JP2017052593A - シート搬送装置 - Google Patents

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Tetsushi Seki
哲志 関
明子 菅野
Akiko Sugano
明子 菅野
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Abstract

【課題】 重送と誤検知されやすい封筒等の原稿を複数枚搬送する場合、1枚搬送する毎に重送と誤検知され、原稿読取ジョブが中断してしまい、操作性が悪くなることを防止する。
【解決手段】 重送センサ20a、20bにより原稿の重送が検知されると、原稿の搬送及び読取を中断し、搬送路中の原稿が原稿トレイ30に載置しなおされると、重送検知を無効にしてジョブを再開させるか、重送検知有効にしたままジョブを再開させるかを利用者に選択させるための画面(図9)を表示する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、搬送されるシートの重送を検知する機能を有するシート搬送装置に関する。
複写機等の画像読取装置においては、自動原稿給送装置(Automatic Document Feeder、以下、ADFと略す) により読取対象となる原稿を1枚ずつ連続的に給送し、これらの原稿の画像を読み取って画像データを得るスキャン動作が一般的に行われている。
ADFを使用したスキャン動作時、複数枚の原稿が重なったまま給送されてしまう重送が発生することがある。原稿の重送が発生すると、読取データの欠落が生じてしまい、ユーザの期待する結果が得られない。このため、ADFにおいて、原稿の搬送中に原稿が重送しているかを検知する機構を設け、重送を検知した場合は原稿給送を停止させてユーザに重送を通知する技術が提案されている(特許文献1)。
また、例えば封筒など重送検知機構により重送と判断されやすい原稿を利用するときのために、原稿の重送が発生したときはすぐに読取を中止し、原稿を利用者に確認させた後、操作部にスキャンを継続するか否かの表示を出す。そして、利用者がスキャンを継続する指示をした場合、当該ページは重送とはみなされず、継続しない指示をした場合、読取を終了する、という技術が提案されている(特許文献2)。
特開平7−315634号公報 特許第4188879号
特許文献1の方法を用いると、重送検知を有効にする設定で画像読取を行う場合、重送と誤検知されやすい原稿の給送を開始し、該原稿が重送と判断されてから再度画像読取の再設定を実施しなければならず、設定に手間がかかるという課題がある。なお、重送と誤検知されやすい原稿には、封筒や、シールや切手が貼られた葉書、返信用部分のついた葉書を折ったまま画像読取する場合、ポストイットが貼られた用紙、写真が貼られた履歴書、複数枚つづりの伝票などが考えられる。
特許文献2の方法を用いると、封筒など重送と誤検知されやすい原稿を複数枚給送する場合は、原稿が給送されるたびに原稿搬送及び読取の中断が発生しうる。このため、利用者はなんども読取を継続する指示をする必要があり、作業効率が悪いという課題がある。
上記課題を解決するため、本発明のシート搬送装置は、複数のシートが載置される給紙トレイと、前記給紙トレイからシートを給送する給送手段と、前記給送手段により給送される複数のシートが重なった状態で搬送される重送を検知する重送検知手段と、前記重送検知手段により重送が検知されると、前記原稿給送手段の動作を停止させ、その後のシートの給送の再開を制御する制御手段と、情報を表示する表示手段と、を有し、前記重送検知手段により重送が検知された場合、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を有効とするか無効とするかを選択させるための選択画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、重送検知を実施する設定のまま、封筒など重送と判断されやすいシートを複数枚搬送する場合の操作性を向上することができる。
画像読取装置の断面図 画像読取装置の構成を示すブロック図 重送検知部の構成を示す断面図 重送検知部の受信波形を示す図 重送検知設定画面を示す図 原稿搬送制御を示すフローチャート 重送発生後の画面を示す図 重送発生後の画面を示す図 重送検知後のジョブ再開のための画面を示す図 原稿搬送制御を示すフローチャート 重送検知後のジョブ再開のための画面を示す図 原稿搬送時の速度の遷移を示す図 原稿搬送時の速度の遷移を示す図 原稿搬送時の速度の遷移を示す図 原稿給紙トレイと給紙ローラの位置の変化の説明図 原稿給紙トレイと給紙ローラの位置の変化の説明図 給紙ローラの移動範囲の説明図
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の画像読取装置の一例を示す断面図である。本実施形態の画像読取装置1000は、シートとしての原稿の画像を読み取る画像読取部200と、シート搬送装置としての自動原稿給送装置部(ADF)100を備えており、さらに図1には図示しないコントローラ部が接続されている。
<画像読取部200の構成例>
画像読取部200について、図1を参照しながら説明する。画像読取部200は、原稿台ガラス209上に設置された原稿について、光学スキャナユニット202を図1の矢印に示す副走査方向に一定速度で移動させることで、原稿に記録された画像情報を1ラインずつ読み取る(固定読み)。また、ADF100を用いて原稿を読み取る場合には、光学スキャナユニット202をADF100のリードローラ6の中心位置に移動させ、後述の方法で給紙搬送される原稿の画像を光学的に読み取る(流し読み)。
<自動原稿給紙部(ADF)100の構成例>
ADF100の動作について、図1を参照しながら説明する。図1に示すADF100は、1枚以上の原稿で構成される原稿束Sが載置される原稿給紙トレイ30と、原稿の搬送開始前に原稿束Sが原稿給紙トレイ30より突出して下流への進出を規制する分離パッド21及び分離ローラ2と、給紙ローラ1とを有する。原稿給紙トレイ30には原稿有無センサ14があり、該センサにより原稿給紙トレイ30上の原稿の有無が判断される。また原稿給紙トレイ30には普通紙の厚さの原稿が最大100枚積載することが可能であり、原稿載置面が昇降可能である。給紙ローラ1は、上下方向に移動可能であり、原稿給紙トレイ30に載置された原稿束Sの原稿面に当接して回転する。これにより、原稿束の最上面の原稿が給送される。給紙ローラ1によって給送された原稿は、分離ローラ2と分離パッド21の作用によって1枚ずつに分離される。この分離機構は公知の技術によって実現されている。
分離ローラ2と分離パッド21によって分離された原稿は、引抜ローラ3により、重送センサ20(20a、20b)の位置まで搬送される。ここで重送センサにより、2枚以上の原稿が重なった状態で搬送されている(以下、重送)か否かが検知される。詳細な検知方法については後述する。
重送センサ20を通過した原稿はレジストローラ4へ搬送され、レジストローラ4に原稿先端が突き当てられる。これにより原稿先端側にはループ状のたわみが形成され、原稿の先端側の斜行が解消される。レジストローラ4の下流側には、レジストローラ4を通過した原稿を表面読取ガラス201方向へ搬送する給紙路が配置されている。
給紙路に送られた原稿は、読取上流ローラ5によって画像読取位置に搬送される。原稿が読取ガラス201とリードローラ6の間を通過する際、原稿の表面は照射用LED203a、203bで照射される。その反射光は、複数のミラー204a、204b、204cを介して画像読取センサ208に結像され、原稿の表面画像が1ラインずつ読み取られる。原稿の表面画像のみを読み取る場合には、読取下流ローラ7により搬送された原稿は、排紙センサ11を通過しながら排紙ローラ12によって原稿排紙トレイ13へ搬送される。原稿が原稿給紙トレイ30上に複数枚有る場合には、最終原稿の読取及び原稿排紙トレイ13への排紙が終了するまで上述した処理が繰り返される。
原稿の表裏両面の画像を読み取る場合には、表面画像を読み取り後、原稿の後端が排紙センサ11を通過し、排紙ローラ12を抜ける前に原稿搬送を一旦停止させる。そして排紙ローラ12が逆回転することで、原稿がレジストローラ4へ向けて搬送され、上述した片面読取時と同じように原稿の裏面が読み取られる。さらに、裏面画像を読み取り完了後、原稿の後端が排紙センサ11を通過した後、排紙ローラ12を抜ける前に原稿搬送が一旦停止され、原稿が再度レジストローラ4へ向けて搬送される。この時には、原稿の画像は読み取られずに原稿排紙トレイ13へ搬送される。原稿が原稿給紙トレイ30上に複数枚有る場合には、最終原稿の読取及び原稿排紙トレイ13への排紙が終了するまで上述した処理が繰り返される。
<ブロック図の説明>
図2は、ADFを含む画像読取装置の制御部の構成例を示すブロック図である。リーダーADF制御部310は、中央演算処理装置であるリーダーADF制御部310用CPU801(以降CPU801)、リードオンリーメモリであるROM802、ランダムアクセスメモリであるRAM803を備えている。ROM802には、CPU801の制御プログラムが格納されており、RAM803には、CPU801で使用する入力データや作業用データが格納される。
CPU801には原稿搬送のために、分離モータ820、読取モータ821が接続されている。分離モータ820は給紙ローラ1、分離ローラ2、引き抜きローラ3、レジストローラ4を回転駆動する。読取モータ821は読取上流ローラ5、リードローラ6、読取下流ローラ7、排紙ローラ12を駆動する。また、いくつかのローラは、ソレノイド811、クラッチ812を介して、分離モータ820及び読取モータ821と接続されている。CPU801は分離モータ820を正転させることで給紙ローラ1、分離ローラ2、引き抜きローラ3、レジストローラ4を、原稿を下流へ送る方向へ回転させ、分離モータ820を逆転させることで、給紙ローラ1を上方へ持ち上げる。さらに、原稿給紙トレイ30に積載された原稿を検知する原稿有無センサ14、原稿給紙トレイ30に積載された原稿の搬送方向の長さを検知するための原稿長さセンサ22、23がCPU801に接続されている。さらに、搬送路上の原稿端部を検知する分離センサ15、引き抜きセンサ16、レジストセンサ17、リードセンサ18、排紙センサ11がCPU801に接続されている。分離モータ820、読取モータ821はパルスモータであり、CPU801は各モータの駆動パルス数を管理し、上述した搬送路上の各種センサによる原稿検知の状況と関連させることで、搬送中の原稿の位置を監視している。
CPU801には、画像読取機能を実現するために、原稿照射用LED203、画像読取センサ208、が接続され、画像読取センサ208によって読み取られた画像データは、画像処理部833を介してコントローラへ直接送られる構成となっている。CPU801は、読みとった画像データを、画像ライン353を介してコントローラ部300へ送信する。さらに、CPU801は、原稿画像データの先端の基準となる垂直同期信号および1ラインの画素先端の基準となる水平同期信号を通信線354でコントローラ部300へ通知する。
コントローラ部300は、CPU901、ROM902、RAM903を備えており、CPU801との通信線354を介して画像読取制御に関するデータの授受を行う。画像データは画像処理部833と画像処理部905の間の画像ライン353を介して行い、画像読取部200から受信したデータは画像メモリ906に格納される。また、コントローラ300は、操作表示部904を備えており、CPU901はユーザとのインターフェース制御を操作表示部904を介して行う。
<原稿重送検知方法>
図3は、本実施形態の重送センサ20付近の断面拡大図である。重送センサ20は、センサ20aとセンサ20bを有しており、センサ20aは超音波発信を行い、重送センサ20bは超音波受信を行うよう構成されている。重送センサ20aから発せられた超音波が原稿を透過して伝搬され、重送センサ20bは、伝搬された超音波の強弱を電圧振幅に変換し、それを増幅し、デジタル値に変換する。CPU801は、このデジタル値に基づいて原稿の重送の有無を決定する。
ADF100の搬送路内において、原稿が1枚ずつ分離され重なることなく搬送される状態を「単送」、原稿が1枚ずつに分離できず重なった状態で搬送される状態を「重送」と呼ぶ。図4は、重送センサ20a、20bを用いて搬送原稿の「単送」「重送」を区別する仕組みを説明する図である。
図4(a)は重送センサ20a、20bに挟まれた原稿搬送路に原稿が無い状態で重送センサ20aから超音波を発信した際の、重送センサ20bの受信波形である。図4(b)は重送センサ20a、20bに挟まれた原稿搬送路に1枚の原稿がある状態(単送)で重送センサ20aから超音波を発信した際の、重送センサ20bの受信波形である。図4(c)は重送センサ20a、20bに挟まれた原稿搬送路に2枚の原稿がある状態(重送)で重送センサ20aから超音波を発信した際の、重送センサ20bの受信波形である。
原稿102が両センサ間に存在しない場合の受信波形の振幅に比べて、原稿102が両センサ間に存在する場合の受信波形の振幅は、小さくなる。即ち、超音波が原稿102を透過する際に超音波の振幅が大きく減衰する。この時原稿が重送状態であると、超音波が1枚の原稿を通過するたびに減衰が発生するため、複数枚の原稿を透過した超音波の振幅は原稿が1枚であった場合に比べてさらに減衰する。これにより「単送」時の受信波の振幅と「重送」時の受信波の振幅に差が発生する(「重送」時の振幅の方が小さくなる)。この差分を利用して重送の有無を判別するための閾値を設け、受信波のレベルと閾値とを比較することで、原稿の重送が判別される。具体的には、CPU801は、重送センサ20bの受信波形の振幅がThより大きい場合は「単送」、小さい場合は「重送」と判断する。
また、原稿の厚みや種類によっても超音波の減衰量は異なるが、原稿の厚みや種類による減衰量の変動に比べ、超音波が透過する原稿枚数(1枚もしくは複数枚)に応じた減衰量の差分の方が圧倒的に大きい。従って、原稿の厚みや種類によらず重送の検知が可能である。
図5は、本実施形態における重送検知設定時の操作部904の画面である。利用者は予め、図5の操作部904画面から、ADFを用いた画像読取時に重送検知を実施するか否かを切り替えることができる。図5の「重送検知する」を設定した場合、設定以降のADFを用いた画像読取では1枚目の原稿給送から重送検知が実施される。また「重送検知しない」を設定した場合、設定以降のADFを用いた画像読取では重送検知が実施されない。
<原稿読取ジョブ中の重送検知無効設定方法>
次に、原稿読取ジョブ実行中における重送検知実施有無を切り替える制御について説明する。
図6は、予め、操作部904から重送検知を実施する設定がなされている場合に原稿読取の制御を表すフローチャートである。このフローチャートは、利用者が原稿給紙トレイ30に原稿を積載した後、原稿読取ジョブの開始操作を行うことによりCPU801により実行される。
図7は、重送が検知された後にCPU901が操作部904に表示する画面であり、利用者に対し重送した原稿の取り出しを促す画面である。図8は、重送が検知された後にCPU901が操作部904に表示する画面であり、利用者に対し原稿を原稿トレイ30へセットする動作を促す画面である。図9は、重送が検知された後にCPU901が操作部904に表示する画面であり、利用者に対し重送検知を実施しながら原稿読取ジョブの再開を行うか、重送検知を実施せずに原稿読取ジョブの再開を行うかの選択を促す画面である。
以下、図6のフローチャートに従い、制御の説明を行う。利用者が原稿給紙トレイ30に原稿を積載し、操作部904から画像読取動作の開始指示を入力すると、CPU901はこの開始指示を検知し、CPU801に対してADF100を用いた原稿読取ジョブの開始を通知する。CPU801はADF100を用いた原稿読取ジョブの開始通知を受け取ると、まず、上述した原稿給紙搬送制御を行い、原稿給紙トレイ30上の最上面の原稿から1枚ずつ画像読取位置まで搬送する(S101)。この原稿搬送中にCPU801は、上述した原稿重送検知方法を用いて、重送判断を行う(S102)。CPU801は重送センサ20a、20bの出力値を参照し、重送が発生していないと判断した場合(S102 YES)、原稿搬送を続行させ、画像読取位置まで到達した原稿の画像読取を行う(S103)。そして読取が完了した原稿を原稿排紙トレイ13へ排紙する(S104)。
原稿が排紙された後、CPU801は原稿給紙トレイ30上の原稿をすべて読取終えたかを確認する(S105)。原稿有無センサ14が原稿ありを検知している場合、CPU801は原稿トレイ30上に原稿が残っており最終原稿まで読取が完了していないと判断して(S105 NO)、原稿トレイ30上の原稿がなくなるまでS101からの処理を繰り返す。S105において原稿有無センサ14が原稿なしを検知している場合、原稿トレイ30上の最終原稿まで読取が完了したことになる(S105 YES)。そこで、CPU801はCPU901に対し原稿読取ジョブの終了通知を行い(S119)、原稿読取ジョブを終了する。
S102においてCPU801が重送ありと判断した場合(S102 NO)、原稿搬送を停止させ(S106)、CPU901に対し、重送紙取り出し画面表示通知を行う(S107)。CPU901は、重送紙取り出し画面表示通知を受け取ると、操作部904上に図7に示す重送紙取り出し画面を表示する。
その後、CPU801はADF100内にある重送した原稿が取り出されたか否かを判断する(S108)。利用者が、図7の画面表示に従いADF100内にある原稿を取り出し、ADF100のカバーを閉じると、ADF100の搬送路内にあるセンサ(分離センサ15、レジセンサ17、リードセンサ18、排紙センサ11)はすべて原稿なしを検出する。このことから、ADF100の搬送路内にあるセンサ(分離センサ15、レジセンサ17、リードセンサ18、排紙センサ11)が一つでも原稿ありを検知している場合、CPU801は原稿が取り出されていないと判断する(S108 NO)。そして原稿が取り出されていない(S108 NO)場合、ADF100の搬送路内にあるセンサ(分離センサ15、レジセンサ17、リードセンサ18、排紙センサ11)の監視を続ける。この間、CPU901は図7の画面を表示したままである。S108において、ADF100の搬送路内にあるセンサ(分離センサ15、レジセンサ17、リードセンサ18、排紙センサ11)がすべて原稿なしを検知している場合、原稿が取り出されたことになる(S108 YES)。そこで、CPU801はCPU901に対し原稿セット画面表示通知を行う(S109)。CPU901は、原稿セット画面表示通知を受け取ると、操作部904に図8に示す原稿セット画面を表示する。
ここで、図8に示すように利用者に対して原稿を一度さばくように促す理由は、原稿をさばくことにより静電気等の要因で張り付いた原稿を引き離すことができる場合があり、画像読取を再開した際に再度重送する可能性を低減する効果があるためである。
なお、ここでは重送が発生した場合に、ADF100の搬送路内に残っている原稿を原稿トレイ30へセットする方式(排紙完了済みの原稿を戻さない)としているが、別の方法であってもよい。例えば、原稿セットの方法として、ADF100搬送路内の原稿だけでなく排紙トレイ13に排出済みの原稿も含めて全ての原稿を原稿トレイ30にセットする方法でもよい。また、これらの複数のセット方法のうち、採用する方法を予め利用者が設定しておき、設定された情報に従って、CPU901がセット方法を操作部904に表示するようにしてもよい。また、重送が発生した後に利用者にセット方法を選択させる構成でもよい。前者のセット方法のメリットは、排紙完了済みの原稿が再度搬送されないので、原稿の読取を完了するまでの時間が早いことである。後者のセット方法のメリットは、排紙トレイ13に排出途中で停止している原稿、例えば原稿長さの9割が排出されているような原稿がある場合、利用者がその原稿を原稿トレイ30にセットすべきか否かの判断に迷うようなことである。
S109の後、CPU801は読取を実施する原稿が、原稿トレイ30上にセットされたか否かの判断を行う(S110)。利用者が、図8の操作部904表示に従いADF100の搬送路内にあった原稿と、原稿トレイ30上に残っている原稿を取り出して、両方の原稿を再度原稿トレイ30に戻すと、原稿有無センサ14は原稿なし状態から原稿あり状態を検出する。従って、CPU801は、原稿有無センサ14が原稿なしを検知した後に原稿有りを検知するまで原稿有無センサ14の監視を続ける。この間、CPU901は図8に示す画面を操作部904に表示させたままである。原稿有無センサ14が原稿なしから原稿ありを検知した場合、CPU801は、原稿トレイ30上にセットされたと判断し(S110 YES)、CPU901に対し重送検知実施有無画面表示通知を行う(S111)。CPU901は、重送検知実施選択画面表示通知を受け取ると、操作部904上に図9に示す重送検知実施有無選択画面を表示する。ここで、CPU901は、重送検知実施有無選択画面における利用者の選択結果をCPU801へ通知する。
その後、CPU801は、CPU901からの通知に基づいて、原稿読取ジョブを中止するか、また再開時に重送検知を行うか否かの判断を行う(S112〜S114)。ここで重送検知無効の選択がなされたとしても、現在実行中の原稿読取ジョブのみに有効となる。すなわち、実行中の原稿読取ジョブが終了した後の次の原稿読取ジョブに対しては、重送検知が実施される。即ち、原稿読取ジョブ開始以前に図5に示す画面で予め設定された結果は有効となっている。よって、複数の利用者が利用する装置における操作性を向上することができる。また、ここで操作部904により、利用者に重送検知を実施するか否か選択させることで、例えば封筒など、誤って重送と判断されやすい原稿を搬送する場合に、一旦原稿読取ジョブを中止し、図5に示す画面で重送検知を行わない設定にやり直す必要がなくなる。また、再度画像設定(例えば色モードや倍率の設定)を実施せずとも原稿読取ジョブを再開できる。よって重送と判断されやすい原稿を使用する場合の操作性が向上する。なお、重送と誤検知されやすい原稿には、封筒や、シールや切手が貼られた葉書、返信用部分のついた葉書を折ったまま画像読取する場合、付箋紙が貼られた紙、写真が貼られた履歴書、複数枚つづりの伝票などが考えられる。
利用者により「中止」キーが押下されない場合、CPU901からCPU801へ中止通知が発行されない。このためCPU801は中止通知なし(S112 NO)と判断し、再開通知の有無を確認する(S113)。S113において、利用者により「ジョブ再開(重送検知無効)」キーも「ジョブ再開(重送検知有効)」キーも押下されない場合、CPU901からCPU801へ原稿読取ジョブの再開通知が発行されない。このためCPU801はジョブ再開通知なし(S113 NO)と判断し、再度中止通知を確認する(S112)。以上のループにより利用者によりCPU801は、図9に示す画面でどのキーが押下されたかの通知を待つ。
利用者が図9の画面で「中止」キーを押下すると、CPU901はCPU801に対し中止通知を行う。CPU801は中止通知を受け取った場合(S112 YES)、CPU801は、原稿読取ジョブ原稿読取ジョブを再開せず、CPU901に対して原稿読取ジョブの終了通知を出し(S119)、原稿読取ジョブを中止終了する。
利用者により「ジョブ再開(重送検知無効)」キーが押下されるとCPU901はCPU801に対して重送検知せずに原稿読取ジョブを再開する旨の通知を行い、操作部904上の図9の重送検知実施有無選択画面を消去する。CPU801は重送検知せず原稿読取ジョブを再開する旨の通知を受け取ると(S112 NO、S113 YES、S114 YES)、重送検知を実施せずに原稿搬送を再開する。まずCPU801は、原稿給紙搬送制御を行い、原稿給紙トレイ30上の最上面の原稿から1枚ずつ画像読取位置まで搬送し(S115)、画像読取位置まで到達した原稿の画像読取を行う(S116)。そしてCPU801は、読取が完了した原稿を原稿排紙トレイ13へ排紙する(S117)。原稿排紙後、CPU801は原稿給紙トレイ30上の原稿をすべて読取終えたかを確認する(S118)。原稿有無センサ14が原稿ありを検知している場合、原稿トレイ30上に原稿が残っており最終原稿まで読取が完了していないことになる(S118 NO)。そこで、CPU801は再度原稿給紙搬送(S115)、原稿画像読取(S116)、原稿排紙(S117)を行う。S116において原稿有無センサ14が原稿なしを検知している場合、原稿トレイ30上の最終原稿まで読取が完了したことになる(S118 YES)。そこで、CPU801はCPU901に対し原稿読取ジョブの終了通知を行い(S119)、原稿読取ジョブを終了する。このようにして利用者が「ジョブ再開(重送検知無効)」を選択すれば、原稿読取ジョブ実施中に、封筒など重送と誤検知されやすい複数の原稿が給送されるたびに重送誤検知が発生することを防止できる。
利用者により「ジョブ再開(重送検知有効)」キーが押下されるとCPU901はCPU801に対して重送検知を有効にして原稿読取ジョブを開時する旨の通知を行う。CPU801は重送検知を有効にして原稿読取ジョブを再開する旨の通知を受け取ると(S112 NO、S113 YES、S114 NO)、S101からの処理を繰り返す。
本実施形態においてADF100を用いた原稿読取ジョブは、利用者が原稿読取開始の指示を行ってから、ADF100の原稿トレイ30上の原稿すべてを読み取り完了するまで、としているが、原稿読取ジョブの終了条件は別のものであってもよい。例えば、利用者が10枚原稿を積載し、そのうち5枚だけ画像を読み取る設定を行った場合は、5枚分原稿を読み取り終えたときに原稿読取ジョブ終了と判断する方法がある。他には、10枚の原稿を用意し、そのうち5枚をカラーモードで読み取り、残りの5枚をモノクロモードで読み取り、10枚分の読取画像を1つのファイルにまとめる、という動作を実現したい場合、以下のように制御される。まず、複数の原稿読取ジョブを連結する設定を行い、5枚をADF100の原稿トレイ30に設置し、カラーモードで読み取りを行う。その後残りの5枚を原稿トレイ30に設置し、モノクロモードで読み取りを行い、連結終了設定を行う。この場合原稿読取ジョブの終了条件は連結終了設定時としてもよい。
以上の様に、本実施形態によれば、重送検知を実施する設定が予めなされている場合に、利用者がその設定に気がつかずに、重送と誤判定されやすい原稿搬送を実施する場合であっても、原稿読取ジョブを必ずしも中止することなく原稿読取を行うことができる。よって、利用者の操作性が向上する。
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した<画像読取部200の構成例>、<自動原稿給紙部(ADF)100の構成例>、<ブロック図の説明>、<原稿重送検知方法>については同じものとする。
<原稿読取ジョブ中の重送検知中断方法>
原稿読取ジョブを継続しながら、利用者が重送検知実施有無を切り替える制御について、図10のフローチャート、及び、図7、図8、図11の操作部904表示を参照しながら説明する。
図10は、重送検知を実施する設定がなされている場合の原稿搬送及び読取の制御を示すフローチャートである。図10のフローチャートはCPU801により実行される。図7は、重送発生後に操作部904に表示される、重送した原稿の取り出しを促す画面である。図8は、重送発生後に操作部904に表示される、原稿を原稿トレイ30へセットする動作を促す画面である。図11は、重送発生後に操作部904に表示される、重送検知を有効にしてジョブ再開を行うか、重送検知を無効にしてジョブ再開を行うかの選択を促す画面である。図12、図13、図14は原稿の位置と原稿の搬送速度との関係を示す図であり、縦軸が速度、横軸が搬送する原稿の先端の位置を示している。
以下、図10のフローチャートに基づいて第2の実施形態における制御を説明する。本実施形では、図5の設定画面で重送検知を実施する設定が予めなされているものとする。利用者が原稿給紙トレイ30に原稿を積載し、操作部904から原稿読取動作を開始させる指示を入力すると、CPU901はこれを検知し、CPU801に対してADF100を用いた原稿読取ジョブ開始を通知する。CPU801はADF100を用いた画像読取ジョブ開始通知を受け取るとまず、上述した原稿給紙搬送制御を行い、原稿給紙トレイ30上の最上面の原稿から1枚ずつ画像読取位置まで搬送する(S201)。ここで、S201における給紙搬送の原稿分離時の速度はV1(本実施形態では600mm/s)である。原稿給紙搬送制御における速度制御の詳細は後述する。原稿給紙搬送中にCPU801は、上述した原稿重送検知方法を用いて、重送判断を行う(S202)。重送の判断に関しては第1の実施形態と同様である。CPU801は、原稿が重送していないと判断した場合(S202 YES)、S203以降の処理を実行するが、S203〜S205、S224の処理は、第1の実施形態における図6のS103〜S105、S119の処理と同様である。
また、CPU801は、原稿が重送していないと判断した場合、S206以降の処理を実行するが、S206〜S214の処理は、第1の実施形態における図6のS106〜S114の処理と同様である。利用者により「ジョブ再開(重送検知無効)」キーが押下されるとCPU901はCPU801に対して重送検知せずに原稿読取ジョブを再開する旨の通知を行い、操作部904上の図9の重送検知実施有無選択画面を消去する。CPU801は原稿読取ジョブを再開(重送検知を無効)する旨の通知を受け取ると(S212 NO、S213 YES、S214 YES)、重送検知を実施せずに原稿搬送を再開する。即ち、CPU801は、原稿給紙トレイ30上の最上面の原稿から1枚ずつ画像読取位置まで搬送する(S215)。なお、CPU801は、S215において、原稿を速度V1(600mm/s)で搬送させる。原稿給紙搬送制御の詳細な速度制御は後述する。その後CPU801は、S216以降の処理を実行するが、S216〜S218の処理は、第1に実施形態における図6のS116〜S118の処理と同様である。
また、利用者により「ジョブ再開(重送検知有効)」キーが押下されるとCPU901はCPU801に対して重送検知を有効にして原稿読取ジョブを開時する旨の通知を行う。CPU801は、原稿読取ジョブを再開(重送検知を有効)する旨の通知を受け取ると(S212 NO、S213 YES、S214 NO)、CPU801は、原稿給紙トレイ30上の最上面の原稿から1枚ずつ原稿給紙搬送を行う(S219)。なお、S219において、CPU801は、速度V1よりも遅い速度V2本実施形態では300mm/s)で、原稿を搬送させる。
重送検知を有効として原稿読取ジョブを再開する場合の搬送速度(V1)と、重送検知を無効として原稿読取ジョブを再開する場合の搬送速度(V2)とを変えている理由は以下のとおりである。利用者が重送検知を無効にする選択した場合、封筒など重送と誤検知しやすい原稿が搬送された可能性がある。よって、CPU801は、実際には重送が発生していないと判断し、重送発生前と同じ速度V1で原稿を搬送させる。図12(a)は、重送発生前と同じ速度V1で原稿搬送を行う速度制御の一例を示す図である。
一方、利用者が重送検知を無効にしないする選択した場合、重送の誤検知ではなく、実際に原稿が重送している可能性が高い。そこで、原稿同士の摩擦を小さくし、より確実に1枚ずつ給紙できるよう、CPU801は、重送発生前よりも遅い速度V2で原稿を搬送させる。図12(b)は、重送発生前よりも低速な速度V2で原稿搬送を行う速度制御の一例を示す図である。縦軸が速度、横軸が搬送する原稿の先端の位置を示している。Vr(本実施形態では500mm/s)は原稿の画像を読み取っている時の搬送速度である。
なお、ここでは原稿搬送開始から、原稿先端がレジストローラ4に至るまでの速度を切り替えているが、重送を低減するために、原稿搬送開始から先端が重送センサ20の位置に至るまでの間の速度を変更するのであれば別の方法であってもよい。例えば原稿給送開始から所定時間(例えば10mmの期間)では、静音化のために速度V0(例えば、100mm/s)で搬送し、所定時間経過後に原稿先端が重送センサ20に到るまでの速度をV1とV2で切り替えてもよい。例えば、重送が発生する前の速度制御及び重送検知設定を無効にして再開した後の速度制御は図13(a)に示したものになる。重送検知設定を有効して再開した後の速度制御は図13(b)に示したものになる。速度Vrは原稿読取時の速度であり、本実施形態では500mm/sとなる。
また、給送開始から20mmの区間の速度をV01(例えば100mm/s)、V02(例えば50mm/s)で切り替え可能としてもよい。例えば、重送が発生する前の速度制御及び重送検知設定を無効にして再開した後の速度制御を図14(a)に示すものとし、重送検知設定を有効して再開した後の速度制御を図14(b)に示すものとしてもよい。図14(b)の例では、図13(b)に比べて給紙開始のときの搬送速度が低速であり、且つ速度が低速である期間が長くなっているので、重送発生の低減に効果がある。また、図14の例では、重送センサ20を通過するときの速度を図13の例と同じV1としているが、違う速度でもよい。
S220〜S223の処理は、S202〜S205の処理と同様であり、最終原稿が搬送されると、CPU801は、CPU901へ原稿読取ジョブが終了することを通知する。
また、S220において重送が発生した場合、CPU801は、原稿搬送を停止し(S206)、上述したフローを実行する。
重送が発生した場合、図7に示す画面が表示されるが、図11に示す画面が表示されるようにしてもよい。図11図の画面では、重送検知する設定がデフォルトになっている。
上述した第2の実施形態では、実際に原稿が重送していたと判断される場合には、その後の重送発生率を低減するべくジョブ再開後の搬送速度を変更しているが、原稿給紙トレイ30のリフトアップの動作を制御してもよい。リフトアップ制御を使った第3の実施形態における重送発生率低減制御について図15(a)の構成で説明する。
ADFに新たに、リフトアップ部材26、給紙ローラセンサ27、リフタ下限センサ28、リフトアップ部材26を動作させるリフタモータ822(不図示)が追加されている。図15(a)の構成では、原稿給紙トレイ30が上昇(リフトアップ)及び下降(リフトダウン)が可能となるように構成されている。リフタモータ822はパルスモータであり、CPU801はリフタモータ822の駆動パルス数を管理することで、原稿給紙トレイ30の移動量を知ることができる。この構成において、CPU801は、リフタモータ822を逆転させることでリフトアップ部材26を回転させ、原稿給紙トレイ30を下降させる(リフトダウン)。原稿給紙トレイ30が下降するときに、CPU801はリフタ下限センサ28を監視し、リフタ下限センサ28がオンになると原稿給紙トレイ30の下降を停止させる。
図15及び図16は、原稿トレイ30の上昇過程を示す図である。CPU801は、原稿給紙トレイ30からの原稿給紙に先立って、リフタモータ822を正転させることでリフトアップ部材26を回転させ、原稿給紙トレイ30を上昇させる(リフトアップ)。このリフトアップの前に、CPU801は、図15(a)に示すように、分離モータ820を正転させ給紙ローラ1を下限まで下降させる。給紙ローラ1が下限まで下降すると、給紙ローラセンサ27がオフになる。
リフトアップ部材26が回転すると、原稿トレイ30は図15(a)の黒矢印の方向へ上昇し、原稿トレイ30に積載された原稿も一緒に上昇する。そして原稿面の上昇に伴い、給紙ローラ1も合わせて上昇する。CPU801は、給紙ローラセンサ27がオンになるまでリフタモータ822を正転させ、給紙ローラセンサ27がオンになるとリフタモータ822を所定パルス数動作させた位置で停止させる。これにより図15(b)のように原稿給紙トレイ30上の最上面の原稿が給紙可能な位置で停止する。その後、CPU801は、原稿給紙トレイ30上の原稿を順次給送させると、原稿トレイ30上の原稿の量が減っていく。原稿の量が減ってくると、原稿最上面の位置が下がり、それに伴い給紙ローラ1が図17に示す位置P2まで下降したときに、図16(a)のように、給紙ローラセンサ27がオフになる。そのまま給紙動作が続行し、給紙ローラ1が下限位置までに至ると、給紙ローラ1の原稿に対する押圧力が低減する。このため、重送の発生が検知される前の原稿給送時や重送が検知され、重送検知が無効に設定されたジョブ再開における原稿給送時には、CPU801は、原稿給紙トレイ30の昇降を以下のように制御する。即ち、CPU801は、給紙ローラセンサ27がオフになると、リフタモータ822を正転させ、給紙ローラセンサ27がオンになってからリフタモータ822を所定パルス数動作させた位置で停止させる。これにより図16(b)のように、給紙ローラ1の原稿に対する押圧力が正常となる位置に原稿給紙トレイ30が移動される。即ち、給紙ローラ1は、図17(a)の矢印に示す範囲で上下動する。
重送が発生した場合は、給紙ローラ1の原稿に対する押圧力が強いという可能性が考えられる。このため、押圧力を低減させることで、重送発生率を低減できる可能性がある。そこで、重送の発生が検知され、重送検知が無効に設定されなかったジョブ再開における原稿給送時には、CPU801は、以下のように原稿給紙トレイ30の昇降を制御する。即ち、CPU801は、原稿給紙トレイ30を上昇させるときに、給紙ローラ1が位置P2まで上昇し、給紙ローラセンサ27がオンすると直ちにリフタモータ822を停止させる。また原稿給紙トレイ30から原稿が給紙され、原稿の量が減ることにより給紙ローラ1が位置P2まで下がる。そして、給紙ローラセンサ27がオフすると、CPU801は、その時点から所定枚数(例えば10枚)の原稿を給送して給紙ローラ1が下限位置P3まで下がると、原稿給紙トレイ30のリフトアップを実施する。即ち、給紙ローラ1は、図17(b)に示す矢印の範囲で上下動する。図17(b)における給紙ローラ1の移動範囲は、図17(a)における給紙ローラ1の移動範囲よりも狭い。また、図17(b)における給紙ローラ1の移動範囲は、図17(a)における給紙ローラ1の移動範囲よりも下側の領域になる。
第3の実施形態によれば、重送と誤判定されやすい原稿に対して、重送発生後に重送検知を有効としたままジョブを再開させたとしても、その後の重送誤判定の発生を少なくして、操作性を向上させることができる。
上述した各実施形態では、原稿シートの搬送における重送検知について説明したが、本発明は、画像形成装置における記録シートの搬送における重送検知にも適用可能である。
1 給紙ローラ
2 分離ローラ
20 重送センサ
30 原稿給紙トレイ
100 ADF
310 リーダーADF制御部
801 CPU
820 分離モータ
821 読取モータ
904 操作部
1000 画像読取装置

Claims (12)

  1. 複数のシートが載置される給紙トレイと、
    前記給紙トレイからシートを給送する給送手段と、
    前記給送手段により給送される複数のシートが重なった状態で搬送される重送を検知する重送検知手段と、
    前記重送検知手段により重送が検知されると、前記原稿給送手段の動作を停止させ、その後のシートの給送の再開を制御する制御手段と、
    情報を表示する表示手段と、
    を有し、前記重送検知手段により重送が検知された場合、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を有効とするか無効とするかを選択させるための選択画面を前記表示手段に表示させることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択された場合、前記給紙トレイに載置されたシートをすべて給紙した後に新たに載置されたシートの給送においては、前記制御手段は前記重送検知手段の動作を有効とすることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記制御手段は、前記重送検知手段により重送が検知されたシートが前記シート搬送装置から取り除かれ、前記給紙トレイへ載置された後に前記選択画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記制御手段は、前記重送検知手段により重送が検知され、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択されなかった場合、重送が検知される前のシートの搬送速度よりも再開後におけるシートの搬送速度を遅くすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記制御手段は、前記重送検知手段により重送が検知され、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択された場合、前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択されなかった場合よりも再開後におけるシートの搬送速度を速くすることを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記制御手段は、前記重送検知手段により重送が検知され、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択された場合、前記給送手段による原稿の給送開始から所定時間経過後に第1の速度で原稿を搬送させ、前記重送検知手段により重送が検知され、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択されなかった場合、前記給送手段による原稿の給送開始から前記所定時間経過後に前記第1の速度よりも遅い第2の速度で原稿を搬送させることを特徴とする請求項4又は5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記制御手段は、前記重送検知手段により重送が検知され、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択された場合、前記給送手段による原稿の給送開始から所定時間を第1の速度で原稿を搬送させ、前記重送検知手段により重送が検知され、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択されなかった場合、前記給送手段による原稿の給送開始から前記所定時間を前記第1の速度よりも遅い第2の速度で原稿を搬送させることを特徴とする請求項4又は5に記載のシート搬送装置。
  8. 前記給送手段は、前記給紙トレイに載置されたシートの最上面のシートを給送する上下に移動可能な給紙ローラを有し、
    前記給紙トレイは昇降可能であり、載置されたシートに前記給紙ローラが当接している状態で前記給紙トレイの昇降に伴い、前記給紙ローラが上下に移動するよう構成され、
    前記制御手段は、前記重送検知手段により重送が検知され、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択された場合、前記給紙ローラが第1の範囲で移動するよう前記給紙トレイの昇降を制御し、前記重送検知手段により重送が検知され、再開されるシートの給送において前記重送検知手段の動作を無効とすることが選択されなかった場合、前記給紙ローラが前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲で移動するよう前記給紙トレイの昇降を制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  9. 前記第2の範囲は前記第1の範囲よりも下側の領域であることを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 前記選択画面とは別に、予め前記重送検知手段による重送検知を実施するか否かを設定する設定手段を有し、重送検知を実施することが前記設定手段により設定されている場合、前記制御手段は、前記給紙トレイに載置された1枚目のシートから重送検知を実施するよう前記重送検知手段を制御することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  11. 前記重送検知手段は、超音波を発信する発信手段と、前記発信手段から発信された超音波を受信する受信手段を有することを特徴する請求項1乃至10の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  12. 前記給送手段により給送されたシートの画像を読み取る読取手段を有することを特徴する請求項1乃至11の何れか1項に記載のシート搬送装置。
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