JP2000064378A - シャワーホースの収納構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 邪魔にならずシャワーホースを良好に収納で
きる収納構造の提供を目的とする。 【構成】 浴室１の側壁面２の裏側に密閉型の収納ボッ
クス１０を設け、この収納ボックス１０内に、浴室１内
に備えられた水栓金具７からシャワーホース８を引込
み、シャワーホース８の上端を浴室１内に引出し可能と
して、シャワーホース８を収納ボックス１０内に収納さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、シャワーホースの収
納構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、浴室５１内のカウン
ター５３に水栓金具５４が設けられており、この水栓金
具５４にシャワーホース５５が接続されて、シャワーホ
ース５５の先端にはシャワー水を噴出可能にシャワーヘ
ッド５６が設けられているが、図５に示すように、この
シャワーホース５５を、浴室５１の側壁面を構成する壁
パネル５２を貫通させて裏側へ配設させる場合がある
が、シャワーホース５５の上端側は浴室５１内に撓んだ
状態で露出しており、このシャワーホース５５が鏡５７
の前に垂れ下がり、見栄え性が悪く、鏡５７が見にくく
なるという問題点があり、また、カウンター５３上にシ
ャワーホース５５が垂れ下がって邪魔になったり、他の
浴室５１内の設備部品を扱う時にもこのシャワーホース
５５が邪魔になってしまうという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、邪魔にならないシャワ
ーホースの収納構造を提供せんことを目的とし、その第
１の要旨は、浴室の側壁面の裏側に密閉型の収納ボック
スまたは軟質管を設け、該収納ボックスまたは軟質管内
に、浴室内に備えられた水栓金具からシャワーホースを
引込み、該シャワーホースの上端を浴室内に引出し可能
として該シャワーホースを前記収納ボックスまたは軟質
管内に収納させたことである。また、第２の要旨は、前
記シャワーホースを伝わって前記収納ボックスまたは軟
質管内に溜まった水を前記浴室内に排出し得るように構
成したことである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、浴室の要部斜視構成図であり、浴室１の
側壁面を構成する壁パネル２の内側には浴槽３が設けら
れ、また洗い場４が形成されて、この洗い場４側に配設
されたカウンター５の前板６には水栓金具７が備えられ
ており、この水栓金具７に接続されたシャワーホース８
の上端にはシャワーヘッド９が取り付けられたものとな
っており、本例では、壁パネル２の裏側に密閉状の収納
ボックス１０が設けられており、この収納ボックス１０
内に前記シャワーホース８が収納可能で、収納ボックス
１０から壁パネル２の浴室１内側へ開口された引出し口
１０ａから浴室内へシャワーホース８を引き出すことが
できるように構成されており、使用しない時にはシャワ
ーホース８を収納ボックス１０内に隠蔽させて収納でき
るように構成されている。

【０００５】図２は、断面構成図を示すものであり、収
納ボックス１０の底面には鞘管１２が接続されており、
この鞘管１２内を通し前記シャワーホース８が水栓金具
７から壁パネル２の裏側に通されて収納ボックス１０内
に収納されており、収納ボックス１０の底側には別途、
水抜き用のホース１３が設けられて、水抜きホース１３
は鞘管１２内を垂下して前記水栓金具７に接続されたも
のとなっており、収納ボックス１０内にシャワーホース
８を伝わった水が溜まった時には、溜まった水はこの水
抜きホース１３を通して水栓金具７から洗い場４へ排水
できるように構成されている。なお、収納ボックス１０
に溜まった水を鞘管１２を通して浴室１側へ排水するよ
うに構成しても良く、この場合は、シャワーホース８を
伝わって流下する水を、鞘管１２内を通るシャワーホー
ス８を伝わらせて浴室１側まで排水することができるも
のとなる。

【０００６】なお、前記収納ボックス１０の引出し口１
０ａの浴室１内側には、壁パネル２にフック１１を取り
付けておき、例えば図３の拡大図で示すようなシャワー
フック１１を固定させておき、シャワーヘッド９を使用
しない時にはこのシャワーフック１１にシャワーヘッド
９を掛止保持させることができるように構成しておくこ
とができ、シャワーフック１１にシャワーヘッド９が掛
止固定された状態では、シャワーホース８全体が収納ボ
ックス１０内に隠蔽状に収納されるものである。シャワ
ーヘッド９を使用する際にはシャワーフック１１から抜
き取り、かつ引出し口１０ａからシャワーホース８を浴
室１側へ引き出して良好に使用することができるもので
ある。

【０００７】このように構成することにより、従来のよ
うに鏡１４の前面にシャワーホース８が垂れ下がること
がなく、シャワーホース８により鏡１４が使用しにくく
なったり、また見栄え性が悪化することがなくなり、シ
ャワーホース８は使用しない時には収納ボックス１０内
に全て収納されて、浴室１内ではシャワーホース８は露
出しないため、スッキリとした意匠性を呈した浴室を構
成することができ、シャワーヘッド９の使用時には良好
に浴室内に引き出して使用が可能である。

【０００８】なお、図４に示すものは、壁パネル２の裏
側に、連結管１６を介して伸縮可能な軟質の蛇腹管１５
を配設し、この蛇腹管１５内にシャワーホース８を通し
て上端側にシャワーヘッド９を取り付け、シャワーヘッ
ド９の使用時には蛇腹管１５の上端の連結管１６からシ
ャワーホース８を引き出して使用可能に構成したもので
あり、使用しない時にはシャワーホース８を蛇腹管１５
内に引き込ませて良好に収納することができるものであ
り、収納状態では蛇腹管１５はシャワーホース８を良好
に収納して下方側へ垂れ下がり状に伸び、シャワーヘッ
ド９を室内側に引き出す時にはシャワーホース８の浴室
内側への引出しに伴って蛇腹管１５は良好に縮み、シャ
ワーホース８が円滑に浴室１内へ引き出されるものであ
る。なお、シャワーホース８を伝わって流下する水は蛇
腹管１５の内壁を伝わって下方側へ流下し、蛇腹管１５
の下端から浴室１内に排水することができるものであ
る。

【０００９】

【発明の効果】本発明のシャワーホースの収納構造は、
浴室の側壁面の裏側に密閉型の収納ボックスまたは軟質
管を設け、該収納ボックスまたは軟質管内に、浴室内に
備えられた水栓金具からシャワーホースを引込み、該シ
ャワーホースの上端を浴室内に引出し可能として該シャ
ワーホースを前記収納ボックスまたは軟質管内に収納さ
せたことにより、シャワーホースを使用しない時にはシ
ャワーホースを側壁面の裏側に収納させて隠蔽させるこ
とができるため、従来のようにシャワーホースが鏡の前
等に垂れ下がって見栄え性が悪く邪魔になることがな
く、浴室内をスッキリとした見栄え性を呈して使用する
ことができるものとなり、また、シャワー使用時には良
好にシャワーホースを浴室内に引き出して使用が可能と
なる効果を有する。

【００１０】また、前記シャワーホースを伝わって前記
収納ボックスまたは軟質管内に溜まった水を前記浴室内
に排出し得るように構成したことにより、シャワーホー
スを伝わって流下する水を良好に浴室内に排出させて、
収納ボックスまたは軟質管内での水の溜まりを防ぐこと
ができるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】壁パネルの裏側に収納ボックスを設けた浴室の
斜視構成図である。

【図２】図１の断面構成図である。

【図３】収納ボックスの引出し口にシャワーフックを設
けた場合の要部拡大構成図である。

【図４】蛇腹管内にシャワーホースを内装した別例を示
す壁の裏側からの斜視構成図である。

【図５】従来のシャワーホースの配設状態を示す断面構
成図である。

【符号の説明】

１ 浴室 ２ 壁パネル ５ カウンター ７ 水栓金具 ８ シャワーホース ９ シャワーヘッド １０ 収納ボックス １０ａ 引出し口 １１ フック １２ 鞘管 １３ 水抜きホース １４ 鏡 １５ 蛇腹管 １６ 連結管

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室の側壁面の裏側に密閉型の収納ボッ
   クスまたは軟質管を設け、該収納ボックスまたは軟質管
   内に、浴室内に備えられた水栓金具からシャワーホース
   を引込み、該シャワーホースの上端を浴室内に引出し可
   能として該シャワーホースを前記収納ボックスまたは軟
   質管内に収納させたことを特徴とするシャワーホースの
   収納構造。
2. 【請求項２】 前記シャワーホースを伝わって前記収納
   ボックスまたは軟質管内に溜まった水を前記浴室内に排
   出し得るように構成したことを特徴とする請求項１に記
   載のシャワーホースの収納構造。