JP2017033608A - 熱式火災警報器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型化及び小型化と火災検知速度とを効果的に両立させることができる火災警報器を提供する。
【解決手段】熱式火災警報器1は、熱検知センサ25の先端部25aには熱検知部26が設けられており、この熱検知センサ25の先端部25aが、ケース10における正面側を向く正面壁部15と表パネル31との間に配置されている。表パネル31における熱検知センサ25の先端部25aが対向する箇所には、雰囲気取込孔32が設けられている。そして、正面視で熱検知センサ25を囲むように、ケース10の正面壁部15に設けられたケース凹部16を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、雰囲気の熱に基づいて火災の発生を検出して警報を発する熱式火災警報器に関するものである。
従来の熱式火災警報器として、例えば、箱形のケースに熱検知センサとしてのサーミスタ部が実装された基板回路が収容され、サーミスタ部の先端がケースにおける正面側を向く壁部に設けられた開口から外部に突出して配置された構成のものが知られている。
しかしながら、このような火災警報器では、サーミスタ部の先端がむき出しに配置されているので、美観が損なわれ外観上好ましくない。そこで、熱検知センサを目立たないようにした火災警報器が、例えば、特許文献1などに開示されている。
特許文献1に開示されている熱式の火災警報器801は、図7に示すように、ケースとしての箱形の本体810に、熱検知センサ825が実装された回路基板813が収容されている。また、表パネルとしての平板状の整流板830が、本体810における正面側(図中左側)を向く壁部811と間隔をあけて平行に配置されている。そして、熱検知センサ825の先端部825aが、本体810の壁部811に設けられた開口から整流板830に向けて突出して配置されている。この熱式の火災警報器801によれば、整流板830によって壁部811から突出された熱検知センサ825を隠すことで美観を向上させている。
また、図8(a)〜(c)に示す他の熱式の火災警報器901は、正面視円形上の箱形のケース910と、ケース910における正面側(図8(a)の手前側、(b)の上方側(c)の左方側)を向く壁部911と間隔をあけて平行に配置された円板状の表パネル931と、ケース910の壁部911と表パネル931とを互いに固定する支柱部934と、先端部925aがケース910の壁部911から表パネル931に向けて突出された熱検知センサ925と、ケース910の壁部911と表パネル931とを互いに固定する支柱部934と、を有している。熱検知センサの先端部925aは、表パネル931とケース910との間に配置されている。表パネル931における熱検知センサ925の先端部925aが対向する箇所には、火災警報器901の正面側から流動してくる雰囲気を表パネル931とケース910との間の空間Kに取り込んで熱検知センサ925に導く雰囲気取込孔932が設けられている。
この火災警報器901によれば、表パネル931によって熱検知センサ925を隠すことで美観を向上させるとともに、表パネル931に雰囲気取込孔932を設けることで正面側から流動してくる雰囲気に対する火災検知速度を確保していた。
特開2009−301395号公報
火災警報器の近年の傾向として、形状の薄型化、小型化が進んでいる。そして、上述した火災警報器901のような構成の火災警報器において、薄型化、小型化を実現しようとすると、表パネル931とケース910との間隔が狭まり、そのため、図8(c)に矢印Fで示すように、雰囲気取込孔932から表パネル931とケース910との間の空間Kに取り込まれた雰囲気が当該空間Kに滞留することなく外部に流れ出てしまっていた。これにより、熱検知センサ925に雰囲気の熱が十分に伝わらず、特に火災警報器901が水平方向に対して傾斜して接地された場合に火災の検知に時間を要してしまい、火災警報器の薄型化及び小型化と火災検知速度とを両立させることができないという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、薄型化及び小型化と火災検知速度とを効果的に両立させることができる火災警報器を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、箱形のケースと、前記ケースにおける正面側を向く壁部と間隔をあけて配置された表パネルと、雰囲気の熱を検知する熱検知部の設けられた先端部が前記ケースの前記壁部から前記表パネルに向けて突出するように配置された熱検知センサと、を有し、前記表パネルにおける前記熱検知センサの先端部が対向する箇所に、前記ケースの前記壁部と前記表パネルとの間の空間に雰囲気を取り込む雰囲気取込孔が設けられた熱式火災警報器において、正面視で前記熱検知センサを囲むように、前記ケースの前記壁部に設けられたケース凹部を有していることを特徴とする熱式火災警報器である。
本発明によれば、熱検知センサの先端部には熱検知部が設けられており、この熱検知センサの先端部が、ケースにおける正面側を向く壁部と表パネルとの間に配置されている。表パネルにおける熱検知センサの先端部が対向する箇所には、雰囲気取込孔が設けられている。そして、正面視で熱検知センサを囲むように、ケースの上記壁部に設けられたケース凹部を有している。そのため、熱検知センサの周囲においてケースと表パネルとの間隔が広がり、雰囲気取込孔からケースと表パネルとの間の空間に取り込まれた雰囲気が熱検知センサの周囲で滞留して、熱検知センサに雰囲気の熱が十分に伝わる。これにより、火災の検知に要する時間が短縮され、薄型化及び小型化と火災検知速度とを効果的に両立させることができる。
本発明の一実施形態の熱式火災警報器であって、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。 図1(a)のX−X線に沿う断面図である。 図1の熱式火災警報器が備えるカバー部であって、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。 図1の熱式火災警報器が備える表パネル及びそれと一体の複数の支柱部であって、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は背面図であり、(d)は、(a)のY−Y線に沿う断面図である。 熱式火災警報器の設置状態の一例を示す図であって、(a)は天井設置状態(傾斜角度0度)を示す図であり、(b)は、(a)の状態から45度傾けた状態(傾斜角度45)を示す図である。 熱式火災警報器の設置角度と熱応答時間との関係を示すグラフである。 従来の熱式火災警報器の断面図である。 従来の他の熱式火災警報器であって、(a)は、正面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、(a)のZ−Z線に沿う断面図である。
以下、本発明の一実施形態の熱式火災警報器について、図1〜図6を参照して説明する。熱式火災警報器は、屋内の天井や天井付近の壁面などに設置されて、雰囲気の熱に基づき火災を検出して警報を行う装置である。
図1は、本発明の一実施形態の熱式火災警報器であって、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。図2は、図1(a)のX−X線に沿う断面図である。図3は、図1の熱式火災警報器が備えるカバー部であって、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。図4は、図1の熱式火災警報器が備える表パネル及びそれと一体の複数の支柱部であって、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は背面図であり、(d)は、(a)のY−Y線に沿う断面図である。図5は、熱式火災警報器の設置状態の一例を示す図であって、(a)は天井設置状態(傾斜角度0度)を示す図であり、(b)は、(a)の状態から45度傾けた状態(傾斜角度45)を示す図である。図6は、熱式火災警報器の設置角度と熱応答時間との関係を示すグラフである。
図1、図2に示すように、熱式火災警報器(図中、符号1で示す)は、ケース10と、回路基板20と、熱検知センサ25と、表パネル31と、複数の支柱部34と、を備えている。
ケース10は、例えば、合成樹脂を材料として正面視略円形の中空箱形に形成されている。ケース10は、背面側のベース11及び正面側のカバー14が組み合わされて構成されている。
ベース11は、略円板状に形成された背面壁部12と、背面壁部12の周縁から立設されたベース周壁部13と、を備えている。
カバー14は、図3(a)〜(c)に示すように、正面壁部15と、カバー周壁部18と、を有している。正面壁部15は、円環平板状の周縁部分15aと、周縁部分15aの内縁に段差部15bを設けて一体に連接された円環平板状の中間部分15cと、中間部分15cの内縁にさらに同方向に段差部15dを設けて一体に連接された円形平板状の中央部分15eと、がそれぞれ同心に配置されて構成されている。
中央部分15eの中心には、該中央部分15eを貫通して形成されたセンサ挿通孔15fが設けられ、このセンサ挿通孔15fの周縁から正面側(図3(b)の手前側)に向けて円筒状のセンサ支持部15gが立設されている。
正面壁部15の段差部15dと中央部分15eとによって、センサ挿通孔15f及びセンサ支持部15gを囲むケース凹部16が形成されている。
中間部分15cには、矩形板状に形成された導入柱17が中間部分15cの内縁部に周方向全周にわたって等間隔で立設されている。本実施形態において、複数の導入柱17は8本設けられている。これら複数の導入柱17は、それぞれ幅方向が中央部分15eの半径方向(後述する円周Eの半径方向)に向けられている。つまり、複数の導入柱17は、それぞれの幅方向を中央部分15eの中心に向けて放射状に配置されている。これにより、熱式火災警報器1の外部から流動してきた雰囲気は、導入柱17に当たると中央部分15eの中心に向けて誘導される。
カバー周壁部18は、正面壁部15の周縁部分15aの外縁から段差部15bと同方向に立設されている。また、カバー周壁部18の内径は、ベース11のベース周壁部13の外径と略同一になるように形成されており、カバー周壁部18とベース周壁部13とには、例えば互いに係止可能な図示しない係止爪部及び係止爪受部などが設けられている。
ベース11とカバー14とは、カバー周壁部18の内側にベース周壁部13が挿入されて、カバー周壁部18の内周面とベース周壁部13の外周面とが密に重ねられるとともに、図示しない係止爪部及び係止爪受部が互いに係止することで、一体に組み合わせて固定される。または、このような係止爪部及び係止爪受部に代えて、例えば、図示しないタップねじ及び該タップねじが螺合される固定用ボスなどの固定手段によって、ベース11とカバー14とを一体に組み合わせて固定する構成としてもよい。
回路基板20は、表面に配線パターンが形成されたプリント基板上に、後述する熱検知センサ25、及び、熱検知センサ25の出力に基づいて火災を検出して警報を行うための周辺回路を成す電子部品(図示なし)などが実装されて構成されている。回路基板20は、上述したベース11及びカバー14に設けられた複数のリブ19aや複数のボス19bによって、ケース10内に正面壁部15と平行(略平行含む)に固定された状態で収容されている。
熱検知センサ25は、例えば、サーミスタなどの熱検知素子を含む熱検知部26が先端部25aに設けられており、この熱検知部26が検知した温度に応じた電圧を出力する電子部品である。熱検知センサ25は、回路基板20におけるカバー14の正面壁部15側を向く面20aに立設して実装されている。また、熱検知センサ25は、先端部25aが正面壁部15のセンサ挿通孔15f及びセンサ支持部15gに挿通されて正面壁部15の外側に突出され、先端部25aを支える柱部25bが、センサ支持部15gによって支持されている。
表パネル31は、図4に示すように、例えば、合成樹脂を材料としてカバー14の正面壁部15における中間部分15cの外径と略同一の外径の円板形状に形成されている。表パネル31の中心には、該表パネル31を貫通する円形の雰囲気取込孔32が設けられている。雰囲気取込孔32は、熱検知センサ25の先端部25aの直径より若干大きい径となるように形成されている。また、表パネル31の裏面31a(カバー14の正面壁部15側を向く面)における雰囲気取込孔32の周囲には、平面視円形状の表パネル凹部33が形成されている。
複数の支柱部34は、矩形板状に形成され、表パネル31と一体に設けられている。複数の支柱部34は、表パネル凹部33の周囲に立設されている。本実施形態において、複数の支柱部34は4本設けられ、互いに等間隔で配置されている。これら複数の支柱部34は、それぞれ幅方向が表パネル31の半径方向(後述する円周Eの半径方向)に向けられている。つまり、複数の支柱部34は、それぞれの幅方向を表パネル31の中心に向けて放射状に配置されている。これにより、熱式火災警報器1の外部から流動してきた雰囲気は、支柱部34に当たると中央部分15eの中心に向けて誘導される。複数の支柱部34は、長さ及び幅ともに上述したカバー14の複数の導入柱17より若干大きく形成されている。
表パネル31は、該表パネル31と一体に設けられた複数の支柱部34の先端34aが、それらに対応してカバー14の中間部分15cに設けられた複数の取付孔15hに嵌合されて、ケース10に固定される。
表パネル31とケース10とが固定されると、表パネル31は、カバー14の正面壁部15と平行(略平行含む)に配置される。また、正面壁部15のセンサ挿通孔15fと、熱検知センサ25の先端部25aと、表パネル31の雰囲気取込孔32と、のそれぞれが熱検知センサ25の柱部25bの軸心を通る直線上に並んで配置される。また、複数の支柱部34が、正面視において熱検知センサ25を中心とする円周E上に等間隔に配置され、複数の導入柱17が、円周Eの内側に沿って等間隔に配置され、複数の支柱部34が、互いに隣接する2つの導入柱17の中間位置に配置される。
表パネル31は、主に熱検知センサ25を隠すための装飾部材であり、熱式火災警報器1が屋内の天井又は天井付近に設けられて下方から若干の角度をつけて見上げられたときに、熱検知センサ25が視認されない程度の大きさにされている。また、表パネル31は、カバー14の正面壁部15との間に空間Kを形成して、当該空間K内に配置された熱検知センサ25の先端部25aに雰囲気を導く整流部材としても機能する。また、表パネル31は、熱検知センサ25を保護する保護部材としても機能する。
次に、上述した熱式火災警報器1の本発明に係る機能(作用)を、図2を参照して説明する。
図2に示すように、正面側(図中左側)から熱式火災警報器1に向かって流動してきた雰囲気Fは、雰囲気取込孔32を通って表パネル31とケース10(具体的には、カバー14の正面壁部15)との間の空間Kに進入する。そして、空間K内に進入した雰囲気Fは、ケース凹部16内に進み、カバー14の中央部分15eに当たってその半径方向外側に進行方向を変えたのち、段差部15dに当たって表パネル31側に進行方向を変える(即ち、反転流となる)。そのあと、雰囲気Fの一部F1が表パネル31の裏面31aの表パネル凹部33に当たって雰囲気取込孔32側に進行方向を変えて、新たに雰囲気取込孔32から空間Kに進入してきた雰囲気と合流して再度ケース凹部16内に進む。これにより、ケース凹部16と表パネル凹部33とで囲まれた空間部分がバッファーとなって雰囲気が熱検知センサ25の周囲に滞留する。また、熱式火災警報器1では、雰囲気が正面側(図中左側)から熱式火災警報器1に向かって流動してきたとき以外、つまり、表パネル31に対して直交する方向から流動してきたとき以外に、雰囲気が表パネル31に対して斜め方向から流動してきたときにも、上記と同様の作用となる。
本実施形態の熱式火災警報器1は、箱形のケース10と、ケース10における正面側を向く正面壁部15と間隔をあけて配置された表パネル31と、雰囲気の熱を検知する熱検知部26の設けられた先端部25aがケース10の正面壁部15から表パネル31に向けて突出するように配置された熱検知センサ25と、を有し、表パネル31における熱検知センサ25の先端部25aが対向する箇所に、ケース10の正面壁部15と表パネル31との間の空間Kに雰囲気を取り込む雰囲気取込孔32が設けられている。そして、正面視で熱検知センサ25を囲むように、ケース10の正面壁部15及び表パネル31の裏面31aに設けられたケース凹部16及び表パネル凹部33を有している。
以上より、本実施形態によれば、熱検知センサ25の先端部25aには熱検知部26が設けられており、この熱検知センサ25の先端部25aが、ケース10における正面側を向く正面壁部15と表パネル31との間に配置されている。表パネル31における熱検知センサ25の先端部25aが対向する箇所には、雰囲気取込孔32が設けられている。そして、正面視で熱検知センサ25を囲むように、ケース10の正面壁部15及び表パネル31の裏面31aに設けられたケース凹部16及び表パネル凹部33を有している。そのため、熱検知センサ25の周囲においてケース10と表パネル31との間隔が広がり、雰囲気取込孔32からケース10と表パネル31との間の空間Kに取り込まれた雰囲気が熱検知センサ25の周囲で滞留して、熱検知センサ25に雰囲気の熱が十分に伝わる。これにより、火災の検知に要する時間が短縮され、薄型化及び小型化と火災検知速度とを効果的に両立させることができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明の熱式火災警報器は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、ケース凹部16及び表パネル凹部33をともに有する構成であったが、これに限定されるものではなく、ケース10の正面壁部15に形成されたケース凹部16のみを備える構成であってもよく、このような構成の熱式火災警報器においても、上述した実施形態と同様の作用効果を奏する。即ち、本発明の熱式火災警報器は、熱検知センサ25を囲むようにケース10の正面壁部15に設けられたケース凹部16を少なくとも有している構成であればよい。このような構成を有することにより、熱検知センサ25の周囲においてケース10と表パネル31との間隔が広がる。そのため、雰囲気取込孔32からケース10と表パネル31との間の空間Kに取り込まれた雰囲気が熱検知センサ25の周囲で滞留して、熱検知センサ25に雰囲気の熱が十分に伝わる。その結果、火災の検知に要する時間が短縮され、薄型化及び小型化と火災検知速度とを効果的に両立させることができる。
また、上述した実施形態では、ケース10が正面視略円形状の中空箱形に形成されているものであったが、これに限定されるものではなく、例えば、正面視楕円形状や多角形状など、その内部に警報器に必要な部材を収容できる箱形であれば、本発明の目的に反しない限り、ケースの形状は任意である。
また、上述した実施形態では、ケース10のカバー14に複数の導入柱17が設けられた構成であったが、これに限定されるものではなく、これら複数の導入柱17を省略した構成であってもよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の熱式火災警報器の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
(評価)
本発明者らは、本発明の効果を確認するために、以下の実施例1及び比較例1に示す熱式火災警報器を作成して、以下の評価試験を実施した。
(実施例1)
実施例1の熱式火災警報器は、上述した実施形態の熱式火災警報器1において、ケース10の正面壁部15の中間部分15cと表パネル31の裏面31aとの間隔を8mmとし、雰囲気取込孔32の直径を7mmとし、ケース凹部16の直径を34mm、深さを3mmとし、表パネル凹部33の直径を30mm、深さを0.5mmとして作製した。
(比較例1)
比較例1の熱式火災警報器は、上記実施例1の熱式火災警報器において、ケース10の正面壁部15の中間部分15cを円形平板状として、ケース凹部16(即ち、段差部15d及び中央部分15e)を省略し、さらに、表パネル31の裏面31aを全体的に1つの平面状として、表パネル凹部33を省略した以外は、上記実施例1と同一の構成として作製した。
(評価試験)
天井設置型の熱式火災警報器においては、81.25度の温度の風速1メートル毎秒の垂直気流に投入したとき、40秒以内で火災警報を発することが求められる。さらに、天井設置状態から45度傾斜させた状態においても、適正な監視状態を継続し、かつ、火災警報を発する必要がある(総務省消防庁「定温式住宅用火災警報器に係る技術ガイドライン」より)。
そこで、熱式火災警報器を下方に向けた天井設置状態を0度(図5(a))として、熱式火災警報器の角度を45度(図5(b))まで段階的に傾斜させた各設置状態において、実施例1及び比較例1の熱式火災警報器を、温度が81.25度で風速が1メートル毎秒の上方に向かう垂直気流に投入したときの投入から警報までに要した時間(熱応答時間)を計測して、以下の評価基準に基づいて評価を行った。
○・・・熱式火災警報器の角度を0度〜45度まで変化させた全ての設置状態において、熱応答時間が40秒以内であった。
×・・・熱式火災警報器の角度を0度〜45度まで変化させた各設置状態のうち少なくとも1つの設置状態において、熱応答時間が40秒超であった。
(評価結果)
実施例1・・・○
比較例1・・・×
評価結果のグラフを図6に示す。
図5に示すように、実施例1では、0度〜45度の全ての設置状態において、熱応答時間が40秒を超えることがなく、良好な結果が得られた。一方、比較例1では、熱式火災警報器を25度に傾斜させた設置状態において、熱応答時間が40秒を超えてしまった。これは、実施例1の構成では、雰囲気取込孔32に対して斜め方向から雰囲気が進入しても、ケース凹部16の段差部15dに雰囲気が当たって、その進行方向が熱検知センサ25側に折り返されるためと考えられ、一方、比較例1の構成では、雰囲気取込孔32に対して斜め方向から雰囲気が進入すると、その進行方向が熱検知センサ25側に折り返されることなく外部に流れ出てしまうためと考えられる。
このように、実際に熱式火災警報器を用いて行った評価試験においても、本発明の効果を確認することができた。
1 熱式火災警報器
10 ケース
11 ベース
14 カバー
15 正面壁部(ケースにおける正面側を向く壁部)
16 ケース凹部
17 導入柱
18 カバー周壁部
20 回路基板
25 熱検知センサ
25a 熱検知センサの先端部
26 熱検知部
31 表パネル
31a 表パネルの裏面(表パネルにおけるケースの正面側を向く壁部と相対する面)
32 雰囲気取込孔
33 表パネル凹部
34 支柱部
F 雰囲気
K ケースと表パネルの間の空間

Claims (1)

  1. 箱形のケースと、前記ケースにおける正面側を向く壁部と間隔をあけて配置された表パネルと、雰囲気の熱を検知する熱検知部の設けられた先端部が前記ケースの前記壁部から前記表パネルに向けて突出するように配置された熱検知センサと、を有し、前記表パネルにおける前記熱検知センサの先端部が対向する箇所に、前記ケースの前記壁部と前記表パネルとの間の空間に雰囲気を取り込む雰囲気取込孔が設けられた熱式火災警報器において、
    正面視で前記熱検知センサを囲むように、前記ケースの前記壁部に設けられたケース凹部を有していることを特徴とする熱式火災警報器。
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