JP2016065031A - 化粧料組成物 - Google Patents

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祐輔 花木
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太一 後藤
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Yoshiyuki Hashimoto
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Abstract

【課題】増粘性、分散安定性、耐塩性に優れた化粧料組成物を提供する。
【解決手段】下記の(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有する化粧料組成物であって、上記(A)成分の含有量が化粧料組成物全体の0.05質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする化粧料組成物。
(A)数平均繊維径が2nm以上500nm以下のセルロース繊維であって、セルロース分子中の水酸基に置換基が導入されており、置換度が0.01以上0.5以下であり、I型及び/又はII型の結晶構造を有し、アスペクト比が50以上であるセルロース繊維。
(B)水。
(C)機能性添加剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料組成物に関するものである。
従来より、クリーム状、ゲル状、乳液状あるいは液状の剤形を有する化粧料には、水やアルコール、油等の分散媒体に、高分子材料等を配合した組成物が用いられている。上記高分子材料は、増粘性や分散安定性を付与する目的で使用されるものであり、例えば、メチルセルロース,カルボキシメチルセルロース塩等の水溶性のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン,カルボキシビニルポリマー,ポリエチレングリコール等の合成高分子、クインスシード,ビーガム,キサンタンガム,ヒアルロン酸塩等の天然高分子多糖類等が用いられている。これら高分子材料の多くは水溶性であるため、糸引き性を示し使用感が悪く、また、耐塩性が悪いものが多い。
このような背景から、使用感が良く、分散安定性に優れた化粧料組成物が求められている。このような化粧料組成物としては、例えば、天然セルロースを再生処理することなく、加水分解と物理粉砕により得られるセルロース粒子を用いた化粧料組成物が提案されている(特許文献1)。このものは、脂肪分率を従来の化粧料組成物よりも低くした組成物であり、クリーム状あるいは乳液状の性状を達成できるが、粒子径の大きなものが含まれるため、分散性が不充分で、ざらつき感の原因となっている。
また、セルロースを高度に分散させる技術として、パルプの水懸濁液を高圧ホモジナイザーで処理し、ミクロフィブリルレベルまで粉砕する微小繊維状セルロースの製法が提案されている(特許文献2)。この製法により得られるセルロースの高度分散物は、非常に多くのエネルギーを用いて処理する必要がある。また、分散の程度も不充分であるため、特有のざらつき感を払拭することができない。 そこで、このような問題を解決するため、ナノサイズに微粒子化したセルロースを用いた化粧料組成物が提案されている(特許文献3)。
特開平5−32519号公報 特開昭56−100801号公報 特開2000−26229号公報
上記特許文献3に記載のものは、ナノ粒子化したセルロース微粒子を用いるため皮膚に塗布した際のべとつき感や、ざらつき感がない。しかしながら、セルロース微粒子の製造に大量の硫酸を必要とするため、環境負荷が大きいこと、作業性が悪いことが問題である。また、セルロース微粒子の分散物の耐塩性が低いため、適用範囲が大きく制限される等の課題もある。
このように、従来の技術では、分散の程度が不充分でざらつき感を払拭できない、耐塩性が低く適用範囲が狭い等、化粧料素材として充分な性能を出すことができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、増粘性、分散安定性、耐塩性に優れた化粧料組成物の提供をその目的とする。
すなわち、本発明は下記に掲げる発明に関する。
〔1〕下記の(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有する化粧料組成物であって、上記(A)成分の含有量が化粧料組成物全体の0.05質量%以上5.0質量%以下である化粧料組成物。
(A)数平均繊維径が2nm以上500nm以下のセルロース繊維であって、セルロース分子中の水酸基に置換基が導入されており、置換度が0.01以上0.5以下であり、I型及び/又はII型の結晶構造を有し、アスペクト比50以上であるセルロース繊維。
(B)水。
(C)機能性添加剤。
〔2〕好ましい実施形態として、上記(C)成分の機能性添加剤が、油性原料、界面活性剤、アルコール類および機能性成分からなる群から選ばれた少なくとも一つである化粧料組成物。
本発明の化粧料組成物は、増粘性、分散安定性ならびに耐塩性に優れている。そのため、従来のセルロース微粒子や水溶性高分子を用いた場合では困難であった、塩類を含有する化粧料組成物を増粘、分散安定化させることが可能である。
また、上記(A)セルロース繊維が極めて微細であるため、皮膚に塗布した際のべたつき感、ざらつき感もなく、使用感に優れている。
次に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の化粧料組成物は、(A)セルロース繊維、(B)水、及び(C)機能性添加剤を用いてなるものである。
本発明の(A)セルロース繊維は、数平均繊維径が2nm以上500nm以下であって、セルロース分子中の水酸基に置換基が導入されており、置換度が0.01以上0.5以下であって、I型及び/又はII型の結晶構造を有し、アスペクト比50以上である。
上記数平均繊維径は2nm以上500nm以下であり、より好ましくは2nm以上150nm以下である。数平均繊維径が500nm超の場合はセルロース繊維が沈降してしまうため機能性を発現できない。
ここで、上記数平均繊維径の解析は、例えば、次のようにして行うことができる。すなわち、固形分率で0.05〜0.1質量%のセルロース繊維の水分散体を調製し、その分散体を、親水化処理済みのカーボン膜被覆グリッド上にキャストして、透過型電子顕微鏡(TEM)の観察用試料とする。なお、本発明外の大きな繊維径の繊維を含む場合には、ガラス上へキャストした表面の走査型電子顕微鏡(SEM)像を観察してもよい。そして、構成する繊維の大きさに応じて5000倍、10000倍あるいは50000倍のいずれかの倍率で電子顕微鏡画像による観察を行う。その際に、得られた画像内に縦横任意の画像幅の軸を想定し、その軸に対し、20本以上の繊維が交差するよう、試料および観察条件(倍率等)を調節する。そして、この条件を満たす観察画像を得た後、この画像に対し、1枚の画像当たり縦横2本ずつの無作為な軸を引き、軸に交錯する繊維の繊維径を目視で読み取っていく。このようにして、最低3枚の重複しない表面部分の画像を、電子顕微鏡で撮影し、各々2つの軸に交錯する繊維の繊維径の値を読み取る(したがって、最低20本×2×3=120本の繊維径の情報が得られる)。このようにして得られた繊維径のデータにより、数平均繊維径を算出する。
上記置換基としては、セルロース分子中の水酸基との間にエーテル結合が生じる置換基であれば特に制限されない。具体的には、カルボキシメチル基、メチル基、エチル基、シアノエチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、エチルヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピルメチル基等があげられる。これらのうち、カルボキシメチル基が好ましい。
上記置換度は、無水グルコース単位1モル当たりの置換基のモル数の平均値を表している。
本発明の(A)セルロース繊維の置換度は0.01以上0.5以下であり、より好ましくは0.01以上0.25以下である。置換度が0.01未満ではセルロース繊維の解繊が困難であり、0.5超では増粘性、分散安定性が低下し、本発明の効果を発現できない。
本発明の(A)セルロース繊維はI型及び/又はII型の結晶構造を有する。結晶構造を有することは、例えば、広角X線回折像測定により得られる回折プロファイルにおいて、セルロースI型またはII型に典型的なX線回折パターン(I型:回折角2θ=14.8°、16.8°、22.6°、II型:回折角2θ=12.1°、19.8°、22.0°)をもつことから確認できる。
本発明の(A)セルロース繊維は、アスペクト比が50以上である。より好ましくは100以上である。アスペクト比が50未満の場合、ゲル状組成物がゲル状の性状を保持することが困難となる不具合が生じる。
上記セルロースのアスペクト比は、例えば以下の方法で測定することが出来る。すなわ
ち、セルロースを親水化処理済みのカーボン膜被覆グリッド上にキャストした後、2%ウ
ラニルアセテートでネガティブ染色したTEM像(倍率:10000倍)から、セルロー
スの短幅の方の数平均幅、および長幅の方の数平均幅を観察した。すなわち、各先に述べ
た方法に従い、短幅の方の数平均幅、および長幅の方の数平均幅を算出し、これらの値を
用いてアスペクト比を下記の式(1)に従い算出した。
Figure 2016065031
本発明の(A)セルロース繊維を得るためには、下記に例示するセルロースを公知の方法を用いてアニオン変性させることが必要である。その一例として次のような製造方法をあげることができる。セルロースを原料とし、溶媒に重量で3〜20倍の低級アルコール、具体的にはメタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等の単独、又は2種以上の混合物と水の混合媒体を使用する。なお、低級アルコールの混合割合は、60〜95質量%である。マーセル化剤としては、セルロースのグルコース残基当たり0.5〜20倍モルの水酸化アルカリ金属、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを使用する。セルロースと溶媒、マーセル化剤を混合してマーセル化処理を行う。このときの反応温度は0〜70℃、好ましくは10〜60℃であり、反応時間は15分〜8時間、好ましくは30分〜7時間である。その後、カルボキシメチル化剤をグルコース残基当たり0.05〜10.0倍モル添加してエーテル化反応を行う。このときの反応温度は30〜90℃、好ましくは40〜80℃であり、反応時間は30分〜10時間、好ましくは1時間〜4時間である。
本発明のセルロース原料は、晒又は未晒木材パルプ、精製リンター、酢酸菌等の微生物によって生産されるセルロース等の天然セルロースや、セルロースを銅アンモニア溶液、モルホリン誘導体等、何らかの溶媒に溶解し、改めて紡糸された再生セルロース、及び上記セルロース系素材の加水分解、アルカリ加水分解、酵素分解、爆砕処理、振動ボールミル処理等によって解重合処理した微細セルロース又は機械的に処理した微細セルロースが例示される。
本発明のセルロース繊維は、アニオン変性したセルロースを高圧ホモジナイザー等によって解繊処理することで得ることができる。高圧ホモジナイザーとは、ポンプによって流体に加圧し、流路に設けた非常に繊細な間隙より噴出させる装置である。粒子間の衝突、圧力差による剪断力等の総合エネルギーによって乳化・分散・解繊・粉砕・超微細化を行うことができる。
本発明のホモジナイザーによる処理条件としては、特に限定されるものではないが、圧力条件としては、30MPa以上、好ましくは100MPa以上、さらに好ましくは140MPa以上である。また、高圧ホモジナイザーでの解繊・分散処理に先立って、必要に応じて、高速せん断ミキサーなどの公知の混合、攪拌、乳化、分散装置を用いて、アニオン変性されたセルロースに予備処理を施すことも可能である。
本発明の化粧料組成物には、上記(A)セルロース繊維および(B)水に加えて、(C)機能性添加剤が用いられる。
上記(C)機能性添加剤としては、例えば、下記に示す油性原料,界面活性剤,アルコール類,機能性成分等が用いられ、これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。そして、(A)ないし(C)成分を配合することにより化粧料組成物となる。
〔油性原料〕
上記油性原料としては、例えば、ホホバ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、月見草油、ミンク油、ナタネ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、カカオ油、ヤシ油、コメヌカ油、オリーブ油、アーモンド油、ごま油、サフラワー油、大豆油、椿油、パーシック油、綿花油、モクロウ、パーム油、パーム核油、卵黄油、ラノリン、スクワレン等の天然動植物油脂類;合成トリグリセライド、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、イソパラフィン等の炭化水素類;カルナバウロウ、パラフィンワックス、鯨ロウ、ミツロウ、キヤンデリラワックス、ラノリン等のワックス類;セタノール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、オキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、軟質ラノリン脂肪酸等の高級脂肪酸類;コレステリル−オクチルドデシル−ベヘニル等のコレステロールおよびその誘導体;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸グリセロール、ステアリン酸ブチル等のエステル類;ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンペンタエリトリトールエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、リノール酸エチル等の極性オイル等があげられる。また、上記油性原料としては、例えば、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、片末端反応性シリコーン、異種官能基変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、親水性特殊変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸含有シリコーン、フッ素変性シリコーン等があげられ、より具体的には、シリコーン樹脂、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタンメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン−メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロゲンポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサンエマルジョン、高重合メチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等の各種誘導体を含むシリコーン類等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
〔界面活性剤〕
上記界面活性剤としては、例えば、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合体、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸(塩)等の非イオン界面活性剤やアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等のカチオン界面活性剤;レシチン、ラノリン、コレステロール、サポニン等の界面活性能を有する天然物;スルホコハク酸エステル類やエチレンオキシド−プロピレンオキシドブロック共重合体等のような低刺激性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
〔アルコール類〕
上記アルコールとしては、例えば、エタノール,イソプロピルアルコール等の水溶性アルコール、グリセリン,エチレングリコール,プロピレングリコール,ブタンジオール等の水溶性多価アルコール、およびこれらの混合物等があげられる。
〔機能性成分〕
上記機能性成分としては、例えば、パラアミノ安息香酸およびその誘導体、ブチルメトキシベンゾイルメタン、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルへキサン酸グリセリル、オクチルシンナメート等のケイ皮酸誘導体、アミノサリシレート等のサリチル酸誘導体、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノリン誘導体、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシル、酢酸液状ラノリン、コガネバナ根抽出エキス、トリアニリノパラカルボエチルヘキシルオキシ−トリアジン等の紫外線吸収剤;アルブチン、コウジ酸、リン酸アスコルビン酸マグネシウム等のアスコルビン酸およびその誘導体、グルタチオン、甘草エキス、チョウジエキス、茶抽出物、アスタキサンチン、牛胎盤エキス、トコフェロールおよびその誘導体、トラネキサム酸およびその塩、アズレン、γ−ヒドロキシ酪酸等の美白成分;マルチトール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリコール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、酪酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等の有機酸およびその塩、ヒアルロン酸ナトリウム等のヒアルロン酸およびその塩、酵母および酵母抽出液の加水分解物、酵母培養液、乳酸菌培養液等の醗酵代謝産物、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、セリシン等の水溶性タンパク、コラーゲン加水分解物、カゼイン加水分解物、シルク加水分解物、ポリアスパラギン酸ナトリウム等のペプチド類およびその塩、トレハロース、キシロビオース、マルトース、ショ糖、ブドウ糖、植物性粘質多糖類等の糖類、多糖類およびその誘導体、水溶性キチン、キトサン、ペクチン、コンドロイチン硫酸およびその塩等のグリコサミノグリカンおよびその塩、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸、アミノカルボニル反応物等の糖アミノ酸化合物、アロエ、マロニエ等の植物抽出液、トリメチルグリシン、尿素、尿酸、アンモニア、レシチン、ラノリン、スクワラン、スクワレン、グルコサミン、クレアチニン、DNA、RNA等の核酸関連物質等の保湿剤;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアガム、キサンタンガム、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デンプン、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、シリコーンレジン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等のポリオキシエチレン脂肪酸エステルメチルグリコシド、テトラデセンスルホン酸等の増粘剤;エチレンジアミン四酢酸およびその塩類、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩類等の金属イオン封鎖剤;エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の有機溶剤、ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン酸等の酸化防止剤;安息香酸およびその塩、パラオキシ安息香酸アルキルエステル(エチルパラベン、ブチルパラベン等)およびその塩、デヒドロ酢酸およびその塩類、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、ホウ酸、レゾルシン、トリブロムサラン、オクトフェニルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、チラム、感光素201号、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゾトニウム、ハロカルバン、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニド、酢酸トコフェロール、ジンクピリチオン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルメチルフェノール、2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシフェノール、ヘキサクロロフェン等の抗菌、防腐剤;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、マレイン酸等の有機酸;ビタミンAおよびその誘導体;ビタミンB6 塩酸塩、ビタミンB6 トリパルミテート、ビタミンB6 ジオクタノエート、ビタミンB2 およびその誘導体等のビタミンB類;アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステル等のビタミンC類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸等のビタミン類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルチン酸(塩)グリチルレチン酸およびその誘導体、ヒノキチオール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプトール、チモールイソシトール、サポニン類(キラヤサポニン、アズキサポニン、ヘチマサポニン等)、トラネキサム酸、パントテルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、セファランジン、プラセンタエキス、センブリエキス、セファランチン、ビタミンEおよびその誘導体、γ−オリザノール等の血行促進剤、トウガラシチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル等の局所刺激剤、アミノ酸等の栄養剤、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、塩化カルプロニウム、ノニル酸ワニルアミド、アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸等の収斂剤、メントール、カンフル等の清涼剤、抗ヒスタミン剤、高分子シリコーン、環状シリコーン等のシリコン系物質、BHA、BHT、没食子酸、NDGA等の酸化防止剤等の各種薬剤;サッカロマイセス等の酵母、糸状菌、バクテリア、牛胎盤、人胎盤、人せい帯、酵母、コラーゲン、牛乳由来タンパク、小麦、大豆、牛血液、豚血液、鶏冠、カミツレ、きゅうり、米、シアバター、シラカバ、茶、トマト、にんにく、ハマメリス、バラ、ヘチマ、ホップ、桃、杏、レモン、キウイ、どくだみ、トウガラシ、クララ、ギシギシ、コウホネ、セージ、ノコギリ草、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、アロエベラ、オウゴン、オウバク、コウカ、ベニバナ、サンシン、シコン、タイソウ、チンピ、ニンジン、ヨクイニン、ハトムギ、クチナシ、サワラ等の動植物、微生物およびその一部から有機溶媒、アルコール、多価アルコール、水、水性アルコール等で抽出して、またはこれらを加水分解して得た天然エキス;色素類;炭酸カルシウム、タルク、カオリン、マイカ、イオウ、ラウロイルリジン、微粒子シリカ、二酸化チタン、二酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ナイロン12粉末、ポリメチルメタクリレート粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末等の粉末成分;カチオン化セルロース、カルボキシビニルポリマー、カルボニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース等の高分子添加剤;香料類;キレート剤;トリエタノールアミンや水酸化カリウム、ホウ砂等のアルカリ;酸化防止剤等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
本発明の化粧料組成物は、上記のようにして得られた(A)セルロース繊維の水分散体に、化粧品用途として用いられる(C)機能性添加剤、すなわち、油性原料,界面活性剤,アルコール類,機能性成分等の機能性添加剤を適宜に配合し、混合処理することにより調製することができる。
上記混合処理としては、例えば、真空ホモミキサー、ディスパー型ミキサー、プロペラミキサー、ニーダー等の各種混練器、コロイドミル、ペブルミル、ビーズミル等の各種粉砕機、ブレンダー、ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザーならびに超高圧ホモジナイザー等を用いた混合処理があげられる。
本発明の化粧料組成物における上記(A)セルロース繊維の配合量は、求める機能により異なるが、通常、0.05〜5.0質量%の範囲であり、使用感の点からは、0.1〜2.0質量%の範囲が好ましい。また、上記油性原料、界面活性剤もしくは機能性成分の配合量は、化粧料の用途に応じて適量用いられる。なお、上記セルロース繊維(A成分)の濃度、各成分の配合量、混合時の分散化処理条件を変更することにより、所望の性状の化粧料組成物を調製することができる。
このようにして得られる本発明の化粧料組成物は、例えば、化粧水、乳液、コールドクリーム、バニシングクリーム、マッサージクリーム、エモリエントクリーム、クレンジングクリーム、美容液、パック、ファンデーション、サンスクリーン化粧料、サンタン化粧料、モイスチャークリーム、ハンドクリーム、美白乳液、各種ローション等の皮膚用化粧料、シャンプー、リンス、ヘアコンディショナー、リンスインシャンプー、ヘアスタイリング剤(ヘアフォーム,ジェル状整髪料等)、ヘアトリートメント剤(ヘアクリーム,トリートメントローション等)、染毛剤やローションタイプの育毛剤あるいは養毛剤等の毛髪用化粧料、さらにはハンドクリーナーのような洗浄剤、プレシェーブローション、アフターシェーブローション、芳香剤や歯磨剤、軟膏、貼布剤等の用途に用いることができる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<グルコース単位当たりの置換度の測定方法>
セルロース繊維を0.6質量%スラリーに調製し、0.1M塩酸水溶液を加えてpH2.4とした後、0.05Nの水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHが11になるまで電気伝導度を測定し、電気伝導度の変化が緩やかな弱酸の中和段階において消費された水酸化ナトリウム量からカルボキシル基量を測定し、下式を用いて算出した。ここで言う置換度とは、無水グルコース単位1モル当たりの置換基のモル数の平均値を表している。
Figure 2016065031
<数平均繊維径の測定方法>
セルロース繊維に水を加えて2質量%のスラリーとして、ディスパー型ミキサーを用いて回転数8,000rpmで10分間微細化処理を行った。各セルロース繊維の最大繊維径および数平均繊維径を、透過型電子顕微鏡(TEM)(日本電子社製、JEM−1400)を用いて観察した。すなわち、各セルロース繊維を親水化処理済みのカーボン膜被覆グリッド上にキャストした後、2%ウラニルアセテートでネガティブ染色したTEM像(倍率:10000倍)から、先に述べた方法に従い、数平均繊維径を算出した。
<結晶構造の確認方法>
X線回折装置(リガク社製、RINT−Ultima3)を用いて広角X線回折像を測定し、各セルロース繊維の回折プロファイルにセルロースI型またはII型に典型的なX線回折パターン(I型:回折角2θ=14.8°、16.8°、22.6°、II型:回折角2θ=12.1°、19.8°、22.0°)がみられる場合は結晶構造を有すると判断した。
<アスペクト比の測定方法>
セルロースを親水化処理済みのカーボン膜被覆グリッド上にキャストした後、2%ウラニルアセテートでネガティブ染色したTEM像(倍率:10000倍)から、セルロースの短幅の方の数平均幅、長幅の方の数平均幅を観察した。すなわち、各先に述べた方法に従い、短幅の方の数平均幅、および長幅の方の数平均幅を算出し、これらの値を用いてアスペクト比を前述の式(1)に従い算出した。
(セルロース繊維の製造)
〔製造例1〕
撹拌機に、パルプ(LBKP、日本製紙(株)製)を乾燥質量で200g、水酸化ナトリウムを乾燥質量で18g加え、パルプ固形分濃度が15%になるように水を加えた。その後、30℃で30分攪拌した後に70℃まで昇温し、モノクロロ酢酸ナトリウムを23g(有効成分換算)添加した。1時間反応した後に、反応物を取り出して中和、洗浄して、グルコース単位当たりの置換度0.01のアニオン変性されたセルロースを得た。その後、アニオン変性したパルプに水を添加して固形分濃度5%とし、高圧ホモジナイザーにより20℃、140MPaの圧力で5回処理し、数平均繊維径74nm、アスペクト比67で、結晶構造を有するセルロース繊維1の分散液を得た。
〔製造例2〕
水酸化ナトリウムを176g、モノクロロ酢酸ナトリウムを234g(有効成分換算)に変更した以外、製造例1と同様にしてセルロース繊維2の分散液を得た。なお、得られたセルロース繊維のグルコース単位当たりの置換度は0.10であり、数平均繊維径は10nm、アスペクト比140で、結晶構造を有していた。
〔製造例3〕
水酸化ナトリウムを308g、モノクロロ酢酸ナトリウムを410g(有効成分換算)に変更した以外、製造例1と同様にしてセルロース繊維3の分散液を得た。なお、得られたセルロース繊維のグルコース単位当たりの置換度は0.25であり、数平均繊維径は6nm、アスペクト比160で、結晶構造を有していた。
〔製造例4〕
水酸化ナトリウムを9g、モノクロロ酢酸ナトリウムを12g(有効成分換算)に変更した以外、製造例1と同様にしてセルロース繊維4の分散液を得た。なお、得られたセルロース繊維のグルコース単位当たりの置換度は0.005であり、数平均繊維径は620nm、アスペクト比18で、結晶構造を有していた。
〔製造例5〕
水酸化ナトリウムを476g、モノクロロ酢酸ナトリウムを632g(有効成分換算)に変更した以外、製造例1と同様にしてセルロース繊維5の分散液を得た。なお、得られたセルロースのグルコース単位当たりの置換度は0.6であり、数平均繊維径は測定できず、結晶構造はみられなかった。
〔製造例6〕
水酸化ナトリウムを308g、モノクロロ酢酸ナトリウムを410g(有効成分換算)、高圧ホモジナイザーによる処理を20回に変更した以外、製造例1と同様にしてセルロース繊維6の分散液を得た。なお、得られたセルロース繊維のグルコース単位当たりの置換度は0.25であり、数平均繊維径は測定できず、結晶構造はみられなかった。
〔製造例7〕
撹拌機に、パルプ(LBKP、日本製紙(株)製)を乾燥質量で200g、水酸化ナトリウムを乾燥質量で308g加え、パルプ固形分濃度が15%になるように水を加えた。その後、70℃で9時間攪拌した後に、モノクロロ酢酸ナトリウムを410g(有効成分換算)添加した。1時間反応した後に、反応物を取り出して中和、洗浄して、グルコース単位当たりの置換度0.28のアニオン変性されたセルロースを得た。その後、アニオン変性したパルプに水を添加して固形分濃度5%とし、高圧ホモジナイザーにより20℃、140MPaの圧力で5回処理し、セルロース繊維7の分散液を得た。数平均繊維径は測定できず、結晶構造はみられなかった。
(化粧料組成物の評価1)
〔実施例1−1〜1−3、比較例1−1〜1−4〕
上記セルロース繊維を1質量%(固形分換算)、流動パラフィン20質量%、グリセリン5質量%、イオン交換水を配合し、ホモミキサー(プライミクス社製、T.Kロボミックス、12,000rpm×10分)を用いて分散して、化粧料組成物を調製した。これらの化粧料組成物について以下の方法で評価を行った。評価結果を下記表1に示す。
〔評価方法〕
[性状]
目視で判断した。
[分散安定性]
各化粧料組成物を40℃の密閉された環境で10日放置した後、分散状態を目視で評価した。
[べたつき感]
各化粧料組成物を、無作為に抽出した20人の上腕に塗布した。べたつきを感じるか否かを回答させて、「感じない」と答えた人数で評価した。
◎:16人以上
○:11〜15人
△:6〜10人
×:5人以下
[ざらつき感]
各化粧料組成物を、無作為に抽出した20人の上腕に塗布した。ざらつきを感じるか否かを回答させて、「感じない」と答えた人数で評価した。
◎:16人以上
○:11〜15人
△:6〜10人
×:5人以下
Figure 2016065031
上記表1の結果から、置換度が0.01以上0.5以下であり、数平均繊維径が2nm以上500nm以下のセルロース繊維1ないし3は各評価項目において優れた結果を示しているのに対し、セルロース繊維4を使用した場合、全ての評価項目においてセルロース繊維1ないし3に劣る結果となり、セルロース繊維5ないし7を使用した場合、分散安定性およびざらつき感はセルロース繊維1ないし3と同等であったが、その他の評価項目では劣っていた。
(化粧料組成物の評価2)
〔実施例2−1〜2−3〕
セルロース繊維1ないし3、ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム及びイオン交換水を配合して表2に示す濃度の組成物を調整した。それぞれホモミキサー(プライミクス社製、T.Kロボミックス、12,000rpm、10分)を用いて分散して化粧料組成物を調製した。これらの性状と分散安定性を上記と同様の方法で評価した。その結果を表2に示す。
〔比較例2−1〜2−2〕
WO99/28350に記載の方法に準拠し、以下に示す方法でセルロース粒子を調製した。重合度760の木材パルプシートを5mm×5mmに切断した。これらを65%硫酸水溶液(−5℃)にセルロース濃度5%となるように加えて攪拌(150rpm、10分)することで均一なセルロースドープを得た。このセルロースドープを、重量で2.5倍量の水中(5℃)に攪拌しながら注ぎ、セルロースをフロック状に凝集させて懸濁液を得た。この懸濁液を85℃で20分間加水分解した後、洗液のpHが4以上になるまで水洗と濾過を繰り返し、濃度15%のゲル状のセルロース繊維を得た。このゲル状物を家庭用フードプロセッサー(ナイフカッター)で3分間処理して混合均一化し、さらにポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム及びイオン交換水を表2中に示す濃度になるように加えて、ブレンダーを用いて混合した(15,000rpm、5分)。さらに、超高圧ホモジナイザー(みづほ工業社製,Microfluidizer M−110EH 型、操作圧力180MPa)で4回微細化処理を行い、化粧料組成物を得た。これらの性状と分散安定性を上記と同様の方法で評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2016065031
上記表2に示す通り、置換度が0.01以上0.5以下のセルロース繊維1ないし3を使用した場合、性状及び分散状態に優れたものであったが、セルロース粒子を使用した場合は、性状、分散状態共に劣るものであった。
本発明の化粧料組成物は、例えば、化粧水、乳液、コールドクリーム、バニシングクリーク、マッサージクリーム、エモリエントクリーム、クレンジングクリーム、美容液、パック、ファンデーション、サンスクリーン化粧料、サンタン化粧料、モイスチャークリーム、ハンドクリーム、美白乳液、各種ローション等の皮膚用化粧料、シャンプー、リンス、ヘアコンディショナー、リンスインシャンプー、ヘアスタイリング剤(ヘアフォーム,ジェル状整髪料等)、ヘアトリートメント剤(ヘアクリーム,トリートメントローション等)、染毛剤やローションタイプの育毛剤あるいは養毛剤等の毛髪用化粧料、さらにはハンドクリーナーのような洗浄剤、プレシェーブローション、アフターシェーブローション、芳香剤や歯磨剤、軟膏、貼布剤等の用途に用いることができる。

Claims (2)

  1. 下記の(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有する化粧料組成物であって、上記(A)成分の含有量が化粧料組成物全体の0.05質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする化粧料組成物。
    (A)数平均繊維径が2nm以上500nm以下のセルロース繊維であって、セルロース分子中の水酸基に置換基が導入されており、置換度が0.01以上0.5以下であり、I型及び/又はII型の結晶構造を有し、アスペクト比が50以上であるセルロース繊維。
    (B)水。
    (C)機能性添加剤。
  2. 上記(C)成分の機能性添加剤が、油性原料、界面活性剤、アルコール類および機能性成分からなる群から選ばれた少なくとも一つである事を特徴とする請求項1記載の化粧料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024154766A1 (ja) * 2023-01-19 2024-07-25 株式会社マツモト交商 水系化粧料

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