JP2017058153A - 力学量センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】薄肉部を有する第1基板と薄肉部に対応した部位に窪み部を有する第2基板とを貼り合わせてなる圧力センサにおいて、第2基板を厚くすることなく、第2基板における窪み部による薄肉部分の機械的強度を向上させる。
【解決手段】一面10aおよび一面10aと反対側の他面10bを有し、一面10a側に薄肉部15aを構成する凹部15が他面10b側に形成されている第1基板10と、第1基板10の一面10aと接合される一面20aを有し、一面20aのうち凹部15と対向する部分に、第1基板10との間に基準圧力室30を構成する窪み部20cが形成された第2基板20と、を備え、窪み部20cの底部には、第2基板20における窪み部20cによる薄肉部分が第2基板20の厚さ方向へ変形するのを抑制するための梁40が、設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力等の力学量に応じて変位する薄肉部を有する力学量センサに関する。
従来より、この種の力学量センサとして、次のような圧力センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、この圧力センサは、第1基板に第2基板が接合されている。そして、第1基板においては、第2基板と接合される一面と反対側の他面から当該一面側に薄肉部を構成する凹部が形成され、薄肉部に圧力に応じて抵抗値が変化するゲージ抵抗が形成されている。
また、第2基板においては、第1基板の一面と接合される一面のうち凹部と対向する部分に、窪み部が形成されている。この窪み部は、第1基板との間に封止空間としての基準圧力室を構成するものであり、当該基準圧力室にゲージ抵抗を封止している。
このような圧力センサは、第1基板における薄肉部が、圧力に応じて変位するダイアフラムとして構成される。そして、当該薄肉部に圧力が印加されると、薄肉部が変位してゲージ抵抗の抵抗値が変化するため、抵抗値に応じた電気信号がセンサ信号として出力される。
このような圧力センサは、第1基板に凹部およびゲージ抵抗を形成すると共に第2基板に窪み部を形成した後、第1基板と第2基板とを貼り合わせることにより製造される。
特開2012−195442号公報
しかしながら、上記圧力センサでは、第2基板における窪み部のところの薄肉部分が、封止空間内の圧力や両基板の貼り合わせ時の成形圧力、あるいは、センサを測定部材に組み付けるときに印加される圧力等により、基板厚さ方向に変形しやすく、ダメージを受けやすい。
そのため、この第2基板における窪み部による薄肉部分の機械的強度の向上が要望される。ここで、単純には、第2基板における窪み部による薄肉部分を厚くするために、第2基板全体を厚いものとすればよい。しかし、この場合、圧力センサにおける第2基板の厚さ方向への体格が大型化することとなり、好ましくない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、薄肉部を有する第1基板と薄肉部に対応した部位に窪み部を有する第2基板とを貼り合わせてなる圧力センサにおいて、第2基板を厚くすることなく、第2基板における窪み部による薄肉部分の機械的強度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(10a)および一面と反対側の他面(10b)を有し、一面側に薄肉部(15a)を構成する凹部(15)が他面側に形成されている第1基板(10)と、第1基板の一面と接合される一面(20a)を有し、一面のうち凹部と対向する部分に、第1基板との間に封止空間(30)を構成する窪み部(20c)が形成された第2基板(20)と、を備え、
窪み部の底部には、第2基板における窪み部による薄肉部分が第2基板の厚さ方向へ変形するのを抑制するための梁(40)が、設けられていることを特徴とする力学量センサが提供される。
それによれば、第2基板における窪み部による薄肉部分を厚くしなくても、当該薄肉部分は、梁によって厚さ方向への変形を抑制されるから、第2基板を厚くすることが不要となる。よって、本発明によれば、第2基板を厚くすることなく、第2基板における窪み部による薄肉部分の機械的強度を向上させることができる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の力学量センサにおいては、さらに、窪み部の底部には、第1基板における薄肉部の第1基板の厚さ方向への過大な変形を抑制するストッパとしての突起(50)が設けられていることが好ましい。
それによれば、圧力印加等により第1基板の薄肉部が、第2基板側に向かって厚さ方向に変形したとき、当該薄肉部が突起に当たって過大な変形が止められるため、当該薄肉部のダメージも防止しやすくなる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態にかかる力学量センサとしての圧力センサを示す概略断面図である。 図1に示される圧力センサにおける第2基板の窪み部の平面構成を示す概略平面図である。 上記第1実施形態における効果を示すための第2基板における貫通電極部の近傍を模式的に示す断面図である。 上記第1実施形態における第1の変形例としての第2基板の窪み部の平面構成を示す概略平面図である。 上記第1実施形態における第2の変形例としての第2基板の窪み部の平面構成を示す概略平面図である。 本発明の第2実施形態にかかる第1の例としての圧力センサにおける第2基板の窪み部の平面構成を示す概略平面図である。 上記第2実施形態にかかる第2の例としての圧力センサにおける第2基板の窪み部の平面構成を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる力学量センサついて、図1、図2を参照して述べる。本実施形態では、力学量センサを、たとえば自動車などの車両に搭載され、車両用の各種電子装置を駆動するための圧力センサとして適用したものとして述べる。
図1に示されるように、本実施形態の圧力センサは、センサ基板としての第1基板10に、キャップとしての第2基板20が接合された構成とされている。
第1基板10は、支持基板11、絶縁膜12、半導体層13が順に積層され、矩形板状とされたSOI(Silicon on Insulator)基板14を用いて構成されている。そして、半導体層13のうち絶縁膜12側と反対側の面が第1基板10の一面10aとされ、支持基板11のうち絶縁膜12側と反対側の面が第1基板10の他面10bとされている。
なお、本実施形態では、SOI基板14が第1基板10を構成する半導体基板に相当している。また、支持基板11および半導体層13としてシリコン基板が用いられ、絶縁膜12として酸化膜(SiO2)等が用いられる。この第1基板10には、他面10b側に凹部15が形成されることにより、この凹部15の底部として一面10a側に薄肉部15aが構成されている。
具体的に、支持基板11には、一端部側(図1中、紙面右側の端部側)に絶縁膜12に達する断面矩形状の凹部15が形成されて薄肉部15aが構成されている。本実施形態では、この薄肉部15aは、凹部15の底面となる絶縁膜12および半導体層13で構成されている。
なお、本実施形態では、凹部15の底面すなわち薄肉部15aは、平面形状が矩形状とされている。そして、薄肉部15aのうち半導体層13には、センシングを行うセンシング素子として、圧力によって抵抗値が変化するゲージ抵抗16が形成されている。このゲージ抵抗16は、拡散抵抗等よりなる。
そして、半導体層13には、薄肉部15aよりも他端部側(図1中、紙面左側の端部側)に配線層17が形成されている。この配線層17は、半導体層13内を適宜引き回されることにより、図1とは異なる別断面において、各ゲージ抵抗16の接続点と電気的に接続されている。
第2基板20は、一面21aおよび他面21bを有するシリコン基板21と、シリコン基板21の一面21aに形成され、シリコン基板21および半導体層13と異なる熱膨張係数を有する絶縁膜22と、シリコン基板21の他面21bに形成された絶縁膜23とを有している。そして、シリコン基板21の一面21a側の絶縁膜22が、第1基板10の一面10aを構成する半導体層13と接合されている。
また、これらシリコン基板21の一面21aに形成された絶縁膜22と、シリコン基板21の他面21bに形成された絶縁膜23とは、酸化膜(SiO2)等の絶縁材料で構成されている。
なお、本実施形態では、シリコン基板21の一面21a側の絶縁膜22のうちシリコン基板21側と反対側の面が、第2基板20の一面20aとされ、シリコン基板21の他面21b側の絶縁膜23のうちシリコン基板21側と反対側の面が、第2基板20の他面20bとされている。
また、本実施形態では、第2基板20において、シリコン基板21が、第1基板10と対向する一面21aを有する基板に相当し、一面20a側の絶縁膜22が、接合部材に相当している。
そして、第2基板20においては、シリコン基板21のうち第1基板10の薄肉部15aと対向する部分に、窪み部20cが形成されている。この窪み部20cは、シリコン基板21の一面21c側をエッチングする等により形成されている。この窪み部20cについては、図2も参照して、後で詳しく述べることとする。
これにより、第1基板10と第2基板20との間には、基準圧力室30が構成されている。この基準圧力室30は、第1基板10と窪み部20cとの間の空間によってゲージ抵抗16を封止する封止空間に相当する。たとえば、第1基板10と第2基板20とを、真空条件下で接合する場合、基準圧力室30は真空圧とされる。
また、図1に示されるように、第2基板20には、第2基板20の一面20aから当該一面とは反対側の他面20bまで貫通する、つまり、第2基板20を厚さ方向に貫通する複数の貫通電極部24が形成されている。
具体的には、各貫通電極部24は、シリコン基板21および絶縁膜22、23を貫通して配線層17を露出させる貫通孔24aを備えている。そして、各貫通電極部24は、この貫通孔24aと、貫通孔24aの壁面に形成された絶縁膜24bと、この絶縁膜24b上に形成され且つ配線層17と電気的に接続された貫通電極24cとを備えて形成されている。
そして、貫通電極24cと接続されて絶縁膜23上に配置された部分がワイヤ等を介して外部回路と電気的に接続されるパッド部24dとされている。なお、この貫通電極部24において、絶縁膜24bとしては、例えば、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)等が用いられ、貫通電極24cおよびパッド部24dとしては、例えば、アルミニウム等が用いられる。
ここで、第2基板20の窪み部20cについて、図1に加えて図2も参照して、さらに述べることとする。なお、図2および後述する図4、図5には、参照として、第1基板10の薄肉部15aの外形、つまり凹部15の底部の外形を破線にて示してある。
図1、図2に示されるように、窪み部20cの底部には、梁40が設けられている。図2に示される例では、梁40は、窪み部20cの底部の周辺部にて当該底部より突出し、矩形枠状に配置された凸部分として、構成されている。そして、ここでは、梁40は、矩形状をなす窪み部20cの底部の各辺に沿った矩形枠状とされている。
この梁40により、第2基板20における窪み部20cによる薄肉部分が第2基板20の厚さ方向へ変形することが抑制されている。さらに言えば、この梁40は、第2基板20における窪み部20cによる薄肉部分について、厚さ方向に加わる圧力に対する機械的強度を向上させる補強部として、構成されている。
また、本実施形態では、図1、図2に示されるように、さらに、窪み部20cの底部には、梁40とは別体に、ストッパとしての突起50が設けられている。図2に示される例では、突起50は、窪み部20cの底部のうち第1基板10の薄肉部15aの中央部に対応する部位に設けられている。そして、上記のように、梁40は、窪み部20cの底部のうち突起50の周辺側に設けられた形とされている。
この突起50も、窪み部20cの底部より突出するものであり、第1基板10における薄肉部15aが第1基板10の厚さ方向にて第2基板20側へ変形したときに、その過大な変形を抑制するストッパとして機能するものである。具体的には、薄肉部15aが過大な変形を行ったとき、薄肉部15aが突起50に当たって、それ以上変形しないようになっている。
さらに言えば、薄肉部15aが過大な変形を行ったときに、最初に当たるのは突起50であり、梁40に当たることは抑制される。そのため、突出高さについて言えば、突起50と梁40とは同等であるか、もしくは、突起50の方が梁40よりも大きい方が望ましいと言える。
このような梁40および突起50は、第2基板20の一面20aにて窪み部20cを形成するとき、第2基板20の半導体部分すなわちシリコン基板21をエッチングする等により、窪み部20cとともに形成される。窪み部20cをエッチングする場合、たとえば、窪み部20cのうち梁40や突起50の部分をそれ以外の部分に対して、エッチング深さを選択的に変えてやればよい。
また、上述したが、第1基板10の薄肉部15aには、センシング素子としてのゲージ抵抗16が設けられている。そして、配線層17は、図1に示されるように、第1基板10の一面10a側すなわち半導体層13にて、ゲージ抵抗16と電気的に接続されて薄肉部15aから薄肉部15a以外の部位へ延びるものとされている。
また、上述したが、図1に示されるように、貫通電極部24は、第2基板20のうち窪み部20c以外の部位に設けられ、第2基板20の一面20aから他面20bまで貫通して配線層17と電気的に接続されている。ここで、図1に示されるように、貫通電極部24は、第2基板20の他面20bから一面20aに向かって径が小さくなる円錐形をなすものとされている。
そして、このような圧力センサは、第1基板10における薄肉部15aが、圧力に応じて変位するダイアフラムとして構成される。そして、第1基板10の他面10b側から、この薄肉部15aに圧力が印加されると、薄肉部15aが変位してゲージ抵抗16の抵抗値が変化するため、抵抗値に応じた電気信号がセンサ信号として出力される。
このような圧力センサは、上記特許文献1等に示される従来のものと同様にして製造される。具体的には、第1基板10にエッチングにより凹部15を形成するとともに、半導体プロセスによりゲージ抵抗16や配線層17等を形成する。
一方で、第2基板20にエッチングにより窪み部20c、梁40、突起50を形成するとともに、半導体プロセスにより貫通電極部24等を形成する。そして、第1基板10と第2基板20とを貼り合わせる。これにより、圧力センサが製造される。
ところで、本実施形態によれば、第2基板20における窪み部20cによる薄肉部分を厚くしなくても、当該薄肉部分は、梁40によって厚さ方向への変形を抑制されるから、第2基板20を厚くすることが不要となる。よって、本実施形態によれば、第2基板20を厚くすることなく、第2基板20における窪み部20cによる薄肉部分の機械的強度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、さらに、窪み部20cの底部には、ストッパとしての突起50が設けられている。そのため、圧力印加等により第1基板10の薄肉部15aが、第2基板20側に向かって厚さ方向に変形したとき、薄肉部15aが突起50に当たって過大な変形が止められるから、薄肉部15aのダメージも防止しやすくなる。
また、本実施形態によれば、窪み部20cの底部において、突起50は、第1基板10の薄肉部15aの中央部に対応する部位に設けられ、梁は、突起50の周辺側に設けられている。
第1基板10の薄肉部15aにおいては、圧力印加等によって厚さ方向に最大変位しやすいのは、中央部である。そのため、上記のように突起50を薄肉部15aの中央部に対向させれば、薄肉部15aのうちで最大変位しやすい中央部にて過大な変形を止めることができ、薄肉部15aのダメージ防止の点で望ましい。
また、上述したように、第2基板20における窪み部20cによる薄肉部分は、厚くしなくても、梁40によって厚さ方向への変形を抑制されるから、第2基板20を厚くすることが不要となり、むしろ、梁40の効果により、第2基板20全体を薄くすることも可能である。
そうすると、この場合、第1基板10と第2基板20とを合わせた厚さ方向、つまり、第1基板10と第2基板20の積層方向へのセンサ体格を小型化することができる。
また、図3に示されるように、第2基板20全体の厚さを厚さT1から厚さT2へと薄くした場合、円錐形の貫通電極部24において第2基板20の他面20bに位置する部分の径を、径D1から径D2まで小さくできる。
つまり、第2基板20全体を薄くした場合、第2基板20の他面20b側から視て、貫通電極部24の平面サイズを小さくすることができ、第2基板20の他面20bにおける貫通電極部24の占有スペースを低減できるという利点もある。
ここで、図4、図5を参照して、窪み部20cの底部における梁40および突起50の変形例について述べておく。図4、図5ともに、窪み部20cの底部において、突起50は、第1基板10の薄肉部15aの中央部に対応する部位に設けられ、梁は、突起50の周辺側に設けられている。
ここで、図4に示される第1の変形例では、梁40は矩形枠状に配置された凸部分として、構成されているが、上記図2のものに比べて、本例の梁40は、突起50を中心に45°程度、回転した位置とされている。また、図5に示される第2の変形例では、梁40は、矩形状をなす窪み部20cの底部の対向する2辺に沿った2本の棒状のものとされている。
これら、図4、図5の例によっても、上記した本実施形態における梁40および突起50の効果が発揮される。なお、突起50については、第1基板10の薄肉部15aの中央部に対応した位置に設けられているが、突起50は、1個ではなく複数個の集合体よりなるものであってもよい。
さらに言えば、梁40および突起50の配置位置や形状、個数については、これら変形例に限定されるものではなく、上記した本実施形態の効果を奏するものであれば、適宜、設計変更可能であることはもちろんである。ただし、いずれにせよ、突起50は、第1基板10の薄肉部15aの中央部に対応する部位に設けられた方が望ましいことは、上述のとおりである。
また、上記図2、図4、図5では、第2基板20の窪み部20cの平面サイズが第1基板10の薄肉部15aの平面サイズよりも一回り大きいものであった。しかし、第1基板10の薄肉部15aの平面サイズが第2基板20の窪み部20cの平面サイズと同等か、それよりも一回り大きいものであってもよい。
(第2実施形態)
図6、図7を参照して、本発明の第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。上記第1実施形態では、上記図1、図2に示したように、窪み部20cの底部には、梁40とは別体に、突起50が設けられていた。
これに対して、図6、図7に示されるように、本実施形態では、梁40と突起50とは、窪み部20cの底面(つまり底部)より突出する連続した一体の部材として形成されている。
図6に示される第1の例では、この一体の部材は、4個の先端部が矩形状の窪み部20cの底部の各辺に位置する十字形状のパターンをなしている。また、図7に示される第2の例では、この一体の部材は、4個の先端部が矩形状の窪み部20cの各隅部に位置する十字形状のパターンをなしている。
そして、各例における十字形状のパターンをなす一体の部材において、薄肉部15aの中央部に対応した部位に位置する十字の交差部が突起50を構成し、当該交差部から延びる棒状の部分が梁40を構成している。つまり、梁40の一部が突起50を兼用した構成を実現しているともいえる。
(他の実施形態)
なお、第2基板20を厚くすることなく、第2基板20における窪み部20cによる薄肉部分の機械的強度を向上させるという効果を発揮するためには、少なくとも梁40だけあればよく、突起50は無い構成であってもよい。
また、梁40や突起50は、第2基板20のシリコン基板21自身のエッチングによりシリコン基板21よりなるものとして形成されることに限定するものではなく、シリコン基板21とは別材質にて形成されたものであってもよい。たとえば、窪み部20cの底部に別途、樹脂膜やシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等の絶縁膜を選択的に形成することにより、これを梁40や突起50として構成するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、第1基板10の薄肉部15aを、圧力検出を行うダイアフラムとして構成されたものとすることで、力学量センサとしての圧力センサが構成されていた。しかし、力学量センサとしては圧力センサに限定されるものではなく、加速度センサ等であってもよい。この場合、たとえば、第1基板10の薄肉部15aを、センシング素子としての可動電極や固定電極等を構成する櫛歯構造体がパターニング形成されたものとすればよい。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能であり、また、上記各実施形態は、上記の図示例に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 第1基板
10a 第1基板の一面
10b 第1基板の他面
15 凹部
15a 薄肉部
20 第2基板
20a 第2基板の一面
20c 窪み部
30 封止空間
40 梁

Claims (7)

  1. 一面(10a)および前記一面と反対側の他面(10b)を有し、前記一面側に薄肉部(15a)を構成する凹部(15)が前記他面側に形成されている第1基板(10)と、
    前記第1基板の一面と接合される一面(20a)を有し、前記一面のうち前記凹部と対向する部分に、前記第1基板との間に封止空間(30)を構成する窪み部(20c)が形成された第2基板(20)と、を備え、
    前記窪み部の底部には、前記第2基板における前記窪み部による薄肉部分が前記第2基板の厚さ方向へ変形するのを抑制するための梁(40)が、設けられている力学量センサ。
  2. さらに、前記窪み部の底部には、前記第1基板における前記薄肉部の前記第1基板の厚さ方向への過大な変形を抑制するストッパとしての突起(50)が設けられている請求項1に記載の力学量センサ。
  3. 前記突起は、前記窪み部の底部のうち前記第1基板の前記薄肉部の中央部に対応する部位に設けられ、
    前記梁は、前記窪み部の底部のうち前記突起の周辺側に設けられている請求項2に記載の力学量センサ。
  4. 前記梁と前記突起とは、前記窪み部の底面より突出する連続した一体の部材として形成されている請求項2または3に記載の力学量センサ。
  5. 前記薄肉部には、センシングを行うセンシング素子(16)が設けられており、
    前記第1基板の一面側には、前記センシング素子と電気的に接続されて前記薄肉部から前記薄肉部以外の部位へ延びる配線層(17)が設けられており、
    前記第2基板のうち前記窪み部以外の部位には、前記第2基板の一面から当該一面とは反対側の他面(20b)まで貫通し前記配線層と電気的に接続された貫通電極部(24)が設けられており、
    前記貫通電極部は、前記第2基板の他面から前記第2基板の一面に向かって径が小さくなる円錐形をなすものである請求項1ないし4のいずれか1つに記載の力学量センサ。
  6. 前記第2基板は、前記第1基板と対向する一面(21a)を有する基板(21)と、
    前記基板の一面に形成され、前記基板および前記第1基板と熱膨張係数の異なる材料で構成された接合部材(22)と、を有し、
    前記接合部材が前記第1基板の一面と接合されたものであり、
    前記窪み部は、前記基板に形成されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の力学量センサ。
  7. 前記第1基板は、支持基板(11)、絶縁膜(12)、半導体層(13)が順に積層された半導体基板であり、
    前記凹部は、前記支持基板のうち前記絶縁膜と反対側の面から前記絶縁膜に達するまで形成され、
    前記薄肉部は、前記凹部の底面を構成する前記絶縁膜および前記半導体層にて構成されている請求項1ないし6のいずれか1つに記載の力学量センサ。
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