JP2017039606A - ジブ張出格納装置、およびジブ張出格納方法 - Google Patents

ジブ張出格納装置、およびジブ張出格納方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017039606A
JP2017039606A JP2015164001A JP2015164001A JP2017039606A JP 2017039606 A JP2017039606 A JP 2017039606A JP 2015164001 A JP2015164001 A JP 2015164001A JP 2015164001 A JP2015164001 A JP 2015164001A JP 2017039606 A JP2017039606 A JP 2017039606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jib
boom
storage device
lever
respect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015164001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6519403B2 (ja
Inventor
花本 貴博
Takahiro Hanamoto
貴博 花本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Cranes Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Cranes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Cranes Co Ltd filed Critical Kobelco Cranes Co Ltd
Priority to JP2015164001A priority Critical patent/JP6519403B2/ja
Publication of JP2017039606A publication Critical patent/JP2017039606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6519403B2 publication Critical patent/JP6519403B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】様々な作業の作業性を向上させ、ジブ張出格納装置を小型かつ軽量に構成できるようにする。
【解決手段】伝達装置60は、先端ブーム30に取り付けられる。伝達装置60は、基端側ブーム22に当たる第1ローラー71と、ガイド部材50に当たる第2ローラー72と、を備える。伝達装置60は、基端側ブーム22に対して先端ブーム30が動いたときに、第1ローラー71に対する第2ローラー72の位置を変えることで、ジブ40がブーム20に近づく向きの力をジブ40に作用させるように構成される。
【選択図】図11

Description

本発明は、ジブ張出格納装置、およびジブ張出格納方法に関する。
例えば特許文献1に、従来のジブ張出格納装置が記載されている。同文献の図3に記載のように、ジブ張出格納装置は、伸縮ブームに取り付けられたジブを、垂下位置と抱込位置との間で回動させる(張り出す、格納する)装置である。同文献の図3に記載の技術では、先端ブームが基端ブームに対して縮められることで、ジブが格納される。なお、特許文献2にも同様の技術が記載されている。
実公昭51−47329号公報 特開2003−341984号公報
特許文献1に記載の技術では(実用新案登録請求の範囲参照)、固定ブーム(基端ブーム)およびエキステンシヨンジブ(ジブ)のいずれか一方に、案内ローラが設けられ、他方にこの案内ローラと協働する案内が設けられる。
この技術では(同文献の図3参照)、ジブに設けられる案内ローラは、ジブからブーム側に大きく突出している。
上記の突出している部分(突出部)が大きいので、ジブ張出格納装置が大きく、重くなるおそれがある。
また、上記の突出部が大きいので、突出部が周囲の物に当たるおそれがある。そのため、このジブ張出格納装置を有するクレーンでの作業(クレーン作業)の作業性が悪くなるおそれがある。また、ブームの先端部に対してジブを着脱する作業(ジブ着脱作業)の作業性が悪くなるおそれがある。具体的には例えば、ジブがブームの先端部に取り付けられるときに、案内と案内ローラとが引っかかるなどのおそれがある。
また、同文献に記載の技術では、基端ブームに案内が設けられるので、枢支ピン(ジブフットピン)から、案内および案内ローラまでの距離が長い。
上記の距離が長いので、ジブの揺れや車体の傾斜(ジブ張出格納装置を有するクレーンの傾斜)の影響を受けやすい問題がある。具体的には、ジブの揺れや車体の傾斜により、案内に対して案内ローラが大きく動きやすい。そのため、案内と案内ローラとを適切に当てることが難しいおそれがあり、これらが衝突して破損するおそれがある。その結果、ジブの張出格納の作業性が悪くなるおそれがある。
また、案内と案内ローラとが適切に当たるように、これらを大きく構成すれば、ジブ張出格納装置が大きく、重くなるおそれがある。
なお、特許文献2に記載の技術でも、上記と同様の問題が生じるおそれがある。
そこで本発明は、様々な作業の作業性を向上させることができ、小型かつ軽量に構成できる、ジブ張出格納装置を提供することを目的とする。
本発明のジブ張出格納装置は、先端ブームおよび前記先端ブームよりも基端側の基端側ブームを有する伸縮式のブームと、前記先端ブームに回動可能に取り付けられるジブと、前記先端ブームに取り付けられる伝達装置と、前記ジブに固定されるガイド部材と、を備える。前記伝達装置は、前記基端側ブームに当たる第1接触部と、前記ガイド部材に当たる第2接触部と、を備える。前記伝達装置は、前記基端側ブームに対して前記先端ブームが動いたときに、前記第1接触部に対する前記第2接触部の位置を変えることで、前記ジブが前記ブームに近づく向きの力を前記ジブに作用させるように構成される。
上記構成により、様々な作業の作業性を向上させることができ、ジブ張出格納装置を小型かつ軽量に構成できる。
クレーン1の全体図である。 図1に示すブーム20の先端部などを示す図である。 図1に示すクレーン1を示す図1相当図である。 図1に示すクレーン1を示す図1相当図である。 図1に示すクレーン1を示す図1相当図である。 図1に示すクレーン1を示す図1相当図である。 図1に示すクレーン1を示す図1相当図である。 図1に示すクレーン1を示す図1相当図である。 図1に示すクレーン1を示す図1相当図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図13のF14矢視図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 第2実施形態のジブ張出格納装置210を示す、図2相当図である。 図16に示すジブ張出格納装置210を示す図16相当図である。 図16に示すジブ張出格納装置210を示す図16相当図である。 図16に示すジブ張出格納装置210を示す図16相当図である。 図16に示すジブ張出格納装置210を示す図16相当図である。 図20のF21矢視図である。 図16に示すジブ張出格納装置210を示す図16相当図である。
(第1実施形態)
図1〜図15を参照して第1実施形態のジブ張出格納装置10を有するクレーン1について説明する。
クレーン1は、図1に示すように、移動式クレーンである。クレーン1は、下部走行体3と、上部旋回体5と、ジブ張出格納装置10と、を備える。下部走行体3は、クレーン1を走行させる部分であり、ホイール式である(クローラ式でもよい)。上部旋回体5は、下部走行体3に対して旋回可能に、下部走行体3の上に取り付けられる。上部旋回体5と下部走行体3とは、旋回座を介して結合される。上部旋回体5における前後方向を前後方向Xとし、前側を前側X1とし、後側を後側X2とする。
ジブ張出格納装置10は、ブーム20(下記)に対するジブ40(下記)の張出および格納(抱込)を行う装置(機構)である。ジブ張出格納装置10は、ブーム20と、ジブ40と、図2に示すガイド部材50と、伝達装置60と、を備える。
ブーム20は、図1に示す上部旋回体5に対して起伏可能に、上部旋回体5に取り付けられる。ブーム20は、ブーム腹面20aと、ブーム背面20bと、を備える。図2に示すように、ブーム20の中心軸の方向(ブーム中心軸方向)が水平方向になるようにブーム20が伏せられたとき、ブーム腹面20aはブーム20の下面であり、ブーム背面20bはブーム20の上面である。ブーム中心軸方向において、ブーム20の先端部から基端部(上部旋回体5との接続部)に向かう側をブーム基端側、その逆側をブーム先端側とする。ブーム20は、伸縮式であり、さらに詳しくは、ブーム中心軸方向に伸縮する伸縮ブームである。ブーム20は、箱型であり、複数段の単位ブームを備える。ブーム20は、基端側ブーム22と、先端ブーム30と、を備える。基端側ブーム22は、先端ブーム30よりもブーム基端側に設けられる。基端側ブーム22は、ブーム基端側からブーム先端側に順に、基端ブーム26と、2段ブーム27(中間ブーム)と、3段ブーム28(中間ブーム)と、で構成される。なお、中間ブームの段数は、0段、1段、または3段以上でもよい。
基端ブーム26は、図1に示すように、ジブ中間連結部26aと、ジブ先端連結部26bと、を備える。ジブ中間連結部26aは、ジブ40の長手方向中間部と基端ブーム26とを、連結および固定する。ジブ中間連結部26a(ジブ格納リンク)は、基端ブーム26の側面に対向する位置と、基端ブーム26の腹面(ブーム腹面20a)に対向する位置との間で、ジブ40を移動(回動)させる(図3および図4参照)。ジブ先端連結部26bは、ジブ40の先端部の近傍と、基端ブーム26とを連結および固定する。
3段ブーム28は、図2に示すように、当たり面28aを備える。当たり面28aは、伝達装置60が当たる部分(面)であり、基端側ブーム22に設けられる。当たり面28aは、基端側ブーム22の本体部(箱型構造物)に固定され、例えば本体部と一体的に構成される。当たり面28aは、基端側ブーム22のうち、先端ブーム30よりも1段だけブーム基端側の単位ブームに設けられ、具体的には3段ブーム28に設けられる。当たり面28aは、3段ブーム28のブーム先端側部分に配置される。さらに詳しくは、3段ブーム28のうち、2段ブーム27に対して3段ブーム28が最も縮んだとき(差し込まれたとき)に、2段ブーム27よりもブーム先端側に突出する部分に配置される。当たり面28aは、3段ブーム28のブーム腹面20a側の端部に配置される。
先端ブーム30は、ブーム20を構成する複数の単位ブームのうち、最もブーム先端側の単位ブームである。先端ブーム30のブーム先端側端部には、ブームヘッド30hが設けられる。ブームヘッド30hは、基端側ブーム22(3段ブーム28)に対して先端ブーム30が最も縮んだとき(差し込まれたとき)に、基端側ブーム22(3段ブーム28)よりもブーム先端側に突出する部分である。ブームヘッド30hは、板などにより構成されるブームヘッドフレーム31と、ジブフットピン35と、を備える。図1に示すように、ブームヘッド30hからは、主巻ワイヤロープを介して主フックH1が吊り下げられる。ブームヘッド30hには、補助シーブSが取り付けられる。補助シーブSからは、補巻ワイヤロープを介して補フックH2が吊り下げられる。
ジブフットピン35は、図2に示すように、ジブ40の基端部が取り付けられる部分である。ジブフットピン35は、ブームヘッドフレーム31から、ブーム20の幅方向(ブーム幅方向)の両外側(左右)に突出する(図14参照)。
ジブ40は、図1に示すブーム20に対して起伏(回動)可能に、ブーム20に(ブームヘッド30hに)取り付けられる。さらに詳しくは、ジブ40は、ジブフットピン35を中心に回動可能にジブフットピン35に取り付けられる。ジブ40は、ジブ腹面40aと、ジブ背面40bと、ジブ側面40cと、を備える。ジブ40がブーム20よりも前側X1に張り出され、かつ、ジブ40の中心軸の方向(ジブ中心軸方向)が水平方向になるようにジブ40が配置されたとき、ジブ腹面40aはジブ40の下面であり、ジブ背面40bはジブ40の上面である。このとき、ジブ側面40cは、ジブ腹面40aとジブ背面40bとを上下方向につなぐ。ジブ中心軸方向において、ジブ40の先端部から基端部(ジブフットピン35との接続部)に向かう側をジブ基端側、その逆側をジブ先端側とする。
このジブ40のジブフットピン35回りの回動の方向には、ジブ腹面40aがブーム腹面20aに近づく側であるジブ抱込側と、その逆側のジブ張出側と、がある。ジブ40のジブフットピン35回りの回動の位置には、抱込位置40Sと、垂下位置40Tと、作業位置40Uと、がある。抱込位置40Sは、ブーム腹面20aにジブ40が抱き込まれたときのジブ40の位置であり、最もジブ抱込み側のジブ40の位置である。垂下位置40Tは、ブームヘッド30hから(ジブフットピン35から)ジブ40が垂下したときのジブ40の位置である。ジブ40が垂下位置40Tのとき、ジブ中心軸方向は鉛直方向である。作業位置40Uは、ジブ40を用いたクレーン作業が行われるときのジブ40の位置である。具体的には、作業位置40Uは、ブーム20(ブームヘッド30h)よりも前側X1(ジブ中心軸方向が水平方向に対して傾く場合を含む)にジブ40が張り出されたときのジブ40の位置である。ジブ40は、図2に示すジブ主材41と、ジブフット43と、図1に示すサスロッド連結リンク45と、サスロッド47と、ジブ起伏シリンダ49と、を備える。
ジブ主材41は、図2に示すジブ40を構成する主な部材(構造物)である。ジブ主材41は、ブームヘッドフレーム31よりもブーム幅方向両外側(左右)に配置されるように、ジブ40の幅方向(ジブ幅方向)に二股に分かれる部分を有する(図3参照)。なお、図3に示すように、ブーム中心軸方向が水平方向になるようにブーム20が伏せられ、かつ、ブーム20の側面にジブ40が格納された状態のとき、上記「ジブ幅方向」は、略上下方向である。また、図1などに示すように、ジブ40がジブフットピン35回りに回動可能な状態のとき、上記「ジブ幅方向」は、ブーム20のブーム幅方向と等しい。また、図2および図4などに示すように、ブーム腹面20aに対向するようにジブ40が配置された状態(下抱き状態など)のとき、上記「ジブ幅方向」は、ブーム20のブーム幅方向とほぼ等しい(または等しい)。
ジブフット43は、ジブフットピン35にはめ込まれる部分であり、U字状凹部を有する。ジブフット43は、ジブ主材41のジブ基端側端部に固定され、ジブ主材41の二股に分かれた部分それぞれに設けられる(図14参照)。
サスロッド連結リンク45、サスロッド47、およびジブ起伏シリンダ49は、図1に示すジブ40を垂下位置40Tから作業位置40Uに張り出すために設けられる。サスロッド連結リンク45(サスペンションロッド連結リンク)は、ブームヘッド30hに回動可能に取り付けられる。サスロッド47(サスペンションロッド)は、サスロッド連結リンク45の先端部に回動可能に取り付けられる。ジブ起伏シリンダ49(チルトシリンダ)は、ジブ40のジブ背面40bに取り付けられ、サスロッド連結リンク45およびサスロッド47に張力を作用させる。
ガイド部材50には、図2に示す伝達装置60(具体的には下記の第2ローラー72(第2接触部))が当たる。ガイド部材50は、伝達装置60(第2ローラー72)をガイドするように構成される。ガイド部材50は、ジブ40に固定され、さらに詳しくは、ジブ主材41に固定され、ジブ主材41のジブ側面40cに固定される。ガイド部材50は、ジブ幅方向から見たとき、ジブ背面40bよりも外側(ジブ腹面40a側とは反対側)に突出する。ガイド部材50は、ガイド部材50とブーム20との接触を抑制できるように配置され、具体的には、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側に配置され、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側のみに配置される。図14に示すように、ガイド部材50は、ジブ主材41のジブ幅方向内側のジブ側面40cよりも、ジブ幅方向内側に突出する。ガイド部材50は、ジブ主材41の二股部分の両方の部分(図14における右側のジブ主材41および左側のジブ主材41)に固定される。図2に示すように、ガイド部材50は、ガイド面50aを備える。
ガイド面50aは、第2ローラー72(下記)が当たる部分(面、端面)である。ガイド面50aのジブ基端側部分は、ジブ軸方向に対して傾斜し、さらに詳しくは、ジブ基端側ほどジブ腹面40a側に配置されるようにジブ軸方向に対して傾斜する。ガイド面50aは、第2ローラー72からジブ40に力が伝わりやすいように形成され、具体的には例えば曲面であり、ジブ幅方向から見て円弧状または略円弧状である。ガイド面50aは、ガイド部材50の強度を確保できるように形成される。ガイド面50aは、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側に配置され、さらに詳しくは、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側のみに配置される。
伝達装置60は、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の動き(伸びる動き、および、縮む動き)を、ジブ40に伝える(伝達手段)。伝達装置60は、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の動きを、ジブフットピン35回りにジブ40を回動させる力(さらに詳しくは回動モーメントM(図11参照))に変換する(変換手段)。伝達装置60は、先端ブーム30に取り付けられ、さらに詳しくは、ブームヘッド30hに取り付けられ、ブームヘッドフレーム31(の側面)に取り付けられる。図14に示すように、伝達装置60は、ブーム幅方向両側の(左右の)ブームヘッドフレーム31それぞれに取り付けられる。図2に示すように、伝達装置60は、ジブフットピン35の近傍に配置され、ジブフットピン35よりもブーム基端側に配置される。伝達装置60は、レバー61を備える、いわばレバー機構である。伝達装置60は、レバー61と、第1ローラー71(第1接触部)と、第2ローラー72と、バネ75と、ストッパ77と、を備える。
レバー61(ジブ抱き込みレバー)は、第1ローラー71と第2ローラー72とをつなぐ(連結する)。レバー61は、長手方向を有する形状であり、略棒状である。レバー61は、板状であり、レバー61の厚さ方向は、ブーム幅方向である。レバー61は、ブームヘッド30hに対して動くことが可能であり、さらに詳しくは、ブームヘッド30hに対してレバー回動軸61aを中心に回動可能である。レバー回動軸61aは、ジブフットピン35と平行な軸である。レバー回動軸61aは、レバー61の長手方向中央の近傍に配置され、例えば、レバー61の長手方向中央よりも第1ローラー71側に配置される。レバー61は、直線状の直線部63と、屈曲部65aと、屈曲部65bと、を有する。屈曲部65aは、直線部63の長手方向一端(ブーム20の中心軸に近い側の端)から、ブーム基端側(当たり面28a側)に突出する。屈曲部65bは、直線部63の長手方向他端から、ブーム基端側(ジブ40が抱込位置40S(図10参照)のときのガイド部材50側)に突出する。
第1ローラー71(第1接触部)は、基端側ブーム22に当たる部分であり、さらに詳しくは、当たり面28aに当たる部分である。第1ローラー71は、レバー61に対して回動自在なローラーである。第1ローラー71は、レバー61の長手方向の一端(ブーム20の中心軸に近い側の端)に取り付けられ、さらに詳しくは、屈曲部65aに取り付けられる。
第2ローラー72(第2接触部)は、ガイド部材50に当たる部分であり(図11参照)、さらに詳しくは、ガイド面50aに当たる部分である。第2ローラー72は、レバー61に対して回動自在なローラーである。第2ローラー72は、レバー61の長手方向の他端(ブーム20の中心軸から遠い側の端)に取り付けられ、さらに詳しくは、屈曲部65bに取り付けられる。
バネ75は、レバー61に回転の力を与える。バネ75は、基端側ブーム22に対して先端ブーム30が伸びたときに、基端側ブーム22にレバー61を追従させ、さらに詳しくは、第1ローラー71が当たり面28aに当たった状態を維持させる。バネ75は、第1ローラー71が当たり面28aを押す向きの力を、レバー61に作用させる。バネ75は、例えばコイルばねなどである。例えば、バネ75は、レバー61のうちレバー回動軸61aよりも第2ローラー72側の部分と、その部分よりもブーム先端側のブームヘッド30hのブームヘッドフレーム31と、につながれる。この場合、バネ75の弾性力は、バネ75が縮む向きに働く。なお、バネ75は、レバー61のうちレバー回動軸61aよりも第2ローラー72側の部分と、その部分よりもブーム基端側のブームヘッドフレーム31と、につながれてもよい。この場合、バネ75の弾性力は、バネ75が伸びる向きに働く。また、バネ75は、レバー61のうちレバー回動軸61aよりも第1ローラー71側の部分につながれてもよい。また、バネ75は、レバー回動軸61aに配置されるコイルばねなどでもよい。
ストッパ77は、基端側ブーム22に対して先端ブーム30が伸びたときに、レバー61が基端側ブーム22に必要以上に追従しないようにするために設けられる。ストッパ77は、ブームヘッド30hに対するレバー61の回動を規制し、さらに詳しくは、バネ75によるレバー61の回動を規制する。ストッパ77は、ブームヘッド30hのブームヘッドフレーム31に固定される。例えば、ストッパ77は、レバー61のうちレバー回動軸61aよりも第2ローラー72側の部分に当たるように、この部分よりもブーム先端側に配置される。なお、ストッパ77は、レバー61のうちレバー回動軸61aよりも第1ローラー71側の部分に当たるように、この部分よりもブーム基端側に配置されてもよい。なお、図14ではストッパ77およびバネ75を省略した(図21も同様)。
(ジブ40の張出格納の例1)
図3に示すようにブーム20の側面にジブ40が格納された状態から、図9に示すようにジブ40が張り出されるときの、クレーン1の作動は次の通りである。なお、図3〜図9では、伝達装置60(図2参照)の図示を省略した。また、作業の順序は適宜変更されてもよい。
(運転室内での作業)図3は、ジブ40がブーム20の側面に格納された状態を示す図である。このとき、ジブ40は、ジブ中間連結部26aおよびジブ先端連結部26bにより、基端ブーム26の側面に固定される。ブーム20の中心軸は水平方向(または略水平方向)であり、例えばブーム20は最も伏せられた状態である。2段ブーム27以外の単位ブーム(3段ブーム28および先端ブーム30)は、最も縮んだ状態であり、伸縮不可とされる。2段ブーム27は、ジブ40を回動させるために必要な所定量(例えば1m)、基端側ブーム22に対して伸ばされる。このとき、基端側ブーム22に対して2段ブーム27が所定量伸びていることが、例えば近接スイッチなどのセンサで検出されることが好ましい。また、ブーム20の長さが長さ計により検出されることが好ましい。
次に、ジブ中間連結部26aによる、基端ブーム26とジブ40との固定が解除される。この固定の解除は、例えば、ジブ中間連結部26aに設けられたシリンダ(図示なし)により、ジブ回動固定ピン(図示なし)が外されることにより行われる。この固定の解除は、運転室内での操作(遠隔操作)により行われ、具体的には例えば、ジブ格納リンク固定解除スイッチ(図示なし)が「解除」位置にされるなどのスイッチ操作により行われる。
図4は、図3に示す状態から、ブーム腹面20aの下にジブ40が回動した状態(下抱き状態)を示す図である。このジブ40の回動は、運転室内での操作により行われ、具体的には例えば、ジブ張出格納スイッチ(図示なし)が「張出」側に押されるなどの操作により行われる。
図5は、図4に示す状態から、ブーム20が最縮長まで縮められた状態を示す図である。図4に示す状態からブーム20が縮められると、図5に示すように、ジブフット43(図2参照)は、ジブフットピン35に差し込まれる。このとき、図5に示すブーム20の長さや、ブーム20が最縮長であるか否かが検出されることが好ましい。この後、ブーム20が最大まで起こされるまで(図6参照)、ブーム20を伸ばすことが不可能(伸長不可)とされる。このとき、主フックH1および補フックH2の巻上位置が所定位置とされる。ブームヘッド30hの下端と主フックH1の上端との上下方向の距離は、例えば20cmなどである。補助シーブSの下端と補フックH2の上端との上下方向の距離は、例えば50cmなどである。
(運転室外での作業)図5に示す状態で、ジブ先端連結部26bによる、基端ブーム26とジブ40との連結が解除される。この連結の解除は、ジブ先端連結部26bを構成する先端固定ピン(図示なし)が外されることにより行われる。図5に示す状態で、ジブフット固定ピンP1(図10参照)が、ジブフット43に取り付けられる。図5に示す状態で、サスロッド47が、サスロッド連結リンク45にピン(図示なし)で連結される。次に、サスロッド47をジブ40に固定するためのクランプ(図示なし)が外される。図5に示す状態で行われる各作業は、運転室外で行われる。
(運転室内での作業)図6は、図5に示す状態から、ブーム20が最大まで起こされ、2段ブーム27が基端ブーム26に対して所定量(例えば50cmなど)伸ばされた状態を示す図である。図5に示す状態から、2段ブーム27が基端ブーム26に対して伸びる結果、ジブ40が基端ブーム26に対してブーム先端側に移動する。すると、図6に示すように、ジブ中間連結部26aおよびジブ先端連結部26bによる、基端側ブーム22とジブ40との連結が解除される。このとき、2段ブーム27の伸長量(基端側ブーム22に対する2段ブーム27の伸長量)やブーム20の長さが検出されることが好ましい。
図7は、図6に示す状態から、先端ブーム30が3段ブーム28に対して伸ばされることなどにより、ジブ40が垂下位置40Tに配置された状態を示す図である(この作動の詳細は下記)。図7に示す状態の後、ブーム20の起伏角度(水平方向に対するブーム中心軸方向の角度)が所定角度(例えば55°など)になるまで、先端ブーム30は3段ブーム28に対して縮小不可とされる。なお、本実施形態では、3段ブーム28に対する先端ブーム30の伸縮と、2段ブーム27に対する3段ブーム28の伸縮と、が連動する(同時伸縮となっている)。
図8は、図7に示す状態から、ジブ40の先端が地面Gの近く(例えば地面Gから約1m上)に配置されるように、ブーム20が伏せられた状態を示す。このとき、図8に示すブーム20の起伏角度は、例えば約38°などである。補フックH2は、所定の巻上位置とされる。具体的には、補フックH2の上端が、ジブ40の先端(下端)よりも、例えば約20cm下に配置される。
(運転室外での作業)次に、図8において二点鎖線で示すように、補フックH2を吊る補巻ワイヤロープが、ジブ40の先端部(ジブヘッド)に掛けられる。そして、このジブヘッドに、補巻ワイヤロープ外れ止めピンP2が取り付けられる。これらの作業は、運転室外で行われる。
(運転室内での作業)図9は、図8に示す状態から、ブーム20が最大まで起こされ、ジブ40が最大まで張り出された状態を示す図である。さらに詳しくは、図8に示す状態からブーム20が最大まで起こされた後、ジブ40が張り出される。このジブ40の張出は次のように行われる。運転室内のジブ起伏レバー(図示なし)が「起」に操作される。すると、図9に示すジブ起伏シリンダ49が伸び、サスロッド連結リンク45およびサスロッド47に張力が作用する。すると、ジブ40は、ブーム20に対してジブフットピン35を中心に張り出され(ジブ張出側に回動し)、作業位置40Uに配置される。
なお、ジブ40のインナジブ(図示なし)が引き出される場合は、さらに次の作業が行われる。図9に示す状態から、ブーム中心軸方向が水平方向となるように、ブーム20が伏せられる(例えば最も伏せられる)。すると、地面Gからジブ40の先端部までの高さが所定量(例えば1.3mなど)となる(図示なし)。そして、運転室外で、ジブ40のインナジブが引き出される。インナジブは、運転室内の操作により引き出されてもよい。インナジブは、油圧伸縮シリンダ(図示なし)などのアクチュエータにより引き出されてもよい。
ジブ40が作業位置40Uに張り出された状態から、図3に示すようなブーム20の側面へのジブ40の格納は、上記のジブ40の張出とは逆の手順により行われる。
(ジブ40の張出格納の例2)
図1に示す抱込位置40Sと垂下位置40Tとの間でジブ40を回動させるときの、ジブ張出格納装置10の作動の概要は次の通りである。図11および図12に示すように、基端側ブーム22に対して先端ブーム30を動かす(伸縮させる)ことで、垂下位置40T(図11参照)と抱込位置40S(図12参照)との間で、先端ブーム30に対してジブ40を回動させる。伝達装置60は、基端側ブーム22に対して先端ブーム30が動いたときに、第1ローラー71に対する第2ローラー72の位置を変える。以下では、主にジブ40の抱込について説明する。
図2に示す状態では、ジブフット43は、ジブフットピン35から離れている。このとき、2段ブーム27の伸長量は例えば50cmなどであり、3段ブーム28の伸長量は例えば10cmなどであり、先端ブーム30の伸長量は例えば10cmなどである。なお、これらの伸長量は、上記の「張出格納例1」の図4に示す状態とは異なる。このように、単位ブームの伸長量などは適宜変更されてもよい。図2に示す状態では、第1ローラー71は当たり面28aに当たり、レバー61はストッパ77に当たる。
図10は、図2に示す状態から、2段ブーム27が基端ブーム26に対して縮められた状態を示す図である。図10に示す状態では、図5に示す状態と同様に、ジブフット43がジブフットピン35にはめ込まれ、ジブフット固定ピンP1がジブフット43に取り付けられる。
図11は、図10に示す状態から、ブーム20が最大まで起こされ、ブーム20が最縮長まで縮められた状態を示す。このとき、図11に示すブーム20の起伏角度は90°未満であり、例えば80°などである。このとき、先端ブーム30は、基端側ブーム22に対して最も縮んでいる。このとき、第1ローラー71は、当たり面28aに当たり、第2ローラー72は、ガイド部材50のガイド面50aに当たる。これにより、伝達装置60は、ジブ40を抱込位置40Sで保持するようにジブ40を支える。さらに詳しくは、伝達装置60(第2ローラー72)は、ガイド部材50を介してジブ40に力を作用させることで、回動モーメントMをジブ40に作用させる。回動モーメントMは、ジブ40をブーム20に近づける向き(ジブ抱込み側へ回動させる向き)のモーメントであり、ジブフットピン35を中心とするモーメントである。回動モーメントMは、レバー回動軸61aを中心としてレバー61を回動させようとする力が、第2ローラー72からガイド部材50に加えられることで、ジブフットピン35を中心にジブ40をジブ抱込み側へ回動させようとするモーメントである。この図11に示す状態で、ジブ40と基端ブーム26との連結が解除される。具体的には、図1に示すジブ中間連結部26aおよびジブ先端連結部26bでの、ジブ40と基端ブーム26との連結が解除される。
図12は、図11に示す状態から、ジブ40が垂下位置40Tまで張り出された状態を示す図である。さらに詳しくは、図11に示す状態から、先端ブーム30が基端側ブーム22(3段ブーム28)に対して伸ばされる。すると、当たり面28aは、レバー回動軸61aに対してブーム基端側に動く(相対移動する)。第1ローラー71は、当たり面28aの動きに追従し、レバー回動軸61aに対してブーム基端側に動く。すると、レバー61は、レバー回動軸61aを中心に回動する。第2ローラー72は、レバー61の回動に伴い、レバー回動軸61aに対してブーム先端側に(ジブ基端側に)動き、ガイド部材50から離れようとする向きに動く。その結果、ジブ40は、ガイド部材50を介して第2ローラー72に支持されながら(回動モーメントMが加えられながら)、ジブフットピン35を中心にジブ張出側に回動する。そして、図12に示すように、ジブ40は、垂下位置40Tまで張り出される。図12に示す先端ブーム30の伸長量は、例えば5cmなどである。
図13は、図12に示す状態から、先端ブーム30が基端側ブーム22に対してさらに伸ばされた状態を示す。さらに詳しくは、図12に示す状態から先端ブーム30が伸びると、第1ローラー71は、レバー回動軸61aに対してブーム基端側にさらに移動する。すると、図13に示すように、レバー61は、レバー回動軸61aを中心に回動し、ストッパ77に当たる。このようにレバー61がストッパ77に当たっているとき、ブーム幅方向から見て、第2ローラー72は、ブームヘッド30hの外周よりも内側に収まる(または、ほぼ収まる)ように配置される。この配置により、クレーン1(図1参照)によるクレーン作業時に、第2ローラー72が、クレーン1の周囲の物に当たることを抑制できる。レバー61がストッパ77に当たった状態から、先端ブーム30が基端側ブーム22に対してさらに伸ばされると、第1ローラー71は当たり面28aから離れる(追従しない)(図示なし)。なお、図13に示す先端ブーム30の伸長量は、例えば10cmなどである。
図15は、ジブ40の先端部が地面Gの近くに配置されるように、ブーム20が伏せられた状態を示す(図8参照)。このとき、ブーム20の起伏角度は、例えば55°などである。この状態から、ジブ40が作業位置40U(図1参照)まで張り出されるとき、伝達装置60はガイド部材50に当たらない(干渉しない)(下記の非伝達状態)。さらに詳しくは、レバー61がストッパ77に当たっている状態で、ジブ40が垂下位置40Tから作業位置40Uにジブ張出側に回動したとき、伝達装置60とガイド部材50とが当たらない。特に、第2ローラー72と、ガイド部材50とが当たらない。
図1に示すジブ40の垂下位置40Tから抱込位置40Sへの抱込は、上記のジブ40の張出の作動とは逆の作動により行われる。具体的には、図12に示す状態から、先端ブーム30が基端側ブーム22に対して縮められることで、ジブ40の抱込が行われる。さらに詳しくは、図12に示すから、先端ブーム30が縮められると、第2ローラー72は、ガイド面50aに当たる。そして、図11に示すように、第2ローラー72は、ガイド部材50を介してジブ40に力(回動モーメントM)を作用させる。これにより、ジブ40は、ジブフットピン35を中心にジブ抱込側に回動し、抱込位置40Sに配置される。
(伝達状態と非伝達状態)
ジブ張出格納装置10には、伝達状態と非伝達状態とがある。図11に示すように、伝達状態は、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の動きが、ジブ40に伝達される状態である。伝達状態は、伝達装置60からガイド部材50に力が伝達される状態である。垂下位置40T(図12参照)と抱込位置40S(図11参照)との間にジブ40が配置されるときに、ジブ張出格納装置10は伝達状態になる。図15に示すように、非伝達状態は、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の動きが、ジブ40に伝達されない状態である。非伝達状態は、伝達装置60からガイド部材50に力が伝達されない状態である。垂下位置40Tと作業位置40U(図1参照)との間にジブ40が配置されるときに、ジブ張出格納装置10は非伝達状態になる。垂下位置40Tのとき、ジブ張出格納装置10は、伝達状態および非伝達状態のどちらにもなり得る。
伝達状態と非伝達状態とは、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の伸長量、および、ブーム20に対するジブ40の角度に応じて切り換わる。
具体的には、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の伸長量が所定量(第1所定量)以上のとき、伝達装置60とガイド部材50とが離れた状態(十分離れた状態)である。この状態で、図1に示すジブ40が垂下位置40Tから作業位置40Uへ張り出される間は、図15に示す伝達装置60とガイド部材50とは当たらない(非伝達状態)。
一方、図11に示すように、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の伸長量が所定量(第2所定量)以下のとき、伝達装置60とガイド部材50とが当たり、これらの間で力が伝達される(伝達状態)。
(第1の発明の効果)
図2に示すジブ張出格納装置10による効果は次の通りである。
ジブ張出格納装置10は、ブーム20と、ジブ40と、ガイド部材50と、伝達装置60と、を備える。ブーム20は、先端ブーム30、および、先端ブーム30よりもブーム基端側の基端側ブーム22を有し、伸縮式である。ジブ40は、先端ブーム30に回動可能に取り付けられる(図1参照)。ガイド部材50は、ジブ40に固定される。
[構成1−1]伝達装置60は、先端ブーム30に取り付けられる。
[構成1−2]伝達装置60は、基端側ブーム22に当たる第1ローラー71と、ガイド部材50に当たる第2ローラー72と、を備える。
[構成1−3]伝達装置60は、基端側ブーム22に対して先端ブーム30が動いたときに、第1ローラー71に対する第2ローラー72の位置を変えることで、ジブ40がブーム20に近づく向きの力をジブ40に作用させるように構成される。
ジブ張出格納装置10は、上記[構成1−1]を備える。よって、伝達装置60が基端側ブーム22に取り付けられる場合に比べ、ジブ40の回動軸(ジブフットピン35)と伝達装置60との距離を短くできる。よって、図11に示すように、伝達装置60に当たるガイド部材50と、ジブ40の回動軸と、の距離も短くできる。
よって、ジブ40が揺れたときのガイド部材50の揺れを抑制できる。また、車体(クレーン1)の傾斜がない場合(車体が水平面上に配置された場合)のガイド部材50の位置と、車体の傾斜がある場合のガイド部材50の位置と、の相違を抑制できる。よって、ジブ40の揺れや車体の傾斜がある場合でも、伝達装置60がガイド部材50に適切に当たりやすい。よって、上記[構成1−3]のように伝達装置60からジブ40に作用する力を、ジブ40に確実に作用させることができる。よって、ジブ40の張出格納の作業性を向上させることができる。その結果、運転者の精神的負担を軽減できる(他の作業性の向上についても同様)。
また、ジブ40が揺れたときのガイド部材50の揺れを抑制できるので、ガイド部材50と伝達装置60とが当たった場合でも、ガイド部材50および伝達装置60が破損しにくい。その結果、ジブ40の張出格納の作業性を向上させることができる。
上記のように、ジブ40の回動軸と伝達装置60との距離、および、ジブ40の回動軸とガイド部材50との距離を短くできるので、伝達装置60およびガイド部材50を、小型かつ軽量に構成できる。その結果、ジブ張出格納装置10のコストを抑制できる。
上記の各距離を短くできるので、図2に示す先端ブーム30からの伝達装置60の突出量、および、ジブ40からのガイド部材50の突出量を抑制できる。
上記の突出量を抑制できるので、クレーン作業時に、伝達装置60やガイド部材50が、クレーン1(図1参照)の周囲の物に当たることを抑制できる。よって、クレーン作業の作業性を向上させることができる。
上記の突出量を抑制できるので、ジブ40が先端ブーム30に対して着脱される作業(ジブ着脱作業)の作業性を向上させることができる。さらに詳しくは、ジブ着脱作業のときに、ガイド部材50および伝達装置60が、これらの周囲の物(例えば主フックH1(図5参照)など)に当たりにくく、また、ガイド部材50および伝達装置60どうしが当たりにくい。例えば、ジブ40が先端ブーム30に取り付けられるときに、ガイド部材50と伝達装置60とが引っ掛かり、ジブ40を先端ブーム30に取り付けることができない、というような問題を抑制できる。
(第2の発明の効果)
[構成2]第1ローラー71は、先端ブーム30よりも1段基端側の基端側ブーム22(3段ブーム28)の先端部に当たる。
上記[構成2]により、第1ローラー71が、先端ブーム30よりも2段以上基端側の基端側ブーム22(2段ブーム27や基端側ブーム22)に当たる場合に比べ、伝達装置60をより小型かつ軽量に構成できる。
(第3の発明の効果)
[構成3]ガイド部材50は、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側に配置される。
上記[構成3]により、ジブ腹面40aからブーム腹面20a側への、ガイド部材50の突出量を抑制できる。よって、ガイド部材50がブーム20に当たることを抑制できる。
(第4の発明の効果)
[構成4]伝達装置60は、レバー61を備える。レバー61は、先端ブーム30に対して回動可能であるとともに、第1ローラー71と第2ローラー72とをつなぐ。
上記[構成4]により、基端側ブーム22に対して先端ブーム30が動いたときに、第1ローラー71に対する第2ローラー72の位置を変える(上記[構成1−3]参照)という作用を、簡易な構成で実現できる。よって、伝達装置60を小型かつ軽量に構成できる。
(第5の発明の効果)
先端ブーム30は、ジブ40の基端部(ジブフット43)が取り付けられるジブフットピン35を備える。
[構成5]レバー61は、ジブフットピン35と平行な軸(レバー回動軸61a)を中心に先端ブーム30に対して回動可能に構成される。
上記[構成5]により、レバー61は、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の動きを、効率良くジブ40に伝えることができる。よって、レバー61を小型かつ軽量に構成できる。
(第8の発明の効果)
[構成8]第1ローラー71(第1接触部)は、ローラーにより構成される。
上記[構成8]により、基端側ブーム22と第1ローラー71との、摩擦および摩耗を抑制できる。
(第9の発明の効果)
[構成9]第2ローラー72(第2接触部)は、ローラーにより構成される。
この[構成9]により、ガイド部材50と第2ローラー72との、摩擦および摩耗を抑制できる。
(第10の発明の効果)
ジブ張出格納装置10は、伝達状態と、非伝達状態と、をとり得る。
[構成10−1]図11に示すように、伝達状態は、垂下位置40Tと抱込位置40Sとの間にジブ40が配置されるとき、伝達装置60からガイド部材50に力が伝達される状態である。図12に示すように、垂下位置40Tは、先端ブーム30からジブ40が垂下したときのジブ40の位置である。図11に示すように、抱込位置40Sは、ブーム腹面20a(ブーム20の腹面)にジブ40が抱き込まれたときのジブ40の位置である。
[構成10−2]図15に示すように、非伝達状態は、垂下位置40Tと作業位置40U(図1参照)との間にジブ40が配置されるとき、伝達装置60からガイド部材50に力が伝達されない状態である。図1に示すように、作業位置40Uは、ブーム20よりも前側X1にジブ40が張り出されたときのジブ40の位置である。
図11に示すように、ジブ張出格納装置10は、上記[構成10−1]の伝達状態になることで、垂下位置40T(図12参照)と抱込位置40Sとの間で、ジブ40の張出および格納を行える。
図15に示すように、ジブ張出格納装置10は、上記[構成10−2]の非伝達状態になることで、垂下位置40Tと作業位置40U(図1参照)との間で、ジブ40を適切に回動させることができる。
(第11の発明の効果)
[構成11]基端側ブーム22に対する先端ブーム30の伸長量に応じて、伝達状態と非伝達状態とが切り換わる(図11および図15参照)。
上記[構成11]では、基端側ブーム22に対して先端ブーム30を伸縮させることで、伝達状態と非伝達状態とを容易に任意に切り換えできる。よって、伝達状態と非伝達状態との切り換えを、特別な装置(切り換え専用の装置など)を用いて行う必要がない。その結果、ジブ張出格納装置10のコストを抑制できる。
(第12の発明の効果)
ジブ張出格納方法による効果は次の通りである。
[構成12]図11に示す基端側ブーム22に対して先端ブーム30を動かすことで、垂下位置40T(図12参照)と抱込位置40Sとの間で、先端ブーム30に対してジブ40を回動させる。
上記[構成12]により、容易な操作でジブ40の張出格納を行える。
(第2実施形態)
図16〜図22を参照して、第2実施形態のジブ張出格納装置210について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、ジブ張出格納装置210のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した。第1実施形態との相違点は、図16に示す当たり面228aと、調整ネジ228bと、伝達装置260と、である。
当たり面228aは、次のように構成される。図2に示すように、第1実施形態の当たり面28aは、基端側ブーム22(3段ブーム28)の本体部(箱型構造物)に固定された。一方、図16に示すように、第2実施形態の当たり面228aは、基端側ブーム22(3段ブーム28)の本体部に対して、ブーム中心軸方向に位置調整可能に構成される。当たり面228aの位置調整は、例えば調整ネジ228b(位置調整手段)により行われる。当たり面228aの位置調整が行われることにより、伝達装置260は、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の動きをジブ40に効率良く伝達できるようになる。さらに詳しくは、当たり面228aの位置調整が行われることにより、第1レバー261(下記)および第2レバー262(下記)の位置(角度)が、上記の力の伝達に適した位置(例えば最適な位置)に調整される。
伝達装置260は、次のように構成される。図2に示すように、第1実施形態の伝達装置60は、レバー61を備えるレバー機構であった。一方、図16に示すように、第2実施形態の伝達装置260は、リンク機構である。伝達装置260は、第1実施形態の1本のレバー61(図2参照)に代えて、複数本のレバーを備え、具体的には第1レバー261と、第2レバー262と、を備える。伝達装置260は、第1実施形態にはない、第1リンク266と、第2リンク267と、を備える。伝達装置260は、第1実施形態の第1ローラー71(図2参照)に代えて、第1接触部271を備える。伝達装置260は、第1実施形態の第2ローラー72(図2参照)とは配置が異なる第2ローラー272を備える。
第1レバー261は、第1実施形態のレバー61の直線部63(図2参照)とほぼ同様に構成される。第1レバー261には、図2に示す屈曲部65aや屈曲部65bは設けられない(第2レバー262も同様)。図16に示すように、第1レバー261は、レバー回動軸61a(図2参照)と同様のレバー回動軸261aを中心にブームヘッド30hに対して回動可能である。図21に示すように、ブーム幅方向一方側の第1レバー261は、2つの部材(具体的には2枚の板状部材)により構成される。図20および図21に示すように、これらの2つの部材は、第1リンク266および第2リンク267をブーム幅方向に挟む。第1レバー261は、第1リンク266および第2リンク267(図16参照)を介して、第1接触部271と第2ローラー272とをつなぐ(第2レバー262も同様)。なお、図14では、ブームヘッドフレーム31に対してブーム幅方向両外側の(左右の)伝達装置60などを示したが、図21では、ブームヘッドフレーム31よりもブーム幅方向外側の一方側(図21における右側)のみの伝達装置260などを示した。また、図21では、第2リンク267(図20参照)などを省略した。
第2レバー262は、図16に示すように、第1レバー261と平行(略平行を含む)に配置され、第1レバー261よりもブーム先端側に配置される。第2レバー262の形状は、例えば第1レバー261とほぼ同様である。第2レバー262は、レバー回動軸262aを中心にブームヘッド30hに対して回動可能である。レバー回動軸262aは、ジブフットピン35と同軸である。例えば、レバー回動軸262aは、第2レバー262の長手方向中央の近傍に配置される。第2レバー262には、バネ75が取り付けられる(第1レバー261に取り付けられてもよい)。
第1リンク266は、第1レバー261と第2レバー262とをつなぐ(第2リンク267も同様)。第1リンク266は、第1レバー261および第2レバー262それぞれに回動自在に取り付けられ、例えばピンにより結合される(第2リンク267も同様)。第1リンク266は、第1レバー261および第2レバー262が先端ブーム30に対して回動したときに、ブーム中心軸方向(略ブーム中心軸方向を含む、以下同様)に動く(第2リンク267も同様)。第1リンク266は、各レバー(第1レバー261および第2レバー262)のうち、回動軸(レバー回動軸261aおよびレバー回動軸262a)よりもブーム背面20b側の部分(例えば端部)に取り付けられる。第1リンク266は、棒状であり、例えば板状である(第2リンク267も同様)。
第2リンク267は、各レバー(第1レバー261および第2レバー262)のうち、回動軸(レバー回動軸261aおよびレバー回動軸262a)に対し、ブーム中心軸とは反対側の部分(例えば端部)に取り付けられる。第1リンク266を上部リンクとすれば、第2リンク267は下部リンクである。
第1接触部271は、第1リンク266に設けられ、さらに詳しくは、第1リンク266のブーム基端側の端部に設けられ、第1レバー261よりもブーム基端側に設けられる。第1接触部271は、ローラーではない面であり、第1リンク266の一部を構成する面または第1リンク266に固定された面である。
第2ローラー272は次のように配置される。図2に示すように、第1実施形態の第2ローラー72は、レバー61に取り付けられた。しかし、図16に示すように、第2実施形態の第2ローラー272は、第2リンク267に取り付けられ、さらに詳しくは、第2リンク267のブーム基端側端部に取り付けられる。
(作動)
第1実施形態のジブ張出格納装置10(図2参照)の作動に対する、ジブ張出格納装置210の作動の相違点は次の通りである。伝達装置260は次のように作動する。第1実施形態のレバー61(図2参照)と同様に、第1レバー261は、レバー回動軸261aを中心にブームヘッド30hに対して回動する。第1レバー261の回転は、第1リンク266および第2リンク267を介して、第2レバー262gに伝わる。そして、第2レバー262は、レバー回動軸262aを中心にブームヘッド30hに対して回動する。その結果、第1リンク266および第2リンク267は、互いに逆向きに、ブーム中心軸方向に動く。具体的には、第1リンク266がブーム基端側に動くとき、第2リンク267はブーム先端側に動く(逆向きも同様)。ここで、第1実施形態の第1ローラー71(図2参照)は、レバー回動軸61aを中心に回動した。一方、第2実施形態の第1接触部271は、ブーム中心軸方向に、ほぼ直線移動する。そのため、図2に示す第1実施形態の第1ローラー71(図2参照)をローラーでない面に置き換えた場合と比べ、図16に示す当たり面228aと第1接触部271との摩擦および摩耗が抑制される。例えば、第1接触部271にローラーを用いる必要がない程度に、この摩擦および摩耗が抑制される。
ジブ張出格納装置210のその他の作動については、第1実施形態と同様である。なお、図16に示すジブ張出格納装置210の状態は、図2に示す第1実施形態のジブ張出格納装置10の状態に対応する。同様に、図17は図10に、図18は図11に、図19は図12に、図20は図13に、図22は図15に、それぞれ対応する。
(第6の発明の効果)
図16に示す伝達装置260による効果は次の通りである。伝達装置260は、第1リンク266および第2リンク267を備える。第1リンク266および第2リンク267は、平行に配置される複数のレバー(第1レバー261および第2レバー262)どうしを連結するとともに、複数のレバーそれぞれに対して回動自在に取り付けられる。
[構成6−1]第1リンク266および第2リンク267は、第1レバー261および第2レバー262が先端ブーム30に対して回動したときに、ブーム中心軸方向(略ブーム中心軸方向を含む)に動くように構成される。
[構成6−2]第1接触部271は、第1リンク266に設けられる。
上記[構成6−1]および[構成6−2]により、先端ブーム30が基端側ブーム22に対してブーム軸方向に動いたとき、第1接触部271もブーム中心軸方向に動く。よって、基端側ブーム22(具体的には当たり面228a)と第1接触部271との摩擦および摩耗を抑制できる。
(第7の発明の効果)
[構成7]基端側ブーム22は、第1接触部271に当たる当たり面228aを備える。当たり面228aは、基端側ブーム22の本体部に対してブーム中心軸方向に位置調整可能に構成される。
上記[構成7]により、当たり面228aの位置調整を行うことで、第1接触部271の位置調整ができ、第1レバー261および第2レバー262の位置調整ができる。よって、基端側ブーム22に対する先端ブーム30の動きが伝達装置260を介して効率良くジブ40に伝わるように、第1レバー261および第2レバー262を適切な位置に調整できる。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。
第1実施形態と第2実施形態との構成要素の一部どうしが組み合わされてもよい。例えば、図2に示す第1実施形態のジブ張出格納装置10に対して、図16に示す第2実施形態の調整ネジ228bが付加されてもよい。また例えば、第2実施形態の第1リンク266に、図2に示す第1実施形態の第1ローラー71が取り付けられてもよい。
上記実施形態の構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、第1ローラー71や第2ローラー72は設けられなくてもよい。また例えば、レバー61に屈曲部65aや屈曲部65bが設けられなくてもよい。
上記実施形態では、ガイド面50aは、第2ローラー72のガイドに必要ない部分まで延びた。しかし、第2ローラー72のガイドに必要ない部分は、ガイド部材50の強度に応じて、減らされてもよく、なくされてもよい。この場合、ガイド部材50を小型化できる。
当たり面28aは、3段ブーム28よりもブーム基端側の単位ブームに設けられてもよい。この場合、例えば、図16に示す第1リンク266よりもブーム基端側に長い部材(棒状部材など)が用いられる。ここで、各単位ブームを伸縮させるためのシリンダ(図示なし)が複数設けられるところ、通常、ブーム基端側の単位ブームを伸縮させるシリンダほど、大きい力を出せる。よって、当たり面28aが設けられる単位ブームが基端側であるほど、当たり面28aが設けられた基端側ブーム22に対して先端ブーム30を大きな力で動かすことが可能であり、ジブ40を回動させるための動力の余裕を大きくできる。
当たり面228aの位置調整を行うための手段(位置調整手段)は、上記実施形態では調整ネジ228bであったが、シム(板)などでもよい。
リンク(第1リンク266および第2リンク267)は、上記の第2実施形態では2本設けられたが、1本や3本以上設けられてもよい。例えば、第2リンク267は設けられなくてもよい。この場合、第1レバー261に第2ローラー72が取り付けられてもよい。
10、210 ジブ張出格納装置
20 ブーム
22 基端側ブーム
28a、228a 当たり面
30 先端ブーム
35 ジブフットピン
40 ジブ
40b ジブ腹面(ジブ40の腹面)
50 ガイド部材
50a ガイド面
60、260 伝達装置
61 レバー
71 第1ローラー(第1接触部)
72、272 第2ローラー(第2接触部)
261 第1レバー(レバー)
262 第2レバー(レバー)
266 第1リンク(リンク)
267 第2リンク(リンク)
271 第1接触部

Claims (12)

  1. 先端ブームおよび前記先端ブームよりも基端側の基端側ブームを有する、伸縮式のブームと、
    前記先端ブームに回動可能に取り付けられるジブと、
    前記先端ブームに取り付けられる伝達装置と、
    前記ジブに固定されるガイド部材と、
    を備え、
    前記伝達装置は、
    前記基端側ブームに当たる第1接触部と、
    前記ガイド部材に当たる第2接触部と、
    を備え、
    前記伝達装置は、前記基端側ブームに対して前記先端ブームが動いたときに、前記第1接触部に対する前記第2接触部の位置を変えることで、前記ジブが前記ブームに近づく向きの力を前記ジブに作用させるように構成される、
    ジブ張出格納装置。
  2. 請求項1に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記第1接触部は、前記先端ブームよりも1段基端側の前記基端側ブームの先端部に当たる、
    ジブ張出格納装置。
  3. 請求項1または2に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記ガイド部材は、前記ジブの腹面よりもジブ背面側に配置される、
    ジブ張出格納装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記伝達装置は、前記先端ブームに対して回動可能であるとともに前記第1接触部と前記第2接触部とをつなぐレバーを備える、
    ジブ張出格納装置。
  5. 請求項4に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記先端ブームは、前記ジブの基端部が取り付けられるジブフットピンを備え、
    前記レバーは、前記ジブフットピンと平行な軸を中心に前記先端ブームに対して回動可能に構成される、
    ジブ張出格納装置。
  6. 請求項4または5に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記伝達装置は、平行に配置される複数の前記レバーどうしをつなぐとともに複数の前記レバーそれぞれに回動自在に取り付けられるリンクを備え、
    前記リンクは、前記先端ブームに対して前記レバーが回動したときにブーム中心軸方向に動くように構成され、
    前記第1接触部は、前記リンクに設けられる、
    ジブ張出格納装置。
  7. 請求項6に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記基端側ブームは、前記第1接触部に当たる当たり面を備え、
    前記当たり面は、前記基端側ブームの本体部に対してブーム中心軸方向に位置調整可能に構成される、
    ジブ張出格納装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記第1接触部は、ローラーにより構成される、
    ジブ張出格納装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記第2接触部は、ローラーにより構成される、
    ジブ張出格納装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記先端ブームから前記ジブが垂下した垂下位置と、前記ブームの腹面に前記ジブが抱き込まれた抱込位置と、の間に前記ジブが配置されるとき、前記伝達装置から前記ガイド部材に力が伝達される伝達状態と、
    前記垂下位置と、前記ブームよりも前側に前記ジブが張り出された作業位置と、の間に前記ジブが配置されるとき、前記伝達装置から前記ガイド部材に力が伝達されない非伝達状態と、
    をとり得る、ジブ張出格納装置。
  11. 請求項10に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記基端側ブームに対する前記先端ブームの伸長量に応じて、前記伝達状態と前記非伝達状態とが切り換わる、
    ジブ張出格納装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のジブ張出格納装置を用いたジブ張出格納方法であって、
    前記基端側ブームに対して前記先端ブームを動かすことで、前記先端ブームから前記ジブが垂下した垂下位置と、前記ブームの下面に前記ジブが抱き込まれた抱込位置と、の間で前記先端ブームに対して前記ジブを回動させる、
    ジブ張出格納方法。
JP2015164001A 2015-08-21 2015-08-21 ジブ張出格納装置、およびジブ張出格納方法 Active JP6519403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015164001A JP6519403B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 ジブ張出格納装置、およびジブ張出格納方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015164001A JP6519403B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 ジブ張出格納装置、およびジブ張出格納方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017039606A true JP2017039606A (ja) 2017-02-23
JP6519403B2 JP6519403B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=58206059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015164001A Active JP6519403B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 ジブ張出格納装置、およびジブ張出格納方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6519403B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4824866B1 (ja) * 1970-09-16 1973-07-24
JPS4864956U (ja) * 1971-11-25 1973-08-17
JPS4864955U (ja) * 1971-11-24 1973-08-17
JPS48110864U (ja) * 1972-03-27 1973-12-20
JPH09249384A (ja) * 1996-01-12 1997-09-22 Kobe Steel Ltd クレーンのジブ張出し、格納方法および同装置
JPH09323892A (ja) * 1996-04-05 1997-12-16 Komatsu Ltd クレーンのジブ張出、格納装置及びその張出、格納方法
JP2000044173A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Tadano Ltd 移動式クレーンのジブ張出・格納装置
JP2003341984A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Kato Works Co Ltd クレーン装置のジブ格納機構

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4824866B1 (ja) * 1970-09-16 1973-07-24
JPS4864955U (ja) * 1971-11-24 1973-08-17
JPS4864956U (ja) * 1971-11-25 1973-08-17
JPS48110864U (ja) * 1972-03-27 1973-12-20
JPH09249384A (ja) * 1996-01-12 1997-09-22 Kobe Steel Ltd クレーンのジブ張出し、格納方法および同装置
JPH09323892A (ja) * 1996-04-05 1997-12-16 Komatsu Ltd クレーンのジブ張出、格納装置及びその張出、格納方法
JP2000044173A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Tadano Ltd 移動式クレーンのジブ張出・格納装置
JP2003341984A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Kato Works Co Ltd クレーン装置のジブ格納機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP6519403B2 (ja) 2019-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5297624B2 (ja) 可変位置カウンタウエイトユニットを装備している自走式リフトクレーン及びその操作方法
JP5295417B1 (ja) クレーン
US9139404B2 (en) Raisable-lowerable member
US20140083967A1 (en) Crane machine with articulated arm
JP2006206233A (ja) 移動式クレーンの伸縮ブームの横撓み抑制装置
JP2006206233A5 (ja)
JP2021119101A (ja) ブレーシング装置を備える車両クレーン用のジブシステムと車両クレーンのブレーシング装置をリギングおよびデリギングする方法
JP5898482B2 (ja) カウンターウエイト着脱装置
JP2017039606A (ja) ジブ張出格納装置、およびジブ張出格納方法
JP7015696B2 (ja) クレーンブーム、そのクレーンブームを備えるクレーン、及びガイ支持部のクレーンブームへの取付方法
JP2007161397A (ja) フック収納部付バケットリンク
JP2018003501A (ja) レール遊間整正装置およびレール遊間整正機
JP6527091B2 (ja) ポスト駆動装置
JP2019073391A (ja) 伸縮ブーム
JPH0958977A (ja) ラフィングジブ付き移動式クレーン
JP6540653B2 (ja) 作業機械におけるシリンダ固定装置、および、作業機械におけるシリンダ固定方法
JP6443017B2 (ja) ジブの着脱機構
US10519010B2 (en) Crane
JP2018080011A (ja) 移動式クレーン
JP5507192B2 (ja) 作業車
JP2000153992A (ja) 移動式クレーンのジブ着脱装置
JP7199927B2 (ja) 高所作業車の間接活線工具支持装置
JP2018127319A (ja) ジブ係留装置の取付構造
JP2017145094A (ja) クレーンの車輪装置
JP6575276B2 (ja) 治具

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180320

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6519403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250