JP2017043818A - クロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置は、めっき鋼板にクロムフリー化成処理液を塗布するアプリケータロール2を備える。このクロムフリー化成処理メッキ鋼板の製造装置において、アプリケータロールは耐酸性を有する。また、アプリケータロール2に接触可能なブレード6を更に備えており、且つブレード6が、めっき鋼板のめっき成分とクロムフリー化成処理液との反応による生成物を除去する。
【選択図】図1
Description
従来、クロムフリー化成処理は、コーターパンに貯められたクロムフリー化成処理液をピックアップロールで汲み上げるとともに、ピックアップロールの表面に付着したクロムフリー化成処理液をアプリケータロールの表面に転写し、このアプリケータロールによってクロムフリー化成処理液をめっき鋼板に塗布することで行われている(例えば、特許文献1及び2)。
白色ムラは、クロム化成処理からクロムフリー化成処理に切り替える場合に主に起こるため、クロム化成処理及びクロムフリー化成処理をそれぞれ集約し、クロム化成処理からクロムフリー化成処理への切り替えを少なくすれば良いと考えられる。しかしながら、この方法では、幅及び/又は厚さが同一でないめっき鋼板を、繋ぎ板を介して溶接にて接続する必要がある。そのため、ラインの生産能率が低下すると共に、汚れも付着し易くなり、製品品質が低下することもある。
前記アプリケータロールが耐酸性を有し、
前記アプリケータロールに接触可能なブレードを更に備えており、且つ前記ブレードが、前記めっき鋼板のめっき成分とクロムフリー化成処理液との反応による生成物を除去することを特徴とするクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置である。
図1は、本発明の一実施形態として、めっき鋼板1の上面及び下面にクロムフリー化成処理液を塗布するためのクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置を示す。めっき鋼板1の上面側には、めっき鋼板1にクロムフリー化成処理液を転写するアプリケータロール2と、コーターパン5に溜められたクロムフリー化成処理液を汲み上げるピックアップロール3と、アプリケータロール2とピックアップロール3との間に設けられ、ピックアップロール3で汲み上げたクロムフリー化成処理液をアプリケータロール2に転写するトランスファロール4とを備える3段ロールコータが設けられている。他方、めっき鋼板1の下面側には、鋼板1にクロムフリー化成処理液を転写するアプリケータロール2と、コーターパン5に溜められたクロムフリー化成処理液を汲み上げてアプリケータロール2に転写するピックアップロール3とを備える2段ロールコータが設けられている。そして、上面側及び下面側の各ロールコータは、めっき鋼板1を介して対向するように設けられている。なお、図1では、めっき鋼板1の上面側に3段ロールコータ、めっき鋼板1の下面側に2段ロールコータを用いた例を示したが、上面側及び下面側に用いられるロールコータの種類は当該組み合わせに限定されるものではない。
また、ブレード6は、アプリケータロール2の軸方向の全体にわたる幅を有していてもよいが、幅狭のものをアプリケータロール2の軸方向に移動可能としてもよい。アプリケータロール2の軸方向に移動可能な幅狭のブレード6を用いることにより、アプリケータロール2の表面にブレード6を均一に接触させ易くなるため、アプリケータロール2の表面に付着した生成物の除去能力が高くなる。
(実施例1)
アプリケータロール2としてEPDMを主成分として含む表層を有するロールB、ピックアップロール3及びトランスファロール4としてクロムめっきが施されたメタルロール、ブレード6としてフェルト(日本フェルト株式会社製CA−1)をそれぞれ用い、図1に示すクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置を作製した。
このクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置を、クロム化成処理及びクロムフリー化成処理が繰り返し連続的に行われる製造ラインに導入し、クロム化成処理を行った後に、クロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置を用いてクロムフリー化成処理を行った。この製造ラインにおいて、クロム化成処理からクロムフリー化成処理への切り替えを少なくとも3回行った。また、クロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置の待機状態の際にブレード6をアプリケータロール2と接触させた。ここで、クロムフリー化成処理液として、リン酸を含むクロムフリー化成処理液を用いた。また、めっき鋼板1として、Zn−Al−Mg系めっき鋼板を用いた。
アプリケータロール2としてウレタンゴムを主成分として含む表層を有するロールAを用い、ブレード6を設けなかったこと以外は、実施例1と同様の構成を有するクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置を作製し、実施例1と同様にしてクロムフリー化成処理を行った。
ブレード6を設けなかったこと以外は、実施例1と同様の構成を有するクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置を作製し、実施例1と同様にしてクロムフリー化成処理を行った。
その結果、白色ムラの長さが、比較例1では27m、比較例2では6mであったのに対し、実施例1では3mと極めて短くなった。すなわち、耐酸性を有するアプリケータロール2とブレード6とを組み合わせて用いることにより、クロム化成処理からクロムフリー化成処理に切り替えた際の白色ムラの発生を低減することができた。
前記アプリケータロールが耐酸性を有し、
前記アプリケータロールに接触可能なブレードを更に備えており、且つ前記ブレードが、前記めっき鋼板のめっき成分とクロムフリー化成処理液との反応による生成物を除去することを特徴とするクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置である。
Claims (8)
- めっき鋼板にクロムフリー化成処理液を塗布するアプリケータロールを備えるクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置であって、
前記アプリケータロールが耐酸性を有し、
前記アプリケータロールに接触可能なブレードを更に備えており、且つ前記ブレードが、前記めっき鋼板のめっき成分とクロムフリー化成処理液との反応による生成物を除去することを特徴とするクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置。 - 前記アプリケータロールは、前記クロムフリー化成処理液と接触させた際に、硬度、重量、引張強度及び引張伸びの変化率が、ウレタンゴムを主成分として含む表層を有するロールと同等以下であることを特徴とする請求項1に記載のクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置。
- 前記アプリケータロールは、エチレンプロピレンジエンゴムを主成分として含む表層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置。
- 前記ブレードの先端は、フェルト、不織布又はスポンジであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置。
- 前記クロムフリー化成処理液は、リン酸、フッ酸及びそれらの塩の少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置。
- 前記めっき鋼板は、Zn−Al−Mg系めっき鋼板であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置。
- クロム化成処理及びクロムフリー化成処理が繰り返し連続的に行われる製造ラインに用いられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造装置。
- めっき鋼板にクロムフリー化成処理を行う前に、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化成処理めっき鋼板の製造装置を用い、前記アプリケータロールの表面に前記ブレードを接触させることにより、前記めっき鋼板のめっき成分と前記クロムフリー化成処理液との反応による生成物を除去することを特徴とするクロムフリー化成処理めっき鋼板の製造方法。
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