JP2018025651A - 光学素子およびそれを有する光学系、撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 900nm〜1700nmの波長帯域において反射率を低減することのできる光学素子を提供することである。【解決手段】 光学素子10は、基板1と、基板1に設けられた反射防止膜2を有する。反射防止膜2の最表層4の波長1300nmにおける屈折率は所定の範囲内の大きさとなっている。また、基板1から最表層4に隣接する層までの等価光学アドミタンスをY、真空の光学アドミタンスをY0としたとき、Y/Y0の実部と虚部は所定の条件式を満足する。【選択図】 図1
Description
本発明は、撮像装置等の光学系に用いられる光学素子に関する。
近赤外線用の撮像素子として、InGaAsセンサが知られている。InGaAsセンサは900nm〜1700nmに高い感度を有しており、監視カメラ、非破壊検査、天体観測など様々な用途に用いることが考えられている。
近赤外線を用いた撮像においてより鮮明な画像を得るためには、センサに導く光量を向上することが重要となる。そのため、光学系に用いるレンズ等の光学素子における反射率を低減して透過率を向上することが求められる。
特許文献1には、波長1200nm〜1700nmの波長帯域において反射率を0.1%以下に低減することのできる反射防止膜が記載されている。
しかしながら、InGaAsセンサのような広い帯域に高い感度を有するセンサを用いる場合、特許文献1に記載された反射防止膜よりもさらに広い波長帯域で反射率を低減することが求められる。
本発明の目的は、900nm以上1700nm以下の波長帯域において反射率を低減することのできる光学素子を提供することである。
本発明の光学素子は、基板と、前記基板に設けられた反射防止膜を有し、前記反射防止膜は複数の層を備えており、前記反射防止膜の最表層の波長1300nmにおける屈折率をnとしたとき、
1.1<n<1.4
なる条件式を満たし、前記基板から前記最表層に隣接する層までの等価光学アドミタンスをY、真空の光学アドミタンスをY0とし、Y/Y0の実部をa、虚部をbとしたとき、
波長900nmにおいて、
(a−1.3)2+(b−0.34)2≦0.382
なる条件式を満たし、波長1700nmにおいて、
(a−1.58)2+(b+0.25)2≦0.452
なる条件式を満たすことを特徴とする。
1.1<n<1.4
なる条件式を満たし、前記基板から前記最表層に隣接する層までの等価光学アドミタンスをY、真空の光学アドミタンスをY0とし、Y/Y0の実部をa、虚部をbとしたとき、
波長900nmにおいて、
(a−1.3)2+(b−0.34)2≦0.382
なる条件式を満たし、波長1700nmにおいて、
(a−1.58)2+(b+0.25)2≦0.452
なる条件式を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、900nm以上1700nm以下の波長帯域において反射率を低減することのできる光学素子を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態の光学素子10を示す概略図である。光学素子10は、基板1と、反射防止膜2を有する。基板1としてはガラスやプラスチック等を用いることができる。また、基板1の形状は平板状に限らず、レンズ等の曲率を有する形状であっても良いし、フィルム状であっても良い。なお、図1には基板1の片方の面に反射防止膜2を設けた例を図示しているが、基板1の両面にそれぞれ反射防止膜2を設けても良い。
反射防止膜2は、複数の層を有する。反射防止膜2において基板1から最も離れた位置には、最表層4が設けられている。最表層4の波長1300nmにおける屈折率nは以下の条件式(1)を満たす。
1.1<n<1.4 (1)
1.1<n<1.4 (1)
一般に、多層の反射防止膜によって光学素子の反射率を低減するためには、反射防止膜の最も空気側の層に屈折率の低い材料を用いることが好ましい。これは、反射防止膜と空気の界面における屈折率差を小さくすることで、より反射率を低減することができるためである。式(1)の上限を上回る程にnが大きい場合、900nm〜1700nmの波長帯域において反射率を十分に低減することが難しくなる。また、式(1)の下限を下回る程にnが小さい場合、最表層4の強度が低くなってしまうため好ましくない。
また、本実施形態の光学素子10では、基板1から最表層4に隣接する層3までの等価光学アドミタンスYを適切な範囲にすることにより、900nm〜1700nmの波長帯域において反射率を低減している。具体的には、真空の光学アドミタンスをY0、Y/Y0の実部をa、虚部をbとしたとき、本実施形態の光学素子10は波長900nmにおいて以下の式(2)を満たし、波長1700nmにおいて以下の式(3)を満たす。
(a−1.3)2+(b−0.34)2≦0.382 (2)
(a−1.58)2+(b+0.25)2≦0.452 (3)
(a−1.3)2+(b−0.34)2≦0.382 (2)
(a−1.58)2+(b+0.25)2≦0.452 (3)
以下に、式(1)〜(3)を満たすことにより波長900nm〜1700nmにおいて反射率を低減できる理由について説明する。
光学アドミタンスとは、媒質中の磁場強度と電場強度の比で表わされる値である。媒質の光学アドミタンスを真空の光学アドミタンスY0(=(ε0/μ0)1/2)で除した値は、媒質の屈折率と同じ値となる。また、等価光学アドミタンスとは、基板の上に薄膜を加えた系全体をそれと等価な特性を持つ1つの媒質(等価基板)に置き換えた場合の光学アドミタンスを指す。
なお、光学アドミタンスおよび等価光学アドミタンスの詳細については、文献「李正中著,株式会社アルバック訳,“光学薄膜と成膜技術”」に説明されている。以下の説明では、光学アドミタンスを「アドミタンス」、等価光学アドミタンスを「等価アドミタンス」と称する。なお、以下の説明では、特に断りがない限りY0を1とする単位系を用いて説明する。ゆえに以下の説明においては、上述したY/Y0を単にYと表記する。
まず、図2を用いて、等価アドミタンスを得る方法について説明する。等価アドミタンスは、基板1に積層された各層のアドミタンスと特性マトリクスを用いて得ることができる。
図2(a)において、反射防止膜2は合計m層で構成されている。また、反射防止膜2を構成する各層を2j(1≦j≦m)と表記する。すなわち、反射防止膜2において最も基板1に近い位置に配置されている層は層21であり、m番目の層である層2mは最表層4に相当する。また、層2jの屈折率をnj、層2jの厚みをdjと表記する。
ここで、基板1と層21について考える。基板1のアドミタンスをYtとすると、基板1と層21は以下の関係式(4)を用いることで基板1と層21と等価な特性を持つ1つの媒質に置き換えることができる。
式(4)における2行2列の行列が特性マトリクスである。式(4)におけるiは虚数単位であり、δ1は位相差である。光の波長をλとすると、δ1は以下の関係式(5)で与えられる。
δ1=2n1d1/λ (5)
δ1=2n1d1/λ (5)
ここで、C1/B1=Yt1とすると、Yt1は基板1と層21の等価アドミタンスとなる。したがって、図2(a)に示す構成は、図2(a)における基板1および層21をアドミタンスがYt1の等価基板に置き換えた構成である図2(b)の構成と等しくなる。
これをm−1回繰り返すことで、図2(a)における基板1および層2m−1までの層を、図2(c)に示すようなアドミタンスがYである等価基板に置き換えて考えることができる。このとき基板1から層2m−1までの等価アドミタンスYは、以下の式(6)で与えられるBm−1およびCm−1を用いてY=Cm−1/Bm−1と表わすことができる。
このようにして得たYは複素数であるため、実部をa、虚部をbとすると、Y=a+ibと表記することができる。このとき、a,bは共に実数である。Yを複素数平面上に図示すると、座標は(a,b)となる。なお、このときのaは、任意の単位系における基板1から層2m−1までの等価アドミタンスを真空のアドミタンスで除した値の実部と等値である。また、bは任意の単位系における基板1から層2m−1までの等価アドミタンスを真空のアドミタンスで除した値の虚部と等値である。
さらに、基板1から層2m(最表層4)までの等価アドミタンスYtmは、以下の式(7)で与えられるBmおよびCmを用いてYtm=Cm/Bmと表わすことができる。
このようにして得た基板1から層2m(最表層4)までの等価アドミタンスYtmを用いて、光学素子10と空気との界面でのフレネル係数および反射率を算出することができる。このとき、Ytmを空気の屈折率(=1)に近い値にすることで反射率を低減することができる。
式(7)より、Ytmを略1とするためにはYが複素数平面において中心((nm 2+1)/2,0)、半径(nm 2−1)/2の円(以下、理想円と称する)上または理想円の近傍に位置している必要があることがわかる。
例えば、層2m(最表層4)の屈折率nmが1.25である場合、ある波長λにおいて反射率を0%まで低減するためにはYは複素数平面において中心(1.28,0)、半径0.28の円周上に位置している必要がある。このとき、層2m(最表層4)の厚みを調節してδmをYtmが1となるような値にすることで波長λにおける反射率を0%まで低減することができる。
ここで、広い波長帯域で反射率を低減するためには、波長λを種々変化させた際の複素数平面上でのYの軌跡が、理想円上の点または理想円近傍の点の集合となっている必要がある。また、式(7)におけるδmは波長λの値に応じて変化する。
このため、波長900nm以上1700nm以下の波長帯域において反射率を低減するためには、λを900nmから1700nmまで変化させたときのYの軌跡の始点と終点を適切に定める必要がある。式(2)および式(3)は、波長の変化によるδmの変化および式(1)の範囲を鑑みて、900nm以上1700nm以下の波長帯域において十分に反射率を低減することのできるY(任意の単位系におけるY/Y0)の範囲を見出したものである。
式(2)は、波長を900nmから1700nmまで変化させた際の複素平面上におけるYの軌跡の始点が、理想円上または理想円の近傍にあることを表わしている。また、上述した式(3)は、波長を900nmから1700nmまで変化させた際の複素平面上におけるYの軌跡の終点が、理想円上または理想円の近傍にあることを表わしている。
このようにYの軌跡の始点が式(2)を満たし、終点が式(3)を満たすようにすることで、式(1)を満たす最表層4を設けた際のYtmを波長900nmから1700nmにわたって1に近い値にすることができる。これによって、波長900nm以上1700nm以下の波長帯域において反射率を低減することができる。
反対に、Yが式(2)の上限または式(3)の上限を満たさない場合、最表層4を設けたとしても波長900nm〜1700nmにわたって反射率を十分に低減することが難しくなる。
なお、式(2)は、好ましくは以下の式(2a)の範囲、より好ましくは以下の(2b)の範囲にすると良い。
(a−1.27)2+(b−0.28)2≦0.32 (2a)
(a−1.26)2+(b−0.25)2≦0.252 (2b)
(a−1.27)2+(b−0.28)2≦0.32 (2a)
(a−1.26)2+(b−0.25)2≦0.252 (2b)
これにより、900nm〜1700nmの波長帯域における反射率をより低減することができる。
また、式(3)は好ましくは以下の式(2a)の範囲、より好ましくは以下の(3b)の範囲にすると良い。
(a−1.46)2+(b+0.22)2≦0.262 (3a)
(a−1.40)2+(b+0.20)2≦0.192 (3b)
(a−1.46)2+(b+0.22)2≦0.262 (3a)
(a−1.40)2+(b+0.20)2≦0.192 (3b)
これにより、900nm〜1700nmの波長帯域における反射率をより低減することができる。
また、波長900nm以上1700nm以下の全ての波長に対して以下の式(8)と式(9)と式(10)のうち少なくとも1つを満足していることが好ましい。
(a−1.3)2+(b−0.34)2≦0.382 (8)
(a−1.48)2+b2≦0.482 (9)
(a−1.58)2+(b+0.25)2≦0.452 (10)
(a−1.3)2+(b−0.34)2≦0.382 (8)
(a−1.48)2+b2≦0.482 (9)
(a−1.58)2+(b+0.25)2≦0.452 (10)
式(8)から(10)は、Yの波長900nmから1700nmまでの軌跡の範囲を規定するものである。Yの波長900nmから1700nmまでの軌跡が式(8)〜式(10)のいずれかの範囲に属すようにすることで、波長900nmから1700nmまでの波長帯域においてYtmをより1に近づけることができる。結果として、光学素子10の反射率をより低減することができる。
なお、より反射率を低減するためには、式(8)は以下の式(8a)の範囲とすることが好ましく、以下の式(8b)の範囲とすることがより好ましい。
(a−1.27)2+(b−0.28)2≦0.32 (8a)
(a−1.26)2+(b−0.25)2≦0.252 (8b)
(a−1.27)2+(b−0.28)2≦0.32 (8a)
(a−1.26)2+(b−0.25)2≦0.252 (8b)
なお、より反射率を低減するためには、式(9)は以下の式(9a)の範囲とすることが好ましく、以下の式(9b)の範囲とすることがより好ましい。
(a−1.41)2+b2≦0.412 (9a)
(a−1.35)2+b2≦0.352 (9b)
(a−1.41)2+b2≦0.412 (9a)
(a−1.35)2+b2≦0.352 (9b)
なお、より反射率を低減するためには、式(10)は以下の式(10a)の範囲とすることが好ましく、以下の式(10b)の範囲とすることがより好ましい。
(a−1.46)2+(b+0.22)2≦0.262 (10a)
(a−1.40)2+(b+0.20)2≦0.192 (10b)
(a−1.46)2+(b+0.22)2≦0.262 (10a)
(a−1.40)2+(b+0.20)2≦0.192 (10b)
なお、最表層4の厚みdm[nm]は、以下の条件式(11)を満たすことが好ましい。
200≦dm≦300 (11)
200≦dm≦300 (11)
一般に、薄膜干渉によって波長λの光の反射率を低減する際、薄膜の光学厚みをλ/4としたときに反射率が最小となる。式(11)は、反射率を低減したい波長帯域(900nm〜1700nm)と式(1)で規定される最表層の屈折率を勘案して、最表層4の厚みとしてより好ましい範囲を規定したものである。最表層4の厚みを式(11)の範囲とすることで900nm以上1700nm以下の波長帯域における反射率をより低減することができる。
なお、反射防止膜2を構成する層の数を増すほどに反射率をより低減することができる。このため、光学素子10において反射率をより低減するためには反射防止膜2は6層以上の層を有することが好ましい。
また、反射防止膜2において最表層4を除いた層である層21から層2m−1のうち、最も屈折率の高い層の屈折率をnH、最も屈折率の低層の屈折率をnLとしたとき、nHとnLの差はある程度大きい方が好ましい。このため、光学素子10は以下の条件式(12)を満足することが好ましい。
0.4≦nH−nL≦0.9 (12)
0.4≦nH−nL≦0.9 (12)
式(12)を満足することで反射率をより低減することができる。
次に、反射防止膜2を形成する材料について説明する。
最表層4は、上述した式(1)を満たす屈折率を有していれば良い。式(1)を満たす材料としては、例えばフッ化マグネシウム(MgF2)やフッ素樹脂等がある。また、内部に空隙を含む層(以下、中空層と称する)を用いることで、更に屈折率の低い層を得ることができる。これは、空隙に含まれる空気によって中空層の実効的な屈折率が減少するためである。
最表層4として中空層を用いる場合、フッ化マグネシウムまたはシリカ(SiO2)を含む微粒子を結合して中空層を形成することが好ましい。フッ化マグネシウムやシリカは屈折率の小さい材料であるため、中空膜を形成するに際して過度に空隙を増やさなくても実効的な屈折率を小さくすることができるためである。
微粒子の構造としては中空粒子であっても良いし中実粒子であっても良い。また、多孔質粒子であっても良い。ただし、好ましくは微粒子の形状は鎖状形状であると良い。鎖状形状の微粒子とは、複数の中実の粒子が鎖状に連結して構成されている微粒子である。鎖状形状の微粒子を用いて中空層を形成することにより、空隙を設けつつ物理的な強度を向上することができるためである。
また、最表層4として中空層を用いる場合、微粒子同士をバインダにより結合して中空層を構成することが好ましい。これによって微粒子同士の密着力を向上することができ、中空層の物理的な強度を向上することができる。
次に、光学素子10を製造する方法について説明する。
反射防止膜2において最表層4を除く層は真空蒸着やスパッタリングによって形成することができる。反射防止膜2において最表層4を除く層の屈折率や厚みを調整することにより、式(2)および(3)を満足させることができる。また、最表層4としてフッ化マグネシウム等からなる空隙を含まない層を用いる場合には、最表層4を除く層と同様に真空蒸着やスパッタリングによって最表層4を形成することができる。
最表層4として中空層を用いる場合には、ゾルゲル法を用いて最表層4を形成すれば良い。真空蒸着やスパッタリングを用いて基板1に最表層4を除く層を形成した後、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法などを用いて中空層の原料液を塗布する。その後、ホットプレートや電気炉を用いて乾燥することで内部に空隙を含む中空層を得ることができる。
次に、本発明の光学素子に関する具体的な実施例について説明する。なお、以下で説明する実施例1〜26の光学素子は全て図1に示すように基板1に反射防止膜2が設けられた構成となっている。実施例1〜26は、図1に示す光学素子10において、反射防止膜2を構成する各層の層数、屈折率、厚みおよび基板の屈折率を種々変化させた例である。
[実施例1〜3]
実施例1〜3において、反射防止膜2は合計7層で構成されている。表1に実施例1〜3における光学素子10の構成を示す。最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を、基板1に近い層から順に第1層〜第6層としている。
実施例1〜3において、反射防止膜2は合計7層で構成されている。表1に実施例1〜3における光学素子10の構成を示す。最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を、基板1に近い層から順に第1層〜第6層としている。
なお、最表層4はSiO2を含む中空層となっている。また、表1に示す屈折率の値は全て波長1300nmに対する値である。これらは以降の実施例においても同様である。
最表層4の屈折率nは実施例1〜3のそれぞれにおいて1.25である。また、基板1の屈折率nsは実施例1において1.50、実施例2において1.80、実施例3において2.10である。また、各実施例において各層の厚みはそれぞれ異なっている。
Yの複素数平面における波長に対する変化を図4に示す。図3の縦軸は虚数軸であり、横軸は実数軸である。すなわち、図3において縦軸はYの虚部を表わしており、横軸はYの実部を表わしている。
また、図3において式(2)の上限値を破線で、式(3)の上限値を一点鎖線で示している。さらに、波長900nmにおけるYを三角印、波長1700nmにおけるYを丸印で示している。三角印および丸印の色は各実施例に対応しており、実施例1は黒、実施例2は白、実施例3は灰色で示している。
図3より、実施例1〜3のそれぞれにおいて、三角印は式(2)の範囲内の値であり、丸印は式(3)の範囲内の値であることがわかる。すなわち、実施例1〜3はそれぞれ式(2)および式(3)を満たしている。また、三角印と丸印を結ぶ各線は、それぞれの実施例において入射光の波長を900nmから1700nmまで変化させたときのYの変化を表わしている。
図4に、実施例1〜3のそれぞれの光学素子に入射角度0度で光が入射した際の反射率の波長依存性を示す。図4において、実線は実施例1、点線は実施例2、破線は実施例3の反射率を示している。図4に示すように実施例1〜3のそれぞれの光学素子において、900nmから1700nmまでの波長帯域で反射率を0.5%以下に低減することができている。
[実施例4〜6]
実施例4〜6において、反射防止膜2は実施例1〜3と異なり合計8層で構成されている。表2に実施例4〜6における光学素子10の構成を示す。最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を、基板1に近い層から順に第1層〜第7層としている。
実施例4〜6において、反射防止膜2は実施例1〜3と異なり合計8層で構成されている。表2に実施例4〜6における光学素子10の構成を示す。最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を、基板1に近い層から順に第1層〜第7層としている。
実施例1〜3と同様に、最表層4の屈折率nは実施例4〜6のそれぞれにおいて1.25である。また、基板1の屈折率nsは実施例4において1.60、実施例5において1.90、実施例6において2.10である。また、各実施例において各層の厚みはそれぞれ異なっている。
Yの複素数平面における波長に対する変化を図5に示す。図5において縦軸はYの虚部を表わしており、横軸はYの実部を表わしている。
また、図5において式(2)の上限値を破線で、式(3)の上限値を一点鎖線で示している。さらに、波長900nmにおけるYを三角印、波長1700nmにおけるYを丸印で示している。三角印および丸印の色は各実施例に対応しており、実施例4は黒、実施例5は白、実施例6は灰色で示している。
図5より、実施例4〜6のそれぞれにおいて、三角印は式(2)の範囲内の値であり、丸印は式(3)の範囲内の値であることがわかる。すなわち、実施例4〜6はそれぞれ式(2)および式(3)を満たしている。また、三角印と丸印を結ぶ各線は、それぞれの実施例において入射光の波長を900nmから1700nmまで変化させたときのYの変化を表わしている。
図6に、実施例4〜6のそれぞれの光学素子に入射角度0度で光が入射した際の反射率の波長依存性を示す。図6において、実線は実施例4、点線は実施例5、破線は実施例6の反射率を示している。図6に示すように実施例4〜6のそれぞれの光学素子において、900nmから1700nmまでの波長帯域で反射率を0.5%以下に低減することができている。
[実施例7〜10]
実施例7〜10において、反射防止膜2は実施例1〜6と異なり合計6層で構成されている。表3に実施例7〜10における光学素子10の構成を示す。最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を、基板1に近い層から順に第1層〜第5層としている。
実施例7〜10において、反射防止膜2は実施例1〜6と異なり合計6層で構成されている。表3に実施例7〜10における光学素子10の構成を示す。最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を、基板1に近い層から順に第1層〜第5層としている。
実施例4〜6と同様に、最表層4の屈折率nは実施例7〜10のそれぞれにおいて1.25である。また、基板1の屈折率nsは実施例7において1.50、実施例8において1.70、実施例9において1.90、実施例10において2.10である。また、各実施例において各層の厚みはそれぞれ異なっている。
Yの複素数平面における波長に対する変化を図7に示す。図7において縦軸はYの虚部を表わしており、横軸はYの実部を表わしている。
また、図7において式(2)の上限値を破線で、式(3)の上限値を一点鎖線で示している。さらに、波長900nmにおけるYを三角印、波長1700nmにおけるYを丸印で示している。三角印および丸印の色は各実施例に対応しており、実施例7は黒、実施例8は白、実施例9は濃灰色、実施例10は薄灰色で示している。
図7より、実施例7〜10のそれぞれにおいて、三角印は式(2)の範囲内の値であり、丸印は式(3)の範囲内の値であることがわかる。すなわち、実施例7〜10はそれぞれ式(2)および式(3)を満たしている。また、三角印と丸印を結ぶ各線は、それぞれの実施例において入射光の波長を900nmから1700nmまで変化させたときのYの変化を表わしている。
図8に、実施例7〜10のそれぞれの光学素子に入射角度0度で光が入射した際の反射率の波長依存性を示す。図7において、黒の実線は実施例7、黒の点線は実施例8、黒の破線は実施例9、灰色の破線は実施例10の反射率を示している。図8に示すように実施例7〜10のそれぞれの光学素子において、900nmから1700nmまでの波長帯域で反射率を0.5%以下に低減することができている。
[実施例11〜14]
実施例11〜14において、反射防止膜2は合計7層で構成されている。実施例11〜14は、実施例1〜10と最表層4の屈折率が異なっている。表4に実施例11、12における光学素子10の構成を、表5に実施例13、14における光学素子10の構成を示す。表4、5の各表において、最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を、基板1に近い層から順に第1層〜第6層としている。
実施例11〜14において、反射防止膜2は合計7層で構成されている。実施例11〜14は、実施例1〜10と最表層4の屈折率が異なっている。表4に実施例11、12における光学素子10の構成を、表5に実施例13、14における光学素子10の構成を示す。表4、5の各表において、最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を、基板1に近い層から順に第1層〜第6層としている。
実施例11、12のそれぞれにおいて、最表層4の屈折率nは1.15である。また、実施例13、14のそれぞれにおいて、最表層4の屈折率nは1.20である。基板1の屈折率nsは実施例11において1.50、実施例12において2.00、実施例13において1.60、実施例14において1.90である。また、各実施例において各層の厚みはそれぞれ異なっている。
基板1から第6層までのYの複素数平面における波長に対する変化を図9に示す。図9において縦軸はYの虚部を表わしており、横軸はYの実部を表わしている。
また、図9において式(2)の上限値を破線で、式(3)の上限値を一点鎖線で示している。さらに、波長900nmにおけるYを三角印、波長1700nmにおけるYを丸印で示している。三角印および丸印の色は各実施例に対応しており、実施例11は黒、実施例12は白、実施例13は濃灰色、実施例14は薄灰色で示している。
図9より、実施例11〜14のそれぞれにおいて、三角印は式(2)の範囲内の値であり、丸印は式(3)の範囲内の値であることがわかる。すなわち、実施例11〜14はそれぞれ式(2)および式(3)を満たしている。また、三角印と丸印を結ぶ各線は、それぞれの実施例において入射光の波長を900nmから1700nmまで変化させたときのYの変化を表わしている。
図10に、実施例11〜14のそれぞれの光学素子に入射角度0度で光が入射した際の反射率の波長依存性を示す。図10において、黒の実線は実施例11、黒の点線は実施例12、黒の破線は実施例13、灰色の破線は実施例14の反射率を示している。図10に示すように実施例11〜14のそれぞれの光学素子において、900nmから1700nmまでの波長帯域で反射率を0.5%以下に低減することができている。
[実施例15〜18]
実施例15〜18において、反射防止膜2は合計7層で構成されている。実施例15〜18は、実施例1〜14と最表層4の屈折率が異なっている。表6に実施例15、16における光学素子10の構成を、表7に実施例17、18における光学素子10の構成を示す。表6、7の各表において、最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を基板1に近い層から順に第1層〜第6層としている。
実施例15〜18において、反射防止膜2は合計7層で構成されている。実施例15〜18は、実施例1〜14と最表層4の屈折率が異なっている。表6に実施例15、16における光学素子10の構成を、表7に実施例17、18における光学素子10の構成を示す。表6、7の各表において、最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を基板1に近い層から順に第1層〜第6層としている。
実施例15、16のそれぞれにおいて、最表層4の屈折率nは1.30である。また、実施例17、18のそれぞれにおいて、最表層4の屈折率nは1.38である。基板1の屈折率nsは実施例15において1.50、実施例16において2.00、実施例17において1.50、実施例18において2.10である。また、各実施例において各層の厚みはそれぞれ異なっている。
基板1から第6層までのYの複素数平面における波長に対する変化を図11に示す。図11において縦軸はYの虚部を表わしており、横軸はYの実部を表わしている。
また、図11において式(2)の上限値を破線で、式(3)の上限値を一点鎖線で示している。さらに、波長900nmにおけるYを三角印、波長1700nmにおけるYを丸印で示している。三角印および丸印の色は各実施例に対応しており、実施例15は黒、実施例16は白、実施例17は濃灰色、実施例18は薄灰色で示している。
図11より、実施例15〜18のそれぞれにおいて、三角印は式(2)の範囲内の値であり、丸印は式(3)の範囲内の値であることがわかる。すなわち、実施例15〜18はそれぞれ式(2)および式(3)を満たしている。また、三角印と丸印を結ぶ各線は、それぞれの実施例において入射光の波長を900nmから1700nmまで変化させたときのYの変化を表わしている。
図12に、実施例15〜18のそれぞれの光学素子に入射角度0度で光が入射した際の反射率の波長依存性を示す。図12において、黒の実線は実施例15、黒の点線は実施例16、黒の破線は実施例17、灰色の破線は実施例18の反射率を示している。図12に示すように実施例15〜18のそれぞれの光学素子において、900nmから1700nmまでの波長帯域で反射率を0.5%以下に低減することができている。
[実施例19〜22]
実施例19、21、22において、反射防止膜2は合計6層で構成されている。実施例20において、反射防止膜2は合計7層で構成されている。表8に実施例19、20における光学素子10の構成を、表9に実施例21、22における光学素子10の構成を示す。表8、9の各表において、最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を基板1に近い層から順に第1層〜第6層としている。
実施例19、21、22において、反射防止膜2は合計6層で構成されている。実施例20において、反射防止膜2は合計7層で構成されている。表8に実施例19、20における光学素子10の構成を、表9に実施例21、22における光学素子10の構成を示す。表8、9の各表において、最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を基板1に近い層から順に第1層〜第6層としている。
実施例19、20のそれぞれにおいて、最表層4の屈折率nは1.15である。また、実施例21、22のそれぞれにおいて、最表層4の屈折率nは1.20である。基板1の屈折率nsは実施例19において1.60、実施例20において2.00、実施例21において1.70、実施例22において1.80である。また、各実施例において各層の厚みはそれぞれ異なっている。
Yの複素数平面における波長に対する変化を図13に示す。図13において縦軸はYの虚部を表わしており、横軸はYの実部を表わしている。
また、図13において式(2)の上限値を破線で、式(3)の上限値を一点鎖線で示している。さらに、波長900nmにおけるYを三角印、波長1700nmにおけるYを丸印で示している。三角印および丸印の色は各実施例に対応しており、実施例19は黒、実施例20は白、実施例21は濃灰色、実施例22は薄灰色で示している。
図14より、実施例19〜22のそれぞれにおいて、三角印は式(2)の範囲内の値であり、丸印は式(3)の範囲内の値であることがわかる。すなわち、実施例19〜22はそれぞれ式(2)および式(3)を満たしている。また、三角印と丸印を結ぶ各線は、それぞれの実施例において入射光の波長を900nmから1700nmまで変化させたときのYの変化を表わしている。
図14に、実施例19〜22のそれぞれの光学素子に入射角度0度で光が入射した際の反射率の波長依存性を示す。図14において、黒の実線は実施例19、黒の点線は実施例20、黒の破線は実施例21、灰色の破線は実施例22の反射率を示している。図14に示すように実施例19〜22のそれぞれの光学素子において、900nmから1700nmまでの波長帯域で反射率を0.5%以下に低減することができている。
[実施例23〜26]
実施例23、24のそれぞれにおいて、反射防止膜2は合計6層で構成されている。また、実施例25、26のそれぞれにおいて、反射防止膜2は合計8層で構成されている。表10に実施例23、24における光学素子10の構成を、表11に実施例25、26における光学素子10の構成を示す。
実施例23、24のそれぞれにおいて、反射防止膜2は合計6層で構成されている。また、実施例25、26のそれぞれにおいて、反射防止膜2は合計8層で構成されている。表10に実施例23、24における光学素子10の構成を、表11に実施例25、26における光学素子10の構成を示す。
表10において、最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を基板1に近い層から順に第1層〜第5層としている。また、表11において、最表層4を除いた反射防止膜2を構成する各層を基板1に近い層から順に第1層〜第7層としている。
実施例23、24のそれぞれにおいて、最表層4の屈折率nは1.30である。また、実施例25、26のそれぞれにおいて、最表層4の屈折率nは1.38である。基板1の屈折率nsは実施例23において1.70、実施例24において2.10、実施例25において1.80、実施例26において2.00である。また、各実施例において各層の厚みはそれぞれ異なっている。
Yの複素数平面における波長に対する変化を図15に示す。図15において縦軸はYの虚部を表わしており、横軸はYの実部を表わしている。
また、図15において式(2)の上限値を破線で、式(3)の上限値を一点鎖線で示している。さらに、波長900nmにおけるYを三角印、波長1700nmにおけるYを丸印で示している。三角印および丸印の色は各実施例に対応しており、実施例23は黒、実施例24は白、実施例25は濃灰色、実施例26は薄灰色で示している。
図15より、実施例23〜26のそれぞれにおいて、三角印は式(2)の範囲内の値であり、丸印は式(3)の範囲内の値であることがわかる。すなわち、実施例23〜26はそれぞれ式(2)および式(3)を満たしている。また、三角印と丸印を結ぶ各線は、それぞれの実施例において入射光の波長を900nmから1700nmまで変化させたときのYの変化を表わしている。
図16に、実施例23〜26のそれぞれの光学素子に入射角度0度で光が入射した際の反射率の波長依存性を示す。図16において、黒の実線は実施例23、黒の点線は実施例24、黒の破線は実施例25、灰色の破線は実施例26の反射率を示している。図16に示すように実施例23〜26のそれぞれの光学素子において、900nmから1700nmまでの波長帯域で反射率を0.5%以下に低減することができている。
以上の実施例1〜26で説明したように、基板1の屈折率を種々変更したとしても、式(1)を満たす最表層4を備え、式(2)および式(3)を満たす反射防止膜6を設けることで900nm〜1700nmにおける反射率を低減できることがわかる。
[光学系]
次に、本発明の実施形態としての光学系について説明する。
次に、本発明の実施形態としての光学系について説明する。
図17に光学系100を示す。光学系100は、複数の光学素子G101〜G111を有している。光学系100において、光学素子G102の物体側の面には、実施例1乃至26のいずれかで述べた反射防止膜2が設けられている。また、図17において102は絞り、103は結像面を表している。
光学系100に入射した光が、光学系を構成する各光学素子と空気との界面において大きく反射される場合、結像面103に導かれる光量が減少してしまう。一方光学素子G102の物体側の面は、実施例1乃至26で述べたように、反射率が低くなっている。このため、光学系100が結像面103に導く光量を向上することができる。
なお、光学素子G102に反射防止膜2を設けた例について説明したが、他の光学素子に反射防止膜2を設けても良い。また、複数の光学素子に反射防止膜2を設けても良い。
なお、図17に示した光学系は一例である。本発明は図17に例示した光学系に限らず、様々な光学系に適用することができる。また、光学系としては、後述する撮像装置としての監視カメラに限らず、天体観測や非破壊検査など様々な用途に用いる光学系に本発明を適用することができる。
[撮像装置]
次に本発明の実施形態としての撮像装置について説明する。
次に本発明の実施形態としての撮像装置について説明する。
図18は、撮像装置としての監視カメラ300である。監視カメラ300は上述した光学系100を有する。また、光学系100の結像面103にはInGaAsセンサなどの近赤外線に対して感度を有する撮像素子303が配置される。
監視カメラ300が光学系100を有することでより多くの光を撮像素子に導くことができ、高品位な画像を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
10 光学素子
2 反射防止膜
4 最表層
2 反射防止膜
4 最表層
Claims (11)
- 基板と、前記基板に設けられた反射防止膜を有し、
前記反射防止膜は複数の層を備えており、
前記反射防止膜の最表層の波長1300nmにおける屈折率をnとしたとき、
1.1<n<1.4
なる条件式を満たし、
前記基板から前記最表層に隣接する層までの等価光学アドミタンスをY、真空の光学アドミタンスをY0とし、Y/Y0の実部をa、虚部をbとしたとき、
波長900nmにおいて、
(a−1.3)2+(b−0.34)2≦0.382
なる条件式を満たし、波長1700nmにおいて、
(a−1.58)2+(b+0.25)2≦0.452
なる条件式を満たすことを特徴とする光学素子。 - 波長900nm以上1700nm以下の全ての波長に対して、
(a−1.3)2+(b−0.34)2≦0.382
なる条件式と、
(a−1.48)2+b2≦0.482
なる条件式と、
(a−1.58)2+(b+0.25)2≦0.452
なる条件式の少なくとも1つを満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。 - 前記最表層の厚みをdm[nm]としたとき、
200≦dm≦300
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子。 - 前記反射防止膜は、6層以上の層を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記反射防止膜において、最も屈折率の高い層の屈折率をnH、前記最表層を除く層のうち最も屈折率の低い層の屈折率をnLとしたとき、
0.4≦nH−nL≦0.9
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学素子。 - 前記最表層は内部に空隙を含む層であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記最表層はシリカまたはフッ化マグネシウムを含んでいることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記最表層は微粒子と、前記微粒子同士を結合するバインダを含んでいることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学素子。
- 複数の光学素子を有し、前記複数の光学素子のうち少なくとも1つは請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光学素子であることを特徴とする光学系。
- 撮像素子と、請求項9に記載の光学系を有することを特徴とする撮像装置。
- 前記撮像素子はInGaAsセンサであることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
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JP2016156965A JP2018025651A (ja) | 2016-08-09 | 2016-08-09 | 光学素子およびそれを有する光学系、撮像装置 |
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