JP2016158823A - 浴室用カウンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】天板の支持材を使用者から見えないようにして浴室の美観を良好にすることが可能な浴室用カウンタを提供する。
【解決手段】浴室用カウンタ300は、浴室の壁面110に取り付けられ上面321および下面322を有する支持材320と、支持材320に下面317を支持され壁面110および浴槽から水平方向に離間して設けられる天板310と、を備え、支持材320の上面321および支持材320の下面322は、天板310から壁面110に向かって下方に傾斜しており、支持材320の上面321が壁面110に当接する位置は、天板310の下面317よりも低い位置に存在し、支持材320の上面321は、第1の面321aと、第1の面321aと壁面110との間に設けられる第2の面321bと、を有し、水平方向に対する第2の面321bの角度は、0°以上であり、水平方向に対する第1の面321aの角度よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明の態様は、一般的に、浴室の壁に取り付けられる浴室用カウンタに関する。
家庭の浴室において身体を洗う作業を楽にするために、浴室用カウンタが浴室の壁に取り付けられている。使用者は、浴室用カウンタを利用することにより洗面器を洗い場よりも上方に置くことができる。
ここで、トップ部材、ボディ部材、及びブラケットの3つの部材で構成されたカウンターがある(特許文献1)。特許文献1に記載されたカウンターでは、ブラケットは、壁面へ固定され、トップ部材を支持している。トップ部材は、トップ面よりも一段低く形成した溝形成部を後方側に有しており、溝形成部の上面が排水溝の底面となる(特許文献1、図5参照)。
しかし、特許文献1に記載されたカウンターでは、トップ部材と壁面とが成す角部において入隅が形成されてしまう。特許文献1のカウンターでは、排水溝の前後方向の幅が比較的狭いため、入隅を掃除することは困難であり、入隅にこびりついた水垢や石鹸カスを落とすことは容易ではない。そのため、入隅にこびりついた汚れによって、特許文献1に記載されたカウンターは、浴室の美観を損ねるおそれがある。
これに対して、カウンタが浴槽および壁面から離れて設けられたカウンタ付き浴室がある(特許文献2)。特許文献2に記載されたカウンタ付き浴室では、支柱がカウンタを長手方向に貫通しカウンタを支持している。しかし、特許文献2に記載されたカウンタ付き浴室であっても、支柱がカウンタを貫通しているため、カウンタの側端面と支柱とが成す角部において入隅が形成される。そのため、入隅に付着した汚れを落とすことは容易ではなく、浴室の美観を損ねるおそれがあるという点においては、改善の余地がある。
特開2011−67340号公報 特開2013−179987号公報
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、浴室の美観を向上させることができる浴室用カウンタを提供することを目的とする。
第1の発明は、浴室の壁面に取り付けられ上面および下面を有する支持材と、前記支持材に下面を支持され前記壁面および浴槽から水平方向に離間して設けられる天板と、を備え、前記支持材の前記上面および前記支持材の前記下面は、前記天板から前記壁面に向かって下方に傾斜しており、前記支持材の前記上面が前記壁面に当接する位置は、前記天板の前記下面よりも低い位置に存在し、前記支持材の前記上面は、第1の面と、前記第1の面と前記壁面との間に設けられる第2の面と、を有し、水平方向に対する前記第2の面の角度は、0°以上であり、前記水平方向に対する前記第1の面の角度よりも小さいことを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、支持材の上面および支持材の下面が、天板の下面から支持材が壁面に向けて下方に傾斜する。そのため、支持材の上面が壁面に当接する位置は、天板の下面の位置よりも低い。
そのため、浴室用カウンタを使用する使用者の目線では、支持材と壁面とがなす角部において形成された入隅は、天板の死角に入る。したがって、支持材と壁面とがなす角部において形成された入隅に水や汚れが溜まったとしても、使用者はそれらの入隅を視認できないため、落としづらい汚れを使用者にさらすことが抑制される。浴室の美観が良い。
また、支持材の上面および支持材の下面が、天板の下面から壁面に向けて下方に傾斜するようになっている。そのため、使用者の目線から、支持材自体を視認することができない。使用者においては、カウンタが浮いているように認識する。浴室の美観がさらに良い。
さらに、水平方向に対する第2の面の角度は、水平方向に対する第1の面の角度よりも小さい。そのため、支持材の上面を、天板から壁面に向かって下方に傾斜させる場合であっても、壁面と支持材の上面とがなす角部の角度を大きくすることができ、この角部に形成される入隅の清掃性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記支持材の前記上面は、前記第1の面と前記第2の面との間に設けられ凹状に湾曲した中央曲面をさらに有することを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、支持材の上面の中央曲面が湾曲しているため、水や汚れが溜まりやすい支持材の上面を清掃する際に、第1の面および第2の面の水や汚れを清掃しやすくでき、清掃時の作業性を向上させることができる。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記支持材は、前記壁面に取り付けられ前記天板を支持する支持材本体と、前記支持材本体の外周を覆う支持材カバーと、を有することを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、支持材カバーが支持材本体の周囲を覆うことにより、支持材本体は、比較的複雑な構造を有することができる。比較的複雑な構造としては、例えば、天板を支える耐荷重性を確保するためのリブが設けられた構造などが挙げられる。つまり、支持材本体の周囲部を平面や曲面などの面により形成することができる。これにより、支持材本体の耐荷重性を確保しつつ、支持材を比較的容易に清掃することができる。
第4発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記支持材のうちで前記天板と前記壁面との間に存在する部分の横方向の長さは、前記天板の横方向の長さよりも短いことを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、水がかかりやすい支持材の上面の面積を小さく抑えることで、支持材の上面に水が溜まる面積を小さく抑えることができる。これにより、支持材において水垢や石鹸カスなどによる汚れが発生する面積を抑えることができるため、支持材を清掃する手間を低減することができる。
本発明の態様によれば、天板の支持材を使用者から見えないようにして浴室の美観を良好にすることが可能な浴室用カウンタを提供することを目的とする。
本実施形態にかかる浴室用カウンタが設置された浴室を表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態の天板の側端面に付着した汚れを表す模式的平面図である。 天板の手入れ方法の一例を例示する模式的平面図である。 本実施形態の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態の他の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態のさらに他の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態の具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的分解図である。 本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的断面図である。 本発明者が実施した検討を説明する模式的平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態にかかる浴室用カウンタが設置された浴室を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図2は、図1に表した矢印A1の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図1および図2に表したように、本実施形態にかかる浴室用カウンタ300は、天板310と、支持材320と、を備え、浴室10の洗い場100の第1の壁面110に取り付けられている。第1の壁面110は、浴槽200と、浴槽200と対向する第2の壁面120と、の間に設けられ、浴槽200および第2の壁面120と接続されている。
第1の壁面110には、水栓400および鏡500が取り付けられている。水栓400は、例えば天板310の上に載置された洗面器に水を供給する。本願明細書において、「水」には、冷水のみならず、加温されたお湯が含まれる。
支持材320は、第1の壁面110に取り付けられている。より具体的には、支持材320の一端は、第1の壁面110に固定されている。これにより、支持材320と第1の壁面110との間に入隅391が形成されている。
本願明細書において「入隅」とは、複数の面が互いに接続された箇所の内側の部分をいうものとする。あるいは、本願明細書において「入隅」とは、複数の面が互いに接続された箇所の凹んだ部分をいうものとする。
支持材320の他端は、天板310の下面317を支持している。
支持材320は、上面321と、下面322と、を有する。上面321および下面322は、天板310の下面317から第1の壁面110に向けて下方に傾斜している。
本願明細書において、「下方」とは、浴室用カウンタ300が第1の壁面110に取り付けられた状態において、鉛直方向であって天板310からみて支持材320の側の方向をいう。本願明細書において、「上方」とは、「下方」とは反対の方向をいう。本願明細書において、「前方」とは、浴室用カウンタ300が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の壁面110に垂直な方向であって第1の壁面110からみて浴室カウンタ300の側の方向をいう。本願明細書において、「後方」とは、「前方」とは反対の方向をいう。
支持材320の上面321は、第1の面321aと、第2の面321bと、中央曲面321cと、を有している。第2の面321bは、第1の面321aと第1の壁面110との間に設けられている。中央曲面321cは、第1の面321aと第2の面321bとの間に設けられている。中央曲面321cは、凹状に湾曲している。
図2に表した第1の角度θ1(第1の面の角度)は、水平方向に対する第1の面321aの角度である。図2においては、第2の角度θ2(第2の面の角度、図10参照)が0°である例、すなわち第2の面321bが水平である例を表している。図10に表した第2の角度θ2は、水平方向に対する第2の面321bの角度である。
第2の角度θ2は、第1の角度θ1よりも小さい。
前述したように、支持材320と第1の壁面110との間には、入隅391が形成されている。入隅391に付着した汚れを掃除しても落としにくく、浴室10の美観を損ねる場合がある。
これに対して、本実施形態において、支持材320の上面321および支持材320の下面322は、前述したように、天板310の下面317から第1の壁面110に向けて下方に傾斜している。これにより、支持材320の上面321において、第1の壁面110に当接する位置は、天板310の下面317よりも低い。そのため、天板310を使用する使用者の目線では、入隅391は、天板310の死角に入る。
したがって、入隅391に、水や汚れが溜まったとしても、使用者は、入隅391を視認することができない。そのため、落としづらい汚れを使用者にさらすことが抑制される。これにより、浴室10の美観を良くすることができる。
また、前述したように、支持材320の上面321および支持材320の下面322が、天板310の下面317から、第1の壁面110に向けて下方に傾斜している。これにより、使用者の目線から支持材320自体を視認できない。天板310が浮いているように使用者に認識させることができる。これにより、浴室10の美観を向上させることができる。
支持材の上面が下方に傾斜している場合、支持材の上面が傾斜していない場合と比較して、支持材の上面と壁面とがなす角度は小さい。そのため、例えば、支持材の上面と壁面とで形成される入隅に手が入りづらく、清掃が困難な場合がある。
これに対して、本実施形態において、支持材320の上面321は、第1の面321aおよび第2の面321bを有している。第2の角度θ2は、第1の角度θ1よりも小さい。そのため、天板310の上面316が下方に傾斜していても、第1の壁面110と支持材320の上面322とのなす角度を、比較的大きくすることができる。例えば、第2の角度θ2を0°にすることで、第1の壁面110と支持材320の上面322とのなす角度を約90°にすることができる。これにより、入隅391の清掃性を向上させることができる。
図3は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図4は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図5は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図3は、図1に表した矢印A2の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。図4は、図1に表した矢印A3の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。図5は、図1に表した矢印A4の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
天板310は、第1の側端面311と、第2の側端面312と、第3の側端面313と、第4の側端面314と、上面316と、下面317と、を有し、支持材320により支持されている。図3および図4に表したように、第1の側端面311は、第1の壁面110と対向し、第1の壁面110から水平方向に離間している。第2の側端面312は、浴槽200の側面210と対向し、浴槽200から水平方向に離間している。第3の側端面313は、第2の壁面120と対向し、第2の壁面120から水平方向に離間している。第4の側端面314は、洗い場100と面し、浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している。つまり、天板310の全ての側端面(第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314)は、浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している。
第1の側端面311と第1の壁面110との間には、隙間S1が存在する。第1の側端面311と、第1の壁面110と、の間の距離D1は、例えば約50ミリメートル(mm)程度である。第2の側端面312と浴槽200の側面210との間には、隙間S2が存在する。第2の側端面312と、浴槽200の側面210と、の間の距離D2は、例えば約70mm程度である。第3の側端面313と第2の壁面120との間には、隙間S3が存在する。第3の側端面313と、第2の壁面120と、の間の距離D3は、例えば約70mm程度である。
第1の側端面311、第2の側端面312、および第3の側端面313の拭き掃除をするために、距離D1〜距離D3は、より適切な距離に適宜設定されている。具体的には、距離D1〜距離D3のそれぞれは、スポンジ等の清掃用具を挿入しやすくするため、例えば約30mm以上であることがより好ましい。また、手の甲が拭き掃除の際に第1の壁面110、第2の壁面120、および浴槽200に当たらないようにするためには、距離D1〜距離D3のそれぞれは、例えば約50mm以上であることがより好ましい。天板310が洗い場100に比較的大きく張り出すことを抑えるため、距離D1は、30mm以上、50mm以下であることがより好ましい。
天板310の上面316は、略平坦である。例えば、使用者は、洗面器やシャンプーのボトル等を天板310の上面316に載せることができる。天板310の上面316には、排水のための傾斜が設けられていてもよい。この場合、経年によって傾斜方向が変わらないよう、天板310の上面316の前方側に下降傾斜させておくことが好ましい。
図3および図4に表したように、支持材320のうちで天板310と第1の壁面110との間に存在する部分の横方向の長さD5は、天板310の横方向の長さD4よりも短い。
これにより、水がかかりやすい支持材320の上面321の面積を小さく抑えることで、支持材320の上面321に水が溜まる面積を小さく抑えることができる。これにより、支持材320において水垢や石鹸カスなどによる汚れが発生する面積を抑えることができるため、支持材320を清掃する手間を低減することができる。
本願明細書において「横方向」とは、水平方向であって壁面110に平行な方向をいう。
図5に表したように、天板310は、例えば、ボルト451で支持材320に取り付けられる。支持材320は、例えば、ボルト452で第1の壁面110に取り付けられる。
図6は、本実施形態の天板の側端面に付着した汚れを表す模式的平面図である。
図6は、図1に表した矢印A2の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
天板310の上面316には、例えば洗面器が載置される。そのため、界面活性剤を含んだ水が天板310の上面316に流れることがある。天板310の上面316に流れた水は、天板310の略全体の周囲から側面を伝って洗い場100へ落下する。そのため、図6に表したように、水垢あるいは石鹸カスなどの汚れDは、天板310の側端面に残留しやすい。例えば、汚れDは、側端面の下端に残留しやすい。
図6は、汚れDが第3の側端面313と第4の側端面314との間に残留した例を表している。汚れDが残留する箇所は、第3の側端面313と第4の側端面314との間には限定されない。汚れDは、第1の側端面311と、第2の側端面312と、第3の側端面313と、第4の側端面314と、の少なくともいずれかに残留することがある。
次に、天板310の手入れ方法について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、天板の手入れ方法の一例を例示する模式的平面図である。
例えば清掃者は、洗剤等を含ませた清掃用具Cで天板310の側端面を擦り洗いすることによって、天板310の側端面の下端に付着した汚れDを落とすことができる。このとき、第1の側端面311と第1の壁面110との間の距離D1、第2の側端面312と浴槽200の側面210との間の距離D2、および第3の側端面313と第2の壁面120との間の距離D3のそれぞれは、30mm以上である。そのため、図7に表したように、例えば清掃者は、清掃用具Cを掴んだ手指Fを隙間S1、S2、S3に容易に差し込むことができる。
支持材320の一端は、天板310の下面317のうち第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314から離れた位置に取り付けられている。そのため、天板310の全ての側端面と支持材320との間において入隅が形成されることはなく、天板310の全ての側端面の下方には、空間が存在する。
これにより、例えば清掃者は、天板310の全ての側端面を力を入れて擦り洗いすることができる。また、天板310の側端面に付着した汚れは、入隅に付着した汚れよりも容易に擦り落とすことができる。したがって、天板310の側端面の下端などに付着した水垢や石鹸カスなどの汚れDをより簡単に落とすことができる。これにより、天板310の側端面にカビが発生することを抑制することができる。
次に、本実施形態の変形例にかかる浴室用カウンタについて、図面を参照しつつ説明する。
図8は、本実施形態の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図8は、図1に表した矢印A1の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図に相当する。
本変形例の浴室用カウンタ300aは、天板310aと、支持材320と、を備える。支持材320は、図1〜図5に関して前述した通りである。
図8に表したように、本変形例の天板310aの第1の側端面311は、曲面を有する。本変形例の天板310aの第4の側端面314は、曲面を有する。また、第1の側端面311および第4の側端面314のそれぞれと、天板310の上面316と、の間には、角部は存在しない。第1の側端面311および第4の側端面314のそれぞれと、天板310の下面317と、の間には、角部は存在しない。
これらは、第2の側端面312および第3の側端面313についても同様である。
本変形例によれば、天板310の側端面が曲面を有することにより、例えば清掃者は、拭き掃除をより一層手軽に行うことができる。また、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第2の面321bは、水平方向と略平行である。これにより、本変形例にかかる浴室用カウンタ300aの清掃性を向上させることができる。
図9は、本実施形態の他の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 図9は、図1に表した矢印A3の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図に相当する。
本変形例の浴室用カウンタ300bは、天板310bと、支持材320と、補強材330と、を備える。図9に表したように、天板310bの上面316と、天板310bの側端面と、の間にはラウンド部が設けられている。天板310bの下面317と、天板310bの側端面と、の間にはラウンド部が設けられている。
補強材330は、天板310bと、支持材320と、の間に設けられている。補強材330は、天板310bの撓みを抑える。図4に表したように、支持材320のうちで天板310と第1の壁面110との間に存在する部分の横方向の長さD5が天板310bの横方向の長さD4よりも短い場合でも、補強材330は、天板310bの撓みを抑えることができる。
なお、補強材330は、支持材320と一体化されていてもよい。
本変形例のように、支持材320が補強材330を介して天板310bを支持する例は、本実施形態の範囲に含まれる。
補強材330は、天板310bの下面317のうち第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314から離れた位置に取り付けられている。そのため、例えば清掃者は、汚れが付着した天板310bの側端面を端から端まで洗剤およびスポンジなどの清掃用具Cでより簡単に擦り洗いすることができる。また、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第2の面321aは、水平方向と略平行である。これにより、本変形例にかかる浴室用カウンタ300bの清掃性を向上させることができる。
図10は、本実施形態のさらに他の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図10は、図1に表した矢印A1の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図に相当する。
本変形例の浴室用カウンタ300cは、天板310と、支持材320aと、を備える。図10に表したように、本変形例の支持材320aの第2の面321bの第2の角度θ2は、0°よりも大きく、第1の面321aの第1の角度θ1よりも小さい。このように、支持材320aにおいて、第2の面321bの第2の角度θ2は、第1の面321aの第1の角度θ1よりも小さければ、0°より大きくてもよい。
以上のように、本実施形態において、支持材320の上面321および支持材320の下面322は、天板310の下面317から第1の壁面110に向けて下方に傾斜している。そのため、天板310を使用する使用者の目線では、入隅391は、天板310の死角に入る。したがって、入隅391に、水や汚れが溜まったとしても、使用者は、入隅391を視認することができない。そのため、落としづらい汚れを使用者にさらすことが抑制される。これにより、浴室10の美観を良くすることができる。
また、使用者の目線から支持材320自体を視認できないため、天板310が浮いているように使用者に認識させることができる。より浴室10の美観を向上させることができる。
さらに、本実施形態において、支持材320の上面321は、第1の面321aおよび第2の面321bを有している。第2の角度θ2は、第1の角度θ1よりも小さい。そのため、天板310の上面316が下方に傾斜していても、第1の壁面110と支持材320の上面322とのなす角度を大きくすることができる。これにより、入隅391の清掃性を向上させることができる。
支持材320の上面321は、第1の面321aと第2の面321bとの間に中央曲面321cを有している。中央曲面321cは、凹状に湾曲している。これにより、例えば、清掃者が、水や汚れの溜まりやすい支持材320の上面321を清掃する際に、第1の面321aと第2の面321bとの間の水や汚れを清掃しやすい。清掃時の作業性を向上可能である。
次に、本実施形態にかかる浴室用カウンタの具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図11は、本実施形態の具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的分解図である。
図12は、本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図13は、本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的断面図である。
図12は、図1に表した矢印A1の方向にみたときの本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図に相当する。図13は、図3に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。
図11〜図13に表したように、本具体例にかかる浴室用カウンタ300は、天板310と、支持材320と、補強材330と、を備える。支持材320は、支持材本体360と、第1のカバー340および第2のカバー350(支持材カバー)と、を有する。図13に表したように、支持材本体360の一端は、第1の壁面110に固定されている。支持材本体360の他端は、補強材330を介して天板310の下面317を支持している。
補強材330は、支持材本体360と、天板310と、の間に設けられている。補強材330は、脚部331を有し、支持材本体360の上に載置されている。補強材330は、天板310を支持するとともに天板310を補強する。
支持材本体360は、取付面361と、上面362と、を有する。上面362は、支持面362aと、傾斜面362bと、を有する。支持面362aは、支持材本体360が第1の壁面110に取り付けられた状態において水平方向と略平行である。傾斜面362bは、支持面362aと取付面361とに接続されている。
支持材本体360のうちで天板310と第1の壁面110との間に存在する部分の横方向の長さD7は、天板310の横方向の長さD6よりも短い。また、第1のカバー340および第2のカバー350が取り付けられた状態であっても、支持材320のうちで天板310と第1の壁面110との間に存在する部分の横方向の長さは、天板310の横方向の長さD6よりも短い。これにより、水がかかりやすい支持材320の上面321の面積を小さく抑えることで、支持材320の上面321に水が溜まる面積を小さく抑えることができる。これにより、支持材320において水垢や石鹸カスなどによる汚れが発生する面積を抑えることができるため、支持材320を清掃する手間を低減することができる。
本具体例の第1のカバー340は、支持材本体360の傾斜面362bに取り付けられ、支持材本体360の傾斜面362bを覆う。第2のカバー350は、支持材本体360の下方に設けられ、支持材本体360の下面および支持材本体360の側面を覆う。つまり、第1のカバー340および第2のカバー350は、支持材本体360の外周を覆う。なお、支持材本体360の外周を覆うカバーは、第1のカバー340および第2のカバー350を有することには限定されず、1つの部材により形成されていてもよい。あるいは、支持材本体360の外周を覆うカバーは、3つ以上の部材を有していてもよい。
第1のカバー340は、傾斜面部341と、立面部342と、を有する。立面部342は、傾斜面部341と接続され、傾斜面部341の縁から傾斜面部341に対して略垂直方向に延在している。傾斜面部341は、支持材本体360の傾斜面362bに略沿う形状を有する。
傾斜面部341は、上面343(支持材の上面)を有している。上面343は、第1の面343aと、第2の面343bと、中央曲面343cと、を有している。第1の面343aの一端は、中央曲面343cを介して、第2の面343bに接続されている。第1の面343aの他端は、立面部342を介して天板310の下面317に接続されている。第2の面343bの一端は、第1の壁面110に接続されている。第2の面343bの他端は、中央曲面343cを介して、第1の面343aに接続されている。
第1の面343aの一部および第2の面343bは、上面視において、天板310の第1の側端面311と第1の壁面110との間に配置されるようにしている。これにより、支持材320をより視認しづらくできると共に、天板310から流れ落ちた水は、第1の面343aを流れ落ちるため、支持材320の上面に水が溜まる面積を小さくすることができる。これにより、天板310をより浮いているように認識させることができるとともに、支持材320の上面の汚れが発生する面積を小さく抑えることができる。さらに、入隅391を清掃しやすくできる。
なお、このような効果は、第1の面343aのような傾斜面および第2の面343bが、上面視において、天板310の第1の側端面311と第1の壁面110との間に配置されていれば得ることができる。
第2のカバー350は、下面351(支持材の下面)を有している。支持材本体360が第1の壁面110に取り付けられた状態において、下面351は、天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜している。
図12および図13に表したように、支持材本体360が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の面343aは、天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜している。第1の面343aと、第1の壁面110と、の間には、入隅391が形成されている。支持材本体360が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第2の面343bは、水平方向と略平行である。
本具体例によれば、第1のカバー340および第2のカバー350が支持材本体360の周囲を覆うことにより、支持材本体360は、比較的複雑な構造を有することができる。比較的複雑な構造としては、例えば、図10に表したように、天板310を支える耐荷重性を確保するためのリブ363が設けられた構造などが挙げられる。つまり、支持材本体360の周囲を第1のカバー340および第2のカバー350で覆うことにより、支持材320の周囲を平面や曲面などの面により形成することができる。これにより、支持材本体360の耐荷重性を確保しつつ、支持材320を比較的容易に清掃することができる。また、前述したように、第1の面343aは、天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜している。第2の面343bは、水平方向と略平行である。下面351は、天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜している。そのため、図1〜図5に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
次に、本発明者が実施した検討について、図面を参照しつつ説明する。
図14は、本発明者が実施した検討を説明する模式的平面図である。
本発明者は、天板310の死角について検討を行った。より具体的には、本発明者は、使用者560が支持材320を視認できない角度および高さについて検討を行った。
まず、本発明者が得た知見によれば、一般的な風呂いすの高さは、主として250mm以上、350mm以下である。そのため、本検討では、風呂いす550の高さD21の最大値を350mmとし、風呂いす550の高さD21の最小値を250mmとした。
「日本人の人体寸法データブック2004−2006」(社団法人 人間生活工学研究センター)に記載された人体計測データによれば、20歳以上80歳以下の男性の座面から目線の高さ(「座位姿勢における水平な座面から外眼角点までの鉛直距離」)の95パーセンタイル値は、848mmである。また、20歳以上80歳以下の女性の座面から目線の高さの5パーセンタイル値は、617mmである。そのため、本検討では、座面から目線の高さD22の最大値を848mmとし、座面から目線の高さD22の最小値を617mmとした。
これにより、洗い場100から使用者560の目線の高さD29の最大値は、1198mmである。洗い場100から使用者560の目線の高さD29の最小値は、867mmである。
前述した目線の高さD29の範囲において、浴室用カウンタ300の前の風呂いす550に座った使用者560の目の位置と、第1の壁面110と、の間の距離D23を650mmとした。
天板310の第1の側端面311と、第1の壁面110と、の間の距離D24を40mmとした。
洗い場100と、浴室用カウンタ300の天板310の上面316と、の間の距離D31を345mmとした。
このような条件において、本発明者が実施した検討の結果は、次の通りである。すなわち、使用者560の目と支持材320の下端とを結ぶ仮想直線と、水平面と、の間のなす角度(θ1)が57.58度以下であれば、男女問わず成人の使用者のうち、大部分の使用者が支持材の下端を視認できなくなる。図14における角度B14は、上記角度(θ1)が57.58度の状態を表している。
一方、使用者560の目と支持材320の上端とを結ぶ仮想直線と、水平面と、の間のなす角度(θ2)が54.54度以上であれば、男女問わず成人の使用者のうち、大部分の使用者が支持材の上端を視認できなくなる。図14における角度B13は、上記角度(θ2)が54.54度の状態を表している。
すなわち、支持材320の上端が、図14における角度θ2が54.54度である場合に対応する仮想直線(破線X)よりも下方に位置し、支持材320の下端が、図14における角度θ1が57.58度である場合に対応する仮想直線(破線Y)よりも上方に位置するように支持材320を設ければ、成人の使用者のうち、大部分の使用者が支持材320を視認できなくなり、天板310を浮いているように見せることができる。このとき、使用者560が支持材320を視認できない高さであって、第1の壁面110の側の上端の高さD26は、285mm以上、308mm以下である。
なお、図14の支持材320においては、支持材320の上面321は、水平面に対し、18.7度傾斜した斜面を有しており、支持材320の下面322は、39.0度の斜面を有するように構成している。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室用カウンタ300、300a、300b、300cおよび支持材320などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや支持材320、支持材本体360、第1のカバー340、および第2のカバー350の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、支持材320の上面321および支持材320の下面322は、全領域において傾斜していなくともよく、一部の領域において傾斜していてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 浴室、 100 洗い場、 110 第1の壁面、 120 第2の壁面、 200 浴槽、 210 側面、 300、 300a、 300b、 300c 浴室用カウンタ、 310、 310a、 310b 天板、 311 第1の側端面、 312 第2の側端面、 313 第3の側端面、 314 第4の側端面、 316 上面、 317 下面、 320、 320a 支持材、 321 上面、 321a 第1の面、 321b 第2の面、 321c 中央曲面、 322 下面、 330 補強材、 331 脚部、 340 第1のカバー、 341 傾斜面部、 342 立面部、 343 上面、 343a 第1の面、 343b 第2の面、 343c 中央曲面、 350 第2のカバー、 351 下面、 360 支持材本体、 361 取付面、 362 上面、 362a 支持面、 362b 傾斜面、 363 リブ、 391 入隅、 400 水栓、 451、452 ボルト、 500 鏡、 550 風呂いす、 560 使用者

Claims (4)

  1. 浴室の壁面に取り付けられ上面および下面を有する支持材と、
    前記支持材に下面を支持され前記壁面および浴槽から水平方向に離間して設けられる天板と、
    を備え、
    前記支持材の前記上面および前記支持材の前記下面は、前記天板から前記壁面に向かって下方に傾斜しており、
    前記支持材の前記上面が前記壁面に当接する位置は、前記天板の前記下面よりも低い位置に存在し、
    前記支持材の前記上面は、
    第1の面と、
    前記第1の面と前記壁面との間に設けられる第2の面と、
    を有し、
    水平方向に対する前記第2の面の角度は、0°以上であり、前記水平方向に対する前記第1の面の角度よりも小さいことを特徴とする浴室用カウンタ。
  2. 前記支持材の前記上面は、前記第1の面と前記第2の面との間に設けられ凹状に湾曲した中央曲面をさらに有することを特徴とする請求項1記載の浴室用カウンタ。
  3. 前記支持材は、
    前記壁面に取り付けられ前記天板を支持する支持材本体と、
    前記支持材本体の外周を覆う支持材カバーと、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の浴室用カウンタ。
  4. 前記支持材のうちで前記天板と前記壁面との間に存在する部分の横方向の長さは、前記天板の横方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴室用カウンタ。
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