JP2017022044A - 燃料電池及び電解質膜として用いられるナノセルロース膜 - Google Patents

燃料電池及び電解質膜として用いられるナノセルロース膜 Download PDF

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Abstract

【課題】高温でも機械的に安定しており、クロスオーバーが少なく、安価で、環境への影響を低減しつつ容易に処分することができる燃料電池を提供すること。【解決手段】燃料電池の電解質をナノセルロース膜で構成する。ナノセルロース膜はセルロースナノファイバー、セルロースナノクリスタル、またはセルロースナノファイバーとセルロースナノクリスタルの組み合わせから構成されたものとすることができる。【選択図】図5

Description

本発明は燃料電池及び燃料電池等の装置の電解質膜(イオン交換膜)として用いるのに適したナノセルロース膜に関する。
固体高分子電解質膜形燃料電池(Polymer Electrolyte Membrane Fuel Cell:PEMFC)(固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)とも呼ばれる)などの燃料電池は効率及び電力密度が高く、また、水素を燃料として用いた場合には排ガスは水だけであるため、将来の有望なエネルギー供給技術である。
現在、PEMFCの主たる商業的用途は、静止型家庭用コジェネレーションシステム及び燃料電池車である。ナフィオン(E.I. du Pont de Nemours & Co., Inc.の登録商標)はその高いプロトン伝導度(greater than 0.1 S/cm)、良好な機械的特性及び優れた化学的安定性により、PEMFCで群を抜いてよく用いられる高分子電解質膜となっている。ほとんど全ての自動車メーカはそれらの燃料電池車用にナフィオンベースのPEMFCに注目している。
しかしながら、ナフィオンのプロトン伝導度は水和に強く依存し、100°Cを超える温度では、その機械的安定性が大幅に低下する。ナフィオンベースのPEMFCの別の大きな問題は、燃料のクロスオーバ(ナフィオン膜を通じてアノードからカソードへ燃料が移動し、酸素と直接反応)が大きいことである。クロスオーバの程度は動作温度の上昇と共に増大し、PEMFCの性能及び効率に大きく影響する(特に直接メタノール燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)で影響するが、水素燃料PEMFCでも影響がある)。また、ナフィオンは極めて高価であり(現在、約2,400USD/m)、触媒と共に、燃料電池のコストの増加を招いている。更に、ナフィオンは生分解性でなく、フッ素を含んでおり、そのため、使用後に処分する際、特殊な処理を必要とする。このことも、燃料電池の全体的なコスト(ライフサイクルコスト)の増加につながる。
従って、燃料電池の電解質として用いることができ、安価で、生分解性で、高温で安定した材料が強く求められている。
セルロースは地球上で最も多量に存在する有機高分子として知られている。図1に模式的に示すように、セルロース分子は結合された糖分子の長鎖からなり、複数のセルロース分子鎖によってミクロフィブリルと呼ばれる繊維が形成される。より詳細には、水素結合により結合された数十本のセルロース分子がエレメンタリーフィブリルと呼ばれる直径約3〜4nmの繊維を形成し、エレメンタリーフィブリルが数〜数十本束になってセルロースミクロフィブリルを形成する。エレメンタリーフィブリルは、セルロース分子が結晶をなす結晶領域とセルロース分子がアモルファス状態にあるアモルファス領域とを含む。植物細胞の細胞壁はその構造要素として絡まり合ったミクロフィブリルを含む。工業用のセルロースは主として木材パルプやコットンから得られる。
セルロースミクロフィブリル及びエレメンタリーフィブリルは直径約1乃至100nmと非常に細く、そのため、しばしばナノセルロースと呼ばれる。ナノセルロースにはいくつか種類があり、それらにはセルロースナノファイバー(Cellulose Nano Fiber:CNF)及びセルロースナノクリスタル(Cellulose Nano Crystal:CNC)が含まれる。CNCはナノウィスカー(Cellulose Nano Whisker:CNW)あるいはナノ結晶セルロース(Nano Crystalline Cellulose:NCC)とも呼ばれている。
CNFは、木材、コットン等のセルロースを含む材料からリグニン等のマトリックス物質を除去することによって得られるナノサイズのセルロース繊維であり、長さは数十マイクロメートルである。図2はCNFの原子間力顕微鏡(AFM)画像である。図2において、ナノメートルのスケール(即ち、濃淡)はナノ繊維の高さを示す。
CNCはCNFを例えばHSOで処理することによりCNFを酸加水分解することによって得られ、長さは約150乃至1000nmである。図3に模式的に示すように、CNCでは、アモルファス領域は除去され、水素結合により結合されたセルロース分子が結晶をなしている。図4はCNCのAFM画像である。図からわかるように、CNCはCNFよりサイズが小さく、より稠密である。
ナノセルロースは豊富に存在し、非常に安価である(現在、約100USD/kg)。また、セルロースは安全である。即ち、生分解性であり有毒成分を含まない。そのため、安全に処分するのが容易である。また、セルロースは高温(約300°C程度まで)でも安定である。このような理由により、セルロースを電気化学の用途に用いる試みがなされている。
例えば、特許文献1には、正極と金属リチウムあるいはリチウム合金からなる負極とがセパレーターを介して対向配置された非水電解液二次電池であって、該セパレーターは最大繊維径が50nmより小さいセルロースナノ繊維から形成されていることを特徴とする非水電解液二次電池が開示されている。このような電池はリチウムイオン電池として知られており、この種の電池における主たる電荷キャリアはLiである。セパレーターの空隙率は15%以上、より好ましくは20%以上であって90%以下、より好ましくは80%以下である。特許文献1には、セパレーターの空隙率が小さすぎるとイオン透過性が小さくなることがあり、また空隙率が大きすぎるとセパレーターの強度が不足することがある旨記載されている。特許文献1のセパレーターフィルムは、1〜100μmの厚さを有することが好ましく、より好ましくは5〜70μm、最も好ましくは10〜50μmの厚さを有する。特許文献1の記載は、セルロースナノファイバーから形成されたフィルムまたは膜を非水電解液二次電池のセパレーターとして使用することに限られており、特許文献1にはセルロースナノファイバー膜を燃料電池に用いることは何ら記載されていない。
特許文献2には、従来の燃料電池電極として用いられているカーボン紙の代わりとなり得るセルロース電極が開示されている。この文献に記載されたセルロース電極の製造方法は、セルロース繊維を所定長さに切断し繊維を束ねる、または、直接繊維を織ることによりセルロースシートを生成し、セルロースシート上に直接カーボンナノチューブを成長させ、化学蒸着によりカーボンナノチューブの表面上にプラチナナノ触媒を担持させる工程を含む。このように、特許文献2にはセルロース繊維を燃料電池の電極の形成に用いることは教示されているが、ナフィオンベースのPEMFCに関する上記した問題を解決するための教示はない。
特許文献3には、触媒反応活性の増大を最大化するための多孔性触媒担体及びこれを用いてナノ金属担持触媒を作製する方法が開示されている。この方法は、セルロース繊維を裂いて触媒担体を作製し、作製された触媒担体上にカーボンナノチューブを成長させ、カーボンナノチューブが成長した触媒担体上にナノ金属触媒を担持させる工程を含む。このように、特許文献3にはセルロース繊維を触媒担体に用いることは教示されているが、ナフィオンベースのPEMFCに関する上記した問題を解決するための教示はない。
特許文献4には、セルロースマトリックスとセルロースマトリックスに組み込まれた電気伝導性の炭素質材料とを含む電気伝導性セルロース複合体が開示されている。この複合体は、燃料電池の膜電極アセンブリなどに用いられる電極を形成することができる。しかしながら、特許文献4にはナフィオンベースのPEMFCに関する上記した問題を解決するための教示はない。
特開2010−97700号公報 米国特許出願公開第2009/0068545号明細書 欧州特許出願公開第2077151号明細書 米国特許出願公開第2006/0286434号明細書
このような従来技術の問題に照らし、本発明の主たる目的は、高温でも機械的に安定しており、クロスオーバーが少なく、安価で、環境への影響を低減しつつ容易に処分することができる燃料電池を提供することである.
本発明の第2の目的は、燃料電池等の装置において電解質膜として用いるのに適したナノセルロース膜を提供することである。
本発明の一側面によると、上記課題は、電解質膜としてナノセルロース膜を含む燃料電池を提供することにより達成することができる。このナノセルロース膜は、セルロースナノファイバー(CNF)、セルロースナノクリスタル(CNC)、またはセルロースナノファイバーとセルロースナノクリスタルの組み合わせで構成されたものであってよい。
これにより、高温でも機械的に安定しており、クロスオーバーが少なく、安価で、環境への影響を低減しつつ容易に処分することができる燃料電池を提供することができる。
好適には、ナノセルロース膜は1乃至100μmの厚さを有する。それにより、高いイオン伝導度と高いガスバリア特性の両方を達成することができる。1μmより薄いとガスクロスオーバーが無視できなくなり、100μmより厚いと電池抵抗が許容できないくらいに大きくなる。
一実施形態では、ナノセルロース膜に酸基(例えば、限定するものではないが、スルホン酸基(SOH)、ホスホノ基(PO)或いはカルボキシル基(COOH))が結合している。好ましくは、酸基はスルホン酸基を含む(即ち、ナノセルロース膜はスルホン化されている)。このようにナノセルロース膜を改質することにより、ナノセルロース膜のイオン伝導度が向上する.
本発明の別の側面によると、電解質膜として用いられるナノセルロース膜であって、前記ナノセルロース膜に酸基が結合していることを特徴とするナノセルロース膜が提供される。好ましくは、酸基はスルホン酸基を含む。このように改質されたナノセルロース膜は高いイオン(プロトン)伝導度を示し、燃料電池等の様々な装置の電解質膜として好適に用いることができる。
本発明の一側面に基づく燃料電池は、高温でも機械的に安定しており、クロスオーバーが少なく、安価で、環境への影響を低減しつつ容易に処分することができる。本発明の別の側面に基づくナノセルロース膜は、高いイオン(プロトン)伝導度を示し、燃料電池等の様々な装置の電解質膜として用いるのに適している。
図1はセルロース及びその構造を示す模式図である。 図2はセルロースナノファイバー(CNF)のAFM画像である。 図3は、セルロースナノクリスタル(CNC)を得るための酸加水分解及びセルロース間及びセルロース内の水素結合を示す模式図である。 図4はセルロースナノクリスタル(CNC)のAFM画像である。 図5は本発明の実施形態に係る燃料電池を示す模式図である。 図6はナノセルロース膜におけるプロトン伝導機構を示す模式図である。 図7は、ナノセルロース膜としてのCNF膜、CNC膜及びホットプレスCNC(CNC−HP)膜の水素透過率をナフィオン膜と比較して示すグラフである。 図8Aは、例1で得られたCNF膜のプロトン伝導度の100%の相対湿度(RH)における温度に対する依存性を示すグラフである。 図8Bは、例1で得られたCNF膜の100%のRHにおける活性化エネルギーを示すアレニウスプロットである。 図8Cは、例1で得られたCNF膜のプロトン伝導度の90°Cにおける相対湿度に対する依存性を示すグラフである。 図9は、電解質膜としてCNF膜を用いて作製された燃料電池の分極曲線及び電力密度データを示すグラフである。 図10Aは、例2で得られたCNC膜のプロトン伝導度の100%のRHにおける温度に対する依存性を示すグラフである。 図10Bは、例2で得られたCNC膜の100%のRHにおける活性化エネルギーを示すアレニウスプロットである。 図11は、電解質膜として様々な厚さのCNC膜を用いて作製された燃料電池の分極曲線及び電力密度データを示すグラフである。 図12Aは、例3で得られたCNC−CNF複合膜のプロトン伝導度の100%のRHにおける温度に対する依存性を示すグラフである。 図12Bは、例3で得られたCNC−CNF複合膜の100%のRHにおける活性化エネルギーを示すアレニウスプロットである。 図13は、異なる混合率でCNC及びCNFを含むCNC−CNF複合膜のプロトン伝導度を、CNC膜及びCNF膜のプロトン伝導度と共に示すグラフである。 図14は、電解質膜としてCNC−CNF複合膜を用いて作製された燃料電池の分極曲線及び電力密度データを、耐久性測定の前後において示すグラフである。 図15は、スルホン化されたセルロース分子を示す模式図である。 図16は、100%のRHにおいて30乃至120°Cで測定したスルホン化CNF膜のプロトン伝導度を純粋なCNF膜と比較して示すグラフである。 図17は、電解質膜としてスルホン化CNF膜を用いて作製された燃料電池の分極曲線及び電力密度データを、純粋なCNF膜を用いて作製された燃料電池の分極曲線及び電力密度と比較して示すグラフである。 図18Aは、本発明のナノセルロース膜を適用可能な電解槽を示す模式図である。 図18Bは、本発明のナノセルロース膜を適用可能なレドックスフロー電池を示す模式図である。 図18Cは、本発明のナノセルロース膜を適用可能な排水処理装置を示す模式図である。 図18Dは、本発明のナノセルロース膜を適用可能な海水淡水化装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る燃料電池を示す模式図である。この燃料電池1は、電極(アノード3及びカソード4)の間に配置されたナノセルロースで形成された膜または紙(以下、ナノセルロース膜2と云う)を有する。電極3、4は任意の従来の電極であってよいが、例えば、触媒インクを作製しこの触媒インクをナノセルロース膜2の両面に吹き付けることで形成することができる。触媒インクは、例えば、Pt/C電気触媒(田中貴金属工業株式会社、46.2wt%Pt)をナフィオン(株式会社トクヤマ)及びエタノール(Chameleon)と混合することで調製することができる。燃料電池1は更に、それぞれの電極3、4の外側に配置された一対のガス拡散層5、6を有する。ガス拡散層5、6の各々は、例えば、カーボンペーパから形成することができる。
上記のように構成した燃料電池1では、燃料電池1のアノード側に供給された水素は電子を放出し正イオン(プロトン)となり、ナノセルロース膜2を通ってカソード4へと移動する。放出された電子は外部回路(負荷)7を通ってカソード4へと移動し、電流を生成する。カソード4において、カソード4に供給された酸素がプロトン及び電子と反応し水を生成する。このように、この燃料電池1では、ナノセルロース膜2は燃料電池1の電解質膜として働く。
本発明の発明者は、約21乃至約29μmの厚さを有する薄いナノセルロース膜は高いプロトン伝導度(後に詳述するように、約100°Cにおいて約0.05乃至2.0mS/cm)を示す一方、電子は通過させず、燃料電池の電解質として用いることができることを見出した。ナノセルロースのプロトン伝導は、図6に模式的に示すように、(A)グロータス機構(Grotthuss Mechanism)による水を介したプロトン移送(プロトンは水分子間の水素結合の密なネットワークを介して移送される)、(B)ビークル機構(Vehicle Mechanism)(プロトンはHの一部として水中を移送される)、及び/または(C)表面ホッピング(セルロース高分子の酸素官能基に沿ったホッピングによる移送)、に基づくと考えられる。表面ホッピングでは、プロトンは水分子を橋渡しとして官能基から別の官能基へと移送されることがある。
ナノセルロース膜は非常に安価であり(現在、約100USD/kg)、高温(例えば約300°C)でも機械的に安定しており、生分解性であり有毒成分を含まない。従って、このようなナノセルロース膜を用いて作製された燃料電池は低コストで作製することができ、高温でも機械的に安定しており、環境への影響を低減しつつ容易に処分することができる。
また、ナノセルロース膜は高いガスバリア特性を有する。図7は、ナノセルロース膜としてのCNF膜、CNC膜及びホットプレスCNC(CNC−HP)膜の水素透過率をナフィオン膜と比較して示すグラフである。水素透過率試験で用いたCNF、CNC、CNC−HP及びナフィオン膜は32乃至54μmであった(ナフィオン50μm、CNF54μm、CNC32μm、及びCNC−HP34μm)。水素透過率は、試験した各膜の単位厚さに対する各膜を通過する水素の量を示し、従って、理想的には試験される膜の厚さに依存しない。図7に示されるように、CNF、CNC及びCNC−HPの各々の水素透過率はナフィオンよりも約3桁低かった。従って、電解質膜としてナノセルロース(CNFまたはCNC)膜を用いる燃料電池の燃料クロスオーバーは、ナフィオンベースの燃料電池と比べて大幅に低減することができる。このことは、より薄い電解質膜、従って、より薄い燃料電池の実現に貢献する。尚、高いガスバリア特性のため、ナノセルロースを水素タンク、パイプ等において環境にやさしく安価なコーティング材として用い、水素ガスとの接触により生じ得るそれらの脆化を防止することができる。
(例)
以下の例は本発明の例示を意図としたもので、限定的に解釈されるべきではない。
各例で得られたサンプル膜のイオン伝導度(mS/cm)を、以下のようにして得た。
厚み方向(through-plane)イオン伝導度を、インピーダンスアナライザ(Solartron 1260A)と共に膜試験装置(Scribner Associates Inc. MTS 740)を用いて特定した。10×30mmの大きさの約21μm(CNF)或いは約29μm(CNC)といった厚さの膜について、2電極/4端子(後者はリード線抵抗を低減するため)の設定で、10mVのAC振幅とし、30MHz乃至10Hzの周波数範囲で測定を行った。ガス拡散電極(E-TEK、高温用ELAT、140E-W、18×5mm)を導電性カーボン塗料(SPI Supplies、コロイド状グラファイト、Part #05006-AB)を用いて白金電極に取着し、電極間にナノセルロース膜のサンプルを配置した。良好な電極の接触を得るため1.074MPaの圧力でセルの圧縮を行った。そして、1000%の相対湿度(RH)で、30°Cから120°Cに渡ってインピーダンスを測定した(90°Cにおいて100%から0%へと相対湿度の等温変化を行った)。得られた膜抵抗R(Ω)、厚さL(cm)及び重なり合う電極間の有効測定面積A(0.55cm)から、伝導度(通常ギリシャ文字σで表す)を以下の式を用いて算出した。
σ=L/(R・A)
(例1:セルロースナノファイバー(CNF)燃料電池)
例1では、電解質膜としてCNF膜を用いて燃料電池を作製した。CNF膜は以下のようにして作製した。米国メイン大学から購入したCNFスラリー100.2g(乾燥質量約3g)を500mlの水と混合し、室温で24時間攪拌した。得られた分散液をミリポアフィルタ(Millipore filter)上に真空ろ過し、その後20分ホットプレスした(110°C、1.1MPa)。CNF膜は容易にフィルタから剥がれ、自立した可撓性のある膜が得られた。用いるCNF分散液の量を変えることで所望の膜厚を得ることができる。例えば、CNF分散液6mlを用いた場合、CNF膜は約30μmの厚さとなった。
CNF膜のイオン伝導度(プロトン伝導度)を、100%のRHにおいて、30から120°Cに渡って測定した(90°Cにおいて100%から0%へと相対湿度の等温変化を行った)。イオン伝導度は、温度の上昇と共に大きく上昇し(図8A)、また、湿度の上昇と共に上昇した(図8C)。最も高い伝導度は100°Cにおいて約0.05mS/cmであった。活性化エネルギーは0.21eVであった(図8B)。また、図8Cでは明示されていないが、イオン伝導度は、RHの増加と共に約3桁増加した(約7.7×10−5mS/cmから約4×10−2mS/cm)。
そして、上記のように作製したCNF膜(32μm厚)を用いて膜電極アセンブリ(MEA)を作製した。プラチナ修飾したカーボンブラック電気触媒(田中貴金属工業株式会社、46.2wt%Pt)をナフィオン(株式会社トクヤマ)及びエタノール(Chameleon)と混合することにより形成された触媒インクをマスクを用いてスプレー装置(ノードソン株式会社製スプレー装置C-3J)でCNF膜上にスプレーし、CNF膜の両面に0.5cmの大きさの電極を形成した。各電極の触媒充填量は0.3mgPt/cmであった。ガス拡散層(GDL)として働くようにカーボンペーパー(EC-TP1-060T)を各電気触媒層にホットプレスした。これにより、セルロースナノファイバー膜電極アセンブリ(CNF−MEA)が形成された。
作製したCNF−MEAを単一セル試験ホルダ(1cm)内に配置し、自家製の燃料電池試験装置に設置した。こうして得られた燃料電池をオーブン内に入れ、80°Cに加熱した。水素と空気を100ml/分及び95%のRHで流し、セルの性能をポテンショスタット(Solartron SI 1287)を用いて調べた。その結果、開放電圧は0.97Vであり、最大電力密度は1.75mA/cmの電流密度において0.79mW/cmであった(図9)。このように、例1では、電解質としてCNF膜を用いた燃料電池が得られた。
(例2:セルロースナノクリスタル(CNC)燃料電池)
例2では、電解質膜としてCNC膜を用いて燃料電池を作製した。CNC膜は以下のようにして作製した。米国メイン大学から購入したCNCスラリー52.89g(乾燥質量約6g)を500mlの水と混合し、室温で24時間攪拌した。得られた分散液をミリポアフィルタ(Millipore filter)上に真空ろ過し、その後室温で乾燥した。CNC膜は容易にフィルタから剥がれ、自立した、しかし脆い(brittle)膜が得られた。用いるCNC分散液の量を変えることで所望の膜厚を得ることができる。例えば、CNC分散液4.5mlを用いた場合、CNC膜は約30μmの厚さとなった。
CNC膜のイオン伝導度(プロトン伝導度)を、100%のRHにおいて、30から90°Cに渡って測定した。尚、このイオン伝導度の測定に用いたCNC膜の厚さは29μmであった(ただし、イオン伝導度(S/cm)は膜厚に依存しない)。イオン伝導度は、温度の上昇と共に大きく上昇した(図10A)。最も高い伝導度は80°Cにおいて2.0mS/cmであった。活性化エネルギーは0.23eVであった(図10B)。
この例では、上記の方法で、膜厚の異なる3つのCNC膜を作製し(30、42及び52μm)、それぞれのCNC膜を用いて3つの燃料電池を作製した。このプロセスにおいて、CNF−MEAに関連して上記した方法で(即ち、触媒インク及びカーボンペーパーを用いて)、それぞれのCNC膜を用いたCNC膜電極アセンブリ(CNC-MEA)を形成した。
そして、上記した方法で各CNC−MEAを用いて燃料電池を作製し、各燃料電池を80°Cに加熱した。水素と空気を100ml/分及び95%のRHで流した。その結果、厚さ30μmのCNC膜を用いた燃料電池では、開放電圧は0.87Vであり、最大電力密度は42.5mA/cmの電流密度において17.2mW/cmであった(図11)。厚さ42μmのCNC膜を用いた燃料電池では、開放電圧は0.65Vであり、最大電力密度は32.5mA/cmの電流密度において10.1mW/cmであった。厚さ52μmのCNC膜を用いた燃料電池では、開放電圧は0.81Vであり、最大電力密度は20.2mA/cmの電流密度において6.6mW/cmであった。これらの結果は、CNC膜が十分なガスバリア特性を示し、かつ電子伝導を生じない限り、CNC膜が薄いほどより高い電力密度の燃料電池が得られることを示唆している。このように、例2では、電解質としてCNC膜を用いた燃料電池が得られた。
(例3:CNC-CNF複合燃料電池)
例3では、電解質膜としてCNC−CNF複合膜を用いて燃料電池を作製した。ここで、CNC−CNF複合膜は、CNCとCNFの両方を含む膜である。CNCスラリーとCNFスラリーの比率を変えて混ぜ合わせることで、CNCとCNFを様々な比率で含む複合膜を得ることができる。CNCスラリーとCNFスラリーを混ぜ合わせる以外は、CNC−CNF複合膜を作製する工程は、上記したCNF膜またはCNC膜を作製する工程と概ね同じであるので、ここでは記載を省略する。例3では、作製した複合膜は20wt%のCNC及び80wt%のCNFを含み、約25μmの厚さであった。
CNC−CNF複合膜(20wt%CNC、80wt%CNF)のイオン伝導度(プロトン伝導度)を、100%のRHにおいて、30から120°Cに渡って測定した。イオン伝導度は、温度の上昇と共に大きく上昇した(図12A)。最も高い伝導度は90°Cにおいて0.13mS/cmであった。活性化エネルギーは0.18eVであった(図12B)。
図13は、異なる混合比でCNC及びCNFを含むCNC−CNF複合膜(詳述すると、80wt%CNC及び20wt%CNF、50wt%CNC及び50wt%CNF、20wt%CNC及び80wt%CNF)のプロトン伝導度を、CNC膜及びCNF膜のプロトン伝導度と共に示すグラフである。図13には、100%のRHにおけるプロトン伝導度が温度に対して示されている。図13は、膜内のCNCの含有率が増加するほど伝導度が増加し、純粋なCNCの伝導度に近づいていくことを示している。CNC−CNF複合膜では、CNFの機械的安定性(或いは可撓性)とCNCの高い伝導度が結合される。
この例では、CNF−MEAに関して上記した方法で(即ち、触媒インク及びカーボンペーパーを用いて)、20wt%のCNC及び80wt%のCNFを含む厚さ21μmのCNC-CNF膜を用いて複合膜電極アセンブリ(複合MEA)を作製した。
そして、例1に関連して上記した方法で、作製した複合MEAを用いて燃料電池を作製し、燃料電池を80°Cに加熱した。水素と空気を100ml/分及び95%のRHで流した。その結果、初期には、開放電圧は0.93Vであり、最大電力密度は12.0mA/cmの電流密度において4.8mW/cmであり、耐久性試験の後(即ち、9mA/cmの一定の電流密度での14時間の動作の後)においては、開放電圧は概ね変らなかったが、最大電力密度は17.5mA/cmの電流密度において4.5mW/cmとなった(図14)。このように、例3では、電解質としてCNC−CNF複合膜を用いた燃料電池が得られた。
(例4:スルホン化セルロース燃料電池)
例4では、電解質膜としてスルホン化CNF膜を用いて燃料電池を作製した。ここで、スルホン化CNF膜では、図15に模式的に示すように、セルロース分子にスルホン酸基(SOH)が結合している。図15の上側の化学式では、セルロース分子の環状構造が分断されスルホン酸基が炭素原子に結合している。図15の下側の化学式では、ヒドロキシメチル基(CHOH)のOHがスルホン酸基によって置換されている。尚、これらの化学式はスルホン酸基によるナノセルロースの改質の単なる例であり、スルホン酸基によるナノセルロースの改質には別の可能性もある。例えば、スルホン酸基が炭素原子に直接結合したヒドロキシ基(OH)またはヒドロキシメチル基を置換することもあり得る。本例では、図15の上側の化学式の構造を有するセルロースを含むスルホン化CNF膜を、CNF膜を過ヨウ素酸ナトリウムで処理した後、亜硫酸水素ナトリウムを用いてスルホン化反応を起こすことによって得た。過ヨウ素酸ナトリウムによる酸化工程では、セルロース分子の環状構造が1、2ジオール開裂により分断され、続いてアルデヒドの酸化が生じる。その結果得られる生成物は2、3ジアルデヒドセルロースである。亜硫酸水素ナトリウムを用いたスルホン化工程では、アルデヒド亜硫酸水素アダクション(aldehyde bisulfite adduction)によりスルホン酸基が炭素原子に結合する。得られたスルホン化CNF膜は21μmの厚さであった。
図16は、100%のRHにおいて30乃至120°Cで測定したスルホン化CNF膜のイオン伝導度(プロトン伝導度)を純粋なCNF膜と比較して示すグラフである。図16に示すように、スルホン化CNF膜は、70°Cにおいて純粋なCNF膜に比べて5倍高いイオン伝導度を示した。図15に模式的に示すようにセルロースに含まれるスルホン酸基はプロトン供給源(proton donator)として働き、それにより、スルホン化セルロースから形成された膜のプロトン伝導度が向上すると考えられる。
この例では、CNF−MEAに関して上記した方法で(即ち、触媒インク及びカーボンペーパーを用いて)、スルホン化CNF膜を用いてスルホン化CNF膜電極アセンブリ(スルホン化CNF−MEA)を作製した。
そして、例1に関連して上記した方法で、作製したスルホン化CNF−MEA(21μm厚)を用いて燃料電池を作製し、燃料電池を80°Cに加熱した。水素と空気を100ml/分及び95%のRHで流した。比較として、20μmの厚さのCNF膜を含むCNF−MEAも作製し同じ条件で動作させた。図17に示すように、その結果、スルホン化CNF燃料電池の開放電圧は0.74Vであり、最大電力密度は7.0mA/cmの電流密度において2.5mW/cmであった。それに対し、純粋なCNF燃料電池の開放電圧は0.58Vであり、最大電力密度は2.8mA/cmの電流密度において0.89mW/cmであった。このように、例3では、電解質としてCNC−CNF複合膜を用いた燃料電池が得られた。スルホン化燃料電池の電力密度は、純粋なCNF燃料電池と比べて約3倍高かった。
本発明をその好適な実施形態について説明してきたが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変形変更が可能であることは当業者にとって自明である。
例えば、燃料電池の電解質としての用途の他に、本発明に基づくイオン伝導性を有するナノセルロース膜は他の膜利用技術に用いることができる。例えば、ナノセルロース膜は、微生物燃料電池または酵素燃料電池における電解質、固体高分子電解質電解槽のプロトン交換膜(PEM)(図18A)、レドックスフロー電池のイオン交換膜(IEM)(図18B)、排水処理装置のIEM(図18C)、及び海水淡水化装置のIEM(図18D)として用いることができる。更に、本発明に基づくナノセルロース膜は二次電池、金属空気電池、ガスバリア用途、加湿用途、電気透析処理、バイオ分離処理(bio-separation process)等に用いることができる。
また、上記実施形態では、スルホン酸基(SOH)がセルロース分子に結合することでナノセルロース膜を改質するものとしたが、限定するものではないがホスホノ基(PO)或いはカルボキシル基(COOH)などの他の酸基をスルホン酸基の代わりまたはスルホン酸基に加えて用いてもよい。どの酸基もナノセルロース膜中の自由プロトンの割合を増加させ、ナノセルロース膜のプロトン伝導性を向上させるのに寄与し得る。
また、上記実施形態では、CNFスラリー、CNCスラリーまたはその混合物から得られた分散液をポリカーボネートフィルタ上でろ過することによりナノセルロース膜を作製した。しかしながら、CNF、CNCまたはその混合を含む分散液、インクまたは塗料を印刷、流し込み、圧縮またはスプレーすることによりナノセルロース膜を形成することもできる。更に、ナノセルロースに対し、所望に応じて適宜、更なる化学的表面機能化処理を行ってもよい。
1 燃料電池
2 ナノセルロース膜
3 アノード
4 カソード
5 ガス拡散層
6 ガス拡散層
7 負荷

Claims (7)

  1. 電解質膜としてナノセルロース膜を含む燃料電池。
  2. 前記ナノセルロース膜がセルロースナノファイバー、セルロースナノクリスタル、またはセルロースナノファイバーとセルロースナノクリスタルの組み合わせからなることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記ナノセルロース膜は1乃至100μmの厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  4. 前記ナノセルロース膜に酸基が結合していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  5. 前記酸基がスルホン酸基(SOH)を含むことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
  6. 電解質膜として用いられるナノセルロース膜であって、前記ナノセルロース膜に酸基が結合していることを特徴とするナノセルロース膜。
  7. 前記酸基がスルホン酸基(SOH)を含むことを特徴とする請求項6に記載のナノセルロース膜。
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