JP2017042420A - 浴槽洗浄装置および浴槽洗浄方法 - Google Patents

浴槽洗浄装置および浴槽洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】浴槽全体を均一に洗浄することができる浴槽洗浄装置、および浴槽洗浄方法を提供すること。【解決手段】浴槽洗浄装置は、水流を発生させる水流発生装置と、水流に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、浴槽の壁面に設置され、設置壁面と平行な方向に水流を吐出する第一吐水口と、設置壁面と垂直な方向に水流を吐出する第二吐水口と、水流の吐出先を第一吐水口と第二吐水口とに切り換える流路切換装置と、を有する浴槽アダプタと、を備え、浴槽内の水位に応じて流路切換装置が切り換えられ、第一吐水口または第二吐水口から水流が吐出される構成である。【選択図】図1

Description

本発明は、浴槽を洗浄する浴槽洗浄装置、および浴槽洗浄方法に関するものである。
近年、微細気泡は、水処理、洗浄、化学、医療等、さまざまなプロセスに応用されている。微細気泡の中でも、特に気泡の直径が1mm以下のものは、マイクロバブルと呼ばれている。マイクロバブルを含む微細気泡は、直径が1mm以上の通常の気泡と比べて液中での浮力が小さく、長時間にわたり液中に滞留し続ける。洗浄分野では、微細気泡の気液界面に汚れが吸着する性質を応用している。特に、気泡の直径が100μm以下の微細気泡には、洗浄効果が高いとされる。
また、入浴後の浴槽は、水面付近に喫水線と呼ばれる汚れが付着する。これは、皮脂、ほこり、シャンプー、ボディーソープ等に起因する汚れで、汚れ付着後に放置すると、汚れが浴槽に固着し、洗浄が困難になる。そこで、微細気泡を用いて、汚れが付着した浴槽を洗浄する浴槽洗浄装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の浴槽洗浄装置は、浴槽の壁面に設けられた気泡含有水流発生装置により、微細気泡を含む水流を浴槽の壁面に接触するように浴水の張られた浴槽内に発生させることで、浴槽の壁面を洗浄するものである。
特開2010−125169号公報
特許文献1に記載の従来の浴槽洗浄装置は、浴槽の壁面を洗浄するために、微細気泡を含む水流を浴水の張られた浴槽内に発生させているが、微細気泡を含む水流が吐出される吐水口から離れた浴槽の壁面では、水中の水流による圧力が弱くなる。その結果、水流が吐出される吐水口から離れた浴槽の壁面では洗浄が不十分となり、浴槽全体を均一に洗浄できないという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、浴槽全体を均一に洗浄することができる浴槽洗浄装置、および浴槽洗浄方法を提供することを目的としている。
本発明に係る浴槽洗浄装置は、水流を発生させる水流発生装置と、前記水流に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、浴槽の壁面に設置され、設置壁面と平行な方向に前記水流を吐出する第一吐水口と、前記設置壁面と垂直な方向に前記水流を吐出する第二吐水口と、前記水流の吐出先を前記第一吐水口と前記第二吐水口とに切り換える流路切換装置と、を有する浴槽アダプタと、を備え、前記浴槽内の水位に応じて前記流路切換装置が切り換えられ、前記第一吐水口または前記第二吐水口から前記水流が吐出される構成である。
本発明に係る浴槽洗浄装置によれば、浴槽の壁面に設置され、設置壁面と平行な方向に水流を吐出する第一吐水口と、設置壁面と垂直な方向に水流を吐出する第二吐水口と、水流の吐出先を前記第一吐水口と前記第二吐水口とに切り換える流路切換装置と、を有する浴槽アダプタと、を備え、浴槽内の水位に応じて前記流路切換装置を切り換え、第一吐出口または第二吐出口から水流を吐出することにより、浴槽全体を均一に洗浄することができる。
本発明の実施の形態1に係る洗浄装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄のフローチャートを示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程のフローチャートを示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程における浴槽上部からの鳥瞰を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る流路切換工程のフローチャートを示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第二工程のフローチャートを示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第二工程を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第二工程における浴槽上部からの鳥瞰を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る空中水流の垂直方向の角度を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る空中水流の水平方向の角度を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程の微細気泡を含まない水流での洗浄結果を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程の微細気泡を含む水流での洗浄結果を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る洗浄第二工程の微細気泡を含む水流での洗浄結果を示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る洗浄装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る洗浄第一工程のフローチャートを示す概略図である。 本発明の実施の形態3に係る洗浄装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態4に係る洗浄装置の構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る洗浄装置の構成を示す概略図である。
本実施の形態1に係る洗浄装置は、浴槽1内に設置される浴槽アダプタ2と、浴槽1外に設置される水流発生装置3、水配管4、微細気泡発生装置5、三方弁8、水供給源9、水位検知手段10、信号線11、および、制御装置12と、を備えている。
浴槽アダプタ2は、底面に浴水を排出するための排水口6が形成された、平面視して矩形状の浴槽1の短手側の壁面(以下、設置壁面と称する)に設置され、設置壁面と平行な上下左右方向に水流を吐出する第一吐水口2aと、設置壁面と垂直な正面方向に水流を吐出する第二吐水口2bと、水流の吐出先を第一吐水口2aと第二吐水口2bとに切り換える流路切換装置7と、浴槽1内の浴水を取り入れる取水口(図示せず)と、を有する。なお、浴槽1は平面視して厳密に矩形状でなくてもよい。また、上記の上下左右方向とは、浴槽アダプタ2を正面視した際の方向であり、以下において同様とする。また、第一吐水口2aは、厳密に設置壁面と平行な方向に水流を吐出しなくてもよく、第二吐水口2bは、厳密に設置壁面と垂直な方向に水流を吐出しなくてもよい。つまり、第一吐水口2aは、設置壁面と平行な方向に対して多少傾いて水流を吐出してもよく、第二吐水口2bは、設置壁面と垂直な方向に対して多少傾いて水流を吐出してもよい。
浴槽アダプタ2には、水流を発生させるポンプ等の水流発生装置3と、その水流に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置5とが、水配管4で接続されており、浴槽アダプタ2と水流発生装置3との間の水配管4には、浴槽1内の水位を検知する水位検知手段10が設けられている。
また、水流発生装置3と、微細気泡発生装置5と、浴槽1に水を供給する水供給源9とは、それぞれ水配管4で三方弁8に接続されている。また、水流発生装置3と、流路切換装置7と、水位検知手段10とは、それぞれ信号線11で制御装置12に接続されている。
次に、本実施の形態1に係る洗浄装置の動作について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る洗浄のフローチャートを示す概略図である。
本実施の形態1に係る洗浄装置の洗浄工程(S100)は、洗浄第一工程(S10)と、流路切換工程(S20)と、洗浄第二工程(S30)とで構成され、洗浄開始後に行われる。また、洗浄開始は、入浴終了後に行われる。このとき、人によるボタン等の操作、タイマー等の設定等により洗浄開始する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程(S10)のフローチャートを示す概略図であり、図4は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程(S10)を示す概略図であり、図5は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程(S10)における浴槽1上部からの鳥瞰を示す概略図である。
洗浄開始後、図3に示すように、洗浄第一工程(S10)では、まず、浴槽1内に水を一定時間供給する(S11)。具体的には、図4に示すように、浴槽1内の水位である水面20が入浴時に発生する喫水線23より上の位置となるように、水供給源9からの水を水流発生装置3により浴槽1内に供給する。このとき、第一吐水口2aおよび第二吐水口2bのどちらから浴槽1内に水を供給してもよい。なお、浴槽1内の水面20が喫水線23より10cm以上、上の位置となることが望ましい。また、浴槽1内に水を供給する時間は、浴槽1の形状等により決定される。
一定時間経過後、浴槽アダプタ2からの水流の吐出先を、設置壁面と平行な方向に水流を吐出する第一吐水口2aに切り換え(S12)、第一吐水口2aから水流を吐出し、一定時間、浴槽1内の浴水に微細気泡を含んだ水流を発生させる(S13)。このとき浴槽1では、図4および図5に示すように、第一吐水口2aから水流を吐出することで、設置壁面と平行な上下左右方向に水流が吐出されるため、浴槽アダプタ2の近傍に強力な水流が形成される。なお、以下、浴槽アダプタ2の近傍に形成される強力な水流を水中水流21と称する。この水中水流21には、微細気泡発生装置5で発生させた微細気泡が含まれているため、微細気泡が浴槽アダプタ2の近傍の浴槽1の壁面(以下、近傍壁面22と称する)に作用して、当該近傍壁面22の汚れを効果的に洗浄することができる。
このとき、洗浄率を高めるために、吐出水量は、3.0L/min以上で、浴水に含まれる微細気泡の密度は、気泡径100μm以下の気泡が2000個/L以上であることが望ましい。また、浴槽1内の浴水は、微細気泡発生装置5で発生させた微細気泡で満たされるため、浴槽1の壁面全体の喫水線23の汚れが浮きあがり、喫水線23の汚れは洗浄されやすくなる。そのため、近傍壁面22の喫水線23の汚れを水中水流21により洗浄することができる。
浴槽1内の浴水に一定時間水流を発生させた後、第一吐水口2aからの水流の吐出を停止し、浴水の水流を停止させて(S14)、流路切換工程(S20)に移る。
図6は、本発明の実施の形態1に係る流路切換工程(S20)のフローチャートを示す概略図である。
図6に示すように、流路切換工程(S20)では、まず、浴槽1内の浴水を排水口6より排水する(S21)。その後、水位検知手段10により浴槽1内の水位を検知し、浴槽1内の水面20が浴槽アダプタ2より下の位置であることを検知したら、制御装置12は、浴水が浴槽1から排水されたと判断して(S22のYes)、流路切換装置7に信号を送る。そして、浴槽アダプタ2からの水流の吐出先を、設置壁面と垂直な方向に水流を吐出する第二吐水口2bに切り換え(S23)、洗浄第二工程(S30)に移る。
図7は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第二工程(S30)のフローチャートを示す概略図であり、図8は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第二工程(S30)を示す概略図であり、図9は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第二工程(S30)における浴槽1上部からの鳥瞰を示す概略図であり、図10は、本発明の実施の形態1に係る空中水流24の垂直方向の角度を示す概略図であり、図11は、本発明の実施の形態1に係る空中水流24の水平方向の角度を示す概略図である。
図7に示すように、洗浄第二工程(S30)では、まず、一定時間の経過を待つ(S31)。これは、(S22)において、浴槽1内の水面20が浴槽アダプタ2より下の位置であることを検知したら、制御装置12は、浴水が浴槽1から排水されたと判断しているが、実際に浴水の排水は完了していない。そのため、一定時間の経過を待って浴水の排水を完了させるためである。なお、このときの時間は、浴槽1のサイズ、形状、排水速度等から決定される。
その後、第二吐水口2bから水流を吐出し、一定時間、浴槽1内に微細気泡を含んだ水流を供給する(S32)。このとき、浴水は浴槽1から排水されており、浴槽1内に入っていないため、図8および図9に示すように、第二吐水口2bから空中に向かって水流が吐出される。そして、その水流は浴槽アダプタ2から遠方の壁面(以下、遠方壁面25と称する)に直接当たる。なお、以下、空中に吐出される水流を空中水流24と称する。
ここで、浴槽洗浄装置は、第二吐水口2bから吐出する水流を上下左右方向に振動可能な機構を備えている。そして、空中水流24の振動角度は、図10および図11に示す角度で振動する。このように、第二吐水口2bから空中に吐出される空中水流24を上下左右方向に振動させることにより、遠方壁面25の広範囲を洗浄することができる。また、空中水流24には、微細気泡発生装置5で発生させた微細気泡が含まれているため、微細気泡が遠方壁面25に作用して、当該遠方壁面25の汚れを効果的に洗浄することができる。
図10に示すように、垂直方向の角度θ1およびθ2、詳しくは、浴槽アダプタ2を上下に分断する水平面に対して上向きの角度θ1、および前記水平面に対して下向きの角度θ2は、寸法L、H、H0から以下のように決まる。ここで、Lは、第二吐水口2bから第二吐水口2bと対向する浴槽1の短手側の壁面までの距離、Hは、浴槽1の底面から喫水線23までの高さ、H0は、浴槽1の底面から第二吐水口2bまでの高さである。
θ1=arctan(L/H) ・・・・・・(1)
θ2=arctan(0.05H0) ・・・・・・(2)
また、図11に示すように水平方向の角度θ3とθ4、詳しくは、浴槽アダプタ2を左右に分断する鉛直面に対して右向きの角度θ3、および前記鉛直面に対して左向きの角度θ4は、寸法D1、D2から、以下のように決まる。ここで、D1は、第二吐水口2bから浴槽1の長手側の一方の壁面までの距離、D2は、第二吐水口2bから浴槽1の長手側のもう一方の壁面までの距離である。
θ3=arctan(0.05D1) ・・・・・・(3)
θ4=arctan(0.05D2) ・・・・・・(4)
なお、洗浄率を高めるために、吐出水量は、3.0L/min以上であることが望ましい。また、洗浄第一工程(S10)と浄第二工程(S30)とでは、使用する浴槽アダプタ2の吐水口が異なり、吐出水量および吐出水圧は、水流発生装置3と水供給源9とにより、個別に調整可能および設定可能である。つまり、第一吐水口2aおよび第二吐水口2bは、それぞれ吐出水量および吐出水圧が、調整可能および設定可能である。
浴槽1内に一定時間水流を吐出した後、第二吐水口2bからの水流の吐出を停止し(S33)、洗浄終了となる。
空中水流24が浴槽1の壁面に当たる水圧は、水中での水流と比べて強くなるため、水中水流21よりも空中水流24の方が高い洗浄効果が得られる。また、洗浄第一工程(S10)で、浴槽1内の水面20が喫水線23より上の位置となるように水を供給して、微細気泡の効果により喫水線23の汚れを浮きあがらせているため、喫水線23の汚れは洗浄されやすい。そのため、遠方壁面25の喫水線23の汚れは空中水流24により洗浄することができる。
なお、本実施の形態1において、微細気泡発生装置5の微細気泡発生方式は、エジェクタ方式であることが望ましい。これは、動力を必要とせず安価であり、吸気の間欠等により、発生する気泡径を設定しやすいためである。
また、微細気泡の中でも、直径が1mm以下のマイクロバブルと称される気泡は、体積に対して表面積が非常に大きい特徴を有する。また、気泡の表面は疎水性のため、皮脂等の汚れを吸着する性質を有する。これらのことから、マイクロバブルを多く発生させて、汚れに接触させることで、汚染された部品等を洗浄することができる。マイクロバブルの中でも特に、直径100μm以下の気泡を多く発生させることで、高効率の洗浄を達成することができる。本実施の形態1では、このような微細気泡表面が持つ吸着作用を利用して、浴槽1の壁面等に付着する汚れを除去する。
図12は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程(S10)の微細気泡を含まない水流での洗浄結果を示す概略図であり、図13は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第一工程(S10)の微細気泡を含む水流での洗浄結果を示す概略図であり、図14は、本発明の実施の形態1に係る洗浄第二工程(S30)の微細気泡を含む水流での洗浄結果を示す概略図である。
なお、浴槽1の壁面に相当する洗浄試験片には、アクリル製人工大理石を用いた。また、汚れには、皮脂汚れを模擬して、ゼラチン1gと脂肪酸グリセリンエステル0.5gとを70度の湯水30mLに溶解させて振とうさせて発生した泡を用いた。そして、この汚れをアクリル製人工大理石の表面に0.1g塗布して、50度の恒温槽に1時間放置させて、汚れを固着させた。
図12および図13に示す洗浄結果は、図4および図5に示す近傍壁面22のうち、任意の位置を洗浄位置としたものであり、3つの洗浄位置での洗浄結果をそれぞれ示している。図12および図13に示すように、水流により近傍壁面22が洗浄可能であることを確認した。また、微細気泡を含む水流の方が、微細気泡を含まない水流よりも洗浄効果が高いことを確認した。
図14に示す洗浄結果は、図8および図9に示す遠方壁面25のうち、任意の位置を洗浄位置としたものであり、3つの洗浄位置での洗浄結果をそれぞれ示している。図15に示すように、空中水流24の方が、水中水流21よりも壁面に当たる水圧が強いため、より短時間で洗浄が可能であることを確認した。
本実施の形態1に係る浴槽洗浄において、入浴した日は、入浴終了直後に行うことが望ましい。これは、時間が経過すると浴槽1に汚れが強固に固着してしまう場合があるためであり、入浴終了直後の汚れが固着する前であれば、汚れが落ちやすいためである。
また、家族構成の違いにより、入浴人数、年代、入浴時間等が異なり、浴槽1に付着する汚れが変化する。そのため、入浴人数、時間等が通常より少ない等の理由により、入浴後の浴槽1の壁面の汚れ付着量が軽微な場合は、洗浄第一工程の実施後に浴槽1の壁面全体が洗浄されていることが確認できれば、流路切換工程および洗浄第二工程を省略してもよい。
一方で、入浴人数が多く、入浴時間が長い等の条件によっては、浴槽1に汚れが強固に固着してしまう場合がある。そのため、洗浄力を向上させるためには、水中の微細気泡の数を多くする必要がある。しかし、水中の微細気泡が多くなりすぎると、気泡同士が合一して気泡が大きくなるため、かえって洗浄効果が低下してしまう。
そこで本実施の形態1では、界面活性剤などの気泡同士の合一を抑制する働きを有する添加剤を浴水に添加することで、微細気泡発生装置5で発生した気泡を浴水中で安定化させて、高密度の微細気泡を発生させることができる。添加剤としては、有機系添加剤ではポリエチレングリコール等の高分子化合物等、無機系では炭酸水素ナトリウム(いわゆる、重曹またはベーキングパウダー)等がある。また、市販の入浴剤または洗浄剤を用いることもできる。入浴剤は含有成分として、無機塩類、生薬類、酵素類、有機酸類のうち、少なくとも1種類以上の添加物を含むものが望ましい。
また、洗浄剤では界面活性剤を含有すること望ましい。添加剤の濃度としては、0.1ppm〜1000ppmの範囲で用いることが望ましい。これは、添加剤の濃度が低すぎると、添加剤の効果が現れず、微細気泡の数が増えないためである。また、濃度が高すぎると、洗浄後に洗浄物へ多くの添加剤成分が残留するため、すすぎに多量の水や時間が必要になるためである。なお、添加剤の添加方法としては、浴槽1に手動で添加するが、自動供給装置を浴槽1、または、水配管4の任意の箇所に設置してもよい。
添加剤を使用した場合、洗浄終了後は、手動によりシャワーで浴槽1の壁面をすすぎ、浴水を一定時間注水して、水配管4内に残る洗浄剤等の添加物を洗い流す。または、再度、浴槽1に浴水を満たし、再び洗浄工程(S100)を実施してもよい。
以上のように、本実施の形態1に係る洗浄装置は、浴槽1内の水位が喫水線23よりも上に位置する状態で、第一吐水口2aから水流を吐出し、一定時間、浴槽1内の浴水に微細気泡を含んだ水流を発生させることで、近傍壁面22の汚れを洗浄することができる。また、浴槽1内の水位が0、つまり、浴槽1内から浴水が排水されている状態で、第二吐水口2bから水流を吐出し、一定時間、浴槽1内に微細気泡を含んだ水流を供給することで、遠方壁面25の汚れを洗浄することができる。そのため、浴槽全体を均一に洗浄することができる。
実施の形態2.
以下、本実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図15は、本発明の実施の形態2に係る洗浄装置の構成を示す概略図である。
本実施の形態2では、水位検知手段10および制御装置12が、信号線11とは別の信号線202により、それぞれ演算器201に接続されている。また、制御装置12と水供給源9とは、信号線203で接続されている。
図16は、本発明の実施の形態2に係る洗浄第一工程(S40)のフローチャートを示す概略図である。なお、流路切換工程(S20)および、図示省略の洗浄第二工程(S30)は、実施の形態1と同じフローチャートである。
以下、本実施の形態2に係る洗浄装置の動作について説明する。
本実施の形態2では、水位検知手段10および演算器201を用いて浴槽1内に水を供給する(S41)。具体的には、水位検知手段10により浴槽1内の浴水の水圧等を検知して、その水圧等に基づいて、演算器201により浴槽1内の水位を計算する。そして、図4に示す浴槽1内の水面20が喫水線23より10cm以上、上となると、制御装置12は水供給源9に水供給停止を指令する。これにより、浴槽1内の水面20と喫水線23との距離を正確に自動で検知することができるため、水の供給量を削減することができる。
以上より、本実施の形態2では、水位検知手段10および演算器201により浴槽1内の水位を検知することで、実施の形態1のように水位検知手段10のみに基づいて水位を検知する場合よりも、正確に浴槽1内の水位を検知することができる。
また、演算器201にて水位の変化を連続的に計算可能であり、排水時の浴槽1の水位の変化率を計算可能である。そのため、洗浄第二工程(S30)において、浴槽アダプタ2より下に位置する浴水の排水速度を計算することにより、その浴水の排水を完了させるためにかかる時間をより正確に計算できるため、洗浄工程の時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態2においても、入浴後の浴槽1の壁面の汚れ付着量が軽微な場合は、洗浄第一工程(S40)の実施後に、浴槽1の壁面全体が洗浄されていることが確認できれば、流路切換工程(S20)および洗浄第二工程(S30)を省略してもよい。また、洗浄剤または添加剤を併用してもよい。このとき、浴槽1に手動で添加するか、自動供給装置を浴槽1、または、水配管4の任意の箇所に設置してもよい。
実施の形態3.
以下、本実施の形態3について説明するが、実施の形態1および実施の形態2と重複するものについては省略し、実施の形態1および実施の形態2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図17は、本実施の形態3に係る洗浄装置の構成を示す概略図である。
本実施の形態3では、演算器201と制御装置12との間に記憶装置301を設け、演算器201および制御装置12とそれぞれ信号線202で接続した構成である。
以下、本実施の形態3に係る洗浄装置の動作について説明する。
なお、本実施の形態3におけるフローチャートは、実施の形態2に係る図16と同様である。
本実施の形態3では、記憶装置301で入浴中の水位変化を記憶することにより、人が入った時の水位変化が測定できるため、汚染された浴槽1の壁面の範囲を把握することができる。そのため、浴槽1のサイズをもとに、洗浄第一工程(S40)において供給すべき水の量を正確に把握することができる。そのため、実施の形態2よりも、水供給量を削減することができる。また、入浴時の水面20の上下回数により、入浴した人数を推定でき、浴槽1に付着する汚れ量を推定することができる。そのため、洗浄時間の設定が可能となり、浴槽1を清潔に保つことができる。
また、入浴後の浴槽1の壁面の汚れ付着量が軽微な場合は、洗浄第一工程(S40)の実施後に、浴槽1の壁面全体が洗浄されていることが確認できれば、流路切換工程(S20)および洗浄第二工程(S30)を省略してもよい。また、洗浄剤または添加剤を併用してもよい。また、浴槽1に手動で添加するか、自動供給装置を浴槽1、または、水配管4の任意の箇所に設置してもよい。
実施の形態4.
以下、本実施の形態4について説明するが、実施の形態1〜実施の形態3と重複するものについては省略し、実施の形態1〜実施の形態3と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図18は、本発明の実施の形態4に係る洗浄装置の構成を示す概略図である。
本実施の形態4では、水位検知手段10の代わりに、水面20の位置に加え、汚れ等を検知可能な検知装置401(例えば、超音波センサ、光電センサなど)を浴槽1に設置し、制御装置12および演算器201とそれぞれ信号線402で接続した構成である。
本実施の形態4では、水位検知手段10の代わりに、浴槽1に検知装置401を設置することで、浴槽1の水面20の変化を正確に測定できる。そのため、洗浄第二工程(S30)において、浴槽アダプタ2より下に位置する浴水の排水を正確に検知することができるため、洗浄第二工程(S30)の時間短縮が可能となる。また、浴槽1の汚れ程度が測定できるため、洗浄第一工程(S40)および洗浄第二工程(S30)の洗浄時間を、それぞれ汚れ付着量に応じて設定することができる。
なお、その他の本実施の形態4に係る洗浄装置の動作は、実施の形態3と同様である。
なお、入浴後の浴槽1の壁面の汚れ付着量が軽微な場合は、洗浄第一工程(S40)の実施後に、浴槽1の壁面全体が洗浄されていることが確認できれば、流路切換工程(S20)および洗浄第二工程(S40)を省略してもよい。また、洗浄剤または添加剤を併用してもよい。また、浴槽1に手動で添加するか、自動供給装置を浴槽1、または、水配管4の任意の箇所に設置してもよい。
1 浴槽、2 浴槽アダプタ、2a 第一吐水口、2b 第二吐水口、3 浴水循環手段、4 水配管、5 微細気泡発生装置、6 排水口、7 流路切換装置、8 三方弁、9 水供給源、10 水位検知手段、11 信号線、12 制御装置、20 水面、21 水中水流、22 近傍壁面、23 喫水線、24 空中水流、25 遠方壁面、201 演算器、202 信号線、203 信号線、301 記憶装置、401 検知装置、402 信号線。

Claims (12)

  1. 水流を発生させる水流発生装置と、
    前記水流に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、
    浴槽の壁面に設置され、設置壁面と平行な方向に前記水流を吐出する第一吐水口と、前記設置壁面と垂直な方向に前記水流を吐出する第二吐水口と、前記水流の吐出先を前記第一吐水口と前記第二吐水口とに切り換える流路切換装置と、を有する浴槽アダプタと、を備え、
    前記浴槽内の水位に応じて前記流路切換装置が切り換えられ、前記第一吐水口または前記第二吐水口から前記水流が吐出される構成である
    浴槽洗浄装置。
  2. 前記浴槽内の水位が喫水線よりも上に位置する状態で、
    前記第一吐水口から前記水流が吐出される構成である
    請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
  3. 前記浴槽内から浴水が排水されている状態で、
    前記第二吐水口から前記水流が吐出される構成である
    請求項1または2に記載の浴槽洗浄装置。
  4. 前記第一吐水口および前記第二吐水口は、それぞれ吐出水量および吐出水圧が調整可能である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の浴槽洗浄装置。
  5. 前記浴槽内の水位を検知する水位検知手段を備えた
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の浴槽洗浄装置。
  6. 正面視して、前記第二吐水口から吐出される前記水流を振動可能である
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の浴槽洗浄装置。
  7. 水流を発生させる水流発生装置と、
    前記水流に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、
    底面に排水口が形成された浴槽の壁面に設置され、設置壁面と平行な方向に前記水流を吐出する第一吐水口と、前記設置壁面と垂直な方向に前記水流を吐出する第二吐水口と、前記水流の吐出先を前記第一吐水口と前記第二吐水口とに切り換える流路切換装置と、を有する浴槽アダプタと、を備え、
    前記浴槽内の水位に応じて前記流路切換装置を切り換え、前記第一吐水口または前記第二吐水口から前記水流を吐出する
    浴槽洗浄方法。
  8. 前記浴槽内の水位が喫水線よりも上に位置する状態で、
    前記第一吐水口から前記水流を吐出する
    請求項7に記載の浴槽洗浄方法。
  9. 前記浴槽内から浴水が排水されている状態で、
    前記第二吐水口から前記水流を吐出する
    請求項7または8に記載の浴槽洗浄方法。
  10. 前記第一吐水口および前記第二吐水口は、それぞれ吐出水量および吐出水圧が調整可能である
    請求項7〜9のいずれか一項に記載の浴槽洗浄方法。
  11. 前記浴槽内の水位を検知する水位検知手段を備えた
    請求項7〜10のいずれか一項に記載の浴槽洗浄方法。
  12. 正面視して、前記第二吐水口から吐出する前記水流を振動可能である
    請求項7〜11のいずれか一項に記載の浴槽洗浄方法。
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