JP2017021645A - 薬剤服用支援システム、薬剤服用支援方法、プログラム及び薬袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】薬剤服用支援システムは、処方される薬剤が記載された薬袋と、薬剤に関する情報を表示する電子機器とを含む薬剤服用支援システムであって、前記薬袋には、前記薬袋に対応するトリガー情報が記載され、前記電子機器は、前記トリガー情報を撮像する撮像部と、前記薬剤に関する薬剤情報を表示する表示部と、前記薬袋の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報を撮像された前記トリガー情報に重畳して前記表示部に表示する制御部とを備える。
【選択図】図4A
Description
ところが、患者が処方された指示にしたがって薬剤を服用しようとしても、薬剤を服用できないことがある。例えば、食後30分の服用あるいは食間の服用が指示されている場合等は、服用のタイミングを逸してしまうこともあり、処方箋に指示されたとおりの時間に確実に薬剤を服用することは困難であった。
また、服用する薬剤の種類や量が多く、服用すべきタイミングにもばらつきがある場合、例えば、ある薬剤だけ服用することを忘れたり、服用量を間違えたり、異なる薬剤を間違えて服用するといったミスが発生しやすい。
そこで、患者にたいして、電子メールにより薬剤の服用タイミングを通知する服用支援システムがある(特許文献1、特許文献2)。
同様に、特許文献2に記載された発明は、外部サーバが、処方情報に基づいて服用タイミングが近づいていることを判断し、薬剤の服用タイミング情報を使用者に通知するものである。
また、患者は服用時刻に通知される電子メールを開封することを忘れることもあり、その結果、薬剤を飲み忘れる可能性がある。また、電子メールは、インターネット上、メールサーバを介して送受信されることから、電子メールが送信されてから受信されるまで、遅延する可能性もある。その結果、服用タイミングを逸する可能性がある。
処方される薬剤が記載された薬袋と、薬剤に関する情報を表示する電子機器とを含む薬剤服用支援システムであって、
前記薬袋には、
前記薬袋に対応するトリガー情報が記載され、
前記電子機器は、
前記トリガー情報を撮像する撮像部と、
前記薬剤に関する薬剤情報を表示する表示部と、
前記薬袋の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報を撮像された前記トリガー情報に重畳して前記表示部に表示する制御部と、を備える、
ことを特徴とする。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、薬剤服用支援システム100のシステム構成を示す概念図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る服用支援システムは、調剤薬局に設置された端末(以下「薬局端末1」という)と、薬袋2と、電子機器3と、サーバ4と、ネットワーク5と、を含んで構成される。
この際、薬局端末1は、薬剤師の指示により、薬品情報を記憶した薬品情報データベース(図示せず)から薬剤識別情報(以下、「薬剤ID」ともいう)に基づいて、薬剤の情報データ(例えば、薬剤の画像データ、薬剤の効用、薬剤の注意事項、薬剤の副作用等)を取得するとともに、薬剤師により薬局端末1から入力された患者に固有の情報(例えば、服用上のアドバイス、患者個人に対するメッセージ等の伝達情報)に基づいて、薬袋2に包装される各薬剤について、薬剤の情報データ(以下「薬剤情報データ」ともいう)を作成する。
薬剤情報データは、後述のサーバ4の記憶部41の備える薬剤情報データファイル411に当該患者のユーザーIDとリンクして格納される。
なお、行政機関からの薬品に関する情報の更新等に対応して、薬品情報データベースの内容が更新されるタイミングで、サーバ4は、作成された薬品情報データを適宜更新することができる。
このようなメッセージは、薬袋2を作成したときばかりでなく、患者が薬剤を服用期間中においても、薬局端末1により、サーバ4に随時アップロードすることができる。
薬剤服用管理データは、後述のサーバ4の記憶部41の備える薬剤服用管理ファイル412に、患者のユーザーIDとリンクして格納される。
そうすることで、薬剤服用管理データを、服用期間内の日にち毎に、服用すべき薬剤の名称とその服用量とその服用状況データとを、服用する時間帯に対応させた表形式のデータテーブルに変換することができる。
トリガー画像2Aとは、電子機器3によって認識されることにより、後述する電子機器3の機能の動作を開始させるトリガー、あるいは、電子機器3にインストールされているアプリケーションプログラムを起動させるトリガーとなる画像である。
具体的には、薬剤服用支援処理に使用されるトリガー画像2Aとして、AR(Augmented Reality)マーカー、バーコード、2次元コード(QRコード(登録商標)等)を使用することができる。
薬局端末1は、薬剤師の指示にしたがって、トリガー画像2Aを生成する。
すなわち、薬剤情報データレコードは、薬袋2に含まれる薬剤毎に、薬剤IDをキーとして、薬剤の名称、薬剤の画像データ、薬剤の効用、薬剤の注意事項、薬剤の副作用、薬剤師による服用上のアドバイス、薬剤師による患者個人に対するメッセージを含むように構成することができる。
すなわち、薬剤服用管理レコードは、薬袋IDをキーとして、当該薬袋に包装される薬剤毎に、薬剤ID、薬剤の名称と、薬剤の画像データ、薬剤の1回あたりの服用量、薬剤の服用タイミング、及び薬剤の服用状況データと、を含むように構成することができる。
なお、薬剤の名称、薬剤の画像データについては、薬剤IDをキーとする薬剤情報データファイル411から参照することができるため、服用管理レコードには含まないようにしてもよい。
図2は、トリガー画像を有する薬袋2の例を示す図である。
図2に示すように、トリガー画像2Aは、薬袋2の所定の領域に視認可能なように印刷される。
電子機器3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン、携帯電話、PDA等の携帯端末として構成される。
図3は、電子機器3の構成を示す図である。
図3に示すように、電子機器3は、少なくとも、制御部30と、記憶部31と、通信部32と、撮像部33と、表示部34と、入力部35と、を備える。図示しないが、スピーカと、マイクとを備えることができる。
制御部30における制御内容の詳細については、後述する。
また、制御部30は、薬剤服用支援アプリケーションを実行することによって、電子機器に、所定の手順(以下、「薬剤服用支援手順」とも総称する)を実行させる。
接続処理部300は、患者が正当な者であることを認証されると、薬剤服用支援処理を行うように構成することができる。
具体的には、薬剤服用管理データ取得部302は、薬袋IDをパラメータとして、後述するサーバ4の薬剤服用管理情報提供部402に対して、薬袋IDに対応する、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データの取得要求をすることにより、サーバ4(薬剤服用管理情報提供部402)から、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データを取得する。
例えば、薬剤服用管理データ表示部303は、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データを、表示部34上に撮像されたトリガー画像2Aの表示場所に重畳して表示することができる。このとき、図4Aに示すように、薬剤服用管理データ表示部303は、現在時刻及び現在の服用タイミングを表示するとともに、服用する薬剤毎に吹き出し341を表示し、その中に、薬剤の名称と、薬剤の画像データ、薬剤の1回あたりの服用量を表示させる。
図4Aは、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データの表示例を示す図である。この例では、現在時刻(午前7時30分)、服用タイミング(朝食後)を表示し、当該服用タイミングで服用すべき薬剤を全て表示する。
これにより、患者は現在服用すべき薬剤を、直感的かつ的確に理解することが可能となる。
図4Aを参照すると、現在服用すべき薬剤を服用する際、現在服用すべき薬剤を表示した吹き出し341の中に表示される服用チェックボタン342をクリックすることで、電子機器3(薬剤服用管理データ表示部303)は、当該薬剤を服用済みとするイベントデータをサーバ(服用期間管理部403)に通知する。
そうすることで、サーバ(服用期間管理部403)は、患者の当該薬剤の服用期間管理データを最新状態に維持することができる。なお、全選択服用チェックボタン343をクリックすることで、全ての吹き出し毎に服用チェックボタン342をクリックしたものとすることができる。これにより、薬剤を服用すべき時間帯に複数回トリガー画像が読み取られた場合であっても、服用済みの薬剤と未服用の薬剤とが適切に表示される。
なお、現在時刻が、薬剤を服用するタイミングの時間帯に属さない場合、薬剤服用管理データ表示部303は、現在は服用タイミングでない旨のメッセージを表示する。
図4Bは、現在服用すべき薬剤(Aカプセル)の情報データの種別を選択させるためのガイダンス表示の例を示す図である。
また、図4Cは、現在服用すべき薬剤の選択された情報データを表示部34に表示する例を示す図である。
現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データが、図4Aに示すように表示された際に、患者が服用すべき薬剤の薬剤情報データを知りたい場合、該当する薬剤の吹き出し341をタップすることで、ガイダンス表示部304が、該当する薬剤の情報データの種別を選択させるためのガイダンス画面を表示するように構成することができる。
ここで、例えば、注意事項を選択することで、電子機器3(情報データ取得部305)は、サーバ4(薬剤情報提供部401)に対して当該薬剤の注意事項の取得要求をする。電子機器3(情報データ取得部305)は、サーバ4(薬剤情報提供部401)から当該薬剤の注意事項を受信し、図4Cに示すように、情報データ表示部306は、現在服用すべき薬剤(Aカプセル)の注意事項を表示する。
なお、薬剤の情報データについては、音声合成ソフトにより、音声出力することができる。
図4Dは、服用履歴をタップした場合に、表示部34に表示される服用履歴情報の例を示す図である。
現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データが表示された際に、患者がこれまでの服用履歴状況を知りたい場合、図4Aに示す、服用履歴の吹き出しをタップすることで、電子機器3(服用履歴照会部307)が、サーバ4(服用履歴提供部404)に対してこれまでの服用履歴状況を要求する。
そうすることで、電子機器3(服用履歴照会部307)は、サーバ4(服用履歴提供部404)から、これまでの服用履歴状況を受信し、図4Dに示すように、これまでの服用履歴状況を表示するように構成することができる。
なお、図4Aから図4Dに示す各表示例において、表示内容には、テキストのみならず、カラー表示された静止画及び動画を含むことができる。
図5は、サーバ4の構成を示す図である。
図5に示すように、サーバ4は、少なくとも、制御部40と、記憶部41と、通信部42とを、を備えている。さらにサーバ4は、必要に応じて表示部43と、入力部44と、を備えることができる。
第1実施形態では、サーバ4を1つのサーバとして記載するが、サーバ4の各機能を、適宜複数のサーバに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、サーバの各機能を実現してもよい。また、サーバ4を、例えば、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバから構成されるサーバシステムとしてもよい。
制御部40における制御内容の詳細については、後述する。
さらに、記憶部41には、ユーザー情報データファイル410、薬剤情報データファイル411及び薬剤服用管理ファイル412が記憶されている。
接続処理部400は、患者が正当な者であることを認証すると、患者に対して、薬剤服用支援処理を行うように構成することができる。
薬剤情報提供部401は、電子機器3から通信部42を介して受信した、患者により選択された薬剤の情報データ要求に基づいて、薬剤の情報データを薬剤情報データファイル411から抽出する。
具体的には、薬袋ID及び薬剤IDに基づいて、薬剤情報データファイル411から対応する薬剤情報データを検索し、取得する。薬剤情報提供部401は、取得した薬剤情報データを通信部42を介して、電子機器3に対して送信する。
なお、薬剤情報提供部401は、患者により選択された薬剤の情報データのみならず、全ての情報データを含む薬剤情報データレコードを電子機器3に対して送信するように構成してもよい。この場合、電子機器3(情報データ表示部306)は、受信した薬剤情報データレコードから、選択された薬剤情報データを抽出し、表示するように構成してもよい。
薬剤服用管理情報提供部402は、電子機器3(薬剤服用管理データ取得部302)から通信部42を介して受信した、薬袋IDをキーとする薬袋に含まれる、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データの要求に基づいて、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データを生成する。
こうすることで、サーバ4(薬剤服用管理情報提供部402)は、患者に対して、現在服用すべき薬剤情報を提供する。
患者が現在服用すべき薬剤を服用する際、電子機器3(薬剤服用管理データ表示部303)は、患者により現在服用すべき薬剤の服用チェックボタン342をクリックされると、当該薬剤を服用済みとするイベントデータをサーバ4(服用期間管理部403)に通知する。
服用期間管理部403は、薬剤を服用済みとするイベントデータの受信に応答して、薬袋2に包装される当該薬剤の服用期間管理データ(服用状況データ)を服用済に更新し、薬剤の服用状態を最新の状態に維持することができる。
電子機器3(服用履歴照会部307)は、患者により服用履歴の吹き出し344をタップされると、これまでの服用履歴情報の要求をサーバ4(服用履歴提供部404)に通知する。
サーバ4(服用履歴提供部404)は、図4Dに示されるような現在までの服用履歴状況を生成し、電子機器3(服用履歴照会部307)に提供する。そうすることで、患者は、例えば薬剤の服用忘れが発生していたかどうかを確認することができる。
続いて、図4A〜図4D、図6A〜図6Cを参照して、薬袋2を電子機器3により撮像することにより、患者に現在服用すべき薬剤の服用指示情報を提供する場合の、薬剤服用支援システム100による薬剤服用支援処理フローを説明する。なお、薬局端末1により、薬袋2には、薬袋に対応するトリガー画像2Aが予め印刷されているものとする。また、サーバ4の薬剤情報データファイル411及び薬剤服用管理ファイル412は予め作成されているものとする。
電子機器3には、薬剤服用支援に係るアプリケーションがインストールされ、起動されているものとする。
図6A〜図6Cは、薬剤服用支援システム100が実行する薬剤服用支援処理の流れを説明するフローチャートである。
薬剤服用支援処理は、電子機器3が、患者による、薬剤服用支援処理を行うための所定の操作(例えば、接続処理)を受け付けたことに応じて開始される。
こうすることで、サーバ4(薬剤服用管理情報提供部402)は、患者の薬剤服用管理データを常に最新の状態に維持することができる。
例えば、本発明において、トリガー画像に重畳して吹き出し(薬剤情報)を表示することには、トリガー画像が撮像画像の画角に含まれる場合に、吹き出し(薬剤情報)を撮像画像に重畳して表示領域のいずれかの位置に表示することが含まれる。
換言すると、機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。すなわち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が薬剤服用支援システム100を構成するいずれかのコンピュータに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に示した例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
上述の実施形態においては、電子機器3(薬剤服用管理データ取得部302)は、薬袋IDをパラメータとして、サーバ4(薬剤服用管理情報提供部402)に対して、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データの取得要求をして、サーバ4(薬剤服用管理情報提供部402)から、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データを受信する構成としている。すなわち、上述の実施形態においては、クラウド型のシステムとして本発明の機能を実現している。
これに対して、例えば、電子機器3は、薬局において薬袋2を処方される際に、薬局端末1から直接、処方される薬袋2に対応する薬剤服用管理レコードを、例えば近距離無線通信等を介して受信して、記憶部31に薬剤服用管理ファイル412として記憶する構成にしてもよい。
この場合、薬剤服用管理データ取得部302は、サーバ4に替えて、記憶部31(薬剤服用管理ファイル)にアクセスすることで現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データを取得するように構成される。
薬剤情報データファイル411についても、同様に記憶部31に薬剤情報データファイルとして記憶する構成にしてもよい。
こうすることで、電子機器3がサーバ4の機能を備えるように構成される。
この場合、電子機器3において、スタンドアローン型のシステムとして本発明の機能を実現することができる。
なお、この場合、電子機器3において、行政機関からの薬品に関する情報の更新等に対応して、薬品情報データベースの内容が更新されたか否かを適宜確認し、薬品情報データベースの内容が更新された場合に、薬品情報データを適宜更新することができる。
また、電子機器3(情報データ取得部305)は、サーバ4(薬剤情報提供部401)に対して、薬剤情報データの取得要求をして、薬剤情報データレコードを受信した際に、当該薬剤情報データを電子機器3の記憶部31内にキャッシュファイルとして保存するように構成してもよい。
そうすることで、電子機器3(情報データ取得部305)が、2回目以降に薬剤情報データを表示部34に表示する際に、電子機器3の記憶部31内にキャッシュファイルとして保存される、薬剤情報データレコードにアクセスすることで、サーバ4にアクセスする頻度をより少ないものとしながら、薬剤情報データを得ることができる。
なお、この場合、電子機器3において、行政機関からの薬品に関する情報の更新等に対応して、薬品情報データベースの内容が更新されたか否かを適宜確認し、薬品情報データベースの内容が更新された場合に、薬品情報データを適宜更新することができる。
上述の実施形態においては、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データが表示された際に、服用すべき薬剤の薬剤情報データを知りたい場合、該当する薬剤の吹き出しをタップすることで、ガイダンス表示部304が、患者に対して、薬剤情報データを選択するためのガイダンス画面を表示部34に表示し、患者が該当する吹き出しをタップすることで、薬剤情報データの種別を選択させる構成としている。
これに対して、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データが表示された際に、服用すべき薬剤の薬剤情報データを知りたい場合、該当する薬剤の吹き出しをタップすることで、電子機器3は、直接、薬袋ID、薬剤IDをパラメータとして、サーバ4(薬剤情報提供部401)に対して、薬剤情報データの取得要求をするようにしてもよい。
そうすることで、電子機器3は、ガイダンス表示をせずに、取得した薬剤情報データレコードから、全ての薬剤情報データを表示するように構成してもよい。すなわち、現在服用すべき薬剤の薬剤服用管理データが表示された際に、服用すべき薬剤の薬剤情報データを知りたい場合、該当する薬剤の吹き出しをタップすることで、全ての薬剤情報データを表示するように構成してもよい。
例えば、タブレット端末のように、電子機器の表示部34のサイズが、全ての薬剤情報データ全体を表示する程度に大きい場合、このように構成することができる。
また、スマートフォンのように、電子機器の表示部34のサイズが、全ての薬剤情報データを同時照会することができない大きさの場合には、ガイダンス画面から表示対象を選択するように構成することが好ましい。
薬剤師が患者に対して説明する服用上のアドバイス、及び患者個人に対するメッセージについては、薬局端末1は、薬剤師の指示により、薬袋ID、薬剤IDをキーとして、サーバ4にアクセスし、付加情報データレコードにアクセスすることで、付加情報データレコードに含まれるアドバイス及びメッセージをアップロードするように構成することができる。
そうすることで、必要なタイミングで、薬剤師は患者に対して適切なアドバイス又はメッセージを伝えることが可能となる。
患者の携行する電子機器3に対してサーバ4からのプッシュ通知を可能とするように、薬剤服用支援アプリケーションにプッシュ機能を設定するとともに、デバイス情報をサーバ4に登録するように構成できる。
そうすることで、現在時刻が薬剤の服用タイミングの時間帯に該当する場合に、当該薬剤の薬剤服用管理データをサーバ4から、患者の携行する電子機器3にプッシュ方式で通知するように構成できる。その結果、患者は、薬剤の服用が必要なタイミングを自動的に把握することができる。
また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
Claims (9)
- 処方される薬剤が記載された薬袋と、薬剤に関する情報を表示する電子機器とを含む薬剤服用支援システムであって、
前記薬袋には、
前記薬袋に対応するトリガー情報が記載され、
前記電子機器は、
前記トリガー情報を撮像する撮像部と、
前記薬剤に関する薬剤情報を表示する表示部と、
前記薬袋の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報を撮像された前記トリガー情報に重畳して前記表示部に表示する制御部と、を備える、
ことを特徴とする薬剤服用支援システム。 - 前記電子機器は、前記薬剤情報が予め記憶された記憶部を備え、
前記制御部は、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報を前記記憶部から取得する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の薬剤服用支援システム。 - 前記電子機器は、前記薬剤情報を蓄積するサーバと通信可能に構成され、
前記制御部は、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報を前記サーバから取得する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の薬剤服用支援システム。 - 前記トリガー情報は、前記薬袋を識別する薬袋識別番号を含む、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の薬剤服用支援システム。 - 現在服用すべき薬剤情報は、現在服用すべき薬剤の名称、薬剤の画像データ、薬剤の1回あたりの服用量、及び薬剤の服用タイミング情報を含む、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の薬剤服用支援システム。 - 前記制御部は、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報について、服用が行われたか否かの履歴の入力を受け付けることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の薬剤服用支援システム。
- 処方される薬剤が記載された薬袋と、薬剤に関する情報を表示する電子機器とを含み、前記薬袋には、前記薬袋に対応するトリガー情報が記載され、前記電子機器は、前記トリガー情報を撮像する撮像部と、前記薬剤に関する薬剤情報を表示する表示部と、を備える薬剤服用支援システムで実行される薬剤服用支援方法であって、
前記薬袋の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報を撮像された前記トリガー情報に重畳して前記表示部に表示する薬剤服用支援ステップ、
を含むことを特徴とする薬剤服用支援方法。 - 処方される薬剤が記載された薬袋と、薬剤に関する情報を表示する電子機器とを含み、前記薬袋には、前記薬袋に対応するトリガー情報が記載され、前記電子機器は、前記トリガー情報を撮像する撮像部と、前記薬剤に関する薬剤情報を表示する表示部と、を備える薬剤服用支援システムにおける電子機器を制御するコンピュータに、
前記薬袋の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報を撮像された前記トリガー情報に重畳して前記表示部に表示する薬剤服用支援機能、
を実現させることを特徴とするプログラム。 - 処方される薬剤が記載された薬袋と、薬剤に関する情報を表示する電子機器とを含む薬剤服用支援システムにおける薬袋であって、
前記薬袋を識別する薬袋識別番号を含むトリガー情報を備え、当該トリガー情報と、前記薬袋に記載された前記薬剤に関する薬剤情報とが対応付けられており、前記トリガー情報が前記電子機器に撮像されることにより、前記トリガー情報によって特定される前記薬袋に包装される薬剤のうち、現在服用すべき薬剤情報が前記電子機器において前記トリガー情報に重畳して表示されることを特徴とする薬袋。
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