JP2017026349A - スペクトル表示装置及びスペクトル表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スペクトルを表示する際に、表示範囲の変更が簡単にできるようにする。【解決手段】縦軸と横軸で設定される表示範囲に、スペクトルのグラフを含む表示画面を作成する。ここで、表示画面の特定のエリア130に、過去の表示範囲の履歴131,132,133を表示する。そして、その表示された過去の表示範囲の履歴131,132,133のいずれ1つがユーザ操作で選択されたとき、該当する過去の表示範囲のスペクトルのグラフを含む表示画面を作成する。【選択図】図3
Description
本発明は、質量分析計、核磁気共鳴装置、分光光度計などから得られるスペクトルを表示するスペクトル表示装置及びスペクトル表示方法に関する。
質量分析計、核磁気共鳴装置、分光光度計などの分析装置で得られたスペクトルを表示するスペクトル表示装置が各種実用化されている。スペクトル表示装置は、専用のハードウェアで構成された表示装置としてもよいが、表示部を備えたコンピュータ装置で構成するのが一般的である。すなわち、表示部を備えたコンピュータ装置に、測定により得られたスペクトルデータによる表示を行うソフトウェアがインストールされることで、コンピュータ装置がスペクトル表示装置として機能するようになる。
通常、分析装置で得られたスペクトルを表示して解析する際には、ユーザが画面上に表示される範囲を調整して、所望の範囲のスペクトルを表示する。すなわち、測定する試料により質量や強度が異なるため、ユーザは、スペクトルが適切に表示されるように表示範囲を適切に調整する必要がある。
特許文献1には、質量スペクトルの分析装置が備える表示部で、スペクトルを表示する技術が記載されている。特許文献1の図1や図2には、横軸をm/z値(質量mと電荷zの比の値)とし、縦軸を強度としたスペクトルの表示例が記載されている。
ところで、スペクトルを表示する際に、スペクトル表示装置における表示範囲の調整は、m/z値や強度などの表示範囲をユーザが個別に適切に調整する必要があるため、ユーザにとって必ずしも簡単にできることではなかった。特に、質量分析装置などで得られるスペクトルは、質量範囲やピーク強度の下限値から上限値までの範囲が非常に広く、目的とする試料のスペクトルを詳細に見るためには、スペクトルの注目する範囲を取り出して拡大して表示させる必要があり、表示範囲を適切に調整することが重要であった。
従来のスペクトル表示装置においては、ある範囲のスペクトルを表示した状態で、先に観察していた表示範囲に戻りたい場合に、元に戻すことを指示する「undo」(アンドゥ)のボタンが画面上に表示されていた。
従来のスペクトル表示装置においては、ある範囲のスペクトルを表示した状態で、先に観察していた表示範囲に戻りたい場合に、元に戻すことを指示する「undo」(アンドゥ)のボタンが画面上に表示されていた。
「undo」のボタンがユーザにより操作されたとき、スペクトル表示装置は、表示画面の表示範囲を、1つ前の調整状態に戻す処理を行う。このため、画面上に「undo」のボタンを用意することで、ユーザは、1つ前の表示範囲に戻すことが簡単にできるようになる。例えば、ユーザが直前の表示範囲を再度見たい場合などには、「undo」のボタンによる操作が便利になる用途もある。
しかしながら、「undo」のボタンによる操作は、直前に設定した表示範囲をユーザが覚えていない限り、有効には活用できない。すなわち、直前に設定した表示範囲をユーザが覚えていない場合には、「undo」のボタンが操作されたとき、どのような表示範囲になるのかユーザには判らない。このため、前回表示範囲を変更する操作をしてから、ある程度時間が経過して、前回の表示範囲が判らなくなってしまった場合には、「undo」のボタンが有効に活用されないという問題がある。
本発明の目的は、スペクトルを表示する際に、表示範囲の変更が簡単にできるスペクトル表示装置及びスペクトル表示方法を提供することにある。
本発明のスペクトル表示装置は、スペクトルデータに基づいて、縦軸と横軸で設定される表示範囲に、スペクトルのグラフを含む表示画面を作成する描画処理部と、描画処理部が描画した過去のスペクトルのグラフの表示範囲の履歴を記憶するメモリと、ユーザの操作による操作データを前記描画処理部に出力する操作部と、描画処理部での画面の作成を制御する制御部とを備える。
制御部は、描画処理部が作成するグラフの縦軸と横軸の少なくとも一方の軸の表示範囲を、操作部からの操作データに基づいて設定すると共に、画面の特定のエリアに、メモリが記憶した過去の表示範囲の履歴を1個又は複数個表示させ、その表示された過去の表示範囲の履歴が操作データで選択されたとき、該当する過去の表示範囲のスペクトルのグラフを含む画面を描画処理部で作成させる。
制御部は、描画処理部が作成するグラフの縦軸と横軸の少なくとも一方の軸の表示範囲を、操作部からの操作データに基づいて設定すると共に、画面の特定のエリアに、メモリが記憶した過去の表示範囲の履歴を1個又は複数個表示させ、その表示された過去の表示範囲の履歴が操作データで選択されたとき、該当する過去の表示範囲のスペクトルのグラフを含む画面を描画処理部で作成させる。
また、本発明のスペクトル表示方法は、以下の各処理を含むものである。
・スペクトルデータに基づいて、縦軸と横軸で設定される表示範囲に、スペクトルのグラフを含む画面を作成する描画処理、
・描画処理で描画した過去のスペクトルのグラフの表示範囲の履歴を記憶する記憶処理、
・ユーザの操作による操作データを描画処理部に出力する操作処理、
・描画処理部が作成するグラフの縦軸と横軸の少なくとも一方の軸の表示範囲を、操作データに基づいて設定すると共に、画面の特定のエリアに、記憶処理で記憶された過去の表示範囲の履歴を1個又は複数個表示させ、その表示された過去の表示範囲の履歴が操作データで選択されたとき、該当する過去の表示範囲のスペクトルのグラフを含む画面を描画処理で作成させる制御処理。
・スペクトルデータに基づいて、縦軸と横軸で設定される表示範囲に、スペクトルのグラフを含む画面を作成する描画処理、
・描画処理で描画した過去のスペクトルのグラフの表示範囲の履歴を記憶する記憶処理、
・ユーザの操作による操作データを描画処理部に出力する操作処理、
・描画処理部が作成するグラフの縦軸と横軸の少なくとも一方の軸の表示範囲を、操作データに基づいて設定すると共に、画面の特定のエリアに、記憶処理で記憶された過去の表示範囲の履歴を1個又は複数個表示させ、その表示された過去の表示範囲の履歴が操作データで選択されたとき、該当する過去の表示範囲のスペクトルのグラフを含む画面を描画処理で作成させる制御処理。
本発明によると、画面の特定のエリアに、過去のスペクトルのグラフの表示範囲の履歴が表示されるため、ユーザは表示された履歴の選択で、過去の表示範囲と同じ表示範囲のスペクトルのグラフを簡単に表示できるようになる。
<1.第1の実施の形態例>
以下、本発明の第1の実施の形態例を、図1〜図7を参照して説明する。
[1−1.スペクトル表示装置の構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態例のスペクトル表示装置10の構成を示す。スペクトル表示装置10は、表示部16を備えたコンピュータ装置で構成され、図1に示す構成は、コンピュータ装置が実行する機能から見た機能ブロック図である。
スペクトル表示装置10は、質量分析装置1が出力するスペクトルデータが入力されるデータ取込部11を備える。データ取込部11に入力されたスペクトルデータは、メモリ14に記憶されると共に、描画処理部13に供給される。
以下、本発明の第1の実施の形態例を、図1〜図7を参照して説明する。
[1−1.スペクトル表示装置の構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態例のスペクトル表示装置10の構成を示す。スペクトル表示装置10は、表示部16を備えたコンピュータ装置で構成され、図1に示す構成は、コンピュータ装置が実行する機能から見た機能ブロック図である。
スペクトル表示装置10は、質量分析装置1が出力するスペクトルデータが入力されるデータ取込部11を備える。データ取込部11に入力されたスペクトルデータは、メモリ14に記憶されると共に、描画処理部13に供給される。
描画処理部13は、制御部12の制御下で、スペクトルを表示する画面を描画する処理を行う。描画処理部13が描画する画面の具体的な例は後述する。描画処理部13が描画して得た表示データは、表示部16に供給される。表示部16は、描画処理部13で描画されたスペクトルを表示する。
なお、図1では、スペクトル表示装置10が表示部16を内蔵する構成としたが、表示部16は、スペクトル表示装置10とは別体としてもよい。スペクトル表示装置10と表示部16とを別体として構成した場合には、描画処理部13で作成された表示データがスペクトル表示装置10から出力され、外部の表示部(表示装置)16に供給されることになる。
なお、図1では、スペクトル表示装置10が表示部16を内蔵する構成としたが、表示部16は、スペクトル表示装置10とは別体としてもよい。スペクトル表示装置10と表示部16とを別体として構成した場合には、描画処理部13で作成された表示データがスペクトル表示装置10から出力され、外部の表示部(表示装置)16に供給されることになる。
また、スペクトル表示装置10は操作部15を備え、ユーザの操作を受け付ける操作処理を行う。操作部15は、通常ユーザにより操作が可能なキーボードやマウスなどを備える。なお、操作部15として、表示部16に組み込まれたタッチパネルを使用してもよい。
ユーザ操作によって操作部15で得られた操作データは、制御部12に供給される。制御部12は、供給される操作データに基づいて、スペクトルデータの表示モードを設定する。そして、制御部12による表示モードの設定状況に対応したスペクトルの画面が描画処理部13によって描画される。
ユーザ操作によって操作部15で得られた操作データは、制御部12に供給される。制御部12は、供給される操作データに基づいて、スペクトルデータの表示モードを設定する。そして、制御部12による表示モードの設定状況に対応したスペクトルの画面が描画処理部13によって描画される。
操作部15から入力される操作データによって、制御部12が設定する項目の1つに、スペクトル表示を行う際の表示範囲の設定がある。すなわち、スペクトルは、ここでは横軸をm/z値(質量mと電荷zの比の値)、縦軸を強度としたグラフとして表示されるが、そのm/z値の表示範囲と強度の表示範囲は、ユーザ操作による操作データに基づいて、設定またはその変更が為される。
なお、m/z値の表示範囲と強度の表示範囲の少なくともいずれか一方が変更された場合には、変更前の表示範囲が履歴データとしてメモリ14に記憶される。このとき、メモリ14に、後述する縮小画像を同時に記憶するようにしてもよい。
そして、表示部16に表示される画面が、履歴選択領域130(図3参照)を有する表示モードであるとき、制御部12は、メモリ14に記憶された履歴データに基づいて、履歴選択領域130に履歴表示を行う。この履歴選択領域130を含む画面は、描画処理部13によって描画されるものである。
なお、図1に示すように、スペクトル表示装置10内の各部は、バスライン17により接続されている。
なお、m/z値の表示範囲と強度の表示範囲の少なくともいずれか一方が変更された場合には、変更前の表示範囲が履歴データとしてメモリ14に記憶される。このとき、メモリ14に、後述する縮小画像を同時に記憶するようにしてもよい。
そして、表示部16に表示される画面が、履歴選択領域130(図3参照)を有する表示モードであるとき、制御部12は、メモリ14に記憶された履歴データに基づいて、履歴選択領域130に履歴表示を行う。この履歴選択領域130を含む画面は、描画処理部13によって描画されるものである。
なお、図1に示すように、スペクトル表示装置10内の各部は、バスライン17により接続されている。
[1−2.表示例(例1)]
表示部16に表示されるスペクトルの例を、図2及び図3を参照して説明する。
図2に示す表示画面100Aは、後述する履歴選択領域130(図3)を表示しない例である。
スペクトル表示領域110の横軸110xは、スペクトルの質量などの測定値(ここではm/z値:質量mと電荷zの比)であり、縦軸110yはスペクトルデータで得られた値をプロットした検出強度である。横軸110xは、下限値0から上限値1000までの200ごとの値が表示され、縦軸110yは、下限値0から上限値1000までの100ごとの値が表示されている。
表示部16に表示されるスペクトルの例を、図2及び図3を参照して説明する。
図2に示す表示画面100Aは、後述する履歴選択領域130(図3)を表示しない例である。
スペクトル表示領域110の横軸110xは、スペクトルの質量などの測定値(ここではm/z値:質量mと電荷zの比)であり、縦軸110yはスペクトルデータで得られた値をプロットした検出強度である。横軸110xは、下限値0から上限値1000までの200ごとの値が表示され、縦軸110yは、下限値0から上限値1000までの100ごとの値が表示されている。
これらの横軸110xと縦軸110yの表示範囲、すなわち各軸の下限値から上限値までの範囲は、ユーザの操作によって自由に調整することができる。表示範囲を調整する際には、ユーザの操作で横軸と縦軸の下限値及び上限値が入力され、表示範囲が設定される。あるいは、画面にグラフが表示された状態で、ユーザ操作で表示されたグラフを拡大,縮小などを指示する操作を行って、ユーザが範囲を指示するようにしてもよい。
表示画面100Aのスペクトル表示領域110の上端には、コマンド領域120が表示される。
コマンド領域120には、複数の操作ボタン121,122,123,124,125が表示される。操作ボタン121〜125としては、メニュー画面の表示に戻るボタン、履歴選択領域130の表示のオン・オフを指示するボタン、別の表示モードを指示するボタンなどが設けられる。
コマンド領域120には、複数の操作ボタン121,122,123,124,125が表示される。操作ボタン121〜125としては、メニュー画面の表示に戻るボタン、履歴選択領域130の表示のオン・オフを指示するボタン、別の表示モードを指示するボタンなどが設けられる。
図3に示す表示画面100Bは、スペクトル表示領域110の一部に、履歴選択領域130を表示した例である。図3に示す表示画面100Bは、例えば図2に示す表示画面100Aを表示した状態で、ユーザ操作によって、履歴選択領域130の表示を指示するボタン(例えば操作ボタン121など)が選択されたときに表示部16に表示される。以下の説明では、表示部16に履歴選択領域130が表示された状態を、履歴表示モードと称する。
図3の例では、スペクトル表示領域110の一部(上側)に履歴選択領域130が重なる状態で表示されている。ここでは、履歴選択領域130に、3個の縮小画像131,132,133が横に並べて表示されている。
図3の例では、スペクトル表示領域110の一部(上側)に履歴選択領域130が重なる状態で表示されている。ここでは、履歴選択領域130に、3個の縮小画像131,132,133が横に並べて表示されている。
それぞれの縮小画像131,132,133は、過去の時点において、スペクトル表示領域110に表示されたグラフを縮小した画像である。すなわち、各縮小画像131,132,133は、過去においてスペクトル表示領域110に表示されたグラフを、縮小画像の表示面積の画素数に合わせてスペクトルをプロットし直したものであり、縮小した状態で大まかな内容が判るようにデフォルメされている。
各縮小画像131,132,133の横軸131x,132x,133xと縦軸131y,132y,133yに配置される数値は、下限値と上限値のみが表示され、下限値と上限値の間の数値は省略されている。なお、縮小画像131,132,133内の下限値と上限値の文字のサイズは、スペクトル表示領域110に表示する数値とほぼ同じサイズとし、ユーザが数値を容易に判読できるようにする。
履歴選択領域130の近傍(図3の例では下側)には、スクロールバー139が配置される。スクロールバー139は、ノブ139aの位置をスライドさせて、履歴選択領域130に表示される縮小画像をスクロールするために用いられる。すなわち、図3の例では、3つの縮小画像131,132,133を配置した例を示すが、過去の履歴の縮小画像が4個以上存在する場合には、ユーザ操作でノブ139aの位置をスライドさせることで、履歴選択領域130は別の縮小画像を表示することができる。
複数の縮小画像131,132,133,・・・は、例えばスペクトル表示領域110に表示した時間が新しいものから順に表示される。例えば、左端の縮小画像131は、現在スペクトル表示領域110に表示中のスペクトルのグラフの1つ前の表示範囲のグラフとし、縮小画像131の隣の縮小画像132は、さらに1つ前の表示範囲のグラフとし、以下、右側にずれるごとに1つ前の表示範囲のグラフとする。
このように表示した順番に並べるのは1つの例であり、別のルールで表示順序を決めてもよい。例えば、縮小画像内の上限値や下限値に基づいて表示する縮小画像の順序を決めるようにしてもよい。
このように表示した順番に並べるのは1つの例であり、別のルールで表示順序を決めてもよい。例えば、縮小画像内の上限値や下限値に基づいて表示する縮小画像の順序を決めるようにしてもよい。
[1−3.表示処理の例]
図4は、制御部12の制御で行われるスペクトルデータの表示処理の流れを示すフローチャートである。この図4のフローチャートに示す処理は、表示部16に図2,図3に示すように、スペクトル表示領域110が表示された状態のときに行われる。
図4は、制御部12の制御で行われるスペクトルデータの表示処理の流れを示すフローチャートである。この図4のフローチャートに示す処理は、表示部16に図2,図3に示すように、スペクトル表示領域110が表示された状態のときに行われる。
まず、制御部12は、操作部15からスペクトルの表示範囲を変更する操作データが供給されたか否かを判断する(ステップS11)。ここで、スペクトルの表示範囲を変更する操作データが供給されたと判断したとき、制御部12の制御下で、変更前の表示範囲の値(m/z値の下限値,上限値と検出強度の下限値,上限値)が、メモリ14に記憶される(ステップS12)。このとき、制御部12の制御下で、描画処理部13は、変更前のスペクトルから縮小画像を作成し、作成された縮小画像がメモリ14に記憶される。
そして、制御部12は、操作データで指示された内容に基づいて、スペクトル表示領域110に表示されるスペクトルの表示範囲を変更する(ステップS13)。
そして、制御部12は、スペクトルの表示範囲を変更した後に、そのときの表示モードが履歴表示モードであるとき、描画処理部13に対して、ステップS12で新たに記憶した縮小画像を含む、履歴選択領域130の描画を指示し、履歴選択領域130を含む画面(図3の表示画面100Bなど)を表示部16に表示する(ステップS14)。
そして、制御部12は、スペクトルの表示範囲を変更した後に、そのときの表示モードが履歴表示モードであるとき、描画処理部13に対して、ステップS12で新たに記憶した縮小画像を含む、履歴選択領域130の描画を指示し、履歴選択領域130を含む画面(図3の表示画面100Bなど)を表示部16に表示する(ステップS14)。
ステップS14で履歴選択領域130を表示した後と、ステップS11で表示範囲の変更操作がないと判断した場合には、制御部12は、ステップS15の判断に移る。すなわち、制御部12は、ユーザ操作で履歴選択領域130内のいずれかの履歴(縮小画像)が選択されたか否かを判断する。ここでの選択とは、例えば表示された縮小画像131,132,133,・・・の内のいずれかの表示箇所が、ユーザ操作でクリックされる選択を意味する。
このステップS15の判断で、いずれかの履歴が選択されたとき、制御部12はステップS12の処理に戻り、変更前の表示範囲の値のメモリ14への記憶処理が行い、ステップS13でのスペクトルの表示範囲の変更処理を行う。
このステップS15の判断で、いずれかの履歴が選択されたとき、制御部12はステップS12の処理に戻り、変更前の表示範囲の値のメモリ14への記憶処理が行い、ステップS13でのスペクトルの表示範囲の変更処理を行う。
また、ステップS15で、履歴の選択がないと判断された場合には、制御部12はステップS11の判断処理に戻る。
なお、ステップS15での履歴の選択により、ステップS13で表示範囲が変更された場合、表示部16に表示される画面は、履歴選択領域130の表示を消して、履歴表示モードを終了してもよい。
すなわち、図3に示す画面100Bで履歴選択領域130の履歴が選択されたとき、制御部12は、スペクトル表示領域110の履歴の表示範囲を変更するとともに、図2に示す画面100Aの表示形態に移るようにしてもよい。あるいは、ユーザ操作で、履歴選択領域130を消す操作が行われるまで、履歴選択領域130の表示を表示部16に継続して行い、履歴表示モードが継続するようにしてもよい。
なお、ステップS15での履歴の選択により、ステップS13で表示範囲が変更された場合、表示部16に表示される画面は、履歴選択領域130の表示を消して、履歴表示モードを終了してもよい。
すなわち、図3に示す画面100Bで履歴選択領域130の履歴が選択されたとき、制御部12は、スペクトル表示領域110の履歴の表示範囲を変更するとともに、図2に示す画面100Aの表示形態に移るようにしてもよい。あるいは、ユーザ操作で、履歴選択領域130を消す操作が行われるまで、履歴選択領域130の表示を表示部16に継続して行い、履歴表示モードが継続するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態例によるスペクトル表示装置10によれば、画面中の履歴選択領域130に、過去のスペクトルのグラフの表示範囲の履歴が判る縮小画像131,132,133,・・・が表示されるため、ユーザは表示された履歴の縮小画像131,132,133,・・・を選択することにより、過去の表示範囲と同じ表示範囲のスペクトルのグラフを、クリック操作などの簡単な操作だけで表示できるようになる。
特に、質量分析装置1で得られるスペクトルは、m/z値などの下限値から上限値までの範囲が非常に広いので、スペクトル表示装置10を使用して目的とする試料のスペクトルを詳細に見るためには、ユーザは、表示範囲をその試料のスペクトルのピークの出現状況に合わせて適切に設定する必要がある。ここで、本実施の形態例のスペクトル表示装置10の場合には、例えば過去に同じような特性の試料のスペクトル表示履歴を使用して、同じ表示範囲に設定することが簡単にできる。したがって、ユーザは、m/z値や強度の範囲を個別に調整する作業を行う必要がなく、非常に簡単な作業で、適切な表示範囲のスペクトルのグラフを表示できるようになる。
[1−4.その他の表示例]
次に、画面が履歴選択領域を表示する場合の、図3の例とは別の表示形態を、図5〜図7を参照して説明する。
図5に示す表示画面100Cは、スペクトル表示領域110とは重ならない箇所に、履歴選択領域140を配置した例である。図5の例では、表示画面100Cの右端のスペクトル表示領域110とは重ならない箇所に、履歴選択領域140が配置されている。ここでは、履歴選択領域140には、過去の履歴である複数の縮小画像141,142,143が縦に並べて表示されている。この場合にも、過去の履歴が4個以上ある場合、表示画面100Cは、履歴選択領域140の近傍(図5では右端)にスクロールバー149が表示される。そして、ユーザ操作によりノブ149aの位置を縦方向にスライドすることで、縮小画像がスクロールされる。
次に、画面が履歴選択領域を表示する場合の、図3の例とは別の表示形態を、図5〜図7を参照して説明する。
図5に示す表示画面100Cは、スペクトル表示領域110とは重ならない箇所に、履歴選択領域140を配置した例である。図5の例では、表示画面100Cの右端のスペクトル表示領域110とは重ならない箇所に、履歴選択領域140が配置されている。ここでは、履歴選択領域140には、過去の履歴である複数の縮小画像141,142,143が縦に並べて表示されている。この場合にも、過去の履歴が4個以上ある場合、表示画面100Cは、履歴選択領域140の近傍(図5では右端)にスクロールバー149が表示される。そして、ユーザ操作によりノブ149aの位置を縦方向にスライドすることで、縮小画像がスクロールされる。
それぞれの縮小画像141,142,143は、図3の例の履歴選択領域130の縮小画像131,132,133と同様の画像とする。すなわち、それぞれの縮小画像141,142,143の横軸141x,142x,143xと縦軸141y,142y,143yは、数値として下限値と上限値のみが表示される。各縮小画像141,142,143は、過去にスペクトル表示領域110に表示されたグラフを、縮小画像の表示面積の画素数に合わせてプロットし直したものであり、縮小した状態で大まかな内容が判るようにデフォルメされた画像である。
図5に示す表示画面100Cの場合には、スペクトル表示領域110と履歴選択領域140とが重ならないため、履歴選択領域140を常時画面上に表示した場合であっても、ユーザは、スペクトル表示領域110でのスペクトル表示を良好に確認できる。このため、ユーザは、例えば常に履歴表示モードとして、表示範囲の変更操作を逐次行いながら、同時にスペクトル表示領域110でのスペクトルの確認を行うことができるようになる。
なお、図5に示す表示画面100Cで、ユーザ操作で履歴表示モードを停止させて、履歴選択領域140を消去した場合には、スペクトル表示領域110の表示面積を広げて、グラフを広い面積で表示するようにしてもよい。
なお、図5に示す表示画面100Cで、ユーザ操作で履歴表示モードを停止させて、履歴選択領域140を消去した場合には、スペクトル表示領域110の表示面積を広げて、グラフを広い面積で表示するようにしてもよい。
図6に示す表示画面100Dは、スペクトル表示領域110の上に、履歴選択領域150を表示する例である。この例の履歴選択領域150には、複数の縮小画像151,152,153,154,155が重ねられた状態で表示され、一番上側の縮小画像151の画像の内容だけが表示される。履歴選択領域150内の他の縮小画像152,153,154,155は、それぞれの画像の縁だけを表示し、グラフの内容は表示されない。
そして、履歴選択領域150の近傍には、縮小画像151〜155の内の上側になる画像を指示するためのスクロールバー159が表示される。このスクロールバー159内のノブ159aの位置が、一番上側であるとき、表示画面100Dは、最も新しい履歴の縮小画像151が表面に表示される。そして、ユーザ操作によるノブ159aの位置の変更により、表示画面100Dは、他の縮小画像152〜155が表面に表示されるようになる。
この図6に示す表示画面100Dの場合、履歴選択領域150の表示面積を比較的小さくできるため、スペクトル表示領域110と履歴選択領域150とを重ねて表示した場合でも、ユーザはスペクトル表示領域110に表示されるスペクトルを、比較的良好に確認できるようになる。
なお、表示画面100Dとしては、スペクトル表示領域110と履歴選択領域150とを、それぞれ別の箇所に表示するようにしてもよい。
なお、表示画面100Dとしては、スペクトル表示領域110と履歴選択領域150とを、それぞれ別の箇所に表示するようにしてもよい。
図7に示す表示画面100Eは、表示範囲の数値を示す履歴選択領域160を表示する例である。
この例の履歴選択領域160には、x軸とy軸の表示範囲を数値で示す複数の履歴161,162,163の一覧が表示される。例えば、履歴161は、x軸がm/z値0−1000、y軸が強度0−1000を示す。同様に、他の履歴162,163についても、x軸とy軸の範囲が数値で示されている。
そして、履歴選択領域160の近傍には、スクロールバー169が表示される。履歴選択領域160の表示面積を超えた履歴が存在する場合に、ユーザ操作で、このスクロールバー169内のノブ169aの位置を変更することにより、制御部12は、履歴選択領域160に表示される履歴をスクロールする。
この例の履歴選択領域160には、x軸とy軸の表示範囲を数値で示す複数の履歴161,162,163の一覧が表示される。例えば、履歴161は、x軸がm/z値0−1000、y軸が強度0−1000を示す。同様に、他の履歴162,163についても、x軸とy軸の範囲が数値で示されている。
そして、履歴選択領域160の近傍には、スクロールバー169が表示される。履歴選択領域160の表示面積を超えた履歴が存在する場合に、ユーザ操作で、このスクロールバー169内のノブ169aの位置を変更することにより、制御部12は、履歴選択領域160に表示される履歴をスクロールする。
この表示画面100Eの場合、履歴選択領域160は、スペクトル表示領域110と別の箇所に表示されるようにして、スペクトル表示領域110と履歴選択領域160とが重ならないようにした。これに対して、履歴選択領域160がスペクトル表示領域110の一部の箇所に重ねて表示されるようにしてもよい。
図7に示す表示画面100Eの場合には、履歴選択領域160に表示範囲の数値の一覧が表示されるため、ユーザは、一覧の数値から所望の表示範囲を迅速に選択できるようになる。
なお、スペクトル表示装置10は、ユーザ操作で、ここまで説明した表示画面100B,100C,100D,100Eが選択できるようにしてもよい。
なお、スペクトル表示装置10は、ユーザ操作で、ここまで説明した表示画面100B,100C,100D,100Eが選択できるようにしてもよい。
<2.第2の実施の形態例>
以下、本発明の第2の実施の形態例を、図8〜図9を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態例は、スペクトル表示装置10に表示される画面内のスペクトル表示領域と履歴選択領域のそれぞれが、リアルタイムのスペクトルデータのグラフとなるようにしたものである。
第2の実施の形態例において、スペクトル表示装置10の全体構成は、第1の実施の形態例で説明した図1に示すスペクトル表示装置10が適用され、表示範囲の変更操作時の処理についても、図4に示すフローチャートの処理が適用される。ここで表示部16には、例えば図5に示すように、スペクトル表示領域110と履歴選択領域140とが同時に表示され、履歴選択領域140に縮小画像141などが表示される。但し、第2の実施の形態例では、メモリ14には、縮小画像を記憶せず、縮小画像を作成するのに必要な表示範囲の履歴などを記憶する。そして、履歴選択領域140に表示される縮小画像は、描画処理部13が、スペクトル表示領域110に表示されるグラフを作成する際に、同時に作成される。
以下、本発明の第2の実施の形態例を、図8〜図9を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態例は、スペクトル表示装置10に表示される画面内のスペクトル表示領域と履歴選択領域のそれぞれが、リアルタイムのスペクトルデータのグラフとなるようにしたものである。
第2の実施の形態例において、スペクトル表示装置10の全体構成は、第1の実施の形態例で説明した図1に示すスペクトル表示装置10が適用され、表示範囲の変更操作時の処理についても、図4に示すフローチャートの処理が適用される。ここで表示部16には、例えば図5に示すように、スペクトル表示領域110と履歴選択領域140とが同時に表示され、履歴選択領域140に縮小画像141などが表示される。但し、第2の実施の形態例では、メモリ14には、縮小画像を記憶せず、縮小画像を作成するのに必要な表示範囲の履歴などを記憶する。そして、履歴選択領域140に表示される縮小画像は、描画処理部13が、スペクトル表示領域110に表示されるグラフを作成する際に、同時に作成される。
[2−1.表示の更新処理例]
図8は、制御部12の制御下で行われる、表示の更新処理を示すフローチャートである。
図8のフローチャートに示す処理について説明すると、まず制御部12は、データ取込部11に入力されたスペクトルデータが、新たなスペクトルデータに更新されたか否かを判断する(ステップS21)。ここで、データ取込部11に入力されたスペクトルデータが、新たなスペクトルデータに更新された場合、描画処理部13は、スペクトル表示領域110のグラフを、新たなスペクトルデータによるグラフに更新する(ステップS22)。
さらに、描画処理部13は、履歴選択領域140内の縮小画像としてのグラフを、新たなスペクトルデータによるグラフに更新する(ステップS23)。
そして、制御部12は、ステップS23の更新処理を行った後、ステップS21の判断に戻る。また、制御部12は、ステップS21で、スペクトルデータに更新がないと判断した場合にも、ステップS21の判断を繰り返し、スペクトルデータの更新があるまで待機する。
図8は、制御部12の制御下で行われる、表示の更新処理を示すフローチャートである。
図8のフローチャートに示す処理について説明すると、まず制御部12は、データ取込部11に入力されたスペクトルデータが、新たなスペクトルデータに更新されたか否かを判断する(ステップS21)。ここで、データ取込部11に入力されたスペクトルデータが、新たなスペクトルデータに更新された場合、描画処理部13は、スペクトル表示領域110のグラフを、新たなスペクトルデータによるグラフに更新する(ステップS22)。
さらに、描画処理部13は、履歴選択領域140内の縮小画像としてのグラフを、新たなスペクトルデータによるグラフに更新する(ステップS23)。
そして、制御部12は、ステップS23の更新処理を行った後、ステップS21の判断に戻る。また、制御部12は、ステップS21で、スペクトルデータに更新がないと判断した場合にも、ステップS21の判断を繰り返し、スペクトルデータの更新があるまで待機する。
[2−2.表示例]
図9は、本実施の形態例による表示の更新例を示す。
図9の上側に示す表示画面100Cは、図5に示す表示画面100Cと同じである。すなわち、表示画面100Cは、スペクトルデータによるグラフを表示するスペクトル表示領域110と、履歴選択領域140とを備える。
履歴選択領域140には、過去の表示範囲の縮小画像141,142,143が表示される。それぞれの縮小画像141,142,143は、スペクトル表示領域110に表示されるグラフと同じスペクトルデータによるグラフである。すなわち、描画処理部13は、スペクトル表示領域110に表示中のスペクトル波形のグラフを作成する際に、それぞれの縮小画像141,142,143の表示範囲のスペクトル波形のグラフを作成し、作成されたグラフを、表示部16のそれぞれの位置に表示する。
図9は、本実施の形態例による表示の更新例を示す。
図9の上側に示す表示画面100Cは、図5に示す表示画面100Cと同じである。すなわち、表示画面100Cは、スペクトルデータによるグラフを表示するスペクトル表示領域110と、履歴選択領域140とを備える。
履歴選択領域140には、過去の表示範囲の縮小画像141,142,143が表示される。それぞれの縮小画像141,142,143は、スペクトル表示領域110に表示されるグラフと同じスペクトルデータによるグラフである。すなわち、描画処理部13は、スペクトル表示領域110に表示中のスペクトル波形のグラフを作成する際に、それぞれの縮小画像141,142,143の表示範囲のスペクトル波形のグラフを作成し、作成されたグラフを、表示部16のそれぞれの位置に表示する。
そして、スペクトル表示装置10のデータ取込部11に更新したスペクトルデータが入力されたとき、図9の下側に示すように、表示画面100C′に変化する。ここでは、例えば表示画面100Cのスペクトル表示領域110に表示されたグラフ中の特定の2つのピークSP1,SP2が、表示画面100C′のスペクトル表示領域110のグラフでは、ピークSP1′,SP2′として示す状態に変化したとする。
このとき、履歴選択領域140の縮小画像141,142,143にピークSP1,SP2が表示される場合には、表示画面100C′の縮小画像141,142,143は、ピークSP1′,SP2′の強度の表示に変化する。
このとき、履歴選択領域140の縮小画像141,142,143にピークSP1,SP2が表示される場合には、表示画面100C′の縮小画像141,142,143は、ピークSP1′,SP2′の強度の表示に変化する。
具体的には、図9に示すように、縮小画像141の表示範囲には、ピークSP1,SP2が含まれ、縮小画像142,143の表示範囲には、ピークSP1が含まれている。このとき、更新後の表示画面100C′の各縮小画像141,142,143の表示状態が、更新後のピークSP1′,SP2′の強度に変化する。
このように各縮小画像141,142,143として表示されるグラフが、リアルタイムのスペクトルデータによる縮小されたグラフとなることで、ユーザは、現在の入力データを表示するのに、どの表示範囲のグラフが適切であるかの目安が判るようになる。したがって、ユーザは、履歴選択領域140の縮小画像141,142,143から表示範囲を選ぶ操作が適切に行えるようになる。
<3.他の変形例>
なお、上述した各実施の形態例で説明した構成や処理は、あくまでも好適な一例を示すものであり、本発明はここで説明した実施の形態例に限定されるものではない。例えば、上述した各実施の形態例では、表示範囲の設定を行う際に、x軸とy軸の2つの軸の範囲を自由に調整できるようしたが、いずれか1つの軸の範囲だけを調整できるようにしてもよい。例えば、スペクトル表示装置は、スペクトルのm/z値の範囲だけをユーザ操作で調整できるようにしてもよい。この場合、履歴選択領域での縮小画像などによる履歴表示としては、図3の例などのように、x軸とy軸の双方の上限値と下限値を表示してもよいが、調整可能な軸の上限値と下限値だけを表示してもよい。
なお、上述した各実施の形態例で説明した構成や処理は、あくまでも好適な一例を示すものであり、本発明はここで説明した実施の形態例に限定されるものではない。例えば、上述した各実施の形態例では、表示範囲の設定を行う際に、x軸とy軸の2つの軸の範囲を自由に調整できるようしたが、いずれか1つの軸の範囲だけを調整できるようにしてもよい。例えば、スペクトル表示装置は、スペクトルのm/z値の範囲だけをユーザ操作で調整できるようにしてもよい。この場合、履歴選択領域での縮小画像などによる履歴表示としては、図3の例などのように、x軸とy軸の双方の上限値と下限値を表示してもよいが、調整可能な軸の上限値と下限値だけを表示してもよい。
また、上述した各実施の形態例では、履歴選択領域が表示する履歴(縮小画像)は、メモリ14に記憶された過去の履歴としたが、履歴選択領域は、どの程度の過去の履歴まで表示を行うのか、ユーザ操作などで設定できるようにしてもよい。例えば、履歴選択領域は、同じ日の過去の履歴を表示し、過去の別の日に操作した履歴は表示しないようにしてもよい。あるいは、メモリ14に過去の操作履歴を長期間保存し、ユーザ操作により、過去の操作した日付や時刻などを指定して、その指定した日付や時刻の履歴の縮小画像などを履歴選択領域に表示するようにしてもよい。
また、上述した各実施の形態例で説明した表示例は、1つの画面内に、スペクトル表示領域と履歴選択領域を同時に表示する例としたが、例えば、それぞれの領域は、画面内の個別のウィンドウに表示するようにしてもよい。このように個別のウィンドウに表示することで、ユーザは、スペクトル表示領域を含むウィンドウの表示位置と、履歴選択領域を含むウィンドウの表示領域を自由に設定できるようになる。
また、図1に示すスペクトル表示装置10が備える操作部15として、キーボードやマウスなどの例を説明したが、例えば表示部16に取り付けられたタッチパネルを操作部15としてもよい。タッチパネルを備える場合、ユーザは、画面上の履歴選択領域130などに表示された縮小画像などを直接タッチして、表示範囲を指定できるようになる。
さらに、図1に示すスペクトル表示装置10は、質量分析装置1が出力するスペクトルデータによるスペクトル表示を行う構成としたが、本発明は、その他の各種分析装置(測定装置)で得られたスペクトルデータを表示する場合にも適用できる。
さらに、図1に示すスペクトル表示装置10は、質量分析装置1が出力するスペクトルデータによるスペクトル表示を行う構成としたが、本発明は、その他の各種分析装置(測定装置)で得られたスペクトルデータを表示する場合にも適用できる。
1…質量分析装置、10…スペクトル表示装置、11…データ取込部、12…制御部、13…描画処理部、14…制御部、15…操作部、16…表示部、17…バスライン、100A,100B,100C,100C′,100D,100E…表示画面、110…スペクトル表示領域、120…コマンド領域、121〜125…操作ボタン、130,140,150,160…履歴選択領域
Claims (7)
- スペクトルデータに基づいて、縦軸と横軸で設定される表示範囲に、スペクトルのグラフを含む表示画面を作成する描画処理部と、
前記描画処理部が描画した過去のスペクトルのグラフの表示範囲の履歴を記憶するメモリと、
ユーザの操作による操作データを前記描画処理部に出力する操作部と、
前記描画処理部によるスペクトルのグラフを含む表示画面の作成を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記描画処理部によって作成されるグラフの縦軸と横軸の少なくとも一方の軸の表示範囲を、前記操作部からの操作データに基づいて設定すると共に、
前記表示画面の特定のエリアに、前記メモリに記憶された過去の表示範囲の履歴を1個又は複数個表示させ、
前記表示された過去の表示範囲の履歴が前記操作データによって選択されたとき、該当する過去の表示範囲のスペクトルのグラフを含む表示画面を前記描画処理部に作成させる、
スペクトル表示装置。 - 前記表示画面の特定のエリアに表示される過去の表示範囲の履歴は、前記スペクトルのグラフを縮小した縮小画像である
請求項1に記載のスペクトル表示装置。 - 前記縮小画像は、縦軸と横軸の少なくとも一方の軸の表示範囲の最小値と最大値を表示するようにした
請求項2に記載のスペクトル表示装置。 - 前記描画処理部が描画する画面内の前記特定のエリアの近傍には、前記縮小画像のスクロールを指示するスクロールバーを表示し、
前記制御部は、前記操作部から出力される操作データで、前記スクロールバーの操作を検出したとき、前記描画処理部が描画する画面内の前記特定のエリアに表示される前記縮小画像をスクロールする
請求項2に記載のスペクトル表示装置。 - 前記縮小画像として表示されるスペクトルのグラフは、スペクトルデータの更新と連動して更新されるリアルタイムのスペクトルデータのグラフである
請求項2に記載のスペクトル表示装置。 - 前記画面の特定のエリアに表示される過去の表示範囲の履歴は、表示範囲の最小値と最大値を数値で示すようにした
請求項1に記載のスペクトル表示装置。 - スペクトルデータに基づいて、縦軸と横軸で設定される表示範囲に、スペクトルのグラフを含む表示画面を作成する描画処理と、
前記描画処理で描画した過去のスペクトルのグラフの表示範囲の履歴を記憶する記憶処理と、
ユーザの操作による操作データを前記描画処理に用いるために出力する操作処理と、
前記描画処理で作成されるグラフの縦軸と横軸の少なくとも一方の軸の表示範囲を、前記操作データに基づいて設定すると共に、前記画面の特定のエリアに、前記記憶処理で記憶された過去の表示範囲の履歴を1個又は複数個表示させ、その表示された過去の表示範囲の履歴が前記操作データで選択されたとき、該当する過去の表示範囲のスペクトルのグラフを含む画面を前記描画処理で作成させる制御処理とを含む
スペクトル表示方法。
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JP7306727B2 (ja) | 2018-06-04 | 2023-07-11 | ザ・トラスティーズ・オブ・インディアナ・ユニバーシティー | リアル・タイム分析および信号最適化による電荷検出質量分光分析法 |
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