JP2009140446A - ガス火災一体型警報器 - Google Patents

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Abstract

【課題】美観及び煙の流入特性を低下させることなく、ガスセンサの点検性を向上する。
【解決手段】ケース本体2と、ケース本体2に収容され且つケース本体2内に流入した被検ガスを検出するガスセンサ3と、ケース本体2から外部に向かって突出した状態で設けられ且つケース本体2の周囲の煙を検出する煙センサ3と、ケース本体2から突出した煙センサを覆うようにケース本体2に固定されるパネル5と、を有するガス火災一体型警報器1において、パネル5を貫通し且つガスセンサ3を点検する点検ガスがパネル5の前面側から吹き掛けられる点検口6と、ケース本体2と点検口6の間に介在してケース本体2内に連通する第1導入路11を有し且つ点検口6を通過した点検ガスを該第1導入路11によりケース本体2内のガスセンサ3に導入する導入手段10と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケース本体から突出する煙センサをパネルで隠したガス火災一体型警報器に関するものである。
住宅用火災警報器の設置が義務付けられたことで、火災とガス漏れの双方を検出するガス火災一体型警報器も普及している。このようなガス火災一体型警報器(以下、一体型警報器ともいう)としては、特許文献1等に示すものが知られている。そして、一体型警報器において、火災を検出する火災センサとしては、煙を検出する光電式やイオン化式のものや温度を検出する熱感知式のものがある。
特許第3444527号公報
上述した火災センサが煙式の場合、ケース本体から前面側に突出する煙センサユニットを覆い且つ前記ケース本体との間に、煙の流入特性を向上させる空間を形成する板状のパネルが設けられている。このパネルによって一体型警報器の煙の流入特性及び美観を向上させた一体型警報器も知られている。
しかしなながら、パネルが一体型警報器の正面等に形成されている場合、一体型警報器の取り付け場所(壁の角付近等)によっては、パネルが邪魔になったり、ガスセンサまでの距離が遠くなるため、点検ガスを吹き掛けてもガスセンサに点検ガスが届かずに、ガスセンサ点検性が低下してしまうという問題があった。そのため、点検作業者、業者等からはパネルの正面から点検ガスを吹き掛けて点検を行いたいという要望があった。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、美観及び煙の流入特性を低下させることなく、ガスセンサの点検性を向上することができるガス火災一体型警報器を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載のガス火災一体型警報器は、ケース本体と、前記ケース本体に収容され且つ前記ケース本体内に流入した被検ガスを検出するガスセンサと、前記ケース本体から外部に向かって突出した状態で設けられ且つ前記ケース本体の周囲の煙を検出する煙センサと、前記ケース本体から突出した煙センサを覆うように前記ケース本体に固定されるパネルと、を有し、前記ガスセンサ及び前記煙センサの少なくとも一方が出力したセンサ出力が警報条件を満たしたときに警報を行うガス火災一体型警報器において、前記パネルを貫通し且つ前記ガスセンサを点検する点検ガスが前記パネルの前面側から吹き掛けられる点検口と、前記ケース本体と前記点検口の間に介在して前記ケース本体内に連通する第1導入路を有し且つ前記点検口を通過した前記点検ガスを前記第1導入路により前記ケース本体内のガスセンサに導入する導入手段と、を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のガス火災一体型警報器において、前記ケース本体と前記パネルとの間に介在し且つ前記ケース本体と前記パネルとを係合固定する係合固定手段を有し、前記第1導入路が、前記点検口から前記ケース本体内に前記点検ガスを導入するように前記係合固定手段に形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のガス火災一体型警報器において、前記導入手段が、前記第1導入路につながり且つ前記ガスセンサを収容する前記ケース本体内の収容室に至るように前記ケース本体内に形成された第2導入路を有することを特徴とする。
以上説明したように請求項1に記載した本発明のガス火災一体型警報器によれば、パネルを貫通する点検口をパネルに形成し、該点検口を通過した点検ガスを第1導入路によりケース本体内のガスセンサに導入する導入手段を設けるようにしたことから、パネルの前面側から点検ガスを点検口に向かって吹き掛けることで、ガス火災一体型警報器の取り付け場所に関係なく、その点検ガスをガスセンサに確実に導入することができる。従って、パネルで煙センサを隠しても、点検ガスを容易に吹き掛けて点検することができるため、美観及び煙の流入特性を低下させることなく、ガスセンサの点検性を向上することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ケース本体と前記パネルとの間に、ケース本体と前記パネルとを係合固定する係合固定手段を形成し、点検口から前記ケース本体内に前記点検ガスを導入するように、当該係合固定手段に第1導入路を形成するようにしたことから、ケース本体とパネルとの間に支柱等の係合固定手段以外の突出部分を形成する必要がないため、美観を損なうことがなくなり、且つ、パネル背後における煙の流入特性が悪くなって火災検出特性が劣化することも防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、第1導入路につながり且つガスセンサを収容するケース本体内の収容室に至るように、導入手段の第2導入路をケース本体内に形成するようにしたことから、点検口に吹き付けられた点検ガスを収容室まで確実に導入することができるため、ガスセンサの点検性をより一層向上でき且つケース本体内におけるガスセンサのレイアウト等に自由度を持たせることができる。
以下、本発明に係るガス火災一体型警報器の一実施の形態を、図1〜図10の図面を参照して説明する。
図1乃至図6において、ガス火災一体型警報器(以下、一体型警報器ともいう)1は、中空箱状のケース本体2と、ガスセンサ3と、煙センサ4と、パネル5と、点検口6と、係合固定手段7と、導入手段10と、を有している。この一体型警報器1は、ガスセンサ3又は煙センサ4の少なくとも一方が出力したセンサ出力が予め定められた警報レベルに達したときに、警報音、警報表示等によって警報を行う。
ケース本体2は、図1等に示すように、上ケース21と、下ケース22とを有し、合成樹脂等によって形成されている。そして、ケース本体2は、上ケース21と下ケース22とが組み付けられることで、中空箱状に形成される。
上ケース21は、ケース本体2の上側に位置する正面部211と、当該正面部211に対し略直交する方向に沿って正面部211の周縁から延設された周壁212と、を有して一体に形成されている。
正面部211には、図1及び図2に示すように、警報表示部21aと、警報出力部21bと、操作部21cと、を有している。警報表示部21aは、ケース本体2内の光源(図示せず)からの透過光によって火災、ガス漏れ、換気、お知らせ等が選択的に発光表示する。警報出力部21は、ケース本体2内のスピーカー(図示せず)からの警報音を外部に出力するための複数の孔を有している。操作部21cは、外部から操作ボタンの押下等の操作が可能な構成となっている。
下ケース22は、上ケース11に対応した略器状に形成された下ケース本体221と、下ケース本体221に固定される基板8を貫通し且つ上ケース21に向かって下ケース本体221から突出する貫通する突起222と、ガスセンサ3を収容する収容室223と、を有している。なお、基板8には、上述した警報表示部21aと警報出力部21bと操作部21cに対応した各種電子機器等が実装されている。
下ケース本体221の内側には、基板8を固定する固定部等が形成されている。そして、突起222は、図3乃至図5に示すように、下ケース本体221の仕切り板224から上ケース21に向かって起立する柱状に、下ケース221よりも高く且つその先端部が後述する係合突起71と係合する高さで形成されている。収容室223は、下ケース221から立設する仕切り板224によって形成されており、基板8が固定されることで、その内部にガスセンサ3が収容されることになる。
ガスセンサ3は、公知である接触燃焼式ガスセンサ、半導体式ガスセンサ、電気化学式ガスセンサ等が任意に用いられる。ガスセンサ3は、下ケース本体221の側壁に形成されたスリット状の流入部226等から流入した被検ガスを検出する。なお、本実施形態では、被検ガスを一酸化炭素(CO)ガスとする場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、被検ガスを例えばメタンガス、プロパンガス、水素ガス等とすることもできる。
煙センサ4は、公知であるように、火災センサ素子を煙センサ側基板に実装し、当該火災センサを煙の流入が可能なカバーで覆った状態でユニットとして形成されている。そして、煙センサ4は、基板8がケース本体2に収容されることで、図1に示す上ケース21から外部に向かって突出した突出部214内に位置付けられる。即ち、煙センサ4の火災センサ素子がケース本体2から外部に向かって突出した状態でケース本体2に設けられ、そのケース本体2の周囲の煙を検出することになる。
パネル5は、ケース本体2から突出した煙センサ4を隠すようにケース本体2に固定される。パネル5は、板状に形成されたパネル本体51を有している。
パネル本体51は、図1及び図2に示すように、上ケース21の正面部211における警報表示部21aと警報出力部21bと操作部21cを露出させ、それ以外の正面部211を覆い隠す矩形の平板状に形成されている。なお、パネル本体51の形状は、一体型警報器1のデザイン等に応じて変更できるものであり、例えば、煙センサ4部分のみを覆い隠すなどケース本体2から突出した煙センサ4を隠すことができれば、任意の形状及び構成にすることができる。
点検口6は、図1乃至図4に示すように、パネル5を貫通し且つ前記ガスセンサ3を点検する点検ガスが前記パネル5の前面側から吹き掛けられる。該点検口6は、複数の係合突起71の中から、ガスセンサ3の検知部等の近くに位置する係合突起71に連なるように形成されている。また、その係合突起71には、点検ガスを導入する導入溝53が形成されており、該導入溝53は点検口6につながっている。
係合固定手段7は、ケース本体2とパネル5との間に介在し且つケース本体2とパネル5とを係合固定する。係合固定手段7は、パネル5に設けられた係合突起71と、ケース本体2に設けられた支柱72と、を有している。なお、対となる係合突起71及び支柱72の数は任意に設定することができる。
係合突起71は、図4等に示すように、パネル本体51の裏面における所望の位置からケース本体2に向かって突出して形成されている。係合突起71は、アーム部711と、該アーム部711の先端に形成された係合部712とを有している。なお、本実施形態では、係合突起71がパネル本体51の四隅の各々に設けて、パネル5を4点でケース本体2に係合固定する場合について説明するが、例えば嵌合固定など種々異なる実施形態とすることができる。
支柱72は、図4に示すように、係合突起71が挿入される挿入孔721を有し、挿入孔721に挿入された係合突起71と所定の挿入位置で係合することにより、パネル5を正面部211の前方の所定位置に位置付けて固定している。詳細には、支柱72において、ケース本体2の端部216に係合突起71の係合部712が係合することで、ケース本体2に対してパネル5を固定することになる。なお、挿入孔721の断面形状は、係合突起71の断面形状等に応じて任意に設計することができる。
このように支柱72によってケース本体2の正面部211とパネル5との間に所望の空間Eを形成しており、この空間Eに火災の発生等による煙が流れ込むことで、その煙の流入特性が向上されて煙センサ4へ流入される。そして、煙は壁に沿って流れるため、このようなパネル5を有する一体型警報器1は壁掛け式に好適である。
導入手段10は、前記ケース本体2と前記点検口6の間に介在して前記ケース本体2内に連通する第1導入路11を有し且つ前記点検口6を通過した前記点検ガスを前記第1導入路11により前記ケース本体2内のガスセンサ3に導入する。そして、第1導入路11は、点検口6から前記ケース本体2内に前記点検ガスを導入することが可能なように、パネル5の係合突起71の側面に溝状に形成されている。該第1導入路11は、支柱72によって覆っているため、第1導入路11の断面は溝の断面だけのものより広くなり、点検ガスをケース本体2内にスムーズに導入することができる構造となっている。
なお、本実施形態では、第1導入路11として係合突起71に溝を形成する場合について説明したが、例えば係合突起71を中空筒状に形成して第1導入路11とするなど種々異なる実施形態とすることができる。
導入手段10はさらに、前記第1導入路11につながり且つ前記ガスセンサ3を収容する前記ケース本体2内の収容室223に至るように、前記ケース本体2内に形成された第2導入路12を有している。そして、本実施形態では第2導入路12を、下ケース22の突起222に、点検ガスを収容室223に導入する導入溝として形成している。なお、第2導入路12としては、突起222を設けずに、ケース本体2内に仕切り板等を設けて第2流路12を空間として形成するなど種々異なる実施形態とすることができる。
また、第2導入路12は、基板8を貫通しているため、第1導入路11と収容室223との間に基板8が介在していても、点検ガスを第1導入路11から収容室223に確実に導入することができる構造となっている。
次に、上述した構造の一体型警報器1の組み立て例を以下に説明する。
まず、下ケース22の突起222を基板8に貫通させながら基板8が下ケース22に固定されることで、下ケース22の収容室223にガスセンサ3が収容される。これと共に、上ケース21の支柱72の各々にパネル5の係合突起71が挿入され、パネル5が上ケース21に向かって近づけられ、係合突起71の係合部712が支柱72内の挿入孔721の端部216に係合することで、上ケース21に対してパネル5が係合固定される。
それらの上ケース21と下ケース22とが組み付けられることで、図3に示すように、下ケース22の突起222の上端部がパネル5の係合突起71の先端部に当接した状態になり、係合突起71の先端を上ケース21に押し付けて、その移動を規制した状態になる。これにより、パネル5の係合突起71に形成された第1導入路11及び上ケース21の支柱72の挿入孔721と、下ケース22の突起222に形成された第2導入路12によって、パネル5の点検口6からケース本体2の収容室223に至る点検ガスの導入路Rが形成されることになる。
次に、一体型警報器1に対する点検作業の動作(作用)の一例を、図6等の図面を参照して以下に説明する。
点検時に作業者等は、図6に示すように、COガス、アルコール等の点検ガスが充填された点検器100をパネル5の前面側から点検口6に近づけ、その点検器100から点検ガスを点検口6に向けて吹き掛ける。これにより、点検ガスは、点検口6を通過し、係合突起71の第1導入路11に沿ってケース本体2内に流入する。そして、ケース本体2内の突起222に形成された第2導入路12に沿って収容室223に流入する。
その結果、ガスセンサ3はその点検ガスを検出して濃度等に応じたセンサ出力を制御部(図示せず)に出力すると、前記制御部はそのセンサ出力と予め定められた警報条件とを比較し、警報条件を満たしていると判定したときに、上述した警報表示部21a、警報出力部21b等に警報動作を要求することで警報が行われる。
以上説明した一体型警報器1によれば、パネル5を貫通する点検口6をパネル5に形成し、該点検口6を通過した点検ガスをケース本体2内のガスセンサ3に導入する第1導入路11を有する導入手段10を設けるようにしたことから、パネル5の前面側から点検ガスを点検口6に向かって吹き掛けることで、ガス火災一体型警報器1の取り付け場所に関係なく、その点検ガスをガスセンサ3に確実に導入することができる。従って、パネル5で煙センサ4を隠しても、点検ガスを容易に吹き掛けて点検することができるため、美観及び煙の流入特性を低下させることなく、ガスセンサの点検性を向上することができる。
また、ケース本体2と前記パネル5との間に、ケース本体2と前記パネル5とを係合固定する係合固定手段7を形成し、点検口6から前記ケース本体2内に前記点検ガスを導入するように、当該係合固定手段7に第1導入路11を形成するようにしたことから、ケース本体2とパネル5との間に支柱等の係合固定手段7以外の突出部分を形成する必要がないため、美観を損なうことがなくなり、且つ、パネル5の背後における煙の流入特性が悪くなって火災検出特性が劣化することも防止できる。そして、パネル5は、4つの係合固定手段7の係合固定によって着脱自在な構造になっているため、解体し易くなり、再利用・再使用を可能とすることができる。
さらに、第1導入路12につながり且つガスセンサ3を収容するケース本体2内の収容室223に至るように、導入手段10の第2導入路12をケース本体2内に形成するようにしたことから、点検口6に吹き付けられた点検ガスを収容室223まで確実に導入することができるため、ガスセンサ3の点検性をより一層向上でき且つケース本体2内におけるガスセンサ3のレイアウト等に自由度を持たせることができる。
上述した実施形態では、導入手段10の第2導入路12が下ケース22の突起222に形成された溝とした場合について説明したが、導入手段10は以下のように構成とすることもできる。なお、基本構成は上述した実施例1の一体型警報器1と同一であるため、同一部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみを詳細に説明する。
図7乃至図10において、ガス火災一体型警報器(以下、一体型警報器ともいう)1は、ケース本体2と、ガスセンサ3と、煙センサ4と、パネル5と、点検口6と、係合固定手段7と、導入手段10と、を有している。
ケース本体2は、上述した上ケース21と下ケース22とを有している。そして、上ケース21は、ガスセンサ3と対峙する左上部分の正面部211及びその周壁212の各々に被検ガスを流入させる複数のスリットからなる流入部217を形成している。正面部211に形成している流入部217は、4つの支柱72の中の1つの支柱72の周囲の一部にわたって形成されている。
上ケース21は、図9及び図10に示すように、正面部211の内面から基板8に向かって延び且つ基板8に当接してガスセンサ3の周囲を覆う隔壁218を有している。即ち、隔壁218によってガスセンサ3の周囲に収容室223を形成し、該収容室223に流入部217から被検ガスを流入させる構造となっている。そして、支柱72の挿入孔721は、上記収容室223につながっており、挿入孔721から収容室223に点検ガスを導入することが可能な構成となっている。そして、支柱72の端部は、挿入孔721とパネル5の点検穴6が連続するようにパネル5の裏面に当接する。
このように支柱72によってケース本体2の正面部211とパネル5との間に所望の空間Eを形成しており、この空間Eに火災の発生等による煙が流れ込むことで、その煙の流入特性が向上されて煙センサ4へ流入される。
下ケース22は、図7等に示すように、上ケース11に対応した略器状に形成された下ケース本体221を有している。下ケース本体221の内側には、基板8を固定する固定部等が形成されており、基板8が固定されることで、その内部にガスセンサ3が収容されることになる。
ガスセンサ3は、公知である接触燃焼式ガスセンサ、半導体式ガスセンサ、電気化学式ガスセンサ等が任意に用いられる。ガスセンサ3は、上ケース21の支柱72及び流入部217に向かって起立した状態で固定されている。
パネル5は、図7及び図8に示すように、上述したパネル本体51を有しており、上ケース21の正面部211における警報表示部21aと警報出力部21bと操作部21cを露出させ、それ以外の正面部211を覆い隠している。
係合固定手段7は、パネル5に設けられた係合突起71と、ケース本体2に設けられた支柱72と、を有している。そして、複数の係合突起71のうち、少なくとも上ケースの流入部217に位置付けられる係合突起71には、上述した第1導入路11が形成されている。そして、点検口6は、第1導入路11に繋がるように、パネル本体51を貫通する貫通孔として形成されている。
導入手段10は、ケース本体2から点検口6に向かって突出し且つ点検口6を通過した点検ガスをケース本体2内のガスセンサ3に導入する。そして、本実施形態では、導入手段10が、上述したケース本体2の支柱72の挿入孔721に挿入される係合突起71に溝状に形成された第1導入路11を有して構成している。
第1導入路11は、ケース本体2の収容室223に点検ガスを直接流入させる構造となっている。即ち、この実施形態では、導入手段7が第1導入路11のみを有し、上述した第2導入路2をケース本体2側に形成していないため、ケース本体2の構成を簡単化している。
次に、上述した構造の一体型警報器1の組み立て例を以下に説明する。
まず、基板8が下ケース22に固定されると共に、上ケース21の支柱72の各々にパネル5の係合突起71の各々が挿入され、パネル5が上ケース21に向かって近づけられ、係合突起71の係合部712が支柱72内の挿入孔721の端部216に係合することで、上ケース21に対してパネル5が固定される。そして、それらの上ケース21と下ケース22とが組み付けられることで、一体型警報器1が完成する。これにより、図9に示すように、パネル5の係合突起71の第1導入路11及び上ケース21の支柱72の挿入孔721によって、パネル5の点検口6からケース本体2の収容室223に至る点検ガスの導入路Rが形成されることになる。
次に、一体型警報器1に対する点検作業の動作(作用)の一例を以下に説明する。
点検時に作業者等は、図6と同様に、COガス、アルコール等の点検ガスが充填された点検器100をパネル5の前面側から点検口6に近づけ、その点検器100から点検ガスを点検口6に向けて吹き掛ける。これにより、点検ガスは、点検口6を通過し、係合突起71の第1導入路11に沿ってケース本体2内に流入して収容室223に流入する。
その結果、ガスセンサ3はその点検ガスを検出して濃度等に応じたセンサ出力を制御部(図示せず)に出力すると、制御部はそのセンサ出力と予め定められた警報条件とを比較し、警報条件を満たしていると判定したときに、上述した警報表示部21a、警報出力部21b等に警報動作を要求することで警報を行う。
以上説明した一体型警報器1によれば、パネル5を貫通する点検口6をパネル5に形成し、該点検口6を通過した点検ガスをケース本体2内のガスセンサ3に導入する第1導入路11を有する導入手段10を設けるようにしたことから、パネル5の前面側から点検ガスを点検口6に向かって吹き掛けることで、ガス火災一体型警報器1の取り付け場所に関係なく、その点検ガスをガスセンサ3に確実に導入することができる。従って、パネル5で煙センサ4を隠しても、点検ガスを容易に吹き掛けて点検することができるため、美観及び煙の流入特性を低下させることなく、ガスセンサの点検性を向上することができる。
また、ケース本体2と前記パネル5との間に、ケース本体2と前記パネル5とを係合固定する係合固定手段7を形成し、点検口6から前記ケース本体2内に前記点検ガスを導入するように、当該係合固定手段7に第1導入路11を形成するようにしたことから、ケース本体2とパネル5との間に支柱等の係合固定手段7以外の突出部分を形成する必要がないため、美観を損なうことがなくなり、且つ、パネル5の背後における煙の流入特性が悪くなって火災検出特性が劣化することも防止できる。そして、パネル5は、4つの係合固定手段7の係合固定によって着脱自在な構造になっているため、解体し易くなり、再利用・再使用を可能とすることができる。
なお、上述した本実施例では、係合固定手段7の係合突起71に導入手段10の第1導入路11を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、ガスセンサ3の収容室223の近くに支柱72が存在しない場合等では、中空筒状の突出部をケース本体2からパネル2に向けて突出させ、その内部を第1導入路11とするなど専用の構成を用いた実施形態とすることができる。
しかしながら、上述したようにパネル5を固定するための係合固定手段7に導入手段10を適用することで、パネル5の背後である領域Eにおける構造の複雑化を防止でき、且つ、煙の流入特性の低下を防止できる。よって、上述した導入手段10の構成は、美観や煙の流入特性を考慮して設計することが好ましい。
また、上述した係合固定手段7は、係合突起71をパネル5に設け且つ支柱72をケース本体2に設ける場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、係合突起71をケース本体2に設け且つ支柱72をパネル5に設ける構成とすることもできる。
このように上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
実施例1のガス火災一体型警報器を示す分解斜視図である。 図1に示すガス火災一体型警報器の正面図である。 図2の直線A−Aを通る矢印方向の部分断面図である。 図3を拡大した部分拡大斜視図である。 下ケースにおけるガスセンサの収容室を示す部分斜視図である。 ガス火災一体型警報器に対する点検作業の一例を説明するための図である。 実施例2のガス火災一体型警報器を示す分解斜視図である。 図7に示すガス火災一体型警報器の正面図である。 図8の直線B−Bを通る矢印方向の部分断面図である。 図9を拡大した部分拡大斜視図である。
符号の説明
1 ガス火災一体型警報器(一体型警報器)
2 ケース本体
3 ガスセンサ
4 煙センサ
5 パネル
6 点検口
7 係合固定手段
8 基板
10 導入手段
11 第1導入路
12 第2導入路
71 係合突起
72 支柱
223 収容室
222 突起

Claims (3)

  1. ケース本体と、前記ケース本体に収容され且つ前記ケース本体内に流入した被検ガスを検出するガスセンサと、前記ケース本体から外部に向かって突出した状態で設けられ且つ前記ケース本体の周囲の煙を検出する煙センサと、前記ケース本体から突出した煙センサを覆うように前記ケース本体に固定されるパネルと、を有し、前記ガスセンサ及び前記煙センサの少なくとも一方が出力したセンサ出力が警報条件を満たしたときに警報を行うガス火災一体型警報器において、
    前記パネルを貫通し且つ前記ガスセンサを点検する点検ガスが前記パネルの前面側から吹き掛けられる点検口と、
    前記ケース本体と前記点検口の間に介在して前記ケース本体内に連通する第1導入路を有し且つ前記点検口を通過した前記点検ガスを前記第1導入路により前記ケース本体内のガスセンサに導入する導入手段と、
    を有することを特徴とするガス火災一体型警報器。
  2. 前記ケース本体と前記パネルとの間に介在し且つ前記ケース本体と前記パネルとを係合固定する係合固定手段を有し、
    前記第1導入路が、前記点検口から前記ケース本体内に前記点検ガスを導入するように前記係合固定手段に形成されていることを特徴とする請求項1記載のガス火災一体型警報器。
  3. 前記導入手段が、前記第1導入路につながり且つ前記ガスセンサを収容する前記ケース本体内の収容室に至るように前記ケース本体内に形成された第2導入路を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガス火災一体型警報器。
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