JP2008014600A - 診断装置および空調管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和装置の室温センサの取付位置の不良を検出する。
【解決手段】空調管理装置10は、記憶部12と、制御部11と、ディスプレイ14と、スピーカ15とを備え、空気調和装置2の室温センサ60,70の取付位置を診断する。記憶部12は、空気調和装置2の設定温度の変更履歴データ12aを記憶する。制御部11は、変更履歴データ12aに基づいて、設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する。ディスプレイ14およびスピーカ15は、制御部11により設定温度が所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、室温センサ60,70の取付位置が不良である旨を報知する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和装置の室温センサの取付位置を診断する診断装置およびそのような診断機能を有する空調管理装置に関する。
従来より、空気調和装置の室内ユニットやリモコンなどには、空調対象空間の温度を検出する室温センサが内蔵されていることが多い。そして、このような空気調和装置では、この室温センサにより検出された室温値を基準として、空気調和装置の運転が制御されるようになっている。
ところで、このような室温センサは、その取付位置によっては、空調対象空間の温度を正確に示さないことがある。例えば、特許文献1では、リモコン本体又はリモコンが取り付けられている壁面が保持する熱の影響により、リモコンに内蔵されている室温センサが空調対象空間の実際の温度よりも高い温度を示すことがあるという問題が指摘されている。そこで、特許文献1では、室温センサの出力値に室内の温度変化に応じた適当な補正を加えることにより、こうした問題に対処することとしている。
特開2001−208390号公報
しかしながら、室温センサが実際の空調対象空間の温度と異なる温度を示すことがあるのは、特許文献1において指摘されている状況に限られない。そのため、特許文献1に提案されている室温センサの出力値の補正の方法により、どのような態様で設置されている室温センサの出力値に対しても常に精度のよい補正が可能になるとは限らない。したがって、室温センサが空調対象空間の温度を正確に計測することができない不適切な位置に取り付けられている場合には、利用者がまずそのことを知り、室温センサを別の位置に付け替えるなどの適切な処置を講ずることが望ましい。
本発明の課題は、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良を検出することにある。
第1発明に係る診断装置は、記憶部と、判断部と、報知部とを備え、空気調和装置の室温センサの取付位置を診断する。記憶部は、空気調和装置の設定温度の変更履歴データを記憶する。判断部は、変更履歴データに基づいて、設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する。報知部は、判断部により設定温度が所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、室温センサの取付位置が不良である旨を報知する。
この診断装置では、空気調和装置の設定温度の変更履歴データが記憶部に記憶されているため、こうした設定温度の変更履歴データに基づいて設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断部が判断することが可能となっている。そして、設定温度が所定の頻度以上で変更されているような場合には、利用者が設定した設定温度のとおりに空調対象空間が空気調和されないために利用者が何度も設定温度を設定し直している状況が窺われる。なお、こうした状況は、室温センサが日光に曝されたり隙間風に曝されたり空気調和装置からの冷却された空気又は暖められた空気に曝されたりするような位置に取り付けられているために、室温センサが実際の空調対象空間の温度よりも高い又は低い温度を示すようになっている場合に生じやすい。したがって、設定温度が所定の頻度以上で変更されていると判断部が判断した場合には、室温センサが不適切な位置に取り付けられていることが予測されるため、報知部がその旨を報知する。なお、室温センサの取付位置が不良である又は不良であることが疑われる旨の報知は、空気調和装置の設置されている建物の管理者に向けて行われてもよいし、空気調和装置が遠隔のサービスセンターに接続されている場合にはサービスセンターの職員に向けて行われてもよいし、その他の者に向けて行われてもよい。このように、この診断装置が導入された環境においては、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良が検出可能となる。
第2発明に係る診断装置は、第1発明に係る診断装置であって、判断部は、設定温度が第1時間間隔内に所定の回数以上変更されたことがある場合に、設定温度が所定の頻度以上で変更されていると判断する。
この診断装置では、設定温度が所定の時間間隔内に所定の回数以上(例えば、1時間に2回以上)変更されたことがあると判断部が判断した場合には、室温センサの取付位置が不良である又は不良であることが疑われる旨を報知部が報知する。すなわち、この診断装置では、日常的にではなくある特定の状況においてのみ室温センサが空調対象空間の温度を正確に示さなくなるような場合にも、室温センサの取付位置の不良を検出することができる。
第3発明に係る診断装置は、第2発明に係る診断装置であって、判断部は、設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かの判断に際して、設定温度が第2時間間隔内に複数回変更された場合には、その複数回の変更を1回の変更としてカウントする。第2時間間隔は、第1時間間隔よりも短い。
この診断装置では、判断部が設定温度の変更回数をカウントするに当たり、設定温度がある短い時間間隔(例えば、1分間)内に複数回変更された場合には、その複数回の変更が1回の変更とみなされる。したがって、この診断装置では、利用者の押し間違いなどによる設定温度の変更を無視することができる。
第4発明に係る診断装置は、第2発明又は第3発明に係る診断装置であって、判断部は、設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かの判断に際して、設定温度の変更幅が所定の温度幅よりも小さい場合には、その変更をカウントしない。
この診断装置では、判断部が設定温度の変更回数をカウントするに当たり、設定温度の変更幅がある温度幅(例えば、1℃)よりも小さい場合には、その変更は無視される。したがって、この診断装置では、利用者の好みに起因する設定温度の変更を無視することができる。
第5発明に係る診断装置は、第1発明に係る診断装置であって、判断部は、過去の所定の日数分の変更履歴データに基づいて、同じ時間帯に設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する。報知部は、判断部により同じ時間帯に設定温度が所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、室温センサの取付位置が不良である旨を報知する。
この診断装置では、判断部が、過去の所定の日数分の変更履歴データに基づいて、設定温度が所定の頻度以上で変更される時間帯又は変更される傾向にある時間帯が存在しているか否かを判断する。一方、報知部は、そのような時間帯が存在していると判断部が判断した場合には、室温センサの取付位置が不良である又は不良であることが疑われる旨を報知する。これにより、この診断装置では、1日のうちで室温センサが日光に曝される時間帯が限られている場合など、ある特定の時間帯においてのみ室温センサが空調対象空間の温度を正確に示さなくなるような場合にも、室温センサの取付位置の不良を検出することができる。
第6発明に係る診断装置は、記憶部と、判断部と、報知部とを備え、空気調和装置の室温センサの取付位置を診断する。記憶部は、空気調和装置の設定温度の変更履歴データおよび室温センサにより示される室温値の変遷履歴データを記憶する。判断部は、変更履歴データおよび変遷履歴データに基づいて、設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、室温センサにより示される室温値が設定温度付近の値を示している状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する。報知部は、判断部により上記状態が所定の期間以上継続されたことがあると判断された場合に、室温センサの取付位置が不良である旨を報知する。
この診断装置では、空気調和装置の設定温度の変更履歴データおよび室温センサにより示される室温値の変遷履歴データが記憶部に記憶されている。そのため、この診断装置では、設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、室温センサにより示される室温値が設定温度付近の値を示している状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを、判断部が設定温度の変更履歴データおよび室温値の変遷履歴データに基づいて判断することが可能となっている。そして、上記状態が所定の期間以上継続されるということは、室温センサが冷房運転時に実際よりも低い温度を示す又は暖房運転時に実際よりも高い温度を示すような状況に置かれていると予測される。なお、こうした状況は、所謂「ショートサーキット現象」が生じるなどにより、室温センサが空気調和装置からの冷却された空気又は加熱された空気に曝されるような状況に置かれている場合に特に生じやすい。したがって、上記状態が所定の期間以上継続されたことがあると判断される場合には、室温センサが不適切な位置に取り付けられていることが予測されるため、その旨が報知される。なお、室温センサの取付位置が不良である又は不良であることが疑われる旨の報知は、空気調和装置の設置されている建物の管理者に向けて行われてもよいし、空気調和装置が遠隔のサービスセンターに接続されている場合にはサービスセンターの職員に向けて行われてもよいし、その他の者に向けて行われてもよい。このように、この診断装置が導入された環境においては、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良が検出可能となる。
第7発明に係る診断装置は、第6発明に係る診断装置であって、判断部は、設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、室温センサにより示される室温値が設定温度付近の値を示しており、かつ、消費電力が少ない状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する。
一般的に、設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、室温センサにより示される室温値が設定温度付近の値を示している場合であっても、消費電力が多い場合には、室温センサが空気調和装置からの冷却された空気又は加熱された空気に曝されるような状況は生じておらず、正常状態であることが考えられる。したがって、この診断装置では、設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、室温センサにより示される室温値が設定温度付近の値を示しており、かつ、消費電力が少ない状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かが判断部により判断され、こうした状態が所定の期間以上継続されたことがあると判断された場合には、室温センサが不適切な位置に取り付けられていることが予測される旨が報知される。したがって、この診断装置では、室温センサの取付位置の不良がより高精度に検出される。
第8発明に係る空調管理装置は、記憶部と、判断部と、報知部とを備え、空気調和装置の室温センサの取付位置を診断する診断機能を有する。記憶部は、空気調和装置の設定温度の変更履歴データを記憶する。判断部は、変更履歴データに基づいて、設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する。報知部は、判断部により設定温度が所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、室温センサの取付位置が不良である旨を報知する。
この空調管理装置では、空気調和装置の設定温度の変更履歴データが記憶部に記憶されているため、こうした設定温度の変更履歴データに基づいて設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断部が判断することが可能となっている。そして、設定温度が所定の頻度以上で変更されているような場合には、利用者が設定した設定温度のとおりに空調対象空間が空気調和されないために利用者が何度も設定温度を設定し直している状況が窺われる。なお、こうした状況は、室温センサが日光に曝されたり隙間風に曝されたり空気調和装置からの冷却された空気又は暖められた空気に曝されたりするような位置に取り付けられているために、室温センサが実際の空調対象空間の温度よりも高い又は低い温度を示すようになっている場合に生じやすい。したがって、設定温度が所定の頻度以上で変更されていると判断部が判断した場合には、室温センサが不適切な位置に取り付けられていることが予測されるため、報知部がその旨を報知する。なお、室温センサの取付位置が不良である又は不良であることが疑われる旨の報知は、空気調和装置の設置されている建物の管理者に向けて行われてもよいし、空気調和装置が遠隔のサービスセンターに接続されている場合にはサービスセンターの職員に向けて行われてもよいし、その他の者に向けて行われてもよい。このように、この空調管理装置により空気調和装置が管理される環境においては、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良が検出可能となる。
第9発明に係る空調管理装置は、記憶部と、判断部と、報知部とを備え、空気調和装置の室温センサの取付位置を診断する診断機能を有する。記憶部は、空気調和装置の設定温度の変更履歴データおよび室温センサにより示される室温値の変遷履歴データを記憶する。判断部は、変更履歴データおよび変遷履歴データに基づいて、設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、室温センサにより示される室温値が設定温度付近の値を示している状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する。報知部は、判断部により上記状態が所定の期間以上継続されたことがあると判断された場合に、室温センサの取付位置が不良である旨を報知する。
この空調管理装置では、空気調和装置の設定温度の変更履歴データおよび室温センサにより示される室温値の変遷履歴データが記憶部に記憶されている。そのため、この空調管理装置では、設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、室温センサにより示される室温値が設定温度付近の値を示している状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを、判断部が設定温度の変更履歴データおよび室温値の変遷履歴データに基づいて判断することが可能となっている。そして、上記状態が所定の期間以上継続されるということは、室温センサが冷房運転時に実際よりも低い温度を示す又は暖房運転時に実際よりも高い温度を示すような状況に置かれていると予測される。なお、こうした状況は、所謂「ショートサーキット現象」が生じるなどにより、室温センサが空気調和装置からの冷却された空気又は加熱された空気に曝されるような状況に置かれている場合に特に生じやすい。したがって、上記状態が所定の期間以上継続されたことがあると判断される場合には、室温センサが不適切な位置に取り付けられていることが予測されるため、その旨が報知される。なお、室温センサの取付位置が不良である又は不良であることが疑われる旨の報知は、空気調和装置の設置されている建物の管理者に向けて行われてもよいし、空気調和装置が遠隔のサービスセンターに接続されている場合にはサービスセンターの職員に向けて行われてもよいし、その他の者に向けて行われてもよい。このように、この空調管理装置により空気調和装置が管理される環境においては、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良が検出可能となる。
第1発明に係る診断装置が導入された環境においては、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良が検出可能となる。
第2発明に係る診断装置では、日常的にではなくある特定の状況においてのみ室温センサが空調対象空間の温度を正確に示さなくなるような場合にも、室温センサの取付位置の不良を検出することができる。
第3発明に係る診断装置では、利用者の押し間違いなどによる設定温度の変更を無視することができる。
第4発明に係る診断装置では、利用者の好みに起因する設定温度の変更を無視することができる。
第5発明に係る診断装置では、1日のうちで室温センサが日光に曝される時間帯が限られている場合など、ある特定の時間帯においてのみ室温センサが空調対象空間の温度を正確に示さなくなるような場合にも、室温センサの取付位置の不良を検出することができる。
第6発明に係る診断装置が導入された環境においては、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良が検出可能となる。
第7発明に係る診断装置では、室温センサの取付位置の不良がより高精度に検出される。
第8発明に係る空調管理装置により空気調和装置が管理される環境においては、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良が検出可能となる。
第9発明に係る空調管理装置により空気調和装置が管理される環境においては、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良が検出可能となる。
以下、図1〜図6を参照して、本発明の一実施形態に係る空調管理装置10(診断装置)について説明する。
<空調管理装置の設置環境>
図1に示されるように、空調管理装置10は、オフィスビル1に設置されており、同じくオフィスビル1に設置される空気調和装置2を制御している。
(1)オフィスビル
オフィスビル1には、オフィスビル1の管理者が在室している管理室R1と、従業員の働く複数の部屋R2,R3,・・・とがある。そして、このオフィスビル1には、これらの部屋R1,R2,R3,・・・内を空気調和する空気調和装置2が設置されている。また、空調管理装置10は、管理室R1に設置されている。
(2)空気調和装置
空気調和装置2は、主として、室内ユニット30と、室内ユニット30のリモコン40と、室内ユニット30に冷媒連絡配管(図示せず)を介して接続される室外ユニット50とから構成されている。
a)室内ユニット
室内ユニット30は、複数台の室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・の総称であり、室内ユニット31は部屋R1に、室内ユニット32a,32b,・・・は部屋R2に、室内ユニット33a,33b,・・・は部屋R3に・・・(以下同様)・・・天井に埋め込まれたり壁に掛けられたりなどの態様で設置されている。室内ユニット30は、専用ネットワーク3を介して室外ユニット50との間で制御信号の授受を行いながら、冷媒と室内空気との間で熱交換を行うことにより、部屋R1,R2,R3,・・・内を空気調和する。
そして、室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・の制御部(図示せず)には、それぞれサーミスタから成る室温センサ61,62a,62b,・・・,63a,63b,・・・,・・・(これらを総称して室温センサ60とする)が接続されている。これらの室温センサ61,62a,62b,・・・,63a,63b,・・・,・・・は、それぞれ部屋R1,R2,R3,・・・の温度を計測することを目的としてオフィスビル1内の適当な位置に取り付けられており、室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・がオンの状態にある場合においては、所定の間隔で周囲の温度値を検出し、逐次、室内ユニット30の制御部に送信する。続いて、室内ユニット30の制御部は、室温センサ60において検出された温度値を、専用ネットワーク3を介して室外ユニット50の制御部(図示せず)に送信する。そして、この室温センサ61,62a,62b,・・・,63a,63b,・・・,・・・において検出された温度値は、空気調和装置2の制御上、それぞれ室温センサ61,62a,62b,・・・,63a,63b,・・・,・・・の取付位置付近の温度値として取り扱われることになる。
b)リモコン
リモコン40は、複数台のリモコン41,42a,42b,・・・,43a,43b,・・・,・・・の総称であり、これらのリモコン41,42a,42b,・・・,43a,43b,・・・,・・・は、それぞれ室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・に対する各種の操作設定を利用者が行うことを可能にしている。なお、リモコン40は、部屋R1,R2,R3,・・・の壁面に備え付けられている。
そして、室内ユニット30のオンオフや室内ユニット30の運転モード、設定温度、風量および風向の変更などの運転指令を利用者がリモコン40に入力すると、リモコン40は利用者から受け取った運転指令を適切な信号に変換して通信線4を介して室内ユニット30の制御部(図示せず)に送信する。続いて、室内ユニット30の制御部は、これらの運転指令を、専用ネットワーク3を介して室外ユニット50の制御部(図示せず)に送信する。なお、通信線4は、リモコン40と室内ユニット30の制御部とを結ぶ通信線である。
また、リモコン41,42a,42b,・・・,43a,43b,・・・,・・・には、それぞれサーミスタから成る室温センサ71,72a,72b,・・・,73a,73b,・・・,・・・(これらを総称して室温センサ70とする)が内蔵されている。これらの室温センサ71,72a,72b,・・・,73a,73b,・・・,・・・は、それぞれ室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・がオンの状態にある場合においては、所定の間隔で周囲の温度値を検出し、逐次、検出された温度値を通信線4を介して室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・の制御部に送信する。続いて、室内ユニット30の制御部は、室温センサ70において検出された温度値を、専用ネットワーク3を介して室外ユニット50の制御部に送信する。そして、この室温センサ71,72a,72b,・・・,73a,73b,・・・,・・・において検出された温度値は、空気調和装置2の制御上、室温センサ71,72a,72b,・・・,73a,73b,・・・,・・・の取付位置付近の温度値として取り扱われることになる。
c)室外ユニット
室外ユニット50は、オフィスビル1の屋上に設置されており、専用ネットワーク3を介して室内ユニット10との間で制御信号の授受を行いながら、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う。室外ユニット50は、室内ユニット30から室温センサ60,70において検出された温度値を受け取ると、逐次、専用ネットワーク3を介して空調管理装置10に送信する。また、室外ユニット50は、室内ユニット30からリモコン40を介して利用者により入力された運転指令を受け取ると、逐次、専用ネットワーク3を介して空調管理装置10に送信する。
<空調管理装置の構成>
空調管理装置10は、専用ネットワーク3を介して空気調和装置2を監視・制御している。そして、空調管理装置10は、空気調和装置2の監視・制御の一環として、空気調和装置2の室温センサ60,70が適切な位置に取り付けられているか否かを診断する診断機能を有している。なお、ここでいう「適切な位置」とは、室温センサ60,70が日光や隙間風に曝されることも室内ユニット30から吹き出された空気に直接曝されることもないような位置のことであり、室温センサ60,70により示される温度値が室内ユニット30の空調対象空間の温度を適切に代表することとなる位置をいう。
図2に示されるように、空調管理装置10は、主として、制御部11、記憶部12、通信ポート13、ディスプレイ14およびスピーカ15から構成されている。記憶部12には、変更履歴データベース12aおよび変遷履歴データベース12bが記憶されている。通信ポート13は、専用ネットワーク3を介して室外ユニット50の制御部(図示せず)に接続される。
変更履歴データベース12aは、利用者による設定温度の変更操作の履歴を格納するためのデータベースである。そして、利用者がリモコン40を介して入力した室内ユニット30の設定温度を変更する旨の運転指令が空調管理装置10に送信されてくる度に、変更履歴データベース12aにはレコードが新規に追加されることになる。すなわち、変更履歴データベース12aに格納される1のレコードは、利用者がリモコン40を介して行った1の設定温度の変更操作に対応する。
図3に示すように、変更履歴データベース12aは、室内ユニットIDフィールド、変更日時フィールドおよび設定温度フィールドを有している。室内ユニットIDフィールドには、設定温度の変更操作の対象となった室内ユニット30を識別する室内ユニットIDが格納され、変更日時フィールドには、設定温度の変更操作が行われた日時が格納され、設定温度フィールドには、設定温度の変更操作によって新たに設定された設定温度が格納される。
一方、変遷履歴データベース12bは、室温センサ60,70により検出された温度値の履歴を格納するためのデータベースである。そして、室温センサ60,70において検出された温度値が空調管理装置10に送信されてくる度に、この変遷履歴データベース12bにはレコードが新規に追加されることになる。
図4に示すように、変遷履歴データベース12bは、室内ユニットIDフィールド、検出日時フィールドおよび検出温度フィールドを有している。検出温度フィールドには、室温センサ60,70により検出された温度値が格納される。そして、室内ユニットIDフィールドには、検出温度フィールドに格納される温度値を検出した室温センサ60,70が接続されている室内ユニット30を識別する室内ユニットIDが格納される。また、検出日時フィールドには、室内ユニットIDフィールドに格納される室内ユニットIDにより識別される室内ユニット30が室温センサ60,70から室温値を受け取った際のタイムスタンプが格納される。
<空調管理装置における診断処理>
以下、図5を参照して、空調管理装置10において実行される室温センサ60,70の取付位置の診断処理について説明する。図5に示す診断処理は、1日1回、深夜2時に空調管理装置10において実行される処理であり、この診断処理においては、各室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・について以下のステップS1〜S6が繰り返されることになる。
ステップS1では、制御部11は、記憶部12に記憶されている変更履歴データベース12aを参照して、変更日時フィールドに格納されている変更日時が前日の深夜2時から当日の深夜2時までの期間に含まれており、かつ、室内ユニットIDフィールドに現在選択されている室内ユニット30を識別する室内ユニットIDが格納されているレコードを抽出する。
次に、ステップS2では、制御部11は、ステップS1で抽出したレコードに基づいて、前日の深夜2時から当日の深夜2時までの期間に当該室内ユニット30の設定温度が1時間に2回以上変更されたことがあるか否かを判断する。なお、このステップS2において設定温度の変更操作の回数がカウントされるに際しては、設定温度が1分間に2回以上変更されている場合には、それらの複数回の変更操作のうち最後の変更操作のみが有効な変更操作とされ、それ以前の変更操作は無効な変更操作とされる。すなわち、1分以内に行われた複数回の設定温度の変更操作は、1回の変更操作としてカウントされる。また、ある1時間の設定温度の変更幅が1℃以内に収まっている場合には、その変更操作は利用者の好みに起因するものと判断され、この1時間に行われた変更操作はカウントされない。すなわち、例えば、ある1時間に設定温度が26℃から25℃に下げられ、さらに26℃に上げられた場合には、その1時間の変更幅は1℃であり、変更操作の回数は0回とされる。また、ある1時間に設定温度が26℃から25℃に下げられ、さらに24℃に下げられた場合には、その1時間の変更幅は2℃であり、変更操作の回数は2回とされる。そして、制御部11により設定温度が1時間に2回以上変更されたことがあると判断された場合には、診断処理はステップS5に進み、ないと判断された場合には、診断処理はステップS3に進む。
ステップS3では、制御部11は、記憶部12に記憶されている変遷履歴データベース12bを参照して、検出日時フィールドに格納されている検出日時が前日の深夜2時から当日の深夜2時までの期間に含まれており、かつ、室内ユニットIDフィールドに当該室内ユニット30を識別する室内ユニットIDが格納されているレコードを抽出する。
次に、ステップS4では、制御部11は、ステップS1およびステップS3で抽出したレコードに基づいて、前日の深夜2時から当日の深夜2時までの期間に所定の状態が3時間以上継続されたことがあるか否かを判断する。そして、ここでいう「所定の状態」とは、当該室内ユニット30の設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定され、当該室内ユニット30に対応する室温センサ60,70において検出された温度値が設定温度付近にあり、かつ、消費電力が定格電力の80%未満である状態をいう。また、ここでいう「上限値付近」とは、上限値マイナス2℃から上限値までの温度範囲のことを意味し、「下限値付近」とは、下限値から下限値プラス2℃までの温度範囲のことを意味し、「設定温度付近」とは、設定温度プラスマイナス1℃の温度範囲を意味するものとする。そして、制御部11により所定の状態が3時間以上継続されたことがあると判断された場合には、診断処理はステップS6に進み、ないと判断された場合には、診断処理は診断未の他の室内ユニット30についてステップS1を繰り返すか又は終了する。
ステップS5では、制御部11は、当該室内ユニット30に対応する室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられていることを示す警告メッセージをディスプレイ14上に表示させる。このとき、ディスプレイ14上には、この警告メッセージを目にした管理者が室温センサ60,70の取付状況等を確認しやすいよう、当該室内ユニット30を特定する情報(例えば、当該室内ユニット30がどの部屋R1,R2,R3,・・・に設置されているかを示す情報など)が出力される。また、制御部11は、室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられていると判断される理由を管理者又は利用者が詳細に検討することができるよう、管理者からの求めに応じて当該室内ユニット30に関連する情報をディスプレイ14上に表示させることができる。なお、当該室内ユニット30に関連する情報には、前日の深夜2時から当日の深夜2時までの過去1日分の、当該室内ユニット30の設定温度の変更操作の履歴が含まれる。
さらに、ステップS5においては、制御部11は、スピーカ15を介して警告音を鳴らし、管理室R1に在室している管理者の注意を喚起する。
ステップS6では、制御部11は、ステップS5の場合と同様に、当該室内ユニット30に対応する室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられていることを示す警告メッセージをディスプレイ14上に表示させる。また、このとき、ディスプレイ14上には、ステップS5の場合と同様に、この警告メッセージを目にした管理者が室温センサ60,70の取付状況等を確認しやすいよう、当該室内ユニット30を特定する情報(例えば、当該室内ユニット30がどの部屋R1,R2,R3,・・・に設置されているかを示す情報など)が出力される。また、制御部11は、室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられていると判断される理由を管理者又は利用者が詳細に検討することができるよう、管理者からの求めに応じて当該室内ユニット30に関連する情報をディスプレイ14上に表示させることができる。なお、当該室内ユニット30に関連する情報には、前日の深夜2時から当日の深夜2時までの過去1日分の、当該室内ユニット30の設定温度の変更操作の履歴と室温センサ60,70において検出された温度値の履歴とが含まれる。
さらに、ステップS6においては、制御部11は、ステップS5の場合と同様に、スピーカ15を介して警告音を鳴らし、管理室R1に在室している管理者の注意を喚起する。
そして、全ての室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・について以上のステップS1〜S6が繰り返された後、診断処理が終了する。
<特徴>
(1)
空調管理装置10では、記憶部12に記憶されている室内ユニット30の設定温度の変更操作の履歴に基づいて、室内ユニット30の設定温度が1時間に2回以上変更されたことがあるか否かが判断される。そして、変更されたことがある場合には、ディスプレイ14およびスピーカ15を介して警告メッセージおよび警告音が出力される。したがって、利用者により室内ユニット30の設定温度が頻繁に変更されるような場合には、室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられている又はそのことが疑われる旨が管理者に伝えられることになり、管理者又は利用者は室温センサ60,70の位置不良に迅速に対応することができる。
(2)
また、空調管理装置10では、室内ユニット30の設定温度の変更操作の履歴に加え、記憶部12に記憶されている室温センサ60,70により検出された温度値の履歴に基づいて、室内ユニット30の設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定され、室温センサ60,70において検出された温度値が設定温度付近にあり、かつ、消費電力が定格電力の80%未満である状態が3時間以上継続されたことがあるか否かが判断される。そして、継続されたことがある場合には、ディスプレイ14およびスピーカ15を介して警告メッセージおよび警告音が出力される。したがって、室内ユニット30の設定温度および室温センサ60,70における検出温度がその上限値付近又は下限値付近に張り付いており、かつ、消費電力が少ないような場合には、室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられている又はそのことが疑われる旨が管理者に伝えられることになり、管理者又は利用者は室温センサ60,70の位置不良に迅速に対応することができる。すなわち、この空調管理装置10は、室温センサ60,70が室内ユニット30において冷却された空気又は加熱された空気に曝されるなどにより部屋R1,R2,R3,・・・の室温を適切に示すことができなくなっている不適切な状況を検出することができる。
<変形例>
(1)
上記空調管理装置10において実行される診断処理が、図6に示されるようになっていてもよい。
図6に示す診断処理は、図5に示す診断処理と同様に、1日1回、深夜2時に空調管理装置10において実行される処理であり、図6に示す診断処理においては、各室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・についてステップS3,S4,S6,S21,S22,S25が繰り返されることになる。
ステップS21では、制御部11は、記憶部12に記憶されている変更履歴データベース12aを参照して、変更日時フィールドに格納されている変更日時が直近の過去1週間の期間に含まれており、かつ、室内ユニットIDフィールドに現在選択されている室内ユニット30を識別する室内ユニットIDが格納されているレコードを抽出する。
次に、ステップS22では、制御部11は、ステップS21で抽出したレコードに基づいて、当該室内ユニット30の設定温度が同じ時間帯に1時間に2回以上の割合で変更されたことが過去1週間のうち5日以上あるか否かを判断する。なお、このステップS22において設定温度の変更操作の回数がカウントされるに際しては、上記ステップS2の場合と同様に、設定温度が1分間に2回以上変更されている場合には、それらの複数回の変更操作のうち最後の変更操作のみが有効な変更操作とされ、それ以前の変更操作は無効な変更操作とされる。すなわち、1分以内に行われた複数回の設定温度の変更操作は、1回の変更操作としてカウントされる。また、ある1時間の設定温度の変更幅が1℃以内に収まっている場合には、その変更操作は利用者の好みに起因するものと判断され、この1時間に行われた変更操作はカウントされない。すなわち、例えば、ある1時間に設定温度が26℃から25℃に下げられ、さらに26℃に上げられた場合には、その1時間の変更幅は1℃であり、変更操作の回数は0回とされる。また、ある1時間に設定温度が26℃から25℃に下げられ、さらに24℃に下げられた場合には、その1時間の変更幅は2℃であり、変更操作の回数は2回とされる。そして、制御部11により5日以上あると判断された場合には、診断処理はステップS25に進み、ないと判断された場合には、診断処理はステップS3に進む。
ステップS25では、制御部11は、上記ステップS5の場合と同様に、当該室内ユニット30に対応する室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられていることを示す警告メッセージをディスプレイ14上に表示させる。さらに、このとき、ディスプレイ14上には、上記ステップS5の場合と同様に、この警告メッセージを目にした管理者が室温センサ60,70の取付状況等を確認しやすいよう、当該室内ユニット30を特定する情報(例えば、当該室内ユニット30がどの部屋R1,R2,R3,・・・に設置されているかを示す情報など)が出力される。また、制御部11は、上記ステップS5の場合と同様に、室温センサ60,70が不適切な位置に取り付けられていると判断される理由を管理者又は利用者が詳細に検討することができるよう、管理者からの求めに応じて当該室内ユニット30に関連する情報をディスプレイ14上に表示させることができる。なお、当該室内ユニット30に関連する情報には、過去1週間分の、当該室内ユニット30の設定温度の変更操作の履歴が含まれる。また、このとき、ディスプレイ14上には、ステップS22において1時間に2回以上の割合で設定温度が変更されたと判断された時間帯が表示される。さらに、ステップS25においては、制御部11は、上記ステップS5の場合と同様に、スピーカ15を介して警告音を鳴らし、管理室R1に在室している管理者の注意を喚起する。
そして、全ての室内ユニット31,32a,32b,・・・,33a,33b,・・・,・・・について以上のステップS3,S4,S6,S21,S22,S25が繰り返された後、診断処理が終了する。
このように、この変形例では、毎日同じ時間帯に設定温度が頻繁に変更される場合又はそうした傾向にある場合、すなわち、毎日周期的に設定温度が頻繁に変更されるようになる場合又はそうした傾向にある場合に、室温センサ60,70の取付位置の不良が報知されるようになっている。したがって、この変形例に係る空調管理装置10は、毎日又はほぼ毎日、ある時間帯になると室温センサ60,70に対する日光の照射量が増減したり、或いは、室温センサ60,70が隙間風に吹き付けられたりするような状況を精度よく検出することができる。
(2)
上記実施形態のステップS2において、設定温度が1時間に2回以上変更されたことがある日が過去の数日(例えば、1週間)のうちに所定の日数以上(例えば、5日以上)ある場合に初めてステップS5に進むようになっていてもよい。また、上記実施形態のステップS4において、所定の状態が3時間以上継続されたことがある日が過去の数日(例えば、1週間)のうちに所定の日数以上(例えば、5日以上)ある場合に初めてステップS6に進むようになっていてもよい。すなわち、第1実施形態の場合には異常が毎日報知される可能性があるが、本変形例の場合には異常が蓄積されて初めて報知されるため、室温センサ60,70の取付位置が不良でないにも関わらず誤って報知される可能性が低減され、管理者の負担が減少する。
(3)
上記実施形態のステップS2(変形例(2)の場合を含む。)における「1時間に2回以上」「1分間」「1時間」「1℃」、ステップS4における「3時間」「80%」など、上記実施形態の説明において示された具体的な数値は、他の任意の数値に変更し得る。ステップS21における「1週間」、ステップS22における「5日」「1時間に2回以上」「1分間」「1時間」「1℃」など、上記変形例(1)の説明において示された具体的な数値についても同様である。また、これらの数値は、予め設定されていてもよいし、管理者などが自由に設定変更できるようになっていてもよい。
(4)
上記実施形態のステップS2(変形例(2)の場合を含む。)においては、制御部11により、室内ユニット30の設定温度が所定の頻度(上記実施形態の説明においては「1時間に2回以上」となっているが、これに限定されない)で変更されたことがN回以上(Nは2以上の整数)あるか否かが判断されるようになっていてもよい。上記変形例(1)のステップS22の場合も同様である。
(5)
上記診断処理は、1日1回、深夜2時ではなく、所定の時間間隔で所定の時刻に実行されるようになっていてもよい。上記変形例(1),(2)の場合も同様である。
(6)
上記診断処理は、空気調和装置2の様々な監視・制御を行う空調管理装置10においてではなく、専用の診断装置において実行されるようになっていてもよい。また、こうした専用の診断装置は、既にオフィスビル1に設置されている空気調和装置2又は空調管理装置10などの既存の設備に接続させることにより、後づけで取り付けることができるようになっていてもよい。上記変形例(1),(2)の場合も同様である。
(7)
上記空調管理装置10は、インターネット回線などの公衆回線を介してオフィスビル1の遠隔に存在するサービスセンターに接続されていてもよい。この場合において、上記診断処理は、空調管理装置10においてではなく、サービスセンターに設置されているサーバなどにおいて実行されてもよい。上記変形例(1),(2)の場合も同様である。
本発明は、空気調和装置の室温センサの取付位置の不良を検出することができるという効果を有し、空気調和装置の室温センサの取付位置を診断する診断装置およびそのような診断機能を有する空調管理装置として有用である。
本発明の一実施形態に係る空調管理装置があるオフィスビルに設置された様子を示す図。 本発明の一実施形態に係る空調管理装置の構成図。 本発明の一実施形態に係る変更履歴データベースのデータ構造を示す図。 本発明の一実施形態に係る変遷履歴データベースのデータ構造を示す図。 本発明の一実施形態に係る診断処理の詳細を示すフローチャート。 本発明の変形例に係る診断処理の詳細を示すフローチャート。
符号の説明
2 空気調和装置
10 空調管理装置(診断装置)
11 制御部(判断部)
12 記憶部
12a 変更履歴データベース
12b 変遷履歴データベース
14 ディスプレイ(報知部)
15 スピーカ(報知部)
30 室内ユニット
40 リモコン
50 室外ユニット
60,70 室温センサ

Claims (9)

  1. 空気調和装置(2)の室温センサ(60,70)の取付位置を診断する診断装置(10)であって、
    前記空気調和装置(2)の設定温度の変更履歴データ(12a)を記憶する記憶部(12)と、
    前記変更履歴データ(12a)に基づいて、前記設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する判断部(11)と、
    前記判断部(11)により前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する報知部(14,15)と、
    を備える、診断装置(10)。
  2. 前記判断部(11)は、前記設定温度が第1時間間隔内に所定の回数以上変更されたことがある場合に、前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されていると判断する、
    請求項1に記載の診断装置(10)。
  3. 前記判断部(11)は、前記判断に際して、前記設定温度が前記第1時間間隔よりも短い第2時間間隔内に複数回変更された場合には、その複数回の変更を1回の変更としてカウントする、
    請求項2に記載の診断装置(10)。
  4. 前記判断部(11)は、前記判断に際して、前記設定温度の変更幅が所定の温度幅よりも小さい場合には、その変更をカウントしない、
    請求項2又は3に記載の診断装置(10)。
  5. 前記判断部(11)は、過去の所定の日数分の前記変更履歴データ(12a)に基づいて、同じ時間帯に前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されているか否かを判断し、
    前記報知部(14,15)は、前記判断部(11)により同じ時間帯に前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する、
    請求項1に記載の診断装置(10)。
  6. 空気調和装置(2)の室温センサ(60,70)の取付位置を診断する診断装置(10)であって、
    前記空気調和装置(2)の設定温度の変更履歴データ(12a)および前記室温センサ(60,70)により示される室温値の変遷履歴データ(12b)を記憶する記憶部(12)と、
    前記変更履歴データ(12a)および前記変遷履歴データ(12b)に基づいて、前記設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、前記室温センサ(60,70)により示される室温値が前記設定温度付近の値を示している状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する判断部(11)と、
    前記判断部(11)により前記状態が前記所定の期間以上継続されたことがあると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する報知部(14,15)と、
    を備える、診断装置(10)。
  7. 前記判断部(11)は、前記設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、前記室温センサ(60,70)により示される室温値が前記設定温度付近の値を示しており、かつ、消費電力が少ない状態が前記所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する、
    請求項6に記載の診断装置(10)。
  8. 空気調和装置(2)の室温センサ(60,70)の取付位置を診断する診断機能を有する空調管理装置(10)であって、
    前記空気調和装置(2)の設定温度の変更履歴データ(12a)を記憶する記憶部(12)と、
    前記変更履歴データ(12a)に基づいて、前記設定温度が所定の頻度以上で変更されているか否かを判断する判断部(11)と、
    前記判断部(11)により前記設定温度が前記所定の頻度以上で変更されていると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する報知部(14,15)と、
    を備える、空調管理装置(10)。
  9. 空気調和装置(2)の室温センサ(60,70)の取付位置を診断する診断機能を有する空調管理装置(10)であって、
    前記空気調和装置(2)の設定温度の変更履歴データ(12a)および前記室温センサ(60,70)により示される室温値の変遷履歴データ(12b)を記憶する記憶部(12)と、
    前記変更履歴データ(12a)および変遷履歴データ(12b)に基づいて、前記設定温度がその上限値付近又は下限値付近に設定されており、かつ、前記室温センサ(60,70)により示される室温値が前記設定温度付近の値を示している状態が所定の期間以上継続されたことがあるか否かを判断する判断部(11)と、
    前記判断部(11)により前記状態が前記所定の期間以上継続されたことがあると判断された場合に、前記室温センサ(60,70)の取付位置が不良である旨を報知する報知部(14,15)と、
    を備える、空調管理装置(10)。
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