JP2017043342A - 電源制御装置およびヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラウンアウト時であってもBBCを用いることなく車両に搭載された電子機器のオン状態を維持する電源制御装置を提供する。
【解決手段】この電源制御装置は、車両に搭載される電子機器を構成し、電圧の供給対象に対する電圧供給の制御を行う。電源制御装置は、電源と供給対象との間に介在し、電源の電圧を、電源の電圧からブラウンアウトによる電圧の降下量を減じた電圧値よりも低い電圧に降圧する降圧回路と、降圧回路と供給対象との間に介在し、降圧回路の出力電圧を、供給対象の定格電圧を超えない電圧に昇圧する昇圧回路と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された電子機器に供給する電圧を制御する電源制御装置、および電源制御装置が設けられたヘッドアップディスプレイ装置に関する。
燃費の向上や環境への配慮からアイドルストップを行う車両が増加傾向にある。
ところで、近年、車両には、運転者に走行時のさまざまな情報を伝達するために例えばディスプレイ等の電子機器が搭載されている。一般に、このような電子機器にはバッテリから出力される電圧を降圧した電圧が入力されている。そして、例えばアイドルストップの状態から復帰してエンジンが始動されると、各種電子機器への電力供給が同時に開始されるため、突入電流による電圧降下(いわゆるブラウンアウト)が発生する虞がある。
例えばディスプレイの場合、ブラウンアウトが発生すると画面がオフ状態になったり輝度が低下したりする場合があり、不快感を覚える運転者が存在するという問題があった。
特許文献1には、電源電圧の低下に対して不必要にディスプレイ系の電源が遮断されることを防止することのできる電源制御装置が開示されている。この電源制御装置はバッテリの残量が低下している場合に適用できるものであり、具体的には、スタータ駆動時のバッテリ電圧低下値に基づき、ディスプレイ系の電源遮断の要否が判断され、エンジン始動が困難であるときのみ、ディスプレイ系の電源が遮断するものである。
特開2006−205795号公報
しかしながら、上記したように、特許文献1記載の電源制御装置は、バッテリの残量が低下している場合に適用できるものであってアイドルストップ状態から復帰時のブラウンアウトに適用できるものではない。また、この電源制御装置をブラウンアウト時に適用できたとしても、バッテリ電圧低下値が閾値を下回る場合にはディスプレイの電源がオフされることを回避することはできない。
ところで、ブラウンアウトへの対応として、車両側にBBC(Backup Boost Converter)を追加し、車両に搭載される電子機器に十分な電源電圧を供給できるようにした制御装置も知られている。しかしながら、電圧の高いバッテリに直接接続されつつ電圧を調節しなければならないので、BBCにおける電圧の入力レンジは比較的大きく設定されなければならない。すなわち、BBCの回路規模が大きくなってしまう虞がある。つまり、車両側に設けられる電源装置の小型化の要請に反する虞がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ブラウンアウト時であってもBBCを用いることなく車両に搭載された電子機器のオン状態を維持する電源制御装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は、車両に搭載される電子機器(100)を構成し、電圧の供給対象(11,20,31,41,42,50)に対する電圧供給の制御を行う電源制御装置であって、電源と供給対象との間に介在し、電源の電圧を、電源の電圧からブラウンアウトによる電圧の降下量を減じた電圧値よりも低い電圧に降圧する降圧回路(61)と、降圧回路と前記供給対象との間に介在し、降圧回路の出力電圧を、供給対象の定格電圧を超えない電圧に昇圧する昇圧回路(67)と、を備えることを特徴としている。
これによれば、電源の電圧は降圧回路で降圧された後に、昇圧回路によって供給対象が必要とする電圧まで昇圧される。降圧回路による降圧は、ブラウンアウトの結果低下した電圧値よりも低い電圧まで行われるので、万一ブラウンアウトが発生した場合でも、降圧回路に入力される電圧は降圧後の電圧よりも高くなる。すなわち、降圧回路は出力電圧を安定して確保することができる。そして、昇圧回路は、ブラウンアウト発生時においても安定して確保される降圧回路の出力電圧を入力として昇圧動作を行うので、昇圧回路の出力電圧を安定して確保することができる。したがって、ブラウンアウト時であってもBBCを用いることなく車両に搭載された電子機器のオン状態を維持することができる。
第1実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る電源制御装置の概略構成について説明する。
本実施形態における電源制御装置は車両に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置に含まれる電源回路である。この電源制御装置は、電子機器としてのヘッドアップディスプレイ装置(以降、HUDと示す)を構成し、発光ダイオード(以降、LEDと示す)の駆動を制御する光源ドライバへの電圧供給を制御している。すなわち、特許請求の範囲に記載の供給対象が本実施形態における光源ドライバに相当する。LEDは集光レンズ、拡散板、および液晶パネルを介して、例えばコンバイナや風防といった投影部材に映像を投影する光源である。HUDはLED、光源ドライバ、および、電源制御装置を含む一体のモジュールとして車両に搭載されるものであり、HUDへの電源供給は車両に搭載されたバッテリにより行われる。
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100(以降、HUD100と示す)は、発光ダイオード10(以降、LED10と示す)と、TFT液晶20と、モータ30と、を備えている。また、HUD100は、LED10の動作を制御するLEDドライバ11、モータ30の駆動を制御するモータドライバ31を備えている。
発光ダイオード10(LED10)は、一般的に知られた発光ダイオードを採用することができる。LED10はヘッドアップディスプレイ装置に含まれる投影部材に映像を投影するための光源であり、いわゆるバックライトに相当する。LED10から放射された光は図示しない集光レンズ、拡散板、および後述するTFT液晶20を経て所定の映像とされた後、単一あるいは複数のミラーを介して投影部材に投影される。なお、LED10はその種類を問わず、無機発光ダイオード、有機発光ダイオード、発光ポリマーなどを採用することができる。
LEDドライバ11は、後述するCPU40の命令に基づいてLED10に流す電流の大きさを制御する回路である。電流の大きさは電界トランジスタ(FET)のドレイン電流の大きさとして制御される。ドレイン電流はゲート電圧の大きさを調整することによって制御される。LEDドライバ11はゲート電圧を所定の電圧に設定してLEDを適切な光量で発光させている。LEDドライバは特許請求の範囲に記載の光源ドライバに相当する。
TFT液晶20は、薄膜トランジスタにより液晶分子に印加する電圧を制御して分子の配向を変化させる装置であり、一般的に知られた液晶パネルを採用することができる。バックライトとしての発光ダイオード10の光はTFT液晶20を通過することにより所定の映像となる。
モータ30は、TFT液晶20を経由したLED10の光を反射して投影部材に導光するミラーの向く方向を制御している。モータ30はロータ、ステータおよび回転軸を有する一般的に知られたモータを採用することができる。ミラーは回転軸に固定され、回転軸の回転に伴ってLED10からの光の反射方向を可変にされている。
モータドライバ31は、後述するCPU40の命令に基づいてモータにおける回転軸の回転方向、回転速度を制御している。モータドライバ31は、例えば2つのFETが直列で接続されてインバータにより構成されている。モータドライバ31はFETに流れる電流を制御するとともに、2つのFETのいずれをオンするか否かを制御することによって回転軸の回転方向を制御している。モータドライバ31は、LEDドライバ11と同様に、特許請求の範囲に記載の供給対象に相当する。
さらに、HUD100は、LEDドライバ11、TFT液晶20、モータドライバ31に駆動信号を出力して制御する制御部としてのCPU40を備えている。
CPU40にはROM41およびメモリ42がアドレスバス、コントロールバスおよびデータバスを介して接続されている。ROM41は、例えばCPU40が実行するプログラム等の固定データを格納する。メモリ42は、例えばCPU40が演算した結果等を一時的に格納する。
加えて、HUD100は、HUD100以外の電子機器とデータの通信を行うためのネットワークに接続可能になっている。CPU40は、データ通信を制御する通信ドライバ50に接続されている。ここで、ネットワークとは例えばCAN(登録商標)であり、CANは車載機器にも利用可能なネットワークの規格と関連機器である。
通信ドライバ50は、CPU40が外部ECUに出力する信号の変調や、外部ECUからCPU40へ入力される信号の復調および入力信号の誤り検出を行うとともに、CPU40および外部ECUとを繋ぐデータバスの通信リソースのチェックを行う。通信ドライバ50は、LEDドライバ11およびモータドライバ31と同様に、特許請求の範囲に記載の供給対象に相当する。
CPU40は、命令のフェッチ、デコードおよびエグゼキュートを行う一般的に知られた集積回路である。ROM41に格納されたプログラムに基づいてHUDとして適切な命令を実行する。命令はLEDドライバ11、モータドライバ31に出力されて、それぞれLED10の発光およびモータ30の駆動が制御される。また、CPU40はTFT液晶20に対して、所望の映像を生成するための命令を出力する。さらに、CPU40は、外部ECUとの間で信号の送受信を行う場合において、通信ドライバ50に対して変調および復調を制御するための命令を出力する。
上記した各要素は、車両に搭載されたバッテリにより電源が供給されている。HUD100は、バッテリから供給される電圧を各要素に適合した電圧に調整する電源制御装置60を備えている。なお、本実施形態においては、出力電圧が12Vのバッテリを想定して説明する。
この電源制御装置60は、バッテリの出力電圧である12Vが、逆流防止のダイオード70を介して、入力端子BATTに入力されている。なお、電源制御装置60およびその他の電圧の供給対象への電圧の入力は、バッテリとの間にイグニッションスイッチやメインリレーを介することが普通であるが、図1ではこれらスイッチおよびリレーを省略している。具体的な電源投入シーケンスとしては、まずイグニッションスイッチがオンされる。これによりイグニッションスイッチを介してバッテリと接続された供給対象に電圧が供給される。この通電によりメインリレーがオンされてメインリレーを介してバッテリと接続された供給対象に電圧が供給される。いずれの場合もバッテリの出力電圧が入力されるものであり、図1においては、イグニッションスイッチを介して電圧が入力されるか、あるいはメインリレーを介して電圧が入力されるかに関わらず、バッテリからの入力電圧、すなわちバッテリの出力電圧12Vを+Bと記載している。
電源制御装置60は、図1に示すように、入力端子BATTに接続され、バッテリから供給される電圧を、電圧の供給対象としての各要素に適合した電圧に調整している。本実施形態における電源制御装置60は、バッテリの出力電圧12Vを入力電圧として、一般的なICの動作電圧である3.3V、2.5V、1.8V、1.5V、1.2V、および1.05Vを生成するとともに、LEDドライバ11やモータドライバ31、通信ドライバ50などのドライバの駆動電圧としての5.0Vを生成して出力している。
なお、3.3Vは、一般的なICの動作電圧であると同時に、アイドルストップからの復帰時、あるいは、運転者が手動でエンジンを始動した際のブラウンアウト時において電源制御装置60に入力される電圧よりも低い値である。
電源制御装置60は、入力端子BATTに接続され、入力される12Vを3.3Vまで降圧する第1降圧回路61と、第1降圧回路61の出力である3.3Vを入力として、2.5V、1.8V、1.5V、1.2V、1.05Vまでそれぞれ降圧する第2降圧回路62、第3降圧回路63、第4降圧回路64、第5降圧回路65、第6降圧回路66と、を有している。
さらに、電源制御装置60は、第1降圧回路61の出力である3.3Vを入力として、5.0Vまで昇圧する昇圧回路67を有している。すなわち、昇圧回路67は、バッテリに対して第1降圧回路61と直列に接続され、12Vから3.3Vへの降圧を経て5.0Vを生成する。なお、特許請求の範囲に記載の降圧回路とは、第1〜第6降圧回路のすべてを含むが、本実施形態においては、特に昇圧回路67が接続された第1降圧回路61に相当する。
なお、第1〜第6降圧回路61〜66には、一般的に知られる降圧コンバータを採用することができる。降圧コンバータとしては例えば、スイッチングレギュレータやスイッチングレギュレータがある。また、昇圧回路67には、一般的に知られる昇圧コンバータを採用することができる。昇圧コンバータとしては例えば、チャージポンプや昇圧チョッパ回路などがある。図1では、これら降圧コンバータおよび昇圧コンバータの具体的な回路構成の図示を省略し、ブロックとして図示している。
生成された5.0V、3.3V、2.5V、1.8V、1.5V、1.2V、および1.05Vは、電圧の供給対象に直接入力されるか、あるいはCPU40を介して供給対象に入力されるようになっている。本実施形態では、昇圧回路67の出力である5Vがスイッチ68を介して供給される経路(図1にSW5Vと示す)と、スイッチを介することなく供給される経路(図1に単に5Vと示す)と、が存在する。どちらの経路でも供給対象に入力される電圧は5Vであり、バッテリの出力電圧12Vが第1降圧回路61で一旦3.3Vに降圧された後に、昇圧回路67で昇圧されることで得られる。
本実施形態においては、図1に示すように、LEDドライバ11、モータドライバ31および通信ドライバ50に5Vが入力されている。TFT液晶20には3.3Vが入力されている。ROM41には3.3Vあるいは1.8Vが入力されている。メモリ42には3.3V、1.8V、1.5Vのいずれかの電圧が入力されている。モータ30およびLED10にはバッテリから直接+B(=12V)が入力されて駆動する。各電圧は、それぞれの供給対象に対して適切な入力電圧であり、定格電圧を超えない。
次に、本実施形態における電源制御装置60を採用することによる作用効果について説明する。
この電源制御装置60は、バッテリの出力電圧を、電源(すなわち、バッテリ)の電圧からブラウンアウトによる電圧の降下量を減じた電圧値よりも低い電圧に降圧する第1降圧回路61を備えている。
このため、ブラウンアウト発生時でも、第1降圧回路61の入力電圧は出力電圧より低くなることはない。これにより、第1降圧回路61は、ブラウンアウト発生時でも安定して所定の電圧を出力することができる。
そして、昇圧回路67は、安定して降圧された上記降圧回路61の出力電圧を入力として、LEDドライバ11、モータドライバ31、通信ドライバ50に供給が必要な所定の電圧まで昇圧する。ここで、昇圧回路67に入力される電圧はブラウンアウトの発生に依存しないから、昇圧回路67により昇圧された出力電圧をブラウンアウトの発生に依らず安定して得ることができる。
具体的な数値で詳しく説明する。
国際規格ISO7637−2における電源電圧変動試験要求(Pulse4)によれば、アイドルストップからの復帰時において、エンジンのスタータモータ回路の起動によって発生する電源電圧の降下量は、電源電圧の初期値が12Vである場合に最大で7Vと規定されている。本実施形態における第1降圧回路61は、バッテリの電圧12Vを3.3Vまで降圧するものであり、バッテリの出力電圧に国際規格ISO7637−2に規定する最大の電圧降下が発生しても、第1降圧回路61の入力電圧は3.3Vを下回ることはない。このため、第1降圧回路61は、ブラウンアウト発生時であっても、安定して3.3Vの出力を維持することができる。そして、昇圧回路67は安定して3.3Vを入力電圧として確保できるから、安定した出力電圧5.0Vを出力することができる。
上記したように、本実施形態における電源制御装置60を採用すれば、ブラウンアウトの発生時であっても、LEDドライバ11、モータドライバ31、通信ドライバ50に安定して5.0Vを供給することができる。したがって、ブラウンアウト時であってもBBCを用いることなく車両に搭載された電子機器のオン状態を維持することができる。
なお、バッテリと電源制御装置60の間には、整流のためのダイオード70が挿入されている。ダイオード70により略1.0Vの電圧降下が発生する場合があるが、このような電圧ドロップが生じた場合は、12Vからの降下量は7V+1V=8Vであり、第1降圧回路61の入力電圧は最小で略4.0Vとなる。このような条件でも第1降圧回路61の入力電圧は3.3Vを下回ることはないので、車両に搭載された電子機器のオン状態を安定して維持することができる。
また、5.0Vを入力電圧とする供給対象に電圧を供給する場合、従来のように12Vから直接5.0Vに降圧する構成では、短絡等による過電流からCPU40等を保護する保護回路として12V以上の耐性を有する回路が必要である。これに対して、本実施形態では、5.0Vの昇圧する前段で3.3Vに降圧されているため、過電流に対する保護回路の規模を従来の構成よりも小さくあるいは簡素な回路構成にすることができる。
なお、上記例では、アイドルストップからの復帰時における例について説明したが、運転者が手動でエンジンを手動する際の電源電圧の降下についても保証する。
国際規格ISO16750−2における電源電圧変動試験要求によれば、エンジン始動時において、エンジンのスタータモータ回路の起動によって発生する電源電圧の降下量は、電源電圧の初期値が12Vである場合に最大で7.5Vと規定されている。本実施形態における第1降圧回路61は、バッテリの電圧12Vを3.3Vまで降圧するものであり、バッテリの出力電圧に国際規格ISO16750−2に規定する最大の電圧降下が発生しても、第1降圧回路61の入力電圧は3.3Vを下回ることはない。このため、第1降圧回路61は、手動でのエンジン始動時における電圧降下であっても、安定して3.3Vの出力を維持することができる。そして、昇圧回路67は安定して3.3Vを入力電圧として確保できるから、安定した出力電圧5.0Vを出力することができる。
なお、手動でのエンジン始動においても、ダイオード70により略1.0Vの電圧降下が発生することがあるが、この場合でも、最大の電圧降下量は7.5V+1V=8.5Vであり、第1降圧回路61の入力電圧は最小で略3.5Vとなる。このような条件でも第1降圧回路61の入力電圧は3.3Vを下回ることはないので、車両に搭載された電子機器のオン状態を安定して維持することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記した実施形態では、昇圧回路67の接続元として第1降圧回路61を用いる例を示したが、第1降圧回路61よりも低い電圧に降圧した後に供給対象に必要な所定電圧まで昇圧する構成としても良い。具体的には、昇圧回路67の接続元として第2〜第6降圧回路62〜66を選択することもできる。
また、上記した実施形態では、図1に示すように、CPU40がTFT液晶20の制御を行う例を示したが、映像制御用に別途GPUを有するような構成のHUDであっても電源制御装置60を採用することができる。GPUを有するHUDでは、GPUにTFT液晶20、ROM41およびメモリ42が接続される。GPUはCPU40と協業してTFT液晶20を駆動する。
また、上記した実施形態では、バッテリの出力電圧を12Vとし、12Vから生成される電圧を5.0V、3.3V、2.5V、1.8V、1.5V、1.2V、および1.05Vとしたが、具体的な電圧値は一例であって、この例に限定されるものではない。
なお、上記した実施形態では、車両に搭載される電子機器としてヘッドアップディスプレイ装置を例示したが、本発明は、電子機器として、カーナビゲーションシステムにおけるディスプレイや、インストルメントパネルに設けられたメータ等の表示装置に適用することができる。さらにいえば、表示装置に限定するものではなく、バッテリから入力電圧を供給されるすべての電子機器について適用することができるが、とくに、表示装置に適用することによって、画面がオフ状態になったり輝度が低下したりして不快感を覚える運転者が存在するという問題を解決することができる。
10…LED(光源),11…LEDドライバ(光源ドライバ),20…TFT液晶,30…モータ,31…モータドライバ,40…CPU,50…通信ドライバ,60…電源制御装置,61…第1降圧回路,67…昇圧回路,100…ヘッドアップディスプレイ装置

Claims (8)

  1. 車両に搭載される電子機器(100)を構成し、電圧の供給対象(11,20,31,41,42,50)に対する電圧供給の制御を行う電源制御装置であって、
    電源と前記供給対象との間に介在し、前記電源の電圧を、前記電源の電圧からブラウンアウトによる電圧の降下量を減じた電圧値よりも低い電圧に降圧する降圧回路(61)と、
    前記降圧回路と前記供給対象との間に介在し、前記降圧回路の出力電圧を、前記供給対象の定格電圧を超えない電圧に昇圧する昇圧回路(67)と、を備える、電源制御装置。
  2. 前記電源の電圧は12Vであり、
    前記降圧回路は、前記電源の電圧を3.3Vまで降圧し、
    前記昇圧回路は、前記降圧回路の出力電圧である3.3Vを5.0Vまで昇圧する、請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記電子機器はヘッドアップディスプレイ装置であり、前記供給対象は前記ヘッドアップディスプレイ装置において投影部材に映像を投影するための光源10の動作を制御する光源ドライバ11である、請求項1または請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記光源はLEDである、請求項3に記載の電源制御装置。
  5. 前記電子機器はヘッドアップディスプレイ装置であり、前記供給対象は前記ヘッドアップディスプレイ装置と外部との信号の送受信を制御する通信ドライバ50である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  6. 前記電子機器はヘッドアップディスプレイ装置であり、前記供給対象は前記ヘッドアップディスプレイ装置において投影部材に光源の光を導光するためのモータ30の駆動を制御するモータドライバ31である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  7. 前記電子機器は、アイドルストップ車両に搭載される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電源制御装置と、光源と、前記光源の動作を制御する前記供給対象としての光源ドライバと、を備える、ヘッドアップディスプレイ装置。
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