JP2017058044A - アプリケーションプログラム燃焼装置空燃比制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用のセンサを設けることなく、燃焼装置の空燃比を適切に制御可能にする携帯型情報処理端末のアプリケーションプログラム等を提供する。【解決手段】風呂給湯器5の使用者が所持する携帯型情報処理端末10は、GPS機能で認識した自端末の位置の履歴に基づいて、風呂給湯器5の設置場所の標高を特定し、さらにインターネット上のWebサイト8にアクセス等して風呂給湯器5の設置場所の気圧、気温、湿度などの情報を逐次取得する。そして、風呂給湯器5の設置場所の標高、気圧、気温、湿度などに基づいて該設置場所の酸素濃度を導出して空燃比を算出する。この空燃比を風呂給湯器5に通知し、該空燃比で燃焼を制御させる。【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼を適切に行うための情報を給湯器等の燃焼装置に提供するように携帯型情報処理端末を機能させるアプリケーションプログラム、および燃焼装置、空燃比制御方法に関する。
一般に、燃焼ガス等の燃料を燃焼させる給湯器等の燃焼装置では、ファンでバーナに空気を送ると共に、ガス量に応じてファンの回転数(風量)を制御している。
ところで、給湯器等の燃焼装置は、平地に限らず、高地に設置される場合もある。標高1000mなどの高地では、平地に比べて空気が薄い(空気中の酸素濃度が低い)ので、燃焼に必要な酸素量を確保するためには、平地で使用する場合に比べて、多くの空気をバーナに送り込む必要がある。なお、標高1000mでの空気密度は標高0mの89%となる。
しかし、給湯器等の燃焼装置は、設置されている標高を測定する機能を持たないので、通常は、使用可能な上限の標高を標高1000m程度に規制すると共に、標高1000mの薄い空気でも適正に燃焼するように、ガス量に対するファンの回転数を設定している。
ファンの回転数を制御しても、外部からの風(逆風)がある場合や吸気口が詰まりぎみの場合には、ファンの回転数に見合った風量をバーナに供給できなくなる。このような状態では、ファンが空回りして負荷が小さくなるので、ファンの回転数に比べてファンモータの消費電力が少なくなる。そこで、ファンの回転数に比べてファンモータの消費電力が一定以上少ない場合は、消費電力を基準にファンモータを制御するように切り替える送風機制御装置が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照)。
高地に合わせてガス量に対するファンの回転数を設定する構成の場合、平地では、空気が必要以上に多く供給されて、熱効率が低下してしまう。たとえば、標高1000mに合わせると、平地では10%以上の過剰空気が供給される。そこで、供給する空気量や燃料量の質量流量をセンサで計測し、計測値を常時監視して空燃比が理論空燃比になるように制御する方法および装置が提案されている(下記特許文献2参照)。また、吸込みダクトに風速あるいは風量センサを設け、燃料供給管に燃料流量計を設け、これらの検出値に基づいて空燃比を制御する方法及び装置がある(下記特許文献3参照)。
特開平2−57817号公報 特開2002−267159号公報 特開2014−20681号公報
高地では空気が薄くなってファンモータの負荷が小さくなるので、特許文献1に開示のように消費電力でファンモータを制御すれば、空気の薄さに対応して風量をある程度は補正できる。しかし、補正可能な風量や補正の精度には限界があり、理想の空燃比を得ることはできない。ここで、ファンの消費電力でファンモータを制御する(特許文献1)場合における、補正可能限界について詳述する。
ファンの消費電力でファンモータを制御する場合、空気が薄ければ(器具の設置高度が高い、又は、低気圧に覆われて)ファンモータのモータの負荷が小さくなるので、風量を増やせば良い。
ところで、湿度の高い空気は重く感じるが、実は軽い(「空気が湿っていて重い」などという人も多いが、事実は逆)。HOの分子量18、Nの分子量28、Oの分子量32なので、気体の単位体積あたりの質量差はHO:N:O=18:28:32 である。気圧、温度が一定の場合の同一体積の気体内の分子の数は一定(22.4リットル/mol)なので、湿度が高い場合、空気(質量28.62g/mol)が水蒸気(質量18g/mol)に置き換えられて軽くなる(空気密度が小さくなる)。
他方、器具の設置高度が高い、又は、低気圧に覆われれば空気が薄くなり、高度が低く、高気圧に覆われれば空気が濃くなる。
従って、沿岸地方で海風が吹いて蒸し暑い時(高度が低くて湿度が高い場合)と、上高地でさわやかな風が吹いている場合(高度が高くて湿度が低い場合)とで、空気の重さが同じ場合がある。このように空気の重さ(空気密度)が同じ場合には、ファンの消費電力でファンモータを制御する場合のファンモータのモータの負荷が同じなので、高度が低くて湿度が高い場合であっても不完全燃焼が発生しない風量を燃焼用空気として使用する。すると高度が高くて湿度が低い場合には空気量が多くなり、理想の空燃比を得られず効率が下がる。
まず、湿度と空気の重さ(空気密度)について詳述する。気圧、温度が一定の場合の同一体積の気体内の分子の数は一定なので、空気の場合は湿度が高いほど空気中の水の分子の比率が増え、その分他の成分(窒素分子、酸素分子、アルゴンと微量の二酸化炭素)が減少する。水の分子の質量(18g/mol)は空気の主成分の窒素分子や酸素分子の質量(夫々28g/mol、32g/mol)より小さいので、湿度が高いほど空気の密度は小さくなる。空気中の水の分子(水蒸気)の割合は湿度(正確には相対湿度)でわかる。極端な例では、気温35度で湿度100%の場合、水の飽和蒸気圧は0.056気圧なので、質量28.62g/molの乾燥空気の5.6%(質量比)が18g/molの水蒸気で置き換えられることになる。
28.62*(1-0.056)+18*0.056=28.025 28.025/28.62=0.979
つまり、気温34度で湿度100%の空気の密度は乾燥空気に比べて約2パーセント空気密度が小さくなることが分かる。
次に高度と湿度の組み合わせで、ファンの消費電力でファンモータを制御する場合におけるファンモータのモータの負荷が、同じとなる事例について詳述する。
まず、標準状態について説明する。ガス器具の場合、下記検査機関で消費電力、効率等が検査される。検査条件はJISに規定されており、20℃湿度65%(常湿)となっている。
一般財団法人 日本ガス機器検査協会の住所と高度は下記の通りである。
東京事業所 東京都板橋区小豆沢4-1-10 標高:海抜20m
名古屋事業所 愛知県小牧市間々原新田字下芳池328 標高:海抜22m
大阪事業所 大阪府大阪市淀川区三津屋北2-22-62 標高:海抜0m
上述の通り、標準状態での検査は標高:海抜約14mと考えて良い。
飽和水蒸気圧(20℃)は23.39hpaなので、この時(20℃湿度65%(常湿))の空気1立方メートルの重さは1.183835137キログラム・m-3となる(1013hpa時)。また、この時の乾燥空気の重さは1.172598053キログラム・m-3となる(空気1立方メートルの重さが1.1838キログラム・m-3の時の乾燥空気の重さ 「その1」)。
次に、夏場に高気圧に覆われ、熱帯夜で汗をかいた場合には、朝にシャワーを浴びる場合があるので、これついて説明する。例えば、夏の高気圧1038hpa に覆われ、明け方の気温26℃(熱帯夜)の時を想定すると、湿度80.3%の時の飽和水蒸気圧は33.62hpaとなる。26℃湿度80.3%の空気1立方メートルの重さは1.183829779キログラム・m-3。この時の乾燥空気の重さは1.070144282キログラム・m-3となる(空気1立方メートルの重さが1.1838キログラム・m-3の時の乾燥空気の重さ 「その2」)。
ところで、北海道などでは、冬場に低気圧が通過する時に、かなり気圧が下がる場合がある。例えば、去年(2014年12月17日)では948hpaというかなり強烈に気圧が下がったこともあった。950hpaを下回ることはまれだが、950hpa台は時々あるので考慮する必要がある。例えば、気圧の低い低気圧が冬(12月〜3月)に来て、気圧が956.26hpa の時で、かつ標高がちょっと高くいところ(標高472m相当)の空気の重さ、つまり956hpa5℃湿度15%の空気1立方メートルの重さは1.183818895キログラム・m-3となる。この時の乾燥空気の重さも1.182798806キログラム・m-3となる(空気1立方メートルの重さが1.1838キログラム・m-3の時の乾燥空気の重さ 「その3」)。
上述の3つの例では、空気密度が同じ1.1838キログラム・m-3なので、ファンの消費電力でファンモータを制御する場合のファンモータのモータの負荷はいずれも同じ(ファン回転数制御は同じ)となる。従って、「その2」の時に不完全燃焼をおこさないようにファンを制御すると、「その3」の時には10%以上(=1.182798806/1.070144282)もの過剰空気が用いられ、理想の空燃比を大きく外れて効率が下がる。
次に、後述する実施の形態で使用する潜熱熱交換器を使用したガス給湯器において、理想の空燃比を大きく外れた場合に効率が下がる(本願発明を用いれば効率が上がる)状況について詳述する。
ガス給湯器において燃焼した排気ガス(例えば1700℃)中の熱を顕熱熱交換器で吸収して温水を作る。この時、排気ガスの温度は例えば250〜180℃位に下がり、熱効率は例えば80%位である。この排気ガス中には、燃料ガス(例えばメタンCH4)が燃焼して発生する水分が水蒸気として存在する。顕熱熱交換器を通過した排気ガスは潜熱熱交換器に送り込まれる。潜熱熱交換器でも顕熱を奪い、排気ガスの温度は例えば250〜180℃から例えば60〜40℃位に下がる。さらに潜熱熱交換器では潜熱も奪う(こちらがメイン)。すなわち、排気ガス中に多量に含まれる100℃の水蒸気(気体)を60〜40℃の水(液体)として、この時発生する潜熱を回収する。換言すれば、この時の排気ガス湿度は100%で、100%以上となる水分がドレン(水蒸気が変化した水に排気ガス中のNOが溶け込んだ液体)として発生する。潜熱熱交換器で回収される顕熱は微量で、回収される主な熱は潜熱となり、熱効率は例えば15%位である。この結果、潜熱熱交換器を使用したガス給湯器の熱効率は例えば95%位となる。
ところで、潜熱熱交換器の熱源のメインは排気ガス中に多量に含まれる水蒸気(気体)を水(液体)にすることで得られるが、水(液体)にすることができない場合(効率が下がる場合)がある。例えば潜熱熱交換器に送り込まれる給水温が高いと、水蒸気(気体)を水(液体)に代える効率が低下して、熱効率が下がる。それ以外にも過剰空気が多く、理想の空燃比を大きく外れている場合には、過剰空気によって本来、水(液体)にすることができた水蒸気(気体)が、水(液体)にすることができずに水蒸気(気体)のままで放出(過剰空気を湿度100%にする水分量が過剰空気中に水蒸気(気体)として溶け込んだまま放出)されてしまう場合がある。
従って、前述した「その2」の時に不完全燃焼をおこさないようにファンを制御すると、「その3」の時には10%以上(=1.182798806/1.070144282)もの過剰空気が潜熱熱交換器を通過し、本来、水(液体)にすることができた水蒸気(気体)を過剰空気が水蒸気(気体)として通過させてしまう為(過剰空気が10%多い場合では、同じ排気ガス中の湿度が100%でも、水蒸気の絶対量が1.1倍となり、潜熱として回収できない熱量が10%多くなる為)、効率が下がる。
また、特許文献2、3に開示された技術のように、質量流量などを計測するセンサを搭載すれば、理想の空燃比に近づくが、センサを搭載すると装置のコストが嵩んでしまう。また、質量流量の計測では、空気の湿度が高い場合に、空気中の水分の影響を受けて、空気中の酸素濃度を正しく計測できない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、専用のセンサを設けることなく、燃焼装置の空燃比を適切に制御可能にする携帯型情報処理端末のアプリケーションプログラムおよび燃焼装置、空燃比制御方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]燃焼装置の使用者が所持する、全地球測位システムによって自端末の位置を認識する機能を備えた携帯型情報処理端末を、
前記全地球測位システムによって認識した前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を特定する標高特定部、
前記標高取得部が特定した前記標高に基づいて前記燃焼装置に指示する空燃比を求める空燃比算出部、
前記空燃比算出部が求めた前記空燃比で燃焼を制御する指示を前記燃焼装置に送信する通知部、
として機能させる
ことを特徴とするアプリケーションプログラム。
上記発明では、燃焼装置の使用者が所持する携帯型情報処理端末の位置を全地球測位システムで計測し、該携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、燃焼装置の設置場所の標高を特定する。そして、該標高に基づいて、燃焼装置に指示する空燃比を算出し、該空燃比を燃焼装置に通知する。
[2]前記標高特定部は、前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて前記燃焼装置の設置場所の緯度経度を特定し、該緯度経度における標高を所定のWebサイトから提供される地図情報に基づいて特定する、
ことを特徴とする[1]に記載のアプリケーションプログラム。
上記発明および下記[10]、[21]に記載の発明では、Webサイトから提供される地図情報に基づいて、設置場所の緯度経度に対応する標高を取得する。
[3]前記空燃比算出部は、前記燃焼装置の設置場所における気温と湿度または気圧のうちの少なくとも一方を含む環境情報を取得し、該取得した環境情報を加味して前記空燃比を求める
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のアプリケーションプログラム。
上記発明および下記[11]、[18]に記載の発明では、同じ標高であっても、天候によって気圧、気温、湿度は時々刻々と変化するので、空気中の酸素濃度も変化する。そこで、燃焼装置の設置場所の気圧、気温、湿度などの環境情報を取得し、これを加味して、空燃比を算出する。なお、空燃比を求める為には、飽和水蒸気圧が重要であり、飽和水蒸気圧を求めるために気温と湿度の両方が必要となる。
[4]前記空燃比算出部は、前記環境情報を、所定のWebサイトから取得する
ことを特徴とする[3]に記載のアプリケーションプログラム。
上記発明および下記[12]、[19]に記載の発明では、Webサイトから環境情報を取得するので、携帯型情報処理端末がそれらの情報を取得するためのセンサを備える必要はない。
[5]前記燃焼装置は、風呂の湯張りを行う機能を有する風呂給湯器であり、
前記携帯型情報処理端末を、
前記風呂の湯張りの予約設定を受け付ける風呂予約設定部としてさらに機能させ、
前記空燃比算出部は、前記風呂予約設定部で風呂の湯張りの予約設定を受けた場合に、その予約時刻における前記環境情報の予測値を取得し、該取得した環境情報の予測値を加味して前記予約時刻の空燃比を求め、
前記通知部は、前記予約設定に基づく風呂の湯張りを前記予約時刻の空燃比で行う指示を前記予約時刻の前に前記風呂給湯器に送信する
ことを特徴とする[4]に記載のアプリケーションプログラム。
上記発明および下記[13]、[23]に記載の発明では、風呂の予約時刻に携帯型情報処理端末の電源がオフになっている場合があるので、予め、予約時刻における環境情報の予測値を取得し、該予約時刻における空燃比を求め、風呂給湯器に送信しておく。風呂給湯器は、これを記憶しておき、予約時刻に携帯型情報処理端末がオフ等のために最新の空燃比を得られない場合は、記憶しておいた予測の空燃比を用いて風呂の予約設定に係る燃焼を制御する。
[6]前記標高特定部は、前記燃焼装置の設置場所の周辺で計測された、前記携帯型情報処理端末が備える加速度センサの検出値の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を補正する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラム。
上記発明および下記[14]、[22]に記載の発明では、携帯型情報処理端末の使用者の自宅がビルの高層階にあるような場合、エレベータの昇降による加速度の変化特性を検出して、使用者の自宅の標高、すなわち、燃焼装置の設置場所の標高を補正する。
[7]前記空燃比算出部は、理想空燃比より空気量の多い空燃比を算出すると共に、前記燃焼装置の設置場所の標高が高いほど、理想空燃比に対する空気量の余裕を多くする
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラム。
上記発明および下記[16]に記載の発明では、理想空燃比より空気量の多い空燃比にすることで、標高や環境情報の値、さらにこれらから空燃比を求める演算においてある程度の誤差がある場合でも不完全燃焼や失火を防止することができる。また、演算に係る誤差は標高が高いほど増える恐れがあるので、標高が高いほど空気量の余裕を多くする。
[8][1]乃至[7]のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラムで動作する携帯型情報処理端末から指示された空燃比で燃焼を制御する
ことを特徴とする燃焼装置。
[9]燃焼装置の使用者が所持する、全地球測位システムによって自端末の位置を認識する機能を備えた携帯型情報処理端末を、
前記全地球測位システムによって認識した前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を特定する標高特定部、
前記標高特定部が特定した標高を含む、空燃比の制御情報を前記燃焼装置に送信する通知部、
として機能させる
ことを特徴とするアプリケーションプログラム。
上記発明では、全地球測位システムによって認識した携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、燃焼装置の設置場所の標高を特定し、該標高を含む、空燃比の制御情報を、燃焼装置に通知する。空燃比は該通知を受けた燃焼装置で算出される。
[10]前記標高特定部は、前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて前記燃焼装置の設置場所の緯度経度を特定し、該緯度経度における標高を所定のWebサイトから提供される地図情報に基づいて特定する
ことを特徴とする[9]に記載のアプリケーションプログラム。
[11]前記携帯型情報処理端末を、前記燃焼装置の設置場所における気温と湿度または気圧のうちの少なくとも一方を含む環境情報を取得する環境情報取得部としてさらに機能させ、
前記空燃比の制御情報の1つに前記環境情報が含まれる
ことを特徴とする[9]または[10]に記載のアプリケーションプログラム。
[12]前記環境情報取得部は、前記環境情報を、所定のWebサイトから取得する
ことを特徴とする[11]に記載のアプリケーションプログラム。
[13]前記燃焼装置は、風呂の湯張りを行う機能を有する風呂給湯器であり、
前記携帯型情報処理端末を、前記風呂の湯張りの予約設定を受け付ける風呂予約設定部としてさらに機能させ、
前記風呂予約設定部で風呂の湯張りの予約設定を受けた場合に、前記環境情報取得部は、その予約時刻における前記環境情報の予測値を取得し、前記通知部は、前記予約設定に基づく風呂の湯張りを行う際に使用する空燃比の制御情報として前記環境情報の予測値を前記風呂給湯器に前記予約時刻の前に送信する
ことを特徴とする[12]に記載のアプリケーションプログラム。
[14]前記標高特定部は、前記燃焼装置の設置場所の周辺で計測された、前記携帯型情報処理端末が備える加速度センサの検出値の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を補正する
ことを特徴とする[9]乃至[13]のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラム。
[15][9]乃至[14]のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラムが動作する携帯型情報処理端末から受信した前記制御情報に基づいて空燃比を求めて燃焼を制御する
ことを特徴とする燃焼装置。
[16]前記制御情報に基づいて、理想空燃比より空気量の多い空燃比を求めて該空燃比で燃焼を制御すると共に、当該燃焼装置の設置場所の標高が高いほど、理想空燃比に対する空気量の余裕を多くする
ことを特徴とする[15]に記載の燃焼装置。
[17]燃焼装置の設置場所の標高を特定する標高特定工程、
前記標高特定工程で特定した標高に基づいて前記燃焼装置の空燃比を求める空燃比算出工程、
前記空燃比算工程で求めた前記空燃比で前記燃焼装置の燃焼を制御する燃焼制御工程
を有する
ことを特徴とする空燃比制御方法。
上記発明では、燃焼装置の設置場所の標高を特定し、該標高に基づいて、燃焼装置に指示する空燃比を算出し、該空燃比で燃焼装置における燃焼を制御する。
[18]前記燃焼制御工程で燃焼を制御する時点における前記燃焼装置の設置場所における気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つを含む環境情報を取得する環境情報取得工程をさらに有し、
前記空燃比算出工程では、前記環境情報取得工程で取得した前記環境情報を加味して前記空燃比を算出する
ことを特徴とする[17]に記載の空燃比制御方法。
[19]前記環境情報取得工程では、前記環境情報を所定のWebサイトから取得する
ことを特徴とする[18]に記載の空燃比制御方法。
[20]前記標高特定工程では、前記燃焼装置の使用者が所持する、全地球測位システムによって自端末の位置を認識する機能を備えた携帯型情報処理端末が該機能によって認識した該携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を特定する
ことを特徴とする[17]乃至[19]のいずれか1つに記載の空燃比制御方法。
上記発明では、全地球測位システムによって認識した携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、燃焼装置の設置場所の標高を特定する。
[21]前記標高特定工程では、前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて前記燃焼装置の設置場所の緯度経度を特定し、該緯度経度における標高を所定のWebサイトから提供される地図情報に基づいて特定する、
ことを特徴とする[20]に記載の空燃比制御方法。
[22]前記標高特定工程では、前記燃焼装置の設置場所の周辺で計測された、前記携帯型情報処理端末が備える加速度センサの検出値の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を補正する
ことを特徴とする[20]または[21]に記載の空燃比制御方法。
[23]前記燃焼装置は、風呂の湯張りを行う機能を有する風呂給湯器であり、
前記携帯型情報処理端末を、前記風呂の湯張りの予約設定を受け付ける風呂予約設定部としてさらに機能させ、
前記携帯型情報処理端末で風呂の湯張りの予約設定を受けた場合に、前記携帯型情報処理端末でその予約時刻における前記環境情報の予測値を取得し、該取得した環境情報の予測値を加味して前記予約時刻の空燃比を求め、該予約時刻の空燃比を前記燃焼装置に通知し、
前記通知を受けた前記燃焼装置は、通知された予約時刻の空燃比を記憶しておき、前記予約時刻が到来したとき、前記予約設定に基づく風呂の湯張りを前記記憶してある予約時刻の空燃比で行う
ことを特徴とする[19]を引用する[20]に記載の空燃比制御方法。
本発明に係る携帯型情報処理端末のアプリケーションプログラム、燃焼装置、空燃比制御方法によれば、専用のセンサを設けることなく、燃焼装置の空燃比を適切に制御することができる。
本発明の実施の形態に係る風呂給湯器システムの構成例を示す図である。 携帯型情報処理端末の構成を示すブロック図である。 本発明に係る空燃比制御方法の概略の手順を示す流れ図である。 ユーザがエレベータに乗っているときに加速度の変化、及び速度の変化を示す図である。 高層マンションなど自宅が高層階にある場合の自宅の標高を補正する処理を示す流れ図である。 風呂給湯器アプリが、空燃比を算出して風呂給湯器に通知する処理を示す流れ図である。 空燃比算出処理(図6のステップS303)の詳細を示す流れ図である。 予約時刻の空燃比を算出する処理(図6のステップS306)の詳細を示す流れ図である。 携帯型情報処理端末から通知された空燃比で燃焼を制御する風呂給湯器の動作を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る風呂給湯器システム4の構成例を示している。風呂給湯器システム4は、本発明に係る燃焼装置としての風呂給湯器5と、タブレット端末やスマートフォンなどの携帯型情報処理端末10を備えて構成される。携帯型情報処理端末10には、該携帯型情報処理端末10を、風呂給湯器5のリモートコントローラとして機能させるためのアプリケーションプログラム(風呂給湯器アプリと略する)がインストールされている。
風呂給湯器5は、給水を加熱して所定の出湯栓3へ出湯する機能、浴槽2へ注湯(湯張り)する機能、浴槽2内の湯水を追い焚きする機能などを備えている。また、設定された予約時刻になったら浴槽2へ湯張りする風呂の予約機能を有している。
風呂給湯器システム4の使用者の自宅には、インターネットに接続された無線ルータ6が設けられ、風呂給湯器5と携帯型情報処理端末10はこの無線ルータ6が提供する無線LAN(Local Area Network)に接続されている。この接続において、風呂給湯器5のゲートウエイアドレス(無線LANルータ6のLAN側アドレス)と携帯型情報処理端末10のゲートウエイアドレスを一致させる(風呂給湯器5と携帯型情報処理端末10とをホームネットワークに接続する)。風呂給湯器5と携帯型情報処理端末10は無線ルータ6を介した無線LANを通じて通信する。
無線ルータ6を介することで、風呂給湯器5と携帯型情報処理端末10が通信可能な距離は、一定距離以内に制限される。なお、無線ルータ6を介さなくても、Bluetooth(登録商標)(ブルートゥース)等を用いて風呂給湯器5と携帯情報端末10間の通信を行うようにしてもかまわない。通信方法は特に限定されない。
インターネットには、各種のWebサーバが接続されており、携帯型情報処理端末10は、インターネット上の任意のWebサイト8から各種の情報を取得することができる。なお、環境情報はWeb経由に限らず、TVのデータ連動(データ放送)の天気情報を、地デジTV内の無線LAN経由でもらうようにしても良い。床下換気扇内の温度・湿度センサーから情報をもらうようにしても良い。環境情報の取得方法は特に限定されない。
携帯型情報処理端末10は、風呂給湯器アプリを使用することで、風呂給湯器5のリモートコントローラとして機能する。すなわち、風呂給湯器5の運転に関する指示を使用者から受け付ける機能および風呂給湯器5の運転状態を表示する機能などを果たす。たとえば、給湯温度の設定、風呂温度の設定、風呂の予約設定、風呂の自動運転(浴槽2に注湯し、風呂設定温度に保持する機能)のオン/オフ、などの指示を受け付けたり、これらに関する情報やエラー情報を表示したりする。
風呂給湯器5のリモコンとして機能する携帯型情報処理端末10は、使用者から受け付けた設定や指示の内容を風呂給湯器5に送信する。また、風呂給湯器5から各種の情報を受信して表示する。
さらに風呂給湯器5のリモコンとして機能する携帯型情報処理端末10は、風呂給湯器5の設置場所の標高および気温、湿度、気圧などの環境情報に応じた空燃比を求めて風呂給湯器5に通知する機能を果たす。風呂給湯器5は、携帯型情報処理端末10から通知された空燃比で燃焼を制御する。
図2は、携帯型情報処理端末10の概略構成を示している。携帯型情報処理端末10は、当該携帯型情報処理端末10の動作を統括制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11を備えている。CPU11には、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、不揮発メモリ14、操作部15、表示部16、通信部17、姿勢検出部18、GPS機能部19、音声出力部20、カメラ(カメラデバイス)21などが接続されている。
ROM12には、各種の固定データが格納される。不揮発メモリ14は、電源をオフにしても記憶内容を保持する書き換え可能なメモリであり、OS(Operating System)のプログラム、風呂給湯器アプリを含む各種のアプリケーションプログラム、各種の設定内容などが記憶される。
CPU11が不揮発メモリ14に格納された風呂給湯器アプリを実行することで、携帯型情報処理端末10は風呂給湯器5のリモコンとして機能する、また風呂給湯器5の設置場所の標高を特定したり、空燃比を演算したりする機能を果たす。RAM13はCPU11がアプリケーションプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや表示データを一時記憶するメモリとして使用される。
表示部16は、操作画面や設定画面など任意の内容を表示可能な液晶ディスプレイなどで構成される。操作部15は、ユーザから各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作部15は、表示部16の画面上に設けられ、指やペンなどによって押下された位置を検出するタッチパネル15aのほか、少数のハードキーなどで構成される。
通信部17は、無線LANによって風呂給湯器5や他の外部装置、インターネット上のWebサイト8と通信する機能を果たす。
姿勢検出部18は、ジャイロや加速度センサを利用して携帯型情報処理端末10の姿勢を検出する。姿勢検出部18により、携帯型情報処理端末10が縦長の向きで使用されているか、横長の向きで使用されているか等が検出される。また、姿勢検出部18の加速度センサの検出値から、当該携帯型情報処理端末10の所持者の自宅が高層マンションの高層階にあるような場合にエレベータによる昇降を検出し、自宅の標高を補正する。
GPS機能部19は、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)を利用して、携帯型情報処理端末10の現在の位置(緯度、経度、高度)を特定する機能を果たす。
音声出力部20は、アンプ、スピーカを備え、電気的な音声信号を音波に変換して出力する。カメラデバイス21は、携帯型情報処理端末10の背面に、あるいは背面と正面にそれぞれ設けられる。
風呂給湯器5は、当該風呂給湯器5の動作を制御する制御基板30を備えている(図1参照)。制御基板30は、CPU、ROM、RAMを主要部として構成されており、CPUがROMに格納されているプログラムを実行することで、風呂給湯器5として機能が実現される。制御基板30は、無線LANに接続して通信するための通信I/F(Interface)、風呂給湯器5が備える各センサの検出値を入力する入力I/F、ガス比例弁、送風ファンなどに制御信号を出力する出力I/Fを備えている。
次に、風呂給湯器システム4が採用する空燃比制御方法の概略手順を説明する。
図3は、本発明に係る空燃比制御方法の概略の手順を示す流れ図である。まず、風呂給湯器5の設置場所の標高を特定する(ステップS101)。標高の特定方法は後述する。
次に、風呂給湯器5の設置場所の気圧、気温、湿度などの環境情報を取得する(ステップS102)。そして、設置場所の標高と、気圧、気温、湿度などの環境情報とから設置場所の空気中の酸素濃度を計算で求める(ステップS103)。この酸素濃度に基づいて、空燃比を算出し(ステップS104)、算出した空燃比で風呂給湯器5におけるガスの燃焼を制御する(ステップS105)。
標高が同じでも、天気(高気圧、低気圧)に依存して実際の気圧は変化する。また、気温が高いと空気密度は低くなる。湿度が高いと空気の単位質量に占める酸素量は少なくなる。そこで、気圧、気温、湿度などの環境情報を加味することで、より高い精度で酸素濃度を求めて空燃比を算出することができる。なお、環境情報を得ることなく、標高のみから設置場所の気圧を求め、該気圧から酸素濃度を求めて空燃比を算出するようにしてもよい。
ステップS105では、理想空燃比(燃料が完全燃焼するために必要な最小空気量と燃料との比率)よりも、若干、空気量を多くした空燃比を求める。理想空燃比より空気量の多い空燃比にすることで、標高や環境情報の値、さらにこれらから空燃比を求める演算にある程度の誤差があった場合でも不完全燃焼や失火を防止することができる。また、演算に係る誤差は標高が高いほど増える恐れがあるので、標高が高いほど空気量の余裕を多くする。なお、算出する空燃比を理想空燃比に近い値にすることで、熱効率を高めることができる。たとえば、熱効率が95%から96%に1%程度改善される。
風呂給湯器5では、送風ファンで空気を送り込むことによってケーシング内の圧力が上昇すると、ガス比例弁の制御値よりもバーナの炎口から実際に噴出するガス量が減少するので、これを補償するために、ケーシング内の圧力をガス比例弁にフィードバックさせる背圧補償機構を設けることがある。そこで、風呂給湯器5が背圧補償機構を備える場合には、これを考慮に入れて、空燃比を算出する。すなわち、背圧補償機構を用いると、これを採用しない場合に比べてガス吐出量が増える(制御値よりも燃料の比率が高くなる)ように補償されるので、背圧補償機構がある場合は、これが無い場合に比べて、燃料の比率が低くなる(背圧補償機構で補償される分だけ低くなる)ように、空燃比を算出する。
次に、風呂給湯器5の設置場所の標高の特定方法について説明する。設置場所の標高の特定方法には以下のようなものがある。
(1)ユーザに自宅の位置を指定させる方法
たとえば、ユーザが風呂給湯器5の設置場所の近く(たとえば、ユーザの自宅のリビング)に居るときに、風呂給湯器アプリが稼働している携帯型情報処理端末10に対して、現在自宅に居る旨の入力操作をユーザに行ってもらい、GPS機能を使用して、そのときの携帯型情報処理端末10の位置の緯度、経度、標高を取得し、これを風呂給湯器5の設置場所に特定する。
(2)ユーザの行動パターンからユーザの自宅(風呂給湯器5の設置場所)を特定する方法
たとえば、携帯型情報処理端末10が備えるGPS機能を利用して、携帯型情報処理端末10の位置の履歴を記録し、該履歴を解析してユーザの自宅の位置(風呂給湯器5の設置場所)を特定する。
携帯型情報処理端末10の位置の履歴の解析は、たとえば、以下のような条件で行う。
・一定時間以上、同じ姿勢が継続している、
・夜間である、
・携帯型情報処理端末10が充電中である、
・毎日、同じ場所に戻ってきている、
・風呂の自動運転が行われている時間に居る場所である、
・風呂給湯器5と通信可能な状態のときに居る場所である、
などの条件から、自宅に居ると推定されたときのGPS情報から自宅の場所(緯度、経度、標高)を特定する。
以上のようにしてGPS機能から求めた標高をさらに正確な自宅の標高になるように補正してもよい。
(補正1)
GPS機能により求まる標高は、楕円体高であるので、実際の標高とはある程度の誤差が生じる。そこで、インターネット上の地図情報を提供する所定のWebサイトにアクセスして、GPS機能で求めた自宅の緯度経度における標高を取得する。あるいは、GPS機能で求めた自宅の緯度経度におけるジオイド高をWebサイトあるいはGPS機能部19が保有する情報から取得し、GPS機能で求めた標高からジオイド高を差し引いて、実際の標高を求めるようにしてもよい。
(補正2)自宅が高層階にある場合の補正
補正1による補正後の標高は、自宅の緯度経度における地表の標高である。近年は、数十階の高層マンションもあるため、たとえば、地表から自宅までの高さが100mほどになることもある。このような場合、ユーザは、エレベータで移動すると想定されるので、エレベータに乗っている間の加速度の変化の履歴から自宅のある場所の地表からの高さを算出し、これを加えて、標高を補正する。
図4(a)は、ユーザがエレベータに乗っているときに携帯型情報処理端末10の姿勢検出部18が有する加速度センサが検出した検出値の一例を示している。加速度を積分することで、同図(b)に示すように、ユーザが乗っているエレベータの速度の変化特性を取得できる。区間Aは上昇を開始した直後の加速区間、区間Bは一定速度で上昇している定常区間、区間Cは減速区間である。同図(b)の特性を、上昇開始から停止までの間で積分すれば、ユーザがエレベータに乗って移動した距離(高さ)を求めることができる。
図5は、高層マンションなど自宅が高層階にある場合の補正処理の流れを示している。まず、既に求めてある自宅(風呂給湯器5の設置場所)の緯度・経度と、携帯型情報処理端末10のGPS機能部19が現在検出している携帯型情報処理端末10の位置とを比較して、携帯型情報処理端末10が自宅の周辺に居るか否かを判断し、自宅の周辺に居る場合は、携帯型情報処理端末10の姿勢検出部18が有する加速度センサの検出値を携帯型情報処理端末10で記録する(ステップS201)。
記録した加速度センサの検出値に、エレベータの昇降と思われる加速度の変化があるか否かを判定する(ステップS202)。エレベータの昇降と推定される加速度の変化がある場合は(ステップS203;Yes)、その部分の加速度の変化特性から、ユーザがエレベータに乗って移動した距離(高さ)を算出し(ステップS204)、地表の標高にこれを加算して設置場所の標高を補正する(ステップS205)。記録した加速度センサの検出値にエレベータの昇降と思われる加速度の変化がない場合は(ステップS203;No)、標高を補正せずに、本処理を終了する。
次に、携帯型情報処理端末10が風呂給湯器5に対して空燃比を通知する動作について説明する。
携帯型情報処理端末10は、前述のようにして求めた風呂給湯器5の設置場所の緯度、経度、標高を記憶しておく。
図6は、風呂給湯器アプリが、空燃比を算出して風呂給湯器5に通知する処理の流れを示している。本処理は、携帯型情報処理端末10が風呂給湯器5と無線LANで通信可能な状態にあるときのみ動作する。
まず、風呂給湯器5の運転がオンか否かを判断する(ステップS301)。運転がオフならば(ステップS301;No)、運転がオンになるのを待つ。運転がオンならば(ステップS301;Yes)、風呂給湯器5に空燃比を前回通知してから一定時間以上が経過したか否かを調べる(ステップS302)。運転オンの直後は、この判断はYesになる。一定時間は、たとえば、1時間等であり、風呂給湯器5の設置場所の気圧や気温、湿度が一定以上変化する可能性のある時間とする。
前回の通知から一定時間が経過していれば(ステップS302;Yes)、空燃比を算出し(ステップS303)、算出した空燃比を風呂給湯器5に通知して(ステップS304)、ステップS305へ移行する。空燃比算出処理の詳細は後述する。
前回の通知から一定時間が経過していなければ(ステップS302;No)、ステップS305に移行する。
ステップS305では、風呂の予約設定が行われたか否かを判定する。風呂の予約設定が行われなければ(ステップS305;No)、ステップS301に戻って処理を継続する。
風呂の予約設定が行われた場合は(ステップS305;Yes)、予約時刻に風呂の湯張りを行う際に使用すべき空燃比を算出する(ステップS306)。そして、算出した空燃比を風呂給湯器5に通知して(ステップS307)、ステップS301に戻って処理を継続する。ここでは、風呂の予約設定が行われたとき、該予約設定に係る情報の1つとして、予約時刻の空燃比が風呂給湯器5に通知される。
携帯型情報処理端末10で風呂の予約設定を行うときは、携帯型情報処理端末10において風呂給湯器アプリが稼働しているが、予約時刻になったとき、既に携帯型情報処理端末10の電源がオフになっている場合や、風呂給湯器アプリが稼働していない場合がある。このような場合に対応するため、上記ステップS306、S307では、風呂の予約設定が行われた時点で、予約時刻の空燃比の予測値を予め算出して風呂給湯器5に通知している。
図7は、空燃比算出処理(図6のステップS303)の詳細を示す流れ図である。風呂給湯器アプリが稼働している携帯型情報処理端末10は、気圧配置に関するデータを提供するインターネット上の所定のWebサイトにアクセスして、風呂給湯器5の設置場所(緯度・経度)の海抜0mにおける現在の気圧データを取得する(ステップS321)。
次に、取得した設置場所の海抜0mにおける気圧データを、風呂給湯器5の設置場所の標高で補正して、該標高における気圧を算出する(ステップS322)。たとえば、以下の式で算出する。
標高Hでの気圧=地上の気圧×(1−気温変化率×標高H÷(地上の気温+273.2)5.258
たとえば、地上の気圧を1013.25hPa、地上の気温を15℃、標高Hを1000m、気温の変化率を0.0065℃/m とすると、標高1000mでの気圧は、898.721hPaと算出される。
次に、風呂給湯器5の設置場所の現在の気温、湿度を取得する(ステップS323)。気温、湿度は、携帯型情報処理端末10がセンサを備えている場合は、そのセンサの検出値を取得してもよい。また、気象情報を提供するインターネット上の所定のWebサイトにアクセスして、設置場所の現在の気温、湿度を取得してもよい。
風呂給湯器アプリは、ステップS322で補正後の標高、ステップS323で取得した気温、湿度に基づいて、風呂給湯器5の設置場所の酸素濃度を算出する(ステップS324)。たとえば、気圧、気温、湿度から、その場所の空気中の酸素濃度を求める換算式を記憶しておき、任意の気圧、気温、湿度からその場所の酸素濃度を求める。あるいは、各気圧、気温、湿度における酸素濃度を予めテーブル等に記憶しておき、該当する酸素濃度をそのテーブルから取得してもよい。
そして、ステップS324で求めた、酸素濃度から空燃比を算出して(ステップS325)、本処理を終了する。ここでは、前述したように、理想空燃比より空気量がやや多くなる空燃比を求める。また、標高が高いほど理想空燃比に対する空気量の余裕を多くするようにして空燃比を算出する。
図8は、予約時刻の空燃比を算出する処理(図6のステップS306)の詳細を示す流れ図である。風呂給湯器アプリで動作する携帯型情報処理端末10は、気圧配置に関するデータを提供可能なインターネット上の所定のWebサイトにアクセスして、風呂給湯器5の設置場所(緯度・経度)の海抜0m、かつ予約時刻における気圧データの予報値を取得する(ステップS341)。
次に、その気圧データの予報値を、風呂給湯器5の設置場所の標高で補正して、該標高における、予約時刻の気圧の予測値を算出する(ステップS342)。
次に、風呂給湯器5の設置場所の予約時刻における気温、湿度の予報値を、気象情報を提供するインターネット上の所定のWebサイトにアクセスして取得する(ステップS343)。風呂給湯器アプリは、ステップS342で補正して得た標高およびステップS343で取得した気温、湿度の予測値に基づいて、風呂給湯器5の設置場所の予約時刻における酸素濃度(予測値)を算出する(ステップS344)。そして、該酸素濃度から空燃比を算出して(ステップS345)、本処理を終了する。ここでは、前述したように、理想空燃比より空気量がやや多くなる空燃比を求める。また標高が高いほど、空気量の余裕を多くする。
図9は、携帯型情報処理端末10から通知された空燃比で燃焼を制御する風呂給湯器5の動作を示す流れ図である。携帯型情報処理端末10から空燃比を受信すると(ステップS401;Yes)、その受信した空燃比を燃焼制御で使用する空燃比に設定する(ステップS402)。風呂給湯器5は、給湯や湯張りのためにバーナで燃焼ガスを燃焼させる場合には、ステップS402で設定した空燃比になるように、燃焼ガスおよび空気の供給量を制御する。
携帯型情報処理端末10から予約時刻の空燃比を受信した場合は(ステップS403;Yes)、その受信した空燃比を、風呂の予約設定に対応付けて記憶する(ステップS404)。本実施の形態では、風呂の予約設定に係る情報の1つとして予約時刻の空燃比が通知され、風呂給湯器5は、該風呂の予約設定に係る情報全体を記憶する。
風呂の予約設定が成されている場合は、その予約時刻が到来して風呂の湯張りを開始するか否かを判定する(ステップS405)。風呂の予約設定に係る湯張りを開始しない場合は(ステップS405;No)、ステップS401に戻る。
風呂の予約設定に係る湯張りを開始する場合は(ステップS405;Yes)、過去の一定時間内に、ステップS402の空燃比の設定があったか否かを調べる(ステップS406)。過去の一定時間内に、ステップS402の空燃比の設定があれば(ステップS406;Yes)、その空燃比を使用して風呂の湯張りに係る燃焼制御を行う(ステップS407)。
過去の一定時間内に、ステップS402の空燃比の設定が成されていない場合は(ステップS406;No)、ステップS404で記憶した予約時刻の空燃比を使用して風呂の湯張りに係る燃焼制御を行う(ステップS408)。
このように風呂給湯器システム4では、携帯型情報処理端末10が有するGPS機能やインターネット上のWebサイトから情報を取得する機能などを利用して、風呂給湯器5の設置場所における標高を特定し、該特定した標高に適した空燃比を算出して燃焼を制御するので、設置場所の標高に係らず、常に、最適な空燃比で燃焼を制御することができる。
すなわち、1000m等の上限の標高に合わせて固定の空燃比を設定する場合には、平地では、必要以上の空気を供給することになるので、排熱が増加して熱効率が低下する。これに対して、本発明では、設置場所の標高に応じた空燃比で燃焼が制御されるので、どのような標高の場所で使用しても、高い熱効率の燃焼を確保することができる。
また、携帯型情報処理端末10の機能を利用して空燃比を算出するので、質量流量を検出する特別なセンサ等を風呂給湯器5に設ける必要がなく、風呂給湯器5の製造コストを抑えることができる。また、インターネット上のWebサイトから取得した気圧、気温、湿度などの環境情報を利用して酸素濃度を算出して空燃比を決定するので、実際の設置場所の現在あるいは予約時刻における酸素濃度を、特別なセンサを使用することなく、より高い精度で求めることができ、高い精度で最適な空燃比を算出することができる。
風呂の予約設定が行われた場合は、予約時刻における気圧、気温、湿度の予報値から予約時刻における空燃比を予め算出して風呂給湯器5に記憶しておくので、予約時刻になって携帯型情報処理端末10の電源がオフである等のためにリアルタイムに空燃比を求めることができなくても、予め記憶した予約時刻の空燃比を用いて、風呂の予約設定に係る湯張りのための燃焼を制御することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、Webサイトから気圧データを取得したが、携帯型情報処理端末10が気圧センサを備える場合には、該気圧センサの検出値を利用してもよい。すなわち、設置場所の近くに携帯型情報処理端末10が存在するときの気圧センサの検出値を、風呂給湯器5の設置場所の気圧と認識して空燃比を算出してもよい。
また、実施の形態では、携帯型情報処理端末10で空燃比を算出し、該空燃比を携帯型情報処理端末10から風呂給湯器5に通知するようにしたが、空燃比の算出は風呂給湯器5で行うようにし、携帯型情報処理端末10は、設置場所の標高や気圧、気温、湿度など、空燃比の算出に必要な制御情報を風呂給湯器5に通知するようにしてもよい。すなわち、図3のステップS101、S102は携帯型情報処理端末10で行い、ステップS103以降を風呂給湯器5で行うように構成されてもよい。図7、図8の場合、ステップS321、S323、S341、S343を携帯型情報処理端末10で行い、携帯型情報処理端末10から通知された設置場所の標高、気圧、気温、湿度に基づいて風呂給湯器5がステップS322、S324、S325、S342、S344、S345を行う。
実施の形態では、燃焼装置として風呂給湯器5を例示したが、燃焼装置はこれに限定されるものではない。燃料は重油、灯油であってもかまわない。給湯器の場合には、空燃比が正確になるので、不完全燃焼を防止でき熱効率も高くすることができる。暖房(例えば石油ファンヒータ)の場合には不完全燃焼(CO中毒事故)を防止でき、点火を良好にすることができる。さらに、例えば1000mを超える高地であっても安定した性能を発揮できる。
風呂給湯器5の設置場所、標高等の特定に携帯型情報処理端末10を使用したが、必ずしも携帯型情報処理端末10を使用する必要はなく、たとえば、風呂給湯器5が単独で本発明に係る空燃比制御方法を実施する構成でもかまわない。
実施の形態では、携帯型情報処理端末10は、風呂給湯器アプリにより風呂給湯器5のリモコンとして機能する例を示したが、空燃比を算出して風呂給湯器5に通知する機能、あるいは、空燃比の算出に使用する制御情報を生成して風呂給湯器5に通知する機能を果たせば、風呂給湯器5のリモコンとしての機能を具備しなくてもよい。
2…浴槽
3…出湯栓
4…風呂給湯器システム
5…風呂給湯器
6…無線ルータ
8…Webサイト
10…携帯型情報処理端末
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…操作部
15a…タッチパネル
16…表示部
17…通信部
18…姿勢検出部
19…GPS機能部
20…音声出力部
21…カメラ
30…制御基板

Claims (23)

  1. 燃焼装置の使用者が所持する、全地球測位システムによって自端末の位置を認識する機能を備えた携帯型情報処理端末を、
    前記全地球測位システムによって認識した前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を特定する標高特定部、
    前記標高取得部が特定した前記標高に基づいて前記燃焼装置に指示する空燃比を求める空燃比算出部、
    前記空燃比算出部が求めた前記空燃比で燃焼を制御する指示を前記燃焼装置に送信する通知部、
    として機能させる
    ことを特徴とするアプリケーションプログラム。
  2. 前記標高特定部は、前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて前記燃焼装置の設置場所の緯度経度を特定し、該緯度経度における標高を所定のWebサイトから提供される地図情報に基づいて特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
  3. 前記空燃比算出部は、前記燃焼装置の設置場所における気温と湿度または気圧のうちの少なくとも一方を含む環境情報を取得し、該取得した環境情報を加味して前記空燃比を求める
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のアプリケーションプログラム。
  4. 前記空燃比算出部は、前記環境情報を、所定のWebサイトから取得する
    ことを特徴とする請求項3に記載のアプリケーションプログラム。
  5. 前記燃焼装置は、風呂の湯張りを行う機能を有する風呂給湯器であり、
    前記携帯型情報処理端末を、
    前記風呂の湯張りの予約設定を受け付ける風呂予約設定部としてさらに機能させ、
    前記空燃比算出部は、前記風呂予約設定部で風呂の湯張りの予約設定を受けた場合に、その予約時刻における前記環境情報の予測値を取得し、該取得した環境情報の予測値を加味して前記予約時刻の空燃比を求め、
    前記通知部は、前記予約設定に基づく風呂の湯張りを前記予約時刻の空燃比で行う指示を前記予約時刻の前に前記風呂給湯器に送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載のアプリケーションプログラム。
  6. 前記標高特定部は、前記燃焼装置の設置場所の周辺で計測された、前記携帯型情報処理端末が備える加速度センサの検出値の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を補正する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラム。
  7. 前記空燃比算出部は、理想空燃比より空気量の多い空燃比を算出すると共に、前記燃焼装置の設置場所の標高が高いほど、理想空燃比に対する空気量の余裕を多くする
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラムで動作する携帯型情報処理端末から指示された空燃比で燃焼を制御する
    ことを特徴とする燃焼装置。
  9. 燃焼装置の使用者が所持する、全地球測位システムによって自端末の位置を認識する機能を備えた携帯型情報処理端末を、
    前記全地球測位システムによって認識した前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を特定する標高特定部、
    前記標高特定部が特定した標高を含む、空燃比の制御情報を前記燃焼装置に送信する通知部、
    として機能させる
    ことを特徴とするアプリケーションプログラム。
  10. 前記標高特定部は、前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて前記燃焼装置の設置場所の緯度経度を特定し、該緯度経度における標高を所定のWebサイトから提供される地図情報に基づいて特定する
    ことを特徴とする請求項9に記載のアプリケーションプログラム。
  11. 前記携帯型情報処理端末を、前記燃焼装置の設置場所における気温と湿度または気圧のうちの少なくとも一方を含む環境情報を取得する環境情報取得部としてさらに機能させ、
    前記空燃比の制御情報の1つに前記環境情報が含まれる
    ことを特徴とする請求項9または10に記載のアプリケーションプログラム。
  12. 前記環境情報取得部は、前記環境情報を、所定のWebサイトから取得する
    ことを特徴とする請求項11に記載のアプリケーションプログラム。
  13. 前記燃焼装置は、風呂の湯張りを行う機能を有する風呂給湯器であり、
    前記携帯型情報処理端末を、前記風呂の湯張りの予約設定を受け付ける風呂予約設定部としてさらに機能させ、
    前記風呂予約設定部で風呂の湯張りの予約設定を受けた場合に、前記環境情報取得部は、その予約時刻における前記環境情報の予測値を取得し、前記通知部は、前記予約設定に基づく風呂の湯張りを行う際に使用する空燃比の制御情報として前記環境情報の予測値を前記風呂給湯器に前記予約時刻の前に送信する
    ことを特徴とする請求項12に記載のアプリケーションプログラム。
  14. 前記標高特定部は、前記燃焼装置の設置場所の周辺で計測された、前記携帯型情報処理端末が備える加速度センサの検出値の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を補正する
    ことを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラム。
  15. 請求項9乃至14のいずれか1つに記載のアプリケーションプログラムが動作する携帯型情報処理端末から受信した前記制御情報に基づいて空燃比を求めて燃焼を制御する
    ことを特徴とする燃焼装置。
  16. 前記制御情報に基づいて、理想空燃比より空気量の多い空燃比を求めて該空燃比で燃焼を制御すると共に、当該燃焼装置の設置場所の標高が高いほど、理想空燃比に対する空気量の余裕を多くする
    ことを特徴とする請求項15に記載の燃焼装置。
  17. 燃焼装置の設置場所の標高を特定する標高特定工程、
    前記標高特定工程で特定した標高に基づいて前記燃焼装置の空燃比を求める空燃比算出工程、
    前記空燃比算工程で求めた前記空燃比で前記燃焼装置の燃焼を制御する燃焼制御工程
    を有する
    ことを特徴とする空燃比制御方法。
  18. 前記燃焼制御工程で燃焼を制御する時点における前記燃焼装置の設置場所における気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つを含む環境情報を取得する環境情報取得工程をさらに有し、
    前記空燃比算出工程では、前記環境情報取得工程で取得した前記環境情報を加味して前記空燃比を算出する
    ことを特徴とする請求項17に記載の空燃比制御方法。
  19. 前記環境情報取得工程では、前記環境情報を所定のWebサイトから取得する
    ことを特徴とする請求項18に記載の空燃比制御方法。
  20. 前記標高特定工程では、前記燃焼装置の使用者が所持する、全地球測位システムによって自端末の位置を認識する機能を備えた携帯型情報処理端末が該機能によって認識した該携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を特定する
    ことを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1つに記載の空燃比制御方法。
  21. 前記標高特定工程では、前記携帯型情報処理端末の位置の履歴に基づいて前記燃焼装置の設置場所の緯度経度を特定し、該緯度経度における標高を所定のWebサイトから提供される地図情報に基づいて特定する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の空燃比制御方法。
  22. 前記標高特定工程では、前記燃焼装置の設置場所の周辺で計測された、前記携帯型情報処理端末が備える加速度センサの検出値の履歴に基づいて、前記燃焼装置の設置場所の標高を補正する
    ことを特徴とする請求項20または21に記載の空燃比制御方法。
  23. 前記燃焼装置は、風呂の湯張りを行う機能を有する風呂給湯器であり、
    前記携帯型情報処理端末を、前記風呂の湯張りの予約設定を受け付ける風呂予約設定部としてさらに機能させ、
    前記携帯型情報処理端末で風呂の湯張りの予約設定を受けた場合に、前記携帯型情報処理端末でその予約時刻における前記環境情報の予測値を取得し、該取得した環境情報の予測値を加味して前記予約時刻の空燃比を求め、該予約時刻の空燃比を前記燃焼装置に通知し、
    前記通知を受けた前記燃焼装置は、通知された予約時刻の空燃比を記憶しておき、前記予約時刻が到来したとき、前記予約設定に基づく風呂の湯張りを前記記憶してある予約時刻の空燃比で行う
    ことを特徴とする請求項19を引用する請求項20に記載の空燃比制御方法。
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