JP2017044394A - 伝熱管の保護プロテクタ、これを備えたボイラ、および伝熱管の保護プロテクタ追設方法 - Google Patents

伝熱管の保護プロテクタ、これを備えたボイラ、および伝熱管の保護プロテクタ追設方法 Download PDF

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健朗 篠原
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Abstract

【課題】簡素な構造により、燃焼排ガス通路内に設置された熱交換器の伝熱管を、燃焼排ガスの吹き付けによる摩耗や腐食等から保護する。
【解決手段】保護プロテクタ12Aは、伝熱管10の燃焼排ガス通路上流側に面する表面を長手軸方向に沿って覆い、その各々の間に膨張許容隙間Eを介して配置された複数の主プロテクタ12aと、これら主プロテクタ12a間の膨張許容隙間Eの部分を燃焼排ガスの流通方向上流側から覆う中間プロテクタ12bとを備えている。中間プロテクタ12bの長手軸方向の一端は、膨張許容隙間Eを介して対向する2つの主プロテクタ12aの少なくとも一方の端部外周面に対して長手軸方向に摺動可能に被装されている。中間プロテクタ12bの長手軸方向の一端は主プロテクタ12aの端部と接続した接続体となり、該中間プロテクタ12bの他端は、対向する主プロテクタ12aの端部外周面に対して長手軸方向に摺動可能に被装される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ボイラの燃焼排ガス流通部に設置される熱交換器における伝熱管の保護プロテクタ、これを備えたボイラ、および伝熱管の保護プロテクタ追設方法に関するものである。
石炭を燃料として燃焼させる石炭焚きボイラでは、石炭の燃焼により生成される溶融灰分は、燃焼排ガスがボイラ給水と伝熱により温度の低下した領域では、固形灰分(フライアッシュ)となって燃焼排ガスと共に煙道を高速で流れ、この固形灰分が煙道内に設置されている過熱器や節炭器(エコノマイザ)等の熱交換器の伝熱管に衝突して伝熱管の表面を摩耗させることがあり、所謂アッシュエロージョンと呼ばれる摩耗が発生する。また、石炭燃料の燃焼排ガス中には、硫黄酸化物(SOx)等の腐食成分が含まれていることがあり、伝熱管に灰分が堆積すると伝熱管が腐食する懸念がある。
このような伝熱管の摩耗や腐食を抑制するべく、特許文献1,2に開示されている伝熱管の保護構造のように、伝熱管の煙道上流側の面(燃焼排ガスが吹き付けられる側の面)に、プロテクタと呼ばれる半円筒状の板部材を装着して伝熱管を保護する構造が知られている。
このプロテクタは、高温な燃焼排ガスに晒されることによって伝熱管よりも温度が上昇するために、伝熱管よりも大きな熱伸びを起こす。このため、プロテクタは伝熱管の軸方向(長手方向)に沿って複数に分割して設けられ、その各々が金属バンド等によって伝熱管に対し軸方向に摺動可能に固定され、これら複数のプロテクタの間には熱膨張を許容する隙間が設けられている。
特公平2−32522号公報 特開昭61−173006号公報
しかしながら、このように複数のプロテクタの隣接部に熱膨張を許容する隙間が設けられているため、この隣接部では伝熱管の表面が燃焼排ガスに晒されて前述の摩耗や腐食が発生する虞が残存していた。
また、熱交換器と煙道壁面との間の隙間においては、熱交換器の伝熱管群の間よりも通過ガス流路の圧力損失が少なく、燃焼排ガスの通過量が多くなるために燃焼排ガスの流速が増加する傾向があり、伝熱管群が煙道壁面に面する部分においては、より確実に伝熱管を燃焼排ガスとの衝突による摩耗や腐食から保護する必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構造により、煙道内に設置された熱交換器の伝熱管を、燃焼排ガスの吹き付けによる摩耗や腐食等から保護することのできる伝熱管の保護プロテクタ、これを備えたボイラ、および伝熱管の保護プロテクタ追設方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用する。
即ち、本発明の第1態様に係る伝熱管の保護プロテクタは、ボイラの内部に設置される熱交換器の伝熱管を、燃焼排ガスによる摩耗から保護する保護プロテクタであり、前記伝熱管の、前記燃焼排ガスの流通方向上流側に面する表面を長手軸方向に沿って覆い、その各々の間に膨張許容隙間を介して配置された複数の主プロテクタと、複数の前記主プロテクタの間に介在する前記膨張許容隙間の部分を前記燃焼排ガスの流通方向上流側から覆う中間プロテクタと、を備え、前記中間プロテクタの長手軸方向の一端は、前記膨張許容隙間を介して対向する2つの前記主プロテクタの少なくとも一方の端部外周面に対して長手軸方向に摺動可能に被装されることを特徴とする。
上記の伝熱管の保護プロテクタによれば、複数の主プロテクタと、これら複数の主プロテクタの隣接部を覆うように被装された中間プロテクタとによって伝熱管の燃焼排ガスの流通方向上流側に面する表面全体が覆われる。これにより、燃焼排ガスが伝熱管に直接吹き付けられることによる伝熱管の摩耗や腐食等が回避され、伝熱管が保護される。
複数の主プロテクタの隣接部に設けられた膨張許容隙間の部分が中間プロテクタに覆われるため、膨張許容隙間の部分では伝熱管の燃焼排ガスの流通方向上流側に面する表面が燃焼排ガスに晒されない。このため、従来の課題であった複数の主プロテクタの隣接部において伝熱管の表面に摩耗や腐食が発生することを効果的に抑制することができる。
中間プロテクタの少なくとも一端は、該中間プロテクタが覆う2つの主プロテクタの一方の端部外周面に対して摺動可能である。このため、一方および他方の主プロテクタが熱膨張して長手軸方向に伸び縮みしても、その動きが主プロテクタと中間プロテクタとの相対摺動によって吸収される。したがって、熱膨張に伴う応力が主プロテクタや中間プロテクタに加わってこれらを破損させる懸念がない。
上記構成において、前記中間プロテクタの長手軸方向の一端は、該中間プロテクタが覆う一方の前記主プロテクタの端部と接続した接続体となり、該中間プロテクタの他端は、他方の前記主プロテクタの端部外周面に対して長手軸方向に摺動可能に被装されるようにしてもよい。
上記構成によれば、主プロテクタと中間プロテクタとを一体化した接続体を連続的に伝熱管に設けることにより、主プロテクタの熱伸びを許容する構造としながら、主プロテクタと中間プロテクタの位置関係を保持して、伝熱管への取り付けを容易にすることができる。
上記構成において、前記膨張許容隙間は、一方の前記主プロテクタが前記伝熱管との熱膨張差による位置変位に対して、隣接する他方の前記主プロテクタと接触しない大きさに設定されることが望ましい。これにより、主プロテクタが熱膨張して長手軸方向に延びた時に、隣接する他の主プロテクタに干渉して破損、脱落することが防止される。
上記構成において、前記保護プロテクタは、前記伝熱管よりも耐摩耗性に優れる材料で形成されていることが望ましい。これにより、燃焼排ガス中に含まれる固形灰分との衝突による耐摩耗性が向上し、長期に亘って伝熱管を摩耗や腐食から保護することができる。
上記構成において、前記主プロテクタおよび前記中間プロテクタは、前記伝熱管における前記燃焼排ガスの流通方向上流側の面を外周に沿って半円筒状に覆う形状であることが好ましい。
これによれば、主プロテクタおよび中間プロテクタが伝熱管の燃焼排ガス流通方向上流側の面を覆う半円筒状に形成されるため、燃焼排ガスの流れを阻害しにくくなり、主プロテクタおよび中間プロテクタを追加設置することによる熱交換器を通過する燃焼排ガスの圧力損失の増加を抑制できるとともに、燃焼排ガス流れが伝熱管に直接に接触する範囲を覆い、伝熱管を摩耗や腐食から保護することが出来る。また、主プロテクタおよび中間プロテクタの表面に固形灰分が堆積することを抑制することができる。
上記構成において、前記主プロテクタは、固定バンドにより、前記伝熱管に対して長手軸方向に摺動可能に取り付けられるようにしてもよい。本構成によれば、簡素な構成によって伝熱管に対する主プロテクタの熱伸びを許容し、破損や脱落を防止することができる。
上記構成において、前記主プロテクタと前記中間プロテクタとが接続された前記接続体の長手軸方向の一箇所を、前記伝熱管の外周面に対して嵌合させて固定するプロテクタ取着部をさらに設けてもよい。
このプロテクタ取着部により、主プロテクタと中間プロテクタとが一体化された接続体の長手軸方向の一箇所が伝熱管の表面に対して位置決めされる。このため、上記接続体が伝熱管の軸方向および周方向にずれることを防止することができる。このプロテクタ取着部は、主プロテクタと中間プロテクタとの接続体1本あたりにつき1つずつ設けられるため、主プロテクタや中間プロテクタの熱伸びを許容することができる。したがって、主プロテクタおよび中間プロテクタの伝熱管への固定と、熱膨張の許容とを両立させることができる。
前記プロテクタ取着部は、前記接続体1本あたりに1つ設けられた位置決め穴と、前記伝熱管の表面に設けられて前記位置決め穴に嵌合される位置決め突起と、を備えてなるものとしてもよい。これにより、プロテクタ取着部の構成を簡素にするとともに、主プロテクタと中間プロテクタとが一体化された接続体が伝熱管に対して熱伸びすることを許容し、破損や脱落を防止することができる。
上記構成において、複数の前記伝熱管が面状に配列された伝熱管パネルにおける前記伝熱管の長手軸方向両端部を覆う端部プロテクタをさらに備え、前記端部プロテクタは、前記伝熱管パネルにおける前記伝熱管の長手軸方向両端部における前記燃焼排ガスの流通方向上流側の面を長手軸方向に沿って覆う上流側プロテクタ部と、前記上流側プロテクタ部から前記伝熱管パネルの両面に沿って前記燃焼排ガスの流通方向下流側に延びる表裏一対の横プロテクタ部と、前記横プロテクタ部の、前記伝熱管パネルにおける前記伝熱管の長手軸方向両端側の外端部同士を繋ぐ縦プロテクタ部と、を備えるようにしてもよい。
このような端部プロテクタを設けることにより、伝熱管パネルにおける伝熱管の直線部長手軸方向の両端部を全体的に覆って防護することができる。このため、燃焼排ガス通路で燃焼排ガスが流れ易く流速が増加する領域を流れる燃焼排ガスが伝熱管に直接吹き付けられることによる伝熱管の摩耗や腐食等がさらに抑制され、伝熱管を一層良好に保護することができる。
前記端部プロテクタは、前記伝熱管パネルに対して前記燃焼排ガスの流通方向上流側に引き抜き可能なように、前記燃焼排ガスの流通方向下流側に開放部を設けてもよい。
上記構成によれば、端部プロテクタの燃焼排ガス流通方向下流側が開放されているため、熱交換器のメンテナンス時には端部プロテクタを燃焼排ガス流通方向上流側に向かって抜き取ることができる。このため、伝熱管(伝熱パネル)の掃除や交換といったメンテナンス作業を容易に行うことができる。
上記の端部プロテクタにおいて、表裏一対の前記横プロテクタ板に固定ボルトを貫通させ、前記固定ボルトを前記伝熱管の直線部の長手軸方向両端に繋がるUターン部の内側を通るように挿通させてもよい。
本構成によれば、固定ボルトによって端部プロテクタを伝熱管パネルに固定することができる。固定ボルトは伝熱管のUターン部の内側空間に挿通されるため、端部プロテクタが伝熱管パネルの外縁側に移動しようとすると、固定ボルトが伝熱管のUターン部に当たり、端部プロテクタの移動が阻止される。したがって、端部プロテクタのずれや脱落を確実に防止することができる。
上記構成において、前記主プロテクタを、前記伝熱管の直線部の長手軸方向両端に繋がるUターン部よりも前記直線部の長手軸方向の先まで延長してもよい。
ボイラの燃焼排ガス通路内では、熱交換器の内側空間にある多数の伝熱管の間よりも、熱交換器と燃焼排ガス通路壁面との間の方が通過ガス流路の圧力損失が少なく、燃焼排ガスの流量(流速)が大きくなる。このため、燃焼排ガス中の固形灰分によって熱交換器の燃焼排ガス通路に面する伝熱管のUターン部と燃焼排ガス通路の壁面に埋設された炉壁管が摩耗する傾向がある。
伝熱管を覆う主プロテクタを、伝熱管のUターン部よりも、伝熱管における直線部の長手軸方向の先まで延長することにより、熱交換器と燃焼排ガス通路の壁面との間における燃焼排ガスの流路が、延長された主プロテクタによって狭められる。このため、熱交換器と燃焼排ガス通路の壁面との間を流れる燃焼排ガスの流量および流速が減少し、伝熱管のUターン部と、燃焼排ガス通路の壁面に埋設された炉壁管の摩耗を防止できる。また、より多くの燃焼排ガスを熱交換器に通過させて熱効率を高めることができる。
前記端部プロテクタにおいて、前記上流側プロテクタ部を、前記伝熱管の直線部の長手軸方向両端に繋がるUターン部よりも前記直線部の長手軸方向の先まで延長してもよい。
こうすれば、前述の主プロテクタを伝熱管のUターン部よりも先まで延長した場合と同様に、熱交換器と燃焼排ガス通路の壁面との間における燃焼排ガスの流路を、延長された上流側プロテクタ部によって狭めることができる。これにより、熱交換器と燃焼排ガス通路の壁面との間を流れる燃焼排ガスの流量および流速を減少させ、端部プロテクタと、燃焼排ガス通路の壁面に埋設された炉壁管の摩耗を抑制するとともに、より多くの燃焼排ガスを熱交換器に通過させて熱効率を高めることができる。
本発明の第2態様に係るボイラは、上記のいずれかの伝熱管の保護プロテクタを備えたことを特徴とする。このボイラによれば、伝熱管に主プロテクタおよび中間プロテクタを設けたり、端部プロテクタを設けたりする簡素な構成により、燃焼排ガス通路内に設置された熱交換器の伝熱管を摩耗や腐食等から保護することができる。
本発明の第3態様に係る伝熱管の保護プロテクタ追設方法は、前記伝熱管に予め該伝熱管を覆って燃焼排ガスによる摩耗から保護する保護プロテクタを取着可能にするプロテクタ取着部を設けておき、前記ボイラの稼働後に、必要に応じて前記保護プロテクタを取着することを特徴とする。
上記の保護プロテクタ追設方法によれば、熱交換器の製造時に、予め熱交器の伝熱管に保護プロテクタを取着可能にするプロテクタ取着部を設け、初期に保護プロテクタは不要と予想される熱交換器または伝熱管には保護プロテクタは取着せずに熱交換器をボイラに組み込んでボイラを組み立て、ボイラを稼働させる。
そして、所定時間の稼働後に、伝熱管における摩耗および腐食等の発生量を検査する。検査の結果、伝熱管における摩耗および腐食等の発生量が規定量よりも多いと判断された場合には、伝熱管に保護プロテクタを取着する。伝熱管には予めプロテクタ取着部が設けられているため、保護プロテクタの取着作業が容易であり、短時間のうちに完了することができる。
このため、ボイラの稼働が停止する期間を最小限に抑えることができる。しかも、摩耗および腐食等が十分に少ない伝熱管に無用な保護プロテクタが設置されることを避け、無駄を省くことができる。
以上のように、本発明に係る伝熱管の保護プロテクタ、これを備えたボイラ、および伝熱管の保護プロテクタ追設方法によれば、保護プロテクタの簡素な構造により、燃焼排ガス通路内に設置された熱交換器の伝熱管を、燃焼排ガスの吹き付けによる摩耗や腐食等から保護することができる。
本発明を適用可能なボイラの一例を示す縦断面図である。 図1のII部を拡大して本発明の第1実施形態に係る保護プロテクタが適用された節炭器と煙道を示す縦断面図である。 図2のIII部を拡大して本発明の第1実施形態に係る保護プロテクタを示す側面図である。 図3のIV−IV線に沿う縦断面図である。 図3のV−V線に沿う縦断面図である。 中間プロテクタの別な実施例を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る保護プロテクタを示す側面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う縦断面図である。 図7のIX−IX線に沿う縦断面図である。 プロテクタ取着部の別な実施例を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る保護プロテクタが適用された節炭器と煙道を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る保護プロテクタ(端部プロテクタ)を示す斜視図である。 図12のXIII部拡大図である。 図13のXIV−XIV線に沿う縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る伝熱管の追設方法を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用可能なボイラの一例を示す縦断面図である。このボイラ1は、石炭を燃料として燃焼させる石炭焚きボイラであり、微粉炭バーナ2が設置された火炉3と、この火炉3から延びる煙道4(燃焼排ガス通路)とを備えている。火炉3および煙道4の壁面には図示しない炉壁管(ウォーターウォール)が整列配置され、これらの炉壁管内を流れる水が、煙道4を流れる燃焼排ガスにより加熱されて蒸気になる。
煙道4には、火炉3側から順に、過熱器5、再熱器6、節炭器7(エコノマイザ)といった各種の熱交換器が設置されており、これらの熱交換器5,6,7の内部を通過する水や蒸気が煙道4を流れる燃焼排ガスと熱交換することによって燃焼排ガスの排熱が回収される。
[第1実施形態]
図2は節炭器7(熱交換器)と煙道4の拡大図である。
図2では、節炭器7が設置されている煙道4において、燃焼排ガスは鉛直上方(上流側)から鉛直下方(下流側)に向かって通過する。節炭器7は、水平方向に延在する複数の伝熱管10が煙道4の下流側(図2の鉛直下方)から上流側(図2の鉛直上方)に向かって蛇行状且つ平面状に配列された伝熱管パネル10Aが、図2の紙面に垂直な方向に複数枚並ぶように配置された一般的な構造のものである。
各伝熱管パネル10Aにおいて、少なくとも最上段、好ましくは最上段から下3〜4段目までの伝熱管10に保護プロテクタ12Aが被装され、煙道4内を鉛直上方から鉛直下方に流れる燃焼排ガスに含まれる固形灰分が伝熱管10に衝突することによって起こる摩耗(アッシュエロージョン)や腐食等から保護されている。それよりも鉛直下方の伝熱管10は上方に他の伝熱管10が存在することによって固形灰分衝突の可能性が低いため、保護プロテクタ12Aを設けなくてもよい。
図3〜図5にも拡大して示すように、燃焼排ガスの上流側が鉛直方向上方として見た場合に、保護プロテクタ12Aは、伝熱管10の煙道4上流側の面、即ちここでは鉛直方向の約上半分の面を覆う複数の半円筒形状の主プロテクタ12aと、これら複数の主プロテクタ12aの隣接部に設けられた所定の膨張許容隙間Eの部分を鉛直方向上方から覆う半円筒形状の中間プロテクタ12bとを備えている。
主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bの長手軸方向に垂直な断面形状は、燃焼排ガスが煙道4を上流側から下流側へと流れる際に、伝熱管10に燃焼排ガスの流れが接触する範囲を必要最小限に覆うことが好ましいことから、半円筒形状となっている。
伝熱管10を覆う領域は、伝熱管の長手軸方向に直交する断面で燃焼排ガス流れの上流側に向かう軸線を挟んで、±70°〜±90°の範囲が好ましい。各プロテクタ12a,12bを半円筒形状とすることで、円筒状の材料を長手軸方向に沿って切断することにより簡易に各プロテクタ12a,12bを製作することが出来るので好ましい。
一方、主プロテクタ12aおよび中間プロテクタ12bの断面形状は必ずしも半円筒形状でなくてもよい。例えば、真円ではなく楕円形を半分にした形状や、四角形以上の多角形パイプを半分にした形状や、燃焼排ガスの流れの上流側に向かって凸となるアングル形状(V字状)、あるいは伝熱管10の外径よりも幅の広い平板状等であってもよい。即ち、伝熱管10の煙道4上流側の面を覆う形状であり、できるだけ燃焼排ガスが通過する際の抵抗にならないものが好ましい。
また、膨張許容隙間Eは、隣接して配置される2つの主プロテクタ12aにおいて、一方の主プロテクタ12aが伝熱管10との熱膨張差による位置変位が発生した際に、隣接する他方の主プロテクタ12aと接触しないように所定の間隔を選定している。本実施形態では主プロテクタ12aの長手軸方向長さは、0.3m〜1.5mが例示され、膨張許容隙間Eは主プロテクタ12aの長手軸方向長さと雰囲気の燃焼排ガス温度を考慮して、0.03m〜0.3mが例示される。
主プロテクタ12aの長手軸方向長さが短いと中間プロテクタ12bの数量が増加して、コストと設置工費が増加する。また主プロテクタ12aの長手軸方向長さが長いと主プロテクタ12aとが伝熱管10との熱膨張差が大きくなり、膨張許容隙間Eが大きくなるとともに、中間プロテクタ12bの長手軸方向長さが長くなることから主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bに3次元変形が生じ易くなり、構造的に無駄が多くなるためである。
主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bの材質としては、伝熱管10の材質である炭素鋼よりも耐摩耗性に優れた材質、例えばSUS310,SUS304等のステンレス鋼材や、Cr−Mo系鋼材等が適している。本実施形態では、主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bの板厚は、t2mm〜t7mmが例示されるが、設置雰囲気温度の酸化減肉速度と摩耗予想量から所定の寿命を得るものを選定してもよい。
図3に示すように、複数の主プロテクタ12aは、それら各々の間に膨張許容隙間Eを介して伝熱管10の長手軸方向沿いに並ぶように、且つ、伝熱管10に対して長手軸方向(矢印方向)に摺動可能なように、所定の固定具、例えば固定バンド13を用いて設置されている。ここでは、図4にも示すように、長手方向に垂直な断面にて例えば主プロテクタ12aの両端部付近に、伝熱管10を跨ぐように主プロテクタ12aと同様な材質の固定バンド13が溶接されている。
この固定バンド13により、主プロテクタ12aは伝熱管10に対して長手軸方向に摺動可能に固定され、伝熱管10から脱落することを防止される。この固定バンド13は、他の形状にすることも考えられる。例えば、締緩可能な金属バンドを伝熱管10と主プロテクタ12aの周囲に巻装してもよい。
中間プロテクタ12bは、複数の主プロテクタ12aの長手軸方向の端部同士が隣接している場所における膨張許容隙間Eの部分を、燃焼排ガスの上流側から見て伝熱管10が露呈しないように覆っている。図5に示すように、長手軸方向に垂直な断面にて、例えば中間プロテクタ12bの内周面の湾曲半径は主プロテクタ12aの外周面の湾曲半径に等しいか若干広く設定される。このため、中間プロテクタ12bの内周面が主プロテクタ12aの端部外周面に対して嵌め込まれるように接触している。
この中間プロテクタ12bは、自身が覆う2つの主プロテクタ12aの長手軸方向の一方の端部に固定されて一体化された接続体になっていて、他方の主プロテクタ12aの端部に対しては相対摺動可能である。即ち、図3および図5に示すように、中間プロテクタ12bの一端は一方の主プロテクタ12aの長手軸方向の端部周面に溶接等により固定され(溶接部Wa)、他端は他方の主プロテクタ12aの端部周面の上に摺動可能に載置されている。なお、図6に示すように、主プロテクタ12aの長手軸方向の端部に中間プロテクタ12b’を連続的に形成しておき、この中間プロテクタ12b’を、隣接する主プロテクタ12aの長手軸方向の端部に被せるようにしてもよい。
図2中に拡大して示すように、主プロテクタ12aは、伝熱管10の直線部10aの長手軸方向の両端に繋がるUターン部10bよりも直線部10aの長手軸方向の先まで延長されている。即ち、直線部10aの長手軸方向において、Uターン部10bの先端から突き出し量Lだけ主プロテクタ12aが突き出している。このため、伝熱管10の直線部10aの長手軸方向の両端に繋がるUターン部10bが主プロテクタ12aにより確実に覆われている。この突き出し量Lは、主プロテクタ12aが熱膨張して伸びた時に、煙道4の壁面(炉壁管)に接触しない範囲内で設定される。本実施形態では突き出し量Lは、10mm〜30mmが例示される。
主プロテクタ12aの突き出し量Lの上限値は、主プロテクタ12aの材質の熱膨張係数と使用温度範囲とに基づく熱伸び量と、伝熱管10のUターン部10bと煙道4の壁面との間の距離とを考慮して決定される。また、突き出し量Lの下限値は、燃焼排ガスの若干の流動変化があっても、Uターン部10bが主プロテクタ12aにより覆われているように設定するのがよい。
以上のように構成された保護プロテクタ12Aが伝熱管10に被装されることにより、複数の主プロテクタ12aと、これら複数の主プロテクタ12aの長手軸方向端部同士の間に設けられた膨張許容隙間Eの部分を覆うように被装された中間プロテクタ12bとによって伝熱管10の煙道4上流側の面が覆われ、伝熱管10が燃焼排ガスの流れから防護される。これにより、煙道4を流れる燃焼排ガス中に含まれる固形灰分が伝熱管10に直接衝突することが回避され、簡素な構造によって伝熱管10を摩耗や腐食等から保護することができる。
複数の主プロテクタ12aの隣接部に設けられた膨張許容隙間Eの部分が中間プロテクタ12bに覆われるため、燃焼排ガスの上流側から見て膨張許容隙間Eから伝熱管10が煙道4内に露呈しない。このため、従来の課題であった複数の主プロテクタ12aの隣接部において伝熱管10の表面に燃焼排ガスに含まれる固形灰分が衝突することによる摩耗や腐食等の発生を効果的に抑制することができる。
中間プロテクタ12bは、該中間プロテクタ12bが覆う2つの主プロテクタ12aの長手軸方向の一方の端部に接続固定された接続体として設けられ、他方の端部に対しては摺動可能である。このため、一方および他方の主プロテクタ12aが熱膨張して長手軸方向に伸び縮みしても、その動きが主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bとの相対摺動によって吸収される。したがって、熱膨張に伴う応力が主プロテクタ12aや中間プロテクタ12bに加わってこれらを破損させる懸念がない。
また、伝熱管10の直線部10aの長手軸方向両端に繋がるUターン部10bから主プロテクタ12aが突き出し量Lだけ延長されたことにより、下記の作用・効果が奏される。
即ち、煙道4内では、節炭器7の内部空間(伝熱管パネル10A同士の隙間)よりも、節炭器7と煙道4の壁面との間の空間の方が流路抵抗が少なく、燃焼排ガスの流量が多くなり流速が増加する。このため、燃焼排ガス中の固形灰分によって伝熱管10の直線部10aの長手軸方向両端に繋がるUターン部10bや、煙道4の壁面に埋設された炉壁管が摩耗しやすくなる傾向がある。
伝熱管10を覆う主プロテクタ12aを伝熱管10のUターン部10bよりも直線部10aの長手軸方向の先まで延長したことにより、伝熱管10のUターン部10bを主プロテクタ12aによって確実に覆うことが可能となる。さらに、節炭器7と煙道4の壁面との間の空間における燃焼排ガスの流路が、延長された主プロテクタ12aによって狭められる。このため、節炭器7と煙道4の壁面との間を流れる燃焼排ガスの流量が減少し、伝熱管10のUターン部10bや、煙道4の壁面に埋設された炉壁管の摩耗を抑制することができる。また、より多くの燃焼排ガスを節炭器7の内部空間に通過させて排熱回収効率を高めることができる。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態に係る保護プロテクタ12Bと伝熱管10の側面図であり、図8、図9は、それぞれ図7のVIII−VIII線、IX−IX線に沿う縦断面図(伝熱管10の長手軸方向に垂直な断面図)である。
この第2実施形態の保護プロテクタ12Bは、プロテクタ取着部15を備えている点において第1実施形態の保護プロテクタ12Aと相違する。その他の部分の構成は保護プロテクタ12Aと同様であるため、同一構成部には同一符号を付して説明を省略する。
プロテクタ取着部15は、主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bとが一体化された接続体に対して長手軸方向の一箇所にのみ設けられたスリット状の位置決め穴15a(図9参照)と、伝熱管10の表面に起立するように固定して設けられて位置決め穴15aに嵌合されるタブ片状の位置決め突起15bとを備えた簡素な構造である。
位置決め穴15aは、主プロテクタ12aに設けても中間プロテクタ12bに設けてもよいが、両方には設けない。本実施形態では中間プロテクタ12bに位置決め穴15aが形成されている。なお、位置決め穴15aをスリット状ではなく穴状にし、位置決め突起15bをタブ片状ではなく棒状にする等の変更を加えてもよく、位置決め穴15aと位置決め突起15bとの嵌め合い構造を適切に構成できるものであれば形状は特に限定されない。
位置決め穴15aが位置決め突起15bに嵌合されることにより、主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bとが一体化された接続体の1本あたりは、伝熱管10に対して長手軸方向に移動したり、周方向に回転したりすることができなくなる。しかし、主プロテクタ12aが熱膨張した際には、固定バンド13が伝熱管10に対して長手軸方向(矢印の方向)に摺動可能なために、プロテクタ取着部15を起点にして長手軸方向に拘束されることなく熱膨張することができる。また、位置が固定された中間プロテクタ12bに対し、隣接して重なる主プロテクタ12aの長手軸方向の端部は長手軸方向に相対摺動することができる。
このように、プロテクタ取着部15を設けたことにより、主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bとが一体化されたものが伝熱管10の表面に対して位置決めされる。このため、主プロテクタ12aおよび中間プロテクタ12bが伝熱管10の長手軸方向にずれたり、周方向に回転したりすることを防止することができる。位置決め穴15aと位置決め突起15bは、主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bとが一体化されたもの1本あたりに1つずつ設けられるため、隣接する別の主プロテクタ12aや中間プロテクタ12bの熱伸びを許容することができる。
位置決め穴15aと位置決め突起15bの間は、図9に示すように、差し込むだけにしてもよいし、溶接してもよい(溶接部Wb)。あるいは、図10に示すように、例えば位置決め突起15bにボルト17を貫通させてナット18を締結したり、図示しないピンを挿通したりすることにより、溶接によらずに主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bを伝熱管10に取着し、且つ着脱可能にしてもよい。
位置決め穴15aに位置決め突起15bを差し込むだけにしても、固定バンド13によって主プロテクタ12aと中間プロテクタ12bとが伝熱管10に保持されるので、保護プロテクタ12Aが伝熱管10から脱落することはない。
あるいは、位置決め穴15aに差し込んだ位置決め突起15bを位置決め穴15aに対して溶接Wbやボルト17等で固定することにより、固定バンド13を用いずに保護プロテクタ12Aを伝熱管10から脱落防止させることもできる。なお、この第2実施形態においても、図6に示すように、主プロテクタ12aの長手軸方向の端部に中間プロテクタ12b’を連続的に形成してもよい。
[第3実施形態]
図11は、本発明の第3実施形態に係る保護プロテクタ12Cが適用された節炭器7と煙道4を示す縦断面図である。
節炭器7には、第1実施形態と同様な伝熱管パネル10Aが、図11の紙面に垂直な方向に複数枚並ぶように配置されている。
この第3実施形態の保護プロテクタ12Cは、第1実施形態の保護プロテクタ12Aまたは第2実施形態の保護プロテクタ12Bを備えるとともに、伝熱管パネル10Aの直線部10aの長手軸方向の両辺部を覆う金属板製の端部プロテクタ20を備えている。
伝熱管パネル10Aの少なくとも最上段、好ましくは上段から3〜4段目までの伝熱管10は、保護プロテクタ12Aまたは12Bによって覆われている。
図11〜図14に示すように、端部プロテクタ20は、上流側プロテクタ部20aと、横プロテクタ部20bと、縦プロテクタ部20cとを備えて形成されている。
上流側プロテクタ部20aは、最上段の伝熱管10の直線部10a(図11中の拡大部参照)における長手軸方向の端部(Uターン部10b付近)上面を覆う半円筒形状である。
横プロテクタ部20bは、上流側プロテクタ部20aから伝熱管パネル10Aの鉛直方向に沿う面に対して(図11の紙面垂直方向の)両面に沿って煙道4下流側(鉛直下方)に延びる表裏一対の平板状である。
縦プロテクタ部20cは、表裏一対の横プロテクタ部20bの、伝熱管パネル10Aにおける各伝熱管10の長手軸方向両端側の外端部同士を繋ぐ平板状である。
この端部プロテクタ20の煙道4下流側(鉛直下方側)は燃焼排ガスが衝突することがないために開放されて開放部20dとされている。
上流側プロテクタ部20aは、前述の保護プロテクタ12A,12Bにおける主プロテクタ12aと同様な半円筒形状であり、この上流側プロテクタ部20aに2枚の横プロテクタ部20bが溶接により接合されている。上流側プロテクタ部20aと横プロテクタ部20bとを一枚の板材から曲げ加工を行い一体に形成してもよい。同様に、横プロテクタ部20bと縦プロテクタ部20cとを一枚板で一体に形成してもよい。
端部プロテクタ20を構成する各部材20a,20b,20cを溶接により接合する場合には、図13に示すようなタグ溶接とするのが好ましい(溶接部Wc)。これにより、熱膨張を繰り返すことで溶接部に拘束による応力が発生して亀裂や破断が生じた際に、それが溶接部の全長に伝播して破断することを防止できる。端部プロテクタ20の材質としては、伝熱管10の材質である炭素鋼よりも耐摩耗性に優れた材質、例えばSUS310,SUS304等のステンレス鋼材や、Cr−Mo系鋼材等が適している。端部プロテクタ20の板厚は、設置雰囲気温度の酸化減肉速度と摩耗予想量から所定の寿命を得るものを選定してもよい。
伝熱管パネル10Aの鉛直方向に沿う面に対して(紙面垂直方向の)両面に沿って延びる表裏一対の横プロテクタ部20bには複数の固定ボルト22が貫通しており、この固定ボルト22は伝熱管10のUターン部10bの内側空間を通るように挿通され、反対側からナット23が締結される。ここで、端部プロテクタ20の煙道4下流側(鉛直下方側)は開放されて開放部20dとなっているため、固定ボルト22を抜き取ることにより、節炭器7と煙道4との設置位置関係を保ったままで、端部プロテクタ20を煙道4の上流側に引き抜き、端部プロテクタ20を容易に新規のものと交換することができる。
図11中に拡大して示すように、この保護プロテクタ12Cにおいても、図2に示す第1実施形態の保護プロテクタ12Aと同様に、端部プロテクタ20を構成する上流側プロテクタ部20aが伝熱管10のUターン部10bよりも直線部10aの長手軸方向の先まで延長されている。即ち、上流側プロテクタ部20aの先端が、縦プロテクタ部20cから突き出し量Lだけ突き出している。この突き出し量Lは、上流側プロテクタ部20aが熱膨張して伸びた時に、煙道4の壁面(炉壁管)に接触しない範囲内で設定される。
上流側プロテクタ部20aの突き出し量Lの上限値は、上流側プロテクタ部20aの材質の熱膨張係数と使用温度範囲とに基づく熱伸び量と、伝熱管10のUターン部10bと煙道4の壁面との間の距離とを考慮して決定される。
また、突き出し量Lの下限値は、横プロテクタ部20bとの溶接接合作業に都合が良いように例えば10mm以上とするのが好ましい。
以上のように構成された端部プロテクタ20を保護プロテクタ12A(12B)と共に設けることにより、伝熱管パネル10Aの上部を構成する伝熱管10の直線部10aと、伝熱管パネル10Aの直線部10aの長手軸方向の両辺部とを覆って防護することができ、煙道4を流れる燃焼排ガス中に含まれる固形灰分が伝熱管10に直接衝突することを回避し、伝熱管10を摩耗や腐食等から保護することができる。
端部プロテクタ20は、その煙道4下流側が開放されて開放部20dとされているため、節炭器7のメンテナンス時には煙道4上流側に向かって抜き取ることができる。このため、伝熱管10(伝熱パネル10A)の掃除や交換といったメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、端部プロテクタ20の横プロテクタ20bに固定ボルト22を貫通させ、この固定ボルト22を伝熱管10のUターン部10bの内側空間に挿通して反対側からナット23が締結されたことにより、伝熱管パネル10Aの両面に沿って延びる表裏一対の横プロテクタ部20bの反り変形が規制されて、燃焼排ガスの流れを阻害することが抑制される。さらに、固定ボルト22によって端部プロテクタ20を伝熱管パネル10Aから脱落しないように保持することができる。固定ボルト22は伝熱管10のUターン部10bの内側空間に挿通されるため、端部プロテクタ20が伝熱管パネル10Aの外縁側(煙道4の壁面側)に移動しようとすると、固定ボルト22がUターン部10bに当たり、端部プロテクタ20の移動が阻止される。したがって、端部プロテクタ20の位置ずれや脱落を確実に防止することができる。
さらに、端部プロテクタ20の上流側プロテクタ部20aを伝熱管10のUターン部10bおよび縦プロテクタ20cよりも伝熱管パネル10Aの直線部10aの長手軸方向の先まで延長したことにより、第1実施形態の保護プロテクタ12Aと同じく、上流側プロテクタ部20aの突き出し部によって節炭器7と煙道4の壁面との間を流れる燃焼排ガスの流量を減少させ、縦プロテクタ部20cと、煙道4の壁面に埋設された炉壁管の摩耗を抑制することができる。また、より多くの燃焼排ガスを節炭器7の内部空間に通過させて排熱回収効率を高めることができる。
そして、上記の第1〜第3実施形態で説明した保護プロテクタ12A,12B,12Cを、図1に示すボイラ1の煙道4内に設置された過熱器5、再熱器6、節炭器7等の熱交換器に適用することにより、簡素な構成によって各熱交換器の伝熱管を燃焼排ガスの流れとの接触による摩耗や腐食等から保護することができる。
なお、ボイラ1の煙道4を流れる燃焼排ガスの温度は、火炉3から下流側に流れるにつれて低下し、これに伴い燃焼排ガス中に含まれる固形灰分が凝固して粒子が大きくなる。このため、火炉3に近い過熱器5等よりも、火炉3から遠い節炭器7等の熱交換器において伝熱管の摩耗が発生する可能性が大きく、保護プロテクタ12A,12B,12Cを設けることにより、伝熱管10aの摩耗を抑制する効果が大きくなる。
[第4実施形態]
上述のように、ボイラ1の煙道4内における熱交換器の設置位置によって伝熱管に摩耗や腐食が発生する可能性に差がある。また、石炭燃料の質が変更されることにより、これまで摩耗や腐食が発生しなかった熱交換器に摩耗や腐食が発生する場合もある。したがって、ボイラ1を実際に継続的に運転させてみないと、保護プロテクタ12A,12B,12Cを設ける必要性を判定しにくい場合がある。なお、熱交換器は熱交換器7のみに限定されるものではなく、ボイラ1に配設される全ての熱交換器を対象としている。
そこで、本発明の第4実施形態に係る伝熱管の追設方法では、図15のフローチャートに示すように、保護プロテクタ12A,12B,12Cを設ける必要性が無いと予想される熱交換器もしくはその一部の伝熱管10に対しては、熱交換器の製造時に、図7、図9、図10に示すようなプロテクタ取着部15(位置決め突起15b)を予め伝熱管10に設置し(取着部設置ステップS1)、保護プロテクタ12A,12B,12C(端部プロテクタ20)は取着せずに熱交換器をボイラ1に組み込んでボイラ1を組み立てる(ボイラ組立ステップS2)ようにした。
そして、所定の石炭燃料を用いてボイラ1を稼働して運転を継続させ(ボイラ稼働ステップS3)、所定の可動時間を経た後の定期点検時等に、熱交換器の伝熱管10における摩耗や腐食の発生量を検査する(ボイラ検査ステップS4)。検査の結果、伝熱管10における摩耗や腐食の発生量が規定量よりも多いと判定された場合には(判定ステップS5→YES)、熱交換器の伝熱管10に保護プロテクタ12A,12B,12Cのうち必要なものを取着する(プロテクタ取着ステップS6)。即ち、伝熱管10に設けてある位置決め突起15bに、主プロテクタ12aの位置決め穴15aを嵌め込んで主プロテクタ12aおよび中間プロテクタ12bを装着し、必要に応じて端部プロテクタ20も装着する。
また、検査の結果、伝熱管10における摩耗や腐食の発生量が規定量よりも少ないと判定された場合には(判定ステップS5→NO)、熱交換器の伝熱管10に保護プロテクタ12A,12B,12Cを取着しないこととする。この場合、判定ステップS5からボイラ稼働ステップS3に移行して各ステップS3〜S5のルーティンを数回反復してもよい。
この方法によれば、熱交換器の伝熱管10に予めプロテクタ取着部15(位置決め突起15b)が設けられているため、ボイラの設置現場における保護プロテクタ12A,12B,12Cの取着作業が容易であり、短時間のうちに取り付けを完了することができる。このため、ボイラ1の熱交換器の伝熱管10が摩耗して交換するために稼働が停止する期間を最小限に抑えることができる。しかも、摩耗や腐食が十分に少ない伝熱管10に無用な保護プロテクタが設置されることを避け、無駄を省くことができる。
上記方法において、プロテクタ取着部15は、図10に示すように、溶接によらずにボルト17やピン等で保護プロテクタを伝熱管10に取着可能にする構造を採用してもよい。これにより、伝熱管10に保護プロテクタを取着する際に溶接を行う必要がなくなるため、溶接作業および溶接後の検査が不要になり、より短時間で保護プロテクタの取着作業を完了することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る熱交換器の伝熱管10の保護プロテクタ12A,12B,12C、これを備えたボイラ1、および伝熱管10の保護プロテクタ追設方法によれば、簡素な構造により、煙道4内に設置された節炭器7等の熱交換器の伝熱管10を、燃焼排ガスの吹き付けによる摩耗や腐食等から保護することができる。
なお、本発明は上記各実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、石炭焚きボイラに限らず、他の固体燃料炉やゴミ焼却炉、バイオマス炉等に設置される熱交換器の伝熱管に本発明を適用してもよい。
1 ボイラ
2 微粉炭バーナ
3 火炉
4 煙道(燃焼排ガス通路)
7 節炭器(熱交換器)
10 伝熱管
10A 伝熱管パネル
10a 伝熱管の直線部
10b 伝熱管のUターン部
12A,12B,12C 保護プロテクタ
12a 主プロテクタ
12b 中間プロテクタ
13 固定バンド(固定具)
15 プロテクタ取着部
15a 位置決め穴
15b 位置決め突起
20 端部プロテクタ
20a 上流側プロテクタ部
20b 横プロテクタ部
20c 縦プロテクタ部
22 固定ボルト
E 膨張許容隙間
L 主プロテクタの突き出し量

Claims (15)

  1. ボイラの内部に設置される熱交換器の伝熱管を、燃焼排ガスによる摩耗から保護する保護プロテクタであり、
    前記伝熱管の、前記燃焼排ガスの流通方向上流側に面する表面を長手軸方向に沿って覆い、その各々の間に膨張許容隙間を介して配置された複数の主プロテクタと、
    複数の前記主プロテクタの間に介在する前記膨張許容隙間の部分を前記燃焼排ガスの流通方向上流側から覆う中間プロテクタと、を備え、
    前記中間プロテクタの長手軸方向の一端は、前記膨張許容隙間を介して対向する2つの前記主プロテクタの少なくとも一方の端部外周面に対して長手軸方向に摺動可能に被装されることを特徴とする伝熱管の保護プロテクタ。
  2. 前記中間プロテクタの長手軸方向の一端は、該中間プロテクタが覆う一方の前記主プロテクタの端部と接続した接続体となり、該中間プロテクタの他端は、他方の前記主プロテクタの端部外周面に対して長手軸方向に摺動可能に被装される請求項1に記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  3. 前記膨張許容隙間は、一方の前記主プロテクタが前記伝熱管との熱膨張差による位置変位に対して、隣接する他方の前記主プロテクタと接触しない大きさに設定される請求項1または2に記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  4. 前記保護プロテクタは、前記伝熱管よりも耐摩耗性に優れる材料で形成されている請求項1から3のいずれかに記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  5. 前記主プロテクタおよび前記中間プロテクタは、前記伝熱管における前記燃焼排ガスの流通方向上流側の面を外周に沿って半円筒状に覆う形状である請求項1から4のいずれかに記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  6. 前記主プロテクタは、固定バンドにより、前記伝熱管に対して長手軸方向に摺動可能に取り付けられる請求項1から5のいずれかに記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  7. 前記主プロテクタと前記中間プロテクタとが接続された前記接続体の長手軸方向の一箇所を、前記伝熱管の外周面に対して嵌合させて固定するプロテクタ取着部をさらに備えた請求項1から6のいずれかに記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  8. 前記プロテクタ取着部は、
    前記接続体1本あたりに1つ設けられた位置決め穴と、
    前記伝熱管の表面に設けられて前記位置決め穴に嵌合される位置決め突起と、
    を備えてなる請求項7に記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  9. 複数の前記伝熱管が面状に配列された伝熱管パネルにおける前記伝熱管の長手軸方向両端部を覆う端部プロテクタをさらに備え、
    前記端部プロテクタは、
    前記伝熱管パネルにおける前記伝熱管の長手軸方向両端部における前記燃焼排ガスの流通方向上流側の面を長手軸方向に沿って覆う上流側プロテクタ部と、
    前記上流側プロテクタ部から前記伝熱管パネルの両面に沿って前記燃焼排ガスの流通方向下流側に延びる表裏一対の横プロテクタ部と、
    前記横プロテクタ部の、前記伝熱管パネルにおける前記伝熱管の長手軸方向両端側の外端部同士を繋ぐ縦プロテクタ部と、を備える請求項1から8のいずれかに記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  10. 前記端部プロテクタは、前記伝熱管パネルに対して前記燃焼排ガスの流通方向上流側に引き抜き可能なように、前記燃焼排ガスの流通方向下流側に開放部を有することを特徴とする請求項9に記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  11. 表裏一対の前記横プロテクタ部に固定ボルトを貫通させ、前記固定ボルトを前記伝熱管の直線部の長手軸方向両端に繋がるUターン部の内側空間を通るように挿通させた請求項9または10に記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  12. 前記主プロテクタ部が、前記伝熱管の直線部の長手軸方向両端に繋がるUターン部よりも前記直線部の長手軸方向の先まで延長されている請求項1から8のいずれかに記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  13. 前記上流側プロテクタ部が、前記伝熱管の直線部の長手軸方向両端に繋がるUターン部よりも前記直線部の長手軸方向の先まで延長されている請求項9から11のいずれかに記載の伝熱管の保護プロテクタ。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の伝熱管の保護プロテクタを備えたボイラ。
  15. ボイラの内部に設置される熱交換器の伝熱管を、燃焼排ガスによる摩耗から保護する伝熱管の保護プロテクタ追設方法であり、
    前記伝熱管に予め該伝熱管を覆う保護プロテクタを取着可能にするプロテクタ取着部を設けておき、
    前記ボイラの稼働後に、必要に応じて前記保護プロテクタを取着することを特徴とする伝熱管の保護プロテクタ追設方法。
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