JP2017024327A - マスククリーニング装置及びマスククリーニング方法 - Google Patents

マスククリーニング装置及びマスククリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャビティ部を有する基板のスクリーン印刷に用いられるマスクのクリーニングを十分に行うことができるマスククリーニング装置及びマスククリーニング方法を提供する。
【解決手段】前方支持部23により、ペーパー部材21のうちクリーナ移動方向の前方側の部分(前方拭取部23m)を凸状部12aの下面に擦り付けてその凸状部12aの下面に付着したペーストPstを拭き取り、後方支持部24により、ペーパー部材21のうちクリーナ移動方向の後方側の部分(後方拭取部24m)を凸状部12aのエッジ12gに擦り付けてそのエッジ12gに付着したペーストPstを拭き取る。
【選択図】図10

Description

本発明は、上面に開口したキャビティ部を有する基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置のマスクをクリーニングするクリーニング装置及びマスククリーニング方法に関するものである。
電子部品が実装される基板の中には上面に開口したキャビティ部(凹部)を有し、基板の上面のほかキャビティ部の底にも電極を有する、いわゆるキャビティ基板が知られている。このキャビティ基板は電子部品を三次元的に配置できるため、小型でありながら集積度の高い基板とすることができる。
このようなキャビティ基板(以下、単に基板と称する)が備える各電極にペーストを印刷するスクリーン印刷装置では、基板の上面に設けられた電極(第1電極)に対応するパターン孔(第1パターン孔)を有する第1領域と、キャビティ部の底に設けられた電極(第2電極)に対応するパターン孔(第2パターン孔)を有する第2領域を備えたマスクが(或いは第1の領域を備えた第1のマスクと第2の領域を備えた第2のマスクの2つのマスクが)必要となる。このようなマスクの第1領域は基板の上面とのみ接触することから平坦であるが、第2領域はキャビティ部と嵌合するように下方に突出した凸状部を有するものとなる。
上記スクリーン印刷装置によりスクリーン印刷を実行すると、版離れの際にパターン孔内のペーストがマスクの下面に回り込んで付着する。このようにマスクの下面に付着したペースト(ペースト滓)はその後の基板の印刷精度に影響を与えるので、所定の頻度でマスクの下面からペースト滓を拭き取ってクリーニングする必要がある。このようなマスクの下面のペーストの拭取りには、マスクの下方を水平面内の所定の方向に移動してペーパー部材をマスクの下面に擦り付けるマスククリーニング装置(マスククリーナ)が用いられる(例えば、下記の特許文献1)。
特許第5240069号公報
しかしながら、上記マスククリーニング装置によってマスクの凸状部に付着したペーストを拭き取る場合、その凸状部のエッジに付着したペーストを確実に拭き取ることは困難であった。しかも、マスククリーニング装置が複数の凸状部を連続してクリーニングしていく場合には、一の凸状部の下面から拭き取ったペーストを次の凸状部のエッジに擦り付けてしまう可能性があり、マスクのクリーニングが不十分となって印刷精度が低下するおそれがあるという問題点があった。
そこで本発明は、キャビティ部を有する基板のスクリーン印刷に用いられるマスクのクリーニングを十分に行うことができるマスククリーニング装置及びマスククリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明のマスククリーニング装置は、下方に突出した凸状部を有するマスクの下方を水平面内の所定の方向に移動し、その移動の方向の前方側に位置する前方支持部と前記移動の方向の後方側に位置する後方支持部により下方から支持したペーパー部材を前記マスクの下面に擦り付けることにより前記マスクの下面に付着しているペーストを拭き取るマスククリーニング装置であって、前記前方支持部は、前記ペーパー部材のうち前記移動の方向の前方側の部分を下方から支持して前記凸状部の下面に擦り付けることによりその凸状部の下面に付着したペーストを拭き取り、前記後方支持部は、前記ペーパー部材のうち前記移動の方向の後方側の部分を下方から支持して前記凸状部のエッジに擦り付けることによりそのエッジに付着したペーストを拭き取る。
本発明のマスククリーニング方法は、下方に突出した凸状部を有するマスクの下方でマスククリーニング装置を水平面内の所定の方向に移動させ、その移動の方向の前方側に位置する前方支持部と前記移動の方向の後方側に位置する後方支持部により下方から支持したペーパー部材を前記マスクの下面に擦り付けることにより前記マスクの下面に付着しているペーストを拭き取るマスククリーニング方法であって、前記前方支持部により、前記ペーパー部材のうち前記移動の方向の前方側の部分を前記凸状部の下面に擦り付けてその凸状部の下面に付着したペーストを拭き取る第1のペースト拭取り工程と、前記後方支持部により、前記ペーパー部材のうち前記移動の方向の後方側の部分を前記凸状部のエッジに擦り付けてそのエッジに付着したペーストを拭き取る第2のペースト拭取り工程とを含む。
本発明によれば、キャビティ部を有する基板のスクリーン印刷に用いられるマスクのクリーニングを十分に行うことができる。
本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の概略構成図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が備えるマスクを基板とともに示す斜視図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が備えるマスククリーナの(a)斜視図(b)側面図 (a)(b)(c)(d)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置によりキャビティ基板の第2電極にペーストを印刷する手順を説明する要部側面図 (a)(b)(c)(d)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置によりキャビティ基板の第1電極にペーストを印刷する手順を説明する要部側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が備えるマスククリーナによりマスクの第1領域のクリーニングを行う手順を説明する要部斜視図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が備えるマスククリーナによりマスクの第1領域のクリーニングを行う手順を説明する要部側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が備えるマスククリーナによりマスクの第2領域のクリーニングを行う手順を説明する要部斜視図 (a)〜(e)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が備えるマスククリーナによりマスクの第2領域のクリーニングを行う手順を説明する要部側面図 (a)(b)(c)(d)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が備えるマスククリーナによりマスクの第2領域のクリーニングを行っている状態を示す要部拡大側面図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置が備えるマスククリーナによりマスクの第2領域のクリーニングを行っている状態を示す要部拡大側面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示すスクリーン印刷装置1は、上面に開口した複数のキャビティ部2aを有する基板2にペーストPstを印刷する装置である。本実施の形態では、図1の紙面の左右方向をスクリーン印刷装置1の前後方向(Y軸方向)とし、図1の紙面に直交する方向をスクリーン印刷装置1の左右方向(X軸方向)とし、図1の紙面の上下方向をスクリーン印刷装置1の上下方向(Z軸方向)とする。
図1に示すように、スクリーン印刷装置1は基板2を保持する基板保持部11を備えており、基板保持部11の上方にはマスク12が設けられている。基板保持部11は真空吸引等により保持した基板2を水平面内で移動(X軸及びY軸方向への移動とZ軸回りの回転)させる。基板2の上面には第1電極d1が設けられており、基板2のキャビティ部2aの底には第2電極d2が設けられている。
図2(a),(b)において、マスク12はXY平面内に広がる金属製の板状部材から成り、四辺が枠部材12wによって支持されている。マスク12は基板2の上面とのみ接触する平坦な第1領域R1と、基板2の上面のみならずキャビティ部2aの底とも接触する第2領域R2とを有している。第1領域R1内には、基板2の第1電極d1に対応する第1パターン孔h1が設けられている。第2領域R2には、基板2が有する複数のキャビティ部2aに嵌合するように下方に突出した複数の凸状部12aが設けられており、各凸状部12aの底部には、基板2の第2電極d2に対応する第1パターン孔h2が設けられている。
図1において、マスク12の上方にはペースト圧出ヘッド13が設けられている。ペースト圧出ヘッド13はヘッド移動機構13MによってY軸方向に移動自在な本体部13aと、本体部13aから下方に突出して延びた2つのブレード13bを備えている。2つのブレード13bは下端部同士をY軸方向に対向させて配置されている。本体部13aにはペーストPstを収容したペースト収納部13cが設けられており、2つのブレード13bの間の通路はペースト収納部13cと繋がるペースト流路を形成している。
図1において、ペースト圧出ヘッド13は、ペースト収納部13c内のペーストPstを加圧する加圧手段13Pを備えている。加圧手段13Pがペースト収納部13c内のペーストPstを加圧すると、2つのブレード13bの下端同士の間のペースト吐出口からペーストPstが吐出される。ペースト吐出口は、マスク12の第1領域R1における全ての第1パターン孔h1及び第2領域R2内における全ての第2パターン孔h2にペーストPstを供給できるだけの幅(X軸方向の寸法)を有している。
図1において、スクリーン印刷装置1は、マスク12の下方にマスククリーナ14(マスククリーニング装置)を備えている。マスククリーナ14は、マスク12の下方を水平面内の所定の方向(ここでは図1の紙面左方から右方に向かう方向であり、クリーナ移動方向と称する)に移動し、下方から支持したペーパー部材21をマスク12の下面に擦り付けることによりマスク12の下面に付着しているペーストPstをペーパー部材21により拭き取る装置である。
図3(a),(b)において、マスククリーナ14は、クリーナ移動機構14M(図1)に駆動されてマスク12の下方をクリーナ移動方向に移動するベース部22と、ベース部22から上方に突出して設けられた前方支持部23と後方支持部24を備えている。前方支持部23はベース部22の移動方向(クリーナ移動方向)の前方側(図1では紙面の右方)に位置しており、後方支持部24はベース部22の移動方向の後方側(図1では紙面の左方)に位置している。
図3(a),(b)において、マスククリーナ14のベース部22内にはクリーナ移動方向に配置された一対のローラ部材25が設けられており、これら一対のローラ部材25はペーパー部材21の両端を保持している。ペーパー部材21は、前方支持部23と後方支持部24によって下方から支持されて(押し上げられて)おり、Y軸方向に延びた状態となっている。以下、ペーパー部材21ののうち前方支持部23により支持されたクリーナ移動方向の前方側の部分を「前方拭取部23m」と称し、ペーパー部材21のうち後方支持部24により支持されたクリーナ移動方向の後方側の部分を「後方拭取部24m」と称する。これら前方拭取部23mと後方拭取部24mは、ローラ回転駆動部25M(図1)により一対のローラ部材25を同期して回転させ、ペーパー部材21をベース部22の上方でY軸方向に進行させることで未使用の領域に更新することができる。
図3(b)に示すように、ペーパー部材21がマスク12の下面に接触していない状態において、後方支持部24がペーパー部材21を支持する面(上面)は、前方支持部23がペーパー部材21を支持する面(上面)よりも微小量Δだけ上方に位置している。また、図1に示すように、後方支持部24のクリーナ移動方向(Y軸方向)の寸法Sは(図3(a)も参照)、凸状部12aの隣接するもの同士の間隔S0よりも小さくなっている。なお、後方支持部24は、ベース部22に対して着脱可能に構成されており、取り付けるマスク12の凸状部12aの隣接するもの同士の間隔S0に基づいた後方支持部24が取り付けられている。
図3(b)において、前方支持部23及び後方支持部24はそれぞれ弾性体DT及びこの弾性体DTを被覆する金属性の膜部材KMから構成されており、弾性体DTは例えば、安価かつ成形が容易な材料である発泡ウレタン等から構成されている。後方支持部24は前方支持部23よりも硬度が低くなるように構成されている。これは、前方支持部23と後方支持部24とで膜部材KMの厚さを異ならせること等によって実現可能である。
次に、スクリーン印刷装置1により基板2にペーストPstを印刷するスクリーン印刷作業の手順と、マスク12の下面に付着しているペーストPst(ペースト滓)を拭き取るマスククリーニング作業の手順(マスククリーニング方法)について説明する。図1に示すように、スクリーン印刷装置1の各部の作動は、スクリーン印刷装置1が備える制御装置30が制御する。
スクリーン印刷作業では、スクリーン印刷装置1は先ず、外部から供給された基板2を基板保持部11が保持する。そして、基板保持部11は基板2をマスク12の第2領域R2の下方に移動させて、基板2の各第2電極d2をマスク12の各第2パターン孔h2の直下に位置させる(図2(a)及び図4(a))。基板2の各第2電極d2がマスク12の各第2パターン孔h2の直下に位置したら、基板保持部11は基板2を上昇させ(図4(b)中に示す矢印A1)、基板2のキャビティ部2aをマスク12の凸状部12aに下方から嵌合させる(図4(b))。これにより第2パターン孔h2と第2電極d2が合致した状態となる。
基板2のキャビティ部2aをマスク12の凸状部12aに嵌合させたら、ペースト圧出ヘッド13がマスク12の第2領域R2の最後端部に移動したうえで、2つのブレード13bをマスク12の上面に当接させる。そして、そこから前方に移動し、2つのブレード13bをマスク12の第2領域R2上で摺動させつつ(図4(c)中に示す矢印B1)、ペーストPstを吐出する(図4(c))。2つのブレード13bがマスク12の第2領域R2の端部に達してマスク12の第2領域R2の全域にペーストPstが供給されたら、基板保持部11は基板2を下降させて(図4(d)中に示す矢印A2)、マスク12から版離れさせる。これにより第2電極d2にペーストPstが印刷された状態となる(図4(d))。
次いで、基板保持部11は、基板2をマスク12の第1領域R1の下方に移動させ、基板2の各第1電極d1をマスク12の各第1パターン孔h1の直下に位置させる(図2(b)及び図5(a))。基板2の各第1電極d1がマスク12の各第1パターン孔h1の直下に位置したら、基板保持部11は基板2を上昇させ(図5(b)中に示す矢印A3)、基板2の上面をマスク12の第1領域R1の下面に接触させる(図5(b))。これにより第1パターン孔h1と第1電極d1とが合致した状態となる(図5(b))。なお、このとき、基板2の第2電極d2は基板2の上面から窪んで設けられたキャビティ部2a内に位置しているので、第2電極d2上のペーストPstがマスク12の下面に接触することはない(図5(b))。
基板2の上面がマスク12の第1の領域R1の下面に接触したら、ペースト圧出ヘッド13がマスク12の第1領域R1の最後端部に移動したうえで、2つのブレード13bをマスク12の上面に当接させる。そして、そこから前方に移動し、2つのブレード13bをマスク12の第1領域R1上で摺動させつつ(図5(c)中に示す矢印B2)、ペーストPstを吐出する(図5(c))。2つのブレード13bが第1領域R1の端部に達してマスク12の第1領域R1の全域にペーストPstが供給されたら、基板保持部11は基板2を下降させて(図5(d)中に示す矢印A4)、マスク12から版離れさせる。これにより第1電極d1にペーストPstが印刷された状態となり(図5(d))、スクリーン印刷作業が完了する。
上記スクリーン印刷を1枚〜複数枚の基板2について実行したら、マスククリーナ14によってマスククリーニング作業を行う。マスククリーニング作業では、スクリーン印刷装置1は、マスク12の第1領域R1の下面に対して行う第1領域クリーニングと、マスク12の第2領域R2の下面(凸状部12aの下面)に対して行う第2領域クリーニングとをこの順で行う。
第1領域クリーニングでは、スクリーン印刷装置1は、先ず、マスククリーナ14をマスク12の第1領域R1よりも後方の位置に移動させる。そして、ベース部22をZ軸方向に移動させて、マスククリーナ14の高さを調整する。このマスククリーナ14の高さ調整では、前方拭取部23mの高さがマスク12の第1領域R1の下面の高さとほぼ一致するようにする(図6(a))。
スクリーン印刷装置1は、マスククリーナ14の高さを調整したら、ベース部22を前方に移動させる(図6(b)中に示す矢印C)。ベース部22が前方へ移動すると、先ず前方拭取部23mが、次いで後方拭取部24mがマスク12の第1領域R1の下面に接触する。このとき前方拭取部23mは、前方支持部23が上下方向にほとんど変形(圧縮変形)しない状態でマスク12の下面に接触する。一方、後方拭取部24mは、後方支持部24が上下方向に弾性的に変形(圧縮変形)することでマスク12の下面に接触する(図7(a))。これは、前述したように、ペーパー部材21がマスク12の下面に接触していない状態において、後方支持部24の上面が、前方支持部23の上面よりも上方に位置しているからである。
ベース部22の前方への移動に伴って、前方拭取部23mはマスク12の第1領域R1の下面に擦り付けられ、マスク12の第1領域R1の下面に付着しているペーストPst(ペースト滓Ds)を拭き取る(図7(b))。次いで、後方拭取部24mが、前方拭取部23mが擦り付けられた後のマスク12上の領域(第1領域R1の下面)に擦り付けられる(図7(c))。後方拭取部24mは前方拭取部23mに追従してマスク12の下面に擦り付けられるが、マスク12の第1領域R1の下面に付着していたペースト滓Dsの大部分は前方拭取部23mが拭き取るので、後方拭取部24mはマスク12の下面のペーストPstの拭取りにはほとんど寄与しない。前方拭取部23m及び後方拭取部24mが第1領域R1に擦り付けられたら(図6(b))、第1領域クリーニングが終了する。
第1領域クリーニングが終了したら、第2領域クリーニングに移行する。第2領域クリーニングでは、スクリーン印刷装置1は先ず、ベース部22を凸状部12aの高さ分だけ下降させて(図8(a)中に示す矢印D)、マスククリーナ14の高さを調整する。このマスククリーナ14の高さ調整では、前方拭取部23mの高さがマスク12の第2領域R2の凸状部12aの下面の高さとほぼ一致するようにする(図8(a)及び図9(a))。
スクリーン印刷装置1は、マスククリーナ14の高さを調整したら、ベース部22を前方に移動させる(図8(b)中に示す矢印C)。ベース部22が前方へ移動すると、先ず前方拭取部23mが、次いで後方拭取部24mがマスク12の凸状部12aの下面に接触する。このとき前方拭取部23mは、前方支持部23が上下方向にほとんど変形(圧縮変形)しない状態で凸状部12aの下面に接触する。一方、後方拭取部24mは、後方支持部24が上下方向に弾性的に変形(圧縮変形)することでマスク12の下面に接触する(図9(b))。
ベース部22の前方への移動に伴って、前方拭取部23mは凸状部12aの下面に擦り付けられ、その凸状部12aの下面に付着しているペーストPst(ペースト滓Ds)を拭き取る(図9(b)。第1のペースト拭取り工程)。次いで、後方拭取部24mが前方拭取部23mに追従して凸状部12aの下面に擦り付けられるが(図9(c))、後方拭取部24mが凸状部12aの下面に達する前に、後方支持部24がその進行方向に対向して位置する凸状部12aの垂直面(凸状部12aが有するクリーナ進行方向の前方及び後方の2つの垂直面のうちクリーナ進行方向の後方に位置する垂直面)と当接した後、その凸状部12aの下方に押し込まれるように変形(弾性変形)するので、後方拭取部24mは、後方支持部24の変形に従って凸状部12aのクリーナ進行方向の後方に位置するエッジ12gの表面に擦り付けられ(図10(a)→図10(b)→図10(c)→図10(d))、そのエッジ12gに付着しているペースト滓Dsを拭き取る(第2のペースト拭取り工程)。
ここで、前述したように、後方支持部24は前方支持部23よりも硬度が低くなるように構成されていることから、後方支持部24は前方支持部23よりも変形が容易である。このため、後方支持部24は、エッジ12gの形状に従って滑らかに変形し、後方拭取部24mはエッジ12gの表面に密着した状態で擦り付けられる。なお、マスク12の凸状部12aの下面に付着していたペースト滓Dsの大部分は前方拭取部23mが拭き取るので、後方拭取部24mは凸状部12aの下面のペーストPstの拭取りにはほとんど寄与しない。
後方拭取部24mは、凸状部12aの下面を通過した後、その凸状部12aのクリーナ進行方向の前方に位置するエッジ12gについても同様の第2のペースト拭取り工程を行う(図11(a)→図11(b)→図11(c))。前方拭取部23m及び後方拭取部24mが第2領域R2の全域に擦り付けられたら(図8(b))、第2領域クリーニングが終了し、マスククリーニング作業が完了する。
このように、マスククリーナ14によるマスククリーニング作業(マスククリーニング方法)では、前方支持部23により、ペーパー部材21のうちクリーナ移動方向の前方側の部分(前方拭取部23m)を凸状部12aの下面に擦り付けてその凸状部12aの下面に付着しているペーストPstを拭き取る第1のペースト拭取り工程と、後方支持部24により、ペーパー部材21のうちクリーナ移動方向の後方側の部分(後方拭取部24m)を凸状部12aのエッジ12gに擦り付けてそのエッジ12gに付着しているペーストPstを拭き取る第2のペースト拭取り工程を実行するようになっている。このため凸状部12aの下面だけでなく、その凸状部12aのエッジ12gに付着しているペーストPst(ペースト滓Ds)も拭き取ることができる。
マスククリーナ14は、一の凸状部12aについてのクリーニングが終了したら、次いでこれに隣接する他の凸状部12aについてのクリーニングを実行するが、一の凸状部12aから次の凸状部12aに移行する際、前方拭取部23mが一の凸状部12aの下面から拭き取ったペースト滓Dsを次の凸状部12aのエッジ12gに擦り付けてしまう場合がある(図9(c)→図9(d))。このような場合でも、本実施の形態におけるマスククリーナ14によれば、後方拭取部24mが前方拭取部23mによってエッジ12gに付着されたペーストPst(ペースト滓Ds)を拭き取るので、マスク12の下面に拭き残しのペースト滓Dsが残留せず、マスク12の下面を確実にクリーニングすることができる(図9(e)及び図10(d))。
前述のように、マスククリーナ14は、後方支持部24が凸状部12aのエッジ12gの形状に応じて弾性的に変形することで、そのエッジ12gに付着しているペーストPstを拭き取る。このためには、「後方拭取部24mが凸状部12aのエッジ12gに接触する直前において、後方拭取部24mが凸状部12aの下面よりも上方に位置している」という条件が満たされている必要がある。本実施の形態では、前述したように、ペーパー部材21がマスク12の下面に接触していない状態において、後方拭取部24mが前方拭取部23mよりも上方に位置しているので、前方支持部23を上下方向に圧縮させない自然の状態で前方拭取部23mを凸状部12aの下面に接触させる場合であっても、上記条件は満たされる。なお、仮に、ペーパー部材21がマスク12の下面に接触していない状態において、前方拭取部23mが後方拭取部24mと同じ高さに位置している場合、或いは後方拭取部24mよりも下方に位置している場合であっても、前方支持部23を上下方向に圧縮させた状態で前方拭取部23mを凸状部12aの下面に接触させるようにすれば、上記条件が満たされる場合があり得る。
また、前述したように、本実施の形態におけるマスククリーナ14では、後方支持部24のクリーナ移動方向(Y軸方向)の寸法Sは、凸状部12aの隣接するもの同士の間隔S0よりも小さくなっている。このため後方拭取部24mが一の凸状部12aの下面に擦り付けられた後、その凸状部12aから離間してから次の凸状部12aのエッジ12gに接触するまでの間に、圧縮状態から一旦開放されて自然長に戻ることになる。このため、後方拭取部24mが次の凸状部12aのエッジ12gに接触する前に、後方拭取部24mを確実に、凸状部12aの下面よりも上方に位置させることができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるスクリーン印刷装置1が備えるマスククリーナ14は、前方拭取部23mで凸状部12aの下面に付着しているペーストPstを拭き取り、後方拭取部24mで凸状部12aのエッジ12gに付着しているペーストPstを拭き取るようになっており、凸状部12aの下面のみならず、その凸状部12aのエッジ12gに付着しているペーストPstを確実に拭き取ることができる。このため、キャビティ部2aを有する基板2のスクリーン印刷に用いられるマスク12のクリーニングを十分に行うことができ、ひいてはスクリーン印刷の印刷精度の低下を防止することができる。
上述の実施の形態のマスククリーナ14では、前方支持部23と後方支持部24はクリーナ移動方向(Y軸方向)に対して離間しており、その結果として前方拭取部23mと後方拭取部24mはクリーナ移動方向に離間していたが、前方支持部23と後方支持部24とは離間していなくてもよい。すなわち、前方拭取部23mとこの前方拭取部23mよりも上方に位置した後方拭取部24mとが、Y軸方向に階段状に並んでいるのであってもよい。
また、上述の実施の形態では、マスク12が有する凸状部12aは基板2が有するキャビティ部2aの配置に応じてクリーナ移動方向(Y軸方向)に複数(上述の例では2つ)並んだものとなっていたが、本発明によるマスククリーニングの適用対象とするマスク12は必ずしもクリーナ移動方向に複数の凸状部12aを有していなければならないわけではない。すなわち、本発明は、マスククリーナ14の移動方向に凸状部12aを1つしか備えていない基板2に対しても適用することができる。
キャビティ部を有する基板のスクリーン印刷に用いられるマスクのクリーニングを十分に行うことができるマスククリーニング装置及びマスククリーニング方法を提供する。
12 マスク
12a 凸状部
12g エッジ
14 マスククリーナ(マスククリーニング装置)
21 ペーパー部材
23 前方支持部
24 後方支持部
DT 弾性体
KM 膜部材
Pst ペースト

Claims (7)

  1. 下方に突出した凸状部を有するマスクの下方を水平面内の所定の方向に移動し、その移動の方向の前方側に位置する前方支持部と前記移動の方向の後方側に位置する後方支持部により下方から支持したペーパー部材を前記マスクの下面に擦り付けることにより前記マスクの下面に付着しているペーストを拭き取るマスククリーニング装置であって、
    前記前方支持部は、前記ペーパー部材のうち前記移動の方向の前方側の部分を下方から支持して前記凸状部の下面に擦り付けることによりその凸状部の下面に付着したペーストを拭き取り、
    前記後方支持部は、前記ペーパー部材のうち前記移動の方向の後方側の部分を下方から支持して前記凸状部のエッジに擦り付けることによりそのエッジに付着したペーストを拭き取ることを特徴とするマスククリーニング装置。
  2. 前記ペーパー部材が前記マスクの下面に接触していない状態において、前記後方支持部が前記ペーパー部材を支持する面は、前記前方支持部が前記ペーパー部材を支持する面よりも上方に位置することを特徴とする請求項1に記載のマスククリーニング装置。
  3. 前記マスクは前記マスククリーニング装置の前記移動の方向に複数の前記凸状部を有しており、前記後方支持部の前記移動の方向の寸法は、前記凸状部の隣接するもの同士の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のマスククリーニング装置。
  4. 前記前方支持部及び前記後方支持部はそれぞれ弾性体及び前記弾性体を被覆する金属性の膜部材から構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマスククリーニング装置。
  5. 前記弾性体は発泡ウレタンを素材としていることを特徴とする請求項4に記載のマスククリーニング装置。
  6. 前記後方支持部は前記前方支持部よりも硬度が低いことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマスククリーニング装置。
  7. 下方に突出した凸状部を有するマスクの下方でマスククリーニング装置を水平面内の所定の方向に移動させ、その移動の方向の前方側に位置する前方支持部と前記移動の方向の後方側に位置する後方支持部により下方から支持したペーパー部材を前記マスクの下面に擦り付けることにより前記マスクの下面に付着しているペーストを拭き取るマスククリーニング方法であって、
    前記前方支持部により、前記ペーパー部材のうち前記移動の方向の前方側の部分を前記凸状部の下面に擦り付けてその凸状部の下面に付着したペーストを拭き取る第1のペースト拭取り工程と、
    前記後方支持部により、前記ペーパー部材のうち前記移動の方向の後方側の部分を前記凸状部のエッジに擦り付けてそのエッジに付着したペーストを拭き取る第2のペースト拭取り工程とを含むことを特徴とするマスククリーニング方法。
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