JP2017043689A - 自動車用内外装部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性樹脂組成物中、(A)成分と(B)成分の合計100重量部に対し、下記(A)成分が93〜97重量部、(B)成分:ブタジエン−アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル系ゴムが3〜7重量部、ジブチルヒドロキシトルエンが0.005〜0.015重量部、ベンゾトリアゾール系耐光安定剤が0.08〜0.12重量部、ヒンダードアミン系耐光安定剤が0.04〜0.06重量部である自動車用内外装部材。
(A)成分:所定のジヒドロキシ化合物に由来する構成単位、及びシクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位を有し、共重合比率が異なる複数のカーボネート共重合体を溶融混合した、ポリカーボネート樹脂混合物であり、ジヒドロキシ化合物に由来する構成単位とシクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位の含有比率が、56〜60/40〜44(モル比)である上記ポリカーボネート樹脂混合物。
【選択図】なし
Description
例えば、植物由来モノマーとしてイソソルビドを使用し、炭酸ジフェニルとのエステル交換により、ポリカーボネート樹脂を得ることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、イソソルビドと他のジヒドロキシ化合物との共重合ポリカーボネートとして、イソソルビトとビスフェノールAを共重合したポリカーボネート樹脂が提案されており(例えば、特許文献2参照)、更に、イソソルビドと脂肪族ジオールとを共重合することにより、イソソルビドからなるホモポリカーボネート樹脂の剛直性を改善する試みがなされている(例えば、特許文献3参照)。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
下記一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位とシクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位の含有比率が、56〜60/40〜44(モル比)である上記ポリカーボネート樹脂混合物。
(B)ブタジエン−アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル系ゴム。
(C)ジブチルヒドロキシトルエン。
(D)ベンゾトリアゾール系耐光安定剤。
(E)ヒンダードアミン系耐光安定剤。
[4]上記ヒンダードアミン系耐光安定剤の有する複数のピペリジン構造がエステル結合により連結されている[3]に記載の自動車用内外装部材。
[5]射出成型により得られたものである[1]〜[4]いずれか1項に記載の自動車用内外装部材。
〔熱可塑性樹脂組成物〕 上記熱可塑性樹脂組成物は、特定のポリカーボネート樹脂混合物((A)成分)、ブタジエン−アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル系ゴム(以下、「ブタジエン系ゴム」と称する場合がある。)((B)成分)、ジブチルヒドロキシトルエン((C)成分)、ベンゾトリアゾール系耐光安定剤((D)成分)、及びヒンダードアミン系耐光安定剤((E)成分)を所定量ずつ含有する組成物である。
(A)成分であるポリカーボネート樹脂混合物は、複数のポリカーボネート樹脂の混合物である。
このポリカーボネート樹脂は、ジヒドロキシ化合物として、下記の一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物及びシクロヘキサンジメタノールを少なくとも用いて重合することで得られるカーボネート共重合体であり、下記の一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位(以下、「構造単位(1)」と称する場合がある。)、及びシクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位を少なくとも有するカーボネート共重合体である。
そして、(A)成分は、上記ポリオール成分の共重合比率、具体的には、構造単位(1)と、シクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位との共重合比率の異なる複数のカーボネート共重合体を溶融混合した混合物である。
上記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物としては、立体異性体の関係にある、イソソルビド、イソマンニド、イソイデットが挙げられる。
これら式(1)で表されるジヒドロキシ化合物は、1種を単独で用いても良く、2種以上を組み合わせて用いても良い。
これらの式(1)で表されるジヒドロキシ化合物のうち、資源として豊富に存在し、容易に入手可能であり、種々のデンプンから製造されるソルビトールを脱水縮合して得られるイソソルビドが、入手及び製造のし易さ、光学特性、成形性の面から最も好ましい。
上記シクロヘキサンジメタノールとしては、具体的には、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
上記のポリカーボネート樹脂は、一般に用いられる重合方法で製造することができ、その重合方法は、ホスゲンを用いた界面重合法、炭酸ジエステルとエステル交換反応させる溶融重合法のいずれの方法でもよいが、重合触媒の存在下に、ジヒドロキシ化合物を、より環境への毒性の低い炭酸ジエステルと反応させる溶融重合法が好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂は、上述のようにジヒドロキシ化合物(1)を含むジヒドロキシ化合物と上記式(2)で表される炭酸ジエステルをエステル交換反応させて製造することができる。より詳細には、エステル交換反応させ、副生するモノヒドロキシ化合物等を系外に除去することによって得られる。この場合、通常、エステル交換反応触媒の存在下でエステル交換反応により溶融重合を行う。
上記ポリカーボネート樹脂は、上記一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物及びシクロヘキサンジメタノールとを含むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとをエステル交換反応により溶融重合させることによって得られるが、原料であるジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルは、エステル交換反応前に均一に混合することが好ましい。
反応の形式は、バッチ式、連続式、あるいはバッチ式と連続式の組み合わせのいずれの方法でもよい。
ペレット化の方法は限定されるものではないが、例えば、最終重合反応器からポリカーボネート樹脂を溶融状態で抜き出し、ストランドの形態で冷却固化させてペレット化させる方法、最終重合反応器から溶融状態で一軸又は二軸の押出機に樹脂を供給し、溶融押出しした後、冷却固化させてペレット化させる方法、又は、最終重合反応器から溶融状態で抜き出し、ストランドの形態で冷却固化させて一旦ペレット化させた後に、再度一軸又は二軸の押出機に樹脂を供給し、溶融押出しした後、冷却固化させてペレット化させる方法等が挙げられる。
また、溶融押出されたポリカーボネート樹脂を冷却してペレット化する際は、空冷、水冷等の冷却方法を使用することが好ましい。空冷の際に使用する空気は、HEPAフィルター(JIS Z8112で規定されるフィルターが好ましい。)等で空気中の異物を事前に取り除いた空気を使用し、空気中の異物の再付着を防ぐことが望ましい。より好ましくはJIS B 9920(2002年)に定義されるクラス7、更に好ましくはクラス6より清浄度の高いクリーンルームのなかで実施することが好ましい。水冷を使用する際は、イオン交換樹脂等で水中の金属分を取り除き、更にフィルターにて水中の異物を取り除いた水を使用することが望ましい。用いるフィルターの目開きは種々あるが、10〜0.45μmのフィルターが好ましい。
リン酸化合物としては、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル等のリン酸トリアルキルの1種又は2種以上が好適に用いられる。これらは、反応に供する全ヒドロキシ化合物に対して、0.0001モル%以上0.005モル%以下添加することが好ましく、更に好ましくは0.0003モル%以上0.003モル%以下添加することが好ましい。リン化合物の添加量が上記下限より少ないと、着色防止効果が小さく、上記上限より多いと、透明性が低下する原因となったり、逆に着色を促進させたり、耐熱性を低下させたりする。
本発明のポリカーボネート樹脂の好ましい物性について、以下に示す。
(ガラス転移温度)
本発明のポリカーボネート樹脂のガラス転移温度(Tg)は、145℃未満である。この範囲を超えてポリカーボネート樹脂のガラス転移温度が高すぎる場合には、着色し易くなり、衝撃強度を向上させることが困難になるおそれがある。また、この場合には、成形時において金型表面の形状を成形品に転写させる際に、金型温度を高く設定する必要がある。そのため、選択できる温度調節機が制限されてしまったり、金型表面の転写性が悪化したりするおそれがある。
また、本発明のポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は通常90℃以上であり、好ましくは95℃以上である。
なお、本発明のポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は、後述の実施例に記載の方法で測定されたものである。
本発明のポリカーボネート樹脂の重合度は、溶媒としてフェノールと1,1,2,2,−テトラクロロエタンの重量比1:1の混合溶媒を用い、ポリカーボネート樹脂濃度を1.00g/dlに精密に調整し、温度30.0℃±0.1℃で測定した還元粘度(以下、単に「還元粘度」と記す場合がある。)として、好ましくは0.40dl/g以上、更に好ましくは0.42dl/g以上、特に好ましくは0.45dl/g以上であるが、本発明の熱可塑性樹脂組成物の用途によっては、0.60dl/g以上、更には0.85dl/g以上のものが好適に用いられる場合がある。また、本発明のポリカーボネート樹脂の還元粘度は、好ましくは2.0dl/g以下、更に好ましくは1.7dl/g以下、特に好ましくは1.4dl/g以下である。ポリカーボネート樹脂の還元粘度が過度に低いと、機械的強度が弱くなる場合があり、ポリカーボネート樹脂の還元粘度が過度に高いと、成形する際の流動性が低下し、サイクル特性を低下させ、成形品の歪みが大きくなり熱により変形し易い傾向がある。
本発明の(A)成分は、共重合比率が異なる複数のカーボネート共重合体を溶融混合したものである。この溶融混合の温度としては、溶融押出口の樹脂温度として、235℃〜245℃がよく、238℃〜242℃が好ましい。この範囲とすることにより、ポリカーボネート樹脂の着色や熱劣化あるいはヤケを抑制し、衝撃強度が高い良好なポリカーボネート樹脂混合物を得ることができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記の(A)成分であるポリカーボネート樹脂混合物に、(B)成分として、ブタジエン−アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル系ゴム(ブタジエン系ゴム)が含有される。 なお、ブタジエン系ゴムとしては、通常、ゴム成分と呼ばれる重合体成分をコア層とし、これと共重合可能な単量体成分をシェル層としてグラフト共重合したコア・シェル型グラフト共重合体が好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル化合物の具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルおよび(メタ)アクリル酸オクチル等の(メタ)アクリル酸アルキルが挙げられる。これらの中でも比較的入手しやすい(メタ)アクリル酸メチルまたは(メタ)アクリル酸エチルが好ましく、(メタ)アクリル酸メチルがより好ましい。ここで、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」と「メタクリル」とを総称するものである。
これらのコア・シェル型グラフト共重合体等のブタジエン系ゴムは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記(A)成分であるポリカーボネート樹脂混合物、上記(B)成分であるブタジエン系ゴム、及び後述する添加剤を溶融混合することにより製造することができる。
上記の(A)成分と(B)成分との混合時に、下記の添加剤を添加し、混合することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、(C)成分として、ジブチルヒドロキシトルエンが配合される。これを配合することにより、耐候試験時の分子量低下抑制、すなわち耐候性の向上という特徴を発揮することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物100重量部中の(C)成分の含有量は、0.005重量部以上がよく、0.008重量部以上が好ましい。0.005重量部より少ないと、耐候試験時の分子量低下抑制効果が充分ではないという問題点を生じる場合がある。一方、(C)成分の含有量の上限は、0.015重量部がよく、0.012重量部が好ましい。0.015重量部より多いと、金型付着物が増加するという問題点を生じる場合がある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、(D)成分として、ベンゾトリアゾール系耐光安定剤が配合される。これを配合することにより、耐候試験時の分子量低下抑制という特徴を発揮することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、(E)成分として、ヒンダードアミン系耐光安定剤が配合される。これを配合することにより、耐候試験時の分子量低下抑制という特徴を発揮することができる
上記の(A)成分〜(E)成分の混合方法としては、例えばタンブラー、V型ブレンダー、スーパーミキサー、ナウターミキサー、バンバリーミキサー、混練ロール、押出機等で混合・混練する方法、或いは、例えば塩化メチレン等の共通の良溶媒に溶解させた状態で混合する溶液ブレンド方法等があるが、これは特に限定されるものではなく、通常用いられるブレンド方法であればどのような方法を用いてもよい。
本発明のポリカーボート樹脂組成物を成形することにより、本発明の自動車用内外装部材を得ることができる。
好ましくは、本発明の自動車用内外装部材は、射出成形法により成形されたものである。
この場合には、複雑な形状の本発明の自動車用内外装部材が作成可能となる。
(1)荷重撓み温度の測定
ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを、熱風乾燥機を用いて、80℃で6時間乾燥した。次に、乾燥したポリカーボネート共重合体又は樹脂組成物のペレットを射出成形機(日本製鋼所(株)製:J75EII型)に供給し、樹脂温度240℃、金型温度60℃、成形サイクル40秒間の条件で、機械物性用ISO試験片を成形した。上記で得られた機械物性用ISO試験片について、ISO75に準拠し、荷重1.80MPaでの荷重たわみ温度を測定した。
上記で得られた機械物性用ISO試験片について、ISO179(2000年)に準拠してノッチ付シャルピー衝撃試験を実施した。この値が高いほど耐衝撃性が高いことを示す。
荷重撓み温度85℃以上、かつシャルピー衝撃強度50kJ/m2以上の場合を○、それ以外を×とした。
(ポリカーボネート樹脂混合物((A)成分)用材料)
・ISB・・・イソソルビド、ロケットフルーレ社製:POLYSORB。
・CHDM・・・シクロヘキサンジメタノール、イーストマン社製。
・DPC・・・ジフェニルカーボネート、三菱化学(株)製。
・酢酸カルシウム・・・和光純薬工業(株)製:酢酸カルシウム1水和物。
・EXL2690・・・ブタジエン−アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル系ゴム(ダウ・ケミカル日本社製、パラロイドEXL2690)。
・BHT・・・ジブチルヒドロキシトルエン(APIコーポレーション社製、ヨシノックスBHT)。
((D)成分)
・TINUVIN329・・・ベンゾトリアゾール系UVA(BASF社製、TINUVIN329)。
撹拌翼及び100℃に制御された還流冷却器を具備した重合反応装置に、ISBとCHDM、蒸留精製して塩化物イオン濃度を10ppb以下にしたDPC及び酢酸カルシウム1水和物を、モル比率でISB/CHDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.70/0.30/1.00/1.3×10−6になるように仕込み、十分に窒素置換して、酸素濃度0.0005〜0.001体積%に調節した。続いて熱媒で加温を行い、内温が100℃になった時点で撹拌を開始し、内温が100℃になるように制御しながら内容物を融解させ均一にした。その後、昇温を開始し、40分で内温を210℃にし、内温が210℃に到達した時点でこの温度を保持するように制御すると同時に、減圧を開始し、210℃に到達してから90分で13.3kPa(絶対圧力、以下同様)にして、この圧力を保持するようにしながら、さらに60分間保持した。
重合反応とともに副生するフェノール蒸気は、還流冷却器への入口温度として100℃に制御された蒸気を冷媒として用いた還流冷却器に導き、フェノール蒸気中に若干量含まれるジヒドロキシ化合物や炭酸ジエステルを重合反応器に戻し、凝縮しないフェノール蒸気は続いて45℃の温水を冷媒として用いた凝縮器に導いて回収した。このようにしてオリゴマー化させた内容物を、一旦大気圧にまで復圧させた後、撹拌翼及び上記同様に制御された還流冷却器を具備した別の重合反応装置に移し、昇温及び減圧を開始して、60分で内温220℃、圧力200Paにした。
その後、20分かけて内温230℃、圧力133Pa以下にして、所定撹拌動力になった時点で大気圧に復圧し、内容物をストランドの形態で抜出し、回転式カッターでカーボネート共重合体のペレットにした。
製造例1において、仕込み組成をISB/CHDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.50/0.50/1.00/1.3×10−6になるように変更した以外は、製造例1と同様にカーボネート共重合体のペレットにした。
製造例1及び製造例2において製造したカーボネート共重合体のペレットを用いて表1に示すポリカーボネート樹脂組成物配合で各成分を配合し、2つのベント口を有する日本製鋼所社製2軸押出機(LABOTEX30HSS−32)を用いて、押出機出口の樹脂温度が250℃になるようにストランド状に押し出し、水で冷却固化させた後、回転式カッターでペレット化した。この際、ベント口は真空ポンプに連結し、ベント口での圧力が500Paになるように制御した。得られたポリカーボネート樹脂組成物について、上記の方法により荷重撓み温度(1.80MPa)、ノッチ付きシャルピー衝撃強度を測定・評価した。その結果を表1に示す。
製造例1及び製造例2において製造したカーボネート共重合体のペレットと弾性重合体とを、表1に示した組成となるようにした以外は、実施例1と同様に行い、ポリカーボネート樹脂組成物の製造と評価を行った。結果を表1に示す。
Claims (5)
- 下記の(A)〜(E)成分を含む熱可塑性樹脂組成物からなり、
上記熱可塑性樹脂組成物中、(A)成分と(B)成分の合計100重量部に対し、(A)成分が93〜97重量部、(B)成分が3〜7重量部、(C)成分が0.005〜0.015重量部、(D)成分が0.08〜0.12重量部、(E)成分が0.04〜0.06重量部である自動車用内外装部材。
(A)成分:下記一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位、及びシクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位を有し、共重合比率が異なる複数のカーボネート共重合体を溶融混合した、ポリカーボネート樹脂混合物であり、
下記一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位とシクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位の含有比率が、56〜60/40〜44(モル比)である上記ポリカーボネート樹脂混合物。
(B)ブタジエン−アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル系ゴム。
(C)ジブチルヒドロキシトルエン。
(D)ベンゾトリアゾール系耐光安定剤。
(E)ヒンダードアミン系耐光安定剤。
- 上記ヒンダードアミン系耐光安定剤が、ピペリジン構造を有する請求項1に記載の自動車用内外装部材。
- 上記ヒンダードアミン系耐光安定剤は、複数のピペリジン構造を有する、請求項2に記載の自動車用内外装部材。
- 上記ヒンダードアミン系耐光安定剤が有する複数のピペリジン構造は、エステル結合により連結されている請求項3に記載の自動車用内外装部材。
- 射出成型により得られたものである請求項1〜4いずれか1項に記載の自動車用内外装部材。
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