JP6062242B2 - 濃縮型液状身体用洗浄剤組成物 - Google Patents

濃縮型液状身体用洗浄剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は濃縮型液状身体用洗浄剤組成物に関し、詳細には、良好な流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる濃縮型液状身体用洗浄剤組成物に関する。なお、本発明において「濃縮型」とは、洗浄剤組成物中の界面活性剤濃度が30%以上のものと定義する。従って、濃縮型液状身体用洗浄剤組成物は、液状の身体用の洗浄剤組成物における界面活性剤の濃度が30%以上のものである。
消費者の環境に対する意識が益々高まってきている今日、衣料用洗剤、台所用洗剤などの洗浄剤において、コンパクトであることが重要視されており、消費者及び流通業者等に多大なメリットを与えている。例えば、衣料用洗剤では組成物の濃縮度を上げ、一回当たりの洗浄剤の使用量を低減し、容器をコンパクト化することで省スペース化、輸送コストの低減、廃棄物の少量化に貢献している。最近では台所用洗剤においても組成物の濃縮化が行われてきており、容器がコンパクト化された商品がある。従来のコンパクトタイプの洗浄剤組成物に配合された界面活性剤は優れた洗浄作用を有する点などからアニオン性界面活性剤を主成分とした開発がこれまで数多くなされてきた。
一方、化粧・香粧品分野におけるシャンプー、ボディシャンプー等の洗浄剤では、泡立ち、すすぎやすさ、刺激の無さといった使用感上の必要項目の他、手に取ったときに指の間から液がこぼれにくく、かつ頭髪や皮膚上に塗布しやすい、詰め替えしやすいなどといった適度な粘度と流動性を有することが必要である。しかしながら、濃縮洗浄剤の開発においては、例えば原液をそのまま濃縮しようとすると、従来技術では濃縮時の界面活性剤濃度が高い為に、その形状はほとんどの場合ゲル、ペースト、又は固体となる。とりわけ、脂肪酸塩は、コスト・洗浄力ともに優れたアニオン性界面活性剤として現在最も汎用されているが、濃縮型の液状洗浄剤として用いる場合には欠点がある。
一般に、脂肪酸塩を高配合することにより増粘やゲル化といった組成物の粘度の著しい増加が起きることが知られており、液状組成物を保つことに問題があることが知られている、例えば、脂肪酸塩の高配合により増粘やゲル化といった組成物の粘度が著しく増加すると、ポンプから吐出できないなど、使用性が損なわれたり、低温安定性が悪くなるなどの欠点が生じるため、十分な濃縮化を行うことが困難であり、濃縮型の洗浄剤組成物として好ましい形態のものはできない状況にあった。
そこで、上記問題点を解決するために衣料用・台所用洗剤分野では、濃縮型であるが流動性があり、かつ低温安定性の良好な液体洗浄剤組成物が知られている。例えば、特定の高分子化合物とアルコキシ型非イオン界面活性剤を組み合わせることにより、保存安定性を保ち、水で希釈する際のゲル化形成等による溶解性の低下の無い、高濃度の界面活性剤を含有する衣料用の液体洗浄剤組成物(例えば、特許文献1参照。)や、第2級アルコールアルコキシレートと、溶解度パラメータが14以上23.50未満である有機溶剤を、それぞれ特定量配合することにより、塗布洗浄力と、沈殿、ゲル化等の発生が抑制される安定性を有し、衣料用の洗浄剤組成物として好適に用いられる濃縮化された液体洗浄剤組成物(例えば、特許文献2参照。)などが開示されている。しかしながら、いずれの液体洗浄剤組成物も皮膚洗浄用の濃縮型洗浄剤として用いるには起泡力が不十分であった。一方、特定の脂肪酸組成を有する高級脂肪酸のカリウム塩と遊離脂肪酸とを特定の割合で併用する、高濃度でしかも低温安定性に優れた液状身体洗浄剤組成物(例えば、特許文献3参照。)や、炭素数12以上の脂肪酸塩を主成分として常温で流動性が保持できる洗浄剤組成物(例えば、特許文献4参照。)が示されているが、これらは流動性、低温安定性の面
で十分満足できるものではなかった。
このような背景から、濃縮化が容易で、良好な流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる濃縮型液状身体用洗浄剤の開発が熱望されていた。
特開2010−275468号公報 特開2010−189611号公報 特許第4246945号公報 特許第4757998号公報
上記背景技術を鑑みて、本発明は良好な流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる濃縮型液状身体用洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、このような課題を解決するために、濃縮化に関する配合、低温安定性の保持、起泡力や泡質の向上について鋭意研究した結果、特定量の脂肪酸塩を、有機塩、及び特定のアニオン性界面活性剤組成と組み合わせて配合することにより、濃縮型であるにも拘らず、優れた流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる濃縮型液状身体用洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の濃縮型液状身体用洗浄剤組成物は、下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とするものである。
(A)脂肪酸塩 33〜60重量%
(B)酢酸ナトリウム及び乳酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種
(C)下記(c1)又は(c2)に該当するアニオン性界面活性剤組成
(c1)下記(i)及び(ii)の少なくとも一方に該当するアニオン性界面活性剤組成
(i)炭素数8のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤をアニオン性界面活性剤組成中に5%以上の割合で含有するアニオン性界面活性剤組成
(ii)炭素数10のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤をアニオン性界面活性剤組成中に5%以上の割合で含有するアニオン性界面活性剤組成
(c2)炭素数12のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤をアニオン性界面活性剤組成中に99%以上含有するアニオン性界面活性剤組成


上記(B)有機塩は、アルカリ金属塩から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましく、さらに酢酸ナトリウム及び乳酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種であることが好ましい。
上記(C)アニオン性界面活性剤組成を構成するアニオン性界面活性剤は、アシルメチルタウリン塩、アシルグルタミン酸塩、アシルサルコシン塩、アシルグリシン塩、アシルイセチオン酸塩、及びアシルグリコール酢酸塩の中から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
本発明によれば、濃縮タイプであるにも拘らず、優れた流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる濃縮型液状身体用洗浄剤組成物を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
本発明の濃縮型液状身体用洗浄剤組成物に用いる(A)脂肪酸塩の脂肪酸部としては、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、直鎖脂肪酸、分岐脂肪酸などが挙げられるが、単独・混合の脂肪酸を問わない。これら脂肪酸部は、炭素数8以上のものであり、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸及びそれらの混合脂肪酸などが挙げられる。本発明において好ましくは、これら脂肪酸部の中から1種単独又は2種以上選択され用いられるが、特に、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びそれらの混合脂肪酸であるヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、パーム油脂肪酸などが、良好な泡立ち、泡質を実現する点で好適である。また、(A)脂肪酸塩の塩部としては、例えばカリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属、アルギニン、リジン、ヒスチジンなどの塩基性アミノ酸、及びトリエタノールアミンなどが挙げられる。これら塩部の中から1種単独又は2種以上が適宜選択され用いられる。
上記(A)脂肪酸塩の配合量は、濃縮型液状身体用洗浄剤組成物の総量を基準として25〜60質量%が必要であり、好ましくは25〜50質量%、更に好ましくは27〜45質量%、より好ましくは30〜40質量%である。この範囲の配合量とすることが、濃縮型であるにも拘らず、優れた流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる点で好適である。
次に、本発明の濃縮型液状身体用洗浄剤組成物に用いる(B)有機塩の酸部は、炭素数8未満のものであり、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロン酸、エナント酸、サリチル酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、没食子酸、安息香酸、フタル酸、ケイヒ酸、メリト酸、ピルビン酸、シュウ酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、アコニット酸、グルタル酸、アジピン酸、アスコルビン酸、エリソルビン酸、などが挙げられる。本発明において、これら酸部の中から1種単独又は2種以上が適宜選択され用いられるが、特に、濃縮型であるにも拘らず、優れた流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる点から酢酸、乳酸が好適である。また、(B)有機塩の塩基部としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、金属元素、アルカノールアミン等が挙げられるが、それらに限定されるものではない。例えばアルミニウム、カルシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、アンモニウム、マグネシウムなどが挙げられる。これら塩基部の中から1種単独又は2種以上が適宜選択され用いられるが、好ましくはアルカリ金属であり、特に濃縮型であるにも拘らず、優れた流動性を有し、低温安定性に優れる点から、さらにナトリウムが好適である。
上記(B)有機塩の配合量は、濃縮型液状身体用洗浄剤組成物の総量を基準として、好ましくは0.1〜12質量%、更に好ましくは1〜10質量%、より好ましくは2〜8質量%である。この範囲の配合量とすることが、濃縮型であるにも拘らず、優れた流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる点で好適である。
次に、本発明の濃縮型液状身体用洗浄剤組成物に用いる(C)アニオン性界面活性剤組成は、(i)炭素数8のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤が構成組成の5%以上の割合であるアニオン性界面活性剤組成と、(ii)炭素数10のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤が構成組成の5%以上の割合であるアニオン性界面活性剤組成のうち、少なくとも一方に該当するアニオン性界面活性剤組成であるか、炭素数12のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤が構成組成の99%以上の割合である
アニオン性界面活性剤組成であるかのいずれかでの条件を満足するアニオン性界面活性剤である。本発明において、これらアニオン性界面活性剤から1種単独又は2種以上が適宜選択され用いられるが、これら(C)アニオン性界面活性剤組成を構成するアニオン性界面活性剤としては、濃縮型であるにも拘らず、優れた流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる点でアシルメチルタウリン塩、アシルグルタミン酸塩、アシルサルコシン塩、アシルグリシン塩、アシルイセチオン酸塩、及びアシルグリコール酢酸塩の中から選ばれる1種単独又は2種以上が適宜選択され用いられることが好ましい。
上記(C)アニオン性界面活性剤組成の配合量は、濃縮型液状身体用洗浄剤組成物の総量を基準として、好ましくは0.1〜15質量%、更に好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは2〜6質量%である。この範囲の配合量とすることが、濃縮型であるにも拘らず、優れた流動性を有し、低温安定性が良好で、起泡力や泡質に優れる観点から好適である。
本発明の濃縮型液状身体用洗浄剤組成物は、上述した成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば上記(A)〜(C)成分以外のアニオン性界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、高分子、油剤、粉体(顔料、色素、樹脂等)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、パール化剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
上記アニオン性界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、例えばα−ラウロイルスルホン酸ナトリウム、ミリストイルアリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O.)、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、パルチミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸グルタミン酸カリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム(4.5E.O,)等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記カチオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
なお、カチオン界面活性剤を用いる場合は、その含有量が界面活性剤全体質量中、好ましくは1質量%以下であることが泡立ち及び安全性の点で好適である。
上記両性界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、β−アミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(6)モノイソステアレート、ポリオキシエチレン(12)ジオレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤ
シ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12E.O.)、等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記油剤は、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤、溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。具体的に、油剤としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂などが挙げられる。又、シリコーン類として例えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム、フッ素変性シリコーン樹脂等のシリコーン化合物が挙げられる。
また、上記粉体としては、例えば赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状など)に特に制限はない。
上記粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
上記溶媒としては、例えば精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
上記生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。上記生理活性成分は、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分や、化合物等が挙げられるが、これらの中でも、特に天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が安全性の点で好ましい。
上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分の例としては、例えばアシタバエキス、アプリコットエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アロエエキス、アンズエキス、イチゴ種子エキス、イチゴ果汁、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カキョクエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クロレラエキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コメ胚芽油、コラーゲン、サルビアエキス、サボンソウエキス、サンザシエキス、シークヮーサーエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキス、ジャスミンエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウニンエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、ブクリョウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズヒップエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分以外の成分としては、例えばアセチルグルコサミン、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン類(A、B2、B6、C、D、E)、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤、l−メントール、ハッカ油等の冷感剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤等が挙げられる。
本発明の濃縮型液状身体用洗浄剤組成物は、頭皮や身体各部の皮膚洗浄剤のいずれにも適用でき、ボディシャンプー、ハンドソープ、洗顔剤、シャンプー等の身体用洗浄剤として好適に使用できる。
本発明の濃縮型液状身体用洗浄剤組成物は、各種常法に従い調製することができる。例えば、ボディシャンプーの場合、全成分を配合し、加熱、中和、混合、冷却することにより調製することができる。
次に、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。表1に示す処方に基づいて実施例1〜5、比較例1〜5のボディシャンプーを調製し、外観安定性、泡立ち、泡質(クリーミィ性)に関して下記に示すとおり実用試
験による評価を行った。尚、配合量はすべて質量%である。評価結果を併せて表1に示す。
・外観安定性及び流動性
組成物の外観及び流動性を25℃および0℃にて観察し、ゲル化により流動性を消失しているものを「×」、分離しているものを「△」、均一であり、且つ流動性のあるものを「○」と表した。
・泡立ち、泡質試験法
パネル(20人)が自宅浴室にて、実施例および比較例に示したボディシャンプーを実使用し、使用時の泡立ち、泡質(クリーミィ性)の項目について評価した。なお、各項目の評価にあたっては、大変良い、良い、普通、悪い、大変悪いの5段階評価を行い、表1中の数値は、大変良い、又は良いと回答したパネルの人数の合計である。
Figure 0006062242

Claims (2)

  1. 下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とする濃縮型液状身体用洗浄剤組成物。
    (A)脂肪酸塩 33〜60重量%
    (B)酢酸ナトリウム及び乳酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種
    (C)下記(c1)又は(c2)に該当するアニオン性界面活性剤組成
    (c1)下記(i)及び(ii)の少なくとも一方に該当するアニオン性界面活性剤組成
    (i)炭素数8のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤をアニオン性界面活性剤組成中に5%以上の割合で含有するアニオン性界面活性剤組成
    (ii)炭素数10のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤をアニオン性界面活性剤組成中に5%以上の割合で含有するアニオン性界面活性剤組成
    (c2)炭素数12のアルキル基を構造式に含むアニオン性界面活性剤をアニオン性界面活性剤組成中に99%以上含有するアニオン性界面活性剤組成
  2. (C)(c1)および(c2)が、アシルメチルタウリン塩、アシルグルタミン酸塩、アシルサルコシン塩、アシルグリシン塩、アシルイセチオン酸塩、及びアシルグリコール酢酸塩の中から選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の濃縮型液状身体用洗浄剤組成物。
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