JP2017065484A - 車両用シートリフター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より優れた操作フィーリングを実現することのできる車両用シートリフター装置を提供すること。
【解決手段】回転制御装置21に設けられた制動機構81は、弾性力に基づきピニオンギヤの回転軸22の外周に接触する状態で当該回転軸22にバネ本体80cが嵌挿されるとともに回転軸22の径方向外側に第1及び第2のバネ端部80a,80bが配置される捩りコイルバネ80を備える。また、制動機構81は、この捩りコイルバネ80が回転軸22の回転方向に回動することにより第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置が変化して、そのバネ本体80cが拡径方向に撓むように構成される。そして、解除機構の動作に基づきラチェット機構を構成する爪車及び各ロック部材の噛み合いが解除されるときには、その捩りコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓む方向における第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置変化が規制される。
【選択図】図23

Description

本発明は、車両用シートリフター装置に関するものである。
一般に、車両用シートの上下位置調整に用いられるシートリフター装置は、シートを昇降動作させるリンク機構と、このリンク機構に設けられた入力ギヤに噛合するピニオンギヤと、このピニオンギヤの回転を制御する回転制御装置と、を備えている。そして、手動式のシートリフター装置の場合には、その操作ハンドルに入力された駆動力を、回転制御装置を介してピニオンギヤに伝達することにより、そのリンク機構に支持されたシートの上下位置を調整する構成になっている。
例えば、特許文献1に開示されたシートリフター装置の回転制御装置(クラッチユニット)は、回転制御装置に連結された操作ハンドルを引き上げ又は押し下げ操作することにより、そのシートを上下方向に移動させることができる。また、この回転制御装置は、ピニオンギヤの回転軸と一体に回転する第1の噛合部材と、この第1の噛合部材に噛合する第2の噛合部材と、を有している。そして、これら第1及び第2の噛合部材の噛み合いによってピニオンギヤの回転を規制する所謂有段ロック方式の回転規制機構を形成することにより、安定的に、その操作ハンドルが操作されていない状態におけるシートの上下位置(リフト位置)を保持することが可能になっている。
また、この従来例の回転制御装置は、ピニオンギヤの回転軸に摺接することにより当該回転軸に摩擦抵抗を付与する摺接部材を有している。そして、これにより、操作ハンドルの操作時、回転規制機構による回転規制が解除された状態においても、そのシート荷重によって、シートが急に下方移動しないように構成されている。
特開2013−224692号公報
しかしながら、上記従来技術の構成では、その摩擦抵抗に基づいた制動力(保持力)が過大である場合、操作ハンドルの操作後、その回転規制機構を構成する第1及び第2の噛合部材が正しく噛み合う位置までピニオンギヤの回転軸が回転できない可能性がある。そして、この場合、その後、振動等によって、その噛み合い位置がずれる際に生ずる振動や音をシートに着座する乗員が不快に感じるおそれがある。
一方、これを回避すべく、その回転軸に付与する制動力を低く設定した場合には、第1及び第2の噛合部材間の噛み合いを解除する際、その噛合部材に大きな負荷がかかった状態で噛合部材の解除操作が行われることになる。そして、これに伴う操作力の増大や解除音の発生が、その操作フィーリングを低下させる要因となるおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より優れた操作フィーリングを実現することのできる車両用シートリフター装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用シートリフター装置は、シートを昇降動作させるリンク機構の入力ギヤに噛合するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤの回転を制御する回転制御装置と、を備え、前記回転制御装置は、前記ピニオンギヤに同期して回転する回転軸と、前記回転軸とともに回転する第1の噛合部材と該第1の噛合部材に噛合することにより前記回転軸の回転を規制する第2の噛合部材とを有した回転規制機構と、操作ハンドルに連動して前記回転軸周りに回動する入力部材と、前記入力部材が中立位置から回動することにより前記第1及び第2の噛合部材の噛み合いを解除する解除機構と、前記回転軸に制動力を付与する制動機構と、を備え、前記制動機構は、弾性力に基づき前記回転軸の外周に接触する状態で該回転軸にバネ本体が嵌挿されるとともに前記回転軸の径方向外側に第1及び第2のバネ端部が配置されるバネ部材を備え、前記バネ部材が前記回転軸の回転方向に回動することにより前記第1及び第2のバネ端部の相対位置が変化して前記バネ本体が拡径方向に撓むとともに、前記解除機構の動作に基づき前記第1及び第2の噛合部材の噛み合いが解除されるときには、前記バネ本体が拡径方向に撓む前記第1及び第2のバネ端部の相対位置変化が規制されるように構成されることが好ましい。
即ち、弾性力に基づきバネ本体が接触する状態で回転軸にバネ部材を嵌挿することにより、その摩擦力に基づいて、回転軸に制動力を付与することができる。また、このバネ部材は、その回転軸との間の摩擦力に基づいて当該回転軸の回転方向に回動する。従って、上記構成によれば、操作ハンドルに対する操作入力に基づき回転軸を回転させる際、そのバネ部材が拡径方向に撓み、バネ部材に付与される制動力が弱まることで、円滑に、その操作ハンドルに対する操作入力を行うことができる。そして、操作ハンドルの操作後、回転規制機構を構成する第1及び第2の噛合部材が正しく噛み合う位置に、その回転軸を回転させることができる。
また、解除機構の動作に基づき第1及び第2の噛合部材の噛み合いが解除されるときには、バネ本体が拡径方向に撓むような第1及び第2のバネ端部の相対位置変化が規制されることで、そのバネ部材の摩擦力に基づいた制動力を、弱めることなく回転軸に付与することができる。そして、これにより、その噛み合いが解除される際、これら第1及び第2の噛合部材に対し、リンク機構の入力ギヤに噛合するピニオンギヤ側から大きな負荷が加わらないようにすることができる。その結果、その回転規制機構の解除操作に要する操作力を低減して操作性を向上させることができる。また、併せて、その解除音の発生を抑制して高い静粛性を確保することができる。そして、これにより、より優れた操作フィーリングを実現することができる。
更に、上記構成によれば、回転軸が回転することによる摩擦状態の変化、即ち静摩擦状態から動摩擦状態に移行することにより生ずる摩擦力の変化を抑えることができる。そして、これにより、その回転軸に安定した制動力を付与することで、回転規制機構の解除操作時、シート荷重によって、そのシートが急に下方移動しないようにすることができる。
上記課題を解決する車両用シートリフター装置は、前記制動機構は、前記バネ部材が前記回転軸の回転方向に回動する場合において前記第1のバネ端部の周方向移動を規制する第1の係合部と、支持軸周りに回動可能に軸支されるとともに前記バネ部材が前記回転軸の回転方向に回動する場合において前記第2のバネ端部に当接する保持レバーと、前記入力部材と一体に回動して前記保持レバーに当接する周方向位置に移動することにより前記解除機構の動作に基づき前記第1及び第2の噛合部材の噛み合いが解除されるときに前記保持レバーの回動を規制するストッパと、を備え、前記保持レバーは、前記支持軸周りの回動が規制された状態にある場合には、前記第2のバネ端部の周方向移動を規制し、前記支持軸周りの回動が許容された状態にある場合には、前記第2のバネ端部に押圧されて回動することにより前記第2のバネ端部の周方向移動を許容するように構成されるとともに、前記ストッパは、前記第1の噛合部材から前記第2の噛合部材が脱離する回動角度を超えて前記入力部材が回動することにより、前記保持レバーの回動を許容する周方向位置に移動するように構成されることが好ましい。
上記構成によれば、解除機構の動作に基づき第1及び第2の噛合部材の噛み合いが解除されるときにのみ、バネ部材のバネ本体が拡径方向に撓む第1及び第2のバネ端部の相対位置変化を規制することができる。また、その噛み合いが解除されるとき以外については、周方向移動が規制された第1のバネ端部に対して回転軸の回転方向に周方向移動する第2のバネ端部が近づくことで、そのバネ本体が拡径方向に撓むように第1及び第2のバネ端部の相対位置を変化させることができる。そして、これにより、円滑に、その回転規制機構による回転規制を解除すべく操作ハンドルを操作することができる。
上記課題を解決する車両用シートリフター装置は、前記入力部材が中立位置から第1方向に回動することにより前記操作ハンドルに入力された駆動力を前記回転軸に伝達する操作入力伝達機構を備え、前記回転規制機構は、前記シートが上方移動する第1方向における前記回転軸の回転を許容しつつ前記シートが下方移動する第2方向における前記回転軸の回転を規制するラチェット機構であり、前記解除機構は、前記入力部材が中立位置から第2方向に回動することにより前記ラチェット機構による前記回転軸の回転規制を解除するものであって、前記制動機構は、前記バネ部材が第2方向に回動する場合において前記第1のバネ端部の周方向移動を規制するとともに前記バネ部材が第1方向に回動する場合における前記第1のバネ端部の周方向移動を許容する前記第1の係合部と、前記バネ部材が第2方向に回動する場合において前記第2のバネ端部に当接する前記保持レバーと、前記バネ部材が第1方向に回動する場合において前記第2のバネ端部の周方向移動を規制する第2の係合部と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、操作ハンドルに対し、入力部材を第2方向に回動させる操作入力を行うことにより、回転軸の回転規制を解除して、そのシートを下方移動させることができる。また、操作ハンドルに対し、入力部材を第1方向に回動させる操作入力を行うことにより、回転規制機構を構成するラチェット機構の機能、及び操作入力伝達機構の機能に基づいて、そのリンク機構に支持されたシートを上方移動させることができる。更に、このとき、回転軸との摩擦力に基づきバネ部材が第1方向に回動し、当該第1方向の周方向移動が規制された第2のバネ端部に対して第1のバネ端部が近づくことで、そのバネ本体が拡径方向に撓むように第1及び第2のバネ端部の相対位置が変化する。そして、これにより、円滑に、そのシートを上方移動させるべく操作ハンドルを操作することができる。
上記課題を解決する車両用シートリフター装置は、前記操作入力伝達機構は、前記回転軸と一体に回転する爪車と、前記爪車に対する噛合部を有して前記入力部材と一体に回動する駆動レバーと、を備え、前記駆動レバーは、付勢部材の付勢力に基づき支軸周りに回動付勢されることにより、前記入力部材が第1方向に回動する場合には、前記噛合部が前記爪車に噛合して該爪車に駆動力を伝達するとともに、前記入力部材が第2方向に回動する場合には、前記付勢力に抗して前記支軸周りに回動することにより前記噛合部が前記爪車から脱離するように構成されるものであって、前記制動機構は、前記駆動レバーの支軸が前記ストッパとして機能するように構成されることが好ましい。
上記構成によれば、操作ハンドルに対し、入力部材を第1方向に回転させる操作及び当該入力部材を中立位置に復帰させる操作を繰り返すことで、シートを上方移動させることができる。そして、駆動レバーの支軸がストッパを兼ねるようにすることで、その構成の簡素化を図ることができる。
上記課題を解決する車両用シートリフター装置は、前記バネ部材は、捩りコイルバネであることが好ましい。
上記構成によれば、第1及び第2のバネ端部の相対位置を変化させることでバネ本体を拡径方向に撓めることができる。そして、コイル状のバネ本体を有することにより、容易に、その適切な撓み量を設定することができる。
本発明によれば、より優れた操作フィーリングを実現することができる。
シートリフター装置の側面図(車幅方向外側視)。 シートリフター装置の側面図(車幅方向内側視)。 操作ハンドル及びシートリフター装置を構成する回転制御装置の斜視図。 回転軸と一体に形成されたピニオンギヤ及び爪車の側面図。 回転制御装置の側面図。 回転制御装置の正面図。 回転制御装置の斜視図。 回転制御装置の分解斜視図。 回転制御装置の分解斜視図。 回転制御装置の断面図(図6におけるX−X断面)。 回転制御装置の断面図(図6におけるXI−XI断面)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXII−XII断面)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXIII−XIII断面、中立位置)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXIII−XIII断面、第1方向回動時)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXIII−XIII断面、第2方向回動時)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXVI−XVI断面、中立位置)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXVI−XVI断面、第1方向回動時)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXVI−XVI断面、第2方向回動時)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXII−XII断面、ラチェット機構解除状態)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXX−XX断面、中立位置)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXX−XX断面、第1方向回動時)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXX−XX断面、第2方向回動時)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXIII−XIII断面、ロック部材脱離角度)。 回転制御装置の断面図(図10におけるXVI−XVI断面、ロック部材脱離角度)。
以下、車両用のシートリフター装置に関する一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3と、を備えている。本実施形態では、車両の床部4には、車両前後方向に延びる左右一対のロアレール5が設けられている。また、これら各ロアレール5には、それぞれ、その延伸方向に沿って当該ロアレール5上を相対移動可能なアッパレール6が装着されている。尚、本実施形態のロアレール5は、床部4に設けられたブラケット7上に支持されている。そして、本実施形態のシート1は、これらのロアレール5及びアッパレール6が形成するシートスライド装置8の上方に支持されている。
また、本実施形態のシート1は、シートリフター装置10を介して各アッパレール6に固定されている。そして、車両の乗員は、このシートリフター装置10の機能を利用することにより、その上下方向におけるシート1の位置調整(シートクッション2の高さ調整)を行うことが可能となっている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態のシートリフター装置10は、回動自在に設けられた複数のリンク部材11を介して上方にシート1を支持するリンク機構12を備えている。具体的には、このリンク機構12は、シートクッション2の骨格を構成するサイドフレーム13の前端部(図2中、左側の端部)及びアッパレール6に設けられたベース部材14の前端部に対して回動可能に連結された前方リンク11aを備えている。また、このリンク機構12は、サイドフレーム13の後端部(図2中、右側の端部)及びベース部材14の後端部に対して回動可能に連結された後方リンク11bと、を備えている。即ち、本実施形態のリンク機構12には、周知の平行リンク機構が用いられている。そして、本実施形態のシートリフター装置10は、このリンク機構12を構成する各リンク部材11の回動によって、その上方に支持するシート1を昇降動作させることが可能になっている。
尚、本実施形態では、サイドフレーム13に対する前方リンク11a及び後方リンク11bの各連結点X1,X2は、ベース部材14に対する前方リンク11a及び後方リンク11bの各連結点X3,X4よりも車両後方側(図2中、右側)に配置されている。即ち、本実施形態のリンク機構12は、サイドフレーム13側の各連結点X1,X2が車両前方(同図中、左側)に移動する方向に各リンク部材11が回動することによって(同図中、反時計回りの回動)、これら各リンク部材11の上方に支持されたシート1が上方に移動する。そして、各連結点X1,X2が車両後方側に移動する方向に各リンク部材11が回動することによって(同図中、時計回りの回動)、各リンク部材11の上方に支持されたシート1が下方に移動するように構成されている。
また、本実施形態では、上記リンク機構12を構成する上記各リンク部材11のうちの一つ、右側のサイドフレーム13に連結される後方リンク11bには、その連結点X2を回動中心とする入力ギヤ(セクターギヤ)16が形成されている。即ち、この入力ギヤ16は、後方リンク11bと回動軸Q1を共有して一体に回動する。尚、本実施形態では、左右のサイドフレーム13(の後端部13b)間を連結するトルクロッド17が後方リンク11bの回動軸Q1を構成する。そして、本実施形態のリンク機構12は、この入力ギヤ16を介して後方リンク11bが駆動されることにより、その上方に支持するシート1を昇降動作させることが可能となっている。
更に、本実施形態のシートリフター装置10は、上記のように構成されたリンク機構12の入力ギヤ16に噛合するピニオンギヤ18を備えている。また、図1及び図3に示すように、本実施形態では、シートクッション2の側方(図1中、紙面手前側)には、操作ハンドル20が設けられている。そして、図2及び図3に示すように、本実施形態のシートリフター装置10は、この操作ハンドル20に対する操作入力に基づいてピニオンギヤ18の回転を制御する回転制御装置21を備えている。
詳述すると、図4に示すように、本実施形態のシートリフター装置10において、ピニオンギヤ18は、その回転軸22と一体に形成されている。そして、図5〜図11に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、このピニオンギヤ18の回転軸22を回転自在に支持する第1支持部材23及び第2支持部材24を備えている。
図8〜図10に示すように、第1支持部材23は、略平板状の外形を有している。また、第2支持部材24は、この第1支持部材23に対向する平板部25を備えている。尚、本実施形態の第2支持部材24は、複数(本実施形態では、2つ)の脚部26を有しており、これらの脚部26が第1支持部材23に固定されることで、その平板部25が第1支持部材23に対向して配置されるようになっている。そして、これら第2支持部材24の平板部25及び第1支持部材23には、それぞれ、ピニオンギヤ18の回転軸22が挿通される挿通孔27,28が形成されている。
具体的には、図4に示すように、本実施形態のピニオンギヤ18は、回転軸22の一端側(第1端部22a、同図中、右側の端部)に形成されている。そして、この回転軸22には、ピニオンギヤ18に連続して軸線方向中央側(同図中、左側)に延びる大径部22cが設けられている。
一方、図10に示すように、第1支持部材23に形成された挿通孔28の内径は、上記ピニオンギヤ18の回転軸22に設けられた大径部22cの外径と略等しく(僅かに大きく)設定されている。また、第2支持部材24の平板部25に形成された挿通孔27の内径は、ピニオンギヤ18の反対側に位置する回転軸22の他端側(第2端部22b、同図中、左側の端部)の外径と略等しく(僅かに大きく)設定されている。即ち、本実施形態の回転制御装置21において、ピニオンギヤ18の回転軸22は、その大径部22cが第1支持部材23に保持されるとともに、その第2端部22bが第2支持部材24の平板部25に保持される。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、その第1支持部材23の裏面23b側(同図中、右側)からピニオンギヤ18が突出した状態で、当該ピニオンギヤ18の回転軸22を回転自在に支持する構成になっている。
図3及び図10に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、その第1支持部材23の裏面23bを固定面としてシートクッション2の骨格を構成するサイドフレーム13の側面13sに固定される。具体的には、図2及び図3に示すように、本実施形態のシート1において、そのサイドフレーム13の側面13sには、当該サイドフレーム13をシート幅方向(図2中、紙面に直交する方向)に貫通する貫通孔30が形成されている。また、上記リンク機構12側の入力ギヤ16は、この貫通孔30に臨む位置に設けられている。そして、本実施形態の回転制御装置21は、この貫通孔30内に、その第1支持部材23の裏面23bから突出したピニオンギヤ18を挿入する態様で、シート1のサイドフレーム13に固定される構成になっている。
また、図4、図8及び図9に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、ピニオンギヤ18の回転軸22には、当該回転軸22とともに回転する第1の噛合部材としての爪車31が設けられている。尚、本実施形態では、この爪車31は、回転軸22の略中央部分に設けられている。そして、図8、図9及び図12に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、この爪車31に係合することにより当該爪車31及びピニオンギヤ18が設けられた回転軸22の回転を規制可能な複数のロック部材32を備えている。
詳述すると、図12に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、これらの各ロック部材32は、第1支持部材23に設けられたロック保持部33に保持されることにより、周方向移動不能な状態で、爪車31の径方向外側に配置されている。本実施形態の回転制御装置21は、爪車31を挟んで周方向に約180°離間した位置に配置された一対のロック部材32を備えている。また、本実施形態のロック部材32は、一端に爪車31に対する噛合部32aを有した略平板状の外形を有している。そして、第1支持部材23の表面23aには、これら各ロック部材32のロック保持部33を構成する複数の保持突部34が形成されている。
具体的には、本実施形態の回転制御装置21において、各ロック保持部33は、それぞれ、所定の間隔で爪車31の周方向に並ぶ一対の保持突部34により構成されている。そして、各ロック部材32は、そのロック保持部33を構成する2つの保持突部34間に挟み込まれることにより、その爪車31周りの周方向移動が規制される構成になっている。
また、本実施形態のロック保持部33は、その保持するロック部材32の径方向移動、即ち当該ロック部材32の噛合部32aが爪車31に対して接離する方向の相対移動を許容する。更に、本実施形態の回転制御装置21は、各ロック部材32を付勢して爪車31に押し当てる付勢部材としてのリングバネ35を備えている。即ち、このリングバネ35は、略円弧状(略C字状)に湾曲したバネ本体35cを有している。そして、各ロック部材32は、このリングバネ35が縮径する方向の弾性力(弾性復元力)に基づいて、それぞれ、径方向内側に相対移動することにより、その噛合部32aが爪車31に噛合する構成になっている。
ここで、本実施形態では、これらの爪車31及び各ロック部材32は、その噛合部位形状(爪形状)に基づいて、爪車31が、図12中、反時計回り方向に回転した場合において、当該爪車31に噛合する各ロック部材32が径方向外側に移動する力、即ち各ロック部材32を爪車31から脱離させる力が発生するように構成されている。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、そのシート1が上方移動する方向における回転軸22の回転を許容しつつ、シート1が下方移動する方向における回転軸22の回転を規制する回転規制機構としてのラチェット機構40を形成する構成になっている。
即ち、本実施形態のシートリフター装置10は、ピニオンギヤ18の回転軸22が、爪車31と一体に、第1方向(図12中、反時計回り方向)に回転することにより、そのリンク機構12に支持されたシート1が上方移動する構成になっている。また、このとき、ラチェット機構40においては、爪車31に噛合する各ロック部材32が、これら爪車31及び各ロック部材32の噛合部位形状に基づいて、リングバネ35の付勢力に抗して径方向外側に移動する。そして、本実施形態のラチェット機構40は、これにより、その爪車31に噛合する各ロック部材32が、一爪ずつ爪車31の爪部を乗り越える態様で、そのリンク機構12の上方に支持されたシート1が上方移動する第1方向における回転軸22の回転を許容する構成になっている。
更に、本実施形態のラチェット機構40は、爪車31が第2方向(図12中、時計回り方向)に回転した場合には、当該爪車31及び各ロック部材32の噛合部位形状に基づいて、その爪車31と各ロック部材32との間の噛み合いが強まる(噛み込む)ように構成されている。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、リンク機構12の上方に支持されたシート1が下方移動する方向における回転軸22の回転を規制することで、そのシート荷重に抗してシート位置を保持することが可能となっている。
また、図6〜図11に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、操作ハンドル20に対する操作入力に連動してピニオンギヤ18の回転軸22周りに回動する略平板状の入力部材41を備えている。図8〜図10に示すように、本実施形態の入力部材41は、ピニオンギヤ18の回転軸22(の第2端部22b)が挿通される挿通孔41aを有している。尚、本実施形態のシートリフター装置10は、この入力部材41に対して操作ハンドル20が直接的に固定される構成になっている。そして、本実施形態の入力部材41は、これにより、そのピニオンギヤ18と同軸位置において、操作ハンドル20と一体に回動するように構成されている。
図1及び図3に示すように、本実施形態の操作ハンドル20は、先端部分をハンドル部20aとして車両前方側(図1中、右側)に向かって延びるレバー形状を有している。そして、そのハンドル部20aが車両の床部に対して略水平となる位置を中立位置P0として、シートクッション2の側方に配置されるようになっている。
本実施形態のシートリフター装置10において、この操作ハンドル20は、そのハンドル部20aが上方に引き上げられる方向及び下方に押し下げられる方向に回動操作される。そして、本実施形態の入力部材41は、その操作ハンドル20の引き上げ操作によって、第1方向(図6中、反時計回り方向)に回動し、その押し下げ操作によって、第2方向(図6中、時計回り方向)に回動する構成になっている。
ここで、図8〜図10に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、上記第2支持部材24は、回転軸22の径方向外側を包囲する態様で平板部25と脚部26との間の位置に配置される扁平略円筒状の筒状部42を有している。また、図8及び図13に示すように、この筒状部42の内側には、上記ラチェット機構40の付勢部材を構成するリングバネ35(図12参照)と同様、略円弧状(略C字状)に湾曲したバネ本体43cを有するリングバネ43が設けられている。そして、図11、及び図13〜図15に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、このリングバネ43の弾性力(弾性復元力)に基づいて、その入力部材41に連結された操作ハンドル20を中立位置P0に復帰させるハンドル戻し機構44を備えている。
詳述すると、図7、図8及び図11に示すように、本実施形態の入力部材41には、その周縁部から回転軸22の軸線方向に沿って第1支持部材23側(図11中、右側)に向かって延びる接続片45が設けられている。また、図13に示すように、本実施形態のリングバネ43は、そのバネ本体43cの両端部から径方向内側に折り曲げられた折曲部43a,43bを有している。そして、図11及び図13に示すように、上記入力部材41に設けられた接続片45の先端は、これらの両折曲部43a,43bの間に配置されている。
即ち、本実施形態の回転制御装置21は、操作ハンドル20に対する操作入力に基づき入力部材41が回動することによって、その接続片45が上記リングバネ43の両端に設けられた折曲部43a,43bの何れか一方を周方向に押圧するように構成されている。尚、本実施形態では、接続片45の先端は、後述する解除部材65の接続片74に嵌合する構成になっており、リングバネ43の各折曲部43a,43bは、この解除部材65の接続片74を介して入力部材41の接続片45に押圧される。そして、本実施形態のハンドル戻し機構44は、これにより生ずるリングバネ43の弾性力に基づいて、その入力部材41の接続片45を回動前の周方向位置、即ち操作ハンドル20の中立位置P0に対応する周方向位置に復帰させる構成になっている。
具体的には、図14に示すように、本実施形態のハンドル戻し機構44は、操作ハンドル20の引き上げ操作に伴い入力部材41が第1方向(同図及び図6中、反時計回り方向)に回動することで、その入力部材41に設けられた接続片45が、リングバネ43の第1折曲部43aを押圧する。そして、図15に示すように、操作ハンドル20の押し下げ操作に伴い入力部材41が第2方向(同図及び図6中、時計回り方向)に回動することにより、その入力部材41に設けられた接続片45が、リングバネ43の第2折曲部43bを押圧するように構成されている。
また、図6及び図11に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、第2支持部材24には、リングバネ43の各折曲部43a,43bに対する係合部46が形成されている。そして、本実施形態の回転制御装置21は、この係合部46に対する係合関係に基づいて、上記入力部材41の接続片45が各折曲部43a,43bを押圧する方向とは反対方向における当該各折曲部43a,43bの周方向移動を規制する構成になっている。
具体的には、図11及び図14に示すように、入力部材41の接続片45に押圧されたリングバネ43の第1折曲部43aが第1方向(図11中、上側)に周方向移動するとき、他方側の第2折曲部43bは、上記係合部46に当接することによって、その第1方向の周方向移動が規制される。また、図11及び図15に示すように、入力部材41の接続片45に押圧されたリングバネ43の第2折曲部43bが、第2方向(図11中、下側)に周方向移動するとき、他方側の第1折曲部43aは、その第2方向の周方向移動が規制される。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、入力部材41に対するリングバネ43の連れ回りを抑えることで、そのリングバネ43の弾性復元力に基づいて、入力部材41に固定された操作ハンドル20を中立位置P0に復帰させることが可能になっている。
また、図16〜図18に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、操作ハンドル20の引き上げ操作に伴い入力部材41が第1方向(各図中、反時計回り方向)に回動することにより、その操作ハンドル20に入力された駆動力をピニオンギヤ18の回転軸22に伝達する操作入力伝達機構(送り機構)50を備えている。
詳述すると、本実施形態の操作入力伝達機構50は、ピニオンギヤ18の回転軸22と一体に回転する爪車51と、この爪車51に対する噛合部52aを有して入力部材41と一体に回動する駆動レバー52と、を備えている。
図9及び図16に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、ピニオンギヤ18の回転軸22には、その第2端部22b側に、断面六角形状をなす六角部22dが設けられている。そして、爪車51には、その回転軸22の六角部22dに嵌合する六角孔51aが設けられている。
また、図6、図8及び図16に示すように、本実施形態の入力部材41には、第1支持部材23側に向かってピニオンギヤ18の回転軸22と略平行に延びる支軸53が設けられており、駆動レバー52は、この支軸53に軸支されることにより、回動可能な状態で、その爪車51の径方向外側に配置されている。更に、この駆動レバー52は、支軸53に嵌挿された捩りコイルバネ54の弾性力(弾性復元力)によって、その支軸53周りに回動付勢されている。そして、本実施形態の駆動レバー52は、これにより、その一端に設けられた噛合部52aが爪車51に対して噛合する構成になっている。
更に、本実施形態の操作入力伝達機構50において、これらの爪車51及び駆動レバー52は、入力部材41と一体に回動する駆動レバー52が爪車51の径方向外側を第1方向に周方向移動した場合には、その噛合部位形状(爪形状)に基づいて、互いの噛み合いが強まる(噛み込む)ように構成されている。そして、その駆動レバー52が爪車51の径方向外側を第2方向に周方向移動した場合には、互いの噛合部位形状に基づいて、その爪車51に噛合する駆動レバー52の噛合部52aが径方向外側に移動する力、即ち当該噛合部52aを爪車51から脱離させる力を発生するように構成されている。
即ち、図17に示すように、本実施形態の操作入力伝達機構50は、操作ハンドル20の引き上げ操作に伴い入力部材41が中立位置p0(P0)から第1方向に回動することによって、その爪車51に噛合する駆動レバー52を介してピニオンギヤ18の回転軸22を入力部材41と一体に回動させる。そして、入力部材41が中立位置p0(P0)に復帰する際には、その爪車51に噛合する駆動レバー52が、一爪ずつ爪車51の爪部を乗り越える態様で、その第2方向における回転軸22の回転を許容する構成になっている。
つまり、本実施形態の回転制御装置21は、その入力部材41に固定された操作ハンドル20の引き上げ操作を繰り返すことにより、ピニオンギヤ18の回転軸22を第1方向に回転駆動することができる。尚、本実施形態では、操作ハンドル20の引き上げ操作一回あたりの回転角度は、最大で爪車31の二爪分(二歯分)に設定されている。そして、本実施形態のシートリフター装置10は、これにより、その上記リンク機構12に支持されたシート1を上方移動させることが可能な構成になっている。
また、図16及び図18に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、入力部材41が中立位置p0から第2方向(各図中、時計回り方向)に回動する際、その入力部材41と一体に回動する駆動レバー52の他端側、即ち爪車51に噛合する噛合部52aとは反対側の端部(当接端52b)に当接する係合部材55を備えている。そして、本実施形態の操作入力伝達機構50は、この係合部材55に当接した駆動レバー52が、捩りコイルバネ54の付勢力に抗して回動するように構成されている。
即ち、本実施形態の操作入力伝達機構50は、入力部材41が中立位置p0から第2方向に回動する場合には、その駆動レバー52の噛合部52aが爪車51から脱離するように構成されている。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、その押し下げ操作された操作ハンドル20が中立位置P0に復帰する際、駆動レバー52が爪車51に干渉しない構成になっている。
尚、図9及び図10に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、ピニオンギヤ18の回転軸22が挿通される挿通孔56を有して後述する中間部材61に固定されることにより回転軸22周りの回動が規制された支持プレート57を有している。そして、本実施形態の係合部材55は、回転軸22に略平行する軸形状を有して、この支持プレート57の周縁部に支持されている。
また、図19に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、操作ハンドル20の引き下げ操作に伴い入力部材41が中立位置p0から第2方向に回動することにより、そのラチェット機構40を構成する爪車31及び各ロック部材32の噛み合いを解除する解除機構60を備えている。
詳述すると、図10に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、ピニオンギヤ18の回転軸22に沿った軸線方向において、第1支持部材23と第2支持部材24の平板部25との間に介在される中間部材61を備えている。
図8〜図10に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、この中間部材61は、上記ラチェット機構40を構成する爪車31の径方向外側を包囲する筒部61aと、当該筒部61aの軸方向一端に設けられた蓋部61bと、を備えた扁平略有蓋円筒状の外形を有している。また、この中間部材61は、その蓋部61bの中心部分に円孔62を有している。更に、本実施形態の回転軸22には、その爪車31よりも第2端部22b側に、上記大径部22cよりも直径の大きな第2大径部22eが設けられている(図4参照)。そして、上記中間部材61の蓋部61bに設けられた円孔62の内径は、この第2大径部22eと略等しく(僅かに大きく)設定されている。
即ち、本実施形態の中間部材61は、その蓋部61bに設けられた円孔62にピニオンギヤ18の回転軸22が挿通されるとともに、筒部61aの他端側が第1支持部材23の表面23aに当接する状態で、第1支持部材23と第2支持部材24との間に配置される。また、図8、図9及び図12に示すように、本実施形態では、この中間部材61の筒部61aには、軸方向に延びる複数のスリット63が設けられている。そして、本実施形態の中間部材61は、これらのスリット63が第2支持部材24の脚部26に嵌合することにより、その第1支持部材23及び第2支持部材24に対する回転軸22周りの相対回動が規制される構成になっている。
また、図9、図10及び図20に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、この中間部材61の蓋部61bと爪車31との間には、上記入力部材41に連動して、そのピニオンギヤ18の回転軸22周りに回動する解除部材65が設けられている。更に、各ロック部材32には、この解除部材65に対する係合部66が形成されている。そして、本実施形態の解除機構60は、この解除部材65の動作に基づいて、そのラチェット機構40を構成する爪車31及び各ロック部材32の噛み合いを解除する構成になっている。
詳述すると、図8〜図10に示すように、本実施形態の解除部材65は、その周縁部分に中間部材61の筒部61aに沿って延びる周壁部65a(図12参照)を備えた略平板状の外形を有している。また、この解除部材65の中心部分には、ピニオンギヤ18の回転軸22に設けられた上記第2大径部22eが挿通される挿通孔71が設けられている。更に、本実施形態では、この挿通孔71もまた、その内径は第2大径部22eと略等しく(僅かに大きく)設定されている。そして、本実施形態の解除部材65は、これにより、その周壁部65aを第1支持部材23の表面23a側に向けた状態で、ピニオンギヤ18の回転軸22周りに回動可能に軸支される構成になっている。
また、図9及び図20に示すように、本実施形態の解除部材65には、その外周縁から径方向外側に向かって延びる接続片74が設けられている。具体的には、図8及び図12に示すように、本実施形態の解除部材65において、上記周壁部65aは、周方向に離間した二位置に設けられている。そして、接続片74は、これらの2つの周壁部65aの中間位置に形成されている。
更に、図9、図11及び図13に示すように、この接続片74の先端部分には、上記入力部材41に設けられた接続片45の先端部分が嵌合する嵌合凹部74aが形成されている。そして、本実施形態の解除部材65は、これにより、操作ハンドル20に対する操作入力に基づいて、その入力部材41と一体に回動する構成になっている。
一方、図9、図10及び図20に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、ラチェット機構40を構成する各ロック部材32の係合部66は、その軸方向に対向する解除部材65側(図10中、左側)に向かって突出する突起形状を有している。そして、本実施形態の解除部材65には、これら各ロック部材32の係合部66が挿入される一対の係合孔75が形成されている。
具体的には、これらの係合孔75は、それぞれ、その解除部材65を軸支する回転軸22の周方向に沿った長孔形状を有している。また、本実施形態では、各係合孔75における径方向内側の内壁面75aは、解除部材65の回動位置に応じて各ロック部材32の係合部66に当接するカム面76となっている。そして、本実施形態の解除機構60は、これらのカム面76が、解除部材65の回動位置に応じて、各係合孔75内に挿入された各ロック部材32の係合部66を径方向外側に押圧することにより、そのリングバネ35の付勢力に抗して、各ロック部材32をピニオンギヤ18の回転軸22と一体に設けられた爪車31から脱離させる構成になっている。
さらに詳述すると、図20に示すように、本実施形態の解除部材65において、その各係合孔75における径方向外側の内壁面75bには、それぞれ、径方向内側に向かって突出する規制突部77が形成されている。そして、本実施形態の解除機構60は、同図及び図6に示すように、入力部材41が中立位置p0にある場合において、これら規制突部77の先端が、各ロック部材32の係合部66に対向して配置される構成になっている。
即ち、本実施形態の解除機構60は、入力部材41が中立位置p0にある場合には、これらの各規制突部77が、その径方向外側に向かう各ロック部材32の移動を規制することにより、当該各ロック部材32が爪車31から脱離する動作を禁止する。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、操作ハンドル20に対する操作入力のない場合には、そのピニオンギヤ18の回転軸22を回転不能な状態に保持する構成になっている。
また、図21に示すように、本実施形態の解除機構60は、解除部材65が入力部材41と一体に中立位置p0から第1方向(同図中、反時計回り方向)に回動した場合、その各係合孔75に設定されたカム面76が、各ロック部材32の係合部66に当接しないように構成されている。そして、これにより、その各係合孔75における径方向外側の内壁面75bと各ロック部材32の係合部66との間に隙間が形成される構成になっている。
即ち、本実施形態の解除機構60は、操作ハンドル20の引き上げ操作時には、各ロック部材32の径方向移動を許容する。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、そのラチェット機構40の機能に基づいて、ピニオンギヤ18の回転軸22を第1方向に回転させることが可能になっている。
更に、図22に示すように、本実施形態の解除機構60は、解除部材65が入力部材41と一体に中立位置p0から第2方向(同図中、時計回り方向)に回動した場合、その各係合孔75に設定されたカム面76が、各ロック部材32の係合部66に当接して径方向外側に押圧するように構成されている。そして、本実施形態の解除機構60は、これにより、各ロック部材32を爪車31から脱離させることで、これら爪車31及び各ロック部材32の噛み合い、つまりは、そのラチェット機構40による回転軸22の回転規制を解除する構成になっている。
即ち、本実施形態の回転制御装置21は、その入力部材41に固定された操作ハンドル20の押し下げ操作に基づいて、ピニオンギヤ18の回転軸22を回転可能な状態にすることができる。そして、本実施形態のシートリフター装置10は、これにより、シート荷重に基づいて、そのシート1を下方移動させることが可能になっている。
(制動機構)
次に、本実施形態の回転制御装置21に設けられた制動機構について説明する。
図8、図9及び図13に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、ピニオンギヤ18の回転軸22に対し、その外周に接触する状態で当該回転軸22に嵌挿されるコイル状のバネ本体80cを有した捩りコイルバネ80を備えている。そして、本実施形態の回転制御装置21においては、この捩りコイルバネ80の摩擦力に基づいて、そのピニオンギヤ18の回転軸22に制動力を付与する制動機構81が形成されている。
詳述すると、図10に示すように、本実施形態の回転制御装置21において、捩りコイルバネ80は、回転軸22の軸線方向、上記中間部材61の蓋部61bと当該蓋部61bに対向する支持プレート57との間に配置されている。そして、図13に示すように、中間部材61の蓋部61bには、その捩りコイルバネ80がピニオンギヤ18の回転軸22に嵌挿されることにより当該回転軸22の径方向外側に配置された第1及び第2のバネ端部80a,80bに係合する第1及び第2の係合部83,84が設けられている。
具体的には、本実施形態の捩りコイルバネ80は、その第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置を周方向に押し縮めることによりバネ本体80cを拡径方向に撓ませた状態でピニオンギヤ18の回転軸22に装着される。また、本実施形態の回転制御装置21において、第1の係合部83は、第2方向(図13中、時計回り方向)における第1のバネ端部80aの周方向移動を規制する当接面83sを有している。そして、第2の係合部84は、第1方向(同図中、反時計回り方向)における第2のバネ端部80bの周方向移動を規制する当接面84sを有している。
即ち、本実施形態の捩りコイルバネ80は、第1及び第2のバネ端部80a,80bの周方向間隔が縮まることにより拡径方向に撓められたバネ本体80cが、その弾性力(弾性復元力)に基づいて縮径することにより回転軸22の外周に接触する構成となっている。そして、本実施形態の制動機構81は、その弾性力に基づき広がる第1及び第2のバネ端部80a,80bの周方向間隔を、第1及び第2の係合部83,84が所定間隔に保持することで、そのピニオンギヤ18の回転軸22に接触するバネ本体80cの摩擦力、即ち回転軸22に付与する制動力を適切な大きさに設定することが可能になっている。
また、本実施形態の回転制御装置21において、第1の係合部83は、第1方向における第1のバネ端部80aの周方向移動を許容するように構成されている。更に、第2の係合部84は、第2方向における第2のバネ端部80bの周方向移動を許容するように構成されている。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、ピニオンギヤ18の回転軸22の回転方向に捩りコイルバネ80が回動して第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置が変化することにより、その捩りコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓むように構成されている。
即ち、ピニオンギヤ18の回転軸22が回転した場合、当該回転軸22の外周に対して接触する状態で嵌挿された捩りコイルバネ80は、その摩擦力に基づいて回転軸22の回転方向に回動することになる。そして、これにより、第1及び第2のバネ端部80a,80bもまた、その捩りコイルバネ80の回動方向に周方向移動しようとする。
本実施形態の制動機構81は、このとき、その第1及び第2の係合部83,84によって、これら第1及び第2のバネ端部80a,80bのうちの一方については、その捩りコイルバネ80の回動方向に向かう周方向移動を許容し、他方については、その周方向移動を規制するように構成されている。そして、これにより、これら第1及び第2のバネ端部80a,80bの周方向間隔が縮み、バネ本体80cが拡径方向に撓むようにすることで、そのピニオンギヤ18の回転軸22に接触するバネ本体80cの摩擦力、即ち回転軸22に付与する制動力が弱まる構成になっている。
例えば、図14に示すように、操作ハンドル20の引き上げ操作により入力された駆動力が上記操作入力伝達機構50を介してピニオンギヤ18の回転軸22に伝達されることにより、当該回転軸22が第1方向(同図中、反時計周り方向)に回転する。そして、これにより、この回転軸22の外周に接触する状態で嵌挿された捩りコイルバネ80もまた、その回転軸22との摩擦力に基づいて第1方向に回動することになる。
本実施形態の制動機構81は、このとき、上記第2の係合部84によって、その第1方向における第2のバネ端部80bの周方向移動を規制する一方、この第2のバネ端部80bよりも回転方向後側(第2方向側)に位置する第1のバネ端部80aについては、その第1方向における周方向移動を許容する。即ち、周方向移動が規制された第2のバネ端部80bに対して第1方向に周方向移動する第1のバネ端部80aが近づくことで、その捩りコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓むことになる。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、ピニオンギヤ18の回転軸22に付与される制動力が弱まることで、円滑に、そのリンク機構12に支持されたシート1を上方移動させる操作ハンドル20の引き上げ操作を行うことが可能になっている。
ここで、図13及び図23に示すように、本実施形態の制動機構81は、第2方向(各図中、時計回り方向)に回転するピニオンギヤ18の回転軸22との摩擦力に基づき捩りコイルバネ80が第2方向に回動する場合において、その第2のバネ端部80bに当接する保持レバー86を備えている。また、制動機構81は、操作ハンドル20の押し下げ操作に伴い第2方向に回動する入力部材41と一体に回動することにより、その保持レバー86に当接する周方向位置に移動するストッパ87を備えている。そして、本実施形態の制動機構81は、これら保持レバー86及びストッパ87の動作に基づいて、上記解除機構60の動作に基づきラチェット機構40を構成する爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときには、その周方向における第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置変化を規制する構成になっている。
詳述すると、本実施形態の保持レバー86は、上記中間部材61の蓋部61bに設けられた支持軸88周りに回動可能に軸支されている。本実施形態では、この支持軸88は、第2の係合部84の近傍、当該第2の係合部84よりも第1方向側(図13及び図23中、反時計回り方向)の位置において、回転軸22に略平行する状態で立設されている。また、本実施形態の保持レバー86は、その第1端86a側が第2の係合部84を超えて第1方向側に延びている。尚、本実施形態では、この保持レバー86は、支持軸88に嵌挿された捩りコイルバネ(図示略)の弾性力に基づいて、各図中、反時計回り方向に回動付勢されている。そして、本実施形態の保持レバー86は、これにより第2の係合部84を構成する当接面84sと対向配置された第1端86aの基端部分が、その第2のバネ端部80bに対する当接部90となっている。
また、図8,図9、図23及び図24に示すように、本実施形態の制動機構81は、上記操作入力伝達機構50を構成する駆動レバー52の支軸53、詳しくは、その第1支持部材23側に向かって延びる一端側が、上記ストッパ87を兼ねる構成になっている。そして、図23に示すように、このストッパ87は、入力部材41と一体に第2方向に回動して、保持レバー86の第2端86bに当接する周方向位置に移動することにより、その各図中、時計回り方向における保持レバー86の回動を規制する構成になっている。
さらに詳述すると、図23及び図24に示すように、本実施形態の回転制御装置21は、操作ハンドル20の押し下げ操作に伴い入力部材41が中立位置p0から第2方向に回動した所定の回動角度θxにおいて、上記解除機構60の動作に基づき爪車31から各ロック部材32が脱離するように構成されている。
また、本実施形態の制動機構81において、ストッパ87は、この入力部材41の回動に伴い第2方向に周方向移動することにより、その入力部材41が上記回動角度θxに至る所定の周方向範囲に位置する場合において、保持レバー86の第2端86bに対して当接可能な状態となるように構成されている。そして、保持レバー86は、このストッパ87により、各図中、時計回り方向における支持軸88周りの回動が規制された状態においては、その当接部90が設けられた第1端86aによって、第2方向における第2のバネ端部80bの周方向移動を規制するように構成されている。
即ち、上記のように、本実施形態の解除機構60は、各ロック部材32を爪車31の径方向外側に移動させることで、これら爪車31及び各ロック部材32の噛み合い量を徐々に小さくする。そして、これにより、最終的に、その爪車31から各ロック部材32を脱離させる構成になっている。
本実施形態の制動機構81は、この解除機構60の動作に基づきラチェット機構40を構成する爪車31及び各ロック部材32の噛み合い量が減少し始める時点から各ロック部材32が爪車31から脱離するまでの間、そのストッパ87が保持レバー86に当接して当該保持レバー86の回動を規制するように構成されている。そして、これにより、保持レバー86が第2方向における第2のバネ端部80bの周方向移動を規制することで、解除機構60の動作に基づき爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときには、そのコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓む第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置変化が規制される構成になっている。
また、図15に示すように、本実施形態のストッパ87は、上記爪車31から各ロック部材32が脱離する回動角度θxを超えて入力部材41が回動することによって、その保持レバー86の回動を許容する周方向位置に移動するように構成されている。そして、本実施形態の保持レバー86は、これにより、第2方向に周方向移動する第2のバネ端部80bに押圧されて支持軸88周りに回動することで、その第2方向における第2のバネ端部80bの周方向移動を許容するように構成されている。
即ち、解除機構60の動作に基づき爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときには、これら爪車31及び各ロック部材32の噛み合い量が減少していくことによって、そのピニオンギヤ18の回転軸22が、リンク機構12に支持されたシート1の荷重に基づき第2方向に回転しようとする。そして、これにより、この回転軸22の外周に接触する状態で嵌挿された捩りコイルバネ80もまた、その回転軸22との摩擦力に基づいて第2方向に回動することになる。
本実施形態の制動機構81は、このとき、入力部材41と一体に第2方向に回動するストッパ87が保持レバー86の回動を規制することで、その保持レバー86に当接する第2のバネ端部80bの周方向移動が規制されるようになっている(図23参照)。
つまり、本実施形態の制動機構81は、解除機構60の動作に基づき爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときには、第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置変化を規制し、回転軸22に接触するバネ本体80cの内径を維持することにより、その摩擦力に基づいた制動力を、弱めることなく回転軸22に付与する。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、その操作ハンドル20の押し下げ操作によりラチェット機構40の回転規制を解除する際、第1及び第2の噛合部材を構成する爪車31及び各ロック部材32に対し、リンク機構12の入力ギヤ16に噛合するピニオンギヤ18側から大きな負荷が加わらないように構成されている。
更に、本実施形態の制動機構81は、その後、爪車31から各ロック部材32が脱離する回動角度θxを超えて入力部材41が第2方向に回動し、ストッパ87による保持レバー86の回動規制が解除されることで、その保持レバー86を押し回す態様で第2のバネ端部80bが第2方向に周方向移動するように構成されている(図15参照)。
つまり、第1の係合部83に第2方向の周方向移動が規制された第1のバネ端部80aに対して第2のバネ端部80bが近づくことで、その捩りコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓むことになる。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、そのピニオンギヤ18の回転軸22に付与される制動力が弱まることによって、円滑に、そのリンク機構12に支持されたシート1を下方移動(及び上方移動)させることが可能になっている。
また、本実施形態の制動機構81は、操作ハンドル20の押し下げ操作に伴い入力部材41と一体に第2方向に回動するストッパ87が、保持レバー86の第2端86bに当接する周方向位置に移動するまでの間についても同様に、第2のバネ端部80bが第2方向に周方向移動することを許容する。
即ち、本実施形態の制動機構81は、操作ハンドル20が中立位置P0の近傍にある場合には、回転方向に関わらず、捩りコイルバネ80がピニオンギヤ18の回転軸22の回転方向に回動することにより第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置が変化して、その捩りコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓むように構成されている。そして、本実施形態の回転制御装置21は、これにより、操作ハンドルの操作後、そのラチェット機構40を構成する爪車31と各ロック部材32とが正しく噛み合う位置まで、そのピニオンギヤ18の回転軸22が回転できる構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シートリフター装置10の回転制御装置21は、操作ハンドル20に連動してピニオンギヤ18の回転軸22周りに回動する入力部材41と、この入力部材41が中立位置p0から回動することによりラチェット機構40を構成する爪車31及び各ロック部材32の噛み合いを解除する解除機構60と、を備える。そして、この回転制御装置21は、更に、その回転軸22に制動力を付与する制動機構81を備える。制動機構81は、弾性力に基づき回転軸22の外周に接触する状態で当該回転軸22にバネ本体80cが嵌挿されるとともに回転軸22の径方向外側に第1及び第2のバネ端部80a,80bが配置されるバネ部材としての捩りコイルバネ80を備える。また、制動機構81は、この捩りコイルバネ80が回転軸22の回転方向に回動することにより第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置が変化して、そのバネ本体80cが拡径方向に撓むように構成される。そして、制動機構81は、解除機構60の動作に基づき爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときには、捩りコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓む第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置変化が規制されるように構成される。
即ち、弾性力に基づきバネ本体80cが接触する状態でピニオンギヤ18の回転軸22に捩りコイルバネ80を嵌挿することにより、その摩擦力に基づいて、回転軸22に制動力を付与することができる。また、この捩りコイルバネ80は、その回転軸22との間の摩擦力に基づいて当該回転軸22の回転方向に回動する。従って、上記構成によれば、操作ハンドル20に対する操作入力に基づきピニオンギヤ18の回転軸22を回転させる際、その捩りコイルバネ80が拡径方向に撓み、捩りコイルバネ80に付与される制動力が弱まることで、円滑に、その操作ハンドル20に対する操作入力を行うことができる。そして、操作ハンドルの操作後、ラチェット機構40を構成する爪車31と各ロック部材32とが正しく噛み合う位置に、そのピニオンギヤ18の回転軸22を回転させることができる。
また、解除機構60の動作に基づき爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときには、バネ本体80cが拡径方向に撓むような第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置変化が規制されることで、その捩りコイルバネ80の摩擦力に基づいた制動力を、弱めることなくピニオンギヤ18の回転軸22に付与することができる。そして、これにより、その噛み合いが解除される際、これら爪車31及び各ロック部材32に対し、リンク機構12の入力ギヤ16に噛合するピニオンギヤ18側から大きな負荷が加わらないようにすることができる。その結果、そのラチェット機構40の解除操作に要する操作力を低減して操作性を向上させることができる。また、併せて、その解除音の発生を抑制して高い静粛性を確保することができる。そして、これにより、より優れた操作フィーリングを実現することができる。
更に、上記構成によれば、ピニオンギヤ18の回転軸22が回転することによる摩擦状態の変化、即ち静摩擦状態から動摩擦状態に移行することにより生ずる摩擦力の変化を抑えることができる。そして、これにより、その回転軸22に安定した制動力を付与することで、ラチェット機構40による回転規制の解除操作時、シート荷重によって、そのシート1が急に下方移動しないようにすることができる。
(2)解除機構60は、操作ハンドル20の押し下げ操作に伴い入力部材41が中立位置p0から第2方向に回動することにより、そのラチェット機構40を構成する爪車31及び各ロック部材32の噛み合いを解除する。また、制動機構81は、捩りコイルバネ80が第2方向に回動する場合において第1のバネ端部80aの周方向移動を規制する第1の係合部83と、支持軸88周りに回動可能に軸支されるとともに捩りコイルバネ80が第2方向に回動する場合において第2のバネ端部80bに当接する保持レバー86と、を備える。更に、制動機構81は、入力部材41と一体に第2方向に回動して保持レバー86に当接する周方向位置に移動することにより、解除機構60の動作に基づき爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときに、保持レバー86の回動を規制するストッパ87を備える。保持レバー86は、支持軸88周りの回動が規制された状態にある場合には、第2のバネ端部80bの周方向移動を規制し、支持軸88周りの回動が許容された状態にある場合には、第2のバネ端部80bに押圧されて回動することにより当該第2のバネ端部80bの周方向移動を許容するように構成される。そして、ストッパ87は、爪車31から各ロック部材32が脱離する回動角度θxを超えて入力部材41が第2方向に回動することにより、保持レバー86の回動を許容する周方向位置に移動するように構成される。
上記構成によれば、入力部材41が中立位置p0から第2方向に回動した場合において、解除機構60の動作に基づき爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときにのみ、捩りコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓む第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置変化を規制することができる。また、その噛み合いが解除されるとき以外については、第2方向の周方向移動が規制された第1のバネ端部80aに対して第2のバネ端部80bが近づくことで、その捩りコイルバネ80のバネ本体80cが拡径方向に撓むように第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置を変化させることができる。そして、これにより、円滑に、その操作ハンドル20の押し下げ操作によりラチェット機構40による回転規制を解除することができる。
(3)制動機構81は、操作ハンドル20の引き上げ操作に伴い入力部材41が中立位置p0から第1方向に回動することにより、その操作ハンドル20に入力された駆動力をピニオンギヤ18の回転軸22に伝達する操作入力伝達機構50を備える。また、制動機構81は、捩りコイルバネ80が第1方向に回動する場合において第2のバネ端部80bの周方向移動を規制する第2の係合部84を備える。そして、第1の係合部83は、捩りコイルバネ80が第1方向に回動する場合には、その第1のバネ端部80aの周方向移動を許容するように構成される。
上記構成によれば、シート1が上方移動する第1方向におけるピニオンギヤ18の回転軸22の回転を許容し、シート1が下方移動する第2方向における当該回転軸22の回転を規制するラチェット機構40の機能、及び操作入力伝達機構50の機能に基づいて、リンク機構12に支持されたシート1を上方移動させることができる。また、このとき、ピニオンギヤ18の回転軸22との摩擦力に基づき捩りコイルバネ80が第1方向に回動し、当該第1方向の周方向移動が規制された第2のバネ端部80bに対して第1のバネ端部80aが近づくことで、そのバネ本体80cが拡径方向に撓むように第1及び第2のバネ端部80a,80bの相対位置が変化する。そして、これにより、円滑に、そのシート1を上方移動させる操作ハンドル20の引き上げ操作を行うことができる。
(4)操作入力伝達機構50は、ピニオンギヤ18の回転軸22と一体に回転する爪車51と、この爪車51に対する噛合部52aを有して入力部材41と一体に回動する駆動レバー52と、を備える。また、駆動レバー52は、その支軸53に嵌挿された捩りコイルバネ54の弾性力に基づき回動付勢されることにより、入力部材41が第1方向に回動する場合には、噛合部52aが爪車51に噛合して当該爪車51に駆動力を伝達するように構成される。更に、駆動レバー52は、入力部材41が第2方向に回動する場合には、捩りコイルバネ54の付勢力に抗して回動することにより噛合部52aが爪車51から脱離するように構成される。そして、制動機構81は、この駆動レバー52の支軸53がストッパ87として機能するように構成される。
上記構成によれば、操作ハンドル20の引き上げ操作を繰り返すことで、シート1を上方移動させることができる。そして、駆動レバー52の支軸53がストッパ87を兼ねるようにすることで、その構成の簡素化を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、リンク機構12の後方リンク11bに対して、そのシート1のサイドフレーム13との連結点X2を回動中心とする入力ギヤ(セクターギヤ)16を設けることとした。しかし、これに限らず、入力ギヤ16の構成については、任意に変更してもよい。例えば、前方リンク11aに入力ギヤ16を設けてもよく、また必ずしもセクターギヤでなくともよい。そして、その入力ギヤ16がリンク部材11と共有する回動中心についてもまた、シート側連結部材としてのサイドフレーム13との連結点(X1,X2)であっても、床側連結部材としてのベース部材14との連結点(X3,X4)であってもよい。
・更に、上記実施形態では、各リンク部材11が周知の平行リンク機構を形成することとした。しかし、これに限らず、入力ギヤ16に噛合するピニオンギヤ18の回転に基づいて、その支持するシート1を昇降動作させることが可能であれば、リンク機構12の形式は、リンク部材11の数を含め、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、操作ハンドル20は、入力部材41に対して直接固定される。そして、入力部材41は、その操作ハンドル20が回動操作されることにより、当該操作ハンドル20と一体に回動することとした。しかし、これに限らず、例えば、ギヤ等を介して操作ハンドル20と入力部材41とが連結される構成であってもよい。そして、操作ハンドル20と入力部材41とは、必ずしも同軸に配置されていなくともよい。
・更に、上記実施形態では、操作ハンドル20の引き上げ操作によりシート1が上方移動し、押し下げ操作によりラチェット機構40による回転規制が解除される構成とした。しかし、これに限らず、操作ハンドル20の引き上げ操作によりラチェット機構40による回転規制が解除され、押し下げ操作によりシート1が上方移動する構成としてもよい。
・上記実施形態では、解除機構60は、入力部材41が第2方向に回動することにより、その回転規制機構としてのラチェット機構40を構成する第1及び第2の噛合部材としての爪車31及び各ロック部材32の噛み合いを解除する。そして、制動機構81は、捩りコイルバネ80が第2方向に回動する場合において、その第2のバネ端部80bに当接する保持レバー86と、解除機構60の動作に基づき爪車31及び各ロック部材32の噛み合いが解除されるときに、この保持レバー86の回動を規制するストッパ87を備えることとした。
しかし、これに限らず、入力部材41が第1方向に回動した場合にも、回転規制機構を構成する第1及び第2の噛合部材の噛み合いを解除するような解除機構を設ける。そして、制動機構は、捩りコイルバネ80が第1方向に回動する場合において、その第1のバネ端部80aに当接する保持レバーと、解除機構の動作に基づき第1及び第2の噛合部材の噛み合いが解除されるときに、この保持レバーの回動を規制するストッパを備える構成としてもよい。これにより、その回転規制機構にラチェット機構40を用いない構成にも適用することができる。
・上記実施形態では、制動機構81のバネ部材として、コイル状のバネ本体80cを有した捩りコイルバネ80を用いる。そして、この捩りコイルバネ80は、その第1及び第2のバネ端部80a,80bの周方向間隔が縮まることによりバネ本体80cが拡径方向に撓むこととした。しかし、これに限らず、第1及び第2のバネ端部80a,80bの周方向間隔が広がることによりバネ本体80cが拡径方向に撓む捩りコイルバネを用いる構成としてもよい。尚、この場合、第1及び第2の係合部83,84における当接面83s,84s、並びに保持レバー86(の当接部90)は、上記実施形態と逆向きになる。そして、その弾性力に基づき回転軸22の外周に接触する状態で当該回転軸22にバネ本体が嵌挿されるとともに、回転軸22の径方向外側に配置された第1及び第2のバネ端部の相対位置が変化することによりバネ本体が拡径方向に撓むものであれば、例えば、Cリング状のバネ本体を有するもの等、その他のバネ部材を用いる構成としてもよい。
・回転軸22は、必ずしもピニオンギヤ18と一体に形成されるものでなくともよい。更に、例えば、ギヤを介して連結されるもの等、その回転軸は、必ずしもピニオンギヤと同軸に配置されるものでなくともよい。そして、操作入力伝達機構や第1及び第2の噛合部材の噛み合いを解除する解除機構等の構成についてもまた、任意に変更してもよい。
1…シート、2…シートクッション、10…シートリフター装置、12…リンク機構、16…入力ギヤ、18…ピニオンギヤ、20…操作ハンドル、21…回転制御装置、22…回転軸、31…爪車(第1の噛合部材)、32…ロック部材(第2の噛合部材)、40…ラチェット機構(回転規制機構)、41…入力部材、44…ハンドル戻し機構、50…操作入力伝達機構、51…爪車、52…駆動レバー、53…支軸、54…捩りコイルバネ(付勢部材)、60…解除機構、80…捩りコイルバネ(バネ部材)、80a…第1のバネ端部、80b…第2のバネ端部、80c…バネ本体、81…制動機構、83…第1の係合部、83s…当接面、84…第2の係合部、84s…当接面、86…保持レバー、86a…第1端、86b…第2端、87…ストッパ、88…支持軸、90…当接部、P0,p0…中立位置、θx…回動角度。

Claims (5)

  1. シートを昇降動作させるリンク機構の入力ギヤに噛合するピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤの回転を制御する回転制御装置と、を備え、
    前記回転制御装置は、
    前記ピニオンギヤに同期して回転する回転軸と、
    前記回転軸とともに回転する第1の噛合部材と該第1の噛合部材に噛合することにより前記回転軸の回転を規制する第2の噛合部材とを有した回転規制機構と、
    操作ハンドルに連動して前記回転軸周りに回動する入力部材と、
    前記入力部材が中立位置から回動することにより前記第1及び第2の噛合部材の噛み合いを解除する解除機構と、
    前記回転軸に制動力を付与する制動機構と、を備え、
    前記制動機構は、
    弾性力に基づき前記回転軸の外周に接触する状態で該回転軸にバネ本体が嵌挿されるとともに前記回転軸の径方向外側に第1及び第2のバネ端部が配置されるバネ部材を備え、
    前記バネ部材が前記回転軸の回転方向に回動することにより前記第1及び第2のバネ端部の相対位置が変化して前記バネ本体が拡径方向に撓むとともに、
    前記解除機構の動作に基づき前記第1及び第2の噛合部材の噛み合いが解除されるときには、前記バネ本体が拡径方向に撓む前記第1及び第2のバネ端部の相対位置変化が規制されるように構成された車両用シートリフター装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートリフター装置において、
    前記制動機構は、
    前記バネ部材が前記回転軸の回転方向に回動する場合において前記第1のバネ端部の周方向移動を規制する第1の係合部と、
    支持軸周りに回動可能に軸支されるとともに前記バネ部材が前記回転軸の回転方向に回動する場合において前記第2のバネ端部に当接する保持レバーと、
    前記入力部材と一体に回動して前記保持レバーに当接する周方向位置に移動することにより前記解除機構の動作に基づき前記第1及び第2の噛合部材の噛み合いが解除されるときに前記保持レバーの回動を規制するストッパと、を備え、
    前記保持レバーは、前記支持軸周りの回動が規制された状態にある場合には、前記第2のバネ端部の周方向移動を規制し、前記支持軸周りの回動が許容された状態にある場合には、前記第2のバネ端部に押圧されて回動することにより前記第2のバネ端部の周方向移動を許容するように構成されるとともに、
    前記ストッパは、前記第1の噛合部材から前記第2の噛合部材が脱離する回動角度を超えて前記入力部材が回動することにより、前記保持レバーの回動を許容する周方向位置に移動するように構成されること、を特徴とする車両用シートリフター装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートリフター装置において、
    前記入力部材が中立位置から第1方向に回動することにより前記操作ハンドルに入力された駆動力を前記回転軸に伝達する操作入力伝達機構を備え、
    前記回転規制機構は、前記シートが上方移動する第1方向における前記回転軸の回転を許容しつつ前記シートが下方移動する第2方向における前記回転軸の回転を規制するラチェット機構であり、
    前記解除機構は、前記入力部材が中立位置から第2方向に回動することにより前記ラチェット機構による前記回転軸の回転規制を解除するものであって、
    前記制動機構は、
    前記バネ部材が第2方向に回動する場合において前記第1のバネ端部の周方向移動を規制するとともに前記バネ部材が第1方向に回動する場合における前記第1のバネ端部の周方向移動を許容する前記第1の係合部と、
    前記バネ部材が第2方向に回動する場合において前記第2のバネ端部に当接する前記保持レバーと、
    前記バネ部材が第1方向に回動する場合において前記第2のバネ端部の周方向移動を規制する第2の係合部と、を備えること、を特徴とする車両用シートリフター装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シートリフター装置において、
    前記操作入力伝達機構は、
    前記回転軸と一体に回転する爪車と、
    前記爪車に対する噛合部を有して前記入力部材と一体に回動する駆動レバーと、
    を備え、
    前記駆動レバーは、付勢部材の付勢力に基づき支軸周りに回動付勢されることにより、前記入力部材が第1方向に回動する場合には、前記噛合部が前記爪車に噛合して該爪車に駆動力を伝達するとともに、前記入力部材が第2方向に回動する場合には、前記付勢力に抗して前記支軸周りに回動することにより前記噛合部が前記爪車から脱離するように構成されるものであって、
    前記制動機構は、前記駆動レバーの支軸が前記ストッパとして機能するように構成されること、を特徴とする車両用シートリフター装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用シートリフター装置において、
    前記バネ部材は、捩りコイルバネであること、
    を特徴とする車両用シートリフター装置。
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