JP2017031628A - 筐体 - Google Patents
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Abstract
Description
従来の筐体は、平面視で四辺形状をなす組立式枠体と、この組立式枠体の上面開口部を開閉する蓋本体と、組立式枠体の下面開口部を閉塞する下面材とを備える。
そして、組立式枠体は、平面視において四辺形状であって少なくとも四辺形状の隅部に、組立式枠体の横幅及び奥行きのサイズにかかわらず同一のサイズを有する支柱部を設け、この支柱部および支柱部間に設ける側壁部のいずれか一方に凹条溝を形成し、いずれか他方にその凹条溝に嵌合する凸条部を形成し、これら凹条溝と凸条部との係止により支柱部間に板状の側壁部を設ける。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、組み立てが容易で所望の性能を発揮できる筐体の提供を目的とする。
本発明を適用する実施形態(以下、本実施形態)の一例を示す第1実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定しない。本実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変更できる。
筐体1は、例えば量水器等の地下構造物を保護する地下構造物保護箱(例えば量水器ボックス)である。筐体1は、平面視矩形の箱型である。以下の説明において、筐体1の平面視において長辺が延びる方向を左右方向、短辺が延びる方向を前後方向として各部を説明する。
また、組立枠体4の上側には、上側枠3を設置する。上側枠3は、開口部6を有する平面視矩形環状の枠体である。上側枠3の開口部6には、開口部6を開閉可能な板状の蓋体2を着脱可能でかつ開閉可能に取り付ける。組立枠体4の下側には、その組立枠体4側を開放して底部に底面を有する底部材(底蓋)5を設置する。底部材5は、筐体1の下側を塞ぐ役割を果たす。
以下、各部について詳細に説明する。
上側枠3は、内側面にからせり出す4つの棚部3a、3bと、左右の対向する内側面から突出する一対の凸部12とを有する。
棚部は、上側枠3の前後両側の内側面からせり出す棚部3bと、上側枠3の左右両側の内側面からせり出す一対の棚部(側棚部)3aとを含む。棚部3a、3bは、閉状態の蓋体2の4辺をそれぞれ下側から支持する。棚部3a、3bの上面には、砂落し用の複数の傾斜面3dを形成する。側棚部3aは、後部側に内側から見て上側に開口する凹形状の案内部3cを形成する。案内部3cは、後段で説明するように、蓋体2の摺動面11aが摺動して蓋体2の回転を案内する。
凸部12は、案内部3cの近傍に位置している。凸部12の上側には、弾性部(付勢手段)12aを設ける。弾性部12aは、上側枠3に一体的に形成する。弾性部12aは、付勢手段として機能する。弾性部12aは、凸部12が左右方向外側に移動した場合、自身の弾性力により凸部12を初期位置に復帰する力を生じる。
上側枠3の下端面には、組立凹部7bを複数形成する。この組立凹部7bは、組立枠体4の上端面に複数形成する組立凸部7aと嵌合する。なお、組立凸部7aと組立凹部7bの形状は他でも良い。例えば、組立凸部7aを係止片として組立凹部7bを係合部として形成しても良い。
蓋体2は、左右方向に長手方向を有する矩形板状を有する。蓋体2の左右両側の端面の後部側には、この蓋体2を上側枠3に対して回動させるときの支軸となる凹部11を形成する。蓋体2の凹部11は、上側枠3に形成する凸部12と係脱可能に係合する。蓋体2の凹部11と上側枠3の凸部12との係合によって、蓋体2は、上側枠3の開口部6に対して開閉可能となる。
蓋体2は、凹部11の下側に摺動面11aを有する。摺動面11aは、下側に突出する略円弧状の湾曲面である。摺動面11aは、蓋体2の凹部11が上側枠3の凸部12を収容して、蓋体2が回動するときに、案内部3cを摺動して蓋体2の回動を案内する。
底部材5は組立枠体4を下側から支持する。底部材5は、矩形状の底板5aと、底板5aの周縁から上側に突出する下側側壁5bと、管用孔部16を有する側板19とを有する。下側側壁5bの上側には、組立枠体4を搭載する。下側側壁5bは、組立枠体4とともに側壁を構成する。
下側側壁5bには、上側に開口する切り欠き状の嵌合口14を設ける。嵌合口14には、側板19を係脱可能に嵌め込む。
組立枠体4は、底部材5と上側枠3との間に位置し、筐体1の側壁の一部を構成する。組立枠体4は、筐体1の側壁である縦壁21(第1の板体)および横壁41(第2の板体)とこれらを連結する接続部材10を有する。組立枠体4は、それぞれ縦壁21、横壁41および接続部材(接続部)10を有する一対の板連結体9から構成する。
また、縦壁21の寸法は、筐体1に収容する量水器の数に応じて横壁41よりも長い寸法でも良い。横壁41の寸法は、筐体1に収容する量水器の寸法に応じる寸法でも良い。筐体1の蓋体2と上側枠3と底部材5とは、組立枠体4に合わせる寸法のものを使用する。
一対の板連結体9は、長板状の縦壁21(第1の板体)および横壁41(第2の板体)と接続部材(接続部)10とをそれぞれ有する。接続部材10は、縦壁21および横壁41の端部同士を回転自在に連結して、関節部60を構成する。
図4(a)は、横壁41を示す斜視図であり、図4(b)は、横壁41を第1の面51から見た正面図であり、図3(c)は、横壁41を第2の面56から見た背面図である。
図5(a)は、板連結体9の分解図であり、図5(b)〜(e)は、関節部60を中心とした板連結体9の斜視図である。
図6(a)、(b)は、一対の板連結体9同士の連結構造を示す上面図および断面図である。
以下、板連結体9の各部構成について具体的に説明する。
図3(a)に示すように、縦壁(短側壁、第1の板体)21は、長板状の部材である。
縦壁21の長手方向の第1の端部22aには、突起部23と延出部25を形成し、第1の端部22aと反対側の第2の端部22bには、連結突起28を形成する。
突起部23は、図6(b)に示すように、先端側から板厚方向の幅が異なる先端部63と、首部62と、根元部61とを有する。先端部63は、突起部23の突出方向の末端に位置する。首部62は、先端部63より板厚方向に幅狭である。根元部61は、突起部23の最も根元側に位置し、首部62より板厚方向に幅広である。突起部23は、先端部63、首部62および根元部61の高さ方向の寸法(すなわち、縦壁21の上下方向の寸法)を一様とする。
図4(a)に示すように、横壁(長側壁、第2の板体)41は、長板状の部材である。
横壁41の長手方向の第1の端部42aには、一対の連結突起48を形成し、第1の端部42aと反対側の第2の端部42bには、板厚方向に貫通する孔部46を形成する。
図4(c)に示すように、横壁41を板面方向から見たとき、幅狭部67の左右両側には、膨出部68を設ける。膨出部68は、孔部46を構成する左右両側の内面から中央側に向かって突出して、孔部46を狭めて幅狭部67を形成する。つまり、幅狭部67は、互いに離間対向する両膨出部68の間に位置する。膨出部68は、横壁41の板厚より薄い寸法で形成する。したがって、膨出部68は、図6(b)に示すように横壁41の第1の面51および第2の面56に対して板厚方向に凹んだ凹部68aを形成する。膨出部68の板厚方向の寸法は、突起部23の首部62の突出方向の長さ寸法より小さいため、首部62を膨出部68同士の間の幅狭部67に収容できる。また、膨出部68の板厚方向両側に設ける凹部68aには、突起部23の先端部63と根元部61とを収容できる。
横壁41の第1の面51と第2の面56の適宜の位置には、後述する縦壁21と横壁41とを折り畳むときに縦壁21と横壁41が係合可能な凸部89を形成する。
図5(a)〜(c)に示すように、上述の縦壁21と横壁41とは、接続部材10を介して回動可能な板連結体9として使用する。接続部材10は、縦壁21の一対の連結突起28の対向する面同士、および横壁41の一対の連結突起48の対向する面同士の間に嵌る板形状を有する。図5(a)で示すように、接続部材10は、上面及び下面にそれぞれ一対の出没軸20を有する。上面の一対の出没軸20と下面の一対の出没軸20とは、互いに同軸上に配置されている。出没軸20は、縦壁21の連結突起28に設ける軸収容孔29と横壁41の連結突起48に設ける軸収容孔49とに入り込む。出没軸20は、例えば、接続部材10の内部に設けるばねなどの弾性部材により、常時外側に押圧される。接続部材10の出没軸20を縦壁21の連結突起28の軸収容孔29に押し当てると、出没軸20が押圧されて凹み、その後、軸収容孔29内にて突出する。これにより、縦壁21と接続部材10とを連結できる。同様に、横壁41と接続部材10とを連結することで、図5(b)のような板連結体9を構成する。連結突起28、48と接続する接続部材10は、板連結体9の関節部60として機能する。
次に、組立枠体4の係合部30の構造の詳細を説明する。
組立枠体4は、一対の板連結体9同士を組み合わせて構成する。組立枠体4は、一対の板連結体9のうち一方の板連結体9の突起部23を他方の板連結体9の孔部46に挿入し、他方の板連結体9の突起部23を一方の板連結体9の孔部46に挿入して平面視矩形状に構成する。
なお、図6においては、一対の板連結体9を縦壁21の第1の面31と横壁41の第1の面51とを外側に向けて組み立てる例について図示した。しかし、一対の板連結体9は、縦壁21の第2の面36と横壁41の第2の面56とを外側に向けても組み立てできる(図8(a)、(b)参照)。
つまり、組立枠体4は図5(c)及び図5(d)に示すように、板連結体9の関節部60を中心に約90度回転して縦壁21および横壁41のそれぞれの第1の面31、51か第2の面36、56同士かを外側に向ける状態にして、板連結体9同士の縦壁21の突起部23と横壁41の孔部46とを互いに係合して、組立枠体4を枠状に保持する。組立枠体4は、底部材5の組立凸部8aと係合して安定した枠体として機能する。また、板連結体9は、縦壁21の凸部39と横壁41の凹部88と凸部89とが係合して、板連結体9の折り畳み状態を保持できる。
次に筐体1の使用例について具体的に説明する。筐体1は、組立枠体4の組立構成を変えることで、沈下防止用または凍上防止用として使用できる。
沈下防止用に使用する筐体1の組立枠体4は、図1および図2に示すように、縦壁21の第1の面31と横壁41の第1の面51とを外側に向けて板連結体9を組み立てる。具体的には、まず、縦壁21の第1の面31と横壁41の第1の面51とを外側に向けるように、板連結体9の関節部60を回動する。つまり、板連結体9の接続部材10(関節部60)を支点として略直角に折り曲げる状態にする。さらに、一方の板連結体9の突起部23を他方の板連結体9の孔部46に挿入し係合する。これにより、一対の板連結体9の縦壁21と横壁41とが係合して組立枠体4を構成する。さらに、縦壁21の第1の面31と横壁41の第1の面51とを外側にする組立枠体4に、蓋体2と上側枠3と底部材5とを組み付けて、沈下防止用の筐体1を構成する。
図7(a)、(b)は、筐体1を寒冷地用として使用する場合の筐体1の全体斜視図および分解図を示す。寒冷地用とは、例えば冬季に水が氷る地域において筐体1内に収容する量水器の水の凍結を防止することである。また、寒冷地用とは、冬場の冷え込み等によって土中の水分が凍結する凍上が起こるときに、筐体1の浮き上がりを防止することである。
寒冷地用に使用する場合の組立枠体4は、図8(a)に示すように、リブ構造32、52を有する第1の面31、51が組立枠体4の内側を向き、組立枠体4の内面となる。そこで、リブ構造32、52の窪部34、54には、図8(b)に示すように、例えば発泡樹脂等の断熱材80を収容して断熱材80を保持する。リブ構造32、52が保持する断熱材80は、少なくとも組立枠体4の内面全体を覆い、断熱材80の断熱効果によって寒冷地用に用いる筐体1内の温度低下を防ぎ、筐体1内に収容する量水器内の水の凍結を防止する。また、断熱材80は、一体構造として複数のリブ構造32、52を覆う。断熱材80は、それぞれのリブ構造32、52毎に別体で収容しても良いが、一体構造の断熱材80とすれば、薄壁33を超えて複数のリブ構造32、52を一体的に閉塞するので更に断熱効果が高い。
図9は、組立枠体4を2段に積層して筐体1を構成する例を示す筐体1の分解図である。図9に示すように、筐体1は、複数の組立枠体4を積層して高さ寸法を調整できる。これにより、筐体1に収容する地下構造物の高さ寸法や設置場所に合わせて、筐体1の高さを調節できる。また特に、筐体1を寒冷地用に用いる場合は、温度変化が少ない地域に筐体1を埋設する深さよりも深い位置に筐体1を埋設することが好ましい。これは、地表から深い位置の温度変化が地表よりも少ないためである。筐体1は、組立枠体4を上下方向に複数段(例えば2段)積み重ねて埋設して深く埋設できる。なお、組立枠体4を凍上防止用とする場合には、複数段の組立枠体4を一体に断熱できる一体構造の断熱材80を採用すると複数段の組立枠体4を一体的に閉塞できて更に断熱効果が高い。
なお、組違い防止突起13aを組立枠体4の上端面に設け、組違い防止孔部13bを組立枠体4の下端面に設けてもよい。その場合は、上側枠3の下面に組立凹部13dを形成する。
本実施形態の筐体1は、縦壁21は第1の端部22aに突起部23を有し、横壁41は第2の端部42bに孔部46を有して形成する。また、突起部23は根元部61と首部62と先端部63とを有し、孔部46は幅広部66と幅狭部67と膨出部68とを有する。また、縦壁21は第2の端部22bに連結突起28を有し、横壁41は第1の端部42aに連結突起48を有する。板連結体9は、縦壁21の連結突起28と横壁41の連結突起48とを接続部材10によって連結して構成する。組立枠体4は、板連結体9同士を組み立てて構成する。このため、本実施形態の筐体1は、縦壁21や横壁41の方向を揃えて所望の性能を発揮できる。
また、本実施形態の組立枠体4は、縦壁21と横壁41とを組み合わせる板連結体9で構成しているため、組立枠体4の組み立てに必要な係合部30が2か所なので組立作業が容易である。
次に、係合部30に押圧部である案内リブ169を形成する変形例1の横壁141について図10を基に説明する。
図10(a)は、変形例1の横壁141の正面図であり、図10(b)は、断面図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
次に、案内リブ169を形成する係合部30に、更に外れ防止部(ズレ防止部)としての外れ防止部271、276を形成する変形例2の縦壁221および横壁241について図11および図12を基に説明する。
図11(a)は、横壁241の第2の端部42bの斜視図であり、図11(b)は、断面図である。図11(c)は、縦壁221の第1の端部22aの斜視図であり、図11(d)は、正面図である。また、図12(a)、(b)は、横壁241と縦壁221の係合部30の断面図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
また、縦壁221には、突起部223の基端側の端面に位置する根元部261の一部を切り欠いて形成する切り欠き凹部272を形成する。
そして、図12(b)に示すように、突起部223の第1の外れ防止部271は、孔部246の第2の外れ防止部276を乗り越える。第1の外れ防止部271と第2の外れ防止部276とは、突起部223を孔部246に挿入した状態で第1の対向面271aと第2の対向面276aとが上下方向に向かい合い係合する。これにより、第1の外れ防止部271と第2の外れ防止部276とは、係合部30の係合を強化する。
また、組立枠体4の内側に位置する第2の外れ防止部276は、縦壁221の第1の面31と第2の面36とに形成する切り欠き凹部272の内部に収まる。つまり、切り欠き凹部272は、組立枠体4を組み立てるときに、第1の外れ防止部271と係合しない第2の外れ防止部276を収容する。また、切り欠き凹部272は、突起部223と孔部246との係合のときに突起部223を孔部246に円滑に案内する機能を果たす。
次に、外れ防止部271、276を形成する係合部30に更に切欠溝373を形成する変形例3の縦壁321について図13、図14を基に説明する。
図13は、縦壁321の第1の端部22aの正面図である。また、図14(a)、(b)は、横壁241と縦壁321の係合部30の断面図であり、図14(c)は、図14(b)の領域Cの拡大図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。また、本変形例において、縦壁321と係合する横壁241は、上述の変形例2の横壁241と同等の構成を有する。
下側傾斜面271bは、突起部323の首部362を孔部246の幅狭部67に挿入する際に第2の外れ防止部276と当接する。下側傾斜面271bを形成することで、第1の外れ防止部271が第2の外れ防止部276にスムーズに乗り上げて突起部323の幅狭部67への挿入が容易となる。
一方で、上側傾斜面271aは、突起部323の首部362を孔部246の幅狭部67から抜去する際に第2の外れ防止部276と当接する。上側傾斜面271aを形成することで、第1の外れ防止部271が第2の外れ防止部276にスムーズに乗り上げて突起部323の幅狭部67からの抜去が容易となる。
第2の外れ防止部276の下側傾斜面276aは、第1の外れ防止部271の上側傾斜面271aと同じ傾斜角度αで傾斜することが好ましい。これにより、突起部323の抜去時に下側傾斜面276aと上側傾斜面271aとが滑り合って円滑に係合解除できる。
以下に実施形態が含む発明について述べる。
本実施形態の筐体は、表裏に第1の面と第2の面とをそれぞれ有する矩形状の第1の板体および第2の板体で筐体の側壁を構成する筐体であって、第1の板体および第2の板体の端部同士を接続部により回転自在に連結する板連結体を一対備え、第1の板体は、接続部と反対側の端面から第1の板体の延在方向に突出する突起部を有し、第2の板体は、接続部と反対側の端部に第2の板体の板厚方向に貫通する孔部を有し、連結板体は、一対の板連結体のうち一方の突起部を他方の孔部に挿入し、他方の突起部を一方の孔部に挿入して第1の面および第2の面のうち、何れか一方を選択的に内面側又は外面側として平面視矩形状の側壁を形成する。
この構成によれば、筐体は、側壁を組み立てるときに裏側か表側かを選択して板連結体を回動して板連結体を組み立てて側壁を構成する。このため、第1の板体および第2の板体の表裏を反転させて側壁を構成でき、側壁の外面および内面の表面形状を変更できる。また、一対の板連結体の突起部を孔部に挿入することで、側壁を容易に組み立てることができる。
この構成によれば、板連結体は、第1の面同士か第2の面同士かを対面可能に折り畳みでき、筐体を構成する部品の運搬や保管する場所を最少にできて運搬や保管時にスペースを取らない。
この構成によれば、突起部と先端部とを係合して、強固に固定された側壁を構成できる。
この構成によれば、第1の外れ防止部と第2の外れ防止部とが係合して、強固に固定された側壁を構成できる。また、第1の外れ防止部と第2の外れ防止部とが係合して、組立枠体の不用意な係合解除を防止できる。
この構成によれば、第2の外れ防止部を第2の板体の板厚方向両側に形成することで、突起部を孔部に対し第2の板体の何れの面から挿入しても、第1の外れ防止部と第2の外れ防止部とを係合できる。また、切り欠き凹部が第1の外れ防止部と係合しない第2の外れ防止部を収容して、第1の外れ防止部と係合しない第2の外れ防止部が係合を阻害することがない。
この構成によれば、突起部が容易に変形する為に、組立枠体の組立が容易となる。
この構成によれば、組立枠体の内側と外側とのいずれかを揃えて組み立てても、組み立てし易く、また、不用意な係合解除を防止できる筐体を供給できる。
この構成によれば、押圧部によって連結部の連結を強固にして、密閉性を向上した筐体を供給できる。
また、上記の筐体において、第1の板体および第2の板体の第1の面には、断熱材を保持可能なリブ構造を形成する。
これらの構成によれば、側壁の外面および内面の表面形状を変更できる。また、沈下防止、寒冷地用や保冷用等の目的に応じて、組立枠体の表裏を間違えずに組立できて、筐体の沈下防止、凍上時の浮上防止や筐体内の保温、寒冷地用や保冷用の熱遮断性等の所望性能を発揮できる。
この構成によれば、筐体を寒冷地用に用いる場合に、温度変化が少ない深い位置に筐体を埋設できる。そして、この場合、積み重ねて組み立てる組立枠体に用いる断熱材は、複数段の組立枠体を一体に断熱できる一体構造とすれば、複数段の組立枠体を一体的に閉塞できて断熱効果が高い。また、筐体を運搬用に用いる場合は、収容する物に合わせて組立枠体を積み重ねるだけで筐体の大きさを変更できる。
この構成によれば、上下方向に積層する第1の板体または第2の板体同士の表裏の面を組み違えることがない。
この構成によれば、筐体は、筐体中に設置する上下水道や電力や電気通信用の計測器や弁体等の数に応じて組立枠体や底部材、蓋体を変更できる。このため、筐体は、部品を共通化できると共に、保管や運搬時に場所を取らずに空間を有効利用できる。
この構成によれば、筐体は側板を交換するのみで挿通部の数を変更でき、筐体内に収容する量水器などの地下構造物の数の変更に容易に対応できる。
Claims (14)
- 表裏に第1の面と第2の面とをそれぞれ有する矩形状の第1の板体および第2の板体で筐体の側壁を構成する筐体であって、
前記第1の板体および前記第2の板体の端部同士を接続部により回転自在に連結する板連結体を一対備え、
前記第1の板体は、前記接続部と反対側の端面から前記第1の板体の延在方向に突出する突起部を有し、
前記第2の板体は、前記接続部と反対側の端部に前記第2の板体の板厚方向に貫通する孔部を有し、
連結板体は、一対の前記板連結体のうち一方の突起部を他方の孔部に挿入し、他方の突起部を一方の孔部に挿入して前記第1の面および前記第2の面のうち、何れか一方を選択的に内面側又は外面側として平面視矩形状の側壁を形成する筐体。 - 前記板連結体は、前記接続部を支点として、前記第1の板体および第2の板体の前記第1の面同士又は前記第2の面同士を対向して折り畳み可能である請求項1に記載の筐体。
- 前記突起部は、先端部と前記先端部より根元側に位置し前記先端部より板厚方向に幅狭の首部とを備え、
前記孔部は、前記先端部より水平方向に幅広の幅広部と前記幅広部より下側で前記幅広部と繋がり前記突起部の前記首部より水平方向に幅広かつ前記先端部より水平方向に幅狭な幅狭部とを有し、
前記首部は、前記幅狭部に嵌る請求項1又は2に記載の筐体。 - 前記第1の板体は、前記突起部に上側を向く第1の対向面を形成する第1の外れ防止部を有し、
前記第2の板体は、前記孔部の周囲に下側を向く第2の対向面を形成する第2の外れ防止部を有し、
前記第1の外れ防止部と前記第2の外れ防止部とは、前記突起部を前記孔部に挿入した状態で前記第1の対向面と前記第2の対向面とが上下方向に向かい合って係合する請求項3に記載の筐体。 - 前記第1の外れ防止部は、前記突起部の前記先端部から根元側に向かって延びる凸部であり、
前記第2の外れ防止部は、前記第2の板体の板厚方向両側に突出する一対の凸部であり、
前記第1の外れ防止部は、前記第2の外れ防止部の一対の凸部のうち一方と係合し、
前記第1の板体には、前記突起部の根元側の端面に前記第2の外れ防止部の一対の凸部のうち他方を収容する切り欠き凹部を形成する請求項4に記載の筐体。 - 前記突起部の外周面には、前記第1の外れ防止部と前記第2の外れ防止部とを係合する際に前記突起部の弾性変形を容易とする切欠溝を設ける請求項4又は5に記載の筐体。
- 前記第1の外れ防止部は、下側を向く下側傾斜面と第1の対向面して上側を向く上側傾斜面とを有する凸部であり、
前記下側傾斜面が前記突起部の前記首部を前記孔部の前記幅狭部に挿入する際に前記第2の外れ防止部と当接し、
前記上側傾斜面が前記突起部の前記首部を前記孔部の前記幅狭部から抜去する際に前記第2の外れ防止部と当接する請求項4〜6の何れか一項に記載の筐体。 - 前記孔部の内面には、前記孔部の水平方向中心側に突出して前記突起部を押圧する押圧部を形成する請求項1〜7の何れか一項に記載の筐体。
- 前記第1の板体および前記第2の板体の前記第1の面と前記第2の面とは、互いに異なる表面形状を有する請求項1〜8の何れか一項に記載の筐体。
- 前記第1の板体および前記第2の板体の前記第1の面には、断熱材を保持可能なリブ構造を形成する請求項9に記載の筐体。
- 前記板連結体の上端面および下端面のうち何れか一方には、上下方向に沿って突出する組立凸部を設け、他方には平面視で前記組立凸部と重なる位置に組立凹部を設け、
前記板連結体を上下方向に積層と前記組立凸部が前記組立凹部に嵌合する請求項1〜10の何れか一項に記載の筐体。 - 前記組立凸部および前記組立凹部は、前記第1の板体および第2の板体のうち何れか一方又は両方の板体に設け、板体の延在方向中央に対して非対称に配置する請求項11に記載の筐体。
- 一対の前記板連結体を組み合わせて形成する平面視矩形状の前記側壁に対して、下側に位置する底部材と、上側に位置する開閉可能な蓋体とをさらに備える請求項1〜12の何れか一項に記載の筐体。
- 前記筐体の内外を貫通する管材が挿通する管用孔部を有する側板を備え、前記側板は、前記管用孔部の大きさ又は数が異なる複数種類を用意し、
側壁の一部には、上側又は下側に開口する切り欠き状の嵌合口を設け、前記嵌合口には、複数種類の前記側板から何れか1つを選択して嵌め込む請求項1〜13の何れか一項に記載の筐体。
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