JP2017032771A - 画像形成装置、プログラムおよび画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置、プログラムおよび画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定着品質を維持しながら、適切なタイミングで速やかに記録シートの供給を開始させる。【解決手段】画像形成装置は、記録シートを供給するピックアップローラと、ヒータおよび温度検知部材を有する定着器と、制御部と、を備えている。制御部は、印字指令を受けたことに応じて、温度検知部材の検知温度が第1閾値TH1以上である場合は、第1のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第1供給制御を実行し、温度検知部材の検知温度が第1閾値TH1未満である場合は、第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第2供給制御を実行する。そして、制御部は、ヒータの出力が第1出力となる第1出力制御と、ヒータの出力が第1出力より大きい第2出力となる第2出力制御とを選択して実行し、第2出力制御を実行するときの第1閾値TH1を、第1出力制御を実行するときの第1閾値TH1よりも小さい値に設定する。【選択図】図7

Description

本発明は、ヒータを有する定着器を備える画像形成装置、当該画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラム、および、画像形成装置の制御方法に関する。
従来、定着器を備える画像形成装置において、定着器が適切な温度であるときに記録シートが定着器に搬送されるようにしながら、画像形成の開始までの時間を短くするため、定着器の温度によって、記録シートを供給するタイミングを変更するように構成されたものが知られている。
例えば、特許文献1で開示されている画像形成装置は、記録シートを供給するタイミングを決める制御装置を備えている。この制御装置は、印字指令を受けた後の所定時間の間における定着器の温度勾配が閾値よりも大きいことを条件として1枚目の記録シートを供給するタイミングを第1タイミングとし、温度勾配が閾値以下であることを条件として1枚目の記録シートを供給するタイミングを第1タイミングよりも遅い第2タイミングとする。そして、制御装置は、印字指令を受けたときの定着器の温度が高いほど、閾値を小さな値に変更するようになっている。
特開2013−160980号公報
ところで、冷えている状態の定着器を定着可能な状態になるまで加熱するのにかかる時間は、定着器を加熱するヒータの出力によって変化する。例えば、定着器が冷えている状態で、ヒータの出力が大きくなる制御を実行した場合、ヒータの出力が小さくなる制御を実行した場合よりも、熱が定着器全体に伝わりやすく、定着器の加熱開始から定着器が定着可能な状態になるまでの時間が短い。そのため、印字指令を受けた後の所定時間の間における定着器の温度勾配が前記した閾値よりも小さくても、ヒータの出力が大きければ、第1タイミングで1枚目の記録シートを供給可能な場合がある。
そこで、本発明は、定着品質を維持しながら、定着器が定着可能な状態になったときに速やかに記録シートの供給を開始することができる画像形成装置、画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラムおよび画像形成装置の制御方法を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、記録シートに現像剤像を形成する画像形成部と、記録シートを前記画像形成部へ供給するローラと、ヒータおよび温度検知部材を有し、画像形成部から送られてきた記録シートを搬送および加熱する定着器と、制御部と、を備えている。
制御部は、印字指令を受けたことに応じて、温度検知部材の検知温度が第1閾値以上である場合は、ローラにより第1のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第1供給制御を実行し、温度検知部材の検知温度が第1閾値未満である場合は、ローラにより第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第2供給制御を実行する。
そして、制御部は、ヒータの出力が第1出力となる第1出力制御と、ヒータの出力が第1出力より大きい第2出力となる第2出力制御とを選択して実行し、第2出力制御を実行するときの第1閾値を、第1出力制御を実行するときの第1閾値よりも小さい値に設定する。
定着器が冷えた状態で第2出力制御が実行された場合、第1出力制御が実行された場合よりもヒータの出力が大きいので、定着器全体に熱が行き渡りやすく、定着器が定着可能な状態になるまでの時間が短い。そのため、上記した構成のようにヒータの出力に応じて第1閾値を変えることで、定着品質を維持しながら、定着器が定着可能な状態になったときに速やかに記録シートの供給を開始することができる。
本発明のプログラムは、記録シートに現像剤像を形成する画像形成部と、記録シートを画像形成部へ供給するローラと、ヒータおよび温度検知部材を有し、画像形成部から送られてきた記録シートを搬送および加熱する定着器と、を備える画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラムであって、コンピュータに、印字指令を受けたことに応じて、温度検知部材の検知温度が第1閾値以上である場合は、ローラにより第1のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第1供給制御を実行する第1供給制御実行処理と、印字指令を受けたことに応じて、温度検知部材の検知温度が第1閾値未満である場合は、ローラにより前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第2供給制御を実行する第2供給制御実行処理と、ヒータの出力が第1出力となる第1出力制御と、ヒータの出力が第1出力より大きい第2出力となる第2出力制御とを選択して実行する選択処理と、第2出力制御を実行するときの第1閾値を、第1出力制御を実行するときの第1閾値よりも小さい値に設定する第1閾値設定処理と、を実行させる。
このように構成されたプログラムによれば、ヒータの出力に応じて第1閾値を変えるので、画像形成装置において、定着品質を維持しながら、定着器が定着可能な状態になったときに速やかに記録シートの供給を開始することができる。
本発明の画像形成装置の制御方法は、記録シートに現像剤像を形成する画像形成部と、記録シートを画像形成部へ供給するローラと、ヒータおよび温度検知部材を有し、画像形成部から送られてきた記録シートを搬送および加熱する定着器と、を備える画像形成装置の制御方法であって、印字指令を受けたことに応じて、温度検知部材の検知温度が第1閾値以上である場合は、ローラにより第1のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第1供給制御を実行する第1供給制御実行処理と、印字指令を受けたことに応じて、温度検知部材の検知温度が前記第1閾値未満である場合は、ローラにより第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第2供給制御を実行する第2供給制御実行処理と、ヒータの出力が第1出力となる第1出力制御と、ヒータの出力が第1出力より大きい第2出力となる第2出力制御とを選択して実行する選択処理と、第2出力制御を実行するときの第1閾値を、第1出力制御を実行するときの第1閾値よりも小さい値に設定する第1閾値設定処理と、を実行する。
このような画像形成装置の制御方法によれば、ヒータの出力に応じて第1閾値を変えるので、画像形成装置において、定着品質を維持しながら、定着器が定着可能な状態になったときに速やかに記録シートの供給を開始することができる。
本発明によれば、定着品質を維持しながら、定着器が定着可能な状態になったときに速やかに記録シートの供給を開始することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す図である。 定着器の断面図である。 定着器の斜視図である。 各センサ、制御部、駆動源、ヒータおよびピックアップローラを示すブロック図である。 制御部の制御動作を示すフローチャートである。 モード選択制御の制御動作を示すフローチャートである。 圧板の位置による給紙タイミングの違いを示すタイミングチャートである。 湿度による給紙タイミングの違いを示すタイミングチャートである。 ヒータの調子による給紙タイミングの違いを示すタイミングチャートである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の概略構成について説明した後、本発明の特徴部分について説明する。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、記録シートの一例としての用紙Pを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙Pにトナー像(現像剤像)を形成する画像形成部の一例としてのプロセスカートリッジ5と、用紙Pに転写されたトナー像を熱定着する定着器100と、駆動源8と、湿度センサ9と、制御部10と、を主に備えている。
なお、以下の説明において、方向は、レーザプリンタを使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Pを収容する収容部の一例としての給紙トレイ31と、支持板の一例としての圧板32と、ローラの一例としてのピックアップローラ33と、給紙パット34と、紙粉取りローラ35,36と、レジストレーションローラ37とを主に備えている。
ピックアップローラ33は、給紙トレイ31の前端部の上方に配置されている。このピックアップローラ33は、給紙トレイ31に収容された用紙Pに接触しながら回転することで、当該用紙Pをプロセスカートリッジ5へ供給するように構成されている。
圧板32は、給紙トレイ31に設けられ、給紙トレイ31に収容された用紙Pを支持している。圧板32は、給紙トレイ31に収容された用紙Pの前端部をピックアップローラ33に向けて近づけるように構成されている。この圧板32は、後端部を中心に回動することで、最も下方に位置してピックアップローラ33から離れた第1位置の一例としての離間位置(破線参照)と、離間位置から上方へ回動して離間位置よりもピックアップローラ33に近接し、用紙Pがピックアップローラ33に接触する第2位置の一例としての給紙位置(実線参照)とに移動可能となっている。なお、給紙位置は、給紙トレイ31に収容されている用紙Pの枚数によって異なる。
また、レーザプリンタ1は、圧板位置センサ32Aを備え、圧板32が離間位置に位置しているか給紙位置に位置しているかを検知可能となっている。例えば、圧板位置センサ32Aは、圧板32が所定の位置よりも上にある場合と下にある場合とで異なる信号を出力するようになっており、これにより、圧板32が所定の位置よりも低い離間位置と、所定の位置よりも高い給紙位置とのどちらに位置しているかを検知することができる。
給紙部3では、給紙トレイ31内の用紙Pが、圧板32によってピックアップローラ33に寄せられ、ピックアップローラ33と給紙パット34によって1枚ずつ分離され、紙粉取りローラ35,36およびレジストレーションローラ37を通ってプロセスカートリッジ5に向けて搬送される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、レーザ発光部(図示せず)と、回転駆動するポリゴンミラー41と、レンズ42,43と、反射鏡44,45,46とを主に備えている。露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、ポリゴンミラー41、レンズ42、反射鏡44,45、レンズ43、反射鏡46の順に反射または通過して、感光体ドラム61の表面で高速走査される。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像装置の一例としての現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部74と、トナー収容部74内のトナーを撹拌するとともに供給ローラ72に供給するアジテータ75とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Pが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙P上に転写される。
定着器100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。定着器100は、プロセスカートリッジ5から送られてきた用紙Pを搬送および加熱することで、用紙P上に転写されたトナー像を用紙P上に熱定着するように構成されている。定着器100でトナー像が熱定着された用紙Pは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
図2および図3に示すように、定着器100は、定着ベルト110と、ヒータ120と、ニップ板130と、反射板140と、加圧ローラ150と、ステイ160と、温度検知部材の一例としての第1サーミスタ171と、第2サーミスタ172と、サーモスタット180とを主に備えている。
定着ベルト110は、耐熱性と可撓性を有する無端状(筒状)の部材であり、その幅方向両端部が図示しないガイド部材により回転が案内されている。
ヒータ120は、例えばハロゲンランプであり、ニップ板130を介して定着ベルト110(ニップ部N)を加熱することで用紙P上のトナーを加熱するように設けられている。ヒータ120は、定着ベルト110の内側において、定着ベルト110およびニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、加圧ローラ150の押圧力を受けるとともに、ヒータ120からの輻射熱を定着ベルト110を介して用紙P上のトナーに伝達する板状の部材であり、その下面が筒状の定着ベルト110の内面に摺接するように配置されている。
このニップ板130は、後述するスチール製のステイ160より熱伝導率が大きい、例えば、アルミニウム板などから形成されており、略平板状のベース部131と、突出部132とを主に有している。
突出部132は、ベース部131の搬送方向における後端部131Rから搬送方向に沿って後方に突出するように形成されている。この突出部132は、図3に示すように、ベース部131の後端部131Rの右端付近と中央付近にそれぞれ1つずつ、合計2つ形成されている。
図2に示すように、反射板140は、ヒータ120からの輻射熱をニップ板130(ベース部131の内面)に向けて反射する部材であり、定着ベルト110の内側において、ヒータ120を取り囲むようにヒータ120から所定の間隔をあけて配置されている。
反射板140は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に湾曲させて形成されている。より詳細に、反射板140は、湾曲形状(断面視略U形状)をなす反射部141と、反射部141の両端部から搬送方向に沿って延びるフランジ部142とを主に有している。
加圧ローラ150は、ニップ板130との間で定着ベルト110を挟むことで定着ベルト110との間にニップ部Nを形成する部材であり、ニップ板130の下方に配置されている。本実施形態においては、ニップ部Nを形成するために、ニップ板130を加圧ローラ150に向けて付勢している。そして、加圧ローラ150は、ニップ板130との間で定着ベルト110を挟んだ状態で回転することで、当該定着ベルト110とともに回転して用紙Pを後方に搬送するようになっている。なお、ニップ部Nを形成するため、加圧ローラ150をニップ板130に向けて付勢する構成であってもよい。
この加圧ローラ150は、回転駆動することで定着ベルト110(または用紙P)との摩擦力により定着ベルト110を従動回転させる。トナー像が転写された用紙Pは、加圧ローラ150と加熱された定着ベルト110の間(ニップ部N)を搬送されることでトナー像(トナー)が熱定着されることとなる。
ステイ160は、ニップ板130のベース部131の前後両端部を支持することでニップ板130の剛性を確保する部材であり、反射板140の反射部141の外面形状に沿った断面視略U形状を有して反射板140を覆うように配置されている。このようなステイ160は、比較的剛性が大きい、例えば、鋼板などを断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。このステイ160は、ニップ板130との間で、反射板140のフランジ部142を挟んでいる。
図3に示すように、ステイ160は、その後壁160Rに第1サーミスタ171と第2サーミスタ172を配置するための2つの切欠161を有している。より詳細に、切欠161は、ニップ板130の2つの突出部132に対応する位置において、第1サーミスタ171と第2サーミスタ172に接触しない程度の隙間を有するように、それぞれ形成されている。
第1サーミスタ171と第2サーミスタ172は、温度センサであり、定着器100の温度、本実施形態では、ニップ板130の温度を検知するように配置されている。第1サーミスタ171は、ニップ板130の左右方向における中央付近に配置され、ニップ板130の用紙Pが搬送される範囲内の温度を検知するように設けられている。第2サーミスタ172は、ニップ板130の右端部に配置され、小さいサイズの用紙P(例えば、ハガキやA6の用紙)が搬送される範囲外の温度を検知するように設けられている。
また、図2および図3に示すように、各サーミスタ171,172は、定着ベルト110の内側において、ステイ160の後壁160Rにネジ179によって固定され、ニップ板130の突出部132の上面(定着ベルト110と摺接する面とは反対側の面)に対面して配置されている。各サーミスタ171,172は、温度検知面171Aが突出部132の上面に接触している。
また、各サーミスタ171,172は、搬送方向における反射板140の外側に配置されている。より詳細に、各サーミスタ171,172は、搬送方向におけるニップ部Nの外側において、反射板140の搬送方向下流側(後側)に配置されている。さらに、各サーミスタ171,172は、反射板140の外面と接触しないように、反射板140との間に隙間を有した状態で配置されている。
サーモスタット180は、バイメタルなどを利用した温度検知素子であり、反射板140の温度を検知するように配置されている。具体的に、サーモスタット180は、定着ベルト110の内側でステイ160に固定され(図3参照)、反射板140の上方で温度検知面181を反射板140に対面させた状態で配置されている。
サーモスタット180は、ヒータ120に電力を供給する回路上に設けられており、所定値以上の温度を検知したときにヒータ120への通電を遮断する。これにより、定着器100の温度が過剰に上昇することを防止することができる。
図1に示すように、駆動源8は、圧板32、定着器100および現像ユニット7を駆動するようになっている。本実施形態において、駆動源8は、定着器100の加圧ローラ150を駆動するように設けられている。また、レーザプリンタ1は、現像ユニット7と駆動源8を連結する図示しない複数のギヤ列を備えており、現像ユニット7は、駆動源8から駆動力が伝達されることで、現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75が回転するようになっている。つまり、駆動源8は、回転体の一例である現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75を駆動するように設けられている。
湿度センサ9は、本体筐体2内の湿度を検知するためのセンサであり、本体筐体2内の適宜な位置に設けられている。
図4に示すように、制御部10は、CPU,ROM,RAMなどを有し、予め用意されたプログラムと圧板位置センサ32A、第1サーミスタ171および湿度センサ9が取得した情報に基づいて、駆動源8、ヒータ120およびピックアップローラ33を制御し、定着器100が適切な温度であるときに所定のタイミングで用紙Pの供給を開始するように構成されている。
制御部10は、印字指令を受けると、ヒータ120をONにして定着器100の加熱を開始するとともに、第1サーミスタ171が検知した温度Tに基づいて、定着器100の温度が目標温度となるようにヒータ制御指示値を設定し、ヒータ120の出力を調整するように構成されている。ヒータ制御指示値は、例えば、時間当たりの通電比率をあらわすデューティ比である。そして、ヒータ制御指示値が大きい値になるほど、ヒータ120の出力は大きくなる。
また、制御部10は、ヒータ120の出力が第1出力となる第1出力制御と、ヒータ120の出力が第1出力より大きい第2出力となる第2出力制御とを選択して実行するように構成されている。具体的に、制御部10は、印字指令を受けたとき、圧板32が給紙位置に位置している場合、駆動源8の出力を最大速度より小さい第3出力M3とする第1出力制御を実行する。そして、制御部10は、印字指令を受けたとき、圧板32が離間位置に位置している場合、圧板32を速やかに給紙位置に移動させるため、駆動源8の出力を第3出力M1より大きい第4出力M4(例えば、最大速度)とする第2出力制御を実行する。つまり、制御部10は、印字指令を受けたときの圧板32の位置に応じて第1出力制御と第2出力制御を選択する(選択処理)。
このように第1出力制御と第2出力制御が実行されることで、第2出力制御を実行した場合、第1出力制御を実行した場合よりも加圧ローラ150の回転が速くなる。加圧ローラ150が回転すると、ニップ板130の熱が定着器100全体に伝わりやすくなるので、加圧ローラ150がより速く回転する第2出力制御を実行した場合、第1出力制御を実行した場合よりもニップ板130の熱が伝わりやすく、結果としてヒータ制御指示値が大きい値に維持され、ヒータ120の出力が大きくなる。
また、制御部10は、第1出力制御と第2出力制御の後、画像形成を開始するとき、つまり、用紙Pの供給を開始するときには、駆動源8の出力を第4出力M4とするようになっている。
制御部10は、定着器100の加熱開始後の所定のタイミング、本実施形態では、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2経過後において、第1サーミスタ171の検知温度TB2が第1閾値TH1以上である場合は、ピックアップローラ33により第1のタイミングで1枚目の用紙Pを供給する第1供給制御を実行する(第1供給制御実行処理)。なお、制御部10が第1サーミスタ171が検知した温度Tと第1閾値TH1を比較するタイミングは、印字指令を受けてから所定時間経過後であってもよいし、駆動源8を駆動してから所定時間経過後であってもよい。そして、制御部10は、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2経過後において、第1サーミスタ171の検知温度TB2が第1閾値TH1未満である場合は、ピックアップローラ33により第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで1枚目の用紙Pを供給する第2供給制御を実行する(第2供給制御実行処理)。
具体的に、第1のタイミングは、ヒータ120をONにしてから、待機時間t0を経過したときである。つまり、制御部10は、第1供給制御において、定着器100の加熱開始後、待機時間t0を経過したときに、ピックアップローラ33を回転させて1枚目の用紙Pを供給する。なお、第1のタイミングは、印字指令を受けてから待機時間t0が経過したときであってもよいし、駆動源8を駆動してから待機時間t0を経過したときであってもよい。また、第2のタイミングは、ヒータ120をONにしてから、第1サーミスタ171が検知した温度Tが所定温度TH3に達したときである。つまり、制御部10は、第2供給制御において、定着器100の加熱開始後、第1サーミスタ171が検知した温度Tが所定温度TH3に達したときに、ピックアップローラ33を回転させて1枚目の用紙Pを供給する。なお、待機時間t0は、供給された1枚目の用紙Pが定着器100に到達するまでの間に、定着器100が適切な温度となるような最短の時間に設定されている。また、所定温度TH3は、供給された1枚目の用紙Pが定着器100に到達するまでの間に、定着器100が適切な温度となるような最低の温度に設定されている。
また、制御部10は、第2供給制御において、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後、第1サーミスタ171の検知温度TB2が第1閾値TH1よりも低い第2閾値TH2より低い場合、第1サーミスタ171の検知温度TB2が第2閾値TH2以上の場合よりも、所定温度TH3を低い値に設定する。具体的には、制御部10は、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後、第1サーミスタ171の検知温度TB2が第2閾値TH2以上である場合、所定温度TH3を第1所定温度T1に設定し、第1サーミスタ171の検知温度TB2が第2閾値TH2未満である場合、所定温度TH3を第1所定温度T1より低い第2所定温度T2に設定する。
なお、制御部10は、駆動源8とは別に設けられたピックアップローラ33を駆動するモータを制御することで、ピックアップローラ33の回転・停止を制御するようになっている。制御部10によるピックアップローラ33の回転・停止の制御はこれに限定されず、例えば、ピックアップローラ33を上下に駆動するソレノイドアクチュエータ等を制御してもよい。また、レーザプリンタ1は、駆動源8の駆動力をピックアップローラ33に伝達可能な接続状態と、駆動源8の駆動力を切断する切断状態とに切替可能な駆動伝達機構を備え、制御部10は、この駆動伝達機構を制御することにより、ピックアップローラ33の回転・停止を制御してもよい。
制御部10は、第2出力制御を実行するときの第1閾値TH1を、第1出力制御を実行するときの第1閾値TH1よりも小さい値に設定する(第1閾値設定処理)。
また、制御部10は、湿度センサ9が検知した湿度が所定湿度以上である場合の第1閾値TH1を、湿度センサ9が検知した湿度が所定湿度未満である場合の第1閾値TH1よりも、大きい値に設定する。
そして、制御部10は、ヒータ120をONにしてから、つまり、定着器100の加熱を開始してから第1所定時間B1後に第1サーミスタ171が検知した第1温度が、定着器100の加熱を開始してから第1所定時間B1より長い第2所定時間B2後に第1サーミスタ171が検知した第2温度より高い場合の第1閾値TH1を、第1温度が第2温度以下の場合の第1閾値TH1よりも、小さい値に設定する。より詳細に、制御部10は、定着器100の加熱を開始してから第2所定時間B2が経過するまでの間に第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxが、定着器100の加熱を開始してから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2より高い場合の第1閾値TH1を、定着器100の加熱を開始してから第2所定時間B2経過するまでの間に第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxが、定着器100の加熱を開始してから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2と等しい場合の第1閾値TH1よりも、小さい値に設定する。
ここで、定着器100の温度上昇の速さの違いについて説明する。ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過するまでの間に第1サーミスタ171が検知した温度Tが最大値Tmaxとなるタイミングは、ヒータ120をONにしたときの定着器100の温度やヒータ120の発熱状態によって異なる。例えば、ヒータ120の出力の製造上のばらつきや、電源電圧のばらつきにより、ヒータ120の発熱状態が変化する。そのため、ヒータ120の発熱状態が良好であると、図9に示すように、ヒータ120の発熱状態が悪い場合よりも第1サーミスタ171が検知した温度Tが上昇しやすい。そして、ヒータ120の発熱状態が良好であり、レーザプリンタ1を常温以上の環境下で使用した場合、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過する前の第1所定時間B1が経過したときに、第1サーミスタ171が検知した温度Tが最大値Tmaxとなる。第1サーミスタ171が検知した温度Tが最大値Tmaxとなると、制御部10は、ヒータ制御指示値を下げる。これにより、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過した時点での検知温度TB2が、最大値Tmaxより小さくなる。一方、ヒータ120の発熱状態が悪い場合やレーザプリンタ1を低温環境下で使用した場合、制御部10は、ヒータ制御指示値を大きい値に維持する。そして、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過した時点での第1サーミスタ171の検知温度TB2が、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過するまでの間の第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxとなる。つまり、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過する前に、第1サーミスタ171が検知した温度Tが最大値Tmaxとなる場合には、ヒータ120の発熱状態が良好で定着器100が十分に温まっている状態であるので、第1閾値TH1を低めに設定することができる。
制御部10は、上記したような第1閾値TH1と同様に、第2閾値TH2を各条件に応じて設定するように構成されている。つまり、制御部10は、第2出力制御を実行するときの第2閾値TH2を、第1出力制御を実行するときの第2閾値TH2よりも小さい値に設定する。また、制御部10は、湿度センサ9が検知した湿度が所定湿度以上である場合の第2閾値TH2を、湿度センサ9が検知した湿度が所定湿度未満である場合の第2閾値TH2よりも、大きい値に設定する。そして、制御部10は、ヒータ120をONにしてから第1所定時間B1後に第1サーミスタ171が検知した第1温度が、定着器100の加熱を開始してから第1所定時間B1より長い第2所定時間B2後に第1サーミスタ171が検知した第2温度より高い場合の第2閾値TH2を、第1温度が第2温度以下の場合の第2閾値TH2よりも、小さい値に設定する。
制御部10は、以上のように第1閾値TH1および第2閾値TH2を設定するため、各状態(印字指令を受けたときの圧板32の位置、湿度、および、定着器100の温度上昇の速さの違い)の組み合わせに対応した第1閾値TH1および第2閾値TH2の値を示すマップを記憶している。そして、制御部10は、マップを参照して第1閾値TH1と第2閾値TH2を取得するようになっている。
次に、制御部10の具体的な制御動作について説明する。
図5に示すように、制御部10は、印字指令を受信すると(S1)、圧板32が離間位置にあるか否かを判定する(S2)。
ステップS2において、圧板32が離間位置にあると判定すると(S2,Yes)、制御部10は、圧板フラグFを1に設定する(S21)。一方、ステップS2において、圧板32が離間位置にないと判定すると(S2,No)、制御部10は、圧板フラグFをゼロに設定する(S22)。
ステップS21またはステップS22で圧板フラグFを設定すると、制御部10は、湿度センサ9の検知結果から湿度が所定湿度以上であるか否かを判定する(S3)。
ステップS3において、湿度が所定湿度以上であると判定すると(S3,Yes)、制御部10は、湿度フラグFを1に設定する(S31)。一方、ステップS3において、湿度が所定湿度以上でないと判定すると(S3,No)、制御部10は、湿度フラグFをゼロに設定する(S32)。
ステップS31またはステップS32で湿度フラグFを設定すると、制御部10は、第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxが、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2であるか否かを判定する(S4)。
ステップS4において、第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxが、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の検知温度TB2であると判定すると(S4,Yes)、制御部10は、温度フラグFを1に設定する(S41)。一方、ステップS4において、第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxが、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の検知温度TB2でないと判定すると(S4,No)、制御部10は、温度フラグFをゼロに設定する(S42)。
ステップS41またはステップS42で温度フラグFを設定すると、制御部10は、マップを参照して、圧板フラグF、湿度フラグFおよび温度フラグFから第1閾値TH1と第2閾値TH2の値を設定する(S5)。その後、制御部10は、モード選択を実行し(S10)、制御を終了する。
図6に示すように、制御部10は、モード選択を開始すると、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1閾値TH1以上であるか否かを判定する(S11)。
ステップS11において、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1閾値TH1以上であると判定すると(S11,Yes)、制御部10は、定着器100の加熱開始から待機時間t0が経過したか否かを判定する(S12)。ステップS12で、定着器100の加熱開始から待機時間t0が経過していないと判定すると(S12,No)、制御部10は、定着器100の加熱開始から待機時間t0が経過するまで待機する。そして、ステップS12で、定着器100の加熱開始から待機時間t0が経過したと判定すると(S12,Yes)、制御部10は、ピックアップローラ33を回転させ、1枚目の用紙Pをピックアップする(S13)。
ステップS11において、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1閾値TH1以上でないと判定すると(S11,No)、制御部10は、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第2閾値TH2以上であるか否かを判定する(S14)。
ステップS14において、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第2閾値TH2以上であると判定すると(S14,Yes)、制御部10は、所定温度TH3を第1所定温度T1に設定する(S141)。一方、ステップS14において、定着器100の加熱開始から第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第2閾値TH2以上でないと判定すると(S14,No)、制御部10は、所定温度TH3を第1所定温度T1より低い第2所定温度T2に設定する(S142)。
ステップS141またはステップS142で所定温度TH3の値を設定すると、制御部10は、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、所定温度TH3以上であるか否かを判定する(S15)。
ステップS15において、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、所定温度TH3以上でないと判定すると(S15,No)、制御部10は、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、所定温度TH3以上となるまで待機する。そして、ステップS15において、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、所定温度TH3以上であると判定すると(S15,Yes)、制御部10は、ステップS13に進み、ピックアップローラ33を回転させ、1枚目の用紙Pをピックアップする。
ステップS13で1枚目の用紙Pをピックアップした後は、制御部10は、モード選択を終了する。
次に、レーザプリンタ1の動作について説明する。
まず、図7を参照して、圧板32の位置が異なる場合について説明する。なお、図7で示す各条件では、湿度は同じであり、ヒータ120の発熱状態は悪いものとする。
制御部10が印字指令を受けたとき、圧板32が離間位置に位置している場合(実線参照)、制御部10は、駆動源8の出力を第4出力M4に設定するとともに、ヒータ120をONにする(時刻t1)。また、制御部10が印字指令を受けたとき、圧板32が給紙位置に位置している場合(破線参照)、制御部10は、駆動源8の出力を第3出力M3に設定するとともに、ヒータ120をONにする(時刻t1)。このようにヒータ120をONにすると、第1サーミスタ171が検知した温度Tが上昇し始める。
ヒータ120がONになった後、制御部10は、駆動源8を設定した出力でONにする(時刻t2)。これにより、定着器100の加圧ローラ150が回転する。印字指令を受けたときに圧板32が離間位置に位置していた場合、圧板32が給紙位置に位置していた場合よりも駆動源8の出力が大きいので、加圧ローラ150が速く回転し、ニップ板130の熱が速やかに定着器100全体に広がる。これにより、第1サーミスタ171が検知する温度Tは、圧板32が給紙位置に位置していた場合よりも圧板32が離間位置に位置していた場合の方が緩やかに上昇する。そのため、圧板32が給紙位置に位置していた場合よりも圧板32が離間位置に位置していた場合の方が、制御部10がヒータ制御指示値を大きい値に維持するため、ヒータ120の出力が大きくなる。
ヒータ120がONになってから第2所定時間B2が経過すると(時刻t3)、制御部10は、印字指令を受けたときに圧板32が離間位置に位置していた場合は、第1閾値TH1を温度A11に設定し、第2閾値TH2を温度A12に設定する。一方、制御部10は、印字指令を受けたときに圧板32が給紙位置に位置していた場合は、第1閾値TH1を温度A11より大きい温度A21に設定し、第2閾値TH2を温度A12より大きい温度A22に設定する。
そしてこのとき、第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1閾値TH1以上であれば、ヒータ120をONにしてから待機時間t0が経過すると(時刻t4)、ピックアップローラ33が回転して、1枚目の用紙Pがピックアップされる(太い実線および太い一点鎖線参照)。
ここで、印字指令を受けたときに圧板32が離間位置に位置していた場合、加圧ローラ150の回転が速く、ヒータ120の出力が大きくなるので、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が温度A21より小さい値であっても、ヒータ120をONにしてから待機時間t0経過後に定着器100が給紙を開始するのに適切な温度になる可能性がある。そのため、印字指令を受けたときに圧板32が離間位置に位置していた場合の第1閾値TH1を、圧板32が給紙位置に位置していた場合の第1閾値TH1である温度A12より小さい温度A11とすることで、ヒータ120をONにしてから待機時間t0後に定着器100が適切な温度となる条件で、適切なタイミングで速やかに給紙を開始することができる。
ところで、図7で細い実線および一点鎖線で示すように、レーザプリンタ1が低温環境下にあり、印字指令を受けたときの第1サーミスタ171が検知した温度Tが低い場合、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1閾値TH1および第2閾値TH2よりも低くなる。この場合、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、所定温度TH3以上となったときに、ピックアップローラ33が回転して、1枚目の用紙Pがピックアップされる(時刻t5、t6)。このように、印字指令を受けたときの定着器100の温度が低い場合には、定着器100の温度が十分に上昇したときに給紙が開始されるので、定着器100が適温になったときに速やかに給紙を開始することができる。
次に、図8を参照して、湿度が異なる場合について説明する。なお、図8で示す各条件では、印字指令を受けたときの圧板32の位置は離間位置であり、ヒータ120の発熱状態は悪いものとする。
印字指令を受けたからヒータ120がONになると(時刻t1)、第1サーミスタ171の検知する温度Tが上昇し始める。このとき、湿度が高い場合(一点鎖線参照)は、用紙Pが吸湿しているので、湿度が低い場合(実線参照)よりも、第1サーミスタ171が検知する温度Tが緩やかに上昇する。これにより、湿度が高い場合には、制御部10がヒータ制御指示値を大きい値に維持するので、ヒータ120の出力は、湿度が高い場合の方が、湿度が低い場合よりも大きくなる。
そして、制御部10は、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過したとき、湿度が所定湿度未満(低湿度)だった場合には、第1閾値TH1を温度A31とし、第2閾値TH2を温度A32とする。また、制御部10は、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過したとき、湿度が所定湿度以上(高湿度)だった場合には第1閾値TH1を温度A31より大きい温度A41とし、第2閾値TH2を温度A32より大きい温度A42とする。
そしてこのとき、第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1閾値TH1以上だった場合(太い実線および一点鎖線参照)、ヒータ120をONにしてから待機時間t0経過後、ピックアップローラ33が回転して1枚目の用紙Pをピックアップする(時刻t4)。
ここで、湿度が所定湿度以上の場合、ヒータ120の出力が大きいので、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が温度A41より小さい値であっても、ヒータ120をONにしてから待機時間t0経過後に定着器100が適切な温度になる可能性がある。そのため、湿度が所定湿度以上の場合の第1閾値TH1を、湿度が所定湿度未満の場合の第1閾値TH1である温度A41より小さい温度A31とすることで、ヒータ120をONにしてから待機時間t0後に定着器100が適切な温度となる条件で、適切なタイミングで速やかに給紙を開始することができる。
ところで、図8で細い実線で示すように、レーザプリンタ1が低湿度・低温環境下にある場合、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、温度A41より低く、温度A42よりは高くなる。この場合、制御部10は、所定温度TH3を第1所定温度T1に設定する。これにより、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、第1所定温度T1以上となったときに、ピックアップローラ33が回転して、1枚目の用紙Pがピックアップされる(時刻t7)。
また、図8で細い一点鎖線で示すように、レーザプリンタ1が高湿度・低温環境下にある場合、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、温度A31および温度A32より低くなった場合、制御部10は、所定温度TH3を第1所定温度T1より小さい第2所定温度T2に設定する。これにより、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、第2所定温度T2以上となったときに、ピックアップローラ33が回転して、1枚目の用紙Pがピックアップされる(時刻t8)。
このように、印字指令を受けたときの定着器100の温度が低い場合には、定着器100の温度が十分に上昇したときに給紙が開始されるので、定着器100が適温になったときに速やかに給紙を開始することができる。
次に、図9を参照して、ヒータ120の発熱状態が異なる場合について説明する。なお、図9で示す各条件では、印字指令を受けたときの圧板32の位置は離間位置であり、湿度は同じとする。
印字指令を受けたからヒータ120がONになると(時刻t1)、第1サーミスタ171が検知する温度Tが上昇し始める。このとき、ヒータ120の発熱状態が悪い場合(一点鎖線参照)は、ヒータ120の発熱状態が良好な場合(実線参照)よりも、第1サーミスタ171が検知する温度Tが緩やかに上昇する。これにより、ヒータ120の出力は、ヒータ120の発熱状態が悪い場合の方が、ヒータ120の発熱状態が良好な場合よりも小さくなる。なお、図9においては、ヒータ120の発熱状態が良好な場合を「高発熱」、ヒータ120の発熱状態が悪い場合を「低発熱」と記す。
そして、制御部10は、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過したとき(時刻t3)、第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxでなかった場合(ヒータ120の発熱状態が良く、常温だった場合)は、第1閾値TH1を温度A51とし、第2閾値TH2を温度A52とする。また、制御部10は、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過したとき、第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxである場合(ヒータ120の発熱状態が良く、低温だった場合およびヒータ120の発熱状態が悪かった場合)は、第1閾値TH1を温度A51より大きい温度A61とし、第2閾値TH2を温度A52より大きい温度A62とする。
そしてこのとき、第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1閾値TH1以上だった場合(太い実線および一点鎖線参照)、ヒータ120をONにしてから待機時間t0経過後、ピックアップローラ33が回転して1枚目の用紙Pをピックアップする(時刻t4)。
ここで、ヒータ120の発熱状態が良く、レーザプリンタ1が常温の環境下で使用されている場合(太い実線参照)、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2が経過するまでに、第1サーミスタ171が検知する温度Tが最大値Tmaxとなり、定着器100が十分に温まるので、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が温度A61より小さい値であっても、ヒータ120をONにしてから待機時間t0経過後に定着器100が適切な温度になる可能性がある。そのため、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxでなかった場合の第1閾値TH1を、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、第1サーミスタ171が検知した温度Tの最大値Tmaxである場合の第1閾値TH1である温度A61より小さい温度A51とすることで、ヒータ120をONにしてから待機時間t0後に定着器100が適切な温度となる条件で、適切なタイミングで速やかに給紙を開始することができる。
ところで、図7で細い実線で示すように、ヒータ120の発熱状態が良くても、レーザプリンタ1が低温環境下にある場合、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、温度A61より低く、温度A62よりは高くなる場合がある。この場合、制御部10は、所定温度TH3を第1所定温度T1に設定する。これにより、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、第1所定温度T1以上となったときに、ピックアップローラ33が回転して、1枚目の用紙Pがピックアップされる(時刻t9)。
また、図7で細い一点鎖線で示すように、ヒータ120の発熱状態が悪く、レーザプリンタ1が低温環境下にある場合、ヒータ120をONにしてから第2所定時間B2後の第1サーミスタ171の検知温度TB2が、温度A51および温度A52より低くなる場合がある。この場合、制御部10は、所定温度TH3を第1所定温度T1より大きい第2所定温度T2に設定する。これにより、第1サーミスタ171が検知した温度Tが、第2所定温度T2以上となったときに、ピックアップローラ33が回転して、1枚目の用紙Pがピックアップされる(時刻t10)。
このように、印字指令を受けたときの定着器100の温度が低い場合には、定着器100の温度が十分に上昇したときに給紙が開始されるので、定着器100が適温になったときに速やかに給紙を開始することができる。
以上のように、本実施形態では、ヒータ120の出力に応じて第1閾値TH1を変えるので、定着品質を維持しながら、印字指令を受けてから適切なタイミングで速やかに給紙を開始することができる。
また、圧板32が給紙位置にある場合に駆動源8の出力を小さい第3出力M3とする第1出力制御を実行可能とすることで、常に第2出力制御(駆動源8の出力を第4出力M4)とする制御を実行するレーザプリンタ1に比べて、現像ユニット7の現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75の回転回数が少なくなる。これにより、トナーの劣化を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、制御部10がピックアップローラ33の回転・停止を制御することで、用紙Pの供給のタイミングを制御していたが、用紙Pの供給のタイミングを制御する方法はこれに限定されるものではない。例えば、ピックアップローラ33は、給紙位置に位置する圧板32に対して近接または離間するように設けられており、制御部10は、用紙Pを供給するタイミングで、ピックアップローラ33を圧板32に近接させて用紙Pに接触させた後、ピックアップローラ33を回転させるように構成されていてもよい。また、制御部10は、印字指令を受けた後、ピックアップローラ33を回転させ、用紙Pを供給するタイミングで、ピックアップローラ33を圧板32に近接させるように構成されていてもよい。
前記実施形態では、ローラとしてピックアップローラ33を例示したが、ローラはこれに限定されず、例えば、レジストレーションローラ37であってもよい。
前記実施形態では、定着ベルト110やニップ板130を備える定着器100を例示したが、定着器の構成はこれに限定されるものではない。例えば、定着器は、ヒータによって加熱される加熱ローラと、加熱ローラとの間で用紙Pを挟みながら搬送する加圧ローラとを備えた構成であってもよい。この場合、温度検知部材は、加熱ローラの温度を検知するように設けるとよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1が圧板32の位置を検知する圧板位置センサ32Aを備えていたが、圧板32の位置を判断するための方法はこれに限定されるものではない。例えば、レーザプリンタ1は、駆動源8の累積回転回数をメモリ上に記憶して、圧板32の位置を推定する、という圧板位置推定手段を備えていてもよい。なお、メモリに記憶されている駆動源8の累積回転回数は、給紙トレイ31の引き出しまたは装着等によりリセットされる。また、レーザプリンタ1は、圧板位置センサ32Aと、圧板32上に載置された用紙Pのうち最上位に位置する用紙Pの位置を検知する用紙残量センサ32B(図1参照)とを備え、この2つのセンサからの情報に基づき、第1出力制御と第2出力制御を切り替えるようにしてもよい。
前記実施形態では、制御部10による制御動作がCPUにより実行されていたが、制御部の構成はこれに限定されず、一部がFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(application specific integrated circuit)、PGA(Programmable Gain Amplifier)などの論理回路(デジタル回路)により実行されていてもよい。
1 レーザプリンタ
7 現像ユニット
8 駆動源
9 湿度センサ
10 制御部
32 圧板
33 ピックアップローラ
71 現像ローラ
72 供給ローラ
75 アジテータ
100 定着器
120 ヒータ
171 第1サーミスタ
B1 第1所定時間
B2 第2所定時間
P 用紙
TH1 第1閾値
TH2 第2閾値
TH3 所定温度

Claims (11)

  1. 記録シートに現像剤像を形成する画像形成部と、
    記録シートを前記画像形成部へ供給するローラと、
    ヒータおよび温度検知部材を有し、前記画像形成部から送られてきた記録シートを搬送および加熱する定着器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、印字指令を受けたことに応じて、前記温度検知部材の検知温度が第1閾値以上である場合は、前記ローラにより第1のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第1供給制御を実行し、前記温度検知部材の検知温度が前記第1閾値未満である場合は、前記ローラにより前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第2供給制御を実行し、
    前記制御部は、前記ヒータの出力が第1出力となる第1出力制御と、前記ヒータの出力が前記第1出力より大きい第2出力となる第2出力制御とを選択して実行し、前記第2出力制御を実行するときの前記第1閾値を、前記第1出力制御を実行するときの前記第1閾値よりも小さい値に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着器を駆動する駆動源を備え、
    前記制御部は、前記第1出力制御では、前記駆動源の出力を第3出力とし、前記第2出力制御では、前記駆動源の出力を前記第3出力より大きい第4出力とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録シートを収容する収容部と、
    前記収容部に設けられた支持板と、を備え、
    前記ローラは、前記収容部に収容された記録シートに接触しながら回転することで、当該記録シートを前記画像形成部に供給するピックアップローラであり、
    前記支持板は、記録シートを前記ピックアップローラに向けて近づけるように構成され、
    前記駆動源は、前記支持板を駆動し、
    前記制御部は、前記支持板の位置に応じて前記第1出力制御と前記第2出力制御を選択することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記支持板が前記ピックアップローラから離れた第1位置に位置している場合、前記第2出力制御を実行し、前記支持板が前記第1位置よりも前記ピックアップローラに近接した第2位置に位置している場合、前記第1出力制御を実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、現像剤を撹拌または搬送する回転体を有する現像装置を有し、
    前記駆動源は、前記回転体を駆動することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記ヒータをONにしてから第1所定時間後に前記温度検知部が検知した第1温度が、前記ヒータをONにしてから前記第1所定時間より長い第2所定時間後に前記温度検知部が検知した第2温度より高い場合の前記第1閾値を、前記第1温度が前記第2温度以下の場合の前記第1閾値よりも、小さい値に設定すること特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 湿度を検知する湿度センサを備え、
    前記制御部は、前記湿度センサが検知した湿度が所定湿度以上である場合の前記第1閾値を、前記湿度センサが検知した湿度が前記所定湿度未満である場合の前記第1閾値よりも、大きい値に設定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記第1供給制御において、前記定着器の加熱開始後、待機時間経過したときに1枚目の記録シートを供給し、
    前記第2供給制御において、前記定着器の加熱開始後、前記温度検知部材の検知温度が所定温度に達したときに1枚目の記録シートを供給することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記第2供給制御において、前記温度検知部材の検知温度が前記第1閾値よりも低い第2閾値より低い場合、前記温度検知部材の検知温度が前記第2閾値以上の場合よりも、前記所定温度を低い値に設定することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 記録シートに現像剤像を形成する画像形成部と、記録シートを前記画像形成部へ供給するローラと、ヒータおよび温度検知部材を有し、前記画像形成部から送られてきた記録シートを搬送および加熱する定着器と、を備える画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラムであって、前記コンピュータに、
    印字指令を受けたことに応じて、前記温度検知部材の検知温度が第1閾値以上である場合は、前記ローラにより第1のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第1供給制御を実行する第1供給制御実行処理と、
    印字指令を受けたことに応じて、前記温度検知部材の検知温度が前記第1閾値未満である場合は、前記ローラにより前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第2供給制御を実行する第2供給制御実行処理と、
    前記ヒータの出力が第1出力となる第1出力制御と、前記ヒータの出力が前記第1出力より大きい第2出力となる第2出力制御とを選択して実行する選択処理と、
    前記第2出力制御を実行するときの前記第1閾値を、前記第1出力制御を実行するときの前記第1閾値よりも小さい値に設定する第1閾値設定処理と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 記録シートに現像剤像を形成する画像形成部と、記録シートを前記画像形成部へ供給するローラと、ヒータおよび温度検知部材を有し、前記画像形成部から送られてきた記録シートを搬送および加熱する定着器と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
    印字指令を受けたことに応じて、前記温度検知部材の検知温度が第1閾値以上である場合は、前記ローラにより第1のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第1供給制御を実行する第1供給制御実行処理と、
    印字指令を受けたことに応じて、前記温度検知部材の検知温度が前記第1閾値未満である場合は、前記ローラにより前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで1枚目の記録シートを供給する第2供給制御を実行する第2供給制御実行処理と、
    前記ヒータの出力が第1出力となる第1出力制御と、前記ヒータの出力が前記第1出力より大きい第2出力となる第2出力制御とを選択して実行する選択処理と、
    前記第2出力制御を実行するときの前記第1閾値を、前記第1出力制御を実行するときの前記第1閾値よりも小さい値に設定する第1閾値設定処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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