JP2017052700A - 口腔用組成物 - Google Patents
口腔用組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017052700A JP2017052700A JP2015175407A JP2015175407A JP2017052700A JP 2017052700 A JP2017052700 A JP 2017052700A JP 2015175407 A JP2015175407 A JP 2015175407A JP 2015175407 A JP2015175407 A JP 2015175407A JP 2017052700 A JP2017052700 A JP 2017052700A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- composition
- water
- copper
- oral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【解決手段】(A)銅塩、亜鉛塩及びスズ塩から選ばれる1種又は2種以上の水溶性金属塩、及び(B)炭酸カルシウムを配合した口腔用組成物に、(C)炭素数5〜10のアルカンジオールを配合してなり、(B)成分/(C)成分が質量比として5〜250であることを特徴とする口腔用組成物。
【選択図】なし
Description
本発明においては、歯垢形成抑制効果がほとんど認められない上に独特な異味もある(C)成分の炭素数5以上のアルカンジオールが、(B)成分/(C)成分の配合比率が特定範囲内において、特異的に歯垢形成抑制効果を向上し、また、(A)成分に由来する異味を抑制し、後述の実施例、比較例に示すように多価アルコールとしてプロピレングリコールが配合されていても(C)成分を含まない場合には達成し得ない、格別顕著な作用効果を与える。
〔1〕
(A)銅塩、亜鉛塩及びスズ塩から選ばれる1種又は2種以上の水溶性金属塩、及び(B)炭酸カルシウムを配合した口腔用組成物に、(C)炭素数5〜10のアルカンジオールを配合してなり、(B)成分/(C)成分が質量比として5〜250であることを特徴とする口腔用組成物。
〔2〕
更に、(A)成分/(C)成分が質量比として0.02〜10である〔1〕記載の口腔用組成物。
〔3〕
(A)成分が、グルコン酸銅、クエン酸銅、クエン酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、フッ化スズ及び塩化スズから選ばれる1種又は2種以上の水溶性金属塩である〔1〕又は〔2〕記載の口腔用組成物。
〔4〕
(A)成分が、水溶性銅塩である〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の口腔用組成物。
〔5〕
(C)成分が、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール及びデシレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のアルカンジオールである〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔6〕
(A)成分を0.01〜3質量%、(B)成分を10〜55質量%、(C)成分を0.1〜4質量%含有する〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔7〕
歯磨剤として調製された〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
なお、上記配合量の範囲内において、水溶性金属塩として銅塩の配合量は、銅塩として組成物全体の0.01〜3%、特に0.03〜2%が好ましく、亜鉛塩の配合量は、亜鉛塩として組成物全体の0.1〜3%、特に0.5〜2%が好ましく、スズ塩の配合量は、スズ塩として組成物全体の0.1〜1%が好ましい。
なお、上記平均粒子径は、マイクロトラック粒度分布測定装置(日機装社製 Model17995−10、Type SRA)による測定値で、検体の濁度(dV値)が0.5になるように調整して測定した値である(以下同様。)。
ノニオン性界面活性剤としては、糖脂肪酸エステル、糖アルコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン型、イミダゾリン型が挙げられる。
界面活性剤の含有量は、組成物全体の0.1〜10%、特に0.5〜8%が好ましい。
また、配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、口腔用組成物中に0.1〜2%使用するのが好ましい。
表1〜3に示す組成の口腔用組成物(歯磨剤)を常法によって調製し、下記方法で評価した。結果を表に併記した。
(1)24ウェルマルチプレート中に歯磨剤を水で4倍に分散希釈した液を2mLずつ入れ、それぞれに、鏡面研磨したペンタックス社製のハイドロキシアパタイト板(半径0.35cm×高さ0.35cm、以下、HAP板と略す。)3枚を3分間浸漬した。
(2)上記24ウェルマルチプレート中に、ストレプトコッカス ミュータンス(Streptococcus mutans)10449株を波長660nmでの濁度が0.35になるように分散させた緩衝液*1を2mL入れ、上記HAP板を3枚ずつ浸漬し、37℃で2時間静置して菌を付着させた。
(3)上記HAP板を取り出し、滅菌水で洗浄後、液体培地*22mLに、洗浄後のHAP板を3枚ずつ37℃で8時間浸漬し、付着菌を培養した。
(4)HAP板を取り出し、蒸留水で洗浄後、再び、歯磨剤を3倍量の水で希釈分散させた液2mLに3分間、各HAP板を浸漬した。
(5)浸漬後のHAP板を蒸留水で洗浄後、歯垢染色液で染色し、色差計でa値を測定した。上記3枚の平均値を算出し、下記の基準に従って評価した。a値の平均値が7.5未満(○又は◎)のものを、歯垢形成抑制効果が優れると判断した。
歯垢形成抑制効果の評価基準:
◎:a値の平均値が5未満
○:a値の平均値が5以上7.5未満
△:a値の平均値が7.5以上10未満
×:a値の平均値が10以上
塩化カリウム(KCl)を3.37g、リン酸2水素カリウム(KH2PO4)を0.14g、塩化カルシウム(CaCl2)を0.11g、塩化マグネシウム(MgCl2)0.02gを800mLの精製水に溶かして、水酸化カリウム(KOH)でpHを7.0にして精製水で全量が1Lになるようにメスアップした。
*2;液体培地
トリプチック ソイ ブロス(Tryptic Soy Broth)3g、スクロース(Sucrose)0.5gに精製水100mLを加えて溶解した。
歯磨剤0.5gを歯ブラシ(クリニカハブラシ3列、硬さ:ふつう、ライオン(株)製)にのせ、3分間ブラッシングした後、水で口をすすぎ、5分間経過後に口中で感じる異味を、下記の5段階で判定した。10名の平均点を求めて次の基準に従って評価し、◎、○、△、×で表に示した。平均点が4.0以上(○又は◎)のものを、異味が抑えられて味が良いと判断した。
判定基準;
5:異味を感じない
4:異味を僅かに感じる
3:異味を感じる
2:異味を強く感じる
1:異味を非常に強く感じる
評価基準;
◎:平均点4.5点以上
○:平均点4.0点以上4.5点未満
△:平均点3.0点以上4.0点未満
×:平均点1.0点以上3.0点未満
(A)グルコン酸銅;関東科学(株)製
(A)クエン酸亜鉛;関東科学(株)製
(A)フッ化スズ;和光純薬工業(株)製
(B)炭酸カルシウム;平均粒子径3〜7μmの範囲内、白石カルシウム(株)製
(C)1,2−ペンタンジオール;シムライズ(株)製
(C)1,2−ヘキサンジオール;シムライズ(株)製
(C)1,2−オクタンジオール;シムライズ(株)製
(C)デシレングリコール;シムライズ(株)製
Claims (7)
- (A)銅塩、亜鉛塩及びスズ塩から選ばれる1種又は2種以上の水溶性金属塩、及び(B)炭酸カルシウムを配合した口腔用組成物に、(C)炭素数5〜10のアルカンジオールを配合してなり、(B)成分/(C)成分が質量比として5〜250であることを特徴とする口腔用組成物。
- 更に、(A)成分/(C)成分が質量比として0.02〜10である請求項1記載の口腔用組成物。
- (A)成分が、グルコン酸銅、クエン酸銅、クエン酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、フッ化スズ及び塩化スズから選ばれる1種又は2種以上の水溶性金属塩である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
- (A)成分が、水溶性銅塩である請求項1、2又は3記載の口腔用組成物。
- (C)成分が、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール及びデシレングリコールから選ばれる1種又は2種以上のアルカンジオールである請求項1〜4のいずれか1項記載の口腔用組成物。
- (A)成分を0.01〜3質量%、(B)成分を10〜55質量%、(C)成分を0.1〜4質量%含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の口腔用組成物。
- 歯磨剤として調製された請求項1〜6のいずれか1項記載の口腔用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015175407A JP6451562B2 (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 口腔用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015175407A JP6451562B2 (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 口腔用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017052700A true JP2017052700A (ja) | 2017-03-16 |
JP6451562B2 JP6451562B2 (ja) | 2019-01-16 |
Family
ID=58320415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015175407A Active JP6451562B2 (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 口腔用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6451562B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019026555A (ja) * | 2017-07-25 | 2019-02-21 | 株式会社ジーシー | 歯面清掃用組成物 |
JP2021091741A (ja) * | 2021-03-22 | 2021-06-17 | 株式会社ジーシー | 歯面清掃用組成物 |
JP2022537782A (ja) * | 2019-06-28 | 2022-08-29 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | スズイオンを含む歯磨剤組成物 |
JP2022537783A (ja) * | 2019-06-28 | 2022-08-29 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | スズイオンを含む口腔ケア組成物 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5793987A (en) * | 1980-09-22 | 1982-06-11 | Richiyaadosonnbitsukusu Inc | Zinc derivatives and use for dental composition |
JPS638324A (ja) * | 1986-06-27 | 1988-01-14 | Lion Corp | 口腔用組成物 |
JPH11246376A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Sunstar Inc | 口腔用組成物 |
JP2000169351A (ja) * | 1998-12-09 | 2000-06-20 | Lion Corp | 口腔用組成物 |
JP2003137755A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-05-14 | Lion Corp | 口腔用組成物 |
JP2004010497A (ja) * | 2002-06-03 | 2004-01-15 | Lion Corp | オーラル組成物 |
JP2006104144A (ja) * | 2004-10-07 | 2006-04-20 | Asahi Denka Kogyo Kk | 歯磨組成物 |
JP2010143846A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Lion Corp | 歯磨剤組成物 |
JP2015120686A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-07-02 | 花王株式会社 | 歯磨剤用顆粒 |
-
2015
- 2015-09-07 JP JP2015175407A patent/JP6451562B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5793987A (en) * | 1980-09-22 | 1982-06-11 | Richiyaadosonnbitsukusu Inc | Zinc derivatives and use for dental composition |
JPS638324A (ja) * | 1986-06-27 | 1988-01-14 | Lion Corp | 口腔用組成物 |
JPH11246376A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Sunstar Inc | 口腔用組成物 |
JP2000169351A (ja) * | 1998-12-09 | 2000-06-20 | Lion Corp | 口腔用組成物 |
JP2003137755A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-05-14 | Lion Corp | 口腔用組成物 |
JP2004010497A (ja) * | 2002-06-03 | 2004-01-15 | Lion Corp | オーラル組成物 |
JP2006104144A (ja) * | 2004-10-07 | 2006-04-20 | Asahi Denka Kogyo Kk | 歯磨組成物 |
JP2010143846A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Lion Corp | 歯磨剤組成物 |
JP2015120686A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-07-02 | 花王株式会社 | 歯磨剤用顆粒 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019026555A (ja) * | 2017-07-25 | 2019-02-21 | 株式会社ジーシー | 歯面清掃用組成物 |
JP2022537782A (ja) * | 2019-06-28 | 2022-08-29 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | スズイオンを含む歯磨剤組成物 |
JP2022537783A (ja) * | 2019-06-28 | 2022-08-29 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | スズイオンを含む口腔ケア組成物 |
JP7295279B2 (ja) | 2019-06-28 | 2023-06-20 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | スズイオンを含む歯磨剤組成物 |
JP7295280B2 (ja) | 2019-06-28 | 2023-06-20 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | スズイオンを含む口腔ケア組成物 |
US11839671B2 (en) | 2019-06-28 | 2023-12-12 | The Procter & Gamble Company | Oral care compositions comprising tin ions |
US11839672B2 (en) | 2019-06-28 | 2023-12-12 | The Procter & Gamble Company | Dentifrice compositions comprising tin ions |
JP2021091741A (ja) * | 2021-03-22 | 2021-06-17 | 株式会社ジーシー | 歯面清掃用組成物 |
JP7165772B2 (ja) | 2021-03-22 | 2022-11-04 | 株式会社ジーシー | 歯面清掃用組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6451562B2 (ja) | 2019-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6565994B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP6269672B2 (ja) | 口腔バイオフィルム除去剤及び口腔用組成物 | |
JP5625647B2 (ja) | 歯磨組成物 | |
JP6318487B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
WO2018194111A1 (ja) | 口腔バイオフィルム除去剤及び口腔用組成物 | |
JP6451562B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP6834978B2 (ja) | 歯磨剤組成物及び口腔バイオフィルム除去剤 | |
JPWO2016093279A1 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP4892949B2 (ja) | 歯磨剤組成物 | |
JP2010241693A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2016138047A (ja) | 歯磨組成物 | |
JP2011046654A (ja) | 歯磨剤組成物 | |
JPWO2017094582A1 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP5600872B2 (ja) | 練歯磨組成物 | |
KR102651630B1 (ko) | 치마제 조성물 | |
JP2017007991A (ja) | 口腔用組成物及び該組成物におけるヒノキチオールの殺菌力向上方法 | |
KR101773227B1 (ko) | 치마제 조성물 | |
JP2017007993A (ja) | 口腔用組成物及び口腔バイオフィルム殺菌剤 | |
JP2013245204A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP6237286B2 (ja) | 口腔用組成物及び酸化ストレス抑制剤 | |
JP2012121833A (ja) | 口腔用組成物及び口腔疾患原因菌の歯面定着抑制剤 | |
JP5552760B2 (ja) | 練歯磨組成物 | |
JPWO2016136719A1 (ja) | 歯磨剤組成物 | |
JP6007780B2 (ja) | 口腔用組成物及び口腔バイオフィルム除去剤 | |
WO2023100799A1 (ja) | 歯磨剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181024 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6451562 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |