JP5338135B2 - 自動車のバッテリ制御方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電池セルを組み合わせて構成される自動車用バッテリの制御方法およびその装置に関し、自動車の電力系統制御の技術分野に属する。
近年、燃料と電気を利用して、または電気のみを利用して走行する所謂ハイブリッド車や電気自動車が実用化されているが、この種の自動車には、複数の電池セルを1つに組み合わせて構成される組電池(バッテリ)が搭載されている。
このような複数の電池セルにより構成されるバッテリにおいては、複数の電池セルに製造に起因する性能のバラツキや、自動車への搭載後の誤使用による異常、或いは使用中における温度のバラツキ等に起因して、各電池セル間で電圧にバラツキが生じる、といった問題がある。このバラツキが小さいまま維持されれば問題はないが、このバラツキが長期の使用などにより大きくなりすぎると、例えば特定の電池セルが集中的に過充電されるなどして他の電池セルに比べて早く寿命が低下し、その結果、バッテリ全体として十分機能しなくなるおそれがある。
この対処として、各電池セルの異常を早期に検出することが考えられる。例えば、特許文献1に記載の発明では、まずイグニッションオフ直前とイグニッションオン直後の無負荷状態の各電池セルの電圧に基づいて、駐車中における各電池セルの自己放電量を算出し、その算出値が駐車時間に対応して設定されている基準値以上であるときは、異常と判定される。すなわち、駐車時間から推定される量に比べて自己放電量が大きいときは、その電池セルを異常と判定する。これによれば、駐車中における無負荷状態の電池セルの自己放電量に基づいて異常の有無が判定されるため、高い判定精度が得られる。
特開2004−325263公報
ところが、特許文献1に記載された判定方法では、駐車時に毎回、異常有無の判定制御が行われるので、例えば新品状態或いは点検直後等の異常が発生している可能性が低い場合等にも、不必要に判定制御が実行されることになり、判定のためのエネルギをいたずらに大量に消費することになる。
また、各電池セル間での電圧にバラツキが生じることによる寿命の低下を抑制するために、各電池セルの電圧を均等化する制御(バランス制御)を行うことがある。このバランス制御も、無負荷状態の駐車中に行うことが精度よく行う上で望ましいのであるが、前記特許文献1に記載された発明のように、駐車時に毎回、異常有無の判定制御を行うと、精度のよいバランス制御を行うことができないことになる。
そこで、本発明は、バッテリを構成する各電池セルの異常有無の判定制御の頻度を少なくして、エネルギの消費を抑制することができる自動車のバッテリの制御方法及びその装置を提供することを第1の課題とし、また、この判定制御を適切に行いながら、電池セルのバランス制御をも精度よく実行可能とする自動車のバッテリの制御方法及びその装置を提供することを第2の課題とする。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の電池セルを組み合わせて構成される自動車用バッテリの制御方法であって、
自動車の運転中に電池セルの異常発生の原因となりうる所定状態となったか否かを判定する所定状態判定工程と、
前記所定状態判定工程で前記所定状態になったと判定された場合に、その後の駐車中における電池セルの放電量に基づき、駐車終了後に各電池セルの異常の有無を判定する異常判定工程と、
前記所定状態判定工程で前記所定状態になっていないと判定された場合に、その後の駐車中に、各電池セルの電圧が略同一となるようにバランス調整する電圧バランス工程とを有し、
前記異常判定工程と前記電圧バランス工程とを、前記所定状態判定工程での判定結果に応じて二者択一的に行うことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
前記所定状態は、バッテリの充電電流値または充電電圧値が所定値より大きい状態を含むことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
前記所定状態は、少なくとも1つの電池セルについて、その温度が所定値より大きい状態を含むことを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
前記所定状態は、少なくとも1つの電池セルについて、その温度と複数の電池セルの平均温度との差の絶対値が所定値より大きい状態を含むことを特徴とする。
加えて、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
請求項1から4のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
複数の電池セルは該電池セルを冷却する冷却風の流れの方向に並んで配置されており、
前記所定状態は、少なくとも1つの電池セルについて、その温度が風下側に配置された電池セルの温度より高い状態を含むことを特徴とする。
一方、請求項6に記載の発明は、複数の電池セルを組み合わせて構成される自動車用バッテリの制御装置であって、
自動車の運転中に電池セルの異常発生の原因となりうる所定状態となったか否かを判定する所定状態判定手段と、
前記所定状態判定手段が前記所定状態になったと判定した場合に、その後の駐車中における電池セルの放電量に基づき、駐車終了後に各電池セルの異常の有無を判定する異常判定手段と、
前記所定状態判定手段が前記所定状態になっていないと判定した場合に、その後の駐車中に、各電池セルの電圧が略同一となるようにバランス調整する電圧バランス手段とを有し、
前記異常判定手段による判定と前記電圧バランス手段によるバランス調整とを、前記所定状態判定手段の判定結果に応じて二者択一的に行うように構成されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の自動車のバッテリの制御装置において、
前記所定状態判定手段は、バッテリの充電電流値または充電電圧値を検出し、
その検出結果に基づいて、前記所定状態に含まれる、充電電流値または充電電圧値が所定値より大きい状態になったか否かを判定することを特徴とする。
さらに、請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の自動車のバッテリの制御装置において、
前記所定状態判定手段は、各電池セル毎に温度を検出し、その検出結果に基づいて、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度が所定値より大きい状態になったか否かを判定することを特徴とする。
さらにまた、請求項9に記載の発明は、請求項6から8のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御装置において、
前記所定状態判定手段は、各電池セル毎に温度を検出し、その検出結果に基づいて、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度と複数の電池セルの平均温度との差の絶対値が所定値より大きい状態になったか否かを判定することを特徴とする。
加えて、請求項10に記載の発明は、請求項6から9のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御装置において、
複数の電池セルは該電池セルを冷却する冷却風の流れの方向に並んで配置されており、
前記所定状態判定手段は、各電池セル毎に温度を検出し、その検出結果に基づいて、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度が風下側に配置された電池セルの温度より高い状態になったか否かを判定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、自動車の運転中に電池セルの異常発生の原因となりうる所定状態になったときのみ、電池セルの異常有無の判定が実行される。その結果、電池セルが異常状態になるまでの異常有無の判定の頻度が少なくなり、判定によるエネルギ消費が抑制される。また、自動車の運転中に前記所定状態になっていない場合、各電池セルの電圧が略同一となるようにバランス調整が行われて、複数の電池セルの電圧がほぼ均等化される。
また、請求項2に記載の発明によれば、自動車の運転中にバッテリの充電電流値または充電電圧値が所定値より大きい状態になったときに、前記所定状態になったとして、電池セルの異常有無の判定が実行される。これにより、過充電によって生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、自動車の運転中に少なくとも1つの電池セルについてその温度が所定値より大きい状態になったときに、前記所定状態になったとして、電池セルの異常有無の判定が実行される。これにより、自動車の運転中に少なくとも1つの電池セルが異常な高温状態になることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、自動車の運転中に少なくとも1つの電池セルについてその温度と複数の電池セルの平均温度との差の絶対値が所定値より大きい状態になったときに、前記所定状態になったとして、電池セルの異常有無の判定が実行される。これにより、自動車の運転中に複数の電池セルの温度のバラツキが大きくなることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
加えて、請求項5に記載の発明によれば、複数の電池セルが該電池セルを冷却する冷却風の流れの方向に並んで配置されている場合、自動車の運転中に少なくとも1つの電池セルについてその温度が風下側に配置された電池セルの温度より高い状態になったときに、前記所定状態になったとして、電池セルの異常有無の判定が実行される。これにより、各電池セルの温度が冷却風の風上側に行くほど低くなる状態と異なる状態に自動車の運転中になることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
一方、請求項6に記載の発明によれば、所定状態判定手段が自動車の運転中に電池セルの異常発生の原因となりうる所定状態になったと判定した場合にのみ、異常判定手段による、電池セルの異常有無の判定が実行される。その結果、電池セルが異常状態になるまでの異常有無の判定の頻度が少なくなり、判定によるエネルギ消費が抑制される。また、自動車の運転中に前記所定状態になっていない場合、各電池セルの電圧が略同一となるようにバランス調整が行われて、複数の電池セルの電圧がほぼ均等化される。
また、請求項7に記載の発明によれば、所定状態判定手段が、前記所定状態に含まれる、バッテリの充電電流値または充電電圧値が所定値より大きい状態になったと判定したときに、異常判定手段による、電池セルの異常有無の判定が実行される。これにより、過充電によって生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
さらに、請求項8に記載の発明によれば、所定状態判定手段が、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度が所定温度より大きい状態になったと判定したときに、異常判定手段による、電池セルの異常有無の判定が実行される。これにより、自動車の運転中に少なくとも1つの電池セルが異常な高温状態になることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
さらにまた、請求項9に記載の発明によれば、所定状態判定手段が、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度と複数の電池セルの平均温度との差の絶対値が所定値より大きい状態になったと判定したときに、異常判定手段による、電池セルの異常有無の判定が実行される。これにより、自動車の運転中に複数の電池セルの温度のバラツキが大きくなることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
加えて、請求項10に記載の発明によれば、複数の電池セルが該電池セルを冷却する冷却風の流れの方向に並んで配置されている場合、所定状態判定手段が、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度が風下側に配置された電池セルの温度より高い状態になったと判定したときに、異常判定手段による、電池セルの異常有無の判定が実行される。これにより、各電池セルの温度が冷却風の風上側に行くほど低くなる状態と異なる状態に自動車の運転中になることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動車のバッテリ制御方法が実施される、バッテリを中心とする、所謂ハイブリッド自動車の電力系統を概略的に示している。図において、実線は電線を示し、点線は制御信号やセンサの検出信号を示している。
図1に示すように、バッテリBは、n個の電池セルE1〜Enを組み合わせて構成されており、このn個の電池セルは直列に接続されている。
このバッテリBは、自動車の運転中に、駆動源としてモータMが機能するときに、インバータIVを介して該モータMに電力を供給する。また、バッテリBは、自動車の減速中、発電機としてモータMが機能するときに、インバータIVを介して該モータMにより充電される。このモータMを駆動源または発電機として切り替える制御は、HEVコントローラHEV−CONにより行われる。このコントローラHEV−CONは、走行状態に応じて、駆動源をエンジン(図示せず)またはモータMに切り替えるように、またそれに合わせてインバータIVを制御するように構成されている。また、運転者によりイグニッションスイッチがON操作またはOFF操作されると、それに対応する信号を後述するバッテリコントローラB−CONに送信するように構成されている。
バッテリコントローラB−CONは、バッテリBを制御するものであって、それは、バッテリBの充電電流値Iや充電電圧値V、電池セルE1〜Enそれぞれの電圧V1〜Vnや温度T1〜Tnなどに基づいて、バッテリBを制御する。具体的な制御内容については後述する。
バッテリBの充電電流値Iや充電電圧値Vは、電流センサIBSと電圧センサVBSによって検出され、その検出信号がバッテリコントローラB−CONに送信される。また、電池セルE1〜Enの電圧V1〜Vnや温度T1〜Tnは、電圧センサVES1〜VESnと温度センサTES1〜TESnによって検出され、その検出信号がバッテリコントローラB−CONに送信される。
次に、本発明に係るバッテリ制御方法、すなわちバッテリの制御装置であるバッテリコントローラB−CONの制御内容について説明する。
バッテリコントローラB−CONは、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常の有無を判定する異常判定制御と、電池セルE1〜Enの電圧のバラツキを小さくする(すなわち、各電池セルの電圧が略同一になるようにバランス調整する)電圧バランス制御を実行するように構成されている。
バッテリコントローラB−CONは、これらの異常判定制御と電圧バランス制御を二者択一的に実行する。いずれの制御を実行するかは、図2に示すように、運転者によりイグニッションスイッチがOFF操作される前に(IG−OFF前に)、所定状態が発生したか否かで決定する。この「所定状態」は、自動車の運転中に起こる(言い換えると自動車の運転中に検出できる)、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常発生の原因となりうる状態を言う。なお、所定状態の詳細は後述する。
図2(A)に示すように、バッテリコントローラB−CONは、IG−OFF前に所定状態が発生すると、IG−OFF後のイグニッションスイッチがON操作された後(すなわち、駐車終了後)、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常有無を判定する。判定方法は後述する。
一方、図2(B)に示すように、バッテリコントローラB−CONは、IG−OFF前に所定状態が発生しなかった場合、IG−OFF後の駐車期間中に電圧バランス制御実行する。
この電圧バランス制御について説明する。電圧バランス制御は、図1に示すように、電池セルE1〜Enそれぞれに並列に接続されているバランス回路BC1〜BCnを用いて実行される。このバランス回路BC1〜BCnは、バッテリコントローラB−CONにより制御される。
バランス回路による電圧バランス制御の概念について簡単に説明する。図3は、一例として、最も単純な構成のバッテリモデルにおける、すなわち2つの電池E1とE2とで構成されるバッテリのバランス回路を示している。図3に示すように、電池E1のバランス回路は、直列に接続されたスイッチS1と抵抗R1とで構成され、同様に、電池E2のバランス回路も直列に接続されたスイッチS2と抵抗R2とで構成されている。図3(A)に示すように、電圧バランス制御前(電圧バランス制御を実行しないとき)は、スイッチS1とS2は、OFF状態である。
電池E1が電圧V1、電池E2が電圧V2、V2>V1である場合における電圧バランス制御は、図3(B)に示すように、スイッチS2がON状態にされることにより行われる。バッテリコントローラB−CONに制御されてスイッチS2がON状態になると、電池E2の電圧V2がV1に向かって降圧し、最終的にV1と略同一の値になる。すなわち、スイッチS2をON状態にすることにより、電圧が高い電池セルE2を抵抗R2を介して放電している。この電圧バランス制御は、2つの電池セルE1、E2の電圧がほぼ等しくなったときに、スイッチS2をOFF状態にして終了する。これにより、電池セルE1、E2において、の電圧のバラツキが小さくなり、ほぼ均等化される。
なお、代わりとして、電圧が高い電池セルの放電により、電圧が低い電池セルを充電する電圧バランス制御を実行するように構成してもよい。
図4は、一例として、電池セルE1’またはE2’の一方の放電により、他方の電池セルを充電する電圧バランス制御を実行できる、最も単純な構成モデルの、電池E1’とE2’からなるバッテリのバランス回路を示している。
図4に示すように、バランス回路は、電池セルE1’と電池E2’とをスイッチS12を介して接続し、また互いの陽極をスイッチS1を介して接続するとともに互いの陰極をスイッチS2を介して接続して構成される。図4(A)に示すように、電圧バランス制御前(電圧バランス制御を実行しないとき)は、スイッチS1とS2はOFF状態であり、スイッチS12はON状態である。
電池セルE2’の電圧V2’が電池セルE1’の電圧V1’より高い場合、図4(B)に示すように、バッテリコントローラB−CONは、スイッチS12をOFF状態にし、スイッチS2をON状態にする。これにより、電池セルE2’の放電により電池E1’が充電され、最終的に、電圧V1’と電圧V2’はほぼ平均電圧になる。この電圧バランス制御は、2つの電池セルE1、E2の電圧がほぼ等しくなったときに、スイッチS12をON状態にするとともに、スイッチS2をOFF状態にして終了する。これにより、電池セルE1’、E2’において、電圧のバラツキが小さくなり、ほぼ均等化される。
なお、この場合は、放電するのみの図3に示すバランス回路に比べてエネルギのロスは少ないが、スイッチが増える分、バッテリコントローラの制御が複雑になる。
ここからは、バッテリコントローラB−CONの制御の流れを説明する。
図5はイグニッションスイッチがON操作されて始まる(IG−ON後に始まる)制御の流れを示すフロー図であり、図6は、イグニッションスイッチがOFF操作されて始まる(IG−OFF後に始まる)制御の流れを示すフロー図である。また、図5に示す制御は、後述するようにバッテリB(電池セルE1〜En)の異常を運転者に報知して終了する、またはIG−OFFされて強制的に終了する制御である。
まず、イグニッションスイッチがON操作されると、HEVコントローラHEV−CONは、IG−ON信号をバッテリコントローラB−CONに送信する(図1参照。)。バッテリコントローラB−CONは、IG−ON信号を受信すると、図5に示すように、ステップS100において、記憶装置(図示せず)に記憶されているフラグ変数が1であるか否かを判定する。
このフラグ変数Fは、ゼロまたは1のいずれかであり、図6に示すように、IG−ON前の駐車中に、電圧バランス制御が実行されているときは1の値である。そうでない場合はゼロである。また初期値は1である。
ステップS100において、フラグ変数Fが1であると判定されると、ステップS110に進む。そうでない場合、すなわちゼロである場合はS200に進む。
ステップS110において、バッテリコントローラB−CONは、バッテリBの充電電流値Iを、電流センサIBSからの信号に基づいて読込む。
次にステップS120において、バッテリコントローラB−CONは、ステップS110で読込んだ充電電流値Iが予め設定されたしきい電流値I(所定値)に比べて大きいか否かを判定する。この判定工程は、バッテリB(電池セルE1〜En)が上述や図2に示す所定状態になっているか否かを判定する工程であり、詳細に言えば、バッテリB(電池セルE1〜En)が、後の異常発生の原因となりうる、充電電流値Iがしきい電流値Iを超えている所定状態にあるか否かを判定している。(しきい電流値Iは、これを充電電流値Iが超えていると、バッテリB(電池セルE1〜En)に後に異常が発生する可能性がある値に設定されている。)。
所定状態にある場合、すなわち充電電流値Iがしきい電流値Iに比べて大きい場合、ステップS130に進み、フラグ変数Fをゼロに設定する。それに対して所定状態にない場合、ステップS140に進み、フラグ変数Fを1に設定し、その後、ステップS110に戻る。
ステップS150において、バッテリコントローラB−CONは、計時を開始する(カウントし始める)。計時し始めて所定時間が経過すると(S160)、S170に進み、複数の電池セルE1〜Enの電圧値V1〜Vnを、電圧センサVES1〜VESnからの信号に基づいて読込む。続くステップS180において、読込んだ電圧値V1〜Vnを、記憶装置(図示せず)にVm1〜Vmnとして記憶する。そして、計時を終了し、ステップS110に戻る。
一方、ステップS100でフラグ変数Fが1でないと判定された場合、すなわちIG−ON前の駐車中に電圧バランス制御を実行していない場合、図2(A)に示すように、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常有無の判定を実行するために、S200において、バッテリコントローラB−CONは、複数の電池セルE1〜Enの電圧値V1〜Vnを、電圧センサVES1〜VESnからの信号に基づいて読込む。
次に、ステップS210において、バッテリコントローラB−CONは、電池セルE1〜Enそれぞれについて、記憶装置に記憶されている電圧値Vm1〜VmnとステップS200で読込んだ電圧値V1〜Vnとの差と予め決められた値 ΔVとを比較し、その差が ΔVに比べて大きい電池セルが存在するか否かを判定する。
このステップS210について詳細すると、この工程は、IG−ON前の駐車中に異常に多く放電した電池セルが複数の電池セルE1〜Enの中に存在するか否かを判定することにより、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常有無を判定する工程である。図2(A)に示すように、異常有無を判定する工程前の駐車期間中(IG−OFF後からIG−ONまでの期間)は、電圧バランス制御を実行していないので、電池セルE1〜Enそれぞれは自己放電する。各電池セルの自己放電量は、IG−OFF直前の電圧値(すなわちステップS180で記憶装置に記憶されたVmn)と、IG−ON直後の電圧(ステップS200で読込んだVn)との差に対応する。したがって、異常の電池セルの自己放電量に対応する ΔVに比べて、IG−OFF前の電圧値とIG−ON直後の電圧値との差が大きい電池セルを異常と判定している。
駐車期間中に異常自己放電した(Vmn−Vn> ΔVを満たす)電池セルが1つでも存在する場合は、ステップS220に進み、運転者に、例えばアラーム音やアラームランプなどを介して、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常を報知する。そして、この制御を終了する。一方、駐車期間中に異常自己放電した電池セルが1つも存在しない場合は、ステップS110に進む。
次に、図5に示す制御の途中に、イグニッションスイッチがOFF操作されて始まる、図6の制御を説明する。
IG−OFFされると、まず、バッテリコントローラB−CONは、IG−OFF後の駐車中に上述の電圧バランス制御を実行するか否かを決定するために、フラグ変数Fが1であるか否かを判定する。すなわち、IG−OFF前に所定状態が発生したか否かを確認する。
フラグ変数Fが1である場合、すなわちIG−OFF前に所定状態が発生していない場合(図5のステップS120に参照)、ステップS310に進む。これに対し、フラグ変数Fが1でなく、すなわちゼロである場合、IG−OFF前に所定状態が発生しているので、図2にも示すように、電圧バランス制御を実行せずに終了する(次にIG−ONになるまでバッテリコントローラB−CONは待機する。)。
ステップS310において、バッテリコントローラB−CONは、複数の電池セルE1〜Enの電圧値V1〜Vnを、電圧センサVES1〜VESnからの信号に基づいて読込む。
次にステップS320において、バッテリコントローラB−CONは、ステップS310で読込んだ複数の電池セルE1〜Enの電圧値V1〜Vnの平均値Vcを算出する。
続くステップS330において、バッテリコントローラB−CONは、電池セルE1〜Enそれぞれについて、ステップS310で読込んだ電圧値とステップS320で算出した平均値Vcとの差の絶対値と、予め決められた値 ΔVとを比較し、その絶対値が ΔVに比べて大きい電池セルが存在するか否かを判定する。このような電池セルが存在する場合ステップS340に進む。存在しない場合、終了する。
このステップS330の工程は、複数の電池セルE1〜Enの電圧V1〜Vnの電圧のバランスの良悪を判定する工程であり、1つでも平均値Vcから離れた電圧値の電池セルが存在すると電圧のバランスが悪いとして電圧バランス制御の実行を決定する工程である。
電圧バランスが悪いと、バッテリコントローラB−CONは、ステップS340に進み、上述の電圧バランス制御を実行する。そして、電圧バランス制御完了後、図6に示す制御を終了する。これに対し、電圧バランスが良い場合は、電圧バランス制御を実行せずに終了する。
本実施形態によれば、IG−OFF前(自動車の運転中)に、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常発生の原因となりうる充電電流値Iがしきい電流値Iに比べて大きい所定状態になったときに、IG−OFF後のIG−ON直後にバッテリB(電池セルE1〜En)の異常有無の判定が実行される。また、この異常有無の判定は、IG−OFF後からIG−ONまでの期間、すなわち駐車期間中の電池セルE1〜Enそれぞれの自己放電量に基づいて実行される。
駐車期間終了後、すなわちIG−ON直後、常に、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常有無の判定が実行されるわけではないので、電池セルE1〜Enが異常状態になるまでの異常有無の判定の頻度が少なく、そのため判定によるエネルギ消費が抑制される。また、自動車の運転中に充電電流値Iがしきい電流値Iに比べて大きい所定状態になったときに、バッテリB(電池セルE1〜En)の異常有無の判定が実行されるので、過充電によって生じる可能性がある電池セルE1〜Enの異常を検出できる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されない。
例えば、上述の実施形態の場合、バッテリ(電池セル)の異常有無の判定の実行を決定するための所定状態は、バッテリの充電電流値がしきい電流値に比べて大きい状態であったがこれに限定されない。
例えば、バッテリの充電電圧値が所定値に比べて大きい状態を所定状態としてもよい。
この場合の制御は、図5に示すステップS110とステップS120を、図7に示すステップS110−1とS120−1とに置き換えた制御となる。
図1を参照しつつ説明すると、まず、ステップS110−1において、バッテリコントローラB−CONは、バッテリBの充電電圧値Vを、電圧センサVBSからの信号に基づいて読込む。
次にステップS120−1において、バッテリコントローラB−CONは、ステップS110−1で読込んだ充電電圧値Vが予め設定されたしきい電圧値V(所定値)に比べて大きいか否かを判定する。この判定工程は、バッテリB(電池セルE1〜En)が、後の異常発生の原因となりうる、充電電圧値Vがしきい電圧値Vを超えている所定状態にあるか否かを判定している。(しきい電圧値Vは、これを充電電圧値Vが超えていると、バッテリB(電池セルE1〜En)に後に異常が発生する可能性がある値に設定されている。)。
所定状態にある場合、すなわち充電電圧値Vがしきい電圧値Vに比べて大きい場合、ステップS130に進み、フラグ変数Fをゼロに設定する。それに対して所定状態にない場合、ステップS140に進み、フラグ変数Fを1に設定し、その後、ステップS110に戻る。
これにより、上述の実施形態同様、過充電によって生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
また、各電池セルの温度に基づいて所定状態になっているか否かを判定してもよい。
この場合の制御は、図5に示すステップS110とステップS120を、図8に示すステップS110−2とS120−2とに置き換えた制御となる。
図1を参照しつつ説明すると、まず、ステップS110−2において、バッテリコントローラB−CONは、電池セルE1〜Enの温度T1〜Tnを、温度センサTES1〜TESnからの信号に基づいて読込む。
次にステップS120−2において、バッテリコントローラB−CONは、ステップS110−2で読込んだ温度が予め設定されたしきい温度T(所定値)に比べて大きい電池セルが存在するか否かを判定する。この判定工程は、後の異常発生の原因となりうる、温度T1〜Tnの少なくとも1つしきい温度Tを超えている所定状態にあるか否かを判定している。(しきい温度Tは、これを温度が超えていると、その電池セルに後に異常が発生する可能性がある値に設定されている。)。
所定状態にある場合、すなわち温度がしきい温度Tに比べて大きい電池セルが存在する場合、ステップS130に進み、フラグ変数Fをゼロに設定する。それに対して、所定状態にない場合、ステップS140に進み、フラグ変数Fを1に設定し、その後、ステップS110に戻る。
これにより、自動車の運転中に少なくとも1つの電池セルが異常な高温状態になることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
さらに、複数の電池セルの温度に基づいてバッテリ(電池セル)の異常発生の原因となるうる所定状態になっているか否かを判定する方法は、これに限らない。
電池セルそれぞれの温度のバラツキに基づいて、所定状態になっているか否かを判定してもよい。
この場合の制御は、図5に示すステップS110とステップS120を、図8に示すステップS110−31、S110−32、およびS120−3とに置き換えた制御となる。
図1を参照しつつ説明すると、まず、ステップS110−31において、バッテリコントローラB−CONは、電池セルE1〜Enの温度T1〜Tnを、温度センサTES1〜TESnからの信号に基づいて読込む。
次に、ステップS110−32において、バッテリコントローラB−CONは、複数の電池セルE1〜Enの平均温度Tcを、ステップS110−31で読込んだ温度T1〜Tnから算出する。
続いて、ステップS120−3において、バッテリコントローラB−CONは、ステップS110−31で読込んだ温度とステップS110−32で算出した平均温度Tcとの差の絶対値が予め設定された温度 ΔT(所定値)に比べて大きい電池セルが存在するか否かを判定する。この判定工程は、電池セルE1〜Enの温度T1〜Tnのバラツキ具合に基づいて、後の異常発生の原因となりうる、所定状態にあるか否かを判定している。
バラツキが大きい場合、すなわち温度と平均温度Tcとの差の絶対値が温度 ΔTに比べて大きい電池セルが存在する場合、ステップS130に進み、フラグ変数Fをゼロに設定する。それに対してバラツキが小さい場合、ステップS140に進み、フラグ変数Fを1に設定し、その後、ステップS110に戻る。
これにより、自動車の運転中に複数の電池セルの温度のバラツキが大きくなることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
さらに、複数の電池セルがファンなどからの冷却風によって冷却される場合も、各電池セルの温度に基づいて、所定状態になっているか否かを判定することができる。
例えば、図10に示すように、複数の電池セルE1〜Enが、順に、直列に配置されてバッテリハウジングBHに収納されており、このバッテリハウジングBH内を、電池セルE1側からEn側に向かって冷却風がファンFによって送風される場合、通常、電池セルE1〜Enの温度T1〜Tnは、風上側(E1側)が風下側に比べて低くなる。ところが、電池セルが、後に異常発生となりうる状態になると、その電池セルの風下側に配置されている電池セルに比べて温度が高くなることがある。これを利用する。
この場合の制御は、図5に示すステップS110とステップS120を、図11に示すステップS110−4とS120―4とに置き換えた制御となる。
図1を参照しつつ説明すると、まず、ステップS110−4において、バッテリコントローラB−CONは、電池セルE1〜Enの温度T1〜Tnを、温度センサTES1〜TESnからの信号に基づいて読込む。
次に、ステップS120−4において、バッテリコントローラB−CONは、少なくとも1つの電池セルが風下側の電池セルに比べて温度が高くなった状態を所定状態とし、ステップS110−31で読込んだ温度T1〜Tnに基づいて、その所定状態であるか否かを判定する。所定状態である場合、ステップS130に進み、フラグ変数Fをゼロに設定する。それに対して所定状態でない場合、ステップS140に進み、フラグ変数Fを1に設定し、その後、ステップS110に戻る。
これにより、各電池セルの温度が冷却風の風上側に行くほど低くなる状態と異なる状態に自動車の運転中になることにより生じる可能性がある電池セル異常を検出できる。
加えて、図5、7〜9、および11に示す所定状態の中からいくつか選択したものを組み合わせて1つの所定状態としてもよい。
例えば、制御フローの一部を示す図12のように、図5、7〜9、および11に示す所定状態全てを組み合わせて1つの所定状態としてもよい。すなわち、充電電流値Iがしきい電流値Iに比べて大きいこと(条件1)、充電電圧値Vがしきい電圧値Vに比べて大きいこと(条件2)、温度がしきい温度Tに比べて大きい電池セルが存在すること(条件3)、温度と複数の電池セルの平均温度Tとの差の絶対値が温度差 ΔTに比べて大きい電池セルが存在すること(条件4)、および風下側の電池セルに比べて温度が高い電池セルが存在すること(条件5)があって、この5つの条件のうち1つでも成立すれば、バッテリ(電池セル)は所定状態であると判定される。
この場合、他の実施形態に比べて、バッテリ(電池セル)が所定状態であると判定される頻度が高くなる、すなわちバッテリ(電池セル)の異常有無の判定の頻度が高くなる。
最後に、補足すると、上述では所定状態を判定する方法(所定状態である判定する条件)を5つ示したが、所定状態は5つの方法で判定される状態に限らず、広義には、異常発生の原因となりうる状態であって、自動車の運転中に検出できる状態であれば、どのような状態であってもよい。
以上のように、本発明に係るバッテリの制御方法及びその装置は、バッテリを構成する各電池セルの異常有無の判定制御の頻度を少なくして、エネルギの消費を抑制することができ、また、この判定制御を適切に行いながら、電池セルのバランス制御をも精度よく実行することができる。したがって、バッテリを搭載する自動車の製造産業の分野において好適に利用される可能性がある。
本発明の実施形態に係るバッテリの制御装置を含む電力系統を概略的に示す図である。 バッテリの異常有無判定の実行条件と、電圧バランス制御実行条件とを説明するためのタイムチャートを示す図である。 電圧バランス制御の一例を説明するための図である。 電圧バランス制御の別の例を説明するための図である。 IG−ON後に始まる制御の一例のフロー図である。 IG−OFF後に始まる制御の一例のフロー図である。 IG−ON後に始まる制御の別の例の部分的フロー図である。 IG−ON後に始まる制御のさらに別の例の部分的フロー図である。 IG−ON後に始まる制御のさらにまた別の例の部分的フロー図である。 複数の電池セルの冷却を説明するための図である。 図10に対応する例の、IG−ON後に始まる制御の部分的フロー図である。 IG−ON後に始まる制御のさらに異なる別の例の部分的フロー図である。
符号の説明
B バッテリ(組電池)
E1〜En 電池セル

Claims (10)

  1. 複数の電池セルを組み合わせて構成される自動車用バッテリの制御方法であって、
    自動車の運転中に電池セルの異常発生の原因となりうる所定状態となったか否かを判定する所定状態判定工程と、
    前記所定状態判定工程で前記所定状態になったと判定された場合に、その後の駐車中における電池セルの放電量に基づき、駐車終了後に各電池セルの異常の有無を判定する異常判定工程と、
    前記所定状態判定工程で前記所定状態になっていないと判定された場合に、その後の駐車中に、各電池セルの電圧が略同一となるようにバランス調整する電圧バランス工程とを有し、
    前記異常判定工程と前記電圧バランス工程とを、前記所定状態判定工程での判定結果に応じて二者択一的に行うことを特徴とする自動車のバッテリの制御方法。
  2. 請求項1に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
    前記所定状態は、バッテリの充電電流値または充電電圧値が所定値より大きい状態を含むことを特徴とする自動車のバッテリの制御方法。
  3. 請求項1または2に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
    前記所定状態は、少なくとも1つの電池セルについて、その温度が所定値より大きい状態を含むことを特徴とする自動車のバッテリの制御方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
    前記所定状態は、少なくとも1つの電池セルについて、その温度と複数の電池セルの平均温度との差の絶対値が所定値より大きい状態を含むことを特徴とする自動車のバッテリの制御方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御方法において、
    複数の電池セルは該電池セルを冷却する冷却風の流れの方向に並んで配置されており、
    前記所定状態は、少なくとも1つの電池セルについて、その温度が風下側に配置された電池セルの温度より高い状態を含むことを特徴とする自動車のバッテリの制御方法。
  6. 複数の電池セルを組み合わせて構成される自動車用バッテリの制御装置であって、
    自動車の運転中に電池セルの異常発生の原因となりうる所定状態となったか否かを判定する所定状態判定手段と、
    前記所定状態判定手段が前記所定状態になったと判定した場合に、その後の駐車中における電池セルの放電量に基づき、駐車終了後に各電池セルの異常の有無を判定する異常判定手段と、
    前記所定状態判定手段が前記所定状態になっていないと判定した場合に、その後の駐車中に、各電池セルの電圧が略同一となるようにバランス調整する電圧バランス手段とを有し、
    前記異常判定手段による判定と前記電圧バランス手段によるバランス調整とを、前記所定状態判定手段の判定結果に応じて二者択一的に行うように構成されていることを特徴とする自動車のバッテリの制御装置
  7. 請求項6に記載の自動車のバッテリの制御装置において、
    前記所定状態判定手段は、バッテリの充電電流値または充電電圧値を検出し、
    その検出結果に基づいて、前記所定状態に含まれる、充電電流値または充電電圧値が所定値より大きい状態になったか否かを判定することを特徴とする自動車のバッテリの制御装置
  8. 請求項6または7に記載の自動車のバッテリの制御装置において、
    前記所定状態判定手段は、各電池セル毎に温度を検出し、その検出結果に基づいて、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度が所定値より大きい状態になったか否かを判定することを特徴とする自動車のバッテリの制御装置。
  9. 請求項6から8のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御装置において、
    前記所定状態判定手段は、各電池セル毎に温度を検出し、その検出結果に基づいて、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度と複数の電池セルの平均温度との差の絶対値が所定値より大きい状態になったか否かを判定することを特徴とする自動車のバッテリの制御装置。
  10. 請求項6から9のいずれか1項に記載の自動車のバッテリの制御装置において、
    複数の電池セルは該電池セルを冷却する冷却風の流れの方向に並んで配置されており、
    前記所定状態判定手段は、各電池セル毎に温度を検出し、その検出結果に基づいて、前記所定状態に含まれる、少なくとも1つの電池セルについてその温度が風下側に配置された電池セルの温度より高い状態になったか否かを判定することを特徴とする自動車のバッテリの制御装置。
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