JP2017028886A - モータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 モータ制御装置10は、モータ20の駆動機構を構成するコンデンサやモータコイル等の部品の温度を検出し、部品が予め定められた抑制開始温度以上となった場合にモータ20の出力を抑制する。モータ制御装置10は、モータ20の駆動時における部品の温度上昇率を複数回記録することにより当該部品の温度上昇率特性を学習し、この学習結果に基づいて各部品の抑制開始温度を変更する。
【選択図】 図4
Description
ここで、モータの駆動機構を構成する部品は、モータの駆動中、電流等の影響により温度上昇が生じる。このような温度上昇による部品故障を防止するため、各部品に対して使用上限温度が設定されている。モータの駆動中はモータ制御装置で各部品温度を監視し、使用上限温度を超える可能性がある場合、すなわち予め設定された抑制開始温度(<使用上限温度)以上となった場合にはモータの出力を抑制する制御が行われている。
通常、抑制開始温度は、量産される部品の性能バラつきを考慮して、最も性能が低い部品に合わせて設定される。
よって、大半を占める平均的な性能の部品や性能が高い部品に対しては、必要以上に低い温度が制限温度として設定されることとなる。
上述した従来技術では、2段階で制限温度を設定してモータを出力制限する期間を短縮するようにしているが、部品の性能バラつきを考慮すれば更に改善の余地がある。
請求項2の発明にかかるモータ制御装置は、前記抑制開始温度変更手段は、前記温度上昇率が低いほど前記抑制開始温度を高く変更する、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかるモータ制御装置は、前記温度特性学習手段は、前記モータの前記出力が所定値以上である時の前記温度上昇率を用いて前記温度上昇率特性を学習する、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかるモータ制御装置は、前記抑制開始温度変更手段は、複数回記録された前記温度上昇率の最大値に基づいて前記抑制開始温度を変更する、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかるモータ制御装置は、前記抑制開始温度変更手段は、複数回記録された前記温度上昇率の平均値に基づいて前記抑制開始温度を変更する、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかるモータ制御装置は、前記温度特性学習手段は、所定の初期時刻における前記部品の初期温度と、前記初期時刻から所定時間経過後の経過時温度と、前記初期時刻から前記所定時間の間に前記モータに供給された電流の積算値を検出し、前記経過時温度と前記初期温度と差分を前記積算値で除して前記温度上昇率を算出する、ことを特徴とする。
請求項7の発明にかかるモータ制御装置は、前記駆動機構は複数の部品で構成されており、前記抑制開始温度は前記複数の部品のそれぞれに対して設定され、前記温度検出手段は、前記複数の部品のそれぞれの温度を検出し、前記出力制御手段は、前記複数の部品のいずれかが当該部品に設定された前記抑制開始温度以上となった場合に前記モータの出力を抑制し、前記温度特性学習手段は、前記複数の部品の温度上昇率特性をそれぞれ学習し、前記抑制開始温度変更手段は、前記学習結果に基づいてそれぞれの前記複数の部品の前記抑制開始温度を変更する、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、部品の温度上昇率が低いほど抑制開始温度を高く変更するので、温度上昇率が低い部品ほど高温領域まで使用可能となり、出力抑制が実施される頻度を低減することができる。特に、抑制開始温度の初期値が、温度上昇率の高い低性能部品に合わせて設定されている場合に、温度上昇率のより低い平均的性能または高性能部品に対して初期値よりも高い抑制開始温度を設定することができる。よって、モータの出力が必要以上に抑制されるのを防止し、モータの駆動性能を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、モータの出力が所定値以上である時に温度上昇率特性を学習するので、部品の温度上昇が顕著となる高出力時に温度上昇率特性を学習することができ、効率的に温度上昇率特性を学習する上で有利となる。
請求項4の発明によれば、複数回記録された温度上昇率の最大値に基づいて抑制開始温度を変更するので、当該部品に対して最も安全性を見込んだ抑制開始温度を設定することができ、部品が使用上限温度に達する可能性をより低減する上で有利となる。
請求項5の発明によれば、複数回記録された温度上昇率の平均値に基づいて抑制開始温度を変更するので、当該部品の性能を示す最確値と考えられる温度上昇率を用いて抑制開始温度を設定することができ、不要な出力抑制が実施される可能性を低減する上で有利となる。
請求項6の発明によれば、電流量に対する部品温度の変化割合を温度上昇率として算出するので、時間に対する部品温度の変化割合を温度上昇率とする場合と比較して、より一義的な温度上昇率特性を得ることができ、安定した制御を行う上で有利となる。
請求項7の発明によれば、駆動機構を構成する複数の部品に対して抑制開始温度を設定、変更するので、局所的な発熱が生じた際にも出力抑制を実施して過度な温度上昇を防止することができ、モータの耐久性を向上させる上で有利となる。
本実施の形態では、電動車を駆動するモータを制御するモータ制御装置を例にして説明する。
図1は、実施の形態にかかるモータ制御装置10の構成を示す説明図である。
モータ20は、バッテリ22に蓄電された電力を用いて駆動し、電動車の駆動輪を回転させる。
モータ20とバッテリ22との間にはインバータ24が設けられている。インバータ24は、バッテリ22からモータ20に供給される直流電流を交流電流に変換するとともに、モータ制御装置10の制御信号に基づいて、モータ20に供給する電流の電圧および周波数を変更してモータ20から所望の出力(トルク)を得られるようにしている。
また、モータ20とバッテリ22との間には、モータ20に供給される電流値を検出する電流センサ32が設けられている。
これらの部品には、部品の温度を検出して、検出した部品温度をモータ制御装置10に送信する温度センサが設けられている。
より詳細には、コンデンサ242にはコンデンサ温度センサ243が、IGBT244にはIGBT温度センサ245が、モータコイル202にはコイル温度センサ203が設けられている。これらの温度センサは、モータ制御装置10の温度検出手段として機能する。
なお、図1に挙げた駆動機構の部品は一例であり、リアクトル等、インバータ24やモータ20を構成する他の部品を駆動機構に含めてもよいことは無論である。
モータ制御装置10は、上記CPUが上記制御プログラムを実行することによって、出力制御手段12、温度特性学習手段14、抑制開始温度変更手段16を実現する。
より詳細には、出力制御手段12は、温度検出手段である各部品の温度センサの検出値が、各部品にそれぞれ設定されている抑制開始温度以上か否かを判定する。そして、抑制開始温度以上の場合には、モータ20に供給する電流量を低減してモータ20の出力を抑えるようにする。
本実施の形態では、駆動機構が複数の部品で構成されているため、出力制御手段12は、複数の部品のいずれかが当該部品に設定された抑制開始温度以上となった場合にモータの出力を抑制する。
なお、モータ20の出力の抑制は、例えばモータ20に供給する電流量を所定の上限電流以下に保つようにしたり、要求されている供給電流量に対して1未満の係数を掛け合せて全帯域において出力を低減したりすることによって行う。
このような出力抑制を行うことによって、部品温度の上昇度合いを緩やかにし、部品が使用上限温度に達するのを防止することができる。
従来、抑制開始温度は、量産される部品の性能バラつきを考慮して、最も性能が低い部品に合わせて設定されていた。一方で、本実施の形態では、温度特性学習手段14および抑制開始温度変更手段16によって、各部品の特性に合わせて抑制開始温度を変更する。
本実施の形態において、部品の性能とは温度上昇率特性を指す。図2では、初期時刻t0に初期温度T0である3つの部品RL,RX,RHを、所定時間継続して一定の電流下で使用した場合の温度変化を示している。
なお、部品RL,RX,RHは同一種類の部品である。この種類の部品には使用上限温度TLIMが設定されている。
図2の例では部品RLが最も温度上昇率が高く、時刻t2には使用上限温度TLIMに達している。一方、他の部品RX,RHは時刻t2時点で使用上限温度TLIM未満の温度であり、部品RXは時刻t2から所定時間経過した時刻t4(>時刻t2)に使用上限温度TLIMとなり、部品RHは時刻t4より更に経過した時刻t6に使用上限温度TLIMとなる。
すなわち、部品RL,RX,RHの温度上昇率は、RL>RX>RHの順で高くなっている。
温度上昇率の高低に対する性能評価の高低は部品の使用目的によって異なるが、本実施の形態のようにモータ20の駆動機構として用いられる部品では、温度上昇率が低いことが望ましい。よって、部品RL,RX,RHは、RH(高性能)>RX(平均的な性能)>RL(低性能)の順に性能が高いと考えられる。
例えば、部品RLが使用上限温度TLIMに達する時刻t2に対して十分なマージンM(t2−t1)を取った時刻t1(>t2)における部品RLの温度である温度TLが、全ての部品RL,RX,RHの抑制開始温度に設定される。
一方、部品RX,RHは、温度TLとなった後、使用上限温度TLIMに達するまでの時間が部品RLより長い。よって、本来は出力抑制を実施しなくてもよい期間も出力抑制が実施されることになり、部品の性能を活用することができない。
すなわち従来は、少数の低性能な部品RLに合わせて、多数の平均的な性能の部品RXおよび高性能な部品RHの抑制開始温度が設定されることになる。
本実施の形態では、各部品の性能に合わせて個別に抑制開始温度を設定することにより、各部品の性能を最大限に引き出し、効率よくモータ20を駆動することができる。
本実施の形態では、駆動機構が複数の部品で構成されているため、温度特性学習手段14は、複数の部品の温度上昇率特性をそれぞれ学習する。
より詳細には、温度特性学習手段14は、例えばモータ20の出力が所定値以上である時に温度上昇率を検出し、これを用いて部品の温度上昇率特性を学習する。
これは、モータ20の出力が低い時にはモータ20に供給される電流量が少なく、部品の温度上昇が少ないため、温度上昇率特性の学習には適さないからである。
より詳細には、モータ20の出力が低いと各部品の温度上昇が小さく、温度センサの特性次第では温度上昇率を測定できない場合がある。そのため、各部品の温度上昇が複数℃となるモータ20の出力を所定値として設定する必要がある。熱時定数は部品によって異なるため、部品によって上記所定値が変わることもある。例えば、IGBT温度は熱時定数が小さいため、電流が流れればすぐに温度上昇するので所定値を小さい値に設定出来るが、逆にコンデンサは熱時定数が大きいため、少しの電流ではすぐに温度上昇はしないので所定値は大きな値に設定する必要がある。このように、部品によって所定値を変えるようにしてもよい。
このような温度上昇率の算出および記録を複数回繰り返すことによって、各部品の温度上昇率特性(例えば、図2の部品RL,RX,RHのいずれに近い特性を取るか)を知ることができる。
なお、温度上昇率の学習には、継時変化等による部品特性の変化を想定して、直近に算出した所定個数分の温度上昇率を用いたり、現在日時から所定日時以内に記録した温度上昇率のみを用いてもよい。
すなわち、時間に対する部品温度の変化割合ではなく、電流量に対する部品温度の変化割合として温度上昇率を定義してもよい。
一般に、部品温度の上昇度合いは電流量に比例する。時間に対する部品温度の変化割合を算出する場合、所定時間tx内に流れる電流量が異なれば経過時温度も異なると考えられ、温度上昇率の算出結果が都度異なることとなる。
上記のように電流量に対する部品温度の変化割合を温度上昇率とすることによって、より一義的な温度上昇率特性を得ることができ、安定した制御を行う上で有利となる。
図2を例にすると、部品RXに対しては、部品RXが使用上限温度TLIMに達する時刻t4に対して十分なマージンM(t4−t3)を取った時刻t3(>t4)における部品RXの温度である温度TXに抑制開始温度を変更する。
また、部品RHに対しては、部品RHが使用上限温度TLIMに達する時刻t6に対して十分なマージンM(t6−t5)を取った時刻t5(>t6)における部品RHの温度である温度THに抑制開始温度を変更する。
各部品の抑制開始温度を比較すると、TL(部品RL)<TX(部品RX)<TH(部品RH)となっており、部品の温度上昇率が低いほど抑制開始温度が高く設定されることになる。
本実施の形態では、駆動機構が複数の部品で構成されているため、抑制開始温度変更手段16は、複数の部品それぞれに対する学習結果に基づいて、複数の部品の抑制開始温度をそれぞれ変更する。
これにより、当該部品に対して最も安全性を見込んだ抑制開始温度を設定することができ、部品が使用上限温度TLIMに達する可能性をより低減することができる。
図4のフローチャートでは、電流量に対する部品温度の変化割合を温度上昇率とする場合について説明している。
最初のステップでは、各部品の抑制開始温度は初期値に設定されている(ステップS400)。抑制開始温度の初期値は、例えば電動車の出荷時には各部品の性能バラつきを考慮して低性能な部品に合わせた値(例えば図2の温度TL)に設定される。
学習モード中の温度特性学習手段14は、電流値が所定値以上となった時刻(初期時刻t0)の部品温度である初期温度T0を記録するとともに(ステップS406)、モータ20に供給される電流値を積算する(ステップS408)。所定時間txが経過するまでは(ステップS410:No)、ステップS408に戻り電流値の積算を継続する。なお、所定時間txが経過するまでに電流値が所定値未満となった場合には、ステップS404に戻り以降の処理をくり返す。
所定時間txが経過すると(ステップS410:Yes)、温度特性学習手段14は、初期時刻t0から所定時間tx経過後の経過時温度TNを記録するとともに(ステップS412)、部品の温度上昇率を算出し、記録する(ステップS414)。温度上昇率は、経過時温度TNと初期温度T0との差分ΔTを、電流値の積算値である電流量Ixで除すことによって算出する。算出した温度上昇率を記録すると、温度特性学習手段14は学習モードを終了する。
これは、複数回分蓄積された温度上昇率から、現在の抑制開始温度が適切か否かを判断するものである。例えば、抑制開始温度が初期設定値(温度TL)の場合、複数回分蓄積された温度上昇率の最大値または平均値が、図2の部品RLのような低性能部品に対応するグラフであれば抑制開始温度の変更は必要がない。一方、温度上昇率の最大値または平均値が、図2の部品RXまたはRHのような平均的性能または高性能部品に対応するグラフであれば、現在の抑制開始温度は低すぎると考えられ、より高い温度へと変更するのが望ましい。
抑制開始温度の変更が必要ない場合は(ステップS418:No)、そのままステップS422に移行する。一方、抑制開始温度の変更が必要な場合は(ステップS418:Yes)、蓄積した温度上昇率から適切な抑制開始温度を算出して、算出した温度に抑制開始温度を変更する(ステップS420)。
また、部品温度が抑制開始温度以上となった場合は(ステップS422:No)、モータ20の出力抑制を実施する(ステップS424)。モータ20の出力抑制は、例えば部品温度が抑制開始温度未満となるまで継続される。
モータ20の駆動が停止されるまでは(ステップS426:No)、モータ制御装置10は、ステップS404に戻り、以降の処理をくり返す。そして、モータ20の駆動が停止されると(ステップS426:Yes)、本フローチャートの処理を終了する。
なお、一旦変更された抑制開始温度は、電動車の起動終了後もモータ制御装置10で記憶しておき、次回の電動車起動時以降は前回変更後の抑制開始温度を初期値として使用する。
これにより、各部品の固有の性能に合わせて抑制開始温度を設定することができ、過度な温度上昇による部品の破損を防止しつつ、部品の性能を最大限発揮させる上で有利となる。
また、部品の温度上昇率を複数回に渡って学習した上で抑制開始温度を変更するので、1つの温度上昇率を用いるよりも、より部品の状態を反映した抑制開始温度を設定する上で有利となる。
また、一般に部品は劣化してくると温度上昇率が変化していく(一般的には温度上昇率が高くなり、性能としては低下していく)が、モータ制御装置10のような学習機能があれば、部品の劣化の状態に合わせた最適な抑制開始温度を設定することができる。
また、モータ制御装置10は、部品の温度上昇率が低いほど抑制開始温度を高く変更するので、温度上昇率が低い部品ほど高温領域まで使用可能となり、出力抑制が実施される頻度を低減することができる。
特に、抑制開始温度の初期値が、温度上昇率の高い低性能部品に合わせて設定されている場合に、温度上昇率のより低い平均的性能または高性能部品に対して初期値よりも高い抑制開始温度を設定することができる。これにより、モータ20の出力が必要以上に抑制されるのを防止し、モータ20の駆動性能を向上させることができる。
また、モータ制御装置10は、モータ20の出力が所定値以上である時に温度上昇率特性を学習するので、部品の温度上昇が顕著となる高出力時に温度上昇率特性を学習することができ、効率的に温度上昇率特性を学習する上で有利となる。
また、モータ制御装置10において、複数回記録された温度上昇率の最大値に基づいて抑制開始温度を変更するようにすれば、当該部品に対して最も安全性を見込んだ抑制開始温度を設定することができ、部品が使用上限温度に達する可能性をより低減する上で有利となる。
また、モータ制御装置10において、複数回記録された温度上昇率の平均値に基づいて抑制開始温度を変更するようにすれば、当該部品の性能を示す最確値と考えられる温度上昇率を用いて抑制開始温度を設定することができ、不要な出力抑制が実施される可能性を低減する上で有利となる。
また、モータ制御装置10において、電流量に対する部品温度の変化割合を温度上昇率として算出するようにすれば、時間に対する部品温度の変化割合を温度上昇率とする場合と比較して、より一義的な温度上昇率特性を得ることができ、安定した制御を行う上で有利となる。
また、モータ制御装置10は、駆動機構を構成する複数の部品に対して抑制開始温度を設定、変更するので、局所的な発熱が生じた際にも出力抑制を実施して過度な温度上昇を防止することができ、モータの耐久性を向上させる上で有利となる。
Claims (7)
- モータの駆動を制御するモータ制御装置であって、
前記モータの駆動機構を構成する部品の温度を検出する温度検出手段と、
前記部品が予め定められた抑制開始温度以上となった場合に前記モータの出力を抑制する出力制御手段と、
前記モータの駆動時における前記部品の温度上昇率を複数回記録し、当該部品の温度上昇率特性を学習する温度特性学習手段と、
前記温度特性学習手段による学習結果に基づいて、前記抑制開始温度を変更する抑制開始温度変更手段と、
を備えることを特徴とするモータ制御装置。 - 前記抑制開始温度変更手段は、前記温度上昇率が低いほど前記抑制開始温度を高く変更する、
ことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。 - 前記温度特性学習手段は、前記モータの前記出力が所定値以上である時の前記温度上昇率を用いて前記温度上昇率特性を学習する、
ことを特徴とする請求項1または2記載のモータ制御装置。 - 前記抑制開始温度変更手段は、複数回記録された前記温度上昇率の最大値に基づいて前記抑制開始温度を変更する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1記載のモータ制御装置。 - 前記抑制開始温度変更手段は、複数回記録された前記温度上昇率の平均値に基づいて前記抑制開始温度を変更する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1記載のモータ制御装置。 - 前記温度特性学習手段は、所定の初期時刻における前記部品の初期温度と、前記初期時刻から所定時間経過後の経過時温度と、前記初期時刻から前記所定時間の間に前記モータに供給された電流の積算値を検出し、前記経過時温度と前記初期温度と差分を前記積算値で除して前記温度上昇率を算出する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1記載のモータ制御装置。 - 前記駆動機構は複数の部品で構成されており、前記抑制開始温度は前記複数の部品のそれぞれに対して設定され、
前記温度検出手段は、前記複数の部品のそれぞれの温度を検出し、
前記出力制御手段は、前記複数の部品のいずれかが当該部品に設定された前記抑制開始温度以上となった場合に前記モータの出力を抑制し、
前記温度特性学習手段は、前記複数の部品の温度上昇率特性をそれぞれ学習し、
前記抑制開始温度変更手段は、前記学習結果に基づいてそれぞれの前記複数の部品の前記抑制開始温度を変更する、
を備えることを特徴とするモータ制御装置。
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