JP2008014600A - 診断装置および空調管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空調管理装置10は、記憶部12と、制御部11と、ディスプレイ14と、スピーカ15とを備え、空気調和装置2の室温センサ60,70の取付位置を診断する。記憶部12は、空気調和装置2の設定温度の変更履歴データ12aを記憶する。制御部11は、変更履歴データ12aに基づいて、設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する。ディスプレイ14およびスピーカ15は、制御部11により設定温度が所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、室温センサ60,70の取付位置が不良である旨を報知する。
【選択図】図2
Description
図1に示されるように、空調管理装置10は、オフィスビル1に設置されており、同じくオフィスビル1に設置される空気調和装置2を制御している。
オフィスビル1には、オフィスビル1の管理者が在室している管理室R1と、従業員の働く複数の部屋R2,R3,・・・とがある。そして、このオフィスビル1には、これらの部屋R1,R2,R3,・・・内を空気調和する空気調和装置2が設置されている。また、空調管理装置10は、管理室R1に設置されている。
空気調和装置2は、主として、室内ユニット30と、室内ユニット30のリモコン40と、室内ユニット30に冷媒連絡配管(図示せず)を介して接続される室外ユニット50とから構成されている。
室内ユニット30は、複数台の室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・の総称であり、室内ユニット31は部屋R1に、室内ユニット32a,32b,・・・は部屋R2に、室内ユニット33a,33b,・・・は部屋R3に・・・(以下同様)・・・天井に埋め込まれたり壁に掛けられたりなどの態様で設置されている。室内ユニット30は、専用ネットワーク3を介して室外ユニット50との間で制御信号の授受を行いながら、冷媒と室内空気との間で熱交換を行うことにより、部屋R1,R2,R3,・・・内を空気調和する。
リモコン40は、複数台のリモコン41,42a,42b,・・・,43a,43b,・・・,・・・の総称であり、これらのリモコン41,42a,42b,・・・,43a,43b,・・・,・・・は、それぞれ室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・に対する各種の操作設定を利用者が行うことを可能にしている。なお、リモコン40は、部屋R1,R2,R3,・・・の壁面に備え付けられている。
室外ユニット50は、オフィスビル1の屋上に設置されており、専用ネットワーク3を介して室内ユニット10との間で制御信号の授受を行いながら、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う。室外ユニット50は、室内ユニット30から室温センサ60,70において検出された温度値を受け取ると、逐次、専用ネットワーク3を介して空調管理装置10に送信する。また、室外ユニット50は、室内ユニット30からリモコン40を介して利用者により入力された運転指令を受け取ると、逐次、専用ネットワーク3を介して空調管理装置10に送信する。
空調管理装置10は、専用ネットワーク3を介して空気調和装置2を監視・制御している。そして、空調管理装置10は、空気調和装置2の監視・制御の一環として、空気調和装置2の室温センサ60,70が適切な位置に取り付けられているか否かを診断する診断機能を有している。なお、ここでいう「適切な位置」とは、室温センサ60,70が日光や隙間風に曝されることも室内ユニット30から吹き出された空気に直接曝されることもないような位置のことであり、室温センサ60,70により示される温度値が室内ユニット30の空調対象空間の温度を適切に代表することとなる位置をいう。
以下、図5を参照して、空調管理装置10において実行される室温センサ60,70の取付位置の診断処理について説明する。図5に示す診断処理は、1日1回、深夜2時に空調管理装置10において実行される処理であり、この診断処理においては、各室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・について以下のステップS1〜S6が繰り返されることになる。
(1)
空調管理装置10では、記憶部12に記憶されている室内ユニット30の設定温度の変更操作の履歴に基づいて、室内ユニット30の設定温度が1時間に2回以上変更されたことがあるか否かが判断される。そして、変更されたことがある場合には、ディスプレイ14およびスピーカ15を介して警告メッセージおよび警告音が出力される。したがって、利用者により室内ユニット30の設定温度が頻繁に変更されるような場合には、室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられている又はそのことが疑われる旨が管理者に伝えられることになり、管理者又は利用者は室温センサ60,70の位置不良に迅速に対応することができる。
また、空調管理装置10では、室内ユニット30の設定温度の変更操作の履歴に加え、記憶部12に記憶されている室温センサ60,70により検出された温度値の履歴に基づいて、室内ユニット30の設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定され、室温センサ60,70において検出された温度値が設定温度付近にあり、かつ、消費電力が定格電力の80%未満である状態が3時間以上継続されたことがあるか否かが判断される。そして、継続されたことがある場合には、ディスプレイ14およびスピーカ15を介して警告メッセージおよび警告音が出力される。したがって、室内ユニット30の設定温度および室温センサ60,70における検出温度がその上限値付近又は下限値付近に張り付いており、かつ、消費電力が少ないような場合には、室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられている又はそのことが疑われる旨が管理者に伝えられることになり、管理者又は利用者は室温センサ60,70の位置不良に迅速に対応することができる。すなわち、この空調管理装置10は、室温センサ60,70が室内ユニット30において冷却された空気又は加熱された空気に曝されるなどにより部屋R1,R2,R3,・・・の室温を適切に示すことができなくなっている不適切な状況を検出することができる。
(1)
上記空調管理装置10において実行される診断処理が、図6に示されるようになっていてもよい。
上記実施形態のステップS2において、設定温度が1時間に2回以上変更されたことがある日が過去の数日(例えば、1週間)のうちに所定の日数以上(例えば、5日以上)ある場合に初めてステップS5に進むようになっていてもよい。また、上記実施形態のステップS4において、所定の状態が3時間以上継続されたことがある日が過去の数日(例えば、1週間)のうちに所定の日数以上(例えば、5日以上)ある場合に初めてステップS6に進むようになっていてもよい。すなわち、第1実施形態の場合には異常が毎日報知される可能性があるが、本変形例の場合には異常が蓄積されて初めて報知されるため、室温センサ60,70の取付位置が不良でないにも関わらず誤って報知される可能性が低減され、管理者の負担が減少する。
上記実施形態のステップS2(変形例(2)の場合を含む。)における「1時間に2回以上」「1分間」「1時間」「1℃」、ステップS4における「3時間」「80%」など、上記実施形態の説明において示された具体的な数値は、他の任意の数値に変更し得る。ステップS21における「1週間」、ステップS22における「5日」「1時間に2回以上」「1分間」「1時間」「1℃」など、上記変形例(1)の説明において示された具体的な数値についても同様である。また、これらの数値は、予め設定されていてもよいし、管理者などが自由に設定変更できるようになっていてもよい。
上記実施形態のステップS2(変形例(2)の場合を含む。)においては、制御部11により、室内ユニット30の設定温度が所定の頻度(上記実施形態の説明においては「1時間に2回以上」となっているが、これに限定されない)で変更されたことがN回以上(Nは2以上の整数)あるか否かが判断されるようになっていてもよい。上記変形例(1)のステップS22の場合も同様である。
上記診断処理は、1日1回、深夜2時ではなく、所定の時間間隔で所定の時刻に実行されるようになっていてもよい。上記変形例(1),(2)の場合も同様である。
上記診断処理は、空気調和装置2の様々な監視・制御を行う空調管理装置10においてではなく、専用の診断装置において実行されるようになっていてもよい。また、こうした専用の診断装置は、既にオフィスビル1に設置されている空気調和装置2又は空調管理装置10などの既存の設備に接続させることにより、後づけで取り付けることができるようになっていてもよい。上記変形例(1),(2)の場合も同様である。
上記空調管理装置10は、インターネット回線などの公衆回線を介してオフィスビル1の遠隔に存在するサービスセンターに接続されていてもよい。この場合において、上記診断処理は、空調管理装置10においてではなく、サービスセンターに設置されているサーバなどにおいて実行されてもよい。上記変形例(1),(2)の場合も同様である。
10 空調管理装置(診断装置)
11 制御部(判断部)
12 記憶部
12a 変更履歴データベース
12b 変遷履歴データベース
14 ディスプレイ(報知部)
15 スピーカ(報知部)
30 室内ユニット
40 リモコン
50 室外ユニット
60,70 室温センサ
Claims (9)
- 空気調和装置(2)の室温センサ(60,70)の取付位置を診断する診断装置(10)であって、
前記空気調和装置(2)の設定温度の変更履歴データ(12a)を記憶する記憶部(12)と、
前記変更履歴データ(12a)に基づいて、前記設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する判断部(11)と、
前記判断部(11)により前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する報知部(14,15)と、
を備える、診断装置(10)。 - 前記判断部(11)は、前記設定温度が第1時間間隔内に所定の回数以上変更されたことがある場合に、前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されていると判断する、
請求項1に記載の診断装置(10)。 - 前記判断部(11)は、前記判断に際して、前記設定温度が前記第1時間間隔よりも短い第2時間間隔内に複数回変更された場合には、その複数回の変更を1回の変更としてカウントする、
請求項2に記載の診断装置(10)。 - 前記判断部(11)は、前記判断に際して、前記設定温度の変更幅が所定の温度幅よりも小さい場合には、その変更をカウントしない、
請求項2又は3に記載の診断装置(10)。 - 前記判断部(11)は、過去の所定の日数分の前記変更履歴データ(12a)に基づいて、同じ時間帯に前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されているか否かを判断し、
前記報知部(14,15)は、前記判断部(11)により同じ時間帯に前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する、
請求項1に記載の診断装置(10)。 - 空気調和装置(2)の室温センサ(60,70)の取付位置を診断する診断装置(10)であって、
前記空気調和装置(2)の設定温度の変更履歴データ(12a)および前記室温センサ(60,70)により示される室温値の変遷履歴データ(12b)を記憶する記憶部(12)と、
前記変更履歴データ(12a)および前記変遷履歴データ(12b)に基づいて、前記設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、前記室温センサ(60,70)により示される室温値が前記設定温度付近の値を示している状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する判断部(11)と、
前記判断部(11)により前記状態が前記所定の期間以上継続されたことがあると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する報知部(14,15)と、
を備える、診断装置(10)。 - 前記判断部(11)は、前記設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、前記室温センサ(60,70)により示される室温値が前記設定温度付近の値を示しており、かつ、消費電力が少ない状態が前記所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する、
請求項6に記載の診断装置(10)。 - 空気調和装置(2)の室温センサ(60,70)の取付位置を診断する診断機能を有する空調管理装置(10)であって、
前記空気調和装置(2)の設定温度の変更履歴データ(12a)を記憶する記憶部(12)と、
前記変更履歴データ(12a)に基づいて、前記設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する判断部(11)と、
前記判断部(11)により前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する報知部(14,15)と、
を備える、空調管理装置(10)。 - 空気調和装置(2)の室温センサ(60,70)の取付位置を診断する診断機能を有する空調管理装置(10)であって、
前記空気調和装置(2)の設定温度の変更履歴データ(12a)および前記室温センサ(60,70)により示される室温値の変遷履歴データ(12b)を記憶する記憶部(12)と、
前記変更履歴データ(12a)および変遷履歴データ(12b)に基づいて、前記設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、前記室温センサ(60,70)により示される室温値が前記設定温度付近の値を示している状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する判断部(11)と、
前記判断部(11)により前記状態が前記所定の期間以上継続されたことがあると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する報知部(14,15)と、
を備える、空調管理装置(10)。
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