JP2017053547A - 空気調和機およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝熱管の腐食を長期的に抑制することのできる空気調和機を提供する。【解決手段】本発明に係る空気調和機10は、複数のフィン231と、前記フィン231を貫通する複数の伝熱管232と、を有する熱交換器23を備え、前記伝熱管232は、所定の曲率をもって湾曲した湾曲部233を有しており、前記湾曲部233は、湾曲している外周面の外側の表面238aの少なくとも一部に、前記一部以外の表面238bの自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部239を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、伝熱管にアルミニウム管を用いた空気調和機およびその製造方法に関する。
空気調和機(空調機、エアコンディショナー)は、冷房、暖房、除湿、加湿、空気の浄化などの空気調和の目的を果たすために必要な機械器具を若干のケーシングにまとめたユニットである。多くの場合、空気調和機は、複数のフィンと、フィンを貫通する複数の伝熱管とを有する熱交換器を備えて構成されている。このうち、伝熱管は、フィンを貫通しており、熱交換媒体の流路が直線的(ストレート)に形成されている直管部と、直管部と直管部の間に設けられ、所定の曲率をもって熱交換媒体の流れる方向が180°反転するように湾曲させた湾曲部とを有している。
なお、湾曲部には、長尺の直管の一部をU字形にヘアピン曲げ加工することで湾曲させたものと(本明細書においてこのようにして形成された湾曲部を「ヘアピン湾曲部」といい、ヘアピン湾曲部を有する伝熱管を「ヘアピン管」という。)、異なる二つのヘアピン管の端部同士をU字形の管(所謂Uベンド管)で連結して形成させたものとがある。
空気調和機の用途によっても異なるが、ヘアピン管(直管部とヘアピン湾曲部)およびUベンド管は、銅(Cu)やCu合金を用いて形成されることが多い。なお、近年ではこれらの構成品をアルミニウム(Al)やAl合金を用いて形成されることが多くなってきた。
前記した熱交換器は、室外機内と室内機内にそれぞれ配置されている。このうち、室外機内に配置される熱交換器は水や塩分などが付着することがあるため、図6に示すように、特に湾曲部633の外周面において外側となる表面638aに腐食が発生し易いという問題がある。なお、図6は、従来の空気調和機における伝熱管の湾曲部の構成を示す一部拡大図である。
そこで、このような腐食を防止する発明が、例えば、特許文献1に提案されている。具体的に、特許文献1には、内部に熱交換媒体を通す銅管を折り返してなる複数の折り返し部分を有する熱交換器を備える熱交換装置の銅管の防食方法であって、前記熱交換器の複数の折り返し部分に対して発泡樹脂を吹き付けて固化させることにより、折り返し部分の腐食を防止する熱交換装置の銅管の防食方法が提案されている。
特開2015−17745号公報
前記したように近年では伝熱管をAlやAl合金で形成することが多くなってきた。AlやAl合金で形成した伝熱管は、CuやCu合金で形成した伝熱管と比較して屋外環境での耐食性に劣る傾向にある。伝熱管が腐食によって薄肉化してしまい、貫通すると、空気調和機が機能しなくなるだけでなく、熱交換媒体が外部に漏れる可能性がある。
特許文献1で提案されている発明には、発泡樹脂による被覆に少しでも欠陥があれば伝熱管と発泡樹脂の間に水や塩分などが長期に渡って滞留するため、却って腐食が進行してしまうおそれがある。
本発明は前記状況に鑑みてなされたものであり、伝熱管の腐食を長期的に抑制することのできる空気調和機およびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係る空気調和機は、複数のフィンと、前記フィンを貫通する複数の伝熱管と、を有する熱交換器を備え、前記伝熱管は、所定の曲率をもって湾曲した湾曲部を有しており、前記湾曲部は、湾曲している外周面の外側の表面の少なくとも一部に、前記一部以外の表面の自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部を有している。
本発明に係る空気調和機の製造方法は、前記本発明に係る空気調和機を製造する方法であり、前記湾曲部における外周面の外側の表面の少なくとも一部に、前記一部以外の表面の自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部を形成する低自然電位部形成工程を含んでいる。
本発明に係る空気調和機は、伝熱管の腐食を長期的に抑制することができる。
本発明に係る空気調和機の製造方法は、伝熱管の腐食を長期的に抑制することのできる空気調和機を製造することができる。
空気調和機の全体的な構成を示す構成図である。 空気調和機の構成品である室外機の構成を示す分解図である。 室外機内に配置される室外熱交換器の構成を示す斜視図である。 室外熱交換器の要部拡大図である。 冷媒配管と伝熱管の接合部の一態様を示す断面図である。 冷媒配管と伝熱管の接合部の一態様を示す断面図である。 冷媒配管と伝熱管の接合部の一態様を示す断面図である。 冷媒配管と伝熱管の接合部の一態様を示す断面図である。 従来の空気調和機における伝熱管の湾曲部の構成を示す一部拡大図である。 冷媒配管と伝熱管の接合部の従来例を示す断面図である。 冷媒配管と伝熱管の接合部の従来例を示す断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明に係る空気調和機およびその製造方法について詳細に説明する。
<空気調和機の全体的な構成および動作>
はじめに、図1を参照して空気調和機の全体的な構成および動作を説明する。なお、図1は、空気調和機の全体的な構成を説明する構成図である。
図1に示すように、空気調和機10は、大きく分けて室外機20と室内機30で構成されている。室外機20と室内機30は熱交換媒体が通流する配管40で接続されている。なお、熱交換媒体は、冷却媒体や冷媒などと呼称されることがあり、前記配管40は冷媒配管と呼称されることがある。以下、本明細書において熱交換媒体を冷媒と呼称し、前記配管40を冷媒配管40と呼称する。
室外機20内には、圧縮機21、四方弁22、熱交換器23、膨張弁24、室外ファン25などが設置されている。なお、室外機20に設置されている熱交換器23は室外熱交換器と呼称されることが多いので、以下の説明では室外熱交換器23という。
圧縮機21、四方弁22、室外熱交換器23および膨張弁24は、前記した冷媒配管40で順次接続されている。室外ファン25は、室外の空気を室外機20の背面側から吸い込み、室外熱交換器23を通過させた後に、当該室外ファン25を介して室外機20の正面側から排出できるように、室外熱交換器23と隣接して設置されている。
また、室内機30内には、熱交換器31、室内ファン33などが設置されている。なお、室内機30に設置されている熱交換器31は室内熱交換器と呼称されることが多いので、以下の説明では室内熱交換器31という。なお、前記した膨張弁24は室内機30内に設置されていてもよい。膨張弁24と室内熱交換器31は、前記した冷媒配管40で順次接続されている。室内機30内において、室内ファン33は、室内熱交換器31を介して室内機30外から室内の空気を取り入れた後、当該室内ファン33を介して前記取り入れた室内の空気を室内機30外に排出、つまり、室内に送風できるように設置されている。
このような構成の空気調和機10は、次のように動作して暖房運転および冷房運転を行う。
暖房運転を行う場合、室外機20の圧縮機21で圧縮されたガス状態の冷媒が四方弁22および冷媒配管40を通流して室内熱交換器31に流れる。
そして、室内ファン33で発生させた気流で室内の空気と室内熱交換器31内の冷媒との間で熱交換を行い、室内の空気に熱を放出する。このとき、冷媒はガス状態から凝縮して液状態に変化する。
液状態となった冷媒は、膨張弁24および冷媒配管40を通流して室外熱交換器23に流れる。液状態となった冷媒は、室外熱交換器23内において室外ファン25で発生させた気流で室外の空気から熱を吸収し、熱交換を行う。このとき、冷媒は液状態から蒸発してガス状態となり、冷媒配管40および四方弁22を通流して再び圧縮機21に流れる。
冷房運転を行う場合、室外機20の四方弁22を切り替えることで冷媒の流れる方向を暖房運転と逆にする。
つまり、室外機20の圧縮機21で圧縮されたガス状態の冷媒が四方弁22および冷媒配管40を通流して室外熱交換器23に流れる。
そして、室外ファン25で発生させた気流で室外の空気と室外熱交換器23内の冷媒との間で熱交換を行い、室外の空気に熱を放出する。このとき、冷媒はガス状態から凝縮して液状態に変化する。
液状態となった冷媒は、膨張弁24および冷媒配管40を通流して室内熱交換器31に流れる。液状態となった冷媒は、室内熱交換器31内において室内ファン33で発生させた気流で室内の空気から熱を吸収し、熱交換を行う。このとき、冷媒は液状態から蒸発してガス状態となり、冷媒配管40および四方弁22を通流して再び圧縮機21に流れる。なお、室内熱交換器31で冷やされた空気は室内ファン33によって室内に放出される。
<室外機および室外熱交換器の構成および動作>
次に、図2の分解図を参照して空気調和機10の構成品である室外機20の構成および動作を説明し、図3の斜視図および図4の要部拡大図を参照して室外機20内に配置される室外熱交換器23の構成を説明する。
図2に示すように、室外機20の筐体26は、ベース26a、正面板26b、天板26c、右側面板26d、左側面板26eで構成されている。筐体26を構成するこれらの構成品はいずれも鋼板に塗装を施したものを用いるのが好ましい。
室外機20の内部は仕切り板201によって送風室202と機械室203に分けられている。この仕切り板201の上部には室外機20の制御を行うための機器を内蔵する電機箱204が配置されている。
送風室202に、室外熱交換器23、室外ファン25およびモータ支持材(図示せず)が配置されており、機械室203に、圧縮機21、四方弁22(図2には図示せず)および膨張弁24(図2には図示せず)が配置されている。
室外の空気は、室外ファン25によって、室外機20の背面側から吸い込まれ、室外熱交換器23を通過する際に冷媒と熱交換を行い、室外機20の正面板26bから排出される。
図3に示すように、室外熱交換器23は、一部を緩やかな円弧状に湾曲させた平面視略L字状としているがこれに限定されるものではない。例えば、室外熱交換器23は、湾曲させた部分を設けない平面視略I字状とすることもできるし、緩やかな円弧状に湾曲させた部分を2つ設けた平面視略U字状とすることもできる。
室外熱交換器23は、図3および図4に示すように、複数のフィン231と、複数の伝熱管232とを備えている。伝熱管232は、前記した複数のフィン231を貫通するとともに、図3および図4には図示しない冷媒配管40(図1参照)と連結されており、冷媒が伝熱管232の内部を通流することができる。
なお、伝熱管232は、所定の曲率をもって冷媒の流通方向が180°反転するように湾曲させた湾曲部233を有するとともに、湾曲部233と連通する直管形状の直管部234を有している。
図4に示すように、本発明における湾曲部233として、ヘアピン管235のヘアピン湾曲部236が挙げられる。また、本発明における湾曲部233として、Uベンド管237が挙げられる。
ヘアピン管235(直管部234とヘアピン湾曲部236)およびUベンド管237は、Cu、Cu合金、AlおよびAl合金の中から選択される任意の材料を用いて形成することができる。
ここで、AlやAl合金で形成した伝熱管232のうち、特に湾曲部233に腐食が発生し易い理由について説明する。
まず、材質的に、AlやAl合金で形成した伝熱管232は、CuやCu合金で形成した伝熱管232と比較して屋外環境での耐食性に劣っていることが挙げられる。また、ヘアピン湾曲部236およびUベンド管237はいずれも曲げ加工によって形成されるため、湾曲している外側の肉厚が薄くなったり、目に見えない微細な傷が生じたりすることが挙げられる。
そこで、AlやAl合金で形成した伝熱管232の耐食性をCuやCu合金で形成した伝熱管232と同程度とする一つの手法として、例えば、フィン231を伝熱管232よりも自然電位の低いAlやAl合金で形成するなどの対策がとられている。これにより、フィン231による犠牲防食効果が得られ、伝熱管232の腐食を長期的に抑制することを可能としている。
ここで、「犠牲防食」とは、電気的およびイオン的に接続された状態で腐食環境に置かれた場合において、電位の低い金属材料の腐食を促進させるかわりに、電位の高い金属材料が電位の低い金属材料によって防食されることをいう。しかしながら、このような犠牲防食効果は伝熱管232とフィン231の間に電気的およびイオン的な接続がないと得ることができない。Cu、Al両者とも電気伝導度が高い材料であり、電気的な接続は容易に達成できるが、屋外環境において高いイオン伝導度を持つ水が金属表面に付着する可能性は低いため、イオン的な接続が可能な長さ(防食有効距離)は非常に短い(数mm程度)。これに対し、湾曲部233は、一般的に、犠牲防食材であるフィン231との距離が数mm以上となっているため、フィン231による犠牲防食効果を得ることができない。従って、湾曲部233の湾曲している外周面の外側に腐食が発生し易いものとなっている。
また、AlやAl合金で形成した伝熱管232の耐食性をCuやCu合金で形成した伝熱管232と同程度とする他の手法として、例えば、AlやAl合金で形成した伝熱管232の外層として、溶射やクラッド等により亜鉛(Zn)製、Zn合金製、Znを含むAl合金製の犠牲防食層(図示せず)が形成されることが多い。
このような犠牲防食層の自然電位は、Znの添加により母材(例えば、心材)のAlやAl合金の自然電位よりも低くなっている。金属の腐食は自然電位の低い金属から優先的に進むことから、犠牲防食層の存在により母材のAlやAl合金の腐食を防ぐことができ、結果としてAlやAl合金で形成した伝熱管232の腐食を防ぐことができる。しかしながら、湾曲部233は曲げ加工により肉厚が薄くなるので、これにより犠牲防食層の肉厚も減少する。そのため、湾曲部233は、伝熱管232において湾曲していない部位と比べると耐食性が低くなり易い傾向にある(つまり、腐食が発生し易いものとなっている)。
<低自然電位部>
そこで、本発明に係る空気調和機10では、伝熱管232の腐食、特に湾曲部233の腐食を長期的に抑制するため、図4に示すように、U字状を呈する湾曲部233において湾曲している外周面の外側の表面238aの少なくとも一部に、前記一部以外の表面238bの自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部239を有することとしている。
このようにすると、低自然電位部239と湾曲部233の間で電気的およびイオン的な接続が形成されるので、湾曲部233に対して低自然電位部239による犠牲防食効果を得ることができる。なお、本発明において、「自然電位」とは、0.1mol/LのNaCl水溶液中における自然電位をいう。
低自然電位部239の自然電位は、伝熱管232の自然電位よりも10〜150mV低いことが好ましい。低自然電位部239と伝熱管232の自然電位差をこの範囲とすると、自然電位差があまり大きくないので低自然電位部239の消耗を抑えることができる。その結果、湾曲部233の腐食をより長期的に抑制することができる。なお、伝熱管232の自然電位は、伝熱管232の表面に溶射等により犠牲防食層等が形成されている場合は当該犠牲防食層等を含む自然電位となり、このような犠牲防食層等がない場合は、伝熱管232の母材(心材)の自然電位となる。
低自然電位部239としては、例えば、前記U字状を呈する湾曲部233の湾曲している外周面の外側の表面238aの少なくとも一部に、伝熱管232の自然電位よりも低い自然電位を有する第1のテープ状材料を固定することが挙げられる。なお、「テープ状材料」とは、一定の幅寸法と長さ寸法を持つ帯状のものをいう。
このような第1のテープ状材料としては、例えば、Zn、Zn合金、およびZnを含むAl合金のうちの少なくとも一種を原料とする帯状の金属箔を挙げることができる。
また、第1のテープ状材料は、例えば、Zn、Zn合金、およびZnを含むAl合金のうちの少なくとも一種の粉状体若しくは粒状体を、紙、布、樹脂、ガラス繊維などの基材に含んでいるものを挙げることができる。ここで、本明細書における粒状体とは、例えば、粒径が50μmから1mm程度の固体粒子または凝集体をいい、粉状体とは50μm未満の固体粒子または凝集体をいうが、テープ状材料に含ませることができるなどの所定の作用を奏することができれば特に制限なく使用することができる。つまり、粉状体と粒状体を同時に使用することができる(換言すると、粒径や平均粒子径などに関係なく粒径が1mm程度以下の固体粒子または凝集体を使用することができる)。
前記したいずれの態様によっても低自然電位部239を具現することができ、湾曲部233の腐食を長期的に抑制することができる。
第1のテープ状材料を用いる場合、当該第1のテープ状材料の自然電位は、伝熱管232の自然電位よりも10〜150mV低いことが好ましい。第1のテープ状材料と伝熱管232の自然電位差をこの範囲とすると、自然電位差があまり大きくないので第1のテープ状材料の消耗を抑えることができる。その結果、湾曲部233の腐食をより長期的に抑制することができる。
伝熱管232の湾曲部233への第1のテープ状材料の固定は、湾曲部233に第1のテープ状材料を当接した後、当該第1のテープ状材料の上から金属製または樹脂製の固定用バンドを巻き付けることによって行うことができる。また、伝熱管232の湾曲部233への第1のテープ状材料の固定は、第1のテープ状材料の一方の面に粘着剤を塗布しておき、当該接着剤によって貼り付けることによっても行うことができる。粘着剤は、第1のテープ状材料を伝熱管232に貼り付けることができれば特に限定されるものではなく、どのようなものも用いることができる。なお、後述するように、第1のテープ状材料を粘着剤で貼り付けた後に加熱工程を行う場合は、加熱装置の損傷防止を図るため、加熱により硫黄(S)などが発生しないものを選択するのが好ましい。また、粘着剤で第1のテープ状材料を伝熱管232に貼り付ける場合は、テープの接触性や電気伝導性を保つために、伝熱管232の貼り付け予定箇所をやすりなどで削り、表面の酸化皮膜を予め取り除くことが好ましい。
また、粘着剤を含む場合も第1のテープ状材料と伝熱管232の自然電位差を前記した範囲とするのが好ましいことは言うまでもない。そのため、粘着剤は導電性を有していることを要する。導電性の粘着剤は、例えば、粘着剤中にZn、Zn合金、およびZnを含むAl合金のうちの少なくとも一種の粉状体若しくは粒状体を含ませることにより得ることができるが、これらに限定されるものではなく、公知のものを使用することができる。
なお、第1のテープ状材料の厚みは1mm以下であることが好ましい。このようにすると、付着した水によって伝熱管232と低自然電位部239のイオン的な接続が容易に行われるようになり、低自然電位部239による犠牲防食効果が得られ易い。
また、第1のテープ状材料を防水性の被覆材(図4において図示せず)で被覆するのが好ましい。このようにすると、低自然電位部239による犠牲防食効果を発揮させる前の相当長い期間、伝熱管232と低自然電位部239が水と接触するのを防止することができる。そして、腐食がある程度進んで被覆材と伝熱管232の間に隙間が生じ、この隙間に水が浸入したときにはじめて犠牲防食効果が得られるようにすることができる。従って、伝熱管232の腐食をさらに長期的に抑制することができる。なお、防水性の被覆材としては、例えば、ブチルゴム、エポキシ樹脂などが挙げられる。
<異種金属接触腐食の防止>
ところで、本発明に係る空気調和機10を含め、現在の空気調和機においては、強度等の問題から冷媒配管40の全てをAlまたはAl合金製とするのは困難な状況である。例えば、圧縮機21に繋がる冷媒配管40にはCuまたはCu合金製の冷媒配管40が用いられることが多い。そのため、例えば、湾曲部233を有する伝熱管232をAlまたはAl合金で形成すると、CuまたはCu合金製の冷媒配管40との間で異種の金属が接触する状態となる。
ここで、図7Aおよび図7Bは、冷媒配管と伝熱管の接合部の従来例を示す断面図である。なお、図7Aは、伝熱管232Aの先端部232A1を拡径させ、冷媒配管40Cの先端部40C1を先端部232A1に挿入したものである。また、図7Bは、伝熱管232Aの先端部232A1を拡径させ、冷媒配管40Cの先端部40C1を縮径し、先端部40C1を先端部232A1に挿入したものである。
図7Aまたは図7Bに示すように、CuやCu合金で形成した冷媒配管40Cと、AlまたはAl合金で形成した伝熱管232Aとを接合させただけの接合部240においては、異種金属接触腐食が生じるという問題がある。なお、「異種金属接触腐食」とは、異なる種類の金属材料が電気的に接続され、腐食環境中で相互に影響し合って生じる腐食現象をいう。具体的には、電位の低い金属材料が電位の高い金属材料との接触により腐食が促進されることをいう。また、この場合、孔食が生じることもある。なお、「孔食」とは、金属表面に存在する金属を腐食環境から保護する働きを持つ不動体皮膜の一部が何らかの原因により破壊され、破壊された部分のみが局所的に金属の肉厚方向に進行するような腐食形態をいう。
しかしながら、本発明では、図5Aに示すように、伝熱管232Aの自然電位よりも低い自然電位を有する第2のテープ状材料243で冷媒配管40Cと湾曲部233を有する伝熱管232Aの接合部240を被覆している。このようにすることによって、伝熱管232Aの腐食(具体的には、異種金属接触腐食)を長期的に抑制することができる。なお、第2のテープ状材料243は、前記した第1のテープ状材料と同じものを用いることができる。また、図5Bに示すように、第2のテープ状材料243を防水性の被覆材244で被覆するのが好ましい。このようにすると、接合部240による犠牲防食効果を発揮させる前の相当長い期間、伝熱管232Aと接合部240が水と接触するのを防止することができる。そして、腐食がある程度進んで被覆材244と伝熱管232Aの間に隙間が生じ、この隙間に水が浸入したときにはじめて犠牲防食効果が得られるようにすることができる。従って、伝熱管232Aの腐食をさらに長期的に抑制することができる。なお、防水性の被覆材244としては、例えば、ブチルゴム、エポキシ樹脂などが挙げられる。
また、図5Cに示すように、前記した第2のテープ状材料243よりも低い自然電位を持つ第3のテープ状材料245で第2のテープ状材料243を被覆するのが好ましい。このようにすると、より低い自然電位を持つ第3のテープ状材料245が第2のテープ状材料243よりも優先的に腐食が進むので、伝熱管232Aの腐食をさらに長期的に抑制することができる。
なお、第2のテープ状材料243および第3のテープ状材料245を用いて接合部240を被覆する場合は、第2のテープ状材料243の自然電位が、伝熱管232Aの自然電位よりも10〜100mV低くなるようにするのが好ましい。また、第3のテープ状材料245の自然電位が、第2のテープ状材料243の自然電位よりも10〜100mV低くなるようにするのが好ましい。ただし、第2のテープ状材料243を介した伝熱管232Aの自然電位差と、第3のテープ状材料245の自然電位差との合計が20〜150mVとなるように調整するのが好ましい。より好ましくは、例えば、第2のテープ状材料243の自然電位が、伝熱管232Aの自然電位よりも10〜75mV低くなるようにし、第3のテープ状材料245の自然電位が、第2のテープ状材料243の自然電位よりも10〜75mV低くなるようにすることが挙げられる。このようにすると、自然電位差が適切であるので伝熱管232Aの腐食をさらにより長期的に抑制することができる。
伝熱管232Aと第2のテープ状材料243の間の自然電位差、および第2のテープ状材料243と第3のテープ状材料245の間の自然電位差は、例えば、それぞれの構成品を形成している金属材料の化学組成やテープ状材料に含まれている金属材料の化学組成を適宜調節することによって容易に調整することができる。
図5Dに示すように、第2のテープ状材料243および第3のテープ状材料245を用いて接合部240を被覆する場合も第3のテープ状材料245を防水性の被覆材244で被覆するのが好ましい。理由は前記したとおりであるので省略する。
なお、図5Bおよび図5Dに示す例において、被覆材244は、AlまたはAl合金で形成した伝熱管232Aを被覆する寸法L1を短くする(被覆面積を小さくする)のが好ましい。寸法L1は、例えば、2〜5mmとするとよい。寸法L1をこの範囲とすると、防水性を得ることができる一方で、腐食が発生した場合には貫通や孔食に至る前に第2のテープ状材料243および第3のテープ状材料245による犠牲防食効果をそれぞれ得ることができる。そのため、伝熱管232Aの腐食を長期的に抑制することができる。
また、被覆材244は、CuまたはCu合金で形成した直管部234を被覆する寸法L2を長くする(被覆面積を大きくする)のが好ましい。寸法L2は、例えば、10〜20mmとするとよい。寸法L2がこの範囲であれば、防水性を得ることができる。なお、CuまたはCu合金で形成した直管部234の防食効果はもともと高いので、防水性を得ることができれば腐食環境になり難くなるため、伝熱管232Aの腐食をさらに長期的に抑制することができる。
(低自然電位部の他の態様)
次に、低自然電位部239の他の態様について説明する。
低自然電位部239の他の態様としては、例えば図4に示す伝熱管232がZnを含有しているもの(例えば、Znを含むAl合金製の伝熱管)であり、低自然電位部239におけるZn濃度を前記一部以外の表面238bのZn濃度よりも高くすることが挙げられる。低自然電位部239のZn濃度と前記一部以外の表面238bのZn濃度の関係をこのようにした場合も、低自然電位部239の自然電位が表面238bの自然電位よりも低くなるため犠牲防食効果を得ることができる。そのため、伝熱管232の腐食を長期的に抑制することができる。
低自然電位部239におけるZn濃度を前記一部以外の表面238bのZn濃度よりも高くする方法としては、後記するように、空気調和機の製造方法において加熱工程を行うことが挙げられる。
また、低自然電位部239の更なる他の態様として、例えば、Zn、Zn合金、またはZnを含むAl合金を含んだ塗膜(図示せず)を形成することが挙げられる。このように、低自然電位部239を塗膜で形成すると剥がれ難くすることができるので、伝熱管232の腐食を長期的に抑制することが可能となる。また、塗膜の形成も容易であり、コストダウンを図ることもできる。なお、前記した金属は粉体状(粒子状)のものを用いるのが好ましい。
このような塗膜は、塗料を乾燥させることによって形成することができる。塗料は、一般的に、樹脂、添加剤および溶剤を含んでいる。
なお、樹脂としては、油脂類(例えば、大豆油、あまに油、サフラワー油、ひまし油など)、天然樹脂(例えば、ロジン、コパール、セラックなど)、加工樹脂(例えば、クロマン樹脂、石油樹脂など)、合成樹脂(例えば、アルキド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂など)、セルロース誘導体(例えば、ラッカー、アセチルセルロースなど)などを挙げることができる。
添加剤としては、例えば、可塑剤、分散剤、沈降防止剤、乳化剤、増粘剤、消泡剤、乾燥剤、たれ防止剤、帯電防止剤、導電剤、難燃剤などを挙げることができる。
溶剤としては、例えば、油、水、シンナー、アルコールなどを挙げることができる。
低自然電位部239となる塗膜を形成する塗料は、これらの成分と共に、Zn、Zn合金、またはZnを含むAl合金を添加することができれば、どのようなものも用いることができる。なお、これらの金属は粉体状(粒子状)のものを用いるのが好ましい。
伝熱管232への塗料の塗布は、例えば、ハケ塗り、ローラー塗り、吹付塗装、エアレススプレー、ロールコーター、焼付け塗装、浸漬塗り、電着塗装、静電塗装などで行うことができる。塗料を塗布した後は、加熱や紫外線の照射、放置などの適宜の方法で硬化させることにより、塗膜を形成することができる。
<空気調和機の製造方法>
次に、本発明に係る空気調和機の製造方法について説明する。なお、空気調和機を製造する方法の殆どの工程は一般的な製造設備および製造条件によって行うことができる。
本製造方法は、図4に示す湾曲部233における外周面の外側の表面238aの少なくとも一部に、前記一部以外の表面238bの自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部239を形成する低自然電位部形成工程を含んでいる。
この低自然電位部形成工程としては、例えば、Zn、Zn合金、またはZnを含むAl合金を添加したテープ状材料(例えば、前記した第1のテープ状材料)を固定するか、または、Zn、Zn合金、またはZnを含むAl合金を添加した塗膜を形成して前記一部以外の表面238bの自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部239を形成することが挙げられる。
低自然電位部形成工程における伝熱管232の湾曲部233へのテープ状材料の固定は、前記したように、湾曲部233にテープ状材料を当接した後、当該テープ状材料の上から前記した固定用バンドを巻き付けたり、テープ状材料の一方の面に粘着剤を塗布しておき、当該接着剤によって貼り付けたりすることによって行うことができる。
また、低自然電位部形成工程における伝熱管232の湾曲部233への塗膜の形成は、前記したように、湾曲部233に対し、ハケ塗り、ローラー塗り、吹付塗装、エアレススプレー、ロールコーター、焼付け塗装、浸漬塗り、電着塗装、静電塗装などによりZn、Zn合金、またはZnを含むAl合金を添加した塗料を塗布し、加熱等の適宜の方法で硬化させることによって行うことができる。
本製造方法は、低自然電位部形成工程後、さらに300〜550℃で加熱し、テープ状材料に含まれているZn元素、または、塗膜に含まれているZn元素を湾曲部233における外周面の外側の表面238aの少なくとも一部に拡散させて低自然電位部239におけるZn濃度が、前記一部以外の表面238bのZn濃度よりも高くする加熱工程を含んでいてもよい。
このようにすると、伝熱管232の表面にZnを拡散させて低自然電位部239を形成しているので、テープ状材料が剥がれたり、塗膜が剥がれたりすることによって低自然電位部239が損失してしまうという事態を回避することができる。そのため、より確実に且つより長期的に伝熱管232の腐食を抑制することが可能となる。
加熱工程における加熱処理は、例えば、電気ヒータやガスバーナーなどの加熱装置を用いて行うことができる。
加熱時間は、テープ状材料に含まれているZn元素、または、塗膜に含まれているZn元素を湾曲部233における外周面の外側の表面238aの少なくとも一部に拡散させることができればよく、特に限定されるものではないが、例えば、1〜20時間とすることが挙げられる。
以上、本発明の一実施形態に係る空気調和機およびその製造方法について詳細に説明したが本発明の主旨はこれに限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、室外熱交換器23の伝熱管232を例示して説明したが、室内熱交換器31の伝熱管の湾曲部(いずれも図示せず)に適用することができ、前記と同様の効果を奏することができる。また、例えば、図5Aから図5Dにおいては、伝熱管232Aの先端部232A1を拡径させ、冷媒配管40Cの先端部40C1を先端部232A1に挿入した例を例示して説明したが、伝熱管232Aの先端部232A1を拡径させ、冷媒配管40Cの先端部40C1を縮径し、先端部40C1を先端部232A1に挿入したもの(図7B参照)にも適用できることは言うまでもない。
また、前記した実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、処理部、処理手段、制御手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
さらに、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10 空気調和機
23 熱交換器(室外熱交換器)
231 フィン
232 伝熱管
233 湾曲部
238a、238b 表面
239 低自然電位部

Claims (14)

  1. 複数のフィンと、前記フィンを貫通する複数の伝熱管と、を有する熱交換器を備え、
    前記伝熱管は、所定の曲率をもって湾曲した湾曲部を有しており、
    前記湾曲部は、湾曲している外周面の外側の表面の少なくとも一部に、前記一部以外の表面の自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部を有していることを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1において、
    前記低自然電位部の自然電位が、前記伝熱管の自然電位よりも10〜150mV低いことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記低自然電位部が、前記伝熱管の自然電位よりも低い自然電位を有する第1のテープ状材料または塗膜であることを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項3において、
    前記第1のテープ状材料が、
    亜鉛、亜鉛合金、および亜鉛を含むアルミニウム合金のうちの少なくとも一種を原料とする帯状の金属箔であるか、または、
    亜鉛、亜鉛合金、および亜鉛を含むアルミニウム合金のうちの少なくとも一種の粉状体若しくは粒状体を基材に含んでいることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項3または請求項4において、
    前記第1のテープ状材料が導電性の粘着剤によって貼り付けられていることを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項において、
    前記伝熱管がアルミニウムまたはアルミニウム合金製であると共に、前記伝熱管は、銅または銅合金製の配管と接触しており、
    前記伝熱部と前記配管の接合部が、前記伝熱管の自然電位よりも低い自然電位を有する第2のテープ状材料で被覆されていることを特徴とする空気調和機。
  7. 請求項6において、
    前記第2のテープ状材料が、当該第2のテープ状材料よりも低い自然電位を持つ第3のテープ状材料で被覆されていることを特徴とする空気調和機。
  8. 請求項7において、
    前記第2のテープ状材料の自然電位が、前記伝熱管の自然電位よりも10〜100mV低く、
    前記第3のテープ状材料の自然電位が、前記第2のテープ状材料の自然電位よりも10〜100mV低いことを特徴とする空気調和機。
  9. 請求項6において、
    前記第2のテープ状材料が、防水性の被覆材で覆われていることを特徴とする空気調和機。
  10. 請求項7または請求項8において、
    前記第3のテープ状材料が、防水性の被覆材で覆われていることを特徴とする空気調和機。
  11. 請求項1において、
    前記低自然電位部における亜鉛濃度が、前記一部以外の表面の亜鉛濃度よりも高いことを特徴とする空気調和機。
  12. 複数のフィンと、前記フィンを貫通する複数の伝熱管と、を有する熱交換器を備え、
    前記伝熱管は、所定の曲率をもって湾曲した湾曲部を有しており、
    前記湾曲部は、湾曲している外周面の外側の表面の少なくとも一部に、前記一部以外の表面の自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部を有している空気調和機を製造する方法であり、
    前記湾曲部における外周面の外側の表面の少なくとも一部に、前記一部以外の表面の自然電位よりも自然電位の低い低自然電位部を形成する低自然電位部形成工程を含むことを特徴とする空気調和機の製造方法。
  13. 請求項12において、
    前記低自然電位部形成工程が、亜鉛、亜鉛合金、または亜鉛を含むアルミニウム合金を含んだテープ状材料を固定するか、または、亜鉛、亜鉛合金、または亜鉛を含む塗膜を形成することを特徴とする空気調和機の製造方法。
  14. 請求項12または請求項13において、
    前記低自然電位部形成工程後、さらに300〜550℃で加熱し、前記テープ状材料に含まれている亜鉛元素、または、前記塗膜に含まれている亜鉛元素を前記湾曲部における外周面の外側の表面の少なくとも一部に拡散させて前記低自然電位部における亜鉛濃度を前記一部以外の表面の亜鉛濃度よりも高くする加熱工程を含むことを特徴とする空気調和機の製造方法。
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