JP2017128511A - 石けん系皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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恵理香 吉田
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Abstract

【課題】洗い流しが早く、洗い流し後のすっきり感が良好でありながらも、優れた使用性を有する皮膚洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】下記成分(A)および(B)を含有し、かつ成分(A)と成分(B)の含有質量比(A)/(B)が0.01以下であることを特徴とする石けん系皮膚洗浄剤組成物。(A)N−アシルサルコシントリエタノールアミン 0.05〜1.0質量%(B)脂肪酸:脂肪酸カリウム塩の質量比が10:90〜0:100である脂肪酸及びそのカリウム塩の混合物 15〜40質量%【選択図】なし

Description

本発明は石けん系皮膚洗浄剤組成物に関し、詳細には、洗い流しが早く、すっきり感に優れる石けん系皮膚洗浄剤組成物に関する。
従来の石けん系皮膚洗浄剤組成物は、すっきり感を出すために石けんである脂肪酸カリウム塩を配合する等の検討されてきた。しかしながら、こういった石けん系皮膚洗浄剤組成物はすっきりし過ぎてしまい、洗い流し時の肌当たりがギシギシしてしまう問題があった。
一方、特許文献1にはN−アシルサルコシントリエタノールアミンが毛髪に対するコンディショニング効果及び起泡力に優れること、さらに石けん系皮膚洗浄剤組成物にも利用可能であることが記載されている。 しかしながら、特許文献1実施例6の記載に従い、石けん系皮膚洗浄剤組成物にN−アシルサルコシントリエタノールアミンを5質量%配合すると、洗い流しが早くなり、洗い流し後のすっきり感も向上するものの、洗浄剤組成物の粘度が低くなり使用性が悪くなるという課題があった。
特許第5273836号
本発明の目的は、洗い流しが早く、すっきり感に優れ、かつ使用性の良好な石けん系皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明者らは上記問題点を鑑みて鋭意研究した結果、N−アシルサルコシントリエタノールアミン、特定の脂肪酸組成を有するカリ石けんを一定の質量比で配合することにより、洗い流しが早く、洗い流し後のすっきり感が良好でありながらも、適度な粘性を有し使用性に優れた皮膚洗浄剤組成物となることを見出し、本発明を完成させた。
第一の発明は、下記成分(A)および(B)を含有し、かつ成分(A)と成分(B)の含有質量比(A)/(B)が0.01以下であることを特徴とする石けん系皮膚洗浄剤組成物。
(A)N−アシルサルコシントリエタノールアミン 0.05〜1.0質量%
(B)脂肪酸:脂肪酸カリウム塩の質量比が10:90〜0:100である脂肪酸及びそのカリウム塩の混合物 15〜40質量%
第二の発明は、更に(C)海シルトを全組成物中の0.001〜0.01質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の石けん系皮膚洗浄剤組成物。
第三の発明は、成分(B)に含まれる脂肪酸カリウム塩の脂肪酸組成がラウリン酸15〜45質量%、ミリスチン酸10〜40質量%、パルミチン酸0〜35質量%、ステアリン酸0〜20質量%である請求項1または請求項2に記載の石けん系皮膚洗浄剤組成物。
第四の発明は、更に(D)アルキルベタイン型両性界面活性剤を全組成物中の0.3〜2
.0質量%含有することを特徴とする請求項1〜3記載の石けん系皮膚洗浄剤組成物。
本発明によれば、洗い流しが早く、洗い流し後のすっきり感が良好でありながらも、使用性に優れる皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物に使用するN−アシルサルコシントリエタノールアミンは、N−アシルサルコシンのトリエタノールアミン塩である。N−アシルサルコシントリエタノールアミンの配合量は、石けん系皮膚洗浄剤組成物全量に対し0.05〜1.0質量%必要であり、好ましくは0.15〜0.45質量%である。
0.05質量%未満では泡立ちや洗い上がりの肌の仕上がり感が十分でなく、一方1.0質量%を超えると、石けん系皮膚洗浄剤組成物の粘度が低くなり、洗浄剤としての使用性が悪くなる。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物に使用する特定の脂肪酸組成を有するカリ石けんは、陰イオン系カルボン酸型界面活性剤である。特定の脂肪酸組成を有するカリ石けんの脂肪酸の配合量は石けん系皮膚洗浄剤組成物全量に対し、ラウリン酸15〜45質量%、ミリスチン酸10〜40質量%、パルミチン酸0〜35質量%、ステアリン酸0〜20質量%が必要であり、好ましくはラウリン酸20〜40質量%、ミリスチン酸15〜35質量%、パルミチン酸5〜30質量%、ステアリン酸0〜10質量%である。これらの脂肪酸は、それぞれ高純度の脂肪酸を前記のような脂肪酸組成となるように混合して用いてもよく、あるいはヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、パーム油脂肪酸のような混合脂肪酸を用い、これに適宜構成脂肪酸を加えて前記の脂肪酸組成となるようにしてもよい。混合脂肪酸を用いた場合、カプリル酸、カプリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸等が少量混ざってくることがあるが、本発明の効果を損なわない範囲であるなら構わない。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物には、前記脂肪酸及びそのカリウム塩を合計で15〜40質量%、好ましくは15〜25質量%配合し、脂肪酸:脂肪酸のカリウム塩の質量比は10:90〜0:100が必要であり、好ましくは9:91〜4:96である。これらの範囲外では、泡立ち・洗い流しが早く、優れたすっきり感を得ることはできない。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物に使用する水は純水である。水の配合量は石けん系皮膚洗浄剤組成物全量に対し、30〜70質量%が必要であり、好ましくは35〜60質量%である。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物に使用するアルキルベタイン型両性界面活性剤はベタインを含む炭素原子数8〜22の界面活性剤である。アルキルベタイン型両性界面活性剤の配合量は石けん系皮膚洗浄剤組成物全量に対し0.3〜2.0質量%が必要であり、好ましくは0.5〜1.0質量%である。
0.3質量%未満では粘度が低下し、泡立ちと泡質(クリーミィ性)が悪くなり、一方2.0質量%を超えると、石けん系皮膚洗浄剤組成物の粘度が高くなり、洗浄剤としての使用性が悪くなる。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物に使用する海シルトは海泥である。海シルトの配合量は組成物全体に対し0.001〜0.01質量%が必要であり、好ましくは0.003〜0.025質量%が好ましい。
0.001%未満では洗い流し時のさっぱり感に欠け、一方0.01%を超えると海シルトが沈殿し、洗浄剤としての使用性が悪くなる。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物は、前記の組成となる脂肪酸及びそのカリウム塩をそれぞれ配合することにより製造することができるが、典型的には、60〜90℃に加温した水酸化カリウムを含む水溶液に、60〜90℃に加温融解した過剰量の脂肪酸を含む油相を撹拌しつつ加え、一定量の脂肪酸(未中和石けん)を残存させるようにし、この石けん水溶液の温度が70〜75℃程度でN−アシルサルコシントリエタノールアミンを加え、充分に分散した後60〜65℃程度まで冷却した後アルキルベタイン型両性界面活性剤を加え、更に分散・冷却し海シルトを少量ずつ加える方法で製造することができ、pH8〜10になるように調整することが好ましい。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物は、上述した成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン化高分子、非イオン性高分子、粉体(顔料、色素、樹脂等)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、パール化剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
上記アニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、例えばα−ラウロイルスルホン酸ナトリウム、ミリストイルアリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸グルタミン酸カリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記両性界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、β−アミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′−カルボキシエチルエチレンジアミンナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンモノイソステアレート、ポリオキシエチレンジオレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記カチオン化高分子としては、特に限定されるものではないが、例えば塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記非イオン性高分子としては、特に限定されるものではないが、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、及びポリビニルアルコール等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
また、上記粉体としては、例えば赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号A1レーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。
上記生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン剤、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。上記生理活性成分は、天然系の植物抽出成分、乾燥抽出成分、生薬成分や、化合物等が挙げられるが、これらの中でも、特に天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が安全性の点で好ましい。
上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分の例としては、例えばアシタバエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アロエエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カキョクエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クロレラエキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コラーゲン、サルビアエキス、サボンソウエキス、サンザシエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウニンエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、ブクリョウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分以外の成分としては、例えばデオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等の保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン類(A、B
2、B6、C、D、E)、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤、イソピロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤、1−メントール、ハッカ油等の冷感剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤等が挙げられる。
以下、本発明を実施例及び比較例を例示することにより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。まず、実施例に用いた評価方法、及び評価基準を示す。
1.官能評価試験(洗い流しの早さ)
8名の専門パネルにより、試料使用時の洗い流しの早さを下記評価基準により評価した。(評価基準)
◎:極めて良好 洗い流しが早いと答えた人が7人以上
○:良好 洗い流しは早いと答えた人が5人以上7人未満
△:普通 洗い流しが早いと答えた人が3人以上5人未満
×:不良 洗い流しが早いと答えた人が3人未満
2.官能評価試験(洗い流し時のすっきり感)
8名の専門パネルにより、試料使用時の洗い流しのすっきり感を下記評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:極めて良好 すっきりと答えた人が7人以上
○:良好 すっきりと答えた人が5人以上7人未満
△:普通 すっきりと答えた人が3人以上5人未満
×:不良 すっきりと答えた人が3人未満
3.使用性試験(粘性)
試料をブルックフィールド型粘度計において30℃の粘度を測定し、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:粘性極めて良好 2000mPa・s以上、2500mPa・s未満
○:粘性良好 1500mPa・s以上、2000mPa・s未満
2500mPa・s以上、3000mPa・s未満
△:粘性普通 1000mPa・s以上、1500mPa・s未満
3000mPa・s以上、3500mPa・s未満
×:粘性不良 1000mPa・s未満、3500mPa・s以上
<実施例1〜11及び比較例1〜11>
表1に示す実施例1〜11及び比較例1〜11の各処方による石けん系皮膚洗浄剤組成物を調製し、これらを使用したときの洗い流しの早さ、洗い流し時のすっきり感および粘性について調べ、その結果を表1および表2に示した。なお、以下全ての実施例及び比較例における配合量は質量%である。
Figure 2017128511
Figure 2017128511
表1及び表2より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜11の石けん系皮膚洗浄剤組成物は比較例1〜11の組成物に比べていずれも優れた性能を見出した。
以下、本発明の石けん系皮膚洗浄剤組成物のその他の処方例を実施例12、13として挙げる。なお、これらの実施例の石けん系皮膚洗浄剤組成物についても、上記の使用時の流しの早さ、洗い流し時のすっきり感および粘性の各項目を評価した。
実施例12 ボディシャンプー
(1)ラウリン酸 5.0
(2)ミリスチン酸 6.0
(3)パルミチン酸 4.0
(4)ステアリン酸 0.5
(5)水酸化カリウム 3.6
(6)ジプロピレングリコール 4.0
(7)パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(8)ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム(2E.O) 1.0
(9)ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 0.3
(10)ジステアリン酸グリコール 2.0
(11)塩化ナトリウム 0.2
(12)塩化カリウム 0.2
(13)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 1.0
(14)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(15)海シルト 0.005
(16)モモ葉エキス 0.1
(17)アロエベラ葉エキス 0.1
(18)サボンソウエキス 0.1
(19)ローズエキス 0.1
(20)エデト酸二ナトリウム 0.1
(21)香料 0.1
(22)精製水 残余
実施例13 ボディシャンプー
(1)ラウリン酸 10.0
(2)ミリスチン酸 6.0
(3)パルミチン酸 3.0
(4)ステアリン酸 1.0
(5)水酸化カリウム 4.8
(6)プロピレングリコール 8.0
(7)ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1.0
(8)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 3.0
(9)ジステアリン酸グリコール 3.0
(10)ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 0.3
(11)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3
(12)塩化ナトリウム 1.0
(13)加水分解コラーゲン 0.1
(14)ヒアルロン酸ナトリウム(2) 0.1
(15)サピンズストリホリアツス果実エキス 0.1
(16)ホホバ油 0.1
(17)オリブ油 0.1
(18)グリセリン 2.0
(19)グリコシルトレハロース 0.1
(20)N−アセチルグルコサミン 0.1
(21)海シルト 0.005
(22)精製水 残余
常法により上記組成の石けん系皮膚洗浄剤組成物を調製し、使用時の流しの早さ、洗い流し時のすっきり感および粘性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。



















Claims (4)

  1. 下記成分(A)および(B)を含有し、かつ成分(A)と成分(B)の含有質量比(A)/(B)が0.01以下であることを特徴とする石けん系皮膚洗浄剤組成物。
    (A)N−アシルサルコシントリエタノールアミン 0.05〜1.0質量%
    (B)脂肪酸:脂肪酸カリウム塩の質量比が10:90〜0:100である脂肪酸及びそのカリウム塩の混合物 15〜40質量%
  2. 更に(C)海シルトを全組成物中の0.001〜0.01質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の石けん系皮膚洗浄剤組成物。
  3. 成分(B)に含まれる脂肪酸カリウム塩の脂肪酸組成がラウリン酸15〜45質量%、ミリスチン酸10〜40質量%、パルミチン酸0〜35質量%、ステアリン酸0〜20質量%である請求項1または請求項2に記載の石けん系皮膚洗浄剤組成物。
  4. 更に(D)アルキルベタイン型両性界面活性剤を全組成物中の0.3〜2.0質量%含有することを特徴とする請求項1〜3記載の石けん系皮膚洗浄剤組成物。

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