JP2013053756A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍サイクルから冷媒が漏洩すると、速やかに冷媒を回収して漏洩冷媒量を極力少なくし、冷媒回収容器を小型化できる冷凍サイクル装置を提供することを課題とする。
【解決手段】冷凍サイクル装置は、冷媒が流れる冷凍サイクルの循環流路を閉塞して複数の領域に分けられるように、循環流路の少なくとも2箇所以上を開閉可能に構成した第1開閉弁5と、閉塞可能な領域毎に配置され、各領域の循環流路からの冷媒の漏洩を検知する冷媒センサ6と、循環流路の領域毎に接続され、循環流路内の冷媒を吸引して回収する回収手段(第2開閉弁7、逆止弁8、冷媒回収配管9、真空ボンベ10)と、冷媒センサ6が冷媒の漏洩を検知すると、その冷媒センサ6が配置された領域を閉塞する少なくとも2箇所の第1開閉弁5を閉じ、その領域の循環流路に接続された回収手段により循環流路内の冷媒を回収するように制御する制御部11とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷媒循環流路を有する冷凍サイクル装置において、冷媒が漏洩した際に冷媒の回収を行う冷凍サイクル装置に関する。
従来は、冷媒循環流路の最低圧力よりも低い圧力で隔離された空間容器が電磁弁を介して冷媒循環流路に接続されていて、冷媒循環流路から漏洩する冷媒を検出センサで検出すると、制御部が前記電磁弁を開くように制御し、冷媒循環流路内の冷媒を前記空間容器に回収する冷凍サイクル装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2000−171130号公報
しかしながら、上記した冷凍サイクル装置にあっては、冷媒漏洩を検知すると冷媒循環流路内に残っている全ての冷媒を回収する必要があるため、回収するタンク容量が大きくなり、装置が大型化する上、全量を回収するまでに時間がかかることから、その分冷媒の漏洩量が増えるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、冷媒循環流路から冷媒が漏洩した場合に、速やかに冷媒を回収することで、漏洩する冷媒量を極力少なくするとともに、冷媒回収容器を小型化することが可能な冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、冷媒が流れる循環流路を閉塞して複数の領域に分けられるように、前記循環流路の少なくとも2箇所以上を開閉可能に構成した第1開閉手段と、閉塞可能な前記領域毎に配置され、各領域の前記循環流路からの前記冷媒の漏洩を検知する検知手段と、前記循環流路の前記領域毎に接続され、前記循環流路内の冷媒を吸引して回収する回収手段と、前記検知手段が前記冷媒の漏洩を検知すると、当該検知手段が配置された前記領域を閉塞する少なくとも2箇所の前記第1開閉手段を閉じて、当該領域の前記循環流路に接続された前記回収手段により前記循環流路内の冷媒を回収するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記回収手段は、前記冷媒を回収する冷媒回収容器と、前記循環流路の前記領域毎に接続された冷媒回収配管とが接続され、前記冷媒回収容器内を所定の圧力に保持すると共に前記冷媒回収配管の途中を開閉可能に構成する第2開閉手段がそれぞれ設けられ、前記制御手段は、前記第2開閉手段を常時閉状態に制御し、前記検知手段が冷媒の漏洩を検知すると、漏洩が検知された前記領域の前記循環流路に接続された前記冷媒回収配管の前記第2開閉手段を開いて、当該領域の前記循環流路内の冷媒を前記冷媒回収容器内に回収するように制御することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記回収手段は、前記冷媒を回収する冷媒回収容器と、前記循環流路の前記領域毎に接続された冷媒回収配管とが接続され、前記冷媒回収容器内を所定の圧力に保持すると共に前記冷媒回収配管の途中を開閉可能に構成する第2開閉手段がそれぞれ設けられ、前記第2開閉手段と前記冷媒回収容器との間に設けられ、高圧流体の流れによって前記冷媒回収配管からの冷媒を吸引するエジェクタと、前記エジェクタと接続され、前記エジェクタに対して前記高圧流体を供給する高圧流体供給手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2開閉手段を常時閉状態に制御し、前記検知手段が冷媒の漏洩を検知すると、漏洩が検知された前記領域の前記循環流路に接続された前記冷媒回収配管の前記第2開閉手段を開くと共に、前記高圧流体供給手段から前記エジェクタに高圧流体を供給し、前記エジェクタを介して前記領域の前記循環流路内の冷媒を前記冷媒回収容器内に回収するように制御することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第2開閉手段の前記冷媒回収容器側には、回収された冷媒が前記循環流路側に逆流するのを防止する逆止弁がそれぞれ配置されていることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記冷凍サイクルは、室内機と、室外機と、前記室内機と前記室外機との間を接続して前記冷媒を循環させる第1配管と第2配管とを含み、前記室内機と前記第1配管および前記第2配管との間、あるいは、前記室外機と前記第1配管および前記第2配管との間に前記第1開閉手段を設けて閉塞可能とし、前記循環流路を2つあるいは4つの領域に分けられるようにしたことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記室外機は圧縮機を備えており、前記圧縮機により前記冷媒を圧縮して所定方向に循環させる前記循環流路と前記冷媒回収容器との間を圧力調整配管で接続し、前記圧力調整配管には、前記冷媒回収容器内の圧力を検出する圧力計と、該圧力計と前記循環流路との間を開閉可能に構成する第3開閉手段とが配置され、前記制御手段は、前記圧力計により前記冷媒回収容器内が所定の圧力よりも高くなると、前記圧力調整配管が接続された前記循環流路に位置する前記第1開閉手段を閉じ、前記第3開閉手段を開いて前記圧縮機を駆動させることで、前記冷媒回収容器内の圧力が常に所定の圧力以下に保たれるように制御することが望ましい。
本発明によれば、冷媒が流れる冷凍サイクルとしての循環流路の一部から冷媒の漏洩があっても、これを検出して速やかに冷媒を回収することにより、漏洩する冷媒量を極力少なくするとともに、冷媒回収容器を小型化できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施例1にかかる冷凍サイクル装置の全体構成図である。 図2は、実施例1における冷媒回収動作を説明するフローチャートである。 図3は、図1の真空計と室外機のコンプレッサとを用いて真空ボンベの真空度を維持する動作を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の実施例2にかかる冷凍サイクル装置の全体構成図である。 図5は、図4のエジェクタの構造例を示す断面図である。 図6は、実施例2における冷媒回収動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明にかかる冷凍サイクル装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施例1の冷凍サイクル装置では、室内機と室外機、および室内機と室外機との間を2系統の配管(第1配管、第2配管)を用いて接続し、冷媒を循環させながら冷房運転あるいは暖房運転を行う空調機を例にあげて説明するが、これに限定されず、空調機以外の冷凍サイクル装置で実施することも可能である。
まず、実施例1にかかる冷凍サイクル装置としての空調機の構成について説明する。図1は、本発明の実施例1にかかる冷凍サイクル装置の全体構成図である。空調機300は、室内機1、室外機2、第1配管3、第2配管4、第1開閉手段としての第1開閉弁5−1〜5−4、検知手段としての冷媒センサ6−1〜6−8、第2開閉手段としての第2開閉弁7−1〜7−6、逆止弁8−1〜8−6、冷媒回収配管9−1〜9−6、冷媒回収容器としての真空ボンベ10、制御手段としての制御部11、圧力計としての真空計12、第3開閉手段としての第3開閉弁13、リモコン14、および、圧力調整配管19などを備えている。
そして、室内機1には、室内熱交換器110が配置され、冷房運転時には蒸発器となり、暖房運転時には凝縮器となる。また、室外機には、室外熱交換器210が配置されていて、冷房運転時には凝縮器となり、暖房運転時には蒸発器となる。室外機2には、さらに膨張弁220と、圧縮機としてのコンプレッサ230と、四方弁240とが配置されており、室内機および室外機にはそれぞれの熱交換器に見合った送風ファン111,211を備えている。
実施例1における空調機300の特徴的な構成は、室内機1と室外機2との間を2系統の第1配管3と第2配管4とで接続することにより、冷媒を循環させる冷凍サイクルとしての循環流路が構成されている。この循環流路の途中には、第1開閉弁5−1〜5−4が配置され、第1開閉弁5−1〜5−4のうち少なくとも2箇所を閉じて閉塞することで、循環流路を複数の領域に分けられるように構成されている。
本実施例1では、図1に示すように、室内機1と、第1配管3および第2配管4との接続箇所に第1開閉弁5−1,5−2が配置され、室外機2と、第1配管3および第2配管4との接続箇所に第1開閉弁5−3,5−4が配置されている。そして、第1開閉弁5−1〜5−4のうち少なくとも2つの任意の弁を閉じることでなる閉塞可能な循環流路の各領域には、冷媒の漏洩を検知する冷媒センサ6−1〜6−8と、前記循環流路の各領域の冷媒を吸引して回収する回収手段とがそれぞれ設けられている。
実施例1における回収手段としては、図1に示すように、内部が真空に保持され、冷媒を吸引して回収する真空ボンベ10と、循環流路の各領域と接続された冷媒回収配管9−1〜9−6とが接続され、その冷媒回収配管9−1〜9−6の途中に開閉可能な第2開閉弁7−1〜7−6がそれぞれ配置されている。さらに、実施例1の回収手段には、図1に示すように、第2開閉弁7−1〜7−6と真空ボンベ10との間に、循環流路から真空ボンベ10に回収された冷媒が循環流路へ逆流しないように阻止する逆止弁8−1〜8−6がそれぞれ配置されている。
また、実施例1の空調機300は、各部を制御する制御部11を備えている。この制御部11は、冷媒センサ6−1〜6−8のいずれかが冷媒の漏洩を検知すると(例えば、冷媒センサ6−4が検知したとすると)、コンプレッサ230を停止後直ちにその冷媒センサ6−4が配置された領域(第1配管3)を第1開閉弁5−1と5−3を閉じることで閉塞し、その領域の循環流路(第1配管3)に接続された冷媒回収配管9−5の第2開閉弁7−5を開くことにより、その領域(第1配管3)に残っている冷媒が真空ボンベ10側へ吸引されて回収される。真空ボンベ10に回収された冷媒は、逆止弁8−1〜8−6の作用により循環流路に戻ることなく保持される。
このように、本実施例1の空調機300は、冷凍サイクル内を冷媒が循環する循環流路に第1開閉弁5−1〜5−4を配置することにより、複数の領域に分けることができる。冷媒センサ6−1〜6−8のいずれかで冷媒の漏洩を検知すると、その領域を閉塞するために第1開閉弁5−1〜5−4のうちの2つを閉じ、その領域内の冷媒のみを回収手段によって回収するため、回収する冷媒量が少なくて済み、冷媒回収容器としての真空ボンベも小型化できるので、装置の大型化を防ぐことができる。また、本実施例1の空調機300は、回収する冷媒量が少なくて済むことから、短時間で回収することができ、漏洩する冷媒量を極力少なくして、環境への負荷を小さくすることが可能となる。
実施例1の冷媒センサとしては、使用する冷媒の種類に応じて、冷媒ガスを検知する半導体センサや赤外線センサなどを好適に用いることができる。例えば、冷媒の種類として、HFC(R134a、R404A、R407C、R410A、R507Aなど)、HCFC(R22など)、CFC(R11、R12など)、HC(プロパン、メタン、ブタン、LPG、イソブタン、エチレンなど)、アンモニア(NH)、水素(H)、VDC関係(アセトン、クロロホルム、エタノール、メタノール、エチル、ジクロロメタン、エチルおよびエチレン塩化物など)、HFO(HFO−1234yf、HFO−1234ze(E)など)などの冷媒を用いる場合は、半導体センサにより検出することができる。また、冷媒の種類として、二酸化炭素(CO)を用いる場合は、赤外線センサにより検出することができる。
冷媒の漏洩を検知する冷媒センサとしては、上記のような漏洩した冷媒ガスを直接検知するガスセンサの他、冷媒の漏洩による冷媒の圧力低下を検出する圧力センサ、あるいは、室内機1の室内熱交換器110や室外機2の室外熱交換器210の冷媒の出口温度と入口温度とを検出し、冷媒の温度変化を正常時と比較することによって漏洩の有無を検出する温度センサなどを用いても良い。また、冷媒の漏洩検知に関しては、例えば、特開2009−243715号公報に記載の「漏洩検知管」、特開2010−101515号公報に記載の「冷媒漏洩検知装置」、特開2010−230181号公報に記載の「冷媒漏洩検知センサ」、特開2011−89717号公報に記載の「冷凍空調装置」などに記載されている既存の技術を用いて実施しても良い。
また、第1配管3、および、第2配管4に配置された冷媒センサ6−3〜6−8は、長い配管内での冷媒の漏洩を検知し易くするため、配管全体を保護カバー31、41で覆い、その内側に所定間隔毎に冷媒センサを配置するようにする。図1では、1つの配管に3個の冷媒センサを配置した例を示したが、配管の長さに応じて冷媒センサの数を変える必要がある。ここでは、上記保護カバー31、41に用いる材質として、PVC(ポリビニールコロライド)が好適に用いられている。そして、室内機1と室外機2の筐体内には、冷媒センサ6−1,6−2がそれぞれ配置されている。
本実施例1の空調機300は、上記のように構成されており、図1の構成図を用いて動作を説明する。まず、冷房運転時、図1に示す室外機2のコンプレッサ230により圧縮された冷媒は高圧高温状態となり、室外熱交換器210を凝縮器として気体冷媒の熱を放出することにより凝縮(液化)する。液化した冷媒は、冷媒の流量を調節する膨張弁220を通って低圧低温状態となり、第1配管3を通って室内機1に送られる。低圧低温状態となった冷媒は、室内熱交換器110の蒸発器で蒸発し、周囲の空気から気化熱を奪ってこれを冷却する。これにより、室内機1から冷たい空気を送風することができる。室内熱交換器110の蒸発器で蒸発した気体冷媒は、第2配管4を通って上記コンプレッサ230に戻り圧縮される。冷房運転時における空調機300は、このように動作する。
また、暖房運転時の冷媒は、四方弁240により流路の切替が行われて上記冷房運転時とは逆方向に流れる。つまり、暖房運転時には、図1に示す室外機2のコンプレッサ230により圧縮された冷媒は高圧高温状態となり、その高圧高温状態の冷媒が第2配管4を通って室内機1に送られる。室内機1の室内熱交換器110は、凝縮器となって気体冷媒の熱を放出することで凝縮(液化)する。これにより、室内機1から暖かい空気を送風することができる。室内熱交換器110の凝縮器で液化した冷媒は、第1配管3を通って室内機1に送られ、冷媒の流量を調節する膨張弁220を通って低圧低温状態となる。その低圧低温状態となった冷媒は、室外熱交換器210の蒸発器で蒸発し、周囲の空気から気化熱を奪うことで冷却され、熱交換が行われる。室外熱交換器210の蒸発器で蒸発した気体冷媒は、再び上記コンプレッサ230に戻って圧縮される。暖房運転時の空調機300は、このように動作する。
ここで、実施例1における一連の冷媒回収動作について図2のフローチャートを元に説明する。上記冷房運転時、あるいは暖房運転時において、空調機300の制御部11は、冷媒センサ6−1〜6−8からの信号を常に監視し、いずれかの冷媒センサによって冷媒の漏洩を検知すると(ステップS100でYes)、コンプレッサ230を停止する(ステップS102)。
ここで、空調機300の制御部11は、冷媒センサ6−1が冷媒を検知した場合、室内機1から冷媒が漏洩していると判断し、コンプレッサ230を停止後直ちに第1開閉弁5−1,5−2を閉じて室内機1の循環流路を閉塞する(ステップS104)。そして、制御部11は、室内機1の循環流路に接続されている冷媒回収配管9−1,9−2の第2開閉弁7−1,7−2のいずれか一方、または両方を開くと(ステップS106)、内部が真空に保たれた真空ボンベ10によって室内機1の循環流路内の冷媒が吸引され、真空ボンベ10に回収される(ステップS108)。制御部11は、冷媒回収後に第2開閉弁7−1,7−2を閉じる(ステップS110)。また、上記ステップS100において、冷媒センサが漏洩した冷媒を検知しない間は(ステップS100でNo)、ステップS112で一定時間後にステップS100に戻って、冷媒漏洩の有無が定期的に監視される。
また、制御部11は、冷媒センサ6−3〜6−5のいずれか一つが冷媒を検知した場合、第1配管3から冷媒が漏洩していると判断し、コンプレッサ230を停止後直ちに第1開閉弁5−1,5−3を閉じて第1配管3の循環流路を閉塞する(ステップS104)。そして、制御部11は、第1配管3の循環流路に接続されている冷媒回収配管9−5の第2開閉弁7−5を開くと(ステップS106)、内部が真空に保たれた真空ボンベ10によって第1配管3の循環流路内の冷媒が吸引され、真空ボンベ10に回収される(ステップS108)。制御部11は、冷媒回収後に第2開閉弁7−5を閉じる(ステップS110)。
また、制御部11は、冷媒センサ6−6〜6−8のいずれか一つが冷媒を検知した場合は、第2配管4から冷媒が漏洩していると判断し、コンプレッサ230を停止後直ちに第1開閉弁5−2,5−4を閉じて第2配管4の循環流路を閉塞する(ステップS104)。そして、制御部11は、第2配管4の循環流路に接続されている冷媒回収配管9−6の第2開閉弁7−6を開くと(ステップS106)、内部が真空に保たれた真空ボンベ10によって第2配管4の循環流路内の冷媒が吸引され、真空ボンベ10に回収される(ステップS108)。制御部11は、冷媒回収後に第2開閉弁7−6を閉じる(ステップS110)。
また、制御部11は、冷媒センサ6−2が冷媒を検知した場合は、室外機2から冷媒が漏洩していると判断し、コンプレッサ230を停止後直ちに第1開閉弁5−3,5−4を閉じて室外機2の循環流路を閉塞する(ステップS104)。そして、制御部11は、室外機2の循環流路に接続されている冷媒回収配管9−3,9−4の第2開閉弁7−3,7−4のいずれか一方、または両方を開くと(ステップS106)、内部が真空に保たれた真空ボンベ10によって室外機2の循環流路内の冷媒が吸引され、真空ボンベ10に回収される(ステップS108)。制御部11は、冷媒回収後に第2開閉弁7−3,7−4を閉じる(ステップS110)。
このように、本実施例1の空調機300では、冷媒が流れる循環流路のどこから冷媒が漏洩しても漏洩箇所を検出し、その漏洩箇所を含む冷媒の循環流路の一部の領域を閉塞し、その領域内の冷媒のみを回収するため、冷媒の回収量が少なくて済み、冷媒を回収する真空ボンベ10の容量も小さくできるので、空調機300を小型化することができる。
また、本実施例1の空調機300では、回収する冷媒量が少ないため、短時間で冷媒を回収することが可能となり、また漏洩箇所を領域毎に分割して管理することができることから漏洩発見時点での冷媒が漏洩する量を少なくできるという利点がある。
冷媒回収が完了したかどうかの判定は、図示しない圧力センサにより、真空ボンベ10内の圧力と、漏洩箇所に対応する冷媒回収配管の圧力とが同じになったことを検出するようにするか、あるいは漏洩箇所の循環流路内の圧力が大気圧以下であることを検出するようにすれば良い。あるいは、冷媒回収を開始した後所定時間が過ぎたら、第2開閉弁7−1〜7−6のうち対応する開閉弁を閉じることで、冷媒回収を終えるようにしても良い。
また、本実施例1では、真空ボンベ10の真空度が時間の経過と共に低下することも想定される。真空度の低下した真空ボンベ10を用いて冷媒を回収しようとすると、冷媒の回収が不充分になったり、回収時間が長くなったりするなどの問題を生じる。そこで、定期的に真空ボンベ10を交換することが考えられるが、手間やコストがかかる。本実施例1では、図1に示すように、真空ボンベ10と循環流路とを圧力調整配管19で接続し、その圧力調整配管19の途中に真空ボンベ10の真空度を検出する真空計12と、圧力調整配管19を開閉する第3開閉弁13とを配置した構成を採用している。
真空ボンベ10内の圧力は真空であることが望ましいが、漏洩箇所から冷媒を吸引することができる所定の圧力であって構わない。例えば、真空ボンベ10内の圧力が循環流路内を流れる冷媒の低圧側圧力よりも低ければ、吸引を行うことは可能となる。
図3は、図1における真空計12とコンプレッサ230とを用いて真空ボンベ10の真空度を維持する動作を説明するフローチャートである。実施例1の空調機300の制御部11は、この構成を用いて、図3に示すフローチャートの動作を実行することにより、真空ボンベ10の真空度を常に所定の値に保つことが可能になる。
まず、空調機300の制御部11は、真空計12の真空度が所定値以下かどうかを判断し、所定値以下に低下している場合(ステップS200でYes)、冷凍サイクルが冷房運転かどうかを判断する(ステップS202)。ここで冷房運転(ステップS202でYes)であれば、コンプレッサ230が動作中か判断し(ステップS204)、動作していれば(ステップS204でYes)、室外機2と第1配管3との間の第1開閉弁5−3を閉じる(ステップS206)。仮にステップS202の判断で暖房運転のときはコンプレッサ230が動作中か判断し(ステップS220)、コンプレッサ230が動作中であれば(ステップS220でYes)コンプレッサ230を一時停止し(ステップS222)、四方弁240を冷房運転の回路へ切替える。コンプレッサ230が停止中であれば(ステップS220でNo)、直ちに四方弁240を冷房回路に切替える(ステップS224)。四方弁240で冷房回路に切替わった後は、コンプレッサ230を再起動させ(ステップS226)、室外機2と第1配管3との間の第1開閉弁5−3を閉じる(ステップS206)。なお、真空度は標準大気圧を基準として負圧側を正値で表すため、真空度が低い、または真空度が所定値より低いといった場合は絶対圧力では高いことになることを付記しておく。
続いて、制御部11は、第3開閉弁13を開いて(ステップS208)、室内機1および第1配管3内、第2配管4内の冷媒がコンプレッサ230に吸引されると共に、真空ボンベ10内の空気も吸引され、真空ボンベ10内の真空度が上昇する。この時、制御部11は、真空計12の真空度を監視していて、真空度が所定値を超えたか否かを判断する(ステップS210)。制御部11は、真空度が所定値を超えていなければ(ステップS208でNo)、再度ステップS210に戻って真空度の判定を行う。制御部11は、真空度が所定値を超えると(ステップS210でYes)、第3開閉弁13を閉じ(ステップS212)、コンプレッサ230を停止し(ステップS214)、閉じていた室外機2と第1配管3との間の第1開閉弁5−3を開くようにする(ステップS216)。
また、上記ステップS200において、真空計12の真空度が所定値以下になっていない場合は(ステップS200でNo)、ステップS218で一定時間が経過した後にステップS200に戻り、真空計12の真空度を定期的に監視する。
このように、実施例1では、真空ボンベ10の真空度を真空計12により定期的に監視し、真空度が所定値以下になった場合は、冷房運転で第1開閉弁5−3を閉じ、第3開閉弁13を開いた状態でコンプレッサ230を駆動することで、常に真空ボンベ10の真空度を所定値以上に保つことができる。
なお、図1に示すリモコン14は、制御部11との間で信号やデータのやり取りが可能であって、制御部11に対して操作コマンドを送信して空調機300を操作したり、制御部11が冷媒の漏洩を検知した場合は、漏洩情報をリモコン14側に送信して表示部に「漏洩検知」、あるいは、「〇〇冷媒の漏洩を検知しましたので〇〇に気をつけて下さい」等の文字を表示することができる。これにより、ユーザは、リモコン14に表示された冷媒の漏洩情報に基づいて冷媒が漏洩していることがわかる。冷媒の漏洩を検知し、冷媒の自動回収動作を行っている間は、リモコン14の表示部に「漏洩検知」の文字を点滅させ、運転停止状態とする。また、この冷媒漏洩の情報を管理元(例えば、機器メーカー)に直ちに何らかの通信手段をもって自動的に通知するようなシステムを構築してもよい。更には、同一配管上の冷媒センサ6−3から6−5、あるいは6−6から6−8で漏洩を検知した場合、それらの検知した時間差から大まかな漏洩箇所を特定するシステムを構築してもよい。
また、上記した真空ボンベ10の圧力管理動作中において、コンプレッサ230の駆動を継続しても真空計12の真空度が所定値を超えない場合(ステップS210を繰り返す場合)は、一定時間または一定の判定回数を経過したらリモコン14の表示部に「真空ボンベ異常」の文字を点滅させた上で、運転停止状態とする。このときも真空ボンベ10の異常情報を管理元(例えば、機器メーカー)に直ちに何らかの通信手段をもって自動的に通知するようなシステムを構築してもよい。
図4は、本発明の実施例2にかかる冷凍サイクル装置の全体構成図であり、図5は、図4のエジェクタの構造例を示す断面図であり、図6は、実施例2の冷媒回収動作を説明するフローチャートである。
本実施例2にかかる冷凍サイクル装置としての空調機400の特徴的な構成は、図4に示すように、実施例1の構成に対して、真空ボンベ10と冷媒回収配管9−1〜9−6の逆止弁8−1〜8−6との間に、冷媒回収を促進するエジェクタ16−1,16−2を配置した点と、高圧流体供給手段としての高圧冷媒タンク15、第4開閉弁17−1,17−2、逆止弁18−1,18−2が追加された点にある。
このエジェクタ16−1,16−2は、高圧冷媒タンク15から供給される高圧冷媒の流れを利用して、冷媒の回収時間を短縮する機能を備えている。つまり、図5に示すように、エジェクタ16は、ノズル16aと、真空室16bと、混合部16cとで構成されている。エジェクタ16のノズル16aの供給ポート16dには、図1の高圧冷媒タンク15から高圧の冷媒(高圧流体)が供給されると、ノズル16aの先端の細い部分で冷媒の流速が加速され、混合部16cを通りディフューザ16fを経てディフューザ出口16gから排出される。ノズル16aと混合部16cは、図5に示すように、適当な距離をおいて向き合っており、ノズル16aから噴射された高速冷媒の流れは混合部16cの入口に向かって進む。このため、真空室16bの内部は、高速冷媒の流れによって負の静圧が生じ真空となる。この真空室16bにおける静圧と、気体冷媒の粘性とにより、混合部16cの入口に飛び込む冷媒噴流に真空室16bの真空ポート16eから流入する回収冷媒が引き込まれ、高圧冷媒タンク15から供給された高圧流体と、真空ポート16eから吸い込まれた低圧流体とが混合部16cで混合され、ディフューザ出口16gから排出される。このエジェクタ16のディフューザ出口16gから排出された混合冷媒は、図1の真空ボンベ10に回収される。
エジェクタ16は、高圧冷媒の流れを利用して、高圧冷媒の数倍から数十倍の回収冷媒をエジェクタ16に取り込んで、ディフューザ出口16gから排出することが可能となり、冷媒の回収時間を大幅に短縮することができる。本実施例2では、図4に示すように、高圧冷媒タンク15とエジェクタ16−1,16−2の供給ポート16dを接続する配管の途中に、開閉可能な第4開閉弁17−1,17−2と逆止弁18−1,18−2とが配置されている。制御部11は、回収される冷媒の流速を促進したい場合に、第4開閉弁17−1,17−2を開くと、高圧冷媒がエジェクタ16の供給ポート16dに供給されて、回収される冷媒の流速を飛躍的に向上させることができる。
このように、実施例2では、エジェクタ16−1,16−2と高圧冷媒タンク15を備える簡単な構造を追加するだけで、漏洩冷媒の回収時間を飛躍的に短縮することが可能となる。エジェクタ16−1,16−2の利用方法については、例えば、真空ボンベ10の真空度が低下した場合に、これを補うように利用することが考えられる。また、真空ボンベ10の真空度は低下していないが、より迅速に冷媒を回収したい場合は、真空ボンベ10と並行してエジェクタを利用することにより、回収される冷媒の流速を一層上げることができる。
本実施例2の高圧冷媒タンク15内の冷媒としては、冷凍サイクルで使用されている冷媒と同種の冷媒を充填することが、回収後に再利用する場合に望ましいが、高圧冷媒タンク15から冷媒が漏洩するリスク(環境負荷リスク)の点から考えると、自然系冷媒などの異種冷媒の使用を否定するものではない。つまり、高圧冷媒タンク15内の冷媒は、冷凍サイクルで使用されている冷媒と同種冷媒であっても、異種冷媒であっても良い。また、冷媒以外の流体を使用することも可能である。
また、本実施例2の高圧冷媒タンク15内の内圧は、真空ボンベ15の大きさによって決定される。例えば、高圧冷媒タンク15内の内圧は、冷凍サイクル内から真空ボンベ10に回収される冷媒量(閉塞された領域から回収される想定の冷媒量)と高圧冷媒タンク15内の一部、あるいは、真空ボンベ10に回収される冷媒量と高圧冷媒タンク15内の全冷媒が真空ボンベ10に流入した際の真空ボンベ10の内圧によって決定される。なお、高圧冷媒タンク15内の内圧は、上記した各条件下における真空ボンベ10の内圧に比べて高くなるように設定する必要がある。
本実施例2にかかる空調機400の構成は、上記したエジェクタ16−1,16−2、高圧冷媒タンク15、第4開閉弁17−1,17−2、および、逆止弁18−1,18−2以外の構成については、上記実施例1と同様であって、同一物に同一符号を付すことにより重複説明を省略する。
実施例2の空調機400は、上記のように構成されており、図4の構成図と図6のフローチャートを用いて一連の動作を説明する。まず、冷房運転時、あるいは暖房運転時に関わらず、空調機400の制御部11は、冷媒センサ6−1〜6−8からの信号を常に監視し、いずれかの冷媒センサによって冷媒の漏洩が検知されると(ステップS300でYes)、コンプレッサ230を停止する(ステップS302)。
ここで、空調機400の制御部11は、冷媒センサ6−1が冷媒を検知した場合、室内機1から冷媒が漏洩していると判断し、コンプレッサ230を停止後直ちに第1開閉弁5−1,5−2を閉じて室内機1の循環流路を閉塞する(ステップS304)。そして、制御部11は、室内機1の循環流路に接続されている冷媒回収配管9−1,9−2の第2開閉弁7−1,7−2のいずれか一方、または両方を開くと(ステップS306)、内部が真空に保持された真空ボンベ10によって室内機1の循環流路内に残っている冷媒が吸引される。本実施例2の空調機400の制御部11は、これと並行して、高圧冷媒タンク15の第4開閉弁17−1,17−2のいずれか一方、または両方を開くことにより(ステップS308)、高圧冷媒がエジェクタ16−1,16−2のいずれか一方、または両方に供給され、エジェクタ16−1,16−2の吸引作用により、室内機1の循環流路内に残っている冷媒を真空ボンベ10に効率良く回収することができる(ステップS310)。冷媒回収が終了するまでは、リモコン14に「漏洩検知」の文字を点滅させる。冷媒回収後は、第2開閉弁7−1,7−2、および、第4開閉弁17−1,17−2を閉じる(ステップS312)。また、上記ステップS300において、冷媒センサが漏洩した冷媒を検知しない間は(ステップS300でNo)、ステップS314で一定時間経過後にステップS300に戻り、冷媒漏洩の有無を定期的に監視する。
また、制御部11は、冷媒センサ6−3〜6−5のいずれか一つが冷媒を検知した場合は、第1配管3から冷媒が漏洩していると判断し、コンプレッサ230を停止後直ちに第1開閉弁5−1,5−3を閉じて第1配管3の循環流路を閉塞する(ステップS304)。そして、制御部11は、第1配管3の循環流路に接続されている冷媒回収配管9−5の第2開閉弁7−5を開くと(ステップS306)、内部が真空に保持された真空ボンベ10によって第1配管3の循環流路内に残っている冷媒が吸引される。制御部11は、これと並行して、高圧冷媒タンク15の第4開閉弁17−1を開くことにより(ステップS308)、高圧冷媒がエジェクタ16−1に供給され、エジェクタ16−1の吸引作用により、第1配管3の循環流路内に残っている冷媒を真空ボンベ10に効率良く回収することができる(ステップS310)。冷媒回収が終了するまでは、リモコン14に「漏洩検知」の文字を点滅させる。冷媒回収後は、第2開閉弁7−5、および、第4開閉弁17−1を閉じる(ステップS312)。
また、制御部11は、冷媒センサ6−6〜6−8のいずれか一つが冷媒を検知した場合は、第2配管4から冷媒が漏洩していると判断し、コンプレッサ230を停止後直ちに第1開閉弁5−2,5−4を閉じて第2配管4の循環流路を閉塞する(ステップS304)。そして、制御部11は、第2配管4の循環流路に接続されている冷媒回収配管9−6の第2開閉弁7−6を開くと(ステップS306)、内部が真空に保持された真空ボンベ10によって第2配管4の循環流路内に残っている冷媒が吸引される。制御部11は、これと並行して、高圧冷媒タンク15の第4開閉弁17−2を開くことにより(ステップS308)、高圧冷媒がエジェクタ16−2に供給され、エジェクタ16−2の吸引作用により、第2配管4の循環流路内に残っている冷媒を真空ボンベ10に効率良く回収することができる(ステップS310)。冷媒回収が終了するまでは、リモコン14に「漏洩検知」の文字を点滅させる。冷媒回収後は、第2開閉弁7−6、および、第4開閉弁17−2を閉じる(ステップS312)。
また、制御部11は、冷媒センサ6−2が冷媒を検知した場合は、室外機2から冷媒が漏洩していると判断し、コンプレッサ230を停止後直ちに第1開閉弁5−3,5−4を閉じて室外機2の循環流路を閉塞する(ステップS304)。そして、制御部11は、室外機2の循環流路に接続されている冷媒回収配管9−3,9−4の第2開閉弁7−3,7−4のいずれか一方、または両方を開くと(ステップS306)、内部が真空に保持された真空ボンベ10によって室外機2の循環流路内に残っている冷媒が吸引される。制御部11は、これと並行して、高圧冷媒タンク15の第4開閉弁17−1,17−2のいずれか一方、または両方を開くことにより(ステップS308)、高圧冷媒がエジェクタ16−1,16−2のいずれか一方、または両方に供給され、エジェクタ16−1,16−2の吸引作用により、室外機2の循環流路内に残っている冷媒を真空ボンベ10に効率良く回収することができる(ステップS310)。冷媒回収が終了するまでは、リモコン14に「漏洩検知」の文字を点滅させる。冷媒回収後は、第2開閉弁7−3,7−4、および、第4開閉弁17−1,17−2を閉じる(ステップS312)。
このように、実施例2の空調機400では、冷媒が流れる循環流路のどこから冷媒が漏洩しても漏洩箇所を検出し、その漏洩箇所を含む冷媒の循環流路の一部の領域を閉塞し、その領域内の冷媒のみを効率良く迅速に回収できるため、短時間で冷媒を回収することが可能となり、漏洩発見時点での冷媒の漏洩量を少なくすることができる。
さらに、本実施例2の図4では、真空ボンベ10の真空度が時間の経過と共に低下した場合に、上記実施例1の図1と同様に、真空計12と、圧力調整配管19を開閉する第3開閉弁13とを配置し、制御部11が図3に示す真空計12と室外機2のコンプレッサ230とを用いて真空ボンベ10の真空度を維持する動作を行うため、常に真空ボンベ10の真空度を所定値以上に保持することができる。
上記実施例1および2では、冷媒を回収する冷媒回収容器内を真空に保持した真空ボンベ10を用いて、第2開閉弁7−1〜7−6を選択的に開き、所望の領域の冷媒を吸引して回収しているが、冷媒回収容器は必ずしもこの構成に限定されない。例えば、冷媒回収容器は、必ずしも真空に保持しておく必要はなく、動力を使った吸引ポンプを用いて循環流路の所定領域内の冷媒を吸引し、冷媒回収容器に回収するように構成しても良い。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、冷凍サイクルの循環流路に冷媒を循環させて用いる業務用エアコンや家庭用エアコンなどに好適に利用することができる。
1 室内機(冷凍サイクル)
110 室内熱交換器
111 室内熱交換器用送風ファン
2 室外機(冷凍サイクル)
210 室外熱交換器
211 室外熱交換器用送風ファン
220 膨張弁
230 コンプレッサ
240 四方弁
3 第1配管(冷凍サイクル)
31 配管保護カバー
4 第2配管(冷凍サイクル)
41 配管保護カバー
5−1〜5−4 第1開閉弁(第1開閉手段)
6−1〜6−8 冷媒センサ(検知手段)
7−1〜7−6 第2開閉弁(第2開閉手段)
8−1〜8−6 逆止弁
9 冷媒回収配管
10 真空ボンベ(冷媒回収容器)
11 制御部(制御手段)
12 真空計
13 第3開閉弁(第3開閉手段)
14 リモコン
15 高圧冷媒タンク
16、16−1、16−2 エジェクタ
16a ノズル
16b 真空室
16c 混合部
16d 供給ポート
16e 真空ポート
16f ディフューザ
16g ディフューザ出口
17−1、17−2 第4開閉弁
18−1、18−2 逆止弁
19 圧力調整配管
300 冷凍サイクル装置
400 冷凍サイクル装置




Claims (6)

  1. 冷媒が流れる循環流路を閉塞して複数の領域に分けられるように、前記循環流路の少なくとも2箇所以上を開閉可能に構成した第1開閉手段と、
    閉塞可能な前記領域毎に配置され、各領域の前記循環流路からの前記冷媒の漏洩を検知する検知手段と、
    前記循環流路の前記領域毎に接続され、前記循環流路内の冷媒を吸引して回収する回収手段と、
    前記検知手段が前記冷媒の漏洩を検知すると、当該検知手段が配置された前記領域を閉塞する少なくとも2箇所の前記第1開閉手段を閉じて、当該領域の前記循環流路に接続された前記回収手段により前記循環流路内の冷媒を回収するように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記回収手段は、
    前記冷媒を回収する冷媒回収容器と、前記循環流路の前記領域毎に接続された冷媒回収配管とが接続され、
    前記冷媒回収容器内を所定の圧力に保持すると共に前記冷媒回収配管の途中を開閉可能に構成する第2開閉手段がそれぞれ設けられ、
    前記制御手段は、前記第2開閉手段を常時閉状態に制御し、前記検知手段が冷媒の漏洩を検知すると、漏洩が検知された前記領域の前記循環流路に接続された前記冷媒回収配管の前記第2開閉手段を開いて、当該領域の前記循環流路内の冷媒を前記冷媒回収容器内に回収するように制御することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記回収手段は、
    前記冷媒を回収する冷媒回収容器と、前記循環流路の前記領域毎に接続された冷媒回収配管とが接続され、
    前記冷媒回収容器内を所定の圧力に保持すると共に前記冷媒回収配管の途中を開閉可能に構成する第2開閉手段がそれぞれ設けられ、
    前記第2開閉手段と前記冷媒回収容器との間に設けられ、高圧流体の流れによって前記冷媒回収配管からの冷媒を吸引するエジェクタと、
    前記エジェクタと接続され、前記エジェクタに対して前記高圧流体を供給する高圧流体供給手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第2開閉手段を常時閉状態に制御し、前記検知手段が冷媒の漏洩を検知すると、漏洩が検知された前記領域の前記循環流路に接続された前記冷媒回収配管の前記第2開閉手段を開くと共に、前記高圧流体供給手段から前記エジェクタに高圧流体を供給し、前記エジェクタを介して前記領域の前記循環流路内の冷媒を前記冷媒回収容器内に回収するように制御することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第2開閉手段の前記冷媒回収容器側には、回収された冷媒が前記循環流路側に逆流するのを防止する逆止弁がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記冷凍サイクルは、室内機と、室外機と、前記室内機と前記室外機との間を接続して前記冷媒を循環させる第1配管と第2配管とを含み、
    前記室内機と前記第1配管および前記第2配管との間、あるいは、前記室外機と前記第1配管および前記第2配管との間に前記第1開閉手段を設けて閉塞可能とし、前記循環流路を2つあるいは4つの領域に分けられるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記室外機は圧縮機を備えており、前記圧縮機により前記冷媒を圧縮して所定方向に循環させる前記循環流路と前記冷媒回収容器との間を圧力調整配管で接続し、
    前記圧力調整配管には、前記冷媒回収容器内の圧力を検出する圧力計と、該圧力計と前記循環流路との間を開閉可能に構成する第3開閉手段とが配置され、
    前記制御手段は、前記圧力計により前記冷媒回収容器内が所定の圧力よりも高くなると、前記圧力調整配管が接続された前記循環流路に位置する前記第1開閉手段を閉じ、前記第3開閉手段を開いて前記圧縮機を駆動させることで、前記冷媒回収容器内の圧力が常に所定の圧力以下に保たれるように制御することを特徴とする請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
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