JP2007309589A - 燃焼装置 - Google Patents

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Hirotoshi Oota
弘逸 太田
Masakazu Ando
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Abstract

【課題】誤った標高に基づく不適切な燃焼用空気の供給量が設定されることを防止した燃焼装置を提供する。
【解決手段】GPS機能を有する通信端末機40と通信するための通信回路20と、所定距離範囲内に所在する通信端末機40に対して、該通信端末機40の所在場所の標高データの送信を要求する標高データ要求信号Hd_datを送信し、該送信に応じて通信端末機40から送信される標高データH_datを受信する標高データ取得手段11aと、該標高データH_datに基づいて、ファン21による燃焼用空気の供給量を決定すると共に、比例弁23による燃料ガスの供給量を決定する燃焼制御手段12とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、設置された場所の標高に応じて、燃焼用空気の供給量を決定する燃焼装置に関する。
バーナを備えた燃焼装置においては、バーナの燃焼状態を良好なものとするために、バーナに対する燃料と燃焼用空気の供給量との比(空燃比)を適切に設定する必要がある。
一方、燃焼装置の設置場所の標高が高くなるほど、気圧の低下により空気の比重が小さくなって、同一体積の空気に含まれる酸素の量が減少するため、燃焼に必要な空気が十分に供給されず、燃焼状態が悪化する。
そこで、燃焼装置の操作パネルに標高設定用のボリュームを設け、該ボリュームの操作により設定される標高に応じて、バーナに供給する燃焼用空気量をファンの回転数の増減で補正するようにした燃焼装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる燃焼装置においては、燃焼装置の設置作業者や使用者が前記ボリュームを操作することで、燃焼装置が設置された場所の標高に応じた適切な空燃比を設定することができる。
しかし、この場合、設置作業者や使用者は、燃焼装置が設置された場所の標高を地図等を参照して調べなければならないという煩わしさがあった。また、設置作業者や使用者が、燃焼装置が設置された場所の標高を誤って設定することも考えられ、これにより、燃焼用空気の供給量が不適切なものとなるおそれがあった。
特開平3−233216号公報
本発明は上記背景を鑑みてなされたものであり、標高情報を調べるという煩わしさを解消しつつ、誤った標高情報に基づいて不適切な燃焼用空気の供給量が設定されることを防止した燃焼装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、バーナと、該バーナに燃料を供給する燃料供給手段と、該バーナに燃焼用空気を供給するファンと、該ファンの回転数を変更して該バーナへの燃焼用空気の供給量を制御する燃焼制御手段とを備えた燃焼装置の改良に関する。
そして、本発明の第1の態様は、GPS機能を有する通信端末機と通信するための通信手段と、所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、前記通信端末機の所在場所の標高データの送信を要求する標高データ要求信号を送信し、該送信に応じて前記通信端末機から送信される該標高データを受信する標高データ取得手段とを備え、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定することを特徴とする。
かかる本発明の第1の態様によれば、前記標高データ取得手段は、前記所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、前記標高データ要求信号を送信する。ここで、前記所定距離範囲は、前記燃焼装置と前記通信端末機が通信ケーブルを介した有線通信を行う場合は、その仕様による通信ケーブルの最大長以内となり、前記燃焼装置と前記通信端末機が無線通信を行う場合には、その仕様による通信可能距離範囲内となる。そして、前記標高データ取得手段は、前記通信端末機から送信される前記通信端末機の所在場所の標高データを取得するが、前記所定範囲距離は一般に数mから数10m程度となるなるため、前記標高データは、前記燃焼装置が設置された場所の標高とほぼ等しくなる。
そこで、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定する。この場合、前記燃焼装置の設置作業者や使用者による標高の入力操作に依らずに、前記燃焼装置の設置場所の標高データに基づく燃焼用空気の供給量が決定される。そのため、人為的なミスにより誤った標高データに設定されることを防止して、前記燃焼装置の設置場所の標高に応じた適切な燃焼用空気の供給量を決定することができる。
また、本発明の第2の態様は、GPS機能を有する通信端末機と通信するための通信手段と、所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、前記通信端末機の所在場所の位置データの送信を要求する位置データ要求信号を送信し、該送信に応じて前記通信端末機から送信される該位置データを受信する位置データ取得手段と、前記位置データを、該位置データにより示される場所の標高データに変換する標高データ変換手段とを備え、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定することを特徴とする。
かかる本発明の第2の態様によれば、前記位置データ取得手段は、前記所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して前記位置データ要求信号を送信する。ここで、前記所定距離範囲は、前記第1の態様と同様に数mから数10m程度となるなるため、前記位置データが示す位置は、前記燃焼装置が設置された場所の位置とほぼ等しくなる。
そして、前記標高データ変換手段は、前記位置データを、該位置データにより示される場所の標高を示す前記標高データに変換し、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定する。この場合、前記燃焼装置の設置作業者や使用者による標高データの入力操作に依らずに、前記燃焼装置の設置場所の標高データに基づく燃焼用空気の供給量が決定される。そのため、人為的なミスにより誤った標高データに設定されることを防止して、前記燃焼装置の設置場所の標高に応じた適切な燃焼用空気の供給量を決定することができる。
また、本発明の第3の態様は、所定地域毎に配置された基地局を介して通信を行う通信端末機と通信するための通信手段と、所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、最寄の基地局の所在場所の標高データの送信を要求する標高データ要求信号を送信し、該送信に応じて前記通信端末機から送信される該標高データを受信する標高データ取得手段とを備え、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定することを特徴とする。
かかる本発明の第3の態様によれば、前記標高データ取得手段は、前記所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、前記標高データ要求信号を送信する。ここで、前記所定距離範囲は、前記第1の態様と同様に数mから数10m程度となり、また、前記基地局は、一般に半径数km程度の地域をカバーするものである。そのため、前記基地局と前記燃焼装置が設置された場所との位置のずれは、数km以内となる。したがって、前記標高データにより示される標高は、前記燃焼装置が設置された場所の標高に近いものとなる。
そこで、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定する。この場合、前記燃焼装置の設置作業者や使用者による標高データの入力操作に依らずに、前記燃焼装置の設置場所の標高データに基づく燃焼用空気の供給量が決定される。そのため、人為的なミスにより誤った標高データに設定されることを防止して、前記燃焼装置の設置場所の標高に応じた適切な燃焼用空気の供給量を決定することができる。
また、本発明の第4の態様は、所定地域毎に配置された基地局を介して通信を行う通信端末機と通信するための通信手段と、所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、最寄の基地局の所在場所の位置データの送信を要求する位置データ要求信号を送信し、該送信に応じて前記通信端末機から送信される該位置データを受信する位置データ取得手段と、前記位置データを、該位置データにより示される場所の標高データに変換する標高データ変換手段とを備え、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定することを特徴とする。
かかる本発明の第4の態様によれば、前記標高データ取得手段は、前記所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、前記位置データ要求信号を送信する。ここで、前記所定距離範囲は、前記第1の態様の場合と同様に数mから数10m程度となる。また、前記基地局は、一般に半径数km程度の地域をカバーするものである。そのため、前記位置データが示す最寄の基地局の位置と前記燃焼装置が設置された場所とのずれは、数km以内となる。したがって、前記標高データ変換手段により前記位置データを変換して得られる前記標高データが示す標高は、前記燃焼装置が設置された場所の標高に近いものとなる。
そこで、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定する。この場合、前記燃焼装置の設置作業者や使用者による標高データの入力操作に依らずに、前記燃焼装置の設置場所の標高データに基づく燃焼用空気の供給量が決定される。そのため、人為的なミスにより誤った標高データに設定されることを防止して、前記燃焼装置の設置場所の標高に応じた適切な燃焼用空気の供給量を決定することができる。
また、前記第1の態様から前記第4の態様において、前記燃料供給手段による前記バーナへの燃焼の供給量を変更する燃料供給量変更手段を備えて、前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記燃料供給手段による前記バーナへの燃料の供給量を決定することを特徴とする。
かかる発明において、前記燃焼供給手段による前記バーナへの燃料の供給量は、例えば燃料がガスであるときは標高に応じて燃料ガスの供給圧と外気圧との差が変化し、燃料が液体であるときには標高に応じて気化速度が変化するため、前記燃焼装置の設置場所の標高に応じて変化する。そこで、前記燃焼制御手段により、前記標高データに基づいて前記燃料供給手段による前記バーナへの燃料の供給量を決定することによって、前記燃焼装置の設置場所の標高に応じた適切な燃料の供給量を設定することができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図2を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態における燃焼装置と通信端末機との通信態様の説明図、図2は本発明の第2の実施形態における燃焼装置と通信端末機との通信態様の説明図である。
[第1の実施形態]先ず、図1を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。1aはガス給湯装置(本発明の燃焼装置に相当する)であり、マイクロコンピュータ等により構成された電子ユニットであるコントローラ10a、外部機器と通信を行うための通信回路20、2個のバーナユニットからなるバーナ(図示しない)に燃焼用空気を供給するファン21、燃焼させるバーナユニットの個数を切替える能力切替弁22、バーナへの燃料ガスの供給量を変更する比例弁23、目標給湯温度を設定する温度設定スイッチ24、給湯温度を検出する給湯温度センサ25、及び給湯温度等を表示する表示器26を備えている。
通信回路20はUSBコネクタ30と接続され、GPS機能付きの携帯電話40(本発明のGPS機能を有する通信端末機に相当する)とUSBケーブル35により接続されて、USBプロトコルによる通信を行う。この場合、USBケーブル35の最大長はUSB規格により5mであるため、本発明の所定距離範囲は5m以内となる。
また、携帯電話40は、GPS(Global Positioning System)機能により、GPS衛星50a,50b,50c,…から送信される衛星軌道と時刻データを含む電波信号を受信して、該電波信号の時間差により携帯電話40の所在場所の位置と標高を特定する。
コントローラ10aは、携帯電話40との通信により給湯装置1aが設置された場所の標高データを取得する標高データ取得手段11aと、温度設定スイッチ24により設定された目標給湯温度と給湯温度センサ25により検出される給湯温度との差を減少させるように、ファン21の回転数を変更してバーナへの燃焼用空気の供給量を制御すると共に、能力切替弁22と比例弁23によりバーナへの燃料ガスの供給量を制御する燃焼制御手段12とを備えている。
また、燃焼制御手段12は、標高データに基づいて、バーナに供給する燃焼用空気の供給量と燃料ガスの供給量を決定する処理を行う。以下、コントローラ10aにおける標高データの取得処理と燃焼用空気及び燃料ガスの供給量の決定処理について説明する。
給湯装置1aの設置時等に、設置作業者や使用者が給湯装置1aの電源を入れてコントローラ10aが作動を開始すると、コントローラ10aは携帯電話40の接続の有無を検知する。そして、携帯電話40が接続されていることが検知されたときに、標高データ取得手段11aは、標高データの取得処理を開始する。
標高データ取得手段11aは、先ず、携帯電話40に対して標高データ(携帯電話40の所在場所の標高を示すデータ)を要求する標高データ要求信号Hd1_reqを送信する。そして、該Hd1_reqを受信した携帯電話40は、GPS衛星50a,50b,50c,…から電波信号を受信して、携帯電話40の所在位置の3次元データ(緯度、経度、標高)を算出し、携帯電話40の所在位置の標高を示す標高データH1_datを給湯装置1に送信する。
給湯装置1aにおいて、標高データ取得手段11aは、携帯電話40から送信された標高データH1_datを受信し、燃焼制御手段12は、該標高データH1_datに基づいて、平地(標高0〜750m)を想定して設定された、バーナの目標燃焼量に対する基準の燃焼用空気の供給量を補正して、燃焼用空気の供給量を決定する。具体的には、以下の表1に示したデータテーブルを用いて、燃焼用空気の供給量を補正する。なお、データテーブルにおける「能力大」は、2つのバーナユニットを共に燃焼させる状態に対応し、「能力小」は2つのバーナユニットのうちの一方のみを燃焼させる状態に対応している。
Figure 2007309589
例えば、受信した標高データH1_datが1000mを示すものであったときに、バーナを「能力大」で燃焼させるときには、燃焼制御手段12は、バーナの燃焼量に対して予め設定された基準ファン回転数(標高0〜750mを想定して設定されたファン回転数)を2.6%増加して、ファン21を回転させる。これにより、バーナに対する燃焼用空気の供給量が増加し、空気の比重低下による燃焼用空気の不足が生じることを防止している。
また、燃焼制御手段12は、基準ファン回転数に対して予め設定された基準燃料ガス供給量を、比例弁23により3.7%減少させる。これにより、標高が高くなるほど増加する燃料ガスの供給量の増加分を相殺して、燃料ガスの供給量が過剰となることを防止している。
このように、燃焼制御手段12により、給湯装置1aの設置場所の標高に応じて、バーナに対する燃焼用空気の供給量と燃料ガスの供給量を決定することによって、給湯装置1aの設置場所の標高の違いにより、バーナに対する燃焼用空気と燃料ガスの供給量が不適切なものとなって、バーナの燃焼状態が悪化することを防止することができる。
なお、本第1の実施形態においては、標高データ取得手段11aにより、携帯電話40から標高データを取得するようにしたが、コントローラ10に、携帯電話40から携帯電話40が所在する場所を示す位置データを取得する位置データ取得手段13aと、該位置データを該位置データにより示される位置の標高を示す標高データに変換する標高データ変換手段14とを備えて、標高データを取得するようにしてもよい。
ここで、位置データから標高データへの変換は、予めコントローラ10aのメモリ(図示しない)に記憶された位置データ/標高データの変換マップのデータを用いることにより、或いは、携帯電話40を介して、位置データ/標高データの変換マップのデータが記憶されたデータベースにアクセスすることにより、実行される。
また、本第1の実施形態においては、本発明のGPS機能を有する通信端末機として、GPS機能を有する携帯電話40を用いたが、GPS機能を有する通信端末機であれば、例えばPDAやパソコン等の種々の汎用の通信端末機を用いることができる。
[第2の実施の形態]次に、図2を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上述した図1に示した第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。図2に示した給湯装置1bの構成は、コントローラ10bに備えられた標高データ取得手段11bにより取得される標高データの内容が相違する点を除けば、前記第1の実施形態の給湯装置1aと同一である。
第2の実施形態において、携帯電話60aは、所定地域90a,90b,90c,…ごとに設置されてネットワーク70に接続された基地局80a,80b,80c,…を介して、他の携帯電話60b等と通信を行うが、その際に、最寄の基地局80aとの間で通信回線を確立する。
また、このように最寄の基地局80aを介して通信を行うために、携帯電話60aは、待ち受け状態にあるときにも最寄の基地局80aとの間で通信を行い、これにより、基地局80aは、自身がカバーする地域90a内に携帯電話60aが存在していることを認識する。
そして、標高データ取得手段11bは、携帯電話60aとの通信により給湯装置1bが設置された場所付近の標高を示す標高データを取得し、燃焼制御手段12は、該標高データに基づいて燃焼用空気及び燃料ガスの供給量を決定する処理を行う。以下、コントローラ10bにおける標高データの取得処理と燃焼用空気及び燃料ガスの供給量の決定処理について説明する。
給湯装置1bの設置時等に、設置作業者や使用者が給湯装置1bの電源を入れてコントローラ10bが作動を開始すると、コントローラ10bは携帯電話60aの接続の有無を検知する。そして、携帯電話60aが接続されていることが検知されたときに、標高データ取得手段11bは、標高データの取得処理を開始する。
標高データ取得手段11bは、先ず、携帯電話60aに対して標高データ(最寄の基地局80aの所在場所の標高を示すデータ)を要求する標高データ要求信号Hd2_reqを送信する。そして、該標高データ要求信号Hd2_reqを受信した携帯電話60aは、最寄の基地局80aとの通信により該基地局80aの所在場所の標高を示す標高データH2_datを受信して、該標高データH2_datを給湯装置1bに送信する。
ここで、各基地局80a,80b,80c,…は、それぞれ半径数km程度の地域90a,90b,90c,…をカバーするものであるため、最寄の基地局80aの標高と給湯装置1bが設置された場所の標高との差は微小であると想定することができる。
そこで、標高データH2_datを受信した給湯装置1bにおいて、燃焼制御手段12は、上述した第1の実施形態と同様に、前記表1に示したデータテーブルを用いて、バーナに対する燃焼用空気の供給量と燃料ガスの供給量を決定する。これにより、設置される場所の標高の違いにより、ガスバーナの燃焼状態が悪化することを防止することができる。
なお、本第2の実施形態においては、標高データ取得手段11bにより、携帯電話60aから最寄の基地局80aの所在場所の標高を示す標高データを取得するようにしたが、コントローラ10に、携帯電話60aから最寄の基地局80aの所在場所を示す位置データを取得する位置データ取得手段13bと、該位置データを該位置データにより示される場所の標高を示す標高データに変換する標高データ変換手段14とを備えて、標高データを取得するようにしてもよい。
また、本第2の実施形態においては、本発明の基地局を介して通信を行う通信端末機として、携帯電話60aを用いたが、基地局を介して通信を行う通信端末機であれば、例えばPDAやパソコン等の種々のデータ通信端末機を用いることができる。
なお、前記第1の実施形態及び第2の実施形態においては、前記表1のデータテーブルを用いて燃焼用空気と燃料ガスの供給量を決定したが、目標燃焼量に対して燃焼用空気と燃料ガスの供給量を決定するテーブルデータを、標高の範囲に応じて何種類か用意し、取得した標高データにより使用するデータテーブルを選択することで、燃焼装置の設置場所の標高に応じた燃焼用空気と燃料ガスの供給量を決定するようにしてもよい。
また、前記表1のデータテーブルでは、標高を4段階に区分して燃焼用空気の供給量と燃料ガスの供給量を切替えたが、3段階以下或いは5段階以上に区分して切替えてもよい。また、標高に応じて、燃焼空気の供給量と燃料ガスの供給量を連続的に変更するようにしてもよい。
また、前記第1の実施形態及び第2の実施形態においては、給湯装置1aと携帯電話40間の通信、及び給湯装置1bと携帯電話60a間の通信を有線により行ったが、無線により行う構成としてもよい。この場合、無線規格として、例えばBluetooth(登録商標)を採用するときは、無線通信が可能な範囲(半径数m〜数10m程度)内が本発明の所定距離範囲となる。また、通信仕様は通信端末機の仕様に応じたものとなり、USB及びBluetooth(登録商標)に限られない。
また、前記第1の実施形態及び第2の実施形態においては、本発明の燃焼装置としてガス給湯装置を示したが、他の種類のガス燃焼装置や石油等の液体燃料を使用する燃焼装置に対しても、本発明の適用が可能である。
また、前記第1の実施形態及び第2の実施形態においては、標高データに基づいて、バーナに対する燃焼用空気の供給量と燃料の供給量とを決定したが、燃焼用空気の供給量のみを決定する場合にも、本発明の効果を得ることができる。
また、前記第1の実施形態及び第2の実施形態において、標高データ取得手段11aにより標高データが取得されるまで給湯装置1aの使用を禁止し、また、標高データ取得手段11bにより標高データが取得されるまで給湯装置1bの使用を禁止するようにしてもよい。これにより、給湯装置1a,1bが設置された場所の標高を考慮せずに決定した燃焼用空気及び燃料ガスの供給量のまま給湯装置1a,1bが使用されることを防止することができる。
本発明の第1の実施形態における給湯装置と携帯電話との通信態様の説明図。 本発明の第2の実施形態における給湯装置と携帯電話との通信態様の説明図。
符号の説明
1a,1b…給湯装置(燃焼装置)、10a,10b…コントローラ、11a,11b…標高データ取得手段、12…燃焼制御手段、13a,13b…位置データ取得手段、14…標高データ変換手段、20…通信回路(通信手段)、21…ファン、23…比例弁、40…GPS機能を有する携帯電話(通信端末機)、60a…基地局を介して通信を行う携帯電話(通信端末機)、80a,80b,80c…基地局、90a,90b,90c…基地局によりカバーされる地域

Claims (5)

  1. バーナと、該バーナに燃料を供給する燃料供給手段と、該バーナに燃焼用空気を供給するファンと、該ファンの回転数を変更して該バーナへの燃焼用空気の供給量を制御する燃焼制御手段とを備えた燃焼装置において、
    GPS機能を有する通信端末機と通信するための通信手段と、
    所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、前記通信端末機の所在場所の標高データの送信を要求する標高データ要求信号を送信し、該送信に応じて前記通信端末機から送信される該標高データを受信する標高データ取得手段とを備え、
    前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定することを特徴とする燃焼装置。
  2. バーナと、該バーナに燃料を供給する燃料供給手段と、該バーナに燃焼用空気を供給するファンと、該ファンの回転数を変更して該バーナへの燃焼用空気の供給量を制御する燃焼制御手段とを備えた燃焼装置において、
    GPS機能を有する通信端末機と通信するための通信手段と、
    所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、前記通信端末機の所在場所の位置データの送信を要求する位置データ要求信号を送信し、該送信に応じて前記通信端末機から送信される該位置データを受信する位置データ取得手段と、
    前記位置データを、該位置データにより示される場所の標高データに変換する標高データ変換手段とを備え、
    前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定することを特徴とする燃焼装置。
  3. バーナと、該バーナに燃料を供給する燃料供給手段と、該バーナに燃焼用空気を供給するファンと、該ファンの回転数を変更して該バーナへの燃焼用空気の供給量を制御する燃焼制御手段とを備えた燃焼装置において、
    所定地域毎に配置された基地局を介して通信を行う通信端末機と通信するための通信手段と、
    所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、最寄の基地局の所在場所の標高データの送信を要求する標高データ要求信号を送信し、該送信に応じて前記通信端末機から送信される該標高データを受信する標高データ取得手段とを備え、
    前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定することを特徴とする燃焼装置。
  4. バーナと、該バーナに燃料を供給する燃料供給手段と、該バーナに燃焼用空気を供給するファンと、該ファンの回転数を変更して該バーナへの燃焼用空気の供給量を制御する燃焼制御手段とを備えた燃焼装置において、
    所定地域毎に配置された基地局を介して通信を行う通信端末機と通信するための通信手段と、
    所定距離範囲内に所在する前記通信端末機に対して、最寄の基地局の所在場所の位置データの送信を要求する位置データ要求信号を送信し、該送信に応じて前記通信端末機から送信される該位置データを受信する位置データ取得手段と、
    前記位置データを、該位置データにより示される場所の標高データに変換する標高データ変換手段とを備え、
    前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記ファンによる前記バーナへの燃焼用空気の供給量を決定することを特徴とする燃焼装置。
  5. 前記燃料供給手段による前記バーナへの燃焼の供給量を変更する燃料供給量変更手段を備えて、
    前記燃焼制御手段は、前記標高データに基づいて、前記燃料供給手段による前記バーナへの燃料の供給量を決定することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項記載の燃焼装置。
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