JP2013245688A - ワイヤー連結金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吊りボルトに吊り支持した設置物の落下防止乃至振れ止めを行うワイヤー連結金具を提供する。
【解決手段】 ワイヤー連結金具Aを、対向一対の挟持金具1と、該挟持金具1を一端で開閉自在に軸支した開閉ヒンジ2を備えて形成するとともに挟持金具1を吊りボルト5を被嵌する湾曲片14と、該湾曲片14側の軸受21と、面内にボルト挿通孔13を透設して軸受21と逆側に突出したボルトナット締着用の対向片11を備えて形成する。湾曲片14の内面には吊りボルト5のネジ溝に係止する係止突起15を、一方の対向片11の外面にはボルト3の回り止め12を配置し、また、ボルト3にワイヤーループを引掛け保持するループ受座31を配置して、ワイヤー7の安定且つ確実な保持を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、躯体スラブの吊ボルトに吊り支持した配管、ダクト、天井、エアコン、照明器具等の設置物に対して、地震の振動等による落下を防止し乃至振れ止めを行うように使用するワイヤー連結金具に関する。
この種のワイヤー連結金具として、下記特許文献1のものが知られている。これによると、該ワイヤー連結金具は、吊りボルトに線接触する基壁と、該基壁の両端から吊ボルト交差方向に突出した一対の突壁と、該一対の突壁からその突出方向に延長配置して面内にボルト挿通孔を透設したボルト締着用一対の対向片と、上記一対の突壁の上端に対向方向に突出して吊りボルトに係止するV字突起と、上記一対の対向片の上下端に対向方向に突出し吊りボルトに対接する回転止め突起を備えた、一体の金属成形品とされており、該ワイヤー連結金具は、上記基壁を吊りボルトの長手方向任意位置に宛って、ボルト挿通孔に締着ボルトを挿通してナットを螺合することによって対向片を対向方向に向けて引き寄せ屈曲し、基壁と上記一対の突壁を吊りボルトの外周に線接触して該吊りボルトを抱持するとともに上記V字突起及び回転止め突起を吊りボルトに対接することによって、その吊りボルトに対する固定を行うものとしてあり、このとき、上記対向片を締着する締着ボルトは、これを、ボルト頭とボルト軸間にボルト軸より径大にしてワイヤーループを引掛け保持するループ受座を備えたものとする一方、上記一対の対向壁に透設した双方のボルト挿通孔を該ボルト受座より径大の同径のものとすることによって、ボルトナットの締着時にループ受座を挟小化するように対向壁を近接させてワイヤーループの挟持状の引掛け保持を行うものとされる。
特開2002−310128号公報
この場合、例えば、躯体スラブに一端を固定したワイヤー他端のワイヤーループをループ受座に引掛け保持して、ワイヤー連結金具を、配管、ダクト、天井、エアコン、照明器具等の設置物を吊り支持した吊ボルトの下端に設置することによって、地震による振動時等における設置物の落下を防止し又は振れ止めを行うことができるが、ワイヤー連結金具は一体の金属成形品とされるから、吊りボルトに対するワイヤー連結金具を設置したり、吊りボルトに対するワイヤー連結金具の設置位置を変更したりするに際して、対向片の引き寄せ屈曲を的確に行う必要があり、引き寄せ屈曲時に引き寄せ力が不均一に作用すると、例えば、基壁に対して一対の突壁や一対の対向片が相互に傾斜した状態に屈曲することによって、基壁や突壁による吊りボルトの保持や、V字突起や回転止め突起の吊りボルトへの対接が不充分となって、地震による振動等を受けることによって、ワイヤー連結金具が吊ボルトから外れたり、吊ボルトに対して揺動したりする可能性が残り、また、ワイヤー連結金具を吊ボルトの長手方向中間位置に設置した場合には、その設置位置からずれて揺動したり、下方にずれ落ちたりして、落下防止や振れ止めを充分に果たすことができなくなる可能性が残る。更に、対向片のボルト挿通孔は、該対向片を締着するボルトのループ受座より径大の同径とされるから、ナットの螺合程度が強いと、ループ受座が狭小化し、一対の対向片間にワイヤーループを挟み込む結果、ワイヤーに無理な力が作用し、場合によってワイヤーを損傷する可能性も残る。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、可及的簡易な操作で吊りボルトの長手方向任意位置に設置して、吊りボルトによって吊り支持した設置物の確実且つ安定した落下防止乃至振れ止めをなし得るようにしたワイヤー連結金具を提供するにある。
上記課題に沿って本発明は、対向一対の挟持金具を開閉ヒンジによって開閉自在とするとともに該対向一対の挟持金具に配置した湾曲片の半円状の被嵌溝によって吊りボルトの長手方向任意位置を被嵌し、その吊りボルト交差方向に突出配置した対向片をボルトナットで締着することによって吊りボルトの挟持を行うようにして、可及的簡易な操作で吊りボルトの長手方向任意位置に設置して、吊りボルトによって吊り支持した設置物の確実且つ安定した落下防止乃至振れ止めをなし得るようにしたものであって、即ち請求項1に記載の発明を、躯体スラブから下方に突設した吊りボルトによって吊り支持した天井、機器等の設置物をワイヤーで支持してその落下乃至振れを防止するように上記吊ボルトの長手方向任意位置にワイヤーの長手方向一端を連結固定自在としたワイヤー連結金具であって、対向一対の挟持金具と、該挟持金具を一端で開閉自在に軸支した開閉ヒンジを備え、上記対向一対の挟持金具を、吊ボルトの半円状の被嵌溝を形成する吊ボルト外径に沿う内径を有する湾曲片と、該湾曲片の吊ボルト交差方向一方に突出して面内にボルト挿通孔を透設したボルトナット締着用の対向片と、上記湾曲片の吊ボルト交差方向他方に突出した軸受をそれぞれ一体に有して形成するとともに上記開閉ヒンジをこれら対向一対の挟持金具の上記軸受に回動支軸を配置することによって形成してなることを特徴とするワイヤー連結金具としたものである。
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、ボルトにボルト軸より径大のループ受座を配置するとともに上記一対の対向片のボルト挿通孔を、該対向片間にループ受座を保持するように異径とすることによって、ワイヤーループの引掛け保持を安定且つ確実になし得るものとするように、これを、上記対向片を締着する締着ボルトを、ボルト頭とボルト軸間にボルト軸より径大にしてワイヤーループを引掛け保持するループ受座を備えて形成するとともに上記対向片のボルト挿通孔を、その一方でループ受座を挿通自在とし、他方でループ受座を挿通不能の異径としてなることを特徴とする請求項1に記載のワイヤー連結金具としたものである。
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、吊ボルトに設置したワイヤー連結金具を設置位置に確実に保持して、地震による振動等を受けても、ワイヤー連結金具が吊ボルトから外れたり、吊ボルトに対して揺動したりすることなく、また、ワイヤー連結金具を吊ボルトの長手方向中間位置に設置した場合にも、その設置位置からずれて揺動したり、下方にずれ落ちたりする可能性を解消したものとするように、これを、上記対向一対の挟持金具の湾曲片の内面に、吊ボルトの半円状の被嵌溝に突出して該吊りボルトのネジ溝に引掛係止するネジ溝ピッチに合せた上下に複数の係止突起を配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤー連結金具としたものである。
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、ワイヤー連結金具を吊りボルトに設置するに際して、一対の対向片のボルトナットの締着を、ボルト回転止め状態で可及的簡易且つ確実になし得るものとするように、これを、上記ループ受座を挿通自在のボルト挿通孔を配置した一方の対向片の外面に対向片を締着するボルトのボルト頭を回転不能に保持するボルト回り止めを一体に配置してなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のワイヤー連結金具としたものである。
請求項5に記載の発明は、同じく上記に加えて、ワイヤー連結金具を可及的に高精度にして量産に適したものとするように、これを、上記対向一対の挟持金具を、それぞれ厚肉鋼板にプレス加工を施して形成してなることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のワイヤー連結金具としたものである。
請求項6に記載の発明は、同じく上記に加えて、ワイヤー連結金具の開閉ヒンジを可及的簡易な構造にして確実な開閉を行うものとするように、これを、上記開閉ヒンジを形成する回動支軸を、軸受に挿通固定したリベットとしてなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のワイヤー連結金具としたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、対向一対の挟持金具を開閉ヒンジによって開閉自在とするとともに該対向一対の挟持金具に配置した湾曲片の半円状の被嵌溝によって吊りボルトの長手方向任意位置を被嵌し、その吊りボルト交差方向に突出配置した対向片をボルトナットで締着することによって吊りボルトの挟持を行うようにして、可及的簡易な操作で吊りボルトの長手方向任意位置に設置して、吊りボルトによって吊り支持した設置物の確実且つ安定した落下防止乃至振れ止めをなし得るようにしたワイヤー連結金具を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、ボルトにボルト軸より径大のループ受座を配置するとともに上記一対の対向片のボルト挿通孔を、該対向片間にループ受座を保持するように異径とすることによって、ワイヤーループの引掛け保持を安定且つ確実になし得るものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、吊ボルトに設置したワイヤー連結金具を設置位置に確実に保持して、地震による振動等を受けても、ワイヤー連結金具が吊ボルトから外れたり、吊ボルトに対して揺動したりすることなく、また、ワイヤー連結金具を吊ボルトの長手方向中間位置に設置した場合にも、その設置位置からずれて揺動したり、下方にずれ落ちたりする可能性を解消したものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、ワイヤー連結金具を吊りボルトに設置するに際して、一対の対向片のボルトナットの締着を、ボルト回転止め状態で可及的簡易且つ確実になし得るものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、同じく上記に加えて、ワイヤー連結金具を可及的に高精度にして量産に適したものとすることができる。
請求項6に記載の発明は、同じく上記に加えて、ワイヤー連結金具の開閉ヒンジを可及的簡易な構造にして確実な開閉を行うものとすることができる。
ワイヤー連結金具の斜視図である。 ワイヤー連結金具の正面図である。 ワイヤー連結金具の側面図である。 ワイヤー連結金具の平面図である。 一方の挟持金具の斜視図である。 他方の挟持金具の斜視図である。 係止突起の配置状態を示す湾曲片の斜視図である。 ワイヤー連結金具の落下防止の使用状態を示す断面図である。 ワイヤー連結金具の振れ止め使用状態を示す説明図である。 図9のワイヤー連結金具部分の拡大図である。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、Aは、躯体スラブ(図示省略)から下方に突設した吊りボルト5によって吊り支持した天井、機器等の設置物6をワイヤー7で支持してその落下乃至振れを防止するように上記吊ボルト5の長手方向任意位置にワイヤー7の長手方向一端を連結固定自在としたワイヤー連結金具であり、該ワイヤー連結金具Aは、対向一対の挟持金具1と、該挟持金具1を一端で開閉自在に軸支した開閉ヒンジ2を備え、上記対向一対の挟持金具1を、吊ボルト5の半円状の被嵌溝を形成する吊ボルト外径に沿う内径を有する湾曲片14と、該湾曲片14の吊ボルト交差方向一方に突出して面内にボルト挿通孔13を透設したボルトナット締着用の対向片11と、上記湾曲片14の吊ボルト交差方向他方に突出した軸受21をそれぞれ一体に有して形成するとともに上記開閉ヒンジ2をこれら対向一対の挟持金具1の上記軸受21に回動支軸22を配置することによって形成したものとしてあり、本例にあって該ワイヤー連結金具Aは、その上記対向一対の挟持金具1を、それぞれ厚肉鋼板にプレス加工を施して形成したものとしてある。
即ち、ワイヤー連結金具Aの挟持金具1は、本例にあって厚肉、例えば肉厚1.8mmの鋼板にプレスによる打ち抜き、曲げ等のプレス加工を施して、例えば高さを2.5cm、横長さを4cm程度とした一方及び他方のプレート状の金属成形体にして対向一対のものとしてある。該対向一対の挟持金具1は、上記プレス加工によって上記湾曲片14と、ボルトナット締着用の対向片11をそれぞれ一体成形してあり、湾曲片14は、挟持金具1の一端に吊りボルト5を抱持するようにそれぞれ膨出状に湾曲して内側に吊りボルト5の被嵌溝を形成した半円状突片によるものとしてあり、対向片11は、該湾曲片14の一端から吊りボルト交差方向一方に向けてプレート状に突出し、面内にそれぞれボルトナット締着用のボルト挿通孔13を透設したプレート状突片によるものとしてあり、これら挟持金具1における湾曲片14と対向片11は、上記プレス成形によってこれらを一体に形成したものとしてある。本例にあって挟持金具1は、これら湾曲片14と対向片11に加えて、更に上記開閉ヒンジ2の軸受21を該挟持金具1に一体に形成してあり、このとき該軸受は、上記挟持金具1の各湾曲片14の他端から吊りボルト交差方向他方、即ち、対向片と逆側に向けて円形に突出し、一方の挟持金具1において上下に離隔して一対、他方の挟持金具1において上下中間に単一配置したリング状の円形突片によるものとしてある。本例にあって該軸受21は、例えば5mm弱の径としてあり、該軸受に回動支軸22を配置して上記挟持金具1の開閉ヒンジ2をなすものとしてあり、このとき該開閉ヒンジを形成する回動支軸22は、これを、軸受21に挿通固定した、例えば4mm程度の径のリベットとしてある。
本例にあって上記湾曲片14は、例えばW3/8の吊りボルト5用に、各4.5mmの半径の被嵌溝を形成するように内側を曲面とした略半円をなすものとしてあり、このとき本例の湾曲片14は、その内面に、吊ボルト5の半円状の被嵌溝に突出して該吊りボルト5のネジ溝に引掛係止するネジ溝ピッチに合せた上下に複数の係止突起15を配置したものとしてあり、該係止突起15は、例えば内面への突出幅を1mm以下、例えば0.7mmにして横幅を数mm乃至それ以下、例えば3mmとしてネジ溝の突部を引掛け載置して、該ネジ溝に引掛係止するように、同じく上記プレス加工によって形成したものとしてある。
本例にあって上記対向片11は、そのボルト挿通孔13を、その一方で径大、他方で径小の異径のものとしてあり、これによって該ボルト挿通孔13に挿通して対向片11を締着するボルト3に形成した後述のループ受座31を対向片11間に間隔規制下で保持するようにしてある。本例にあって該ボルト挿通孔13は、径大の一方で9mm、径小の他方で8mm程度として、該ループ受座31の保持を行うようにしてある。
また、本例にあって対向片11は、その上記径大のボルト挿通孔13を配置した一方の外面に対向片11を締着するボルト3のボルト頭を回転不能に保持するボルト回り止め12を一体に配置したものとしてあり、本例によって該ボルト回り止め12は、該一方の対向片11のボルト挿通孔13の側方にあって外面にプレス成形によって突出した平行一対のリブ状膨出突起によるものとしてあり、ボルト3のボルト頭を受入れてその対向する2辺を遊嵌状に保持することによって、該ボルト3の回り止めを行いつつ、他方の対向片11側のナット4の締着を容易になし得るようにしてある。
ワイヤー連結金具Aの対向一対の挟持金具1を締着するに用いるボルト3は、これを、ボルト頭とボルト軸間にボルト軸より径大にしてワイヤーループを引掛け保持するループ受座31を備えて形成したものを用いるものとしてあり、該ボルト3は、例えばM8×25の半ネジにして、上記ループ受座31の軸径を10mm、長さを5mmとしたものとしてある。従って、該ボルト3を用いて上記対向片11を締着するに際しては、そのループ受座31が、上記対向片11の径大の9mmとした一方のボルト挿通孔13に挿通自在にして、他方の径小の8mm程度としたボルト挿通孔13に挿通不能とするようにし、径大の一方の対向片11のボルト挿通孔13から挿入したボルト軸(M8として8mm強の径を有している)が、径小のボルト挿通孔13を挿通して、他方の対向片11から突出することによって、該突出したボルト軸にナット4を締着する一方、該ナット4の締着により、ループ受座31が対向片11の間隔を規制して該対向片11間に位置し、後述のワイヤー7の一端に形成したワイヤーループ(図示省略)を、対向片11間にあって該ループ受座31に遊嵌状に保持し、該ワイヤーループに無理な力が作用しないようにしてある。
このように形成したワイヤー連結金具Aは、吊りボルト5の長手方向任意位置にこれを設置して、吊りボルト5によって躯体スラブに吊り支持した設置物6の落下を防止し乃至はその触れを防止するように用いるものとしてある。ワイヤー連結金具Aの吊りボルト5への設置は、開閉ヒンジ2を開いて、ワイヤー連結金具Aの湾曲片14の被嵌溝に吊りボルト5の長手方向任意位置を被嵌して開閉ヒンジ2を閉め、一方の対向片11からボルト3をボルト挿通孔13に挿入し、他方の対向片11側でナット4を締着することによって、これを行うものとしてあり、このとき一方の対向片11のボルト挿通孔13にボルト3を挿通した状態で、ワイヤーループをループ受座31に引掛係合した後に他方の対向片11のボルト挿通孔13にボルト軸を挿通するようにしてナット4の締着を行うものとしてある。吊りボルト5に設置したワイヤー連結金具Aは、その一端のワイヤーループを引掛係合したワイヤー7の他端を、例えば図8に示すように、設置物6の支持金具、例えば吊り支持の近傍位置の支持金具に固定し、該吊りボルト5によって吊り支持した設置物6の落下防止を行い、また、図9及び図10に示すように、躯体スラブや、必要に応じて他の支持部位に固定し、例えばワイヤー7を傾斜緊張状態に配置し、該吊りボルト5によって吊り支持した設置物6の振れを防止、即ち、振れ止めを行うものとしてある。
ワイヤー連結金具Aは、開閉ヒンジ2によって一対の挟持金具1を開閉し得るから、吊りボルト5に対するワイヤー連結金具Aの設置や吊りボルト5に対するワイヤー連結金具Aの設置位置の変更を極めて容易になし得るとともに設置や設置位置の変更に際して無理な力が作用して、ワイヤー連結金具Aが変形して、吊りボルト5への設置不良や地震による振動等によって、ワイヤー連結金具Aが吊りボルト5から外れたり、揺動したりして、落下防止や触れ防止機能が損なわれる可能性も解消できる。本例のワイヤー連結金具Aは、その対向片11のボルト挿通孔13を異径として、ボルト3のループ受座31の挿通を一方で自在とし、他方で不能としたことによって、ワイヤーループを引掛保持したループ受座31を対向片11間にその間隔規制下で保持したことによって、ワイヤー7が捩れたり、ループ受座が狭小化し、一対の対向片間にワイヤーループを挟み込む結果、ワイヤーに無理な力が作用し、場合によってワイヤーを損傷したりする可能性を解消して、ワイヤーループの引掛け保持を安定且つ確実になし得るものとすることができる。また、本例のワイヤー連結金具Aは、その挟持金具1の湾曲片14の内面に、上下に複数の係止突起15を配置したから、該係止突起15が吊りボルト5のネジ溝に複数箇所で引掛係止するから、ナット4を締着することによってワイヤー連結金具Aが設置位置からずれて揺動したり、下方にずれ落ちたりするのを確実に解消して、ワイヤー連結金具Aによる設置物の落下防止や振れ止めを有効に行うものとすることができる。更に、ワイヤー連結金具Aは、ループ受座31を挿通自在とした一方の対向片11にボルト回り止め12を配置したから、ボルト3のボルト頭をボルト回り止め12に保持した状態で、ナット4の締着を行うことができ、ワイヤー連結金具Aの吊りボルト5への設置作業を容易化することができる。
図示した例は以上のとおりとしたが、本発明の実施に当って、ワイヤー連結金具、吊りボルト、設置物、ワイヤー、挟持金具、開閉ヒンジ、湾曲片、対向片、ボルト挿通孔、軸受、回動支軸、ボルトナット、必要に応じて用いるループ受座、係止突起、ボルト回り止め、リベット等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は上記発明の要旨に反しない限り、様々な形態のものとすることができる。
A ワイヤー連結金具
1 挟持金具
11 対向片
12 ボルト回り止め
13 ボルト挿通孔
14 湾曲片
15 係止突起
16 補強リブ
2 開閉ヒンジ
21 軸受
22 回動支軸
3 ボルト
31 ループ受座
4 ナット
5 吊りボルト
6 設置物
7 ワイヤー

Claims (6)

  1. 躯体スラブから下方に突設した吊りボルトによって吊り支持した天井、機器等の設置物をワイヤーで支持してその落下乃至振れを防止するように上記吊ボルトの長手方向任意位置にワイヤーの長手方向一端を連結固定自在としたワイヤー連結金具であって、対向一対の挟持金具と、該挟持金具を一端で開閉自在に軸支した開閉ヒンジを備え、上記対向一対の挟持金具を、吊ボルトの半円状の被嵌溝を形成する吊ボルト外径に沿う内径を有する湾曲片と、該湾曲片の吊ボルト交差方向一方に突出して面内にボルト挿通孔を透設したボルトナット締着用の対向片と、上記湾曲片の吊ボルト交差方向他方に突出した軸受をそれぞれ一体に有して形成するとともに上記開閉ヒンジをこれら対向一対の挟持金具の上記軸受に回動支軸を配置することによって形成してなることを特徴とするワイヤー連結金具。
  2. 上記対向片を締着する締着ボルトを、ボルト頭とボルト軸間にボルト軸より径大にしてワイヤーループを引掛け保持するループ受座を備えて形成するとともに上記対向片のボルト挿通孔を、その一方でループ受座を挿通自在とし、他方でループ受座を挿通不能の異径としてなることを特徴とする請求項1に記載のワイヤー連結金具。
  3. 上記対向一対の挟持金具の湾曲片の内面に、吊ボルトの半円状の被嵌溝に突出して該吊りボルトのネジ溝に引掛係止するネジ溝ピッチに合せた上下に複数の係止突起を配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤー連結金具。
  4. 上記ループ受座を挿通自在のボルト挿通孔を配置した一方の対向片の外面に対向片を締着するボルトのボルト頭を回転不能に保持するボルト回り止めを一体に配置してなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のワイヤー連結金具。
  5. 上記対向一対の挟持金具を、それぞれ厚肉鋼板にプレス加工を施して形成してなることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のワイヤー連結金具。
  6. 上記開閉ヒンジを形成する回動支軸を、軸受に挿通固定したリベットとしてなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のワイヤー連結金具。
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