JP2017053571A - 冷媒漏えい検知器の点検システム、および空調システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、より検知精度を向上させるため、検知センサの設置数を増やすと、ユーザの点検作業は増大してしまう。
また、漏えい情報を集中コントローラに通報して集中管理する場合では、現在発生しているガス漏れを知ることはできるが、過去の漏えいについて遡り、正常に機能していたかを確認することは困難であった。
この発明は、冷媒漏えい検知器の点検を簡易化して、現状の冷媒状態を把握することができる冷媒漏えい検知器の点検システムおよび空調システムを提供することを目的とする。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図1に示す空調システム1の模式図を用いて、冷媒漏えい検知器の点検システムの構成を説明する。
図1において、実施形態の冷媒漏えい検知器の点検システムは、空調システム1の空調管理装置に適用される。
また、室外機3(3a,3b,3c)は、これらの各室内機グループ51,52,53および54に制御配線を介してそれぞれ接続されている。
また、室外機3bに対応する室内機グループ52は、室内機5(5c,5d)を含み、制御配線9を介してリモコン7aに接続されている。さらに、室外機3cに対応する室内機5e,5fは、単独で他のグループ相当である室内機グループ53,54を構成している。
これらの表示部201,205は、それぞれ空調機のON,OFF制御および温度制御を通信により行う際、ユーザが必要とするON,OFF表示および温度表示を行う他、後述する点検結果の表示機能(図3の表示部201および,図4の表示部205参照)を有している。
冷媒漏えい検知器101は、検知器周囲の大気中の冷媒ガス濃度を検出するセンサを有するとともに、センサで検出された冷媒ガス濃度が予め設定された値を超えると、検知信号を出力する検知結果通知機能を有している。
そして、前記室外機3(3a,3b,3c)には、冷媒漏えい検知器102〜104が設けられている。前記リモコン7(7a,7b)には、冷媒漏えい検知器105,106がそれぞれ設けられている。さらに、室内機5(5a〜5f)には、冷媒漏えい検知器107〜112がそれぞれ設けられている。なお、これらの冷媒漏えい検知器102〜112は、冷媒漏えい検知器101と同じ構成を有している。
本実施形態の空調システムの集合配管4の一部には、制御配線8上で、かつ被覆テープ4cの内側に、冷媒漏えい検知器113が装着されている。このため、冷媒配管4a,4bから漏えいする冷媒を精度よく検知できる。
さらに、本実施形態では、前記制御配線8に接続されて単独で機能する冷媒漏えい検知器114が屋内の低所など、ガスが滞留しやすい場所に設置されている。
これらの冷媒漏えい検知器102〜114は、前記冷媒漏えい検知器101と同様に構成されていて、冷媒漏れを検知可能なセンサを有し、センサで検知された冷媒ガス濃度が予め設定された一定値以上となると、検知結果を通知する検知結果通知機能を備える。
本実施形態の冷媒漏えい検知器の点検システムは、冷媒漏えい検知器101〜114による冷媒漏れ検知機能に加えて、さらに前記集中コントローラ10およびリモコン7による冷媒漏れ検知機能の点検機能を有している。
また、集中コントローラ10およびリモコン7は、正常な応答が取得できない場合、検知回路、通信機能に異常が発生していると判定して、空調装置の運転を停止する制御を行う。
点検結果は、制御配線8,9を経由して、集中コントローラ10,リモコン7,に通信により送信される。
本実施形態のスケジュール機能は、定期的に1カ月に一度以上、冷媒漏えい検知器101〜114の稼働状態を点検するために、点検の実施スケジュールを1カ月に一度として、定期的に点検結果(判定結果)を記憶する。
これにより、早期に冷媒漏えいを検知でき、検知器101〜114の故障を早期に発見できるため、少なくとも1カ月に1度以上の頻度が確保される設定以外の設定(例えば2カ月に一度という設定)ができないように構成されている。よって、本実施形態の冷媒漏えい検知器の点検システムは、長期にわたり点検が実行されなくなることがなく、漏えい検知器101〜114の動作が保証される。もちろん、他の任意なスケジュールの設定も可能である。
「室内機NO.」に対応する、点検実施日付、点検実施時刻、および点検結果の情報は、被点検対象の漏えい検知センサ(ここでは室内機5aなどの冷媒漏えい検知器107など)の点検の際の運転状態、冷房能力などの稼働状態の情報とともに、1時間ごとに記憶部に記憶される。
本実施形態の集中コントローラ10には、状態点検装置が備えられている。また、集中コントローラ10には、表示部201が設けられていて、状態点検装置から送られてくるデータを表示するように構成されている。
さらに、本実施形態の集中コントローラ10またはリモコン7は、表示部201または、表示部205に表示されているタッチパネル操作部もしくは、図示しない操作部を操作することにより、記憶部に記憶された点検結果の情報を、表示されている判定結果とともに、若しくは単独で、着脱可能な記憶媒体であるメモリカードに出力可能に構成されている。
たとえば、図4に示すように、室内機5が停止状態を示す「停止」と表示されていても、冷媒漏えい検知器105の点検は行われて、正常に機能している稼働状態であることを示す「正常」と表示することができる。この際、冷媒漏えい検知器105が故障または通信の異常により、正常に機能していない非稼働状態であれば「正常」に代わり、「異常」と表示することができる。
そして、ユーザは、現在の検知結果とともに、記憶部に蓄積された過去の検知結果だけでなく、さらに過去の点検結果および稼働状態を表示部201,205にて閲覧可能となる。
このため、記憶部に記憶された点検結果の情報および判定結果を集中コントローラ10、リモコン7もしくは情報端末により、冷媒漏えい検知器の点検システムが正常に機能しているか否かを確認することができる。
なお、記憶部は、記憶する期間に上限を設定することも可能であり、所定の期間が経過することにより上書きしてもよく、たとえば、3年以上経過したデータは、新しいデータに更新するように構成してもよい。これにより、過去にさかのぼる必要が無いデータは、破棄されていくため、必要とされる記憶部の記憶容量を低減させることができる。
したがって、集中コントローラ10、室外機3(3a〜3c)、室内機5(5a〜5f)と、リモコン7a,7bとに冷媒漏えい検知器101〜112を搭載するとともに、図2に示すように、屋外に配策される制御配線8を、集合配管4内に形成して、冷媒漏えい検知器113を装着したり、あるいは単独で屋内の低部などの検知可能箇所に冷媒漏えい検知器114を設置するなど、多数の冷媒漏えい検知器101を分散させて設置できる。
所定の間隔にて自動で実行されるポーリングは、予め設定された空調機器間を接続する既存の制御配線の空きを用いることが可能である。したがって、設備等の増設を抑制して、容易に点検のための通信を行わせることができる。
このため、複数の空調機器が接続された空調管理装置であっても、容易に現状の冷媒状態を把握して冷媒漏れを検知するとともに、該当する空調機器の運転を停止させることができる。
たとえば、表示部201による報知にて、ユーザがいづれかの冷媒漏えい検知器101からの信号が停止したことにより、冷媒漏えいが発生していることに起因するのかについて、稼働状態の把握を容易に行うことができる。
たとえば、図3または図4に示すような点検記録が記憶部に記憶されて一定期間保存されている。
このため、ユーザは、モニタリングにより点検された冷媒漏えい検知器101の稼働状態を、集中コントローラ10,リモコン7に備えられている表示部201,205の画面を見ながら、スクロール(図中右側の上下矢印方向の表の移動)などの操作を行うことによって過去に遡って容易にいつごろ、どこで発生したかについて把握することができる。
記憶部に保存されている点検記録には、点検実施日付、点検実施時刻、室内機NO.および点検結果の情報が記憶されている。
ユーザは、点検記録によって、空調機器および冷媒漏えい検知器101等の稼働状態から、冷媒漏れの発生時刻を知ることができる。
そして、報知部によって、モニタリングにより点検された冷媒漏えい検知器101の稼働状態が報知される。このため、ユーザは、冷媒漏えい検知器101の稼働状態が停止している状態となると、報知されるため冷媒漏れの発生を容易に把握することができる。
このため、単独で制御配線8,9に接続される冷媒漏えい検知器114などに比べて、制御配線8,9と各空調機器とを接続するだけで、冷媒漏えい検知器102〜112に対する配線接続が完了するため、設置が容易である。
そして、制御配線8,9を介して接続された集中コントローラ10,リモコン7により冷媒漏えい検知器101〜114の点検が定期的に行われている。点検は制御配線8,9を介してポーリングにより行われる。このため、複数の各冷媒漏えい検知器101〜114が分散配置されていても、ユーザは、表示部201,205を見て、通信状態から、冷媒漏えい検知器101〜114の稼働状態を容易に把握できる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
空気調和器が運転を開始する毎回に設定した場合、1カ月に一度以上、稼働状態の点検が行われないことがないように、定期的に行われる点検と組み合わせてもよく、あるいは、毎時、毎週の所定曜日のようにユーザが任意に設定可能としてもよい。
以上のように、実施形態における冷媒漏えい検知器の点検システムによれば、集中コントローラ10によって、複数の冷媒漏えい検知器101…の通信状態が定期的にモニタリングされている。
また、ポーリングによって、予め設定された所定の間隔にて、室内機5、室外機3、室内機5と室外機3とをつなぐ冷媒配管4a,4b、および、集中コントローラ10またはリモコン7の少なくとも一つに備えられている冷媒漏えい検知器101などの状態が点検される。
このため、空調機器間を接続する既存の制御配線8,9を用いて、容易に点検のための通信を行うことができる。
このため、複数の空調機器が接続された空調システム1であっても、容易に現状の冷媒状態を把握して冷媒漏れを検知することができる。
そして、空調システム1によって、空気調和機の運転が停止されている状態であっても、冷媒漏れを検知できる。
さらにモニタリングにより点検された冷媒漏えい検知器101の稼働状態を表示する表示部201,205が集中コントローラ10,リモコン7に備えられている。このため、ユーザは、容易に稼働状態を把握して、冷媒漏れの発生を検知できる。
そして、報知部によって、モニタリングにより点検された冷媒漏えい検知器101の稼働状態が報知される。このため、ユーザは、冷媒漏えい検知器101の稼働状態から冷媒漏れの発生を容易に把握することができる。
さらに、状態点検装置が集中コントローラ10およびリモコン7に備わっているので、複数の空気調和機が分散配置される空調システム1であっても、冷媒漏えい検知器の状態を容易に点検できる。
また、この冷媒漏えい検知器の点検システムを備える空気調和システムでは、予め室内機5または室外機3に、冷媒漏えい検知器107または102を設けておくことにより、別途、配線の敷設や、冷媒漏えい検知器107を増設する必要がなく、冷媒漏えい検知器107を冷媒流路の周縁に設置出来る、空気調和システムが提供される。
3,3a〜3c 室外機
4 集合配管
4a,4b 冷媒配管
4c 被覆テープ
5,5a〜5e 室内機
7,7a,7b リモコン
8,9 制御配線
10 集中コントローラ
51〜54 室内機グループ
101〜114 検知器
201,205 表示部
Claims (10)
- 室内機と室外機と冷媒漏えい検知器とコントローラとを有する空気調和システムにおける前記漏えい検知器と前記コントローラとの通信状態から、前記冷媒漏えい検知器の状態を点検する状態点検装置を備えること
を特徴とする冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 前記状態点検装置は、定期的に実行されるポーリングによって、前記室内機、前記室外機、前記室内機と前記室外機とをつなぐ冷媒配管、および、前記コントローラの少なくとも一つに備えられている前記冷媒漏えい検知器の状態を点検すること
を特徴とする請求項1に記載の冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 前記状態点検装置は、前記点検により、前記冷媒漏えい検知器の異常が検出された場合は、前記コントローラに信号を送信し、前記コントローラを介して前記空気調和システムの運転を停止する制御を行うこと
を特徴とする請求項1または2に記載の冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 前記状態点検装置は、前記空気調和システムにおける運転停止状態においても前記冷媒漏えい検知器の状態の点検を行うこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 前記点検の結果を記憶する記憶部を備えること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 前記点検の結果を表示する表示部を備えること
を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 前記点検の結果を外部に出力する通信部を備えること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 前記点検の結果を報知する報知部を備えること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 前記状態点検装置は、前記コントローラに備わっていること
を特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の冷媒漏えい検知器の点検システム。 - 室内機と、
室外機と、
冷媒漏えい検知機と、
コントローラと、
前記漏えい検知器と前記コントローラとの通信状態から、前記冷媒漏えい検知器の状態を点検する状態点検装置とを備えること
を特徴とする空気調和システム。
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