JP2004225524A - 混合水栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】混合水栓Aはカウンター2に固定されホルダー19が装着された水栓本体1と、該水栓本体1と接続し湯水が供給される通水管12と、前記ホルダー19の先端に着脱自在に支持されるシャワーヘッド20と、該シャワーヘッド20の基端に接続され、ホルダー19の内部に引き出し自在に収納されるホース21とを備え、前記通水管12は水栓本体1の下部に向けて配設され、前記ホース21を通水管12内に摺動自在に収納した。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は流し台又は洗面台等で使用され、シャワーヘッドをホースと共にホルダーから引き出して使用する混合水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流し台又は洗面台等で使用される混合水栓において、ホルダ−に支持されたシャワーヘッドをホースと共に引き出して、広い範囲での吐水を可能としたものが公知である。このような混合水栓の場合、ホースはホルダーの内部に収納されるが、混合水栓が固定されるカウンターの下部で略U字状に湾曲して垂れ下がっており、ホースをホルダーから引き出すたびに、カウンターの下部でキャビネット内部に取り付けられている湯,水の配管又は止水栓等に当たり、異音が発生する。また、ホースをホルダーから引き出して湯水を吐水するとホースに水が付着し、この水がホースを伝ってキャビネットの内部で落下したり、又はホルダーの開口部から水が浸入して、この水がキャビネット内部で落下し、キャビネット内部を水浸しにするため、水受けタンクを収容していたが、水受けタンクによりキャビネット内部の収納空間が狭くなってしまい、他の物品を置くことができなくなるという問題があった。
【0003】
そこで、カウンターの下部にホースが垂れ下がらないようにした混合水栓が公知である。この混合水栓は、ホルダーの内部に通水管が摺動自在に収容され、シャワーヘッドを引き出すとホースは通水管の内部を摺動するため、カウンターの下部にホースが垂れ下がることがなく、しかもシャワーヘッドはホースと共にホルダーから引き出して使用できるものである(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−81107号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のものにあっては、ホースをホルダーから引き出せる長さはホルダーの長さの範囲に制限されてしまい、極めて短い範囲内でのみ引き出せるものであり、作業性が犠牲になるものであった。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目したものであり、その目的は、ホースをホルダーから引き出して使用することのできる混合水栓において、ホースがカウンターの下部で垂れ下がらないようにすることと、ホースの引き出し長さを確保することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は請求項1では、混合水栓はカウンターに固定されホルダーが装着された水栓本体と、該水栓本体と接続し湯水が供給される通水管と、前記ホルダーの先端に着脱自在に支持されるシャワーヘッドと、該シャワーヘッドの基端に接続され、ホルダーの内部に引き出し自在に収納されるホースとを備え、前記通水管は水栓本体の下部に向けて配設され、前記ホースを通水管内に摺動自在に収納したものである。
【0008】
請求項2では、混合水栓はカウンターに固定され湯水が供給されるホルダーが装着された水栓本体と、前記ホルダーに収納される通水管と、該通水管の先端に着脱自在に支持されるシャワーヘッドと、該シャワーヘッドの基端に接続され、通水管の内部に引き出し自在に収納されるホースとを備え、前記通水管をホルダーに摺動自在に収納し、前記ホースを通水管内に摺動自在に収納したものである。
【0009】
請求項3では、混合水栓は湯水が供給されるホルダーが装着された水栓本体と、前記ホルダーに収納される通水管と、前記ホルダーの先端に支持され、内部にスライド管を収容したシャワーヘッドと、前記通水管及びスライド管の内部に引き出し自在に収納されるホースとを備え、該ホースを通水管及びスライド管の内部に摺動自在に収納したものである。
【0010】
請求項4では、前記シャワーヘッドはスライド管を摺動自在で、該スライド管にホースを摺動自在としたものである。
【0011】
請求項5では、混合水栓はカウンターに固定される水栓本体とシャワー部とからなり、該シャワー部はカウンターに固定される基台と、該基台に挿通される通水管と、基台の上部に装着されるホルダーと、該ホルダーの先端に着脱自在に支持されるシャワーヘッドと、該シャワーヘッドの基端に接続され、ホルダーの内部に引き出し自在に収納されるホースとを備え、前記通水管はカウンターの下部で連結管を介して水栓本体と接続され、前記ホースを通水管内に摺動自在に収納したものである。
【0012】
請求項6では、前記通水管は基台に上下スライド自在に挿通されるものである。
【0013】
請求項7では、前記ホースに摺動部材を結合し、該摺動部材が通水管内を水密的に摺動するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態を図1乃至図3に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1及び図2に示すように、混合水栓Aは縦長の円筒状に形成された水栓本体1が、流し台や洗面台等のカウンター2に起立した状態で固定されるものである。水栓本体1の内部には、セラミックス製で略円盤型の固定板5と、該固定板5と同一素材の可動板6とを水密に重ね合わせた混合弁4が装着されており、水栓本体1の下部には給湯管8と給水管9とが接続され、カウンター2の下部でキャビネット7の内部に取り付けられた湯用止水栓10,水用止水栓11と前記混合弁4とは、給湯管8と給水管9とにより接続され、湯,水は混合弁4に供給される。該混合弁4の下部には、混合弁4により温度及び流量が調節された湯水が供給される通水管12が接続され、この混合弁4と上部で連繋したレバー14を上下又は左右に操作することで、前記固定板5と可動板6との弁開閉の対応関係を変化させることによって、通水管12に供給される湯水の流量及び温度の調節が可能である。
【0016】
前記通水管12は内部に湯水が通過する流路13が形成され、カウンター2に穿設された取付孔3に挿通し、座金15をカウンター2の下部に当て、座金15の下部からナット16を通水管12の外周面に螺着することにより、混合水栓Aはカウンター2に起立した状態で固定されるようになっている。
【0017】
前記通水管12は水栓本体1の下部で略U字状に屈曲するように配設され、内部には湯水が通過する流路13が形成されている。該流路13の出口側内周面には、流路13を小径とする上側鍔部17が形成され、屈曲部の内周面には同じく流路13を小径とする下側鍔部18が形成されている。この通水管12は水栓本体1の下部に配設されるため、カウンター2の下部でキャビネット7の底面に当たらない範囲の長さで形成することができ、後述するホース21が摺動してホルダー19から引き出して使用するのに十分な長さとすることができる。なお、通水管は一体に形成しても、複数の通水管を結合させて一体としても、どちらでもよい。
【0018】
前記水栓本体1の外周面で混合弁4の下部には、中空状のホルダー19が上傾して回転自在に装着され、該ホルダー19の先端にはシャワーヘッド20が着脱自在に支持される。シャワーヘッド20の基端にはホース21が接続され、該ホース21はホルダー19の内部に引き出し自在に収納され、その一部が前記通水管12の流路13に摺動自在に収納される。
【0019】
前記ホース21はその基端に該ホース21より大径に形成された摺動部材22が結合されている。該摺動部材22の外周面には環状溝23が形成され、該環状溝23には通水管12の内周面に水密的に密着するシール部材24が装着されている。
【0020】
上記のように構成された混合水栓Aは、レバー14を吐水方向へ操作すると、混合弁4で温度及び流量が調節された湯水が、送水管12及びホース21を通過して、ホルダー19に支持されたシャワーヘッド20から吐水される。
【0021】
そして、図2に示すようにシャワーヘッド20がホルダー19に支持された状態では、ホース21の基端に結合された摺動部材22は、通水管12の内部で下側鍔部18に当接している。次に、シャワーヘッド20をホルダー19から引き出すと、ホース21は通水管12の内部を水密的に摺動しながら上昇し、図3に示すよう摺動部材22が上側鍔部17に当接したところで停止し、ホース21の摺動部材22が下側鍔部18と上側鍔部17との間を移動する範囲で、シャワーヘッド20をホルダー19から引き出すことができる。なお、シャワーヘッド20をホルダー19から引き出した際に、ホース21に水が付着し、該ホース21を伝ってホルダー19の内部に水が浸入する場合があるが、この水は水栓本体1の下部に形成された水抜孔25から、カウンター2の上面に排水させることができる。
【0022】
本実施形態の混合水栓は、ホースはホルダーの内部から通水管の内部に摺動自在に収納されているため、カウンターの下部で垂れ下がることがない。また、シャワーヘッドをホルダーから引き出すと、ホースは通水管の内部を上下に摺動する。従って、シャワーヘッドをホルダーから引き出したり収納する際に、ホースがキャビネットの内部で揺れることがなく、また、ホースが揺れ、給湯管,給水管又は止水栓に当たり、異音が発生することがない。そして、通水管は水栓本体の下部に配設されるので、キャビネットの底面に当たらない範囲の長さで形成され、ホースをホルダーから十分な長さで引き出して使用することができる。
【0023】
(第2実施形態)
図4乃至図7は本発明の第2実施形態である。この実施例の混合水栓ではホースはホルダーの内部のみに収容される。
【0024】
図4及び図5に示すように、この実施形態では、混合水栓Bは水栓本体1aの外周面に回転自在に装着されたホルダー19aに通水管12aが摺動自在に収納され、該通水管12aの内部にホース21aが摺動自在に収納されている。
【0025】
前記ホルダー19aは水栓本体1aの外周面に対して上傾して回転自在に装着され、内部には混合弁4で調節された湯水が通過する流路19dが形成されている。また、ホルダー19aの先端内周面には、流路19dを小径とする上側鍔部17aが形成されている。前記通水管12aはホルダー19aの内部を上部傾斜方向に摺動するものであり、先端に結合された円筒部材26には、シャワーヘッド20aが着脱自在に支持される。さらに、通水管12aの先端内周側には、ホース21aに付着した水を払い落とすことのできる水切部材27が、ビス28により固定されている。そしてシャワーヘッド20aの基端にはホース21aが接続され、該ホース21aの他端は通水管12aの内部に収納される。
【0026】
前記ホース21aはその基端に該ホース21aより大径に形成された摺動部材22aが結合されている。該摺動部材22aの外周面には環状溝23aが形成され、該環状溝23aには通水管12aの内周面に水密的に密着するシール部材24aが装着されている。なお、その他の構成は前記実施例と同一であり、同一の物品には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0027】
したがって、図4に示すようにシャワーヘッド20aが通水管12aに支持され、該通水管12aがホルダー19aに支持された状態では、ホース21a基端の摺動部材22aは、通水管12aの内部で奥まで収納されている。そして、図6に示すように通水管12aを握ってホルダー19aから引き出すと、通水管12aに支持されたシャワーヘッド20aの位置を、水栓本体1aから前方の上部傾斜方向へ移動させることができる。
【0028】
次にシャワーヘッド20aを通水管12aから引き出すと、ホース21aは通水管12aの内周面に沿って水密的に摺動しながら引き出され、図7に示すよう摺動部材22aが水切部材27に当接したところで停止し、ホース21aの摺動部材22aが水切部材27に当接するまでの範囲で、シャワーヘッド20aを通水管12aから引き出すことができる。なお、シャワーヘッド20aは図5に示す状態から引き出してもよい。このように本実施例では、水切部材はホースに付着した水がホルダーの内部に浸入するのを防止するだけでなく、ホースを引き出した際に通水管から抜けるのを防止するストッパーを兼ねている。
【0029】
本実施形態の混合水栓によると、前記実施形態と同様に、ホースはカウンターの下部で垂れ下がることがなく、ホルダーの内部に摺動自在に収納されている。そして、通水管をホルダーに摺動自在に収納し、ホースを通水管内に摺動自在に収納している。従って、シャワーヘッドをホルダーから引き出したり収納する際に、ホースがキャビネットの内部で揺れることがなく、また、ホースが揺れ、給湯管,給水管又は止水栓に当たり、異音が発生することがない。そして、ホルダーには通水管とホースとが二重構造で収納されているので、ホースをホルダーの長さに制限されることなく十分な長さで引き出して使用することができる。
【0030】
(第3実施形態)
次にこの発明の第3実施形態を図8乃至図14に基づいて説明する。
先の第2実施形態では、シャワーヘッドの位置を水栓本体から前方の上部傾斜方向へ引き出すには、通水管を握ってホルダーから引き出すが、さらにシャワーヘッドを引き出すには、シャワーヘッドを握って通水管から引き出す。このように、シャワーヘッドを引き出すには最初は通水管を握り、次にシャワーヘッドを握る必要があり、操作に戸惑うものであった。本発明の第3実施形態の混合水栓では、ホースがカウンターの下部で垂れ下がらないようにすることと、ホースの引き出し長さを確保するうえ、さらにシャワーヘッドの引き出し時における操作性の向上を図るものである。なお、先の実施例と同一構成には同一番号を付し、詳細な説明を省略する。
【0031】
図8に示すように、混合水栓Cは水栓本体1bの外周面にホルダー19bが回転自在に装着されている。該ホルダー19bは水栓本体1bの外周面に対して上傾して回転自在に装着され、内部には混合弁4で調節された湯水が通過する流路19eが形成されている。また、ホルダー19bの内部には通水管12bが収納され、該通水管12bはホース21bを介してシャワーヘッド20bと連通している。さらに、ホルダー19bの先端外周面には、シャワーヘッド20bを着脱自在に支持するための円筒部材29が装着されている。
【0032】
前記通水管12bは金属材又は合成樹脂材により形成され、図12に示すように、ホルダー19bの内径と同径の略円筒形で、一端には係止部材12dが螺合され、該係止部材12dは内周側及び外周側に向かって鍔部12eが形成されている。また、通水管12bの他端には環状のフランジ部12fが内周側に向かって形成されている。
【0033】
前記円筒部材29は金属材又は合成樹脂材により形成された略筒形で、ホルダー19bの先端に設けられている。該円筒部材29の周面の一部にはねじ孔30が穿設されており、該ねじ孔30にビス31を螺合することにより、ホルダー19bに対し通水管12b及び円筒部材29を結合している。また、円筒部材29の開口部32内周には、シャワーヘッド20bの引き出しを制御するための後述する拘束部材45が装着されており、ねじ孔30と隣接して操作孔30aが穿設され、該操作孔30aから拘束部材45の一部が外部へ突出している。
【0034】
前記シャワーヘッド20bはホルダー19bの先端に着脱自在に支持され、図13に示すように、その内部には支持部材37,スライド管39及びホース21bが順に収容されている。また、シャワーヘッド20bの基端には、シャワーヘッド20bをホルダー19bの先端に支持するための保持筒34が螺着されている。
【0035】
前記ホース21bは、図12及び図13に示すように、通水管12b及びスライド管39より小径で、その両端にホース21bより大径に形成された摺動部材22bが結合されている。該摺動部材22bの外周面には環状溝23bが形成され、該環状溝23bには通水管12b及びスライド管39の内周面に水密的に密着するシール部材24bが装着されている。
【0036】
前記支持部材37は金属材又は合成樹脂材により形成され、シャワーヘッド20bの内周面を挿通する円筒形で、シャワーヘッド20bの内周面に螺着されている。支持部材37の一端には、スライド管39の外径と略同径の第1係止部材38が螺合されている。
【0037】
前記スライド管39は金属材又は合成樹脂材により形成され、前記支持部材37より小径の略円筒形である。スライド管39の一端には、ホース21bの外径と略同径の第2係止部材40が螺合されており、他端の外周面には前記支持部材37の内周面に当接する鍔部41が形成されており、該鍔部41には環状溝42が形成され、該環状溝42にはOリング等のシール部材43が装着されている。また、スライド管39の他端には、環状のフランジ部44が内周側に突出して形成されている。
【0038】
前記保持筒34は金属材及び合成樹脂材により形成された略円筒形で、シャワーヘッド20bの基端に螺合されている。図14に示すように、保持筒34は円周上の一部を切り欠いて係止片35が形成されており、該係止片35の先端には、内周側に向けて突出した係止突起36が形成されている。この係止片35は、外力が作用すると内周方向に撓むものである。
【0039】
前記拘束部材45は、図12に示すように、板ばね46と操作ボタン49とを備え、板ばね46は弾性力を備えた金属材又は合成樹脂材により形成され、円筒部材29の内周面を環状に覆うことができるように湾曲させた略リング状であり、円筒部材29の開口部32の内周面に沿って略同一間隔毎に形成された複数個のリブ33に係止することで、周方向に移動しないように保持させている。
【0040】
前記操作ボタン49は、図12及び図14に示すように、略半球形状の頭部50と、該頭部50と一体で略長方形状に形成された係止部51と、頭部50の軸線と同軸方向に形成された凸部52とから構成されている。該凸部52には、頭部50と係止部51とを結ぶ軸線に対し垂直方向に挿通孔53が形成され、該挿通孔53は保持筒34の係止片35を挿通可能な大きさである。また、凸部52の端面には受部54が形成されており、該受部54が円筒部材29の開口部32の内周で、板ばね46の折曲部47の反対側に形成された端部48と当接して、板ばね46の弾性力により外側へ向けて付勢されることにより、操作ボタン49は円筒部材29の側面に穿設された操作孔30aに開口部32側から挿通して、その頭部50が外側へ出没自在としたものである。
【0041】
本実施形態において、シャワーヘッド20bをホルダー19bから引き出して使用する場合には、まず、図8の状態において、円筒部材29から外側に突出している操作ボタン49を押すと、図12及び図13に示す保持筒34の係止突起36と操作ボタン49の凸部52との係合状態が解除され、保持筒34の係止片35が操作ボタン49の挿通孔53を挿通可能な状態となる。
【0042】
次に、この状態でシャワーヘッド20bを握り、ホルダー19bから引き出すと、通水管12b内の摺動部材22bは、通水管12bの内周面に沿って水密的に摺動しながら引き出され、図9に示すように、通水管12b内の摺動部材22bが係止部材12dの鍔部12eに当接するまでの範囲で、シャワーヘッド20bを引き出すことができる。
【0043】
そして、シャワーヘッド20bを握りさらに引き出すと、図10に示すように、シャワーヘッド20bは支持部材37の内部を摺動部材22bが水密的にスライドしながら引き出され、摺動部材22bがスライド管39の端部に螺合されている第2係止部材40に当接するまでの範囲で、シャワーヘッド20bを引き出すことができる。
【0044】
さらにシャワーヘッド20bをさらに引き出すと、図11に示すように、シャワーヘッド20bはスライド管39に対し水密的に摺動しながら引き出され、スライド管39の鍔部41が、支持部材37の端部に螺合されている第1係止部材38に当接するまでの範囲で、シャワーヘッド20bを引き出すことができる。
【0045】
本実施例の混合水栓によると、前記実施形態と同様に、ホースはカウンターの下部で垂れ下がることがなく、ホルダーの内部に摺動自在に収納されている。ホースは通水管内及びスライド管内に摺動自在に収納しているので、シャワーヘッドをホルダーから引き出したり収納する際に、ホースがキャビネットの内部で揺れることがなく、また、ホースが揺れ、給湯管,給水管又は止水栓に当たり、異音が発生することがない。さらに、第2実施形態の混合水栓と比較して、シャワーヘッドのみを握ればホルダーから引き出すことができ、操作性を向上させることができる。そして、ホルダーに拘束部材を設けたので、シャワーヘッドの引き出しを制御することができる。
【0046】
(第4実施形態)
次にこの発明の第4実施形態を図15乃至図18に基づいて説明する。本発明の第4実施形態では図15に示すように、水栓本体1cとシャワー部55とからなる混合水栓Dは、カウンター2の上面に固定されている。
【0047】
前記シャワー部55はカウンター2に固定される基台56と、該基台56にスライド自在に挿通される通水管12cと、該通水管12cの先端に結合されるホルダー19cと、通水管12c内を上下に摺動するホース21cと、ホルダー19cに着脱自在に支持され、ホース21c及び連結管57により前記水栓本体1cに装着された混合弁4aと接続するシャワーヘッド20cとを備え、前記水栓本体1cに設けられたレバー14の操作で温度及び流量が調節された湯水は、連結管57及びホース21cを介してシャワーヘッド20cへ供給され、該シャワーヘッド20cから湯水は吐水されるものである。なお、水栓本体は本実施例で示したシングルレバー式に限らず、サーモスタット式あるいは2ハンドル式であってもよい。
【0048】
図16に示すように、前記基台56は合成樹脂の成形によるもので、カウンター2の取付孔3を上下に挿通する略円筒状の固定部材58と、該固定部材58の内部に形成された開口孔59の内周面に螺着されるガイド部材60とを備えている。
【0049】
前記固定部材58は外周面全周に雄ねじ部61が形成され、この雄ねじ部61にカウンター2の上下からカバー62及び固定ナット63を夫々螺着することで、カウンター2に固定される。
【0050】
前記ガイド部材60は、内部に前記通水管12cを上下スライド自在に挿通する挿孔64が穿設され、この挿孔64の下端には、周方向へ弾性変形可能な複数個のストッパー65が、内周方向へ突出して爪状に形成されている。
【0051】
前記通水管12cは下端部外周面に雄ねじ部66が形成され、前記連結管57は先端に形成された鍔部57aとシール部材67とを、雄ねじ部66と該雄ねじ部66に螺着されるナット68との間で挟着することで通水管12cに結合される。雄ねじ部66の上部には環状の凹溝69が形成され、通水管12cの上下スライド時にガイド部材60のストッパー65は凹溝69に嵌合して、通水管12cはガイド部材60から落下しないように保持される。通水管12cの上端外周には雄ねじ部66aが形成され、該雄ねじ部66aにホルダー19cが結合され、該ホルダー19cは合成樹脂の一体成型によるもので、傾斜方向に湾曲した先端に、シャワ−ヘッド20cを引き出し自在に支持している。通水管12cの内部には前記連結管57の流路と連通して湯水が通過する流路13aが形成され、通水管12cの上端内周面には、流路13aを小径とする上側鍔部17bが形成されている。
【0052】
前記ホース21cはその基端に該ホース21cより大径に形成された摺動部材22cが結合されている。該摺動部材22cの外周面には環状溝23cが形成され、該環状溝23cには通水管12cの内周面に水密的に密着するシール部材24cが装着されている。
【0053】
したがって、図15に示すようにシャワーヘッド20cがホルダー19cに支持された状態では、ホース21cの基端に結合された摺動部材22cは、通水管12cの内部で連結管57の鍔部57aに当接している。
【0054】
そして、シャワーヘッド20cをホルダー19cから引き出すと、ホース21cは通水管12cの内部を摺動しながら上昇し、図17に示すように摺動部材22cが上側鍔部17bに当接したところで停止し、ホース21cの摺動部材22cが連結管57の鍔部57aと上側鍔部17bとの間を移動する範囲で、シャワーヘッド20cをホルダー19cから引き出すことができる。
【0055】
次に例えば洗髪等を行うため、シャワーヘッド20cを支持しているホルダー19cを通水管12cと共に上方向へスライドさせると、図18に示すようにガイド部材60のストッパー65が通水管12cの凹溝69に嵌合して、安定的に保持される。
【0056】
本実施例の混合水栓であっても、前記実施形態と同様に、ホースはカウンターの下部で垂れ下がることがなく、通水管内部に摺動自在に収容されている。そして、シャワーヘッドをホルダーから引き出すと、ホースは通水管の内部を摺動する。従って、シャワーヘッドをホルダーから引き出したり収容する際に、ホースがカウンターの下部で揺れることがなく、また、ホースの揺れによりホースが配管又は止水栓に当たり、異音が発生することがない。そして、通水管は水栓本体の下部に配設されるので、キャビネットの底面に当たらない範囲の長さで形成され、ホースを十分な長さで引き出して使用することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によると、シャワーヘッドをホルダーから引き出すと、ホースは通水管の内部を摺動するため、カウンターの下部で垂れ下がることがない。従って、シャワーヘッドをホルダーから引き出したり収納する際に、ホースがキャビネットの内部で揺れることがなく、また、ホースが揺れ、給湯管,給水管又は止水栓に当たり、異音が発生することがない。さらに、ホースに付着した水のキャビネット内部への水垂れを防止できる。そして、ホースをホルダーから十分な長さで引き出して使用することができる。
【0058】
また、ホ−スは摺動部材が通水管内の内周面に沿ってスムーズに摺動させることができる。
【0059】
さらに、混合水栓はコンパクトでありながら、シャワーヘッドを十分な長さで引き出して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の混合水栓の斜視図である。
【図2】図1の混合水栓の縦断面図である。
【図3】図2の混合水栓のシャワーヘッドをホルダーから引き出した状態の説明図である。
【図4】第2実施形態の混合水栓の縦断面図である。
【図5】図4の要部を拡大した説明図である。
【図6】図4の混合水栓の通水管をホルダーから引き出した状態の説明図である。
【図7】図6の混合水栓のシャワーヘッドを通水管から引き出した状態の説明図である。
【図8】第3実施形態の混合水栓の説明図である。
【図9】図8の混合水栓において、シャワーヘッドを引き出した状態の説明図である。
【図10】図9の混合水栓において、シャワーヘッドをさらに引き出した状態の説明図である。
【図11】図10の混合水栓において、シャワーヘッドをさらに引き出した状態の説明図である。
【図12】ホルダー内に収容された拘束部材の構成を示す説明図である。
【図13】シャワーヘッド内に収容されたスライド管及びホースの構成を示す説明図である。
【図14】支持筒と操作ボタンの関係を示す説明図である。
【図15】第4実施形態の混合水栓の説明図である。
【図16】図15の混合水栓において、シャワー部の拡大説明図である。
【図17】図15の混合水栓のシャワーヘッドをホルダーから引き出した状態の説明図である。
【図18】図17の混合水栓のホルダーを上昇させた状態の説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 水栓本体
2 カウンター
12,12a,12b,12c 通水管
19,19a,19b,19c ホルダー
20,20a,20b,20c シャワーヘッド
21,21a,21b,21c ホース
22,22a,22b,22c 摺動部材
39 スライド管
55 シャワー部
56 基台
57 連結管
A,B,C,D 混合水栓
Claims (7)
- カウンターに固定されホルダーが装着された水栓本体と、該水栓本体と接続し湯水が供給される通水管と、前記ホルダーの先端に着脱自在に支持されるシャワーヘッドと、該シャワーヘッドの基端に接続され、ホルダーの内部に引き出し自在に収納されるホースとを備え、前記通水管は水栓本体の下部に向けて配設され、前記ホースを通水管内に摺動自在に収納したことを特徴とする混合水栓。
- カウンターに固定され湯水が供給されるホルダーが装着された水栓本体と、前記ホルダーに収納される通水管と、該通水管の先端に着脱自在に支持されるシャワーヘッドと、該シャワーヘッドの基端に接続され、通水管の内部に引き出し自在に収納されるホースとを備え、前記通水管をホルダーに摺動自在に収納し、前記ホースを通水管内に摺動自在に収納したことを特徴とする混合水栓。
- 湯水が供給されるホルダーが装着された水栓本体と、前記ホルダーに収納される通水管と、前記ホルダーの先端に支持され、内部にスライド管を収容したシャワーヘッドと、前記通水管及びスライド管の内部に引き出し自在に収納されるホースとを備え、該ホースを通水管及びスライド管の内部に摺動自在に収納したことを特徴とする混合水栓。
- 前記シャワーヘッドはスライド管を摺動自在で、該スライド管にホースを摺動自在としたことを特徴とする請求項3記載の混合水栓。
- カウンターに固定される水栓本体とシャワー部とからなり、該シャワー部はカウンターに固定される基台と、該基台に挿通される通水管と、基台の上部に装着されるホルダーと、該ホルダーの先端に着脱自在に支持されるシャワーヘッドと、該シャワーヘッドの基端に接続され、ホルダーの内部に引き出し自在に収納されるホースとを備え、前記通水管はカウンターの下部で連結管を介して水栓本体と接続され、前記ホースを通水管内に摺動自在に収納したことを特徴とする混合水栓。
- 前記通水管は基台に上下スライド自在に挿通されることを特徴とする請求項5記載の混合水栓。
- 前記ホースに摺動部材を結合し、該摺動部材が通水管内を水密的に摺動することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の混合水栓。
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-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003078908A patent/JP2004225524A/ja active Pending
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