JP2017048181A - 化粧料 - Google Patents
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Description
(1)下記成分(A)および(B)を含む化粧料。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
(2)化粧料を形成するために用いられるセルロース含有組成物であって、下記成分(A)、(B)を含むセルロース含有組成物。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
セルロース原料としては、製紙用パルプ、コットンリンターやコットンリントなどの綿系パルプ、麻、麦わら、バガスなどの非木材系パルプ、ホヤや海草などから単離されるセルロースなどが挙げられるが、特に限定されない。これらの中でも、入手のしやすさという点で、製紙用パルプが好ましいが、特に限定されない。製紙用パルプとしては、広葉樹クラフトパルプおよび針葉樹クラフトパルプが挙げられる。広葉樹クラフトパルプとしては、晒クラフトパルプ(LBKP)、未晒クラフトパルプ(LUKP)、酸素漂白クラフトパルプ(LOKP)などが挙げられる。針葉樹クラフトパルプとしては、晒クラフトパルプ(NBKP)、未晒クラフトパルプ(NUKP)、酸素漂白クラフトパルプ(NOKP)などが挙げられる。また、化学パルプ、半化学パルプ、機械パルプ、非木材パルプ、古紙を原料とする脱墨パルプが挙げられるが、特に限定されない。化学パルプとしては、サルファイトパルプ(SP)、ソーダパルプ(AP)等がある。半化学パルプとしては、セミケミカルパルプ(SCP)、ケミグラウンドウッドパルプ(CGP)等がある。機械パルプとしては、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP、BCTMP)等がある。非木材パルプとしては、楮、三椏、麻、ケナフ等を原料とするものがある。これらの中でも、より入手しやすいことから、クラフトパルプ、脱墨パルプ、サルファイトパルプが好ましいが、特に限定されない。セルロース原料は1種を単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。
また、セルロース原料に対する加水分解は、たとえばセルロース原料を硫酸、塩酸、臭化水素酸等の水溶液中に懸濁させることによって行うこともできる。セルロース原料としてパルプを使用する場合には、たとえばカッターミルやピンミルなどを用いて綿状の繊維としてから加水分解処理を施すことが、均一な加水分解処理を行い、化粧料の増粘剤としての効果を向上させる観点から好ましい。
加水分解処理の温度条件は、とくに限定されないが、たとえば25℃以上90℃以下とすることができる。また、加水分解処理の時間条件は、とくに限定されないが、たとえば10分以上120分以下とすることができる。
前記で得られたセルロースナノクリスタルを解繊処理工程で解繊処理することができる。解繊処理工程では、通常、解繊処理装置を用いて、繊維セルロースを解繊処理して、微細セルロース含有スラリーを得るが、処理装置、処理方法は、特に限定されない。なお、当該解繊処理工程は行われなくともよい。
解繊処理装置としては、高速解繊機、グラインダー(石臼型粉砕機)、高圧ホモジナイザーや超高圧ホモジナイザー、高圧衝突型粉砕機、ボールミル、ビーズミルなどを使用できる。あるいは、解繊処理装置としては、ディスク型リファイナー、コニカルリファイナー、二軸混練機、振動ミル、高速回転下でのホモミキサー、超音波分散機、またはビーターなど、湿式粉砕する装置等を使用することもできる。解繊処理装置は、上記に限定されるものではない。
本発明の化粧料においては、セルロースナノクリスタルを安定的に分散させるために、水溶性高分子が配合される。水溶性高分子は、液中では膨潤作用による立体障害により、セルロースナノクリスタルの凝集を防ぎ分散安定化させていると考えられる。
本発明の化粧料には、上記した成分(A)および成分(B)以外に、その他の成分(C)として、無機粉体、有機粉体、無機酸、有機酸、無機酸塩、有機酸塩、陰イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる一種または二種以上をさらに含めることができる。
金属硫酸塩としては、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどが挙げられる。
雲母としては、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母などが挙げられる。
上記した無機粉体の具体例は例示に過ぎず、これらに限定されるものではない。
無機粉体は、1種類を単独で用いてもよく、二種以上併せて用いてもよい。
化粧料全体における無機粉体の配合量は特に限定されないが、一般的には1.0−30.0質量%が好ましい。また、無機粉体を紫外線防止剤として添加する場合には、化粧料全体における無機粉体の配合量を、たとえば5.0質量%以上とすることが好ましく、10質量%以上とすることがより好ましい。このように多量の無機粉体を含む場合であっても、 本発明によれば安定性に優れた化粧料を得ることが可能である。
ポリアミドパウダー、ポリアクリル酸・アクリル酸エステルパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー。テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、12ナイロンや6ナイロン等のナイロンパウダー。
ジメチルポリシロキサンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、架橋型球状ポリメチルシルセスキオキサン微粉末、架橋型球状オルガノポリシロキサンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆してなる微粉末等。
疎水化シリカ、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂。
上記した有機粉体の具体例は例示に過ぎず、これらに限定されるものではない。
有機粉体は、1種類を単独で用いてもよく、二種以上併せて用いてもよい。
化粧料全体における有機粉体の配合量は特に限定されないが、一般的には1.0−10.0質量%が好ましい。
以下の脂肪酸セッケン。ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン等。
アルキルエーテルカルボン酸およびその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩。
第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルおよびアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩。
アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルタウリン塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等。
本発明の化粧料の製造方法は、使用する成分の種類などに応じて適宜選択することができ、特に限定されない。水溶性成分と油溶性成分とを使用する場合には、水相と油相とを混合することにより、本発明の化粧料を製造することができる。例えば、水溶性成分を含む水相を準備し、水相中の各成分を加熱溶解した後、予め均一分散し、適当な温度に調整した油相(油溶性成分を含む)と混合し、ホモミキサーなどで乳化を行うことにより、本発明の化粧料を製造することができる。
本発明の化粧料は、具体的には、皮膚用化粧料、メイクアップ化粧料、毛髪用化粧料、紫外線防御化粧料、さらにはハンドクリーナーなどの洗浄剤、プレシェーブローション、アフターシェーブローション、芳香剤や歯磨剤、軟膏、貼布剤等が挙げられる。皮膚用化粧料としては、化粧水、乳液(美白乳液など)、クリーム、美容液、パック、ファンデーション、サンスクリーン化粧料、サンタン化粧料、各種ローション等が挙げられる。クリームとしては、コールドクリーム、バニシングクリーム、マッサージクリーム、エモリエントクリーム、クレンジングクリーム、モイスチャークリーム、ハンドクリーム等が挙げられる。メイクアップ化粧料としては、化粧下地、ファンデーション、アイシャドウ、チークなどが挙げられる。毛髪用化粧料としては、シャンプー、リンス、ヘアコンディショナー、リンスインシャンプー、ヘアスタイリング剤(ヘアフォーム、ジェル状整髪料等)、ヘアトリートメント剤、ヘアワックス、染毛剤等が挙げられる。ヘアトリートメント剤としては、ヘアクリーム、トリートメントローション、ヘアミルク等が挙げられる。さらに毛髪用化粧料としては、ローションタイプの育毛剤又は養毛剤等でもよい。上記した化粧料の具体例は例示に過ぎず、特にこれらに限定されるものではない。
流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素油、植物油脂、ロウ類、合成エステル油、シリコーン系の油相成分。
高級アルコール類、低級アルコール類、脂肪酸類、紫外線吸収剤、無機・有機顔料、色材、各種界面活性剤、多価アルコール、糖類、高分子化合物、生理活性成分、経皮吸収促進剤、溶媒、酸化防止剤、pH調整剤、香料など。前記各種界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
成分(A)および(B)の詳細は本明細書中に上記した通りである。
配合量は、質量%を表す。
乾燥した針葉樹晒クラフトパルプの抄上げシートをカッターミルおよびピンミルで処理し、綿状の繊維にした。この綿状の繊維を絶対乾燥質量で100g取り、64%硫酸水溶液2Lに懸濁させ、45℃で45分間加水分解させた。
下記表1に示す各化粧料を以下に記載する調整方法により調製し、その製剤安定性、使用感触(べたつきの有無)について検討を行った結果を表1に併せて示す。表1において「To100」とは、全量で100になる量を示す。また、表1に示される各発明品および各比較品について、pH調整剤としては、クエン酸(化粧料全体に対して0.05質量%)と、クエン酸ナトリウム(化粧料全体に対して0.01質量%)を含む。なお、調製および評価は以下の基準に従い行った。
水相中の各成分を加熱溶解した後、予め均一分散し、80℃に調整した油相と混合しホモミキサー(5000rpm、5分)にて乳化した。
調製した化粧料を45℃で1ヶ月間放置し、その製剤安定性を評価した。評価基準は下
記のとおりである。
A:油あるいは水の分離が認められない。
B:油あるいは水の分離が明確に認められる、もしくは分散不良
専門パネル10名によって、実使用試験を実施した。評価基準は下記のとおりである。
A:パネル8名以上が、使用後べたつき感がないと認める。
B:パネル6名以上8名未満が、使用後べたつき感がないと認める。
C:パネル3名以上6名未満が、使用後べたつき感がないと認める。
D:パネル3名未満が、使用後べたつき感がないと認める。
Claims (2)
- 下記成分(A)および(B)を含む化粧料。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子: - 化粧料を形成するために用いられるセルロース含有組成物であって、下記成分(A)および(B)を含むセルロース含有組成物。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
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