JP2017071953A - 道路情報板 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な強度を確保しつつ軽量化を図ることができ、組立性をも改善することが可能な道路情報板を提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る道路情報板1は、フレーム体10と、表示パネル20とを具備する。フレーム体10は、中空部11s,12sを有する閉断面形状の直線的な中空ブロック材(フレーム部11,12)で構成され、内部に空間部10sを区画する。表示パネル20は、フレーム体11に取り付けられ、空間部10sを被覆する。【選択図】図6

Description

本発明は、道路上に設置されて交通情報等を表示する道路情報板に関する。
道路上に設置されて交通情報等を表示する道路情報板は、一般的に、薄型箱状のケーシングと、当該ケーシングの前面に配置された複数のLEDを含む表示パネルとを備える(例えば特許文献1参照)。このような道路情報板は、遠方からでも情報を視認可能とするため、ケーシング前面が、例えば、縦1m以上、横3m以上の大きさで構成されるのが一般的である。
特開2015−56350号公報
従来の道路情報板においては、所要の機械的強度を確保するため、典型的には複数の鋼板でケーシングの各面が構成され、各鋼板の接合には溶接が用いられていた。したがって、重量の増加が避けられず、溶接品質を確保するため作業性にも難があるという問題があり、更にこのような問題はケーシングが大型化するほど顕著であった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、必要な強度を確保しつつ軽量化を図ることができ、組立性をも改善することが可能な道路情報板を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る道路情報板は、フレーム体と、表示パネルとを具備する。
上記フレーム体は、中空部を有する閉断面形状の直線的な中空ブロック材で構成され、内部に空間部を区画する。
上記表示パネルは、上記フレーム体に取り付けられ、上記空間部を被覆する。
上記道路情報板において、フレーム体は、中空部を有する閉断面形状の直線的な中空ブロック材で構成されているため、鉄鋼材料よりも軽量の金属材料を用いて比較的高強度のフレーム体を構成することができる。また、フレーム体と表示パネルとの接合に例えばリベットを用いることで、溶接個所を不要あるいは極力少なくすることが可能となり、これにより組立作業性の向上が図れるようになる。
上記フレーム体は、典型的には、第1の軸方向に平行な長辺を有する矩形枠体で構成される。この場合、上記中空ブロック材は、第1の軸方向に延びる一対の第1フレーム部と、上記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に延び、上記一対の第1フレーム部に連結される一対の第2フレーム部と、を有する。
上記構成において、上記道路情報板は、複数の軸部材をさらに具備してもよい。上記複数の軸部材は、上記第2の軸方向に沿った軸心を有し、上記空間部を跨いで上記一対の第1フレーム部の間に配置される。
これにより、フレーム体の強度を更に向上させることが可能となる。
あるいは、上記道路情報板は、格子構造体をさらに具備してもよい。上記格子構造体は、上記フレーム体と上記表示パネルとの間に配置され、上記表示パネルを支持する。
これにより、フレーム体の機械的強度だけでなく、表示パネルの支持強度をも高めることが可能となる。
上記表示パネルは、典型的には、上記フレーム体および上記格子構造体に対してリベット接合される。これにより、溶接作業を不要としつつ、表示パネルをフレーム体に強固に固定することができる。
上記フレーム体は、上記表示パネルに対向する平面部と、上記平面部に設けられ上記平面部の周囲に沿って連続する凹部とを有してもよい。この場合、上記道路情報板は、上記凹部に充填された液状シール剤の硬化物からなり、上記フレーム体と上記表示パネルとの間を密封するシール部をさらに具備する。
これにより、溶接作業を不要としつつ、フレーム体と表示パネルとの間の防水性を確保することができる。
この場合、上記表示パネルは、上記凹部と対向する周縁部と、上記周縁部に設けられ上記フレーム体の外周面の一部に対向する屈曲部とを有してもよい。
これにより、凹部から溢れ出したシール剤を屈曲部とフレーム体の外周面との間に留めておくことができるため、シール性の更なる向上を図ることができる。また、屈曲部によって表示パネルの剛性が高まり、シール剤の硬化収縮時やリベット等を用いた表示パネルのフレーム体への組み付け時等において、表示パネルの変形を防止することができる。
上記中空ブロック材は、アルミニウム又はその合金製の押出成形品で構成されてもよい。
これにより、軽量かつ高強度のフレーム体を構成することができる。
以上のように、本発明の道路情報板によれば、所要の機械的強度を確保しつつ軽量化を図ることができ、組立性をも改善することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る表示装置としての道路情報板の斜視図である。 上記道路情報板の要部の分解斜視図である。 上記道路情報板におけるフレーム体の分解斜視図である。 上記フレーム体を構成するフレーム部間の接合形態の一例を示す要部の正面図である。 上記フレーム体を構成するフレーム部間の接合形態の他の例を示す要部の正面図である。 上記フレーム体の断面構造を示す道路情報板の要部断面図である。 上記道路情報板における格子構造体の斜視図である。 Aは、上記道路情報板における表示パネルの要部の拡大正面図であり、B,Cは、AにおけるB−B線方向およびC−C線方向断面図である。 上記格子構造体に固定された表示パネルの背面斜視図である。 上記フレーム体10(フレーム部)の要部断面図である。 上記フレーム体の前面への液状シール剤の塗布直後の様子を示す、フレーム体の要部断面図である。 上記液状シール剤が硬化することで形成されるシール層を示す、フレーム体の要部断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置としての道路情報板の斜視図、図2はその要部の分解斜視図である。
図において、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に直交する3軸方向をそれぞれ示しており、X軸方向は左右方向(横方向)に、Y軸方向は前後方向(奥行き方向)に、そして、Z軸方向は高さ方向(縦方向)にそれぞれ相当する(以下の各図についても同様)。
図1および図2に示すように、本実施形態の道路情報板1は、フレーム体10と、表示パネル20と、背面パネル30と、格子構造体40とを備える。
表示パネル20は、フレーム体10の矩形環状の前面10Fに配置され、道路情報等の表示面を構成する。背面パネル30は、フレーム体10の矩形環状の背面に配置され、フレーム体10とともに道路情報板1のケーシングを構成する。格子構造体40は、フレーム体10と表示パネル20との間に配置され、表示パネル20を支持する補強部材として機能する。
以下、各部の詳細について説明する。
(フレーム体)
図3は、フレーム体10の分解斜視図である。
フレーム体10は、中空部を有する閉断面形状の直線的な中空ブロック材(11,12)で構成され、内部に空間部10s(図2参照)を区画する。
フレーム体10はX軸方向(横方向)に平行な長辺を有する矩形枠体で構成され、X軸方向に延びる一対のフレーム部11(第1フレーム部)と、Z軸方向に延びる一対のフレーム部12(第2フレーム部)とを有する。フレーム部11,12は、それぞれフレーム体10の各辺を構成し、フレーム部12の両端は、フレーム部11の両端にそれぞれ連結される。
各フレーム部11,12は、アルミニウム又はその合金製の押出成形品で構成される。一方のフレーム部11は、X軸方向に長手方向、Y軸方向に幅方向、Z軸方向に厚さ方向を有し、押出し方向(X軸方向)に平行に延びる複数の中空部11sを有する。他方のフレーム部12は、Z軸方向に長手方向、Y軸方向に幅方向、X軸方向に厚さ方向を有し、押出し方向(Z軸方向)に平行に延びる複数の中空部12sを有する。
各フレーム部11,12の長さ寸法は特に限定されず、道路情報板1の横寸法および縦寸法によって決定される。本実施形態では、フレーム部11の長さは3m〜4m、フレーム部12の長さは1m〜2mの大きさに形成されるが、勿論これらよりもが長く形成されてもよい。
フレーム部11,12間の連結形態は特に限定されず、本実施形態では、溶接により各フレーム部11,12の両端が相互に接合される。これによりフレーム体10の四隅には、各フレーム部11,12の接合部13がそれぞれ形成される(図2参照)。
図4は、フレーム部11,12間の接合形態を示す要部の正面図である。各フレーム部11,12の両端は、約45度の角度で切り出された接合面をそれぞれ有する。接合部13は、これら接合面の突き合わせ部を全周にわたって溶接することで形成される。
なお、上述の突き合わせ溶接に代えて、例えば図5に示すように、約45度に屈曲したエルボ部材14を用いて各フレーム部11,12を連結するようにしてもよい。この場合、各フレーム部11,12の端部とエルボ部材14との接合には、溶接法が採用されてもよいし、これ以外の方法が採用されてもよい。
中空部11s,12sの形態は特に限定されず、各フレーム部11,12に所要の強度を付与できる範囲で適宜の形状が採用可能である。両フレーム部11,12は、共通の押出成形品で構成され、各々の長さ寸法が異なるだけで、幅寸法や厚み寸法、外観形状、内部構造等はそれぞれ同一である。
例えば、フレーム体10の長辺側のフレーム部11の断面構造を図6および図10に示す。フレーム部11の内部には、その厚み方向に平行あるいは非平行な複数の仕切壁11wが設けられており、これら複数の仕切壁11wを境界としてY軸方向に隣接する複数の中空部11sが形成される。このような断面構造はフレーム部11の長さ方向に一様であり、短辺側のフレーム部12についても同様の断面構造に形成される。
フレーム体10の空間部10sは、例えば、表示パネル20と電気的に接続される制御盤や、道路上に当該道路情報板1を設置するための支柱(図示略)の内部を通して引き出される給電ケーブル等を収容し、主として、表示パネル20のメンテナンス空間等として利用される。
(格子構造体)
格子構造体40は、複数の縦方向軸部材41(第1の軸部材)と、複数の横方向軸部材42(第2の軸部材)とを組み合わせて構成される。
複数の縦方向軸部材41は、Z軸方向に沿った軸心を有し、X軸方向に長辺を有する断面矩形の角筒で構成される。各縦方向軸部材41は、それらの両端がフレーム体10の一対のフレーム部11の内周面に所定の間隔で配置された複数のブラケット51に連結されることで、空間部10sを跨ぐようにフレーム体10に固定される。ブラケット51は、フレーム部11および縦方向軸部材41に対してリベット接合により固定される。
複数の横方向軸部材42は、X軸方向に沿った軸心を有し、断面略正方形の角筒で構成される。各横方向軸部材42は、それらの両端がフレーム体10の一対のフレーム部12の内周面に所定の間隔で配置された複数のブラケット52に連結されることで、空間部10sを跨ぐようにフレーム体10に固定される。ブラケット52は、フレーム部12および横方向軸部材42に対してリベット接合により固定される。
縦方向軸部材41、横方向軸部材42およびブラケット51,52の構成材料は特に限定されず、本実施形態ではそれぞれアルミニウム又はその合金で構成される。各軸部材41,42の本数は特に限定されず、フレーム体10の大きさに応じて適宜決定される。
図7は、格子構造体40の斜視図である。
縦方向軸部材41は、横方向軸部材42よりも大きな断面積を有する。そして、縦方向軸部材41には、横方向軸部材42を収容する収容部410(図2参照)が、その軸方向に間隔をあけて設けられている。これにより、各横方向軸部材42は、各縦方向軸部材41に対して交差するように組み込まれる。
図7に示すように、各縦方向軸部材41の前面41Fと各横方向軸部材42の前面42Fとは相互に同一の平面に属しており、これら前面41F,42Fにより、表示パネル20の背面を支持する支持面を構成する。また、これら軸部材41,42は、前面41F,42Fがフレーム体10の前面10Fと同一の平面上に整列するように、フレーム体10に固定される。フレーム体10の前面10Fおよび縦方向軸部材41の前面41Fには、表示パネル12との固定のための複数のリベット挿通孔が穿設されている。
(表示パネル)
表示パネル20は、フレーム体10の空間部10sを被覆するように、フレーム体10の前面10Fに取り付けられる。表示パネル20は、パネル部21と、複数の発光モジュール22とを有する。なお図2において、複数の発光モジュール22は、その一部のみが図示されている。
図2に示すように、パネル部21は、矩形のアルミニウム又はその合金の板材で構成される。パネル部21の横寸法および縦寸法は、フレーム体10の横寸法および縦寸法とほぼ同一の大きさに形成される。パネル部21は、単一の板材で構成されてもよいし、複数の板材の分割構造であってもよい。
パネル部21の面内には、複数の開口部210がマトリクス状に形成されている。各開口部210は、横方向に長辺を有する矩形の貫通孔であり、格子構造体40の格子間(縦方向軸部材41と横方向軸部材42との間)に位置するように設けられる。各開口部210は、格子構造体40の格子間の大きさよりも小さい面積で形成される。各開口部210は、発光モジュール22の端子面とフレーム体10の空間部10sとの間を連通させるとともに、パネル部21に対して発光モジュール22を位置決めする機能を有する。
さらにパネル部21の面内の所定箇所には、フレーム体10に対するパネル部21の取付け、格子構造体40に対するパネル部21の取付け、さらに、パネル部21に対する各発光モジュール22の取付けのための複数のリベット挿通孔が穿設されている。
図8Aは、表示パネル20の要部の拡大正面図であり、図8B,Cは、図8AにおけるB−B線方向およびC−C線方向断面図である。図9は、格子構造体40に固定された表示パネル20(発光モジュール22)の背面斜視図である。
各発光モジュール22は、複数のLED素子221(図8C)と、複数のLED素子221を保持するホルダ222(図8B,C)とを有する。
複数のLED素子221は、砲弾型のLEDランプで構成され、ホルダ222上にマトリクス状に配列されている。LED素子221の発光色は特に限定されず、領域毎に異なっていてもよい。複数のLED素子221は、道路情報を表示する文字、図形等の画素を構成する。
ホルダ222は、パネル部21の開口部210を被覆できる大きさの板状部材で構成される。ホルダ222の正面には横方向に延びるルーバ224が縦方向に複数段にわたって突設されており、各ルーバ224の間にLED素子221が配列されている。ホルダ222は、数のLED素子221を保持した状態で、シール部材225を介してパネル部21にリベット接合される。
ホルダ222の背面には、複数のLED素子221と電気的に接続される配線基板223が取り付けられている(図8B,C)。配線基板223には、フレーム体10の空間部10sに収容された制御盤に電気的に接続される。
(背面パネル)
背面パネル30は、図2および図3に示すように、空間部10sを被覆するようにフレーム体10の背面にリベット接合される。背面パネル30は、複数の開口310が形成された矩形のパネル部31と、各開口310を開閉自在にパネル部31に取り付けられた複数の扉部32とを有する。
図3に示すように、フレーム体10と背面パネル30との間には、複数の補強部材43(軸部材)が取り付けられている。各補強部材43は、Z軸方向に沿った軸心を有し、X軸方向に長辺を有する断面矩形の角筒で構成される。各補強部材43は、それらの両端がフレーム体10の一対のフレーム部11の内周面に所定の間隔で配置された複数のブラケット53に連結されることで、空間部10sを跨ぐようにフレーム体10に固定される。ブラケット53は、フレーム部11および補強部材43に対してリベット接合により固定される。
各補強部材43は、その背面がフレーム体10の背面と同一の平面上に整列するように、フレーム体10に固定される。フレーム体10の背面、補強部材43の背面は、そして、これらに対向するパネル部31には、リベット接合のための複数のリベット挿通孔が穿設されている。本実施形態において、複数の補強部材43のうちX軸方向の両端に位置する補強部材43の背面には、シート状のパッキン44がそれぞれ取り付けられており、パネル部31は、これらパッキン44を介して当該補強部材43に固定される。
パネル部31、扉32および補強部材43の構成材料は特に限定されず、本実施形態ではアルミニウム又はその合金で構成される。
ここで、フレーム体10の前面および背面を構成するフレーム部11,12の幅方向両端部には、図6および図10に示すように、フレーム部11,12の主板部150と比較して厚さが小さい薄肉部151,152が設けられている。薄肉部151,152の外周面は主板部150の外周面153と面一に形成されるが、薄肉部151,152の内周面と主板部150の内周面との間には段部STが設けられている。そして、格子構造体40の横方向軸部42および補強部材43の両端部は、薄肉部151,152にそれぞれ対向し、格子構造体40の縦方向軸部41の両端部は、上記段差STに対応する形状の切欠き部41sがそれぞれ設けられている(図2、図6参照)。
(シール部)
本実施形態の道路情報板1は、フレーム体10と表示パネル20および背面パネル30との間の防水性を確保するためのシール部60をさらに備える。
シール部60は、図6に示すように、フレーム体10の前面(10F)および背面の外周縁部と、表示パネル20のパネル部21および背面パネル30のパネル部31各々の周縁部との間に設けられる。
図10は、フレーム体10(フレーム部11)の要部断面図である。フレーム体10の前面10Fは、XZ平面に平行な平面部(第1の平面部)を構成し、矩形の環状に形成される。そして、この前面10Fには、前面10Fの周囲に沿って連続する凹部154(第1の凹部)が設けられている。本実施形態において、凹部154は、前面10Fの外周縁部に設けられる(図4、図10参照)。
一方、表示パネル20のパネル部21は、フレーム体10の前面10Fの凹部154に対向する周縁部211を有し、その周縁部211には、フレーム体10の外周面153の一部に対向する屈曲部212がパネル部21の全周にわたって設けられている。屈曲部212が対向するフレーム体10の外周面153の一部は、その外周面153の前縁側に凹部154と連続するように形成された切欠き面155で構成される。切欠き面155のZ軸方向に沿った深さは、フレーム体10の前面10Fに取り付けられたパネル部21の屈曲部212の外周面が、フレーム体10の外周面153とほぼ面一となるように設定される(図12参照)。
フレーム体10と表示パネル20との間を密封するシール部60(第1のシール部)は、フレーム体10の前面10Fの凹部154に充填された液状シール剤の硬化物で構成される。
図11は、凹部154への液状シール剤61pの塗布直後の様子を示す要部断面図、図12は、液状シール剤61pが硬化したシール層61を示す要部断面図である。
図11に示すように、液状シール剤61pは、凹部154内に、フレーム体10Fの全周にわたって連続的に塗布される。液状シール剤61pとしては、例えば、シリコーン系接着剤が用いられるが、これ以外にも、エポキシ系の接着剤等が用いられてもよい。液状シール剤61pの硬化タイプも特に限定されず、乾燥型、湿気吸収型、熱硬化型等のいずれであってもよい。特にシリコーン系接着剤は、適度な弾性を有するシール層61を形成できる点で有利である。
凹部154が前面10Fの外周縁部に設けられているため、凹部154への液状シール剤61pの塗布作業性を向上させることができる。なお、凹部154は、前面10Fの外周縁部に設けられる例に限られず、当該外周縁部よりも内周側であってもよい。また場合によっては、凹部154は、フレーム体10の外周面(例えば切欠き面154)に設けられてもよい。
表示パネル20は、液状シール剤61pが塗布されたフレーム体10の前面10Fに密着するように固定される。このとき、図12に示すように、凹部154がパネル部21の周縁部211に閉塞されるとともに、凹部154から溢れ出した余剰の液状シール剤61pは、前面10Fとパネル部21との間、および、切欠き面155と屈曲部212との間に漏出する。これらの液状シール剤61pが硬化することで、フレーム体10の前面10Fと表示パネル20との間にシール層61が構成される。
フレーム体10の背面および背面パネル30のパネル部31もまた、上述のようなフレーム体10の前面10Fおよび表示パネル20のパネル部21と同様の構成を有しており、これにより、フレーム体10と背面パネル30との間を密封するシール部60(第2のシール部)が構成される。
すなわち、フレーム体10の背面(第2の平面部)の周囲には、前面10Fの凹部154に相当する凹部(第2の凹部)が連続的に設けられており、この凹部に充填された液状シール剤の硬化物で構成されたシール層62(図6参照)により、シール部60が構成される。
[道路情報板の各部の作用]
(フレーム体)
従来の道路情報板においては、所要の機械的強度を確保するため、典型的には複数の鋼板でケーシングの各面が構成され、各鋼板の接合には溶接が用いられていた。したがって、重量の増加が避けられず、溶接品質を確保するため作業性にも難があるという問題があり、更にこのような問題はケーシングが大型化するほど顕著であった。
これに対して本実施形態の道路情報板1におけるフレーム体10は、中空部11s,12sを有する閉断面形状の直線的な中空ブロック材(フレーム部11,12)で構成されている。このため、アルミニウム系材料等の鉄鋼材料よりも軽量の金属材料を用いて比較的高強度のフレーム体10を構成することができる。したがって、道路情報板1の大型化にも十分に対応することが可能となる。
また、フレーム体10と表示パネル20との接合に例えばリベットを用いることで、溶接個所を不要あるいは極力少なくすることが可能となり、これにより組立作業性の向上が図れるようになる。さらに、フレーム部11,12が中空ブロック材で構成されているため、溶接による変形が極力抑えられ、これによりフレーム体10を高い寸法精度で作製することができる。
さらに、フレーム体10の空間部10sを跨ぐように複数の補強部材43が取り付けられているため、強い風雨や大きな振動に曝されるフレーム体10の剛性を飛躍的に向上させることができる。
(格子構造体)
従来の道路情報板においては、所要の機械的強度を確保するため、典型的には複数の鋼板でケーシングの各面が構成され、ケーシング前面は表示パネルで構成されていた。一方、表示パネルは、マトリクス状に配列された複数のLEDユニットを含むため、ケーシングの他の面に比べて要求される機械的強度は高く、表示パネルに補強用のリブ等を溶接等により数多く設ける必要があった。したがって、表示パネルの重量の増加が避けられず、表示パネルの構造が複雑化するという問題があり、更にこのような問題はケーシングが大型化するほど顕著であった。
これに対して本実施形態の道路情報板1は、表示パネル20を支持する格子構造体40がフレーム体10と表示パネル20との間に配置されているため、表示パネル20の必要な強度を確保しつつ、表示パネル20の構造の複雑化を防止することができる。
また、表示パネル20の各発光モジュールの周囲に格子構造体40の縦方向軸部材41および横方向軸部材42がそれぞれ配置されているため、パネル部21における各発光モジュール22の取付部位に高い剛性を付与することができる。これにより、各発光モジュール22をパネル部21に対して高い密着性をもって固定することができる。
さらに、格子構造体40は、表示パネル20の支持強度だけでなく、フレーム体10の剛性をも向上させるため、道路情報板1全体の強度向上に大きく貢献することができる。
(シール部)
従来の道路情報板においては、所要の機械的強度を確保するため、典型的には複数の鋼板でケーシングの各面が構成され、各鋼板の接合には溶接が用いられていた。その際、ケーシングの各辺に沿った縁部を連続溶接することで、ケーシングの防水性を担保していた。したがって、防水性確保のための溶接作業性に難があるという問題があり、更にこのような問題はケーシングが大型化するほど顕著であった。
これに対して、本実施形態の道路情報板1においては、フレーム体10の凹部154に充填された液状シール剤の硬化物(シール層61,62)でシール部60が構成されているため、溶接作業を不要としつつ、フレーム体10と表示パネル20および背面パネル30との間の防水性を確保することができる。
また、シール層61,62の形成に液状シール剤61pが用いられているため、表示パネル20および背面パネル30に対してそれらの全周囲にわたりシール層61,62を密着させることが可能となり、あらかじめ所定形状に成形されたシール部材(パッキン)を用いる場合と比較して、長期にわたり安定したシール性を確保することができる。
さらに、液状シール剤61pがフレーム体10の凹部154に充填されるため、表示パネル20および背面パネル30の組み付け後においても一定量以上の液状シール剤61pを凹部154内に留めておくことが可能となる。これにより、フレーム体10や表示パネル20等に過度な変形荷重が加えられたときでも、凹部154内のシール層61,62で所期のシール機能を確実に確保することが可能となる。
さらに、表示パネル20のパネル部21の周縁部211には、フレーム体10の外周面153の一部(切欠き面155)と対向する屈曲部212が設けられているため、パネル部21の剛性を高めることができる。したがって、シール剤61pの硬化収縮時や、パネル部21をフレーム体10や格子構造体40へリベット接合するときに、パネル部21の変形を効果的に阻止することができる。さらに、凹部154から溢れ出したシール剤61pを屈曲部212とフレーム体10の外周面153との間に留めておくことができるため、シール部60のシール性の更なる向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、表示装置として道路情報板1を例に挙げて説明したが、勿論これに限られず、例えば広告板や宣伝板等の表示装置にも本発明は適用可能である。
また、表示パネルに発光モジュールが設置された表示装置の例に限られず、例えば、フレーム体の空間部に光源が配置され、表示パネルが光透過性の材料で構成された表示装置にも本発明は適用可能である。
1…道路情報板
10…フレーム体
10F…前面
10s…空間部
11,12…フレーム部
11s,12s…中空部
20…表示パネル
21…パネル部
22…発光モジュール
30…背面パネル
40…格子構造体
41…縦方向軸部材
42…横方向軸部材
43…補強部材
60…シール部
61p…液状シール剤
154…凹部

Claims (8)

  1. 中空部を有する閉断面形状の直線的な中空ブロック材で構成され、内部に空間部を区画するフレーム体と、
    前記フレーム体に取り付けられ、前記空間部を被覆する表示パネルと
    を具備する道路標示板。
  2. 請求項1に記載の道路標示板であって、
    前記フレーム体は、第1の軸方向に平行な長辺を有する矩形枠体であり、
    前記中空ブロック材は、第1の軸方向に延びる一対の第1フレーム部と、前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に延び、前記一対の第1フレーム部に連結される一対の第2フレーム部と、を有する
    道路標示板。
  3. 請求項2に記載の道路標示板であって、
    前記第2の軸方向に沿った軸心を有し、前記空間部を跨いで前記一対の第1フレーム部の間に配置された複数の軸部材をさらに具備する
    道路標示板。
  4. 請求項2に記載の道路標示板であって、
    前記フレーム体と前記表示パネルとの間に配置され、前記表示パネルを支持する格子構造体をさらに具備する
    道路標示板。
  5. 請求項4に記載の道路標示板であって、
    前記表示パネルは、前記フレーム体および前記格子構造体に対してリベット接合される
    道路標示板。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の道路標示板であって、
    前記フレーム体は、前記表示パネルに対向する平面部と、前記平面部に設けられ前記平面部の周囲に沿って連続する凹部とを有し、
    前記道路標示板は、
    前記凹部に充填された液状シール剤の硬化物からなり、前記フレーム体と前記表示パネルとの間を密封するシール部をさらに具備する
    道路標示板。
  7. 請求項6に記載の道路標示板であって、
    前記表示パネルは、前記凹部と対向する周縁部と、前記周縁部に設けられ前記フレーム体の外周面の一部に対向する屈曲部とを有する
    道路標示板。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の道路標示板であって、
    前記中空ブロック材は、アルミニウム又はその合金製の押出成形品で構成される
    道路標示板。
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