JP2011113378A - 火災検知器 - Google Patents

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禎治 鎌田
Mitsuhiro Matsuda
光弘 松田
Yutaka Saito
裕 齊藤
Masanori Kuramochi
雅則 倉持
Shigeki Kondo
茂樹 近藤
Akiyoshi Goto
晃喜 後藤
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Abstract

【課題】熱検知時間をより短くできる火災検知器を提供する。
【解決手段】火災検知器1、カバー2と、カバー2から突出して設けられる熱検出素子4と、熱検出素子4の保護するために、突出した熱検出素子4を囲むように設けられた保護部7と、カバー2の熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする開口部6を設けるとともに、熱容量を小さくするため、保護部7と対向する位置にカバー2の一部に形成された薄板部、カバー2の保護部7と対向する位置に形成された複数の孔、保護部7と対向する位置に設けられた断熱部材等を設けた構造とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、火災検知器に関し、特に、熱検知式の火災検知器に関する。
従来より、熱検知式の火災検知器では、サーミスタ等の熱検出素子が、火災による熱の検出を行う。火災時の熱気流が熱検出素子に当たり、熱検出素子の抵抗値が変化することによって、火災検知器は、火災による熱を検知することができる。
特に、火災検知器は、低温状態下においても、火災による熱を速やかに検知しなければならないため、熱検出素子は、火災検知器のカバーの表面から突出するように設けられている(例えば、特許文献1参照)。これは、低温状態では、火災検知器のカバー自体が低温になるため、火災による熱気流がそのカバーに当たって冷やされて、熱気流の温度が低下し、熱の検知が遅くなってしまうのを防ぐためである。
特許第3014511号公報
しかし、熱検出素子をカバー面から離れるように突出させても、熱検出素子の直下のカバー部に当たった熱気流は、冷やされてしまうため、熱を検知するまでの時間が遅くなってしまうという問題がある。
熱検出素子をカバー表面からより遠い位置に設ければ、熱気流がカバーにより冷やされる影響を受けにくくすることができるが、火災検知器の製品全高が高くなってしまうので、熱検出素子をカバー表面から離すにしても限りがある。
そこで、本発明は、熱検知時間をより短くできる火災検知装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る火災検知器は、カバーと、前記カバーから突出して設けられる熱検出素子と、前記熱検出素子を保護するために、突出した前記熱検出素子を囲むように設けられた保護部と、前記カバーの前記熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造と、を有する。
本発明及び以下の請求項の各発明において、特に指定しない限り、用語の定義及び技術的意味は次による。
火災検知器は、例えば、家等に設置される火災報知器であるが、これに限定されない。
カバーは、例えば、ケースの一部であるが、これに限定されない。
熱検出素子は、例えば、サーミスタであるが、これに限定されない。
保護部は、例えば、リング部と複数の足部からなる構造であるが、これに限定されない。
カバーの熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造は、例えば、カバーの保護部と対向する位置に設けられた開口部、保護部と対向する位置にカバーの一部に形成された薄板部、カバーの保護部と対向する位置に形成された複数の孔、保護部と対向する位置に設けられた断熱部材等であるが、これらに限定されない。
本発明の請求項2に係る火災検知器は、前記構造は、前記カバーの前記保護部と対向する位置に設けられた開口部であることを特徴とする。
開口部は、例えば、カバーに設けられた円形の開口であるが、これに限定されない。
以上の構成により、カバーの熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造を得ることができる。
本発明の請求項3に係る火災検知器は、前記カバーの内側から、前記開口部を覆うシート部材をさらに有することを特徴とする。
シート部材は、例えば、厚さが、0.125mmのポリエステルフィルムであるが、これに限定されない。
以上の構成により、カバーの熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造を得ることができる。
本発明の請求項4に係る火災検知器は、前記構造は、前記カバーの前記保護部と対向する位置に形成された薄板部であることを特徴とする。
薄板部は、例えば、カバー表面から内側に一段下がった位置に形成されるが、これに限定されない。
以上の構成により、カバーの熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造を得ることができる。
本発明の請求項5に係る火災検知器は、前記構造は、前記カバーの前記保護部と対向する位置に形成された複数の孔であることを特徴とする。
複数の孔は、例えば、保護部の下部に形成された複数の開口溝であるが、これに限定されない。
以上の構成により、カバーの熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造を得ることができる。
本発明の請求項6に係る火災検知器は、前記構造は、前記保護部と対向する位置に設けられた断熱部材であることを特徴とする。
断熱部材は、例えば、保護部の下部に設けられたシート状の発泡スチロールであるが、これに限定されない。
以上の構成により、カバーの熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造を得ることができる。
本発明の請求項7に係る火災検知器は、前記カバーと前記保護部は一体成形により形成されていることを特徴とする。
カバーと保護部は、例えば、金型成型により一体成型されて形成されるが、これに限定されない。
以上の構成により、保護部の強度を大きくすることができる。
本発明の請求項8に係る火災検知器は、前記カバーは、金型成形において開閉方向が一方向だけで成形できる形状を有することを特徴とする。
前記カバーは、例えば、アンダーカット部のない形状であるが、これに限定されない。
以上の構成により、火災検知器の製造コストを低減することができる。
本発明の請求項1によれば、熱検知時間をより短くできる火災検知器を提供することができる。
本発明の請求項2によれば、カバーに開口部が設けられていることにより、カバーの熱検出素子近傍部の熱容量が小さくなり、熱検知時間をより短くできる火災検知器を提供することができる。
本発明の請求項3によれば、火災検知器へ当る熱気流がシート部材で反射するため、カバー内で気流の熱が奪われ難くなり、熱検知時間をより短くできる火災検知器を提供することができる。
本発明の請求項4によれば、火災検知器へ当る熱気流が薄板部で反射するため、カバーの内側で熱気流の熱が奪われ難くなり、熱検知時間をより短くできる火災検知器を提供することができる。
本発明の請求項5によれば、カバーに複数の孔が設けられていることにより、カバーの熱検出素子近傍部の熱容量が小さくなり、熱検知時間をより短くできる火災検知器を提供することができる。
本発明の請求項6によれば、断熱部材が設けられていることにより、カバーと熱検知装置に向かって当る熱気流とが断熱状態になることによって、熱検出素子近傍部の熱容量が小さくなり、熱検知時間をより短くできる火災検知器を提供することができる。
本発明の請求項7によれば、保護部の強度を大きくすることができる。
本発明の請求項8によれば、金型を簡単化することによって、火災検知器の製造コストを低減することができる。
本発明の実施の形態に係わる火災報知器1の外観図である。 図1のII−II線に沿った火災報知器1の概略断面図である。 本発明の実施の形態に係わる、火災報知器1の熱検出素子4の近傍の空気の流れを説明するための図である。 カバー2の開口部の変形例の斜視図である。 シート部材の変形例を説明するためのカバーの断面図である。 熱検出素子近傍部の熱容量を小さくための他の変形例を説明するためのカバーの断面図である。 熱検出素子近傍部の他の変形例を説明するためのカバーの断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(構成)
まず図1に基づき、本実施の形態に係わる熱検知装置としての火災検知器の構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わる火災報知器1の外観図である。図2は、図1のII−II線に沿った火災報知器1の概略断面図である。
火災検知器としての火災報知器1は、ケース本体を構成するカバー2とベース3とを有する。火災報知器1は、カバー2とべース3により形成される内部空間に、回路基板5を内蔵する。回路基板5は、サーミスタ等の熱検出素子4を搭載している。熱検出素子4は、支持部である支持軸4aの先端部に設けられ、支持軸4aの基端部は、回路基板5に設けられたスルーホール等に嵌合されて半田等を用いて固定される。
火災報知器1のカバー2は、短い筒状の環状壁部2aと、その環状壁部2aの上端縁から内向きに向かう内向フランジ部2bを有している。内向フランジ部2bは、外側から内側にかけてわずかに突出する方向に傾斜しており、内向フランジ部2bの中心部には開口部6が設けられている。熱検出素子4は、この開口部6の中央付近に配設されている。また、熱検出素子4の下端は、内向フランジ部2bの表面よりも突出しており、言い換えれば、少なくとも支持軸4aの一部が内向フランジ部2bの表面よりも突出するように設けられている。従って、開口部6は、熱検出素子4の近傍であって、熱検出素子4と対向するようにカバー2に形成されている。
カバー2の内向フランジ部2bは、環状壁部2aの上端縁から開口部6に向かって高くなる(すなわちベース3からの距離が遠くなる)ように形成されている。内向フランジ部2bの開口縁部2cは、平坦になる(すなわちベース3の底面に平行になる)ように形成されている。
カバー2は、開口部6上に、熱検出素子4を保護するための保護部7を有する。カバー2と保護部7とは、一体成形されている。保護部7は、リング部7aと複数の足部7bからなり、熱検出素子4を囲むように設けられる。リング部7aの外径は、開口部6の内径よりも小さい。各足部7bは、リング部7aと開口縁部2cとを連結する。言い換えると、開口部6は、保護部7の下部のカバー2に設けられており、保護部7の複数の足部7bの内側部分に形成されている。
カバー2の一部には、警報のテストあるいは警報停止のための押しボタン8が位置するように、切欠部9が形成されている。そして、カバー2は、略円板状のベース3に取り付けられる。回路基板5には、押しボタン8が押されたことを検出するためのスイッチであるタクトスイッチ10が実装されている。
回路基板5は、カバー2内に組み付けられたときに、熱検出素子4がカバー2の開口部6から突出して保護部7の内側に位置し、かつ押しボタン8が押されたことを検出するタクトスイッチ10が押しボタン8の下部に位置するように、カバー2の内側に配置される。回路基板5は、ベース3側から中底部材11により支えられる。
さらに、シート部材12が、カバー2の内側で、回路基板5とカバー2間に設けられている。シート部材12は、絶縁シートであり、熱気流が回路基板5に直接当たらないようにすると共に、回路基板5の表面に異物等が付くのを防止する。
熱検出素子4及び支持軸4aは、上述したように、回路基板5の基板平面に対して直交する方向に突出するように固定される。シート部材12は、熱検出素子4及び支持軸4aが貫通する孔12aを有する。孔12aの径は、熱検出素子4と棒状の支持軸4aとを通せる程度のサイズである。すなわち、孔12aの径は、熱検出素子4と支持軸4aのうち直径の大きい方の直径よりわずかに大きい程度のサイズである。シート部材12は、支持軸4aの基端側に位置し、開口部6をカバー2の内側から覆うようなサイズを有する。シート部材12は、例えば、厚さが0.125mmのポリエステルフィルムである。
シート部材12は、カバー2内でカバー2あるいは他の部品に固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。
また、カバー2には、警報音を発するスピーカ(図示せず)のための複数の報知用開口溝13が設けられている。
カバー2の内向フランジ部2bの開口縁部2cには、複数の開口溝14が設けられている。各開口溝14は、保護部7の隣り合う2つの足部7b間に設けられたスリット状の孔である。
火災報知器1は、設置される空間の天井あるいは壁に取り付けられる。例えば、火災報知器1が天井に取り付けられるときは、ベース3が天井面側になって天井に固定され、カバー2の内向フランジ部2bが、空間側になって鉛直方向(下方向)に向く。
(作用)
図3は、火災報知器1の熱検出素子4の近傍の空気の流れを説明するための図である。火災報知器1が、例えば、天井に取り付けられており、設置空間が低温状態にあり、カバー2自体の温度が低下している場合がある。このような場合にも、火災報知器1は、迅速に火災を検出しなければならない。
火災発生時の熱気流は、種々の方向から熱検出素子4に当たるが、図3に示すように、熱気流F1が床から天井に向かってくる場合、カバー2の表面に当たって戻ってくる熱気流F2は、カバー2の表面で冷やされる。
しかし、火災報知器1の開口部6に向かって戻ってくる熱気流F3は、開口部6のシート部材12に当って反射される。シート部材12は、カバー2よりも薄肉に形成されており、熱容量が小さいので、熱気流F3は短時間で冷やされ難くなる。よって、カバー2によって冷やされない熱気流F3が熱検出素子4に当たるので、火災報知器1は、低温状態下に設置された場合にも、より迅速に火災を検出することができる。
より詳細に、この作用を説明する。従来のように、熱検出素子4がカバー2の表面から離れて配置されているような火災報知器である場合、熱気流F1は、カバー2の表面に当たると冷やされてしまう。一方、カバー2は熱気流F1によって温まる。カバー2自体が長い間低温状態下に置かれて冷えた状態にある場合、熱気流F1は、カバー2が温まるまで、冷やされ続けることになる。カバー2の厚みが厚ければ厚いほど、カバー2の熱容量が大きくなるため、カバー2が温まるまでの時間は長くなる。言い換えれば、カバー2の厚さが厚ければ厚いほど、カバー2の熱容量が大きくなるため、火災報知器1は、熱検出素子4が所定の温度になったことを検知するまでの時間は長くなってしまう。
これに対して、上述した構成の本実施の形態の火災報知器1は、開口部6に向かう熱気流F1は、カバー2には当たらず、開口部6を通ってシート部材12に当たって反射する。カバー2に設けられた開口部6は、カバー2の熱検出素子4の近傍部の熱容量を小さくする構造を構成する。すなわち、熱気流F1は、熱検出素子4の近傍部で反射した熱気流F3が、熱検出素子4の検出温度に影響を与える。ここで、上述したように熱気流F1はカバー2で反射するときに熱を奪われるが、本実施形態ではカバー2に開口部6が設けられているために熱気流F3から熱を奪う部材が少ない。従って、熱検出素子4の近傍部は熱容量が小さくなっている。
そして、シート部材12は、カバー2に対して肉厚が薄く、熱容量が小さいので、熱気流F1が当たると、カバー2に熱気流F1が当たったときよりも速く温度上昇し、熱気流F1は短い時間で冷やされ難い状態となる。回路基板5が開口部6全体を覆うような場合には、シート部材12が無ければ、熱気流は、回路基板5に当たるため、反射する熱気流は、回路基板5が温まるまで長い時間冷やされ続けてしまう。
以上のように、熱気流F1はシート部材12に当たっても短い時間で冷やされ難くなるので、火災報知器1は、熱検出素子4が所定の温度になったことを迅速に検出することができる。
図3に示すように、シート部材12は、カバー2の開口縁部2cに設けられた複数の開口溝14も覆うように設けられている。複数の開口溝14は、開口部6の周囲に設けられているので、熱気流F1は、各開口溝14の部分は熱気流F1を冷やさない。言い換えれば、カバー2の開口縁部2cに複数の開口溝14を設けたので、カバー2の開口縁部2cの熱容量は、カバー2の他の部分よりも、小さい。
よって、カバー2に開口部6だけを設けた場合に比べて、開口縁部2cに複数の開口溝14を追加した場合の方が、火災報知器1は、熱検出素子4が所定の温度になったことをより迅速に検出することができる。
さらに、カバー2と保護部7の材料は、樹脂であり、一体成形により、カバー2と保護部7は一体の部材で形成されている。よって、従来のようなカバーと保護部材とが別々の部材で構成されている場合に比べて、本実施の形態では部品点数は減少するだけでなく、カバー2と保護部7は一体の部材なので、カバー2から突出するように設けられた保護部7の強度は、大きい。カバーと保護部材とが別々の部材の場合は、保護部材がカバーから外れないようにするために、足部を太くする等しなければならなかった。しかし、上述したカバー2と保護部7が一体成形されているので、保護部7の各足部7bを細くすることができる。各足部7bが細くなると、保護部7全体の熱容量が小さくなる。その結果として、図3に示すように熱気流F1が保護部7に当たっても冷やされる度合いが小さくなり、火災報知器1は、熱検出素子4が所定の温度になったことをより迅速に検出することができる。
また、各足部7bが太くなると、熱検出素子4が熱気流により温められても、各足部7bの温度が低ければ、熱検出素子4の熱が放射熱として各足部7bに吸収される量も増える。よって、各足部7bは、より細い方がより好ましい。
さらに、カバー2は、図2に示すように、アンダーカット部がないため、カバー2の金型は、簡単な金型開き構造で済み、金型の開閉方向は一方向だけとなる。具体的には、カバー2は、上述したように内向フランジ部を有する形状であり、リング部7aの径は、開口部6の内径よりも小さい。さらに、開口縁部2cに連結する各足部7bの内側面7cは、開口部6の内周面6aと一致している。
従って、保護部7とカバー2の一体化は、火災報知器1の部品点数を低下させ、組み立て工数の減少に貢献し、さらにアンダーカット部のないカバー2の形状は、金型数を減少させ、引いては金型コスト及び成形工数の減少に貢献する。その結果、火災報知器1のトータルの製造コストが低下することになる。
図4は、カバー2の開口部の変形例の斜視図である。本変形例に係るカバー2Aは、上述したカバー2と略同じ構成であり、異なる構成部分を主として説明する。
図4に示すように、本変形例のカバー2Aは、熱検出素子4の近傍に複数の開口溝14aを有する。各開口溝14aは、保護部7の下部に対向するように設けられたスリット状の孔である。すなわち、カバー2Aは、図1に示すような開口部6の代わりに、熱検出素子4の近傍のカバー部分(以下、熱検出素子近傍部という)に、複数の開口溝14aを設けることにより、熱検出素子近傍部の熱容量を小さくしている。図4に示すように、熱検出素子近傍部は、カバー2Aにおいて、保護部7の複数の足部7bの内側部分である。
その結果、図3で説明したように、熱検出素子近傍部で反射した熱気流F3は、従来のような長い期間に亘って温度が低いままの状態ではないので、火災報知器1は、熱検出素子4が所定の温度になったことを迅速に検出することができる。
なお、図4において、点線で示すように、保護部7を囲むように、カバー2Aの開口縁部2cの周囲にも、スリット状の開口溝14bを複数設けるようにしてもよい。図4では、複数の開口溝14bは、開口縁部2cの周囲に1つの円を形成するように設けられているが、2つ、3つの円を形成するように2重、3重になるように設けてもよい。
図5は、シート部材の変形例を説明するためのカバーの断面図である。上述した例では、シート部材12とカバー2とは、別々の部材であった。本変形例では、カバーの一部が、上記のシート部材12の機能を有するものである。
図5に示すように、カバー2Bは、保護部7と一体に成形されているが、保護部7の下に、熱検出素子4が貫通する孔21を有する薄板部22を有する。図5に示すように、薄板部22は、カバー2Bの一部である。薄板部22は、カバー2Bの内向フランジ部2bのカバー表面よりも、内側に一段下がった位置になるように形成される。そして、薄板部22の肉厚は、カバー2Bの内向フランジ部2bの厚さより薄く、熱気流が当たると直ぐに温まるように形成される。
その結果、図5の構成によれば、別部材のシート部材12を設けることなく、熱容量が小さくなるように厚さの薄い薄板部22が、回路基板5の露出防止及び回路基板5への異物の付着防止を含めて、シート部材12と同じ機能を有する。
以上、説明したように本実施形態および変形例によれば、熱検出素子近傍部の熱容量が小さい。このため、熱気流があたることによって所定の温度まで上昇する時間は、熱検出素子近傍部の方が、カバー2の他の部位よりも短くなる。
図6は、熱検出素子近傍部の熱容量を小さくための他の変形例を説明するためのカバーの断面図である。本変形例では、カバーの熱検出素子近傍部に、開口部6を設けずに、発泡スチロール等の断熱部材31を設けた。断熱部材31は、薄い板状あるいはシート状で、保護部7の下部に設けられ、カバー2Cの表面に接着剤等で固定される。
発泡スチロール等の断熱部材31は、微細な気泡を多数含むため、断熱部材31とカバー2Cとで温度差が生じても熱の移動が小さい。すなわち、熱気流F1が断熱部材31に当たって熱が伝わっても、断熱部材31の熱はカバー2Cに伝わり難い。このため、比較的短い時間で断熱部材31の温度が上昇する。よって、熱気流F1が熱検出素子近傍部に当たっても、熱気流F3は冷やされない。このように断熱部材31は、断熱部材31からカバー2Cへの熱伝導を遮断することによって、熱検出素子近傍部のカバーの熱容量を見掛け上小さくする機能を有する。すなわち、熱気流があたることによって所定の温度まで上昇する時間は、熱検出素子近傍部の方が、カバー2の他の部位よりも短くなる。
図7は、熱検出素子近傍部の他の変形例を説明するためのカバーの断面図である。本変形例では、熱検出素子近傍部のカバー2Dに、ヒータ41が設けられている。ヒータ41には、カバー2Dを所定の温度に維持するように、回路基板5に設けられた温度調整回路42からの調整された電源が与えられる。図7の場合、ヒータ7は、カバー2Dの内部に埋め込むように設けられている。温度調整回路42は、例えば、カバー2Dの熱検出素子近傍部に設けられた温度センサ(図示せず)により検出された温度が、常に一定になるように、ヒータ41に供給する電圧を調整する。
ヒータ41は、カバー2Dの熱検出素子近傍部を所定の温度、例えば25℃に維持するので、火災報知器1が低温の環境に置かれても、熱検出素子近傍部はその所定の温度である。よって、熱気流F1が熱検出素子近傍部に当たっても、反射した熱気流F3は冷やされ難い。つまり、熱気流F1とカバー2Dとの温度差に対して、熱気流F1と熱検出素子近傍部との温度差を予め小さくしておくことによって、あたかも熱気流F1によって瞬時に熱検出素子近傍が温められたような状態にすることができ、熱気流があたることによって所定の温度まで上昇する時間は、熱検出素子近傍部の方が、カバー2の他の部位よりも短くなる。つまり、熱検出素子近傍部の熱容量が小さい場合と同等の効果を得ることができる。
上述した実施の形態及び各変形例等に係る火災検知器は、カバーの熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造または熱容量を小さくした場合と同等の効果が得られる構造を有する。つまり、いずれの実施の形態および各変形例においても、熱気流があたることによって所定の温度まで上昇する時間は、熱検出素子近傍部の方が、カバー2の他の部位よりも短くなる。このため、熱検出素子をカバーの表面に対してより近い位置に配置することができ、製品全高を低くすることができる。すなわち、上述した実施の形態及び各変形例等に係る火災検知器は、火災検知器の薄型化及び小型化の実現にも寄与するものである。
以上説明したように、上述した実施の形態及び各変形例等によれば、熱検知時間をより短くできる火災検知器を提供することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 火災報知器、2、2A、2B、2C、2D カバー、2a 環状壁部、2b 内向フランジ部、2c 開口縁部、3 ベース、4 熱検出素子、4a 支持軸、5 回路基板、6 開口部、6a 内周面、7 保護部、7a リング部、7b 足部、8 押しボタン、9 開口部、10 タクトスイッチ、11 中底部材、12 シート部材、12a 孔、13 報知用開口溝、14、14a、14b 開口溝、21 孔、22 薄板部、31 断熱部材、41 ヒータ、42 温度調整回路

Claims (8)

  1. カバーと、
    前記カバーから突出して設けられる熱検出素子と、
    前記熱検出素子を保護するために、突出した前記熱検出素子を囲むように設けられた保護部と、
    前記カバーの前記熱検出素子近傍部の熱容量を小さくする構造と、
    を有することを特徴とする火災検知器。
  2. 前記構造は、前記カバーの前記保護部と対向する位置に設けられた開口部であることを特徴とする請求項1に記載の火災検知器。
  3. 前記カバーの内側から、前記開口部を覆うシート部材をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の火災検知器。
  4. 前記構造は、前記カバーの前記保護部と対向する位置に形成された薄板部であることを特徴とする請求項1に記載の火災検知器。
  5. 前記構造は、前記カバーの前記保護部と対向する位置に形成された複数の孔であることを特徴とする請求項1に記載の火災検知器。
  6. 前記構造は、前記保護部と対向する位置に設けられた断熱部材であることを特徴とする請求項1に記載の火災検知器。
  7. 前記カバーと前記保護部は一体成形により形成されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか1つに記載の火災検知器。
  8. 前記カバーは、金型成形において開閉方向が一方向だけで成形できる形状を有することを特徴とする請求項7に記載の火災検知器。
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