JP2017032164A - 長尺物の支持設備、支持方法、およびこれらに用いられる保持部材 - Google Patents

長尺物の支持設備、支持方法、およびこれらに用いられる保持部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な施工で長尺物の長手方向途中部分を支持できる支持設備、支持方法、およびこれらに用いられる保持部材の提供。【解決手段】 ドレン管3の長手方向途中部分が、既設機器である吊持ボルト7に保持部材8を用いて支持されている支持設備1であって、保持部材8は、杆状体9と、杆状体9の一方側に備えた取付部10と、杆状体9の他方側に備えた吊部11とを有し、杆状体9の一方側が取付部10を介して吊持ボルト7に取付けられ、ドレン管3の長手方向途中部分が、杆状体9の他方側に吊部11を介して取付けられている構成。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、空調室内機に接続されたドレン管等の長尺物の長手方向途中部分を吊るようにした支持設備、前記長尺物を支持する支持方法、およびこれら支持設備や支持方法に用いられる保持部材に関する。
下記特許文献1に、空調室内機に接続されたドレン管の長手方向途中部分を、上階の床に後施工で垂下するよう取付けた吊具を用いて吊るようにした支持設備が提案されている。
特開2007−33013号公報
上記特許文献1の支持設備では、ドレン管の長手方向途中部分は、後施工で上階の床に取付けた吊具で吊られる。このため、支持設備の施工に伴い上階の床に追加工して吊具を新たに設置しなければならないという手間がある。このような問題は、ドレン管の支持に限らず、この種の長尺物の支持に共通する問題であった。
そこで本発明は上記課題に鑑み、簡単な施工で長尺物の長手方向途中部分を支持できる支持設備、支持方法、およびこれらに用いられる保持部材の提供を目的とする。
本発明は、可撓性を有する長尺物の長手方向途中部分が、既設機器に保持部材を用いて支持されている長尺物の支持設備であって、前記保持部材は、延在部と、該延在部の一方側に備えた取付部と、前記延在部の他方側に備えた吊部とを有し、前記延在部の一方側が前記取付部を介して前記既設機器に取付けられ、前記長尺物の長手方向途中部分が、前記延在部の他方側に前記吊部を介して取付けられていることを特徴としている。
上記構成を有する本発明の支持設備では、保持部材の延在部の一方側は、既設機器に、保持部材が備えた取付部を介して取付けるから、延在部の一方側を取付けるために後施工で追加工して部材を設ける必要がなく、長尺物の長手方向途中部分を、延在部の他方側に備えた吊部を介して取付ける。
本発明の支持設備では、前記長尺物は空調室内機に接続されたドレン管であり、該ドレン管の長手方向途中部分は、前記空調室内機とドレン管との接続部分に対して高い位置に配置された構成を採用できる。
上記構成では、保持部材の延在部の一方側は、既設機器に、保持部材が備えた取付部を介して取付けられている。そして、ドレン管の長手方向途中部分が、延在部の他方側に備えた吊部を介して、空調室内機とドレン管との接続部分に対して高い位置に配置されていることで、ドレン管を流れるドレンの逆流を阻止している。
本発明の支持設備では、前記延在部は、その一方側のみで前記取付部を介して前記既設機器に取付けられている構成を採用できる。
上記構成の支持設備では、延在部は一方側のみで取付部を介して既設機器に取付けられるので、延在部を一方側および他方側の双方で既設部材に取付ける場合に比べて、施工性を向上させられる。
本発明の支持設備では、前記既設機器は上方から垂下したボルトであり、前記延在部の一方側は、前記ボルトの軸心に対して45°ないし135°の範囲で交差するよう、該ボルトに取付部を介して取付けられた構成を採用できる。
上記構成の支持設備では、延在部の一方側をボルトの軸心に対して45°ないし135°の範囲という所定の角度範囲で交差するよう、取付部を介してボルトに取付けることで、保持部材の位置調整をしつつ長尺物の長手方向途中部分を吊部によって吊持できる。
本発明は、可撓性を有する長尺物の長手方向途中部分を、既設機器に保持部材を用いて支持させる長尺物の支持方法であって、前記保持部材が備えた延在部であるその一方側を、該延在部の一方側に備えた取付部を介して前記既設機器へ取付ける取付工程と、前記長尺物の長手方向途中部分を、前記延在部の他方側が備えた吊部を介して吊る吊工程とを備えたことを特徴としている。
上記方法によれば、取付工程において、保持部材の延在部の一方側を、既設機器に、保持部材が備えた取付部を介して取付けるから、延在部の一方側を取付けるために後施工で追加工して部材を設ける手間がなく、長尺物の長手方向途中部分を、延在部の他方側に備えた吊部を介して容易に取付けられる。
前記吊工程は、前記長尺物として空調室内機に接続されたドレン管の長手方向途中部分を、前記空調室内機とドレン管との接続部分に対して高い位置で吊る工程とすることができる。
上記方法によれば、保持部材の延在部の一方側を、既設機器に、保持部材が備えた取付部を介して取付ける。そして、ドレン管の長手方向途中部分を、延在部の他方側に備えた吊部を介して、空調室内機とドレン管との接続部分に対して高い位置に配置することで、ドレン管を流れるドレンの逆流を阻止できる。
本発明は、上記長尺物の支持設備、あるいは上記長尺物の支持方法に用いられる保持部材である。
本発明の長尺物の支持設備では、保持部材の延在部の一方側が、既設機器に、保持部材が備えた取付部を介して取付けられ、長尺物の長手方向途中部分が、延在部の他方側が備えた吊部を介して取付けられているから、延在部の一方側を取付けるために後施工で追加工して部材を設けることなく、本発明の保持部材を用いて、簡単な施工で長尺物の長手方向途中部分を支持できる設備である。
本発明の長尺物の支持方法によれば、保持部材の延在部の一方側を、既設機器に、保持部材が備えた取付部を介して取付け、長尺物の長手方向途中部分を、延在部の他方側が備えた吊部を介して取付けるから、延在部の一方側を支持するために後施工による部材を設けることなく、本発明の保持部材を用いて、簡単な施工で長尺物の長手方向途中部分を支持できる。
本発明の第一の実施形態に係る支持設備の全体概略構成を表した正面図である。 同取付部と吊部における支持状態を表した拡大正面図である。 同取付部での支持状態を表した斜視図である。 同吊部での吊持状態を表した斜視図である。 本発明の第二の実施形態に係る支持設備の全体概略構成を表した正面図である。 同取付部と吊部における支持状態を表した拡大正面図である。 同取付部での支持状態を表した斜視図である。 本発明の第三の実施形態に係る支持設備の全体概略構成を表した正面図である。 本発明の第四の実施形態に係る支持設備の全体概略構成を表した正面図である。 本発明の支持設備に用いられる保持部材の別例を表した斜視図である。 本発明の支持設備に用いられる吊部の別例を表した単体斜視図である。 同吊部の使用状態を表した斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る支持設備を、図1ないし図4を参照しつつ説明する。第一の本実施形態における支持設備1において扱われている長尺物は、空調室内機2に接続されたドレン管3である。空調室内機2は、建屋の上階の床(コンクリートスラブ)5に端部を埋設するようにして垂下された複数本の吊持ボルト7により予め吊持されている。また、空調室内機2の下面は、天井壁4から室内Rに露出されている。
本実施形態における支持設備1は、空調室内機2のドレン管3を、天井壁4と上階の床5との間の天井裏空間6において支持する構成である。すなわち、空調室内機2および吊持ボルト7は、支持設備1を施工する際に用いられる既設機器である。
支持設備1には、保持部材8が用いられている。保持部材8は、杆状の延在部(以下「杆状体」と称する)9と、杆状体9の一方側に備えた取付部10と、杆状体9の他方側に備えた吊部11とを備えている。
杆状体9の一方側が取付部10を介して既設機器である吊持ボルト7に水平方向を向けて取付けられ、ドレン管3の長手方向途中部分が、杆状体9の他方側に吊部11を介して取付けられている。ドレン管3の長手方向途中部分は、空調室内機2とドレン管3との接続部分12に対して高い位置で吊持されている。また、ドレン管3の長手方向途中部分は、空調室内機2から離間した位置に吊持されている。具体的には、長手方向途中部分は、空調室内機2において、接続部分12を有する面から離間する位置で吊持されている。
本実施形態において、吊持ボルト7は空調室内機2の四隅に配置されているから四本設けられている。これに対し接続部分12は、これを有する面の中央に配置されている。このため、図には表現されていないが、平面視すると杆状体9は、吊持ボルト7を中心として反時計方向、あるいは反時計方向に、吊持ボルト7と接続部分12を平面視して結んだ角度だけ回動した状態で配置されている。
図3に示すように、吊持ボルト7は全ねじボルトである。保持部材8の杆状体9は全ねじボルトである。杆状体9は吊持ボルト7に交差衝合されている。すなわち、既設機器は上方から垂下した吊持ボルト7であり、延在部である杆状体9の一方側は、吊持ボルト7の軸心に対して45°ないし135°の範囲である90°(図1のα)で交差衝合するよう、吊持ボルト7の外周面に当接している。
保持部材8はその杆状体9の一方側に、取付部10を着脱自在に備えている。換言すれば、取付部10は杆状体9の一方側に着脱自在に設けられている。取付部10は、吊持ボルト7と杆状体9の交差衝合状態を維持するよう、吊持ボルト7と杆状体9に渡される。すなわち、取付部10は、杆状体9を挿通させる挿通開口13a,13aを有した一対の摘み板13,13と、摘み板13,13どうしを一体化するよう渡されるとともに、吊持ボルト7の外周面の一部に当接するようその一部覆うコ字型の連続板14とを備える。挿通開口13a,13aは長孔である。取付部10は全体として弾性を有し、一対の摘み板13,13は、連続板14の端部に対して先端側ほど大きく離間するよう傾斜している。
作業者は、取付部10の連続板14を吊持ボルト7の外周面に被せ、摘み板13,13を取付部10の弾性に抗して互いに近付ける方向に押圧する。そうすると挿通開口13a,13aの位相がずれ、杆状体9(その一方側)が両挿通開口13a,13aに挿通可能となる。
杆状体9の一方側を両挿通開口13a,13aに挿通した状態で、摘み板13,13への押圧を解除すると、挿通開口13a,13aの位相が戻って挿通開口13a,13aの縁辺が杆状体9の外周面のねじ山に係止するとともに、摘み板13,13の弾性復元力により、杆状体9が吊持ボルト7の外周面に圧接される。これによって、吊持ボルト7と杆状体9とが交差衝合状態が維持できる。延在部である杆状体9は、その一方側のみで取付部10を介して既設機器である吊持ボルト7に取付けられている。
保持部材8は、その杆状体9の他方側に、吊部11を着脱自在に備えている。換言すれば、吊部11が杆状体9の他方側に着脱自在に設けられている。吊部11は、杆状体9の他方側を挿通させて支持可能とする杆状体挿通部15と、ドレン管3の長手方向途中部分を挿通して支持可能とするドレン管挿通部16とを備える。
杆状体挿通部15は、直方体形状の基台17と覆材18の二部材を、ヒンジ部11aを介して組合せて構成されている。杆状体挿通部15では、二部材を固定する係止片11bの係止を外し、ヒンジ部11aを中心に、基台17に対して覆材18を回動させて覆材18に形成した収容凹部19A,19B(この場合、収容凹部19A)を開放し、杆状体9の他方側を収容凹部19Aに収容するよう、基台17に向けて覆材18を回動させて閉じ、係止片11bを基台17に係止する。このようにすることで、収容凹部19Aの周面に形成された凹凸部(符合省略)が、杆状体9の外周面のねじに係止して、吊部11と杆状体9とが固定される。なお、杆状体挿通部15は、同一平面内で直交する二つの収容凹部19A,19Bを備える。
吊部11は、ドレン管3の長手方向途中部分を挿通して係止するドレン管係止部20をさらに備える。ドレン管係止部20は、係止凹部21を形成する枠状部22を備え、この枠状部22の片側は、ドレン管3の長手方向途中部分を係止凹部21に挿入できるよう開放されている。ドレン管係止部20は、係止凹部21からドレン管3が脱落するのを防止する外れ止23を備える。
ドレン管3の長手方向途中部分を係止凹部21に挿入した後に、枠状部22に回動自在に設けられた外れ止23を基台17に係止することで、係止凹部21に装着されたドレン管3の長手方向途中部分が係止凹部21から外れない。
ドレン管3の長手方向途中部分は、空調室内機2とドレン管3との接続部分12に対して高い位置で吊持されていることで、ドレン管3はその自重により撓んで、長手方向途中部分が枠状部22の縁に係止される。
本発明の第一の実施形態では、保持部材8を用い、保持部材8が備えた杆状体9の一方側を、杆状体9がその一方側に備えた取付部10を介して既設機器である吊持ボルト7へ取付け(取付工程)、ドレン管3の長手方向途中部分を、杆状体9の他方側が備えた吊部11を介して吊る(吊工程)ことで、杆状体9一方側を支持するために後施工によって部材(例えば、吊持ボルト7とは別の吊持具)を追加工する手間がなく、簡単な施工でもってドレン管3の長手方向途中部分を、杆状体9の他方側に備えた吊部11を介して容易に取付けられる。
本実施形態では、ドレン管3の長手方向途中部分は、空調室内機2とドレン管3との接続部分12に対して高い位置で吊持されているドレンアップ配管であり、ドレン水が空調室内機へ逆流しない施工が容易にできる。
また、ドレン管3の長手方向途中部分は、杆状体9を吊持ボルト7から延在させてその他端側に配置された吊部11を用いて吊持する。このため、ドレン管3の長手方向途中部分は、空調室内機2から離間した、作業スペースを確保できる位置において吊持させることができる。具体的には、長手方向途中部分は、接続部分12を有する空調室内機2の面から離間する位置であって、作業スペースを確保できる位置において吊持させることができるから、支持設備1の施工が楽である。
次に本発明の第二の実施形態を、図5ないし図7を参照しつつ説明する。第二の実施形態に係る支持設備1が第一の実施形態の支持設備1とで異なる部分は、保持部材8における取付部10の構成、および杆状体9の軸心方向である。これらの図に示すように、取付部10は、二つの平板状の杆支持片25,26と、杆支持片25,26の間を、杆支持片25,26の端部どうしで一体的に連続させるよう形成された平板状の連続板24とを備える。二つの杆支持片25,26は連続板24に対して、互いに異なる角度で配置されている。
一方の杆支持片25は、吊持ボルト7に螺合した、図示しないナットを用いて、空調室内機2の本体から突出した鍔部に固定される。一方の杆支持片25は、片側が開放され、この開放部から吊持ボルト7の長手方向途中部分が挿入される係止凹部25aを備える。他方の杆支持片26は、杆状体9の一方側が挿通される挿通孔26aを備える。杆状体9の一方側は挿通孔26aに挿通され、杆状体9に螺合する不図示のナット部材により締付けられて、杆支持片26に固定される。
上記構成において、前記ナットを予め吊持ボルト7に螺合しておき、このナットを用いて、一方の杆支持片25を、空調室内機2の本体に対して水平方向となるように吊持ボルト7に取付ける。一方の杆支持片25に形成された係止凹部25aの片側は開放されているから、既設機器である吊持ボルト7に、係止凹部25aを開放側から嵌め込むことができる。このようにすると、連続板14は空調室内機2から離れる側が上方を向き、他方の杆支持片26は空調室内機2から離れる側が下方を向く。したがって、他方の杆支持片26に形成された挿通孔26aに杆状体9を挿通すると、杆状体9は空調室内機2から離れる側が上方を向くよう傾斜して設置される。そして、第一の実施形態と同様にして杆状体9の他方側に取付けた吊部11にドレン管3を挿通して、その長手方向途中部分を吊持する。図5に示すように、吊持ボルト7の軸心に対する杆状体9の軸心の傾斜角度θは、例えば45°である。
図8は、第三の実施形態の支持設備1を表している。第三の実施形態では、第二の実施形態で用いた保持部材8が用いられている。取付部10は、既設機器として、型鋼27を吊持する吊持ボルト7に取付けられている。杆状体9は型鋼27から離間する側が上方を向くように配置されて、吊部11によりドレン管3の長手方向途中部分が吊持されている。ドレン管3の長手方向途中部分は、型鋼27および空調室内機2の双方から離間する位置で吊持されている。吊持ボルト7の軸心に対する杆状体9の軸心の傾斜角度θは、例えば45°である。
図9は、第四の実施形態の支持設備1を表している。第四の実施形態の支持設備1では、保持部材8の延在部はワイヤ30である。また、既設機器として、照明器具31の吊持ボルト7が用いられている。ワイヤ30の一方側には、吊持ボルト7の上部に取付けられる取付部としてワイヤ連結具32(例えば、インシュロックが用いられる)を備え、ワイヤ30の一方側はワイヤ連結具32を介して吊持ボルト7に連結されている。ワイヤ30はその他方側に、第一の実施形態で用いられている吊部11を備えている。ワイヤ30の他方側が、吊部11の収容凹部19A,19Bのうちの何れかに挿通支持されている。
ワイヤ30は、その他方側ほど下位となるよう吊持ボルト7の軸心に対して傾斜して配置されている。図9に示すように、吊持ボルト7の軸心に対するワイヤ30の傾斜角度θは、例えば、90°より大きく、且つ135°以下の範囲としている。
なお、第四の実施形態では、延在部としてワイヤ30が用いられており、ワイヤ30は直線状態を保ちにくい。このため、第四の実施形態では、照明器具31の吊持ボルト7と離間して既設されている空調室内機2を吊っている吊持ボルト7を用い、この吊持ボルト7と吊部11とを、ワイヤ30とは別に設けた索状体33で連結し、これによってワイヤ30の撓みを回避した構成としている。あるいは、索状体33をワイヤ30とは別に設けたワイヤとし、このワイヤの一方側をワイヤ連結具を用いて空調室内機2を吊っている吊持ボルト7に取付けることもできる。
本発明の支持設備1に用いられる保持部材8は、上記各実施形態に限定されない。上記各実施形態では、保持部材8の延在部の一方側、他方側に取付部、吊部を着脱自在に備えた構成とした。しかしながら、図10に示す保持部材8のように、保持部材8の延在部8Aの一方側、他方側に取付部、吊部を一体的に備えた構成とすることもできる。
取付部は、吊持ボルト7を長手方向で離間して反対側から一対で覆って把持する円弧状の把持片34,34を備えている。吊部は、ドレン管3を挿通してその長手方向途中部分を吊る筒状部35を備えている。また、保持部材8は、取付部と吊部の何れか一方を、延在部8Aに備えた構成であってもよい。この場合、延在部8Aは全ねじボルトではなく、単純な杆状体であってよい。また杆状体の断面形状は特に限定されず、円形、矩形、L型アングル形状等が考えられる。
本発明の支持設備1に用いられる吊部11は、上記実施形態に限定されない。例えば吊部11は、図11および図12に示すような、杆状体挿通部35およびドレン管係止部36を備えた構成も考えられる。杆状体挿通部35は、基台37および覆材38を備える。基台37および覆材38は円板状に形成されている。覆材38は基台37に対し、ヒンジ部39を介して回動開閉自在に構成されている。基台37の外周部には、覆材38の外周部に形成された被係止凹部40に係脱可能な係止爪41が形成されている。基台37と覆材38とは、覆材38を基台37側に閉じた際に対向する対向面37A,38Aを備えている。
基台37の対向面37Aには、杆状体9の周方向一側外周面を装着するための溝状の基台側凹部42が形成されている。基台側凹部42は、複数種類の杆状体9(この場合、二種類の異なる径の杆状体9)の一側外周面を装着できるよう構成されている。具体的には、異なる径の杆状体9の一側外周面を装着できるよう、基台側凹部42は互いに直交する線上に二本形成されている。各基台側凹部42の周面には、杆状体9の外周面に形成されたねじを係合可能な凹凸部(符合省略)が形成されている。
覆材38の対向面38Aには、杆状体9の周方他側側外周面を装着するための溝状の覆材側凹部43が形成されている。覆材側凹部43は、複数種類の杆状体9の他側外周面を装着できるよう構成されている。具体的には、異なる径の杆状体9の他側外周面を装着できるよう、覆材側凹部43は互いに直交する線上に二本形成されている。各覆材側凹部43の周面には、杆状体9の外周面に形成されたねじを係合可能な凹凸部(符合省略)が形成されている。
ドレン管係止部36はバンド状に形成されており、可撓性を有する帯部44と、係止部45とを備えている。帯部44は、その外面に複数個の係止片46を備えている。係止部45は、帯部44の先端側を挿通して係止片46を係止できるよう構成されている。
杆状体挿通部35は、支軸47を介して係止部45に回転自在に構成されている。これにより、杆状体挿通部35およびドレン管係止部36は、支軸47回りに相対的に回転可能とされている。
このような構成を備えた吊部11では、被係止凹部40から係止爪41を外し、覆材38を基台37に対し、ヒンジ部39を介して回動させて開く。そして、杆状体9の他方側の外周面を、何れかの基台側凹部42に挿入し、覆材38を基台37に対し、ヒンジ部39を介して回動させて閉じ、被係止凹部40に係止爪41を係止させる。このようにすることで、杆状体9の他方側が、何れかの基台側凹部42および覆材側凹部43で挟まれて保持される(図12参照)。
ドレン管3の長手方向途中部分は、ドレン管係止部36で吊持する。この場合、ドレン管3の長手方向途中部分を、帯部44を撓ませて囲むようにして、係止片46を係止部45に係止することで、ドレン管3の長手方向途中部分をドレン管係止部36に保持することができる。
また、杆状体挿通部35およびドレン管係止部36は、支軸47回りに相対的に回転可能に構成されていることから、例えば、杆状体9の軸心方向に対するドレン管3の長手方向途中部分の方向を、容易に調整できる。
上記各実施形態では、吊持する対象物である長尺物をドレン管3とした場合を例示した。しかしながら、長尺物はドレン管3に限らず、例えば配線ケーブル等であってもよい。この場合では、ドレン管3のようにドレン水の逆流を考慮しなくてよいが、配線ケーブルの長手方向途中部分は、施工がし易いように他の既設機器から離間した位置で吊持する。何れにしても、第一の実施形態と同様に、部材を追加工によって新設する手間がなく、簡単な施工でもって長尺物の長手方向途中部分を、延在部の他方側に備えた吊部を介して容易に吊持することができる。
上記各実施形態では、天井壁4と上階の床5との間の天井裏空間6において支持する構成の支持設備1を例示した。しかしながら、支持設備1は、天井壁4を省略した構成の建屋や、縦壁と縦壁の間に配置される設備としても適用できる。
また、上記各実施形態では既設機器として、主としてボルトを例示した。しかしながら、既設機器としてはボルトに限定されず、例えば空調室内機そのものであったり、型鋼であったり、その他、既設のダクト、スプリンクラーの取付部分、配管(ガス、水道)等が考えられる。
1…支持設備、2…空調室内機、3…ドレン管、4…天井壁、5…床、6…天井裏空間、7…吊持ボルト、8…保持部材、9…杆状体、10…取付部、11…吊部、11…係止片、11…吊部、12…接続部分、15…杆状体挿通部、16…ドレン管挿通部、R…室内

Claims (7)

  1. 可撓性を有する長尺物の長手方向途中部分が、既設機器に保持部材を用いて支持されている長尺物の支持設備であって、
    前記保持部材は、延在部と、該延在部の一方側に備えた取付部と、前記延在部の他方側に備えた吊部とを有し、
    前記延在部の一方側が前記取付部を介して前記既設機器に取付けられ、
    前記長尺物の長手方向途中部分が、前記延在部の他方側に前記吊部を介して取付けられていることを特徴とする長尺物の支持設備。
  2. 前記長尺物は空調室内機に接続されたドレン管であり、該ドレン管の長手方向途中部分は、前記空調室内機とドレン管との接続部分に対して高い位置に配置されている請求項1に記載の長尺物の支持設備。
  3. 前記延在部は、その一方側のみで前記取付部を介して前記既設機器に取付けられている請求項1または請求項2に記載の長尺物の支持設備。
  4. 前記既設機器は上方から垂下したボルトであり、前記延在部の一方側は、前記ボルトの軸心に対して45°ないし135°の範囲で交差するよう、該ボルトに取付部を介して取付けられている請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の長尺物の支持設備。
  5. 可撓性を有する長尺物の長手方向途中部分を、既設機器に保持部材を用いて支持させる長尺物の支持方法であって、
    前記保持部材が備えた延在部であるその一方側を、該延在部がその一方側に備えた取付部を介して前記既設機器へ取付ける取付工程と、前記長尺物の長手方向途中部分を、前記延在部の他方側が備えた吊部を介して吊る吊工程とを備えたことを特徴とする長尺物の支持方法。
  6. 前記吊工程は、前記長尺物として空調室内機に接続されたドレン管の長手方向途中部分を、前記空調室内機とドレン管との接続部分に対して高い位置で吊る工程である請求項5に記載の長尺物の支持方法。
  7. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の長尺物の支持設備、請求項5または請求項6に記載の長尺物の支持方法に用いられる保持部材。
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