルト側阻止板408は、その定着ベルト401側の端縁が定着ベルト401から若干離された非接触状態となっている。また、ニップ部Nの出口側には、上記の用紙Pが、加圧ローラ402に付着しないように出口ガイド407へと向かわせるローラ側阻止板409も設けられている。加圧ローラ402の表面は、定着ベルト401に比べると固く形成されているため、ローラ側阻止板409の加圧ローラ402側の端縁は加圧ローラ402に接触して摺擦するように構成されている。
ここで、本実施形態では、搬送方向D1についてベルト側阻止板408の手前で、ニップ部Nを通過した用紙Pの、定着ベルト401からの分離を補助する分離補助機構450が設けられている。上述した制御部60と分離補助機構450とを合わせたものが、本発明にいう分離補助機構の一実施形態に相当する。
分離補助機構450は、用紙Pの分離を補助する分離補助部材としての分離パッド451と、この分離パッド451を後述のように移動させる移動機構452と、を備えている。
分離パッド451は、用紙Pの搬送方向D1についてニップ部Nよりも下流側で定着ベルト401の内周面に押し当てられる。この分離パッド451は、定着ローラ404と定着ベルト401との間に設けられる。そして、分離パッド451は、その押し当てられた箇所の曲率がニップ部Nの曲率よりも大きくなるように定着ベルト401を外周面側に凸に屈曲させることで、用紙Pの定着ベルト401からの分離を補助する。
ここで、本実施形態の定着装置40では、用紙Pの定着ベルト401からの分離方式としていわゆるセルフストリッピング方式が採用されている。セルフストリッピング方式は、ニップ部Nの出口側で湾曲してニップ部Nから離れていく定着ベルト401から、用紙Pを、その用紙Pの腰の強さによって自然と剥離させるようにした方式である。上記の分離パッド451は、ニップ部Nよりも下流側、即ちニップ部Nの出口側で、定着ベルト401を、その曲率がニップ部Nの曲率よりも大きくなるように屈曲させることで、用紙Pの剥離を促進させるものである。
移動機構452は、分離パッド451を保持するとともに、定着ベルト401の移動方向D2について相対的にニップ部Nに近い第1位置と、相対的にニップ部Nから遠い第2位置と、の間で切替え可能に分離パッド451を移動させる。図2には、移動機構452が分離パッド451をニップ部Nに近い第1位置に移動させた状態が図示されている。
図3は、図2に示されている定着装置において、移動機構が分離パッドをニップ部から遠い第2位置に移動させた状態を示す図である。本実施形態では、移動機構452は、定着ローラ404の回転軸404aと同軸の回転軸を中心に分離パッド451を回転移動させる。
ここで、一般に、上述したセルフストリッピング方式では、用紙Pが薄くて腰が弱いと、定着ベルト401から剥離し難い。逆に、用紙Pが厚くて腰が強いと、定着ベルト401から剥離し易い。本実施形態では、移動機構452は、用紙Pが薄い場合に、分離パッド451を図2に示されている第1位置に配置して用紙Pの剥離を促進させる。他方、移動機構452は、用紙Pが厚い場合には、分離パッド451を図3に示されている第2位置に配置して、用紙Pの腰の強さに依拠した剥離に任せることとしている。本実施形態では、図3に示されている第2位置は、図2に示されている第1位置から一例として100°の回転角度θだけ離れた位置となっている。尚、図3の例では、第1位置から第2位置までの回転角度θを100°としたが、これは一例であって、例えば50°等といった100°以外の角度であってもよい。
図4は、図2及び図3に示されている分離補助機構を詳細に示す図である。
分離補助機構450における分離パッド451は、定着ベルト401側の面が湾曲面となった帯板状の部材で、定着ベルト401の幅及び定着ローラ404の長さよりも若干長く形成されている。そして、移動機構452は、分離パッド451の両端部から定着ローラ404の両端部の外側でその回転軸404aと同軸の回転軸452bへと向かって延びた一対の保持アーム452aを備えている。これら一対の保持アーム452aは、相互間に定着ローラ404を挟んで、上記の同軸の回転軸452bを中心に回転方向D3に回転可能となっている。そして、保持アーム452a、即ち分離パッド451の回転は、モータ及び伝達ギアからなる駆動部452cによって行われる。
また、分離補助機構450には、保持アーム452a、即ち分離パッド451の回転角度を検出するためのロータリーエンコーダ453が設けられている。ロータリーエンコーダ453は、円周方向にスリットが複数配列された円板部453aと、この円板部453aにおけるスリットの配列部分を挟んで発光部と受光部が配置されたフォトインターラプタ453bと、を有している。円板部453aが回転すると、発光部からの光が、スリットを通過したり、スリット間で遮断されたりすることでフォトインターラプタ453bからパルス信号が出力される。出力されたパルス信号は、画像形成装置1の制御部60で受信され、制御部60では、パルス信号に基づいて円板部453aの回転角度が求められる。
円板部453aは、移動機構452における保持アーム452aと一緒に回転するようになっている。制御部60は、円板部453aの回転角度を求めることで、保持アーム452a、即ち分離パッド451の位置を検知する。そして、分離パッド451を、図3の第2位置から図2の第1位置へと移動させるときには、制御部60において分離パッド451が第1位置に位置していることが検知されると、制御部60からの指示を受けて移動機構452が分離パッド4の移動を停止する。逆もまた然りで、制御部60において分離パッド451が第2位置に位置していることが検知されると、制御部60からの指示を受けて移動機構452が分離パッド451の移動を停止する。このように、制御部60からの指示の下、移動機構452が、分離パッド451の位置の検知結果に応じて分離パッド451を移動させる。
ここで、移動機構452によってこのような分離パッド451の移動が行われるのは、以下に説明する理由による。
図5は、図2の第1位置に分離パッドが配置された場合と、図3の第2位置に分離パッドが配置された場合と、のそれぞれについてニップ部近傍の様子を模式的に示した図である。図5(A)には、第1位置に分離パッド451が配置された場合が示され、図5(B)には、第2位置に分離パッド451が配置された場合が示されている。
図5(A)に示されているように分離パッド451が第1位置に配置された場合、分離パッド451によって屈曲した定着ベルト401は、ニップ部Nの出口側で加圧ローラ402側に突出した状態となる。これにより定着ベルト401は、急角度で図中上方へと向かう経路を辿ってニップ部Nを通過した用紙Pから離れることとなるので、用紙Pの定着ベルト401からの分離が促進される。
ここで、用紙Pが薄い場合には、図5(A)に実線で示されているように、分離後の用紙Pが自重によりへたって定着ベルト401からある程度遠い間隔L1が開いた状態で、ベルト側阻止板408とローラ側阻止板409の間へと向かう。他方、用紙Pが厚い場合には、その腰が強いために、図5(A)に点線で示されているように、用紙Pは殆どへたらずにベルト側阻止板408とローラ側阻止板409の間へと向かう。このため、図5(A)に示されているように定着ベルト401が凸状に屈曲していると、用紙Pと定着ベルト401との間隔が近くなる。
そして、用紙Pと定着ベルト401との距離が近過ぎると、加熱部材としての定着ベルト401からの熱が、ニップ部N通過後の用紙Pにおける定着トナー像の画質に次のような影響を及ぼす場合がある。
図6は、定着ベルトからの熱が、ニップ部通過後の用紙における定着トナー像の画質に及ぼす影響の一例を模式的に示す図である。この図6には、図6(A)の例と図6(B)の例との2つの例が示されている。
図6に示されている2つの例は、何れも、定着ベルト401からの熱により用紙Pの定着トナー像に光沢ムラが生じた状態を模式的に示したものである。図6(A)の例は、定着トナー像として用紙Pの一面にベタ画像を形成した例である。本来なら全面に亘って均一な光沢となるべきところ、中央部の画像Im1と、周縁部の画像Im2との間で光沢が異なってあたかも縁取りをしたような画像となってしまっている。
図6(B)の例は、白抜き部分を有する画像Im3を形成した1枚目の用紙P1に続いて、一面にベタ画像Im4を形成した2枚目の用紙P2を流したときの例である。この例では、2枚目の用紙P2のベタ画像Im4において、1枚目の用紙P1の画像Im3における白抜き部分に対応する部分の光沢が、他の部分の光沢と異なってしまっている。
用紙Pが薄い場合には、図5(A)に実線で示されているように、ニップ部Nを通過後の用紙Pと定着ベルト401との間に十分な間隔L1が確保されるので、定着ベルト401からの熱による画質への影響が抑制される。
他方、腰が強くニップ部Nの通過後に定着ベルト401との距離が近くなりがちな厚い用紙Pについて定着を行う際には、分離パッド451が、図3に示されている第2位置に配置される。厚い用紙Pは、その強い腰により、上記のような分離パッド451の助けを借りなくとも定着ベルト401から自然に分離される。そして、このときには、定着ベルト401は、図5(B)に示されているように、定着ローラ404の外周に沿って、用紙Pから十分に離れた経路を辿って用紙Pから離れる。その結果、厚い用紙Pについても、ニップ部Nの通過後に定着ベルト401から十分遠い間隔L2が開いた状態で、ベルト側阻止板408とローラ側阻止板409の間へと向かう。これにより、厚い用紙Pについても、ニップ部Nを通過後の用紙Pと定着ベルト401との間に十分な間隔L2が確保されるので、定着ベルト401からの熱による画質への影響が抑制される。
本実施形態では、画像形成装置1の操作パネルへのユーザ操作による用紙指定、あるいは、画像形成装置1の外部から画像データとともに送信される用紙の指定情報等が制御部60で受けられる。このように制御部60が受ける用紙指定には、その用紙の種類が、腰が強い厚紙であるのか、腰が弱い薄紙であるのか、といった情報が含まれている。制御部60は、給紙部70に指示を与え、指定された種類の用紙が収容されている給紙カセット710から用紙を送り出させる。そして、この用紙が、トナー像の形成を経て、定着装置40のニップ部Nに受け入れられる。
このように、本実施形態では、ニップ部Nには、腰の強さが互いに異なる複数種類の用紙の中から上記の用紙指定によって選択された用紙が、定着対象の用紙Pとして受け入れられる。そして、制御部60が、選択された定着対象の用紙Pの種類を認識する認識部の役割を果たす。制御部60は、その認識結果に応じた指示を分離補助機構450の移動機構452における駆動部452cに与える。その結果、腰の弱い薄い用紙Pの場合には、駆動部452cが分離パッド451を図2の第1位置に配置させ、腰の強い厚い用紙Pの場合には、駆動部452cが分離パッド451を図3の第2位置へと移動させる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、定着装置40における分離補助機構450の分離パッド451の搭載が用紙P側に及ぼす影響を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、移動機構452が、定着ベルト401が掛けられた定着ローラ404の回転軸404aと同軸の回転軸452bを中心に分離パッド451回転移動させる。これにより、分離パッド451が移動しても定着ローラ404の周囲で定着ベルト401に掛かるテンションの変化が抑制されるので、長期に亘って定着ベルト401の、引張り負荷に対する耐久性を保つことができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部60が、ニップ部Nに受け入れられる定着対象の用紙Pの種類を認識する認識部の役割を果たしている。そして、移動機構452が、制御部60での認識結果に応じて、分離パッド451の位置を移動させる。これにより、分離パッド451の搭載が用紙P側に及ぼす影響を、定着対象の用紙Pの種類(即ち、用紙Pの腰の強さ)に応じて効率的かつ正確に抑えることができる。
次に、第2実施形態について、別例を交えつつ説明を行う。この第2実施形態は、分離パッドの位置制御について、ロータリーエンコーダに加えて別のセンサを設ける点が、上述した第1実施形態と異なっている。以下、第2実施形態について、この第1実施形態との相違点に注目して説明を行う。一方で、分離補助機構、定着装置、及び画像形成装置の基本構成については、第1実施形態と同一であるので重複説明を割愛する。尚、以下の説明では、第1実施形態と同一の構成要素については、図1〜図5に示されている構成要素を特に断らずに参照する。
図7は、本発明の第2実施形態にかかる分離補助機構を、その主要部分について示す図である。また、図8は、図7に示されている分離補助機構において分離パッドの位置制御が行われる様子を模式的に示す図である。尚、これらの図7及図8では、第1実施形態と同一の構成要素については、図1〜図5と同じ符号が付されている。
図7及び図8に示されている分離補助機構550には、分離パッド451が図2の第1位置に位置していることを検知するフォトセンサ501が備えられている。フォトセンサ501は、移動機構452の一対の保持アーム452aのうちの一方に、フィラー501aが設けられ、図2の第1位置に対応する位置にフォトインターラプタ501bが設けられたものである。フォトインターラプタ501bは、発光部と受光部が対面配置されたもので、分離パッド451が図2の第1位置に位置すると保持アーム452aのフィラー501aが発光部と受光部の間を遮蔽する。即ち、分離パッド451が第1位置以外の位置にあるときにはフォトインターラプタ501b(即ち、フォトセンサ501)がオン状態となり、分離パッド451が第1位置に位置するとオフ状態となる。これにより、フォトセンサ501は、分離パッド451が図2の第1位置に位置していることを検知する。フォトセンサ501の出力は、制御部60を介して移動機構452の駆動部452cに伝達される。そして、第2位置から第1位置への分離パッド451の移動時には、移動機構452の駆動部452cが、第1位置へと向かう分離パッド451の移動を、フォトセンサ501で分離パッド451が第1位置に位置していることが検知されると停止する。
他方、第2位置については定着ベルト401が用紙Pから十分に離れていればよいので、位置制御はそれほど厳密なものでなくてもよい。この分離補助機構550では、第1位置から第2位置への分離パッド451の移動時には、ロータリーエンコーダ453からの出力信号のみに基づいて、移動機構452の駆動部452cが、分離パッド451を100°の回転角度で移動させる。
尚、第2位置に対応する位置にもフォトインターラプタを設けて、このフォトインターラプタからでの出力に基づいて第2位置についての分離パッド451の位置制御を行ってもよい。この場合には、ロータリーエンコーダ453は不要となる。
図9は、分離パッドの位置制御を、センサを用いて行う第2実施形態の別例を示す図である。
図9に示されている別例の分離補助機構550’には、分離パッド451が図2の第1位置に位置していることを検知する遠近センサ502が、第1位置に対応する位置に備えられている。遠近センサ502は、対面する定着ベルト401の外周面との間の距離を検出ものである。分離パッド451が第1位置に位置すると、遠近センサ502と対面する箇所の定着ベルト401の外周面が突出し、その結果、その箇所と遠近センサ502との間の距離が短縮する。遠近センサ502は、この距離の短縮を以て、分離パッド451が図2の第1位置に位置していることを検知する。遠近センサ502の出力は、制御部60を介して移動機構452の駆動部452cに伝達される。そして、第2位置から第1位置への分離パッド451の移動時には、移動機構452の駆動部452cが、第1位置へと向かう分離パッド451の移動を、遠近センサ502で分離パッド451が第1位置に位置していることが検知されると停止する。
他方、第2位置については、上記と同様に、ロータリーエンコーダ453からの出力信号のみに基づいて位置制御が行われる。
また、この第2の別例でも、第2位置に対応する位置に遠近センサを設けて、第2位置についての分離パッド451の位置制御を行ってもよい。この場合にも、ロータリーエンコーダ453は不要となる。
以上に説明したように、第2実施形態では、上述した別例も含めて、移動機構452が、ロータリーエンコーダ453と、フォトセンサ501や遠近センサ502といったもう1つのセンサとの検知結果に応じて分離パッド451を移動させるようになっている。尚、上述したように、ロータリーエンコーダ453を用いず、移動機構452に、フォトセンサ501や遠近センサ502のみでの検知結果に応じて分離パッド451を移動させるようにした変形例も可能である。
分離パッド451で定着ベルト401を屈曲させて用紙Pの分離を補助するに当たっては、ニップ部Nの近傍で定着ベルト401を適切に屈曲させるために、上記の第1位置についての位置制御は正確であるほど望ましい。上述した第2実施形態によれば、フォトセンサ501や遠近センサ502によって分離パッド451が第1位置に位置したことが直接的に検知されるので、第1位置の位置制御について正確を期することができる。
次に、第3実施形態について説明を行う。この第3実施形態は、分離パッドの位置制御について、分離パッド451が図2の第1位置よりもニップ部N側へと移動することを規制する移動規制部材を設ける点が、上述した第1実施形態と異なっている。以下、第3実施形態について、この第1実施形態との相違点に注目して説明を行う。一方で、第2実施形態と同様に、第1実施形態との同一点については重複説明を割愛する。また、以下の説明では、第1実施形態と同一の構成要素については、図1〜図5に示されている構成要素を特に断らずに参照する。
図10は、第3実施形態の分離補助機構を、図2及び図3に示されている定着装置における定着ローラ及び加圧ローラとともに示す図である。また、図11は、図10に示されている第3実施形態の分離補助機構を示す図である。尚、図10及図11では、第1実施形態と同一の構成要素については、図1〜図5と同じ符号が付されている。
第3実施形態の分離補助機構650には、図2の第1位置に対応した位置に移動規制部材653が設けられている。移動規制部材653は、定着ベルト401の両側端縁の近傍に1つずつ配置されている。移動機構652が分離パッド451を、第1位置へと矢印D3−1方向に移動させると、この分離パッド451の両端が移動規制部材653に当接して、それ以上矢印D3−1方向に、即ちニップ部N側へと移動しないように規制される。
ここで、本実施形態では、移動機構652が、一対の保持アーム652a、回転軸652b、一対のアーム保持部652c、及び、一対の吸収バネ652dを備えている。一対の保持アーム652aは、第1実施形態における一対の保持アーム452aと同様に、分離パッド451の両端部から定着ローラ404の両端部の外側でその回転軸404aと同軸の回転軸652bへと向かって延びている。一対の保持アーム652aは、相互間に定着ローラ404を挟んで、上記の同軸の回転軸652bを中心に回転方向D3に回転可能となっている。ただし、一対の保持アーム652aは、第1実施形態とは異なり、駆動部452c(図4)によって直接に回転駆動されるわけではない。一方で、本実施形態でも、一対の保持アーム652a、即ち分離パッド451の回転角度を検出するためのロータリーエンコーダ453(図4)が設けられている。
一対のアーム保持部652cは、一対の保持アーム652aと一対一に設けられ、各保持アーム652aの回転軸652b側の端部を抱え持つように設けられる。そして、本実施形態では、これら一対のアーム保持部652cが、駆動部452c(図4)によって回転駆動される。そして、本実施形態では、一対のアーム保持部652cの回転角度を検出するためにロータリーエンコーダ453(図4)が設けられている。
図12は、図11に示されている一対のアーム保持部を示す図である。図12(A)には、図11における左側のアーム保持部652cが示されており、図12(B)には、図11における右側のアーム保持部652cが示されている。
図11及び図12に示されているように、アーム保持部652cは、板状の保持アーム652aと平行に延在して回転軸652bに貫通される板部分652c−1を有している。さらに、この板部分652c−1における図中上側の縁からは上壁部分652c−2が板部分652c−1に対して略直角に折起こされており、図中下側の縁からは下壁部分652c−3が板部分652c−1に対して略直角に折起こされている。アーム保持部652cは、保持アーム652aが板部分652c−1と略平行になって、上壁部分652c−2と下壁部分652c−3との間に位置するように、保持アーム652aの回転軸652b側の端部を抱え持つ。
このとき、図11に示されているように、各アーム保持部652cの上壁部分652c−2と、各保持アーム652aの側縁との間には、吸収バネ652dが1つずつ配置されている。
図12に示されているように、アーム保持部652cの上壁部分652c−2には、吸収バネ652dの一端側を保持するために、下壁部分652c−3に向かって突出した加締めピン652c−4が取り付けられている。そして、各保持アーム652aにおける、上壁部分652c−2と対向する側縁には、吸収バネ652dの他端側を保持する次のような構造が設けられている。
図13は、図12に示されているアーム保持部によって保持される、保持アームの端部を示す図であり、図14は、アーム保持部と保持アームとの間に取り付けられた吸収バネを示す平面図である。
図13に示されているように、保持アーム652aにおける、上壁部分652c−2と対向する側縁には、図12に示されている加締めピン652c−4と向き合う突起652a−1が設けられている。コイルバネである吸収バネ652dの一端側にはアーム保持部652cの加締めピン652c−4が嵌入され、他端側には保持アーム652aの突起652a−1が嵌入される。このとき、吸収バネ652dは圧縮状態となっており、保持アーム652aは、図11にも示されている矢印D3−1方向に付勢されて下壁部分652c−3に押し付けられている。
図11に示されているように、一対のアーム保持部652cが、矢印D3−2方向に回転駆動されると、アーム保持部652cの下壁部分652c−3に押し上げられて一対の保持アーム652aが、即ち分離パッド451が矢印D3−2方向に回転移動する。この回転移動は、分離パッド451が図3の第2位置に位置するまで、ロータリーエンコーダ453の出力に基づいて行なわれる。
他方、一対のアーム保持部652cが、矢印D3−1方向に回転駆動されると、各アーム保持部652cの内部の吸収バネ652dに押下げられて一対の保持アーム652aが、即ち分離パッド451が矢印D3−1方向に移動する。このとき、アーム保持部652c、即ち保持アーム652aの回転移動も、図2の第1位置へと向かって、ロータリーエンコーダ453の出力に基づいて行なわれる。
このとき、本実施形態では分離パッド451を矢印D3−1方向に若干第1位置を越えて回転させるような回転角度でアーム保持部652cの回転駆動が行われる。ただし、分離パッド451の回転移動は、移動規制部材653に分離パッド451が当接した段階、即ち、分離パッド451が正確に図2の第1位置に位置した段階で止まる。そして、分離補パッド451が移動規制部材653に当接した後の、アーム保持部652cの第1位置側への移動によって保持アーム652aを介して分離パッド451に掛かる力が吸収バネ652dによって吸収される。
以上に説明した第3実施形態によれば、分離パッド451の移動規制部材653への当接により、分離パッド451を図2の第1位置に正確に配置させることができる。また、本実施形態では、分離パッド451の両端部それぞれが当接するように移動規制部材653が一対設けられているので、分離パッド451を傾いたりさせずに安定して第1位置に位置させることができる。
さらに、上記の吸収バネ652dを設けることにより、アーム保持部652cを若干多めに回転駆動して移動規制部材653に分離パッド451を確実に当接させつつも、余分な回転駆動分の力を吸収して駆動部452cに掛かる負荷を軽減させることができる。
尚、前述した3つの実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の分離補助機構、定着装置、及び画像形成装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、前述した3つの実施形態では、本発明にいう分離補助機構の一例として、画像形成装置1における定着装置40に搭載された分離補助機構450,550,650が例示されている。しかしながら、本発明にいう分離補助機構は、これに限るものではない。例えば、上記実施形態における定着装置40と同様に、無端ベルトを有してシート状の記録媒体に接する装置として、加熱により消色可能なインクやトナーで形成された画像を記録媒体から消去する画像消去装置が知られている。本発明にいう分離補助機構は、このような画像消去装置に搭載されるものであってもよい。
また、前述した3つの実施形態では、本発明にいう記録媒体の一例として、用紙Pが例示されているが、本発明にいう記録媒体はこれに限るものではない。本発明にいう記録媒体は、例えばOHPシート等、シート状であって文字や画像の記録が可能な媒体であれば、具体的な材質や用途を問うものではない。
また、前述した第3実施形態では、本発明にいう移動規制部材を備えた分離補助機構の一例として、ロータリーエンコーダ453の出力に基づいて分離パッド451の移動を制御しつつその移動を移動規制部材653で規制する分離補助機構650が例示されている。しかしながら、本発明にいう分離補助機構は、これに限るものではない。本発明にいう分離補助機構は、例えば第2実施形態におけるフォトセンサ501や遠近センサ502で分離パッド451の移動を制御しつつその移動を移動規制部材653で規制するもの等であってもよい。
1 画像形成装置
40 定着装置
60 制御部(認識部の一例)
401 定着ベルト(無端ベルトの一例)
402 加圧ローラ(回転体の一例)
403 加熱ローラ
404 定着ローラ(第2の回転体の一例)
450,550,550’,650 分離補助機構
451 分離パッド(分離補助部材の一例)
452,652 移動機構
452a,652a 保持アーム
452b,652b 回転軸
453 ロータリーエンコーダ(センサの一例)
501 フォトセンサ(センサの一例)
502 遠近センサ(センサの一例)
652c アーム保持部(保持部の一例)
652d 吸収バネ(吸収部の一例)
653 移動規制部材
D1 搬送方向
D2 定着ベルトの移動方向
P 用紙(記録媒体の一例)
N ニップ部
特許第4655822号公報 特開2014−149373号公報

Claims (8)

  1. 循環移動しつつ加熱される無端ベルトと、該無端ベルトの外周面に圧接して該無端ベルトとの間にニップ部を形成しつつ回転する回転体と、を有し、シート状の記録媒体を前記ニップ部に受け入れて挟持搬送しつつ加熱する装置に搭載され、前記ニップ部を通過した前記記録媒体の、前記無端ベルトからの分離を補助する分離補助機構であって、
    前記記録媒体の搬送方向について前記ニップ部よりも下流側で前記無端ベルトの内周面に押し当てられて、その押し当てられた箇所の曲率が前記ニップ部の曲率よりも大きくなるように前記無端ベルトを外周面側に凸に屈曲させることで、前記記録媒体の前記無端ベルトからの分離を補助する分離補助部材と、
    前記分離補助部材を、前記ニップ部に近い第1位置と、前記ニップ部から遠い第2位置と、の間で切替え可能に移動させる移動機構と、
    を備えたことを特徴とする分離補助機構。
  2. 前記第2位置から前記第1位置へと移動する前記分離補助部材が当接することで、該分離補助部材が前記第1位置よりも前記ニップ部側へと移動することを規制する移動規制部材を、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の分離補助機構。
  3. 前記移動機構が、
    前記分離補助部材を保持して移動させる保持部と、
    前記保持部に設けられて、前記分離補助部材が前記移動規制部材に当接した後に、前記保持部が前記第1位置側へ移動した場合に前記分離補助部材に掛かる力を吸収する吸収部と、
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載の分離補助機構。
  4. 前記無端ベルトが掛けられて回転し、前記回転体が前記無端ベルトを間に挟んで押圧されることで前記ニップ部が形成される第2の回転体を備え、
    前記分離補助部材が、前記第2の回転体と前記無端ベルトとの間に設けられ、
    前記移動機構が、前記第2の回転体の回転軸と同軸の回転軸を中心に前記分離補助部材を回転移動させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の分離補助機構。
  5. 前記分離補助部材の位置を検知するセンサを備え、
    前記移動機構が、前記センサでの検知結果に応じて前記分離補助部材を移動させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の分離補助機構。
  6. 前記ニップ部には、前記記録媒体として、腰の強さが互いに異なる複数種類の記録媒体の中から選択された記録媒体が受け入れられ、
    前記選択された記録媒体の種類を認識する認識部を備え、
    前記移動機構が、前記認識部での認識結果に応じて、前記分離補助部材の位置を、前記第1位置と前記第2位置との間で切り換えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の分離補助機構。
  7. 循環移動しつつ加熱される無端ベルトと、該無端ベルトの外周面に圧接して該無端ベルトとの間にニップ部を形成しつつ回転する回転体と、を有し、表面にトナー像が形成されたシート状の記録媒体を前記ニップ部に受け入れて挟持搬送しつつ加熱することで、前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、
    前記ニップ部を通過した前記記録媒体の、前記無端ベルトからの分離を補助する分離補助機構を備え、
    前記分離補助機構が、請求項1〜6の何れか一項に記載の分離補助機構であることを特徴とする定着装置。
  8. シート状の記録媒体の表面にトナー像を形成し、該トナー像を前記記録媒体に定着させる画像形成装置であって、
    循環移動しつつ加熱される無端ベルトと、該無端ベルトの外周面に圧接して該無端ベルトとの間にニップ部を形成しつつ回転する回転体と、を有し、表面に前記トナー像が形成された前記記録媒体を前記ニップ部に受け入れて挟持搬送しつつ加熱することで、前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置を備え、
    前記定着装置が、前記ニップ部を通過した前記記録媒体の、前記無端ベルトからの分離を補助する分離補助機構を有しており、
    前記分離補助機構が、請求項1〜6の何れか一項に記載の分離補助機構であることを特徴とする画像形成装置。
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