JP5643353B2 - 消色装置 - Google Patents

消色装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5643353B2
JP5643353B2 JP2013017422A JP2013017422A JP5643353B2 JP 5643353 B2 JP5643353 B2 JP 5643353B2 JP 2013017422 A JP2013017422 A JP 2013017422A JP 2013017422 A JP2013017422 A JP 2013017422A JP 5643353 B2 JP5643353 B2 JP 5643353B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
sheet
temperature
erasing
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013017422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014149373A (ja
Inventor
秀俊 横地
秀俊 横地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013017422A priority Critical patent/JP5643353B2/ja
Publication of JP2014149373A publication Critical patent/JP2014149373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5643353B2 publication Critical patent/JP5643353B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

この明細書に記載の実施形態は、消色可能な色材で画像形成されたシートに対し、消色処理を行うことで画像を消去する消色装置に関する。
従来、消色可能色材で画像が形成されているシートを、消色可能温度で加熱することで像を消去する消色装置がある。
また消色装置には、再利用可能か否かを判定するため、または消去前の画像データを保存するため、シートをスキャンする機能を有するものもある。このような消色装置では、消色処理を実施せず、スキャナでの読み取りのみを行いシートを排出することも可能である。
以下の技術が開示されている。
特開2012−242635号公報
消色処理を実施しないジョブが選択された場合に、従来の消色装置では、熱源部の制御を完全に停止させる。よって、熱源部の温度が低下してしまい、次回のジョブで消色処理を含むモードが選択された場合に、消色温度に達するまでに時間がかかり、その分ユーザは待機することとなる。
実施形態は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザの待機時間を短くする技術を提供することを目的とする。
実施形態の消去装置は、消去部と、制御部とを有する。消去部は、発熱体を有し、消去処理を含む処理モードが選択される場合に、搬送されるシートを発熱体で加熱することで、シート上に形成されている像を消去する。制御部は、消去処理を含まない処理モードが選択される場合、発熱体の温度を、消色温度よりも低い温度に保つように制御する。
実施形態の消色装置のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態の消色部の詳細構成を示す図である。 実施形態の消色装置のブロック図を示す図である。 実施形態の消色装置のモード選択時の表示例を示す図である。 消去処理を含んだモードが選択される場合の動作例を示すフローチャートである。 消去処理を含まないモードが選択される場合の動作例を示すフローチャートである。
実施形態の消色装置は、読取り処理のみなど、消色処理を行わないジョブを実施している最中に、熱源部の温度が低下しないように一定温度で保温するよう制御(待機制御)する。また、実施形態の消色装置は、所定枚数読取りを行った場合も同様に、熱源部を保温する。このような実装により、次回に消色処理を伴うジョブが選択された場合に、ウォーミングアップ時間を短縮することができる。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。また以下の説明では、シートを紙媒体として説明するが、態様は限定されず、プラスチック製、布製などでも良い。
図1は、消色装置の構成を説明する概略図である。消色装置100は、消色可能トナーや消色可能インク等の「消色可能色材(消去可能色材)」により画像形成されたシートに対して、消色可能な色材による画像の色を消す「消色処理(消去処理)」を施す。消色可能な色材は、呈色性化合物、顕色剤、消色剤を含む。呈色性化合物は、例えばロイコ染料が挙げられる。顕色剤は、例えばフェノール類が挙げられる。消色剤は、加熱されると呈色性化合物と相溶し、顕色剤と親和性を有さない物質が挙げられる。消色可能な色材は、呈色性化合物と顕色剤との相互作用により発色し、消色温度以上の加熱により呈色性化合物と顕色剤との相互作用が絶たれるため、消色する。以下、消色可能な色材を、必要に応じて記録材料と呼ぶ。
消色装置100は、給紙トレイ102、給紙部材104、読取部106、消色部108、第1トレイ110、第2トレイ112、排出部材114、116、第1搬送路118、第2搬送路120、第3搬送路122、第1分岐部材124、第2分岐部材126および表示操作部128を備える。また図1では、第1搬送路118を実線矢印で示し、第2搬送路120を破線矢印、第3搬送路122を一点鎖線矢印で示している。
給紙トレイ102は、再利用するためのシートを積載する。給紙トレイ102は、A4、A3、B5等、様々なサイズのシートを積載する。給紙トレイ102が積載するシートは、例えば、所定温度以上に加熱することにより消色する記録材料で画像形成されたシートである。給紙部材104は、ピックアップローラ、シート供給ローラ、およびシート供給ローラに対向配置される分離ローラ等を有し、給紙トレイ102上のシートを1枚ずつ消色装置100内部の第1搬送路118に供給する。また、給紙トレイ102は、給紙トレイ102上のシートの有無を検知する検知センサ103を有する。
第1搬送路118は、給紙トレイ102から供給されるシートを読取部106まで搬送し、また第1トレイ110の排出部まで搬送する。
読取部106は、給紙トレイ102に対してシート搬送方向下流に位置し、第1搬送路118に沿って配置される。読取部106は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)スキャナあるいはCMOSセンサ等の読取ユニットを有する。本実施形態では、読取部106は、搬送されるシートの第1面および第2面のそれぞれの画像を読み取る。すなわち、読取部106は、第1搬送路118に沿ってかつ搬送路を挟んで配置される2つの読み取りユニットからなり、搬送されるシートの画像の両面読取を可能とする。読取部106が読み取った画像は、後述するメモリ210もしくは記憶部205へ保存される。例えば、消色処理する前に読取部106が読み取ったシート上の画像を電子化して記憶部205へ保存することにより、後で消色された画像のデータが必要となった場合に、画像データを取得することができる。また、後述する制御部200は、読取部106が読み取った画像に基づいて、消色可能なシートか否か、あるいは、再利用可能なシートか否かを判断する。
読取部106の下流には、切り替え部としての第1分岐部材124がある。第1分岐部材124は、搬送されるシートの搬送方向を切り替える。第1分岐部材124は、第1搬送路118で搬送されるシートを第2搬送路120または第1トレイ110へ搬送する。第2搬送路120は、読取部106から第1トレイ110までの間にある第1分岐部材124で、第1搬送路118から分岐する搬送路であり、消色部108までシートを搬送する。また第2搬送路120は、読取部106よりもシート搬送方向上流における合流点121で、第1搬送路118に合流する。したがって、第2搬送路120は、読取部106から搬送されてきたシートを、消色部108を経由して、再び、読取部106へ搬送することを可能とする。言い換えれば、消色装置100は、給紙部材104から供給されたシートを、第1分岐部材124を制御して、読取部106、消色部108、読取部106の順に搬送することができる。
第1搬送路118は、第1分岐部材124の下流に第2分岐部材126を有する。第2分岐部材126は、第1分岐部材124から搬送されたシートを第1トレイ110または第3搬送路122へ案内する。第3搬送路122は、シートを第2トレイ112へ搬送する。
消色部108は、搬送されるシートの画像の色を消す。例えば、消色部108は、搬送されるシートへ接触した状態で、シートを所定の消色温度まで加熱することにより、記録材料によりシート上に形成された画像の色を消色する。
図2に、消色部108の詳細構成を示す。消色部108は、シートの第1面消色用および第2面消色用の2つの第1熱源部108a、第2熱源部108bを有する。第1熱源部108aおよび第2熱源部108bは、電力が供給されることで発熱する発熱器160、161をそれぞれ有しており、第2搬送路120のシート搬送方向に並んで配置される。第1熱源部108aの発熱器160は、メインランプ91を有し、シートの一方の面側からシートへ当接して加熱する。搬送シートは、発熱器160と対向した位置にあるプレスローラ170のプレス力により、発熱器160と圧着し、熱が伝わる。また第2熱源部108bの発熱器161は、メインランプ92、サブランプ93を有し、シートの他方の面側からシートへ当接して加熱する。搬送シートは、発熱器161と対向した位置にあるプレスローラ171のプレス力により、発熱器161と圧着し、熱が伝わる。すなわち、消色部108は、搬送されるシート両面の画像を一度の搬送で消色する。また消色部108は、発熱器160、161の温度を検知する温度検知部109a、109bをそれぞれ有する。温度検知部109a、109bは、発熱器160、161のローラ外周に位置するサーミスタを有し、また接触式であっても非接触式であっても良い。
尚、本例では第1熱源部108aは1本のメインランプ91で構成されており、他方、搬送路下流側である第2熱源部108bは、第1熱源部108aのメインランプ91よりも熱容量の小さい2つのメインランプ92、サブランプ93の2本構成としているが、態様はこれに限定されない。上流、下流ともに1本の熱源ランプにて、また逆に2本以上の熱源ランプで構成されていても良い。
図1の説明に戻る。消色装置100本体上部に配置された表示操作部128は、パネル式の表示部と、表示部に積層配置されたタッチパネルおよび各種の操作キーを含んだ操作部を有する。操作キーは、例えばテンキー等を有する。ユーザは、表示操作部128を介して、消色の開始あるいは消色するシートの画像の読み込み等、消色装置100の機能動作を指示する。表示操作部128は、消色装置100の設定情報や動作ステータス、ログ情報、あるいはユーザへのメッセージを表示する。
排出部材114、116は、シートを、本体下部に上下に配置された第1トレイ110、第2トレイ112へ排出する。第1トレイ110は、シート上の画像が消色され、再利用可能となったシートを積載するとともに、消色処理を含まないモード(例えば読取りのみを行うモード)が選択されている場合は読取った後のシートを積載する。第2トレイ112は、再利用不可と判断されたシートを積載する。以下、第1トレイ110をリユーストレイ、第2トレイ112をリジェクトトレイと呼ぶ。なお、リユーストレイ110とリジェクトトレイ112は、受け入れる対象とするシートを入れ替えることも可能である。それぞれのトレイがどのようなシートを積載するかの設定、すなわち、シートの搬送先の設定は、例えば、表示操作部128から設定すればよい。この設定により、第2分岐部材126は、搬送路を切り替えて、搬送されたシートを第1トレイ110または第3搬送路122へ案内する。
図3は、消色装置100のハードウェア構成を説明するブロック図である。消色装置100は、制御部200、給紙部201、排出部202、読取部106、搬送部203、表示操作部128、記憶部205、消色部108を有する。給紙部201は、処理対象のシートを積載して消色装置100の本体部へ給紙する部位であり、給紙トレイ102、検知センサ103、給紙部材104を含む構成である。排出部202は、消色装置100の本体部で処理された後のシートを格納する部位であり、排出部材114、116、リユーストレイ110、リジェクトトレイ112を含む構成となる。搬送部203は、シートを各ユニットまで搬送する部位であり、第1搬送路118、第2搬送路120、第3搬送路122を含み、各搬送路内にあるローラ対を回転制御するモータ(不図示)を含む構成である。記憶部205は、ユーザデータやシステムが使用する設定データなどを不揮発性に記憶するHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部205は、読取部106により読取られた画像データを永続的に記憶してもよい。
制御部200は、消色装置100の各ハードウェアを統括的に制御する部位であり、プロセッサ209、メモリ210、I/Oコントローラ211(I/O:Input/Output)を有する。プロセッサ209は、例えばCPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)であり、メモリ210や記憶部205に事前に記憶されているプログラムを演算実行することで、各ハードウェアへの指示などを行う。メモリ210は、例えば半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、プロセッサ209に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)とを有する。メモリ210は、例えば、再利用可否の閾値とするシートの印字率、画像が消色されたか否かを判断するための濃度閾値等を格納する。メモリ210は、読取部106で読み取った画像を一時的に保存しても良い。消色装置100の各ユニットは、I/Oコントローラ211を介して接続され、指示信号等の送受信が行われる。
消色部108の搬送モータ108cは、発熱器160、161、およびプレスローラ170、171の回転駆動を制御するモータである。消色部108内のその他の構成および読取部106、表示操作部128は、上述の通りであるため、ここでの説明を割愛する。
消色装置100は、例えば、読取処理、消色処理、分別処理、事前分別処理を実行することができる。消色装置100の制御部200は、設定された処理に応じて、読取部106、消色部108、およびその他の構成を制御する。
読取処理では、制御部200は、読取部106が読み取った画像を記憶部210へ永続的に保存する。消色処理では、制御部200は、消色部108によってシートの画像を消す。
分別処理では、制御部200は、読取部106が読み取った画像に基づいて、シートが再利用可能か否かを判断する。分別処理において、制御部200は、読取部106が読み取ったデータに基づいて、シート上に画像があるか否かを判断し、画像がある場合には再利用不可能とする。例えば、消色部108で消色処理された後のシートを読み取った場合に、消去されずに残っている画像がある場合には、制御部200は、消色残りがあるとして再利用不可と判断する。また分別処理では、制御部200は、読取部106が読み取ったデータに基づいて、しわ深さや、折れ、破れの有無を判断する。しわ深さが規定値以上の場合や、折れ、破れあるいは穴がある場合には、消色装置100は、シートを再利用不可能と判断する。尚、消色処理を行わずに分別処理単体での実行も可能である。この場合、シートは制御部200の再利用可否判定に従いリユーストレイ110もしくはリジェクトトレイ112へ排紙される。
事前分別処理では、制御部200は、消色処理をする前に読取部106が読み取ったデータに基づいて、シート上の画像の印字率を判断する。印字率が所定の値以上である場合、制御部200は、消色処理を実行せずにシートを再利用不可能とする。制御部200は、再利用不可能と判断したシートをリジェクトトレイ112へ排紙する。あるいは、制御部200は、読取部106が読み取ったシート画像のデータ中に機密データ等の消色を禁止すべき禁止データが含まれているか否かを判定してもよい。消色を禁止すべきデータが含まれる場合には、制御部200は、シートをリジェクトトレイ112へ搬送する。
処理の選択は、消色装置100の表示操作部128で設定できる。図4に表示操作部128によるメニュー画面の一例を示す。ユーザが当該メニュー画面の各ボタンを押下することで、それぞれの処理が選択される。例えば図4の例のように「読取り」ボタンのみが押下さている場合、制御部200は、シートに対し読取り処理のみを行い、消色処理や分別処理は行わない。また例えば「読取り」ボタン、「消色」ボタンが押下されている場合、制御部200は、読取処理、消色処理の順で実行されるように各ユニットを制御する。このように、上述した読取処理、消色処理、分別処理、あるいは事前分別処理は、表示操作部128を介して適宜組み合わせて選択が可能となる。
なお、本実施の形態の消色装置100では、上記処理を組み合わせる場合、一例として、読取処理、消色処理、分別処理の順で実行される。また、読取処理と事前分別処理の優先度は等しいとする。例えば、読取処理、消色処理、分別処理が選択された場合には、消色装置100は、読取部106による読取処理、消色部108による消色処理、読取部106による分別処理の順に処理する。すなわち、消色部108がシートの画像を消色する前に、読取部106でシートの画像を読み取り、消色部108がシートの画像を消色した後に、消色されたシートの画像を読取部106が読み取る。事前分別処理、消色処理、分別処理が選択された場合には、消色装置100は、読取部106による事前分別処理、消色部108による消色処理、読取部106による分別処理の順に実施する。読取処理と事前分別処理が選択された場合には、消色装置100は、読取部106で読み取ったデータに基づいて、読取処理と、印字率に基づく事前分別処理を同時に行う。
これら「読取り」ボタン、「消色」ボタン、「分別」ボタン、「事前分別」ボタンの各ボタンの押下状態は、ユーザが操作したときに記憶部205やメモリ210にフラグデータとして記憶される。制御部200は、「スタート」ボタンが押下されるときにフラグデータを記憶部210やメモリ210から取得し、フラグデータに基づき、各処理の実行有無を判定する。
次に消色装置100の動作例を図5、図6を参照しつつ説明する。
図5は、消色処理が少なくとも選択されている状態での動作例であり、一例として「読取り」ボタン、「消色」ボタンが押下されている場合の動作例である。まず、給紙部201が積載シートを消色装置100の本体部へ1枚ずつ供給する(ACT001)。供給されたシートは、第1搬送路118に搬入され(ACT002)、読取部106はシート両面に対し読取り動作を行う(ACT003)。制御部200は、記憶部205に当該読取り画像を永続的に記憶させる。
読取り後のシートは、第1分岐部材124の制御により、第2搬送路120に搬送される(ACT004)。消色部108は、シート両面に対して像の消色(消去)を行う(ACT005)。消色処理後のシートは、合流点121で再び第1搬送路118に搬送され(ACT006)、本例ではリユーストレイ110に排出される。
尚、「消色」ボタンのみが押下されている場合、ACT003の読取り処理は省略される。また「分別」ボタンや「事前分別」ボタンが押下されている場合、上記で説明したそれぞれの処理を伴う動作となる。
消色を行わないモード(例えば読取りのみ、分別のみ、もしくは読取りと分別を行うモード)である場合、シートは給紙後に第1搬送路118に搬送され、読取り部106による読取り処理の後に排出される。この際、シートは第2搬送路120にある消色部108へは搬送されない。よって消色を行わないモードである場合、従来では、第1熱源部108a、第2熱源部108bの温度制御を完全に停止する。このため、次回のジョブが消色を伴うジョブである場合、それぞれの熱源部のウォーミングアップに時間がかかってしまうという問題がある。
本実施形態では、この問題を解消するため、消色処理を含まない処理モードが選択された場合において、第1熱源部108a、第2熱源部108bが所定の温度以下になった場合、制御部200が第1熱源部108a、第2熱源部108bに対して待機制御を実施する。この待機制御とは、第1熱源部108a、第2熱源部108bを所定温度に保温する制御である。この所定温度は、像を消色することができる温度(消色温度)よりも低い温度となるように設計される。また、短時間に消色温度に達することができるように設計される。この所定温度は、スタートボタンが押下されてから消色部108にシートが到達するまでの間に、消色温度に達することが可能な温度のうち、可能な限り低い温度であることが望ましい。またこの所定温度は、第1搬送路118、第2搬送路120の搬送速度などに基づき設計されてもよい。尚、所定温度は、予め定められた一定の温度でもよく、予め定められた温度の幅を有する温度帯でもよい。
また上記構成において、読取処理を連続して行う場合、シートが消色部108を通過しないため、消色部108がオフ状態となり第1熱源部108a、第2熱源部108bの温度が低下する。よって本実施形態では、読取り部106が事前に定義された所定枚数読み取った場合(読取り部106での読取りが所定回数行われる場合)、制御部200が第1熱源部108a、第2熱源部108bに対して待機制御を実施する。
図6に、消色処理を含まないモードが選択された場合の動作例を示す。尚、図5と同一符号は上記説明と同様である。まず、図5の説明と同様に、シートが給紙(ACT001)、および第1搬送路118に搬入される(ACT002)。制御部200は、今現在、熱源部の待機制御を実施しているかを判定する(ACT101)。ここでは、待機制御のオン/オフを示すフラグデータがセットされているか否かを制御部200が判定することで、待機制御実施中であるかが判定される。
待機制御を実施していない場合(ACT101、No)、制御部200は、温度検知部109aから第1熱源部108a(より具体的には発熱器160の温度)の温度情報を取得し、温度検知部109bから第2熱源部108b(より具体的には発熱器161の温度)の温度情報を取得する。第1熱源部108aまたは第2熱源部108bのいずれか一方、もしくは両方の検知温度が所定温度以下である場合(ACT102、Yes)、制御部200は、上記の待機制御のフラグデータをセットし、第1、第2熱源部108a、108bへの待機制御を実施する(ACT104)。その後、処理はACT003に進む。
一方で、制御部200は、読取り部106にて所定枚数連続して読み取ったか否かを判定する(ACT103)。制御部200は、読取り動作時に何枚処理したかのカウント値を取得し、メモリ210に記憶させている。本例では、このカウンタ値を用いて、ACT103の判定を行う。所定枚数以上連続して読取られている場合、制御部200は、第1、第2熱源部108a、108bへの待機制御を実施する(ACT104)。その後、処理はACT003に進む。
ACT101の判定で、実施中であると判定される場合(ACT101、Yes)、読取部106が読取り処理を行い(ACT003)、シートはリユーストレイ110もしくはリジェクトトレイ112に排出される(ACT007)。
図6のACT102、ACT103は入れ替え可能である。また図6のACT102で使用される閾値用の温度と、待機制御時の温度とは、同じ値であってもよく、異ならせてもよい。また、消色部108を使用していない時間に応じて、待機制御をするか否かの判定を行ってもよい。例えば閾値時間を事前に設け、制御部200は、消色部108を使用していない時間がこの閾値時間以上であるかを判定し、閾値時間以上である場合は待機制御する実装でもよい。
本実施形態において、制御部200は、図6に示すフローチャートとは別のタスクで温度の制御を行っている。待機制御のフラグデータがある場合、制御部200はこのタスクにより保温制御(待機制御)を実施し、無い場合は保温制御を行わない。尚、保温制御を行っている最中では、消色部108内の搬送モータ108cは、プレスローラ170、171のローラ全面の温度を均一に保つため、発熱器160、161、およびプレスローラ170、171を回転駆動させ続ける。また制御部200は、次の消色ジョブや読取りジョブ等、次回のジョブが投入されたときに、待機制御のフラグデータのセットを解除する。
上述の制御を行うことにより、次回のジョブで消色を行うモードが選択された場合においても、熱源部の温度が一定の温度で保持されているため、以前よりも早くジョブを開始させることが可能となる。
発熱体は、実施形態の発熱器160、161に相当する。尚、メインランプ91、92、サブランプ93を発熱体としてもよく、第1熱源部108a、第2熱源部108bを発熱体としてもよい。消去部は消色部108に相当する。消去装置は、消去装置100に相当する。
以上に詳説したように、実施形態では、熱源部の温度を一定温度(または所定の温度の幅を有する温度帯)に維持することができるため、ユーザが次回消色処理を指定した場合でも、その処理の待機時間を緩和することができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
91、92 メインランプ、93 サブランプ、100 消色装置、102 給紙トレイ、103 検知センサ、104 給紙部材、106 読取部、108 消色部、108a 第1熱源部、108b 第2熱源部、109a、109b 温度検知部、110 第1トレイ、112 第2トレイ、114、116 排出部材、118 第1搬送路、120 第2搬送路、122 第3搬送路、124 第1分岐部材、126 第2分岐部材、128 表示操作部、160、161 発熱器、170 プレスローラ、171 プレスローラ、200 制御部、201 給紙部、202 排出部、203 搬送部、205 記憶部、209 プロセッサ、210 メモリ、211 I/Oコントローラ。

Claims (4)

  1. シート上に形成されている像を読取り、電子画像に変換する読取部と、
    発熱体を有し、消去処理を含む処理モードが選択される場合に、搬送されるシートを前記発熱体で加熱することで、前記シート上に形成されている像を消去する消去部と、
    消去処理を含まない処理モードが選択される場合、前記発熱体の温度を、消色温度よりも低い温度であり、スタートボタンが押下されてから前記消去部にシートが到達するまでの間に前記消色温度に達することが可能な温度に保つように制御し、
    前記読取部での読取りが所定回数行われる場合、前記消去部の前記発熱体の温度を、消色温度よりも低い前記温度に保つよう制御する制御部と、
    を有する消去装置。
  2. 請求項1に記載の消去装置において、
    前記消色処理を含まない処理モードは、
    シートの画像を読み取る読取モード、または再利用可能なシートとそうでないシートとを分別する分別モードのいずれか1のモード若しくはこれらの組み合わせたモードである。
  3. 請求項1または2に記載の消去装置において、
    前記発熱体の温度を検出する温度検出部を有し、
    前記制御部は、前記発熱体の温度を前記温度検出部から取得し、該温度の値が規定値以下である場合、前記消去部の前記発熱体の温度を、消色温度よりも低い前記温度に保つよう制御する
    消去装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の消去装置において、
    前記消去部は、搬送される前記シートを前記発熱体に当接させる、前記発熱体と対向した位置にあるプレスローラを有し、前記発熱体および前記プレスローラは、消色温度よりも低い前記温度に保つように制御されている場合、互いに回転する
    消去装置。
JP2013017422A 2013-01-31 2013-01-31 消色装置 Active JP5643353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013017422A JP5643353B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 消色装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013017422A JP5643353B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 消色装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014149373A JP2014149373A (ja) 2014-08-21
JP5643353B2 true JP5643353B2 (ja) 2014-12-17

Family

ID=51572405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013017422A Active JP5643353B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 消色装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5643353B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6240113B2 (ja) 2015-03-12 2017-11-29 株式会社東芝 画像形成装置及び消色装置
JP2017072683A (ja) 2015-10-06 2017-04-13 株式会社リコー 分離補助機構、定着装置、及び画像形成装置
JP2018045245A (ja) * 2017-11-02 2018-03-22 株式会社東芝 画像形成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0749634A (ja) * 1993-06-15 1995-02-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8693912B2 (en) * 2011-06-14 2014-04-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014149373A (ja) 2014-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5863680B2 (ja) 消去装置、消去装置の消去方法及び画像形成装置
JP5808448B2 (ja) 消色装置
JP5795012B2 (ja) 画像形成装置、消去装置
JP5600716B2 (ja) 消色装置
JP5643353B2 (ja) 消色装置
JP5922058B2 (ja) 分別装置、検知方法
JP2015055764A (ja) 画像形成装置
US8817057B2 (en) Image erasing device and related methods
JP5774616B2 (ja) 消去装置
JP5785645B2 (ja) 消去装置
JP2014149371A (ja) 消去装置
JP6201013B2 (ja) 加熱温度設定装置およびシートの加熱温度の設定方法
JP6212168B2 (ja) 消色装置、画像消色システム、シート上の画像の消色方法
JP5634479B2 (ja) 消去装置及び消去装置の消去方法
JP5976182B2 (ja) 画像形成装置、消去装置
JP5646540B2 (ja) シート積載装置、消去装置、およびシート積載方法
JP5830642B2 (ja) 消去装置及び消去装置の制御プログラム
JP2016075733A (ja) 画像消去装置および画像消去方法
JP2015169785A (ja) 消色装置および熱源ユニット
JP6496130B2 (ja) 画像消去装置及び画像消去方法
JP5588526B2 (ja) 消色装置およびヒートローラの速度制御方法
JP5785994B2 (ja) 消色装置及び消色装置の制御プログラム
JP2018163368A (ja) 画像消去装置および画像消去方法
JP6325411B2 (ja) 画像消去装置
JP2017009809A (ja) 画像消去装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141021

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5643353

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150