JP2008200222A - 浴室用シャワー装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水栓のシャワー用給水部6cに接続したシャワーホース7の途中に、水栓より上方に設けた固定部材10に着脱可能に掛止できるホース掛止部8を設け、このホース掛止部8を、固定部材10への掛止状態で上下方向へ回動可能で、且つ内部に通水可能な構造として構成する。
【選択図】図1
Description
なお、壁裏に配管を設ける必要がなく、シャワーホースが浴室の床面上に垂れ下がって邪魔になることもないシャワー装置として、従来、特許文献1に開示されているように、シャワーホースの途中に延長用ホースの接続部を直線状に接続し、この接続部をシャワーフックに掛止できるように構成したものが存在する。
また、掃除をする場合等においては、固定部材からホース掛止部を取り外して長い1本のシャワーホースとして使用でき、通常のシャワーホースでは届かない浴室の隅々まで良好に掃除することができるものとなる。
図1〜図6は第1実施例を示すものであり、図1に示す浴室1には浴槽2が設けられ、洗い場3側の浴室壁面4には、洗い場3側へ突出状にカウンター5が設けられており、浴室壁面4には鏡150が設置されている。
また、カウンター5内には、図示しない水栓本体が隠蔽状に設けられており、水栓本体を操作するための温調ハンドル6aとシャワー,吐水,流量切替用ハンドル6bがカウンター5上に突出され、また、水栓本体に接続されたシャワー用給水部6cがカウンター5から立ち上げられており、このシャワー用給水部6cにシャワーホース7の下端が接続されている。
このシャワーヘッド9は、鏡150の左側の浴室壁面4に固定されている上部の上シャワーフック11a、あるいは下部の下シャワーフック11bに掛止して使用できるものである。
固定部材10とホース掛止部8の拡大分解斜視図を図2に示し説明すると、固定部材10は、通常のシャワーフックと同様な形状に形成されており、上方へラッパ状に開口された掛止縦孔10aが上下に貫通形成されており、その前面にはシャワーホース7を前面側から通すことのできるスリット孔10bが形成されている。
前記クランク型のホース掛止部8は、立上配管部7aの上端に接続された逆円錐形状の円錐掛止部81と、固定側エルボ82と、回動側エルボ83と、この回動側エルボ83に延長配管部7bを接続する連結リング84で構成されており、固定側エルボ82に対し回動側エルボ83が図3に示すように、上下方向に回動可能に連結されている。
なお、このホース掛止部8内は通水可能な構造となっており、立上配管部7aからの水を延長配管部7bに通水できるものである。
図4に示すように、円錐掛止部81の上端側内周には雌ネジ81aが形成されており、固定側エルボ82の先端には雌ネジ81aに螺合される雄ネジ部82aが垂設され、固定側エルボ82の他端側は挿着部82bとなっている。回動側エルボ83には、この挿着部82b内に螺合状に差し込まれる挿入ネジ部83aが備えられており、挿入ネジ部83aの外周にはオーリングOが外嵌されて、固定側エルボ82と回動側エルボ83間を回動可能に止水できるように構成されている。また、回動側エルボ83の他端側外周には雄ネジ部83bが形成されており、この雄ネジ部83bに、延長配管部7bの先端に設けられた連結リング84を螺合させて、回動側エルボ83に延長配管部7bを連結できるように構成されている。
また、ホース掛止部8には、円錐掛止部81と回動側エルボ83をつなぐ固定側通水部85が設けられており、この固定側通水部85には上方へ突出する板状の立上板86が一体形成されており、立上板86には、前記固定部材101の立上片101cに掛止できる掛止孔86aが形成されている。なお、この固定側通水部85に対し回動側エルボ83は上下方向に回動可能である。
このような構成を採用する場合でも、通常は固定部材101に掛止孔86aを介してホース掛止部8を掛止状態にさせておき、延長配管部7bが洗い場3床面に垂れ下がって当接するのを良好に防いだ状態でシャワー装置を使用することができ、また掃除する際等には、固定部材101からホース掛止部8を取り外して長い1本のシャワーホース7として使用することができるものである。
また、図8では、円錐掛止部81の外周に、係止縦溝81bを有するゴム等の部材が嵌め込まれており、円錐掛止部81を上シャワーフック11aへ掛止した状態における水平面内での回転を規制できるように構成されている。
即ち、固定部材10を壁面4に別途設置する必要がないため施工が容易であり、ホース掛止部8を上シャワーフック11aに掛止させた状態で、シャワーヘッド9はシャワーフック13あるいは下シャワーフック11bの何れかに掛止して使用できるものであり、下シャワーフック11bにシャワーヘッド9を掛止して使用する場合にも、延長配管部7bは洗い場3に垂れ下がって当接するようなことはなく、良好な使用状態が得られるものである。
なお、掃除等に使用する場合には、上シャワーフック11aから円錐掛止部81を取り外して長い1本のシャワーホース7として使用でき、長いシャワーホース7で隅々まで良好に掃除できるものである。
なお、図8では、円錐掛止部81に回り止め用の係止縦溝81bを設けたものを例示しているが、この円錐掛止部81が掛止される上シャワーフック11aにも、係止縦溝81bが係合する縦溝を形成させておけば、より確実な回転止めが行えるものである。
奥側面16cの上部部位には、側面開口K側へ突出して突出片102aが形成されており、突出片102aの先端には二股状に湾曲した掛止縦孔片102bが一体形成され、掛止縦孔片102bの先端には、ラッパ状に開いたガイド片102cが形成されている。この掛止縦孔片102bとガイド片102cで固定部材102が構成されており、側面開口K側から、シャワーホース7のホース掛止部8の固定側エルボ82を、ガイド片102cに沿って掛止縦孔片102b内へ押し込んで掛止できるものであり、逆に、側面開口Kから左側方へ引き出すことで、ホース掛止部8を固定部材102から容易に取り外すことができるように構成されたものである。
通常は、図10に示すように、収納ケース16の固定部材102にホース掛止部8を掛止させておき、その状態で、シャワーヘッド9を上シャワーフック11aあるいは下シャワーフック11bの何れかに掛止して使用することができ、下シャワーフック11bにシャワーヘッド9を掛止した場合にも、延長配管部7bが洗い場3床面に垂れ下がって当接するようなことがなく、良好な使用状態が得られるものである。
また、掃除に使用する際には、図12のように、側面開口Kからホース掛止部8を左側方へ取り外して、収納ケース16から立上配管部7aを外側へ引き出し、長い1本のシャワーホース7として使用でき、長いシャワーホース7で隅々まで良好に掃除できるものである。
収納ケース16内の上部部位には、固定部材10が固設されており、収納ケース16内にはシャワーホースの立上配管部7aを立ち上げ状に収納することができるものである。立上配管部7aの下端は、カウンター5内に隠蔽状に設けられている水栓のシャワー用給水部6cに接続される給水部連結リング19となっており、立上配管部7aの上端にはホース掛止部8が設けられて延長配管部7bが連結されている。
通常では、ホース掛止部8を収納ケース16内の固定部材10に掛止させておき、その状態で扉部17を閉めることで、立上配管部7aが隠蔽されてすっきりとした設置状態が得られるものであり、この時に、扉部17の上端に凹み状に形成されている凹部17a内に、固定側エルボ82を嵌め込んで鍔部82cを扉部17の前面側に配置させておき、その状態で上面蓋部材18の下端の凹部18aを固定側エルボ82に被せて図14のように設置することができ、扉部17から回動側エルボ83および延長配管部7bが露出した状態となり、回動側エルボ83を良好に上下方向に回動させることができて、シャワーヘッド9は上シャワーフック11aあるいは下シャワーフック11bの何れかに掛止して使用することができ、下シャワーフック11bにシャワーヘッド9を掛止して使用する場合でも、延長配管部7bが洗い場3床面に垂れ下がり当接することはなく、使用状態が良好なものとなる。
なお、掃除する際等には、図15に示すように、上面蓋部材18を取り外し、扉部17を開けて、シャワーホース7の立上配管部7aを収納ケース16の前面側へ引き出して、立上配管部7aと延長配管部7bを1本の長いシャワーホース7として使用することができ、浴室の隅々まで良好に掃除できるものとなる。
図16に示すように、浴槽2の上端のフランジ部2aにおけるカウンター5側には、円筒状の握りバー20が立設されており、握りバー20の上端は、壁面4に突出状に固定された固定部材10に連結されている。
また、握りバー20の下端と浴槽のフランジ部2a上面は、化粧鍔20bで覆蓋されてすっきりとした設置状態が得られている。この化粧鍔20bの内側では、立上配管部7aの下端の給水部連結リング19が水栓のシャワー用給水部6cに連結されるものであり、この給水部連結リング19を含めた立上配管部7aがすっぽりと収納されるような内径に握りバー20は形成されており、その側面には、立上配管部7aを外側へ取り出し可能に縦方向に長い縦長開口20aが形成されている。
なお、図18は、握りバー20の水平断面構成図である。
従って、握りバー20内の収納空間S内に立上配管部7aを収納させて、ホース掛止部8の固定側エルボ82および円錐掛止部81を固定部材10の掛止縦孔10a内に掛止させて、図17のように回動側エルボ83のみが突出するように掛止固定することができ、固定部材10にホース掛止部8を掛止した状態で、回動側エルボ83は良好に上下方向に回動できるために、シャワーヘッド9は図16のように上シャワーフック11aあるいは下シャワーフック11bの何れかに掛止して使用することができ、下シャワーフック11bにシャワーヘッド9を掛止して使用する場合にも、延長配管部7bは洗い場3の床面に当接することはなく良好な使用状態が得られるものとなる。
なお、この握りバー20は、浴槽2内へ出入りする際に、身体を良好に支えることができるものであり、このような握りバー20を利用して、その内部にすっきりとした状態でシャワーホース7の立上配管部7aを収納させておくことができ、掃除をする際には、固定部材10からホース掛止部8を取り外して、縦長開口20aから立上配管部7aを引き出し、立上配管部7aと延長配管部7bを1本の長いシャワーホース7として使用することができ、浴室の隅々まで良好に掃除できるものとなる。
2 浴槽
2a フランジ部
3 洗い場
4 壁面
5 カウンター
6a 温度調節ハンドル
6b シャワー,吐水,流量切替ハンドル
6c シャワー用給水部
7 シャワーホース
7a 立上配管部
7b 延長配管部
8 ホース掛止部
9 シャワーヘッド
10 固定部材
10a 掛止縦孔
10b スリット孔
11a 上シャワーフック
11b 下シャワーフック
12 ブラシヘッド
13 シャワーフック
13a 掛止縦孔
15 ミラーキャビネット
16 収納ケース
16a 前面
17 扉部
17a 凹部
18 上面蓋部材
19 給水部連結リング
20 握りバー
20a 縦長開口
20b 化粧鍔
81 円錐掛止部
81a 雌ネジ
81b 係止縦溝
82 固定側エルボ
82a 雄ネジ部
82b 挿着部
82c 鍔部
83 回動側エルボ
83a 挿入ネジ部
83b 雄ネジ部
84 連結リング
85 固定側通水部
86 立上板
86a 掛止孔
101 固定部材
101a 固定板部
101c 立上片
102 固定部材
102a 突出片
102b 掛止縦孔片
102c ガイド片
K 側面開口
S 収納空間
Claims (6)
- 水栓のシャワー用給水部に接続したシャワーホースの途中に、
前記水栓より上方に設けた固定部材に着脱可能に掛止できるホース掛止部を設け、
該ホース掛止部を、前記固定部材への掛止状態で上下方向へ回動可能で、且つ内部に通水可能な構造とした
ことを特徴とする浴室用シャワー装置。 - 前記ホース掛止部にシャワーフックを設けたことを特徴とする請求項1に記載の浴室用シャワー装置。
- 前記シャワーホースにおける前記シャワー用給水部から前記ホース掛止部までの部分を、収納ケース内に取出し可能に収納させたことを特徴とする請求項1に記載の浴室用シャワー装置。
- 前記収納ケースの側面にシャワーホース取出し用の開口を設けるとともに、該収納ケースの前面にシャワーフックを設けたことを特徴とする請求項3に記載の浴室用シャワー装置。
- 前記収納ケースの前面に開閉可能な扉部を設け、該扉部を開けてシャワーホースを前方側へ取出し可能にしたことを特徴とする請求項3に記載の浴室用シャワー装置。
- 前記収納ケースを、浴槽のフランジ部またはカウンターから立ち上がる円筒状に形成し、その側面にシャワーホース取出し用の縦長開口を設けたことを特徴とする請求項3に記載の浴室用シャワー装置。
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