JP2017048181A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧品処方中において増粘剤として微細セルロースを使用しつつ、微細セルロースの凝集が抑制し、均一な化粧料を提供すること。【解決手段】下記成分(A)および(B)を含む化粧料。(A)セルロースナノクリスタル;(B)水溶性高分子;【選択図】なし

Description

本発明は、セルロースナノクリスタルと水溶性高分子とを含む化粧料に関する。
一般的に、化粧料はその目的や用途に応じた粘度に調整されており、製剤に応じて様々な増粘剤やゲル化剤が用いられている。前記増粘剤やゲル化剤としては、具体的には、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、セルロース、グアーガム、アルギン酸、ポリアクリル酸等の水溶性高分子がよく用いられている。これらを用途別に使い分け、配合量、配合成分等を変えることで、ローションのとろみのような低粘度化粧料からヘアチックのような固形ジェル状態のものまで調製することができる。
カルボキシビニルポリマー及びその塩は少量でゲル化でき、乳化剤との併用も可能なため、化粧料において多用されている。しかし、カルボキシビニルポリマーの作るゲル構造においては、塩の存在下で、ゲル構造が崩れやすいこと、pHの影響を受けやすいことなどの問題点があった。また、高粘度の組成物を得るために、増粘剤の配合量を増やすと、塗布時にべたついたり、ヨレが出るという問題があった。さらに、塩に強いアルキル化デンプンや、メタクリル酸アルキル・アクリル酸コポリマーなどを併用する技術(特許文献1)が知られているが、このような方法ではゲル硬度が硬く、脆弱になりやすいという傾向があった。
微細繊維状セルロースは、ゲル状組成物における一成分として使用することが知られている。例えば、特許文献2には、水溶性高分子に、微細繊維状セルロースを添加することで、分散性が良く、さらに安定性も改善された乾燥組成物、それを用いた増粘ゲル化剤、液状組成物およびゲル状組成物が記載されている。より具体的には、特許文献2には、植物細胞壁を原料とする結晶性の微細繊維状セルロース1−49質量%と水溶性高分子51−99質量%からなる乾燥組成物が記載されている。特許文献2には、水溶性高分子としてはカルボキシメチルセルロース・ナトリウムおよびデキストリンを用いることが好ましいことが記載されている。特許文献2には、微細繊維の繊維幅(短径)が2nm−60μmであることが記載されているが、特許文献2の微細繊維状セルロースは、μmオーダーの繊維幅を含むものであり、nmオーダーの繊維幅を有する繊維のみから構成されているものではない。
特許文献3には、セルロース繊維を用いてなるゲル状組成物であって、セルロース繊維の含有量がゲル状組成物全体の0.3−5.0重量%の範囲であることを特徴とするゲル状組成物が記載されている。特許文献3におけるセルロース繊維は、最大繊維径が1000nm以下で、数平均繊維径が2−150nmであり、セルロースはアルデヒド基を0.08−0.3mmol/gおよびカルボキシル基を0.6−2.0mmol/g有している。特許文献4には、セルロース繊維、増粘促進剤(非イオン性の増粘多糖類、アクリル系高分子、重量平均分子量120000以上のセルロース誘導体から選ばれる)、および水を含有する粘性水系組成物が記載されている。特許文献4におけるセルロース繊維は、最大繊維径が1000nm以下で、数平均繊維径が2−150nmであり、セルロース中ではカルボキシル基が0.6−2.0mmol/gの割合になっている。
特許文献3および特許文献4に記載のセルロース繊維からなる分散液は高い増粘性を有することから、これらの微細繊維状セルロースは化粧品などの増粘剤として使用することが提案されている。また、特許文献5には、微細繊維状セルロースが保湿作用を有することが記載されている。
特開2000−327516号公報 特開2008−106178号公報 特開2010−37348号公報 特開2012−126788号公報 特開2011−56456号公報
本発明は、化粧品処方中において増粘剤として微細セルロースを使用しつつ、微細セルロースの凝集を抑制し、均一な化粧料を提供することを解決すべき課題とした。
本発明者らは、セルロースナノクリスタルを使用し、さらに水溶性高分子を配合することによって、上記課題を解決した化粧料を提供できることが判明した。本発明は、上記知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
(1)下記成分(A)および(B)を含む化粧料。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
(2)化粧料を形成するために用いられるセルロース含有組成物であって、下記成分(A)、(B)を含むセルロース含有組成物。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
本発明によれば、微細セルロースの凝集が抑制され、均一な化粧料を提供することが可能となる。
以下、本発明について更に詳細に説明する。なお、本明細書に記載される材料、方法および数値範囲などの説明は、当該材料、方法および数値範囲などに限定することを意図したものではなく、また、それ以外の材料、方法および数値範囲などの使用を除外するものでもない。
本発明の化粧料は、下記成分(A)および(B)を含む。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
<セルロースナノクリスタル>
セルロース原料としては、製紙用パルプ、コットンリンターやコットンリントなどの綿系パルプ、麻、麦わら、バガスなどの非木材系パルプ、ホヤや海草などから単離されるセルロースなどが挙げられるが、特に限定されない。これらの中でも、入手のしやすさという点で、製紙用パルプが好ましいが、特に限定されない。製紙用パルプとしては、広葉樹クラフトパルプおよび針葉樹クラフトパルプが挙げられる。広葉樹クラフトパルプとしては、晒クラフトパルプ(LBKP)、未晒クラフトパルプ(LUKP)、酸素漂白クラフトパルプ(LOKP)などが挙げられる。針葉樹クラフトパルプとしては、晒クラフトパルプ(NBKP)、未晒クラフトパルプ(NUKP)、酸素漂白クラフトパルプ(NOKP)などが挙げられる。また、化学パルプ、半化学パルプ、機械パルプ、非木材パルプ、古紙を原料とする脱墨パルプが挙げられるが、特に限定されない。化学パルプとしては、サルファイトパルプ(SP)、ソーダパルプ(AP)等がある。半化学パルプとしては、セミケミカルパルプ(SCP)、ケミグラウンドウッドパルプ(CGP)等がある。機械パルプとしては、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP、BCTMP)等がある。非木材パルプとしては、楮、三椏、麻、ケナフ等を原料とするものがある。これらの中でも、より入手しやすいことから、クラフトパルプ、脱墨パルプ、サルファイトパルプが好ましいが、特に限定されない。セルロース原料は1種を単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。
セルロースナノクリスタルは、セルロース原料に対して酸加水分解等の化学的処理を施すことで得られる結晶である。セルロースナノクリスタルは、たとえば結晶幅4−70nm、結晶長25−3000nmの結晶である。セルロース原料に対する加水分解は、たとえばセルロース原料含有材料の水懸濁液又はスラリーを硫酸、塩酸、臭化水素酸等によって処理することにより行うことができる。
また、セルロース原料に対する加水分解は、たとえばセルロース原料を硫酸、塩酸、臭化水素酸等の水溶液中に懸濁させることによって行うこともできる。セルロース原料としてパルプを使用する場合には、たとえばカッターミルやピンミルなどを用いて綿状の繊維としてから加水分解処理を施すことが、均一な加水分解処理を行い、化粧料の増粘剤としての効果を向上させる観点から好ましい。
加水分解処理の温度条件は、とくに限定されないが、たとえば25℃以上90℃以下とすることができる。また、加水分解処理の時間条件は、とくに限定されないが、たとえば10分以上120分以下とすることができる。
加水分解処理を行う場合には、たとえば加水分解処理されたセルロース原料に対して中和処理を行うことができる。中和処理は、たとえば水酸化ナトリウムなどのアルカリを用いて行うことができる。
<解繊処理>
前記で得られたセルロースナノクリスタルを解繊処理工程で解繊処理することができる。解繊処理工程では、通常、解繊処理装置を用いて、繊維セルロースを解繊処理して、微細セルロース含有スラリーを得るが、処理装置、処理方法は、特に限定されない。なお、当該解繊処理工程は行われなくともよい。
解繊処理装置としては、高速解繊機、グラインダー(石臼型粉砕機)、高圧ホモジナイザーや超高圧ホモジナイザー、高圧衝突型粉砕機、ボールミル、ビーズミルなどを使用できる。あるいは、解繊処理装置としては、ディスク型リファイナー、コニカルリファイナー、二軸混練機、振動ミル、高速回転下でのホモミキサー、超音波分散機、またはビーターなど、湿式粉砕する装置等を使用することもできる。解繊処理装置は、上記に限定されるものではない。
好ましい解繊処理方法としては、粉砕メディアの影響が少なく、コンタミの心配が少ない高速解繊機、高圧ホモジナイザーや超高圧ホモジナイザーが挙げられるが、特に限定されない。
解繊処理の際には、セルロースナノクリスタルを水と有機溶媒を単独または組み合わせて希釈してスラリー状にすることが好ましいが、特に限定されない。分散媒としては、水の他に、極性有機溶剤を使用することができる。好ましい極性有機溶剤としては、アルコール類、ケトン類、エーテル類、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、またはジメチルアセトアミド(DMAc)等が挙げられるが、特に限定されない。アルコール類としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、またはt−ブチルアルコール等が挙げられる。ケトン類としては、アセトンまたはメチルエチルケトン(MEK)等が挙げられる。エーテル類としては、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン(THF)等が挙げられる。分散媒は1種であってもよいし、2種以上でもよい。また、分散媒中にセルロースナノクリスタル以外の固形分、例えば水素結合性のある尿素などを含んでも構わない。
成分(A)であるセルロースナノクリスタルの配合量は、化粧料全体に対して0.01−5.0質量%であることが好ましく、0.05−2.0質量%であることがより好ましく、0.1−1.0質量%であることがとくに好ましく、0.3−1.0質量%であることがさらに好ましく、0.3−0.8質量%であることがよりさらに好ましい。これにより、製剤の安定性向上やべたつき抑制に寄与することが可能となる。
<水溶性高分子>
本発明の化粧料においては、セルロースナノクリスタルを安定的に分散させるために、水溶性高分子が配合される。水溶性高分子は、液中では膨潤作用による立体障害により、セルロースナノクリスタルの凝集を防ぎ分散安定化させていると考えられる。
水溶性高分子としては、カルボキシビニルポリマー、メタクリル酸アルキル・アクリル酸コポリマー、増粘性多糖類等が挙げられ、好ましくは増粘性多糖類、より好ましくはイオン性の増粘性多糖類であり、さらに好ましくはアニオン性の増粘多糖類である。本発明に用いる増粘性多糖類は、具体的には、増粘性の多糖類であれば特に制限されず、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリンドガム、グルコマンナン、カチオン化でんぷん、カチオン化グアーガム、クインスシード、寒天、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル、カルボキシメチルセルロース等がある。これらの中でも、キサンタンガムおよびカルボキシメチルセルロースがとくに好ましい水溶性高分子として挙げられる。水溶性高分子は、1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。化粧料全体における水溶性高分子の配合量は、好ましくは0.03−5.0質量%であり、より好ましくは0.06−1.0質量%であり、とくに好ましくは0.08−0.8質量%であり、さらに好ましくは0.1−0.5質量%である。また、製剤のべたつきを抑える観点からは、化粧料全体における水溶性高分子の配合量は0.3質量%以下であることがとくに好ましい。
[その他の成分]
本発明の化粧料には、上記した成分(A)および成分(B)以外に、その他の成分(C)として、無機粉体、有機粉体、無機酸、有機酸、無機酸塩、有機酸塩、陰イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる一種または二種以上をさらに含めることができる。
無機粉体としては、金属酸化物、金属硫酸塩、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、各種雲母、ケイ酸およびケイ酸化合物、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイトなどが挙げられる。さらに、無機粉体としては、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、窒化ボロン、 シリカ化合物等が挙げられる。
金属酸化物としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウムなどが挙げられる。
金属硫酸塩としては、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどが挙げられる。
雲母としては、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母などが挙げられる。
ケイ酸およびケイ酸化合物としては、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウムなどが挙げられる。
上記した無機粉体の具体例は例示に過ぎず、これらに限定されるものではない。
無機粉体は、1種類を単独で用いてもよく、二種以上併せて用いてもよい。
化粧料全体における無機粉体の配合量は特に限定されないが、一般的には1.0−30.0質量%が好ましい。また、無機粉体を紫外線防止剤として添加する場合には、化粧料全体における無機粉体の配合量を、たとえば5.0質量%以上とすることが好ましく、10質量%以上とすることがより好ましい。このように多量の無機粉体を含む場合であっても、 本発明によれば安定性に優れた化粧料を得ることが可能である。
有機粉体としては、以下のものが挙げられる。
ポリアミドパウダー、ポリアクリル酸・アクリル酸エステルパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー。テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、12ナイロンや6ナイロン等のナイロンパウダー。
ジメチルポリシロキサンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、架橋型球状ポリメチルシルセスキオキサン微粉末、架橋型球状オルガノポリシロキサンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆してなる微粉末等。
疎水化シリカ、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂。
上記した有機粉体の具体例は例示に過ぎず、これらに限定されるものではない。
有機粉体は、1種類を単独で用いてもよく、二種以上併せて用いてもよい。
化粧料全体における有機粉体の配合量は特に限定されないが、一般的には1.0−10.0質量%が好ましい。
無機酸および無機酸塩としては、例えば、エデト酸およびその塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、リン酸およびその塩等がある。化粧料全体における無機酸および無機酸塩の配合量は特に限定されないが、一般的には0.01−10.0質量%が好ましい。
有機酸および有機酸塩としては、例えば、クエン酸、コウジ酸、リンゴ酸、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、グリコール酸、グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸等がある。化粧料全体における有機酸および有機酸塩の配合量は特に限定されないが、一般的には0.01−1.0質量%が好ましく、より好ましくは、グリチルリチン酸二カリウムは0.05−0.30質量%、クエン酸などのキレート剤は0.01−0.50質量%である。なお、無機酸、無機酸塩、有機酸、および有機酸塩は、pH調整剤としての機能を有することもできる。
陰イオン性界面活性剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
以下の脂肪酸セッケン。ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン等。
アルキルエーテルカルボン酸およびその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩。
第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルおよびアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩。
アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルタウリン塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等。
化粧料全体における陰イオン性界面活性剤の配合量は特に限定されないが、一般的には0.01−10.0質量%であり、より好ましくは、0.05−3.0質量%である。
<化粧料の製造方法>
本発明の化粧料の製造方法は、使用する成分の種類などに応じて適宜選択することができ、特に限定されない。水溶性成分と油溶性成分とを使用する場合には、水相と油相とを混合することにより、本発明の化粧料を製造することができる。例えば、水溶性成分を含む水相を準備し、水相中の各成分を加熱溶解した後、予め均一分散し、適当な温度に調整した油相(油溶性成分を含む)と混合し、ホモミキサーなどで乳化を行うことにより、本発明の化粧料を製造することができる。
<化粧料の形態>
本発明の化粧料は、具体的には、皮膚用化粧料、メイクアップ化粧料、毛髪用化粧料、紫外線防御化粧料、さらにはハンドクリーナーなどの洗浄剤、プレシェーブローション、アフターシェーブローション、芳香剤や歯磨剤、軟膏、貼布剤等が挙げられる。皮膚用化粧料としては、化粧水、乳液(美白乳液など)、クリーム、美容液、パック、ファンデーション、サンスクリーン化粧料、サンタン化粧料、各種ローション等が挙げられる。クリームとしては、コールドクリーム、バニシングクリーム、マッサージクリーム、エモリエントクリーム、クレンジングクリーム、モイスチャークリーム、ハンドクリーム等が挙げられる。メイクアップ化粧料としては、化粧下地、ファンデーション、アイシャドウ、チークなどが挙げられる。毛髪用化粧料としては、シャンプー、リンス、ヘアコンディショナー、リンスインシャンプー、ヘアスタイリング剤(ヘアフォーム、ジェル状整髪料等)、ヘアトリートメント剤、ヘアワックス、染毛剤等が挙げられる。ヘアトリートメント剤としては、ヘアクリーム、トリートメントローション、ヘアミルク等が挙げられる。さらに毛髪用化粧料としては、ローションタイプの育毛剤又は養毛剤等でもよい。上記した化粧料の具体例は例示に過ぎず、特にこれらに限定されるものではない。
さらに本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲において、目的とする化粧料の種類に応じて、添加剤を配合することができる。添加剤としては、例えば、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素油、植物油脂、ロウ類、合成エステル油、シリコーン系の油相成分。
高級アルコール類、低級アルコール類、脂肪酸類、紫外線吸収剤、無機・有機顔料、色材、各種界面活性剤、多価アルコール、糖類、高分子化合物、生理活性成分、経皮吸収促進剤、溶媒、酸化防止剤、pH調整剤、香料など。前記各種界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。
さらに本発明によれば、化粧料を形成するために用いられるセルロース含有組成物であって、下記成分(A)および(B)を含むセルロース含有組成物が提供される。
(A)セルロースナノクリスタル;
(B)水溶性高分子:
成分(A)および(B)の詳細は本明細書中に上記した通りである。
以下の実施例により本発明を説明するが、本発明の範囲は実施例により限定されない。
配合量は、質量%を表す。
<セルロースナノクリスタル水分散液の製造>
乾燥した針葉樹晒クラフトパルプの抄上げシートをカッターミルおよびピンミルで処理し、綿状の繊維にした。この綿状の繊維を絶対乾燥質量で100g取り、64%硫酸水溶液2Lに懸濁させ、45℃で45分間加水分解させた。
これにより得られた懸濁液を濾過した後、10Lのイオン交換水を注ぎ、攪拌して均一に分散させて分散液を得た。次いで、当該分散液に対して濾過脱水する工程を3回繰り返し、脱水シートを得た。次いで、得られた脱水シートを10Lのイオン交換水で希釈し、攪拌しながら1Nの水酸化ナトリウム水溶液を少しずつ添加し、pH12程度とした。その後、この懸濁液を濾過脱水して、10Lのイオン交換水を添加し、撹拌して濾過脱水する工程を2回繰り返した。
次いで、得られた脱水シートにイオン交換水を添加し、2%懸濁液を調製した。この懸濁液を、湿式微粒化装置(スギノマシン社製「アルティマイザー」)で245MPaの圧力にて10回パスさせセルロースナノクリスタル水分散液を得た。
<化粧料の評価>
下記表1に示す各化粧料を以下に記載する調整方法により調製し、その製剤安定性、使用感触(べたつきの有無)について検討を行った結果を表1に併せて示す。表1において「To100」とは、全量で100になる量を示す。また、表1に示される各発明品および各比較品について、pH調整剤としては、クエン酸(化粧料全体に対して0.05質量%)と、クエン酸ナトリウム(化粧料全体に対して0.01質量%)を含む。なお、調製および評価は以下の基準に従い行った。
(1)化粧料の調製方法
水相中の各成分を加熱溶解した後、予め均一分散し、80℃に調整した油相と混合しホモミキサー(5000rpm、5分)にて乳化した。
(2)製剤安定性の評価
調製した化粧料を45℃で1ヶ月間放置し、その製剤安定性を評価した。評価基準は下
記のとおりである。
A:油あるいは水の分離が認められない。
B:油あるいは水の分離が明確に認められる、もしくは分散不良
(3)使用後のべたつき感の評価
専門パネル10名によって、実使用試験を実施した。評価基準は下記のとおりである。
A:パネル8名以上が、使用後べたつき感がないと認める。
B:パネル6名以上8名未満が、使用後べたつき感がないと認める。
C:パネル3名以上6名未満が、使用後べたつき感がないと認める。
D:パネル3名未満が、使用後べたつき感がないと認める。
Figure 2017048181
表1より、発明品1〜5のセルロースナノクリスタルと水溶性高分子を含む製剤は水の分離が無く均一感のあるものであり、製剤のべたつきもなく、使用感に優れたものであった。一方で、比較品1の水溶性高分子を含まない製剤はセルロースナノクリスタル由来と思われる凝集物が目視で確認でき、均一感が無かった。比較品2のセルロースナノクリスタルを含まない製剤は、製剤のべたつきの評価の点で良好な結果が得られなかった。

Claims (2)

  1. 下記成分(A)および(B)を含む化粧料。
    (A)セルロースナノクリスタル;
    (B)水溶性高分子:
  2. 化粧料を形成するために用いられるセルロース含有組成物であって、下記成分(A)および(B)を含むセルロース含有組成物。
    (A)セルロースナノクリスタル;
    (B)水溶性高分子:
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