JP2017044944A - 光学フィルタ及び光量調整装置並びに光学装置 - Google Patents

光学フィルタ及び光量調整装置並びに光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】反射低減効果が高く、耐環境性に優れた光学フィルタ及び光量調整装置並びに光学装置を提供すること。【解決手段】透明基板と、前記透明基板上に設けられた多層薄膜と、前記多層薄膜上に設けられた、可視光波長以下のピッチ有する微細構造体と、を備え、前記多層薄膜の端部は、前記微細構造体によって覆われたことを特徴とする。好ましくは、光学フィルタ、NDフィルタの少なくともいずれか一方を搭載して光量の調整を行うことを特徴としてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、微細構造により反射低減機能を発現する反射防止構造体を備えた光学フィルタ及びこの光学フィルタを用いて光量調整を行う光量調整装置並びにこれを備えた光学装置に関する。
各種様々な用途で使用されている光学フィルタは、フィルタ自身の反射に起因した問題を抱えていることが多い。例えば、撮像光学系などで使用される光学フィルタでは、フィルタを透過した光の一部が、他の部材によって反射され、光学フィルタの光出射面から、再び光学フィルタに入射される現象が起きる場合がある。
このような場合に、光学フィルタがこの入射光の波長領域に反射率を持っていると、再度光を反射してしまい、これに起因した不具合を発生させることがある。従って、光学フィルタにおける反射防止機能の更なる強化が強く望まれている。
反射低減策としては次のような方法が知られている。特許文献1では、例えば、SiO、TiO等の異なる材料からなる屈折率の異なる数種類の薄膜を積層して多層膜タイプの反射防止膜とし、任意の波長領域の反射率を抑制する方法が提案されている。
また、特許文献2には、光学フィルタの1つであるND(Neutral Density)フィルタに微細構造体を用いることで反射低減を図る方法が開示されている。
特開平8−075902号公報 特開2009−122216号公報
しかしながら、特許文献1で示されたような多層膜での反射防止膜の場合には、例えば、可視波長領域全域など、比較的広い波長領域にわたって反射率を低減するには、多層膜を構成する薄膜材料として使用できる材料が限定されているため、相当の層数を必要としたり、設計が複雑になってしまったりする問題がある。
また、特許文献2で示されている、サブミクロンピッチで形成された微細構造体を光学フィルタの反射防止構造体とする場合は、特許文献1で示した多層膜構成の場合よりも、反射防止の波長領域を拡げることが比較的容易であり、さらに、反射率の低減も容易である。
また、光学膜の最表層を被覆する構成となることから、周囲雰囲気からの水分の浸入や、酸化に対して、最表層からの侵入における耐環境性は改善するが、光学膜側面からの侵入に対しては、耐環境性の改善効果は発現されない。
本発明は、反射低減効果が高く、耐環境性に優れた光学フィルタ及び光量調整装置並びに光学装置を提供するものである。
本発明の光学フィルタは、透明基板と、前記透明基板上に設けられた多層薄膜と、前記多層薄膜上に設けられた、可視光波長以下のピッチ有する微細構造体と、を備え、前記多層薄膜の端部は、前記微細構造体によって覆われたことを特徴とする。
かかる本発明の態様によれば、光反射を低減する微細構造体によって多層薄膜を覆った構造により優れた耐環境性を得ることができる。
また、上記本発明では、前記微細構造体は、樹脂材料によって形成されたことを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、樹脂材料により微細構造体を高精度に形成することが可能となる。
また、上記本発明では、前記透明基板と前記微細構造体との屈折率差が0.1以下であることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、透明基板と微細構造体との屈折率差が小さく、反射低減効果が更に向上する。
また、上記本発明では、前記透明基板と、前記多層薄膜における前記微細構造体との界面層との屈折率差が0.1以下であることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、透明基板と界面層との屈折率差が小さく、反射低減効果が更に向上する。
また、上記本発明では、前記微細構造体と、前記界面層との屈折率差が0.1以下であることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、微細構造体と界面層との屈折率差が小さく、反射低減効果が更に向上する。
また、上記本発明では、前記透明基板と前記微細構造体との界面、及び、前記界面層と前記微細構造体との界面のそれぞれには、密着層が設けられたことを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、密着層によって微細構造体と透明基板及び多層薄膜との密着性が向上する。
また、上記本発明では、前記密着層と、前記界面層との屈折率差が0.1以下であることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、密着層と界面層との屈折率差が小さく、密着性を向上させつつ反射低減効果が更に向上する。
また、上記本発明では、前記密着層と、前記透明基板との屈折率差が0.1以下であることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、密着層と透明基板との屈折率差が小さく、密着性を向上させつつ反射低減効果が更に向上する。
また、上記本発明では、前記密着層と、前記微細構造体との屈折率差が0.1以下であることを特徴としてもよい。
かかる本発明の態様によれば、密着層と微細構造体との屈折率差が小さく、密着性を向上させつつ反射低減効果が更に向上する。
また、本発明のNDフィルタは、透明基板と、前記透明基板上に設けられた多層薄膜と、前記多層薄膜上に設けられた、可視光波長以下のピッチ有する微細構造体と、を備え、前記多層薄膜の端部は、前記微細構造体によって覆われたことを特徴とする。
かかる本発明の態様によれば、優れた反射低減効果と耐環境性を持つNDフィルタを実現できる。
なお、本発明は、上記光学フィルタ、又はNDフィルタの少なくともいずれか一方を搭載して光量の調整を行う光量調整装置、あるいはこのような光量調整装置を備えた光学装置についても広く対象とする。
かかる本発明の態様によれば、優れた反射低減効果と耐環境性を持ち合わせる光学フィルタ又はNDフィルタが搭載されるため、優れた光学特性が得られる光量調整装置、光学装置を実現できる。
本発明によれば、反射低減効果が高く、耐環境性に優れた光学フィルタ及び光量調整装置並びに光学装置を実現できる。例えば、基板上に形成された光学膜全体を、微細構造体を形成する樹脂等の材料で覆うことで、周囲雰囲気からの水分や酸素の侵入に対し、光学膜最表層からだけでなく、側面からの侵入も低減できる為、耐環境性を改善した光学フィルタを得ることができる。さらに、光学フィルタの最表面に微細構造体を形成することで、高い反射防止効果を得ることができる。この際、微細構造体と基板との屈折率差を小さくすることにより、光学フィルタ内の基板面上での反射を低減することができる。また、光学膜における微細構造体との界面層と、微細構造体との屈折率差を小さくすることで、光学フィルタ内の光学膜面上での反射を低減することができる。更には、微細構造体と基板、光学膜における微細構造体との界面層との屈折率差を小さくすることで光学フィルタを全体的に反射低減することができる。また、このような光学フィルタを搭載することで、高精度化、高耐久性を兼ね備えた光量絞り装置、及び光学装置を提供することができる。
本実施例1における光学フィルタの断面図。 本実施例1、2及び比較例における光学膜の膜構成図。 本実施例1で作製された光学フィルタの分光特性図。 本比較例における光学フィルタの断面図。 本実施例2における光学フィルタの断面図。 本実施例2で作製された光学フィルタの分光特性図。 本実施例4における光量絞り装置の説明図。 本実施例4における撮像光学系の説明図。
本発明にかかる光学フィルタは、光透過性を有する基板と、反射低減効果を発現する微細構造体と、所定の光学特性を発現する多層薄膜である光学膜とを有し、多層薄膜は、微細構造体によって覆う構造とした。これにより、詳細は後述するが、反射防止構造を採用しつつ優れた耐環境性を持たせることができる。
基板としては、光学フィルタの基板としての強度や光学特性を有するものであり、各種の光学膜や、反射防止構造体の形成用の基体として機能可能であるものが利用される。このような基板としては、B270iやD263Teco、BK7などガラス系の材料からなる基板、またはPET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PC(ポリカーボネート)、PO(ポリオレフィン)、PI(ポリイミド)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、及びTAC(トリアセチルセルロース)等から選択した樹脂材料からなる基板を用いることができる。また、ガラス基板と樹脂層との複合材料からなる基板や、有機材と無機材を混合させた有機無機ハイブリッド基板を用いることもできる。
微細構造体は、所望の光学フィルタの光学特性を得るために必要とされる、例えば反射防止などの機能を有するものであればよく、可視光の波長よりも短いピッチで配列された凹凸形状を有したものである。
このような構造体の1種として、ランダムに形成された針状体及び柱状体等の突起、階段形状に微細に形成された凹凸構造の突出部または凹部によって、大気や隣接する媒体との屈折率差を低減したものが含まれても良く、公知の微細構造から目的に応じて任意に選択したものを用いることができる。
また、このような、基板を透過する光の波長よりも短い周期で配置された多数の突起や凹凸構造などからなる微細構造体であれば、熱ナノインプリント法や光ナノインプリント法などの方法を用いて再現性良く作製することができる。
多層薄膜により構成される光学膜は所望の光学特性を形成する膜であれば良く、例えば可視波長領域の光量を調整するND膜や、近赤外波長領域の光を低減するカメラなどに用いられるIRカット膜などが挙げられる。これらの光学膜の形成では、真空蒸着法やゾルゲル法など各種の成膜手法を選択することができ、光学膜の種類や、生産性等を考慮し、適宜最適な手法を選択すれば良い。
このような光学膜を基板上に形成した後、微細構造体を構成する材料で、光学膜全体を覆い、フィルタの最表層に微細構造を形成する。このような構成とすることで、光学膜の環境性などの耐久性を高めることができる。
また、この際、前述したナノインプリントなどの塗工プロセスであれば、光学膜全体を覆わない構成のフィルタを作製する場合と比較して、塗工プロセスを複雑化することなく、略同じボリュームで作製することが可能である。従って、本発明の構成であれば、作製コストを増大させずに、耐環境性などを向上させることが可能である。
さらに、本発明による構成の場合、光学フィルタの同一面内に、微細構造体と基板、微細構造体と光学膜など、異なる2つの界面が形成されるが、反射低減効果を期待した微細構造体を形成する場合、光学フィルタ総体としての反射を低減する為には、これらの各界面での反射も低減する必要がある。従って、それぞれの界面を形成する、2つの物質間の屈折率差をそれぞれ小さくする必要がある。
以下、本発明の光学フィルタについて実施例に基づいて説明する。
(実施例1)
多層薄膜により構成された、光量調整用の光学膜であるND膜に、反射低減効果を発現する微細構造体を設けたNDフィルタを作製した実施例について、以下に詳しく記載する。
近年における固体撮像素子の高感度化、高精細化等に伴う、撮影装置の絞りのハンチング現象や光の回折現象の対策として、真空成膜法などにより多層薄膜を透明基板に形成し作製されたNDフィルタが用いられる。
このようなNDフィルタについて、図1(a)に示す構成のように、ND膜の最表層と、基板のもう一方の面の基板両面に、微細構造体を形成した。図1(a)に示す構成において、厚さ1.0mmのB270iガラスを基板10として、この基板10上にND膜11を形成し、この上に微細構造体12を、基板10のもう一方の面に微細構造体13を形成した。
本実施例のような光学フィルタであるNDフィルタに用いる基板の光学特性としては、可視光波長領域における全光線透過率89%以上が好ましく、91%以上がさらに好ましい。全光線透過率は、樹脂材料の基板を用いる際は、特に89%以上が好ましい。
最初に、基板10の片面側に、真空蒸着法により複数の薄膜を積層したND膜11を形成した。ここで、本実施例では基板上の成膜エリアを限定する為に、マスク蒸着を行った。
このような蒸着マスクの開口部分は1つでも良いし、複数であっても良い。また複数の場合、異なる形状を混合させても良い。真空蒸着法は、膜厚を比較的に容易に制御でき、かつ可視光波長領域において散乱が非常に小さく、分光透過率の波長依存性を小さい値に制御することが可能な利点を有している。
しかし、真空蒸着法に限定されず、スパッタリング法、IAD法、IBS法、イオンプレーティング法、クラスタ蒸着法等の成膜方法においても成膜が可能であり、目的や条件等を考慮し、最も適当な成膜方法を選択すればよい。
ND膜11を構成する薄膜材料として、SiOやAlなどの誘電体層と、Ti、Ta、Nb、Ni、Cr、W、Mo、Cu、Ag、Auなどの金属単体、またはこれらの合金や金属化合物により構成された光吸収層に加え、最表層の反射低減を目的として、比較的屈折率が低く環境性にも優れるMgFなどを用いることが可能であるが、本実施例では図2で示すような積層構造とした。
ここで、このようなND膜11の膜設計において、本実施例では、ND膜11の最表層となるSiO層と微細構造体12との界面での反射を無視した、それ以外の界面により形成される総体的な反射を可能な限り小さくする膜設計とした。これはSiO層と微細構造体12との屈折率差を0.1以下することで、SiO層と微細構造体12との界面での反射を大幅に低減する構成としたことで、それ以外での界面反射を低減することで、NDフィルタ14としての総体的な反射を低減させる理由からである。
波長540nmのおける屈折率を例に取ると、微細構造体の屈折率は1.52、基板の屈折率は1.52とした。尚、本実施例1においては、図2で示したように、ND膜11の最表層であるSiO層(屈折率1.47)が、ND膜11と微細構造体12との界面層と定義される。このように本実施例1の場合、2つの界面を形成する物質の1つは微細構造体で共通である為、光学フィルタとして総体的に反射率を低減する為には、基板30とSiO層との屈折率差も小さくなる。
以上より、本実施例においては、ND膜11の界面層と微細構造体12との屈折率差は0.05であり、また基板10と微細構造体12との屈折率差は0.00、基板10とND膜11との界面の屈折率差は0.05となり、それぞれの屈折率差が0.1以下となる構成とした。
このように基板10上に作製されたND膜11の端部となる周囲断面を含めた、ND膜11の全てを覆う領域と、基板10のND膜11を形成した面と対峙するもう一方の面上に、図1(a)で示したように、微細構造体12、13を形成した。本実施例1では微細構造体12が基板面に対し略平行となるように形成されているが、これに限らず、例えばND膜11面上の微細構造体12は基板面に対し略平行であるが、ND膜11が形成されていない基板面上に形成された微細構造体12は、基板面に対し傾きを持つように構成する事も可能であるし、必ずしも微細構造体12が基板面と平行である必要もない。本実施例1における微細構造体12は、ND膜上と端部を含むND膜11の全ての領域を覆うように形成されていればよく、これによりND膜11が周囲環境から受ける湿度などの影響に対してバリア効果が発揮され、光学フィルタ14として優れた耐環境性を得る事ができる。また、このように微細構造体によりND膜を覆う構成であれば、ND膜の端部から侵入する水分等の影響を低減する為に、新たな構成要素を設ける事なく、反射を低減しつつ環境性を向上させる事が可能である。このような微細構造体に関しては様々な作製方法が提案されているが、本実施例ではUV(紫外線)硬化樹脂を用いた光ナノインプリント法を用い、基板両面を同時にインプリントする方法を選択した。
微細構造体は、近年の微細加工技術の向上とともに作製されるようになってきた。このような構造体の1つである、反射防止効果を持つ微細構造体は、構造体の形状を擬似的に屈折率の変化が連続的となる形状とすることで、物質間の屈折率差に起因した反射の低減を図ったものである。
ここで、本実施例における微細構造体12、13は、突起構造を周期的に配置したピラーアレイ状とし、少なくても可視波長領域の反射率は低減できる構造となるように、構造体は釣鐘型の形状で高さ350nmとした。
まずは、基板上のND膜11を形成した面にUV硬化樹脂を0.2μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)フィルタを介し適量滴下した後、スピンコート法により所定の膜厚となるようにND膜11の膜面及び端部を含む基板全面にUV硬化樹脂を塗工した。次に基板の表裏を変え、基板10のもう一方の面の全面に、同様の方法でUV硬化樹脂を塗工した。このように、本実施例1では塗工方法としてスピンコート法を用いたが、これに限らず、ND膜11の端部まで近くまで樹脂を塗工できればよく、スクリーン印刷など他の塗工方法を選択する事も可能である。
その後、この基板の両面に、樹脂の硬化収縮を加味し、前述の形状を反転させ設計されたホールアレイ形状に離型処理を施した石英モールドを押し当て、少しの時間この状態を保持した後、そのままの状態でUV光を照射することで、両面同時に樹脂を硬化させ、前述のような形状を持つ微細構造体12、13を作製した。
このようなUV硬化樹脂は各種様々な材料を用いることができるが、本実施例では東洋合成社製PAK−01を用いるが、インプリントのプロセスによっては、SOGなどの無機系材料や、有機無機ハイブリッドタイプの材料を使用することも可能である。
ここで、両面同時のナノインプリントによる形成ではなく、2回に分けて基板片面に微細構造体12を形成した後、基板のもう一方の面に微細構造体13を形成する事も可能である。この場合、UV硬化時には基板側、またはモールド側の両方からUV光を照射する事が可能であるが、NDフィルタのように可視波長全域に吸収を持つフィルタの場合、紫外域にも吸収を持っている場合が多い。従って、使用するUV光の波長によっては、フィルタの基板側から光を照射した場合、NDフィルタがその光の少なくとも一部を吸収してしまい、十分な光が樹脂まで届かない場合がある。従って、そのような場合はモールド側からUV光を照射する必要があり、必要なUV光の波長を十分に透過する材質のモールドを選択する必要がある。
以上によって作製されたNDフィルタ14の分光反射率特性を(株)日立ハイテクノロジーズ社製の分光光度計U4100を用い測定した結果が図3である。可視波長領域における反射率が0.3%以下になっている。本構成により、非常に低い反射率を実現できた。
また、本実施例で作製されたNDフィルタに対し、温度60℃、湿度90%、1000時間の高温高湿試験を実施して、試験前後での濃度変化を確認した。結果、波長540nmにおける試験前の濃度は0.499、試験後は0.497となり、0.002の濃度変化が確認された。
(実施例2)
図1(b)に示す構成のように、多層薄膜により構成されたND膜11上と、それ以外の領域にある基板10と微細構造体13との界面に密着層15を挿入し、反射低減効果を発現する微細構造体を設けたNDフィルタを作製した実施例について、以下に詳しく記載する。
図1(b)に示す構成において、厚さ0.1mmのArton(JSR社 商品名)フィルムを基板10として、この基板10上にND膜11を形成し、この上に密着層15を設け、更にこの上に微細構造体12を、基板10のもう一方の面に微細構造体13を形成した。
最初に、基板10の片面側に、真空蒸着法により複数の薄膜を積層したND膜11を形成した。ここで、成膜エリアを限定する為に、マスク蒸着を行った。ND膜11を構成する薄膜材料として、本実施例では図2で示すような積層構造とした。
ここで、このようなND膜11の膜設計において、本実施例では、ND膜11の最表層となるSiO層と密着層15との界面での反射を無視した、それ以外の界面により形成される総体的な反射を可能な限り小さくする膜設計とした。これはSiO層と密着層との屈折率差を0.1以下することで、SiO層と密着層15との界面での反射を大幅に低減する構成としたことで、NDフィルタ14としての総体的な反射を低減させる理由からである。
次に、ND膜11と微細構造体12との密着性を向上させる為、プライマー処理を行い、ND膜11と微細構造体12との間と、基板10と微細構造体12との間に密着層15を設けた。ここのようなプライマー液として、シランカップリング剤である信越化学社製のKBM−503(商品名)をベースに、IPA硝酸等を適量加え、さらに密着力を強化する目的で、TEOSを加えたものを用いた。
これを、0.2μmのPTFEフィルタを介し基板のND膜11を形成した面上に滴下し、スピンコートにより極薄膜となるように塗工した後、所定の条件で乾燥処理を行った後、さらに、基板の表裏を変え、基板10のもう一方の面を同様に再度スピンコートで塗工する事で密着層15を形成した。
ここで、例えばND膜であれば光学濃度が低減するなど、下地となる光学膜に悪影響を与えない範囲であれば、プライマー液をより均一に塗工する為に、プライマー液塗工前に、UVオゾンなどによる親水化処理を施しても良い。
また、このようなプロセスによる塗工を行った場合、ND膜が形成されていない基板部分にも密着層が形成されるが、これが問題となる場合は、マスキングを施したり、プロセスをインクジェット法やグラビア法、マイクロコンタクトプリント法などに変えたりして、密着層を形成すれば良い。
このように基板10上に作製された、密着層15を含んだND膜11の端部となる周囲断面を含めた、ND膜11の全てを覆う領域と、基板10のND膜11を形成した面と対峙するもう一方の面上に、図1(b)で示したように、微細構造体12、13を形成した。本実施例2では微細構造体12が基板面に対し略平行となるように形成されているが、これに限らず、微細構造体12は、ND膜11の膜上と端部を含む全ての領域を覆うように形成されていればよい。このような微細構造体の形成にはUV硬化樹脂を用いた光ナノインプリント法を用い、基板両面を同時にインプリントする方法を選択した。
ここで、本実施例における微細構造体12、13は、突起構造を周期的に配置したピラーアレイ状とし、少なくても可視波長領域の反射率は低減できる構造となるように、構造体は釣鐘型の形状で高さ350nmとした。
まずは、基板上のND膜11を形成した面にUV硬化樹脂を0.2μmのPTFEフィルタを介し適量滴下した後、スピンコート法により所定の膜厚となるようにND膜11の膜面及び端部を含む基板全面にUV硬化樹脂を塗工した。次に基板の表裏を変え、基板10のもう一方の面の全面に、同様の方法でUV硬化樹脂を塗工した。その後、この基板の両面に、樹脂の硬化収縮を加味し、前述の形状を反転させ設計されたホールアレイ形状に離型処理を施した石英モールドを押し当て、少しの時間この状態を保持した後、そのままの状態でUV光を照射することで、両面同時に樹脂を硬化させ、前述のような形状を持つ微細構造体12、13を作製した。このようなUV硬化樹脂は各種様々な材料を用いることができるが、本実施例では東洋合成社製PAK−02を用いた。
ここで、反射低減の観点から、塗工後の硬化した密着層15の屈折率を調整し、密着層と隣接する微細構造体、及びND膜11の界面層であるSiO層、更には基板10との屈折率差をそれぞれ0.1以下となるように構成した。
波長540nmのおける屈折率を例に取ると、微細構造体の屈折率は1.51、密着層の屈折率は1.42、基板の屈折率は1.51、SiO層の屈折率は1.47とした。以上より、本実施例においては、密着層15と微細構造体12との屈折率差は0.09であり、また密着層15と基板10との屈折率差は0.09、密着層とSiO層との屈折率差は0.05となり、全てで屈折率差が0.1以下となる構成とした。
(比較例)
実施例1で作製されたNDフィルタと同様の構成で、図4に示すように光学膜の側面をむき出しの状態にして作製した比較例について、以下に詳細を記載する。
本比較例におけるNDフィルタは、図4に示す構成のように、ND膜の最表層と、基板のもう一方の面の基板両面に、微細構造体を形成した。
図4に示す構成において、厚さ1.0mmのB270iガラスを基板20として、この基板20上にND膜21を形成し、この上に微細構造体22を、基板20のもう一方の面に微細構造体23を形成した。
最初に、基板20の片面側に、真空蒸着法により複数の薄膜を積層したND膜21を形成した。ND膜21を構成する薄膜材料として、本実施例では図2で示すような積層構造とした。また、成膜レート等の諸条件は、実施例1と全く同様に調整した。
ここで、実施例1と同様に、このようなND膜21の膜設計において、本実施例では、ND膜21の最表層となるSiO層と微細構造体22との界面での反射を無視した、それ以外の界面により形成される総体的な反射を可能な限り小さくする膜設計とした。
ここで、反射低減の観点から、SiO層と微細構造体22との屈折率差を0.1以下とした。波長540nmのおける屈折率を例に取ると、微細構造体の屈折率は1.52、SiO層の屈折率は1.47とした。実施例1と同様に、SiO層が、ND膜21と微細構造体22との界面層と定義される。
以上より、本実施例においては、ND膜21と微細構造体22と界面での屈折率差は0.05であり、屈折率差が0.1以下となる構成とした。
このように作製されたND膜21の上と、基板20のもう一方の面に、UV硬化樹脂を用いた光ナノインプリント法を用い、基板両面を同時にインプリントすることで、微細構造体22、23を形成した。
ここで、本実施例における微細構造体22、23は、突起構造を周期的に配置したピラーアレイ状とし、少なくても可視波長領域の反射率は低減できる構造となるように、構造体は釣鐘型の形状で高さ350nmとした。
まずは、基板上にUV硬化樹脂を0.2μmのPTFEフィルタを介し適量滴下した後、スピンコート法により所定の膜厚となるように基板全面にUV硬化樹脂を塗工した。その後、この基板に、前述のように設計された形状を反転させたホールアレイ形状に離型処理を施した石英モールドを押し当て少しの時間この状態を保持した後、そのままの状態でUV光を照射することで樹脂を硬化させ、前述のような形状を持つ微細構造体22、23を作製した。このようなUV硬化樹脂は各種様々な材料を用いることができるが、本比較例では東洋合成社製PAK−01を用いた。
以上によって作製されたNDフィルタ25の分光反射率特性を(株)日立ハイテクノロジーズ社製の分光光度計U4100を用い測定したところ、実施例1で作製した図4の結果と略同じ分光特性となった。
ここで、本比較例で作製されたNDフィルタに対し、温度60℃、湿度90%、1000時間の高温高湿試験を実施して、試験前後での濃度変化を確認した。結果、波長540nmにおける試験前の濃度は0.499、試験後は0.493となり、0.006の濃度変化が確認された。
以上より、この濃度変化の結果を実施例1と比較すると、実施例1の構成の方がより変化が少なく、耐環境性に優れる結果となった。
(実施例3)
多層薄膜により構成された、光量調整用の光学膜であるND膜に、反射低減効果を発現する微細構造体を、基板両面に構成したNDフィルタを作製した実施例について、以下に詳しく記載する。
本実施例におけるNDフィルタは、図5(a)に示す構成のように、基板両面に形成された各ND膜の最表層に、微細構造体を形成し構成した。
図5(a)に示す構成において、厚さ0.1mmのArton(JSR社 商品名)フィルムを基板30として、この基板30の両面にND膜31、32を形成し、各ND膜の上に密着層36、37を設け、更にこの上に微細構造体33、34を形成した。
最初に、基板30の片面側に、真空蒸着法により複数の薄膜を積層したND膜31を形成した後、基板の表裏を変え、もう一方の面にND膜32を形成した。ND膜31、32は、全く同じ層構成、成膜条件で形成され、本実施例では図2で示すような積層構造とした。
ここで、実施例1と同様に、このようなND膜31、32の膜設計において、本実施例では、ND膜31、32の最表層となるSiO層と、SiO層の更に上部に配置された密着層36、37との界面での反射を無視した、それ以外の界面により形成される総体的な反射を可能な限り小さくする膜設計とした。
次に、ND膜31、32と微細構造体33、34との密着性を向上させる為、プライマー処理を行い、基板と微細構造体との間に密着層36、37を設けた。このようなプライマー液として、信越化学社製のKBM−503(商品名)をベースに、IPA硝酸等を適量加え、さらに密着力を強化する目的で、TEOSを加えたものを用いた。
これを、0.2μmのPTFEフィルタを介し基板上に滴下し、スピンコートにより極薄膜となるように塗工した後、所定の条件で乾燥処理を行い、密着層を形成する。さらに、スピンコートで片面塗工した後に基板の表裏を変え、もう一方の面を再度スピンコートで塗工した。
ここで、反射低減の観点から、塗工後の硬化した密着層36、37の屈折率を調整し、密着層36、37と隣接する微細構造体33、34、及び隣接するND膜31、32の界面層との屈折率差をそれぞれ0.1以下とした。
波長540nmのおける屈折率を例に取ると、微細構造体33、34の屈折率は1.52、密着層36、37の屈折率は1.42、基板30の屈折率は1.52、SiO層の屈折率は1.47とした。従って、プライマー層が、ND膜31、32と微細構造体33、34との界面層と定義される。
以上より、本実施例においては、密着層36、37と微細構造体33、34との屈折率差は0.10であり、また基板30と密着層36、37との屈折率差は0.10、密着層36、37とSiO層との屈折率差は0.05であり、各屈折率差が0.1以下となる構成とした。
このように基板30上に作製された、密着層36、37を含むND膜31、32それぞれの端部となる周囲断面を含めた全てを覆う領域に、図5(a)UV硬化樹脂を用いた光ナノインプリント法を用い、基板両面を同時にインプリントすることで微細構造体33、34を形成した。本実施例3では微細構造体33、34が基板面に対し略平行となるように形成されているが、これに限らず、微細構造体33、34は、ND膜31、32のそれぞれの膜上と端部を含む全ての領域を覆うように形成されていればよく、これによりND膜31、32が周囲環境から受ける湿度などの影響に対してバリア効果が発揮され、光学フィルタ35として優れた耐環境性を得る事ができる。
ここで、本実施例における微細構造体33、34は、突起構造を周期的に配置したピラーアレイ状とし、少なくても可視波長領域の反射率は低減できる構造となるように、構造体は釣鐘型の形状で高さ350nmとした。
まずは、基板上のND膜31を形成した面にUV硬化樹脂を0.2μmのPTFEフィルタを介し適量滴下した後、スピンコート法により所定の膜厚となるようにND膜31の膜面及び端部を含む基板全面にUV硬化樹脂を塗工した。次に基板の表裏を変え、基板30のもう一方の面のND膜32の膜面及び端部を含む基板全面に、同様の方法でUV硬化樹脂を塗工した。その後、この基板の両面に、前述のように設計された形状を反転させたホールアレイ形状に離型処理を施した石英モールドを押し当て少しの時間この状態を保持した後、そのままの状態でUV光を照射することで、両面同時に樹脂を硬化させ、前述のような形状を持つ微細構造体33、34を作製した。このようなUV硬化樹脂は各種様々な材料を用いることができるが、本実施例では東洋合成社製PAK−01を用いた。
以上によって作製されたNDフィルタ35の分光反射率特性を(株)日立ハイテクノロジーズ社製の分光光度計U4100を用い測定した結果が図6である。可視波長領域における反射率が0.3%以下になっている。本構成により、非常に低い反射率を実現できた。
さらに、本実施例で作製されたNDフィルタに対し、温度60℃、湿度90%、1000時間の高温高湿試験を実施して、試験前後での濃度変化を確認した。結果、波長540nmにおける試験前の濃度は1.045、試験後は1.041となり、0.004の濃度変化が確認された。
また、図5(b)に示すような、微細構造体を形成する材料で、基板全体を覆うように構成した場合であっても、本実施例3と同様のプロセスにより、略同様の光学フィルタを作製することが可能である。
(実施例4)
本実施例1、及び本実施例2では、本発明の微細構造体を備えたNDフィルタについて述べたが、この他の光学フィルタにおいても、同様の効果を得ることが可能である。例えば、IR(赤外線)カットフィルタ、UV(紫外線)カットフィルタ、UVIRカットフィルタ、カラーフィルタ、蛍光フィルタ、その他のバンドパスフィルタやエッジフィルタなどの光学膜全体を覆うように、微細構造体を形成することで、耐環境性に優れた光学フィルタを得ることが可能である。
更には、微細構造体と基板との屈折率差を小さくすることにより、光学フィルタ内の基板面上での反射を低減することができ、光学膜における微細構造体との界面層と、微細構造体との屈折率差を小さくすることで、光学フィルタ内の光学膜面上での反射を低減することができる。また、微細構造体と基板、光学膜における微細構造体との界面層との屈折率差を小さくすることでフィルタを全体的に反射低減した光学フィルタを得ることができる。
(実施例5)
図7に光量絞り装置を示す。次に、本実施例1、2、3で作製したNDフィルタを備える光量絞り装置を光学装置(ビデオカメラ)に適用した実施例について図7を用いて説明する。
ビデオカメラあるいはデジタルスチルカメラ等の撮影系に使用するに適した光量絞り装置の絞りは、CCDやCMOSセンサと言った固体撮像素子への入射光量を制御するために設けられているものである。被写界が明るくなるにつれ、絞り羽根41を制御し、より小さく絞り込まれていく構造になっている。
このとき、小絞り状態時に発生する像性能の劣化に対する対策として、絞りの近傍にNDフィルタ44を配置し、被写界の明るさが同一であっても、絞りの開口をより大きくできる構造にしている。入射光がこの光量絞り装置43を通過し、固体撮像素子(不図示)に到達することで電気的な信号に変換され画像が形成される。
また、図8において、51はレンズユニット51A〜51Dを有する撮影光学系である。52はCCD等の固体撮像素子であり、撮影光学系51によって形成される光線a、bの像を受光し、電気信号に変換する。53は光学ローパスフィルタである。撮影光学系51は、図8に示したNDフィルタ54、絞り羽根55,56、地板57で構成される光量絞り装置を有している。
以上の実施例の構成によれば、解像度低下の少ないNDフィルタを提供することができる。NDフィルタ54に本実施例1で作製した微細構造体を備えたNDフィルタを用いたものは、低反射特性と耐環境性に優れていた。
これにより作製された光量絞り装置は、フィルタの反射に起因したゴーストなどの不具合を著しく低減することができる。
これに限らず、他の光学装置であっても、実施例1や実施例2、3で作製されたような光学フィルタを用いることで、フィルタの反射に起因した装置上の不具合を著しく低減でき、耐環境性を向上させることが可能である。
10、20、30.基板
11、21、31、32.光学膜
15、36、37.密着層
12、13、22、23、33、34.微細構造体
14、24、35.光学フィルタ
41.絞り羽根
42.絞り羽根支持板
43.光量絞り装置
44.NDフィルタ
51.撮影光学系
52.固体撮像素子
53.光学ローパスフィルタ
54.NDフィルタ
55、56.絞り羽根
57.地板

Claims (12)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板上に設けられた多層薄膜と、
    前記多層薄膜上に設けられた、可視光波長以下のピッチ有する微細構造体と、を備え、
    前記多層薄膜の端部は、前記微細構造体によって覆われたことを特徴とする光学フィルタ。
  2. 前記微細構造体は、樹脂材料によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
  3. 前記透明基板と前記微細構造体との屈折率差が0.1以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学フィルタ。
  4. 前記透明基板と、前記多層薄膜における前記微細構造体との界面層との屈折率差が0.1以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  5. 前記微細構造体と、前記界面層との屈折率差が0.1以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  6. 前記透明基板と前記微細構造体との界面、及び、前記界面層と前記微細構造体との界面のそれぞれには、密着層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学フィルタ。
  7. 前記密着層と、前記界面層との屈折率差が0.1以下であることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルタ。
  8. 前記密着層と、前記透明基板との屈折率差が0.1以下であることを特徴とする請求項6又は7に記載の光学フィルタ。
  9. 前記密着層と、前記微細構造体との屈折率差が0.1以下であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  10. 透明基板と、
    前記透明基板上に設けられた多層薄膜と、
    前記多層薄膜上に設けられた、可視光波長以下のピッチ有する微細構造体と、を備え、
    前記多層薄膜の端部は、前記微細構造体によって覆われたことを特徴とするNDフィルタ。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光学フィルタ、又は請求項10に記載のNDフィルタの少なくともいずれか一方を搭載して光量の調整を行うことを特徴とする光量調整装置。
  12. 請求項11に記載の光量調整装置を備えたことを特徴とする光学装置。
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