JP2017053639A - 分析方法およびx線光電子分光装置 - Google Patents

分析方法およびx線光電子分光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第4周期以降の金属であっても、精度の良い分析を行うことができる分析方法を提供する。
【解決手段】試料にX線を照射して発生した光電子を検出して得られた光電子スペクトル、および試料にX線を照射して発生したオージェ電子を検出して得られたX線励起のオージェスペクトルを取得する工程と、光電子スペクトルに基づいて、試料を構成する元素の定量値を求める工程と、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、試料の分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、分析方法およびX線光電子分光装置に関する。
X線光電子分光装置(X−ray photoelectron Spectroscope、XPS)やオージェ電子分光装置(Auger Electron Microscope、AES)は、固体表面を分析するための装置として知られている。
X線光電子分光装置では、試料にX線を照射することにより該試料から放出される光電子をインプットレンズにより減速かつ集束させてアナライザーに入射させ、入射した光電子をアナライザーでエネルギー分光して試料の光電子スペクトルを得ることができる。
X線光電子分光装置で得られた光電子スペクトルは、特に軽元素の場合、ガウス関数とローレンツ関数とを混合した形(ガウス−ローレンツ混合関数)で表されることが多い。このとき、光電子スペクトル中の各ピークは化学結合状態に対応し、ピークの面積はその量に比例する。そのため、光電子スペクトルを波形分離計算することにより、化学結合状態ごとの定量値を得ることができる(例えば特許文献1参照)。
特開2009−085859号公報
上述したように、軽元素の光電子スペクトルは、ガウス−ローレンツ混合関数で表される。また、軽元素の光電子スペクトルは、化学結合状態が変化してもスペクトル中のピークの位置がシフトするだけである。そのため、軽元素の光電子スペクトルでは、ガウス−ローレンツ混合関数を用いた波形分離計算を適切に行うことができる。
しかしながら、例えば遷移金属などの第4周期以降の金属の光電子スペクトルは、ガウス−ローレンツ関数で適切に表すことができない。また、遷移金属の光電子スペクトルでは、化学結合状態が変化してもピークのシフト量が小さく、波形分離が困難である。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、第4周期以降の金属であっても、精度の良い分析を行うことができる分析方法、およびX線光電子分光装置を提供することにある。
(1)本発明に係る分析方法は、
試料にX線を照射して発生した光電子を検出して得られた光電子スペクトル、および試料にX線を照射して発生したオージェ電子を検出して得られたX線励起のオージェスペクトルを取得する工程と、
前記光電子スペクトルに基づいて、前記試料を構成する元素の定量値を求める工程と、
電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いて前記X線励起のオージェスペクトルを波形分離し、前記試料の分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程と、
を含む。
このような分析方法では、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、試料の分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めるため、第4周期以降の金属であっても、精度よく化学結合状態の定量値を求めることができる。
(2)本発明に係る分析方法において、
前記分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程では、前記分析対象元素が第4周期以降の金属である場合に、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いて前記X線励起のオージェスペクトルを波形分離し、前記分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めてもよい。
このような分析方法では、第4周期以降の金属であっても、精度よく化学結合状態の定量値を求めることができる。
(3)本発明に係る分析方法において、
前記分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程は、
電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いて前記X線励起のオージェスペクトルを波形分離し、前記分析対象元素の化学結合状態の存在比率を求める工程と、
前記分析対象元素の化学結合状態の存在比率および前記試料を構成する元素の定量値に基づいて、前記分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程と、
を有してもよい。
このような分析方法では、X線励起のオージェスペクトルから、分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めることができる。
(4)本発明に係るX線光電子分光装置は、
試料にX線を照射して発生した光電子を検出して得られた光電子スペクトル、および試料にX線を照射して発生したオージェ電子を検出して得られたX線励起のオージェスペクトルを取得するスペクトル取得部と、
前記光電子スペクトルに基づいて、前記試料を構成する元素の定量値を求める光電子スペクトル解析部と、
電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いて前記X線励起のオージェスペクトルを波形分離し、前記試料の分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める化学結合状態解析部と、
を含む。
このようなX線光電子分光装置では、化学結合状態解析部が電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、試料の分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めるため、第4周期以降の金属であっても、精度よく化学結合状態の定量値を求めることができる。
本実施形態に係るX線光電子分光装置を模式的に示す図。 本実施形態に係るX線光電子分光装置で測定された光電子スペクトル。 本実施形態に係るX線光電子分光装置で測定された光電子スペクトル。 本実施形態に係るX線光電子分光装置で測定された光電子スペクトル。 本実施形態に係るX線光電子分光装置で測定されたオージェスペクトル。 本実施形態に係るX線分光分析装置の処理部の処理の一例を示すフローチャート。 試料(加熱前)のオージェスペクトルを波形分離計算した結果を示す図。 試料(加熱後)のオージェスペクトルを波形分離計算した結果を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. X線光電子分光装置
まず、本実施形態に係るX線光電子分光装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るX線光電子分光装置100を模式的に示す図である。
X線光電子分光装置100は、図1に示すように、X線源10と、インプットレンズ20と、エネルギー分光部30と、検出器40と、電源ユニット50,52と、処理部60と、操作部70と、表示部72と、記憶部74と、を含んで構成されている。
X線源10は、X線を発生させ、試料SにX線を照射する。試料SにX線が照射されると試料Sから光電子やオージェ電子等が放出される。
インプットレンズ20は、静電レンズ22、静電レンズ24、および減速レンズ26を有している。静電レンズ22および静電レンズ24は、電子(光電子、オージェ電子)を入射スリット28に集束させる。減速レンズ26は、例えば、エネルギー分光部30に入射する電子を減速させる。
入射スリット28は、エネルギー分光部30の入口に配置されている。入射スリット28は、エネルギー分光部30に入射する電子を制限する。
エネルギー分光部30は、試料Sから放出された電子をエネルギー分光する。エネルギー分光部30は、例えば、静電半球型アナライザーである。エネルギー分光部30は、内半球電極32と、外半球電極34と、を有している。内半球電極32と外半球電極34との間には、例えば所定の設定電圧が印加され、当該設定電圧により電子のパスエネルギーが決まる。
検出器40は、エネルギー分光部30でエネルギー分光された電子を検出する。検出器40の出力信号は、増幅器42で増幅され、AD変換器44でデジタル信号に変換されて、処理部60に送られる。
ここで、X線光電子分光装置100は、CAE(Constant Analyzer
Energy)モードと、CRR(Constant Retarding Ratio)モードと、を備えている。
CAEモードは、試料Sから放出された電子の運動エネルギーに関わらず、電子がエネルギー分光部30を通過するときのエネルギーが常に一定(すなわちパスエネルギーが一定)になるようにするモードである。CAEモードでは、電極32,34間に印加する電位差を一定の値に保ち、減速レンズ26の印加電圧が掃引される。CAEモードでは、測定された全ての元素においてエネルギー分解能を同じにすることができる。
CRRモードは、測定する電子の運動エネルギーに応じて一定の比率で電子を減速するモードである。すなわち、E/E=一定である。なお、Eは電子のエネルギーであり、Eはパスエネルギーである。CRRモードでは、電極32,34間に印加する電位差を減速レンズ26の印加電圧とともに掃引し、電子を一定の減速比で分光する。CRR
モードでは、エネルギー分解能は電子の運動エネルギーによって変化する。
電源ユニット50は、制御部68からの指令に基づいて、X線源10にX線を発生させるための制御信号を送る。電源ユニット52は、制御部68からの指令に基づいて、インプットレンズ20およびエネルギー分光部30に制御電圧を供給する。
操作部70は、ユーザーによる操作に応じた操作信号を取得し、処理部60に送る処理を行う。操作部70の機能は、例えば、ボタン、キー、タッチパネル型ディスプレイ、マイクなどにより実現できる。
表示部72は、処理部60によって生成された画像を表示するものであり、その機能は、LCD、CRTなどにより実現できる。
記憶部74は、処理部60が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部74は、処理部60の作業領域として用いられ、処理部60が各種プログラムに従って実行した算出結果等を一時的に記憶するためにも使用される。記憶部74の機能は、ハードディスク、RAMなどにより実現できる。
記憶部74には、検出器40の出力信号(光電子を検出して得られた光電子スペクトル信号、オージェ電子を検出して得られたオージェスペクトル信号)が記録される。
また、記憶部74には、各元素の電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルが格納されたスペクトルデータベース76が記録されている。スペクトルデータベース76に格納されている標準スペクトルは、オージェ電子分光装置を用いて、既知の試料に電子線を照射し当該試料から放出されたオージェ電子を検出して得られたオージェスペクトルである。オージェスペクトルは、各元素の化学結合状態ごとに格納されている。また、スペクトルデータベース76には、標準スペクトルの測定条件も格納されている。スペクトルデータベース76に格納される測定条件としては、照射電流、加速電圧、ステージの傾斜角度、パスエネルギー等が挙げられる。
なお、X線光電子分光装置100は、サーバ(図示せず)が有する情報記憶媒体や記憶部に記憶されているスペクトルデータベース76を、ネットワークを介して受信し、受信したスペクトルデータベース76を記憶部74に記憶してもよい。
処理部60は、X線光電子分光装置100を構成している各部の制御を行う処理や、光電子スペクトルおよびX線励起のオージェスペクトルを取得して定量計算を行う処理などの処理を行う。処理部60の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。処理部60は、スペクトル取得部62と、光電子スペクトル解析部64と、化学結合状態解析部66と、制御部68と、を含む。
スペクトル取得部62は、試料SにX線を照射して発生した光電子を検出して得られた光電子スペクトル、および試料SにX線を照射して発生したオージェ電子を検出して得られたX線励起のオージェスペクトルを取得する。スペクトル取得部62は、記憶部74に記録されている光電子スペクトル信号を読み出して、光電子スペクトルを取得する。また、スペクトル取得部62は、記憶部74に記録されているオージェスペクトル信号を読み出して、オージェスペクトルを取得する。
光電子スペクトル解析部64は、スペクトル取得部62で取得された光電子スペクトルに基づいて、試料Sを構成する元素の定量値を求める。光電子スペクトル解析部64は、例えば、RSF(相対感度係数法)法を用いて、光電子スペクトルから定量計算を行う。
これにより、試料Sを構成する元素の定量値を求めることができる。なお、定量計算の手法は、RSF法に限定されず、その他の手法を用いてもよい。
化学結合状態解析部66は、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の解析を行う。化学結合状態解析部66は、例えば、分析対象元素が第4周期以降の金属である場合には、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の存在比率を求める。化学結合状態解析部66は、スペクトル取得部62で取得されたX線励起のオージェスペクトルを、記憶部74に記録されたスペクトルデータベース76から読み出した標準スペクトルを用いて波形分離計算を行う。これにより、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の存在比率を求めることができる。
化学結合状態解析部66は、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の存在比率および試料Sを構成する元素の定量値に基づいて、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める。ここで、X線で励起されたオージェ電子の強度を定量化することは定式化されていない。そのため、化学結合状態解析部66は、波形分離計算により求めた試料Sの分析対象元素の化学結合状態の存在比率を、光電子スペクトル解析部64が求めた試料Sを構成する元素の定量値に適用することにより、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める。
また、化学結合状態解析部66は、試料Sの分析対象元素が第4周期以降の金属でない場合には、試行関数(例えば、ガウス関数とローレンツ関数とを混合した関数(ガウス−ローレンツ混合関数))を用いて光電子スペクトルを波形分離する。光電子スペクトル中の各ピークの位置は、化学結合状態に対応し、ピークの面積はその量に比例する。そのため、化学結合状態解析部66は、光電子スペクトルを波形分離することにより、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めることができる。
なお、ここでは、試料Sの分析対象元素が第4周期以降の金属であるか否かで場合分けを行う例について説明したが、例えば試料Sの分析対象元素が遷移金属であるか否かで場合分けを行ってもよい。また、例えば、X線励起のオージェスペクトルを用いて定量計算を行う元素と、光電子スペクトルを用いて定量計算を行う元素と、を予め設定しておいてもよい。
制御部68は、電源ユニット50に対して試料SにX線を照射する指令を送る処理や、電源ユニット52に対してインプットレンズ20およびエネルギー分光部30に制御電圧を供給するための指令を送る処理などを行う。
2. 分析方法
次に、本実施形態に係るX線光電子分光装置100による分析方法について図面を参照しながら説明する。
まず、X線光電子分光装置100による光電子スペクトルの測定(CAEモード)について説明する。
ユーザーが操作部70を介してパスエネルギーを設定すると、操作部70はユーザーにより設定されたパスエネルギーの情報を含む操作信号を、処理部60に送る。処理部60が操作信号を受け付けると、制御部68は設定されたパスエネルギーに基づく電圧(設定電圧)をエネルギー分光部30の電極32,34に印加する指令を電源ユニット52に送る。さらに、制御部68は、エネルギー分光部30に導入される光電子を減速させる掃引電圧を減速レンズ26に印加する指令を電源ユニット52に送る。減速レンズ26に掃引
電圧を印加する、すなわち減速レンズ26に印加される電圧を掃引することにより、試料Sから放出される様々なエネルギーの光電子を、設定されたパスエネルギーに対応する一定のエネルギーになるように減速させることができる。さらに、制御部68は、試料SにX線を照射するための指令を電源ユニット50に送る。
これらの指令により、X線源10がX線を発生させて、試料SにX線が照射される。試料SにX線が照射されると、試料Sからは、様々なエネルギーの光電子が放出される。この様々なエネルギーの光電子は、減速レンズ26により一定のエネルギー(設定されたパスエネルギーに対応)になるように減速され、静電レンズ22,24で入射スリット28上に集束され、エネルギー分光部30に導入される。エネルギー分光部30内に導入された光電子はエネルギー分光部30でエネルギー分光され、設定されたパスエネルギーを有する光電子が検出器40で検出される。
検出器40の出力信号は、増幅器42およびAD変換器44を介して、処理部60に送られ、掃引電圧と関連づけられて、光電子スペクトル信号として記憶部74に記録される。
次に、X線光電子分光装置100によるX線励起のオージェスペクトルの測定について説明する。
ユーザーが操作部70を介して試料Sの分析対象元素を指定し、測定条件を設定すると、操作部70はユーザーにより指定された分析対象元素の情報および設定された測定条件の情報を含む操作信号を、処理部60に送る。ここで、設定される測定条件は、スペクトルデータベース76の測定条件に合ったものとする(整合性がとれるものとする)。ユーザーは、例えば、記憶部74に記録されたスペクトルデータベース76の測定条件を参照して、測定条件を設定する。以下、X線光電子分光装置100がCRRモードに設定されたものとして説明する。
処理部60が操作信号を受け付けると、制御部68は、設定された測定条件に基づいて、電源ユニット50,52を制御する。具体的には、制御部68はエネルギー分光部30の電極32,34間に印加する電位差を減速レンズ26の印加電圧とともに掃引する指令を電源ユニット52に送る。これにより、測定するオージェ電子の運動エネルギーに応じて一定の比率でオージェ電子を減速させることができる。さらに、制御部68は、試料SにX線を照射するための指令を電源ユニット50に送る。
これらの指令により、X線源10がX線を発生させて、試料SにX線が照射される。試料SにX線が照射されると、試料Sからは、様々なエネルギーのオージェ電子が放出される。この様々なエネルギーのオージェ電子は、減速レンズ26により運動エネルギーに応じて一定の比率で減速され、静電レンズ22,24で入射スリット28上に集束され、エネルギー分光部30に導入される。エネルギー分光部30内に導入されたオージェ電子はエネルギー分光部30で一定の減速比で分光され、検出器40で検出される。
検出器40の出力信号は、増幅器42およびAD変換器44を介して、処理部60に送られ、掃引電圧と関連づけられて、オージェスペクトル信号として記憶部74に記録される。
このようにして、X線光電子分光装置100で試料Sの光電子スペクトルおよびオージェスペクトルが測定される。
図2〜図4は、X線光電子分光装置100で測定された試料Sの光電子スペクトルの一
例である。図5は、X線光電子分光装置100で測定された試料Sのオージェスペクトルの一例である。なお、図2〜図5では、試料Sが加熱前の銅の薄膜である場合(加熱前)と、試料Sが加熱後の銅の薄膜である場合(加熱後)と、を示している。
ここでは、X線光電子分光装置100で測定を行うことにより、図2に示す銅の薄膜を加熱する前後のC1sスペクトル、図3に示す銅の薄膜を加熱する前後のO1sスペクトル、図4に示す銅の薄膜を加熱する前後のCu2pスペクトル、および図5に示す銅の薄膜を加熱する前後のオージェスペクトルを取得した。
図5に示すオージェスペクトルは、上述したように、スペクトルデータベース76の測定条件と整合性がとれるように測定されたものであり、スペクトルデータベース76の標準スペクトルとエネルギー分解能(パスエネルギー)が揃っている。そのため、X線光電子分光装置100で測定された試料SのX線励起のオージェスペクトルのスペクトル形状と、電子線励起のオージェスペクトルである標準スペクトルのスペクトル形状と、をほぼ一致させることができる。
図6は、本実施形態に係るX線光電子分光装置100の処理部60の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図2〜図4に示す試料Sの光電子スペクトルおよび図5に示すオージェスペクトルを用いて定量計算を行う例について説明する。
まず、スペクトル取得部62が、試料SにX線を照射して発生した光電子を検出して得られた光電子スペクトル、および試料SにX線を照射して発生したオージェ電子を検出して得られたX線励起のオージェスペクトルを取得する(ステップS10)。スペクトル取得部62は、記憶部74に記録されている光電子スペクトル信号を読み出して、図2〜図4に示す光電子スペクトルを取得する。また、スペクトル取得部62は、記憶部74に記録されているオージェスペクトル信号を読み出して、図5に示すオージェスペクトルを取得する。
次に、光電子スペクトル解析部64が、スペクトル取得部62で取得された光電子スペクトルに基づいて、試料Sを構成する元素の定量値を求める(ステップS12)。光電子スペクトル解析部64は、例えば、RSF(相対感度係数法)法を用いて、図2〜図4に示す光電子スペクトルから定量計算を行う。
図2〜図4に示す光電子スペクトルから求められた試料Sを構成する元素の定量値は下記の表のとおりである。
次に、化学結合状態解析部66は、試料Sの分析対象元素が第4周期以降の金属であるか否かを判定する処理を行う(ステップS14)。ここでは、分析対象元素であるCuは、第4周期以降の金属であるため、第4周期以降の金属であると判定される。
試料Sの分析対象元素が第4周期以降の金属であると判定された場合(ステップS14でYesの場合)、化学結合状態解析部66は、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、分析対象元素の化学結合状態の存在比率を求める(ステップS16)。化学結合状態解析部66は、図5に示すCuの
オージェスペクトルに対して、記憶部74に記録されたスペクトルデータベース76から読み出したCuの標準スペクトル、CuOの標準スペクトル、CuOの標準スペクトルを用いて波形分離計算を行う。
図7は、試料S(加熱前)のオージェスペクトルを、波形分離計算した結果を示す図である。図8は、試料S(加熱後)のオージェスペクトルを、波形分離計算した結果を示す図である。
ここで、試料Sのオージェスペクトルを標準スペクトルで波形分離計算する際に、各化学結合状態の標準スペクトルは、標準スペクトルを測定したときの測定条件(照射電流、加速電圧、ステージの傾斜角度など)に合わせて規格化しておく。このように規格化さらた標準スペクトル(強度)を用いることにより、波形分離計算された各化学結合状態に対応するスペクトルの強度は原子濃度に比例する値、すなわち、化学結合状態の存在比率となる。
また、図7および図8に示すように、波形分離計算を行う際には、オージェスペクトルとしてスペクトルの微分形を用いている。これにより、測定されたオージェスペクトルと標準スペクトルとのバックグラウンド強度の違いを無視することができる。
また、試料SのオージェスペクトルはX線励起のオージェスペクトルであり、標準スペクトルは電子線励起のオージェスペクトルである。そのため、試料Sのオージェスペクトルと標準スペクトルとは、エネルギー値の基準が異なる。波形分離計算を行う際には、このエネルギー値の基準が異なるために生じるエネルギー軸(横軸)のずれを補正するために標準スペクトルのエネルギー軸(または試料Sのオージェスペクトルのエネルギー軸)をシフトさせている。
図7および図8に示すX線励起のオージェスペクトルから求められたCuの化学結合状態の存在比率は下記の表のとおりである。
化学結合状態解析部66は、分析対象元素の化学結合状態の存在比率および試料Sを構成する元素の定量値に基づいて、試料Sを構成する元素の化学結合状態の定量値を求める(ステップS18)。化学結合状態解析部66は、波形分離計算により求めた分析対象元素の化学結合状態の存在比率(表2参照)を、光電子スペクトル解析部64が求めた試料Sを構成する元素の定量値(表1参照)に適用することにより、分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める。
Cuの化学結合状態の存在比率(表2参照)を、試料Sを構成する元素の定量値(表1参照)に適用して求めたCuの化学結合状態の定量値は、下記の表の通りである。
表3では、試料Sを構成するCの定量値、Oの定量値、Cuの定量値、CuOの定量値、CuOの定量値を示している。
一方、分析対象元素が第4周期以降の金属でないと判定された場合(ステップS14でNoの場合)には、化学結合状態解析部66は試行関数(例えばガウス−ローレンツ混合関数)を用いて光電子スペクトルを波形分離する(ステップS20)。そして、化学結合状態解析部66は、光電子スペクトルを波形分離した結果から、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める(ステップS18)。なお、図2〜図5に示す試料Sでは、分析対象元素(Cu)が第4周期以降の金属であるため、この処理は行われない。
以上の処理により、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めることができる。
本実施形態に係る分析方法は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る分析方法では、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めるため、第4周期以降の金属であっても、精度よく化学結合状態の定量値を求めることができる。以下、その理由について説明する。
第4周期以降の金属の光電子スペクトルでは、化学結合状態が変化してもピークのシフト量が小さく、波形分離が困難である。これに対して、第4周期以降の金属のオージェスペクトルでは、化学結合状態の変化によるピークのシフト量が大きい。しかしながら、オージェスペクトルは、スペクトルの形状が複雑であるため、ガウス−ローレンツ混合関数では波形分離計算を行うことは困難である。
したがって、本実施形態に係る分析方法では、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めるため、第4周期以降の金属であっても、精度よく化学結合状態の定量値を求めることができる。
本実施形態に係る分析方法では、分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程は、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、分析対象元素の化学結合状態の存在比率を求める工程(ステップS16)と、分析対象元素の化学結合状態の存在比率および試料Sを構成する元素の定量値に基づいて、分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程(ステップS18)と、を有する。そのため、X線励起のオージェスペクトルから、分析対象元素の化学結合状態の定量値を求めることができる。
X線光電子分光装置100は、試料SにX線を照射して発生した光電子を検出して得られた光電子スペクトル、および試料にX線を照射して発生したオージェ電子を検出して得られたX線励起のオージェスペクトルを取得するスペクトル取得部62と、光電子スペクトルに基づいて、試料Sを構成する元素の定量値を求める光電子スペクトル解析部64と
、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いてX線励起のオージェスペクトルを波形分離し、試料Sの分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める化学結合状態解析部66と、を含む。そのため、第4周期以降の金属であっても、精度よく化学結合状態の定量値を求めることができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…X線源、20…インプットレンズ、22…静電レンズ、24…静電レンズ、26…減速レンズ、28…入射スリット、30…エネルギー分光部、32…内半球電極、34…外半球電極、40…検出器、42…増幅器、44…AD変換器、50…電源ユニット、52…電源ユニット、60…処理部、62…スペクトル取得部、64…光電子スペクトル解析部、66…化学結合状態解析部、68…制御部、70…操作部、72…表示部、74…記憶部、76…スペクトルデータベース、100…X線光電子分光装置

Claims (4)

  1. 試料にX線を照射して発生した光電子を検出して得られた光電子スペクトル、および試料にX線を照射して発生したオージェ電子を検出して得られたX線励起のオージェスペクトルを取得する工程と、
    前記光電子スペクトルに基づいて、前記試料を構成する元素の定量値を求める工程と、
    電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いて前記X線励起のオージェスペクトルを波形分離し、前記試料の分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程と、
    を含む、分析方法。
  2. 請求項1において、
    前記分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程では、前記分析対象元素が第4周期以降の金属である場合に、電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いて前記X線励起のオージェスペクトルを波形分離し、前記分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める、分析方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程は、
    電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いて前記X線励起のオージェスペクトルを波形分離し、前記分析対象元素の化学結合状態の存在比率を求める工程と、
    前記分析対象元素の化学結合状態の存在比率および前記試料を構成する元素の定量値に基づいて、前記分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める工程と、
    を有する、分析方法。
  4. 試料にX線を照射して発生した光電子を検出して得られた光電子スペクトル、および試料にX線を照射して発生したオージェ電子を検出して得られたX線励起のオージェスペクトルを取得するスペクトル取得部と、
    前記光電子スペクトルに基づいて、前記試料を構成する元素の定量値を求める光電子スペクトル解析部と、
    電子線励起のオージェ電子の標準スペクトルを用いて前記X線励起のオージェスペクトルを波形分離し、前記試料の分析対象元素の化学結合状態の定量値を求める化学結合状態解析部と、
    を含む、X線光電子分光装置。
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