JP2017029414A - 浴室 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホースが天板の後端に引っ掛かることを抑制することができる浴室を提供することを目的とする。
【解決手段】支持材と、後端よりも後方の支持材の横方向の幅よりも広い横方向の幅を有する天板と、天板の上方、かつ、天板の前端よりも後方に設けられた被ホース接続部と、ホースと、シャワーヘッドと、シャワーヘッドを異なる高さで着脱自在に保持可能なシャワーヘッド保持手段と、シャワーヘッドを天板よりも前方で使用者が操作しているときに、ホースが天板を下回って天板の後端に引っ掛かることを抑制するホース引っ掛かり抑制手段と、を備え、ホース引っ掛かり抑制手段は、被ホース接続部を、シャワーヘッド保持手段によってシャワーヘッドが最低位置で保持された状態において、U字状に垂れるホースの下端が天板の下面よりも上方に位置する高さに配置することで構成されたことを特徴とする浴室が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、カウンタが取り付けられた浴室に関する。
家庭の浴室において身体を洗う作業を楽にするために、浴室用カウンタが浴室の壁に取り付けられている。使用者は、浴室用カウンタを利用することにより洗面器を洗い場よりも上方に置くことができる。
ここで、トップ部材、ボディ部材、及びブラケットの3つの部材で構成されたカウンターがある(特許文献1)。特許文献1に記載されたカウンターでは、ブラケットは、壁面へ固定され、トップ部材を支持している。トップ部材は、トップ面よりも一段低く形成された溝形成部を後方側に有しており、溝形成部の上面が排水溝の底面となる(特許文献1、図5参照)。
しかし、特許文献1に記載されたカウンターでは、トップ部材と壁面とが成す角部において入隅が形成されてしまう。特許文献1のカウンターでは、排水溝の前後方向の幅が比較的狭いため、入隅を掃除することは困難であり、入隅にこびりついた水垢や石鹸カスを落とすことは容易ではない。したがって、入隅の掃除には手間がかかる。
これに対して、カウンタが浴槽および壁面から離れて設けられたカウンタ付き浴室がある(特許文献2)。特許文献2に記載されたカウンタ付き浴室では、支柱がカウンタを長手方向に貫通しカウンタを支持している。しかし、特許文献2に記載されたカウンタ付き浴室であっても、支柱がカウンタを貫通しているため、カウンタの側端面と支柱とが成す角部において入隅が形成される。そのため、入隅にこびりついた水垢や石鹸カスを落とすことは容易ではなく、入隅の掃除には手間がかかるという点においては、改善の余地がある。
これに対して、本発明者は、浴室の壁面および浴槽から離間して設けられた天板を有する浴室用カウンタを検討中である。検討中の天板は、浴室の壁面(天板後方の壁面)に取り付けられた支持材により支持されている。また、検討中の支持材は、上面視において天板後端よりも後方に存在する支持材の横方向の幅(左端から右端までの長さ)が天板の横方向の幅よりも狭い。上面視において天板後端よりも後方に存在する支持材の上面には天板から流れてくる排水がかかりやすいため、このように支持材の横方向の幅を狭くすることによって、支持材上面の横方向における清掃範囲を抑えることができ、支持材上面の掃除の手間を抑えることができる。
しかし、本発明者の得た知見によれば、検討中の浴室用カウンタを備えた浴室では、使用者が手に持ったシャワーヘッドを天板よりも前方で操作しているときに、シャワーヘッドに接続されたホースがシャワーヘッドの動きに応じて振り回され、天板よりも上方から下降するホースが天板と浴室の壁面との間の隙間に入り、ホースが天板を下回ることがある。すると、シャワーヘッドに接続されたホースが天板の後端に引っ掛かり、シャワーヘッドを所望の位置まで移動させられないなど、シャワーヘッドの使い勝手が非常に悪くなることがあるという新たな課題が生ずる。
特開2011−67340号公報 特開2013−179987号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、ホースが天板の後端に引っ掛かることを抑制することができる浴室を提供することを目的とする。
第1の発明は、壁に固定された支持材と、浴槽および前記壁から離間した状態で前記支持材により下面を支持され上面視において後端よりも後方の前記支持材の横方向の幅よりも広い横方向の幅を有する天板と、正面視で前記天板の上方、かつ、側面視で前記天板の前端よりも後方に設けられた被ホース接続部と、一端が前記被ホース接続部に接続されたホースと、前記ホースの他端に接続されたシャワーヘッドと、前記天板よりも上方かつ前記壁に設けられ、前記シャワーヘッドを異なる高さで着脱自在に保持可能なシャワーヘッド保持手段と、前記シャワーヘッド保持手段から取り外された状態の前記シャワーヘッドを前記天板よりも前方で使用者が操作しているときに、前記被ホース接続部と前記シャワーヘッドとを繋ぐ前記ホースが前記天板を下回って前記天板の後端に引っ掛かることを抑制するホース引っ掛かり抑制手段と、を備え、前記ホース引っ掛かり抑制手段は、被ホース接続部を、前記シャワーヘッド保持手段によって前記シャワーヘッドが最低位置で保持された状態において、U字状に垂れる前記ホースの下端が前記天板の下面よりも上方に位置する高さに配置することで構成されたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、天板の全ての側端面が浴槽および壁面から水平方向に離間しているため、天板と浴槽との間および天板と壁面との間において入隅が形成されることを抑えることができる。
これにより、水が入隅に溜まることを抑え、水垢や石鹸カスなどによる汚れが入隅に発生することを抑えることができる。また、入隅が形成されることを抑えることができるため、例えばシリコーンなどのシール材を入隅に塗布する必要がなく、浴室の見栄えをより向上させることができる。
また、天板の全ての側端面が浴槽および壁面から水平方向に離間しているため、例えば清掃者は、汚れが付着した天板の側端面を端から端まで洗剤およびスポンジなどの清掃用具で簡単に擦り洗いすることができる。
また、天板後端よりも後方の支持材の幅が天板の幅よりも狭いため、天板よりも後方側における支持材の上面の横方向の清掃範囲を小さく抑えることができる。これにより、水が比較的かかりやすい支持材の上面の清掃の手間を軽減することができる。
さらに、この浴室では、被ホース接続部は、シャワーヘッド保持手段によってシャワーヘッドが最低位置(通常、風呂いすに座っている使用者でも座った状態からシャワーヘッド430を着脱しやすい低い位置)で保持された状態において、U字状に垂れるホースの下端が天板の下面よりも上方に位置する高さに配置されている。
これによれば、ホースの下端が天板の下面よりも下方に位置する場合に比べ、シャワーヘッド保持手段から取り外された状態のシャワーヘッドを天板よりも前方の比較的低い位置で使用者が操作したとしても、U字状に垂れるホースの下端が天板の下面を下回ることを抑制できるため、別途専用の部材を設けることなく、天板の後端にホースが引っかかることを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ホース引っ掛かり抑制手段は、被ホース接続部を、前記シャワーヘッド保持手段によって前記シャワーヘッドが最低位置で保持された状態において、U字状に垂れる前記ホースの下端が前記天板の上面よりも上方に位置する高さに被ホース接続部を配置することで構成されたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、被ホース接続部は、シャワーヘッド保持手段によってシャワーヘッドが最低位置で保持された状態において、U字状に垂れるホースの下端が天板の上面よりも上方に位置する高さに配置されている。これにより、より確実にホースの引っ掛かりを防止できる。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記シャワーヘッド保持手段は、前記壁に固定され上下方向の成分を有する第1の方向へ延びるバーと、前記第1の方向へ移動可能に前記バーに取り付けられ、前記シャワーヘッドを係止可能な係止部と、を有し、前記被ホース接続部は、前記係止部が最低位置に取り付けられている状態において、前記係止部よりも高い位置に配置されたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、被ホース接続部は、シャワーヘッドを最低位置で保持可能な高さにある係止部よりも高い位置に配置されているため、より確実に、ホースが所望の位置まで届くようホースの長さを確保することができる。
第4の発明は、第1または2の発明において、前記シャワーヘッド保持手段は、前記壁に前記シャワーヘッドを最低位置で保持可能な高さに固定され、前記シャワーヘッドを係止可能な第1の係止部と、前記第1の係止部よりも上方において前記壁に固定され前記シャワーヘッドを係止可能な第2の係止部と、を有し、前記被ホース接続部は、前記第1の係止部よりも高い位置に配置されたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、被ホース接続部は、壁にシャワーヘッドを最低位置で保持可能な高さに固定された第1の係止部であってシャワーヘッドを係止可能な第1の係止部よりも高い位置に配置されているため、より確実に、ホースが所望の位置まで届くようホースの長さを確保することができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記被ホース接続部および前記シャワーヘッド保持手段は、正面視において、前記天板の左右端部のいずれか一方の端部の側に配置されたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、被ホース接続部およびシャワーハンガの両者が天板の左右端部のいずれか一方の端部の側に配置されているため、ホースの下端が天板の上面よりも上方に位置しても、使用者がシャワーヘッドをシャワーハンガに対して着脱させるときや、洗い場の側でシャワーヘッドを操作するときなどの一連の動作中において、天板の上面に載置された物(例えばシャンプーボトルや洗面器など)にホースが干渉することを抑えることができる。これにより、使い勝手の良さを確保することができる。
本発明の態様によれば、ホースが天板の後端に引っ掛かることを抑制することができる浴室が提供される。
本発明の実施の形態にかかる浴室を表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかる浴室を表す模式的平面図である。 本実施形態の被ホース接続部およびホースを表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかる浴室を表す模式的平面図である。 本実施形態にかかる浴室を表す模式的平面図である。 本実施形態の変形例にかかる浴室を表す模式的斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる浴室を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる浴室を表す模式的平面図である。
図3は、本実施形態の被ホース接続部およびホースを表す模式的斜視図である。
図4および図5は、本実施形態にかかる浴室を表す模式的平面図である。
図6は、本実施形態の変形例にかかる浴室を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる浴室を上方から眺めた(上面視)ときの模式的平面図である。図2では、説明の便宜上、水栓を省略している。図3(a)は、ホースが被ホース接続部に接続された状態を表す模式的斜視図である。図3(b)は、ホースが被ホース接続部から外れた状態を表す模式的斜視図である。図4は、本実施形態にかかる浴室を前方から眺めたときの模式的平面図である。図5は、本実施形態にかかる浴室を側方から眺めたときの模式的平面図である。
本実施形態にかかる浴室10は、浴槽200と、カウンタ300と、水栓400と、被ホース接続部411と、シャワーヘッド保持手段460と、ホース引っ掛かり抑制手段と、を備える。浴室10は、鏡801を備えていてもよい。
カウンタ300および水栓400は、浴室10の洗い場100の第1の壁面110に取り付けられている。第1の壁面110は、浴槽200と、浴槽200と対向する第2の壁面120と、の間に設けられ、浴槽200および第2の壁面120と接続されている。
カウンタ300は、天板310と、支持材320と、を有する。
図2に表したように、天板310は、第1の側端面311と、第2の側端面312と、第3の側端面313と、第4の側端面314と、上面316と、下面317(図4参照)と、を有し、支持材320により支持されている。図1および図2に表したように、天板310は、浴槽200、第1の壁面110および第2の壁面120から離間している。
より具体的に説明すると、第1の側端面311は、第1の壁面110と対向し、第1の壁面110から水平方向に離間している。第2の側端面312は、浴槽200の側面210と対向し、浴槽200から水平方向に離間している。第3の側端面313は、第2の壁面120と対向し、第2の壁面120から水平方向に離間している。第4の側端面314は、洗い場100と面し、浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している。つまり、天板310の全ての側端面(第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314)は、浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している。
第1の側端面311と第1の壁面110との間には、隙間S1が存在する。第1の側端面311と、第1の壁面110と、の間の距離D1は、例えば約50ミリメートル(mm)程度である。第2の側端面312と浴槽200の側面210との間には、隙間S2が存在する。第2の側端面312と、浴槽200の側面210と、の間の距離D2は、例えば約70mm程度である。第3の側端面313と第2の壁面120との間には、隙間S3が存在する。第3の側端面313と、第2の壁面120と、の間の距離D3は、例えば約70mm程度である。
第1の側端面311、第2の側端面312、および第3の側端面313の拭き掃除をするために、距離D1、距離D2、および距離D3は、より適切な距離に適宜設定されている。具体的には、距離D1、距離D2、および距離D3のそれぞれは、スポンジ等の清掃用具を挿入しやすくするため、例えば約30mm以上であることがより好ましい。また、手の甲が拭き掃除の際に第1の壁面110、第2の壁面120、および浴槽200に当たらないようにするためには、距離D1、距離D2、および距離D3のそれぞれは、例えば約50mm以上であることがより好ましい。天板310が洗い場100に比較的大きく張り出すことを抑えるため、距離D1は、30mm以上、50mm以下であることがより好ましい。なお、第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314は、平面ではなく曲面を有していてもよい。例えば、側端面311〜314は、外方に向かって凸状に湾曲した形状でも良い。これによれば、例えば清掃者は、拭き掃除をより一層手軽に行うことができる。
支持材320は、第1の壁面110に取り付けられている。より具体的には、支持材320の一端は、例えばボルトなどの締結具により第1の壁面110に固定されている。支持材320の他端は、例えばネジなどの締結具により天板310の下面317に固定され、天板310の下面317を支持している。なお、支持材320は、天板310の下面317を直接的に支持しているのではなく、天板310の撓みを抑える補強材(図示せず)を介して天板310の下面317を支持していてもよい。また、支持材320は、天板310を支持する支持材本体と、支持材本体を覆うカバーから構成されていても良い。
天板310よりも後方側において、支持材320の幅は、天板310の幅よりも狭い。つまり、図2に表したように、支持材320の横方向の長さ(横方向の幅)D5は、天板310の横方向の長さ(横方向の幅)D4よりも短い。言い換えれば、天板310の幅は、天板310の後端よりも後方の支持材320の幅よりも広い。なお、天板310の後端よりも前方側において、支持材320の横方向の長さは、天板310の横方向の長さより短くても良いし、天板310の横方向の長さより長くても構わない。また、天板310の横方向の長さと同一でも構わない。
本願明細書において「横方向」とは、水平方向であって第1の壁面110に平行な方向をいう。
天板310の第2の側端面312と、支持材320の左端と、の間の横方向の距離D9は、例えば約195mm以上、450mm以下程度である。天板310の第3の側端面313と、支持材320の右端と、の間の距離D10は、例えば約195mm以上、450mm以下程度である。これによれば、天板310の上面316に複数の物を置くことができるようにしつつも、天板310も安定して支持することができる。
天板310の上面316は、略平坦である。例えば、使用者は、洗面器やシャンプーのボトル等を天板310の上面316に載せることができる。天板310の上面316には、排水のための傾斜が設けられていてもよい。この場合、経年によって傾斜方向が変わらないよう、天板310の上面316を前方側に下降傾斜させておくことが好ましい。天板310の上面316の傾斜角度は、水が天板310の上面316に著しく残らない程度の排水勾配の角度、かつ、天板310の上面316に置かれた物が滑り落ちない程度の傾斜角度であることがより好ましい。天板310の上面316の傾斜角度は、例えば約1.15度以上、1.91度以下程度である。
本願明細書において、「前方」とは、カウンタ300および水栓400が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の壁面110に垂直な方向であって第1の壁面110からみてカウンタ300および水栓400の側の方向をいう。本願明細書において、「後方」とは、「前方」とは反対の方向をいう。本願明細書において、「下方」とは、カウンタ300および水栓400が第1の壁面110に取り付けられた状態において、鉛直方向であって水栓400からみてカウンタ300の側の方向をいう。本願明細書において、「上方」とは、「下方」とは反対の方向をいう。
水栓400は、カウンタ300よりも上方に設けられ、第1の壁面110に取り付けられている。水栓400は、吐水部413と、を有する。
第1の壁面110には、被ホース接続部411が取り付けられている。被ホース接続部411は、浴室10を前方から眺めた(正面視)ときに天板310の上方、かつ、浴室10を側方から眺めた(側面視)ときに天板310の前端よりも後方に設けられている。
また、水栓400には、シャワーヘッド430と、ホース440と、が設けられている。水栓400からは、図示しない配管が延びており、この配管は、第1の壁面110の裏を通って被ホース接続部411に接続されている。ホース440の一端は、被ホース接続部411に接続され、ホース440の他端は、シャワーヘッド430に接続されている。
より具体的に説明すると、図3(a)および図3(b)に表したように、被ホース接続部411の先端部には、雄ねじ411aが形成されている。一方で、ホース440の先端部には、接続金具448が設けられている。接続金具448の内側には、雌ねじ448aが形成されている。接続金具448の雌ねじ448aを被ホース接続部411の雄ねじ411aに締め付けることにより、ホース440の一端は、被ホース接続部411に接続される。接続金具448の軸方向は、接続金具448から延びるホース440の軸方向と同一である。また、被ホース接続部411に接続されたホース440は、被ホース接続部411の軸方向に延びている。被ホース接続部411は可動式(被ホース接続部411の軸方向がホース440の動きに応じて変化する)でも固定式(被ホース接続部411の軸方向がホース440の動きに応じて変化しない)でも構わない。
ホース440は、可撓性および弾性を有する。また、ホース440の径は、例えば12ミリメートル(mm)以上、20mm以下程度である。但し、ホース440の径は、一例であり、これだけには限定されない。ホース440の材料としては、例えばゴムや金属などが挙げられる。
水栓400は、供給された水を吐水部413から天板310へ向かって吐出する。例えば、水栓400は、天板310の上に載置された洗面器に吐水部413から水を供給する。あるいは、水栓400は、供給された水を被ホース接続部411からホース440へ導く。ホース440へ導かれた水は、シャワーヘッド430から吐出される。水栓400は、温度調整ユニット(図示せず)と、流量調整ユニット(図示せず)と、を有する。本願明細書において、「水」には、冷水のみならず、加温されたお湯が含まれる。
シャワーヘッド保持手段460は、天板310よりも上方において第1の壁面110に設けられ、シャワーヘッド430を異なる高さの位置において着脱自在に保持することができる。図1に表した浴室10では、シャワーヘッド保持手段460は、バー461と、係止部463と、を有する。バー461は、第1の脚部461aと、第1の脚部461aよりも上方に位置する第2の脚部461bと、において第1の壁面110に固定され、上下方向の成分を有する第1の方向へ延びている。図1に表したバー461においては、第1の方向は、上下方向と略同じである。なお、第1の方向は、上下方向の成分を有していればよく、上下方向に対して斜め方向に延びていてもよい。係止部463は、バー461に取り付けられ、第1の方向へ移動可能とされている。例えば使用者は、係止部463に設けられた操作ボタン465を押すと、係止部463がばね(図示せず)によってバー461を締め付ける力(締付力)を緩め、係止部463を任意の高さに調整することができる。使用者は、操作ボタン465から手を離すと、係止部463がばね(図示せず)によってバー461を締め付け、係止部463を任意の高さに固定させることができる。また、係止部463は、シャワーヘッド430を係止することができる。これにより、シャワーヘッド430は、シャワーヘッド保持手段460に対して着脱自在に設けられ、上下方向の位置を調整可能とされている。図5に表したように、被ホース接続部411は、シャワーヘッド保持手段460によってシャワーヘッド430が最低位置(係止部463がバー461の第1の脚部461aと当たる位置)で保持された状態において、係止部463よりも高い位置に配置されている。
あるいは、図6に表した変形例にかかる浴室10のように、シャワーヘッド保持手段460は、複数の係止部を有していてもよい。図6に表した浴室10では、シャワーヘッド保持手段460は、第1の係止部467と、第2の係止部468と、を有する。第1の係止部467は、第1の壁面110に固定され、シャワーヘッド430を係止することができる。第2の係止部468は、第1の係止部467よりも上方において第1の壁面110に固定され、シャワーヘッド430を係止することができる。これにより、シャワーヘッド430は、シャワーヘッド保持手段460に対して着脱自在に設けられ、上下方向の位置を調整可能とされている。図6に表したように、被ホース接続部411は、シャワーヘッド保持手段460によってシャワーヘッド430が最低位置(図6参照)で保持された状態において、第1の係止部467よりも高い位置に配置されている。
このように、シャワーヘッド保持手段460は、シャワーヘッド430を複数の位置に固定するタイプ(図6に表した浴室10の例)のものでもよいし、シャワーヘッド430を支持する部分を昇降させるタイプ(図1に表した浴室10の例)のものでもよい。
ホース引っ掛かり抑制手段は、シャワーヘッド保持手段460から取り外された状態のシャワーヘッド430を天板310よりも前方で使用者が操作しているときに、被ホース接続部411とシャワーヘッド430とを繋ぐホース440が天板310を下回って天板310の後端に引っ掛かることを抑制する。
ホース引っ掛かり抑制手段は、被ホース接続部411を、シャワーヘッド保持手段460によってシャワーヘッド430が最も低い位置(最低位置:係止部463がバー461の第1の脚部461aと当たる位置)で保持された状態において、U字状に垂れるホース440の下端440bが天板310の下面317よりも上方に位置する高さに配置することで構成されている。
また、ホース引っ掛かり抑制手段は、被ホース接続部411を、シャワーヘッド保持手段460によってシャワーヘッド430が最も低い位置で保持された状態において、U字状に垂れるホース440の下端440bが天板310の上面316よりも上方に位置する高さに配置することで構成されるとより好ましい。
また、被ホース接続部411およびシャワーヘッド保持手段460は、正面視において、天板310の左右端部のいずれか一方の端部の側に配置されている。つまり、被ホース接続部411およびシャワーヘッド保持手段460の両者は、正面視において、天板310の左右端部のいずれか一方の端部の同じ側に配置されている。
本実施形態によれば、天板310の全ての側端面が浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間しているため、天板310と浴槽200との間、天板310と第1の壁面110との間、および天板310と第2の壁面120との間において入隅が形成されることを抑えることができる。
本願明細書において「入隅」とは、複数の面が互いに接続された箇所の内側の部分をいうものとする。あるいは、本願明細書において「入隅」とは、複数の面が互いに接続された箇所の凹んだ部分をいうものとする。
これにより、水が入隅に溜まることを抑え、水垢や石鹸カスなどによる汚れが入隅に発生することを抑えることができる。また、入隅が形成されることを抑えることができるため、例えばシリコーンなどのシール材を入隅に塗布する必要がなく、浴室10の見栄えをより向上させることができる。
また、天板310の全ての側端面が浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間しているため、例えば清掃者は、汚れが付着した天板310の側端面を端から端まで洗剤およびスポンジなどの清掃用具で簡単に擦り洗いすることができる。
また、支持材320の幅が天板310の幅よりも狭いため、天板310よりも後方側における支持材320の上面の横方向の清掃範囲をより小さく抑えることができる。さらに、天板310よりも後方側における支持材320の上面の面積をより狭い面積に抑えることができる。これにより、水が比較的かかりやすい、天板310よりも後方側の支持材320の上面の清掃の手間を軽減することができる。
ここで、図2に表したように、天板310よりも後方側において、支持材320の幅が天板310の幅よりも狭く、天板310の全ての側端面が浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している場合、使用者が手に持ったシャワーヘッドを天板よりも前方で操作しているときに、シャワーヘッドに接続されたU字状に垂れるホースがシャワーヘッドの動きに応じて振り回され、天板よりも上方から下降するホースが天板と第1の壁面との間の隙間(図2の例では、隙間S1)に側方から入ってしまい、天板よりも上方から下降するホースが天板後方の隙間を通り、かつ、シャワーヘッドに向かって上昇するホースが天板前方の空間を通る形態で、U字状に垂れるホースの下部が天板を下回ることがある。すると、天板よりも上方から下降するホースが天板の後端に引っ掛かり、シャワーヘッドを所望の位置まで移動させられないなど、シャワーヘッドの使い勝手が非常に悪くなることがあるという新たな課題が生ずる。
これに対して、本実施形態にかかる浴室10は、ホース引っ掛かり抑制手段を備える。ホース引っ掛かり抑制手段の構成において、被ホース接続部411は、シャワーヘッド保持手段460によってシャワーヘッド430が最も低い位置で保持された状態において、U字状に垂れるホース440の下端440bが天板310の下面317よりも上方に位置する高さに配置されている。
これによれば、ホース440の下端440bが天板310の下面317よりも下方に位置する場合に比べ、シャワーヘッド保持手段460から取り外された状態のシャワーヘッド430を天板310よりも前方の比較的低い位置で使用者が操作したとしても、U字状に垂れるホース440の下端440bが天板310の下面317を下回ることを抑制できるため、被ホース接続部411から下降するホース440が、側方から天板310の後方の隙間S1に入り込むことを抑制でき、被ホース接続部411から下降するホース440が天板310の後端に引っ掛かることを抑制することができる。したがって、別途専用の部材を設けることなく、天板310の後端にホース440が引っかかることを抑制することができる。
また、ホース引っ掛かり抑制手段の構成において、被ホース接続部411は、シャワーヘッド保持手段460によってシャワーヘッド430が最も低い位置で保持された状態において、U字状に垂れるホース440の下端440bが天板310の上面316よりも上方に位置する高さに配置されている場合には、より確実にホース440の引っ掛かりを防止できる。
また、被ホース接続部411およびシャワーヘッド保持手段460の両者が天板310の左右端部のいずれか一方の端部の側に配置されている。図1、図4、および図6に表した浴室10では、被ホース接続部411およびシャワーヘッド保持手段460の両者が天板310の左端部の側に配置されている。そのため、ホース440の下端440bが天板310の上面316よりも上方に位置しても、使用者811がシャワーヘッド430をシャワーヘッド保持手段460に対して着脱させるときや、洗い場100の側でシャワーヘッド430を操作するときなどの一連の動作中において、天板310の上面316に載置された物(例えばシャンプーボトルや洗面器など)にホース440が干渉することを抑えることができる。これにより、使い勝手の良さを確保することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室10、カウンタ300、水栓400、被ホース接続部411、およびシャワーヘッド保持手段460などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやカウンタ300、水栓400、被ホース接続部411、およびシャワーヘッド保持手段460の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 浴室、 100 洗い場、 110 第1の壁面、 120 第2の壁面、 200 浴槽、 210 側面、 300 カウンタ、 310 天板、 311 第1の側端面、 312 第2の側端面、 313 第3の側端面、 314 第4の側端面、 316 上面、 317 下面、 320 支持材、 400 水栓、 411 被ホース接続部、 411a 雄ねじ、 413 吐水部、 430 シャワーヘッド、 440 ホース、 440b 下端、 448 接続金具、 448a 雌ねじ、 460 シャワーヘッド保持手段、 461 バー、 463 係止部、 465 操作ボタン、 467 第1の係止部、 468 第2の係止部、 801 鏡、 811 使用者

Claims (5)

  1. 壁に固定された支持材と、
    浴槽および前記壁から離間した状態で前記支持材により下面を支持され上面視において後端よりも後方の前記支持材の横方向の幅よりも広い横方向の幅を有する天板と、
    正面視で前記天板の上方、かつ、側面視で前記天板の前端よりも後方に設けられた被ホース接続部と、
    一端が前記被ホース接続部に接続されたホースと、
    前記ホースの他端に接続されたシャワーヘッドと、
    前記天板よりも上方かつ前記壁に設けられ、前記シャワーヘッドを異なる高さで着脱自在に保持可能なシャワーヘッド保持手段と、
    前記シャワーヘッド保持手段から取り外された状態の前記シャワーヘッドを前記天板よりも前方で使用者が操作しているときに、前記被ホース接続部と前記シャワーヘッドとを繋ぐ前記ホースが前記天板を下回って前記天板の後端に引っ掛かることを抑制するホース引っ掛かり抑制手段と、
    を備え、
    前記ホース引っ掛かり抑制手段は、被ホース接続部を、前記シャワーヘッド保持手段によって前記シャワーヘッドが最低位置で保持された状態において、U字状に垂れる前記ホースの下端が前記天板の下面よりも上方に位置する高さに配置することで構成されたことを特徴とする浴室。
  2. 前記ホース引っ掛かり抑制手段は、被ホース接続部を、前記シャワーヘッド保持手段によって前記シャワーヘッドが最低位置で保持された状態において、U字状に垂れる前記ホースの下端が前記天板の上面よりも上方に位置する高さに被ホース接続部を配置することで構成されたことを特徴とする請求項1記載の浴室。
  3. 前記シャワーヘッド保持手段は、
    前記壁に固定され上下方向の成分を有する第1の方向へ延びるバーと、
    前記第1の方向へ移動可能に前記バーに取り付けられ、前記シャワーヘッドを係止可能な係止部と、
    を有し、
    前記被ホース接続部は、前記係止部が最低位置に取り付けられている状態において、前記係止部よりも高い位置に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室。
  4. 前記シャワーヘッド保持手段は、
    前記壁に前記シャワーヘッドを最低位置で保持可能な高さに固定され、前記シャワーヘッドを係止可能な第1の係止部と、
    前記第1の係止部よりも上方において前記壁に固定され前記シャワーヘッドを係止可能な第2の係止部と、
    を有し、
    前記被ホース接続部は、前記第1の係止部よりも高い位置に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室。
  5. 前記被ホース接続部および前記シャワーヘッド保持手段は、正面視において、前記天板の左右端部のいずれか一方の端部の側に配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の浴室。
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