JP6577331B2 - 医療情報提供システム、医療情報提供方法、プログラム及び媒体 - Google Patents
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Description
そこで、薬袋に患者情報や調剤された薬剤コード等を二次元コード(QRコード(登録商標))として印刷したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載されている発明では、二次元コードを携帯端末に読取り登録することによって患者に提供される情報が、必ずしも薬剤師から患者に提供したい情報と一致するものではなく、患者に対して適確な情報を提供できるものではなかった。
患者に情報を提供するための媒体と、医療情報を表示する電子機器とを含む医療情報提供システムであって、
前記媒体には、
前記医療情報に対応するトリガー情報が具現化され、
前記電子機器は、
前記トリガー情報を撮像する撮像部と、
前記医療情報を表示する表示部と、
前記媒体の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記医療情報を前記表示部に表示する制御部と、を備え、
前記医療情報には、前記患者向けの個別情報が含まれる、
ことを特徴とする。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、薬剤情報提供システム100のシステム構成を示す概念図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る薬剤情報提供システム100は、調剤薬局に設置された端末(以下「薬局端末1」という)と、薬袋2と、電子機器3と、サーバ4と、ネットワーク5と、を含んで構成される。
この際、薬局端末1は、薬剤師の指示により、例えば、薬品情報を記憶した薬品情報データベース(図示せず)から薬剤識別情報(以下、「薬剤ID」ともいう)に基づいて、薬剤の情報データ(例えば、薬剤の名称、薬剤の画像データ、薬剤の服用方法、薬剤の効用、薬剤の注意事項、薬剤の副作用等)を取得するとともに、薬剤師により薬局端末1から入力される等した、その患者に薬剤師が特に伝達したい情報に基づいて、薬袋2に包装される各薬剤について、薬剤の情報データ(以下「薬剤情報データ」ともいう)を作成する。
薬剤情報データは、後述のサーバ4の記憶部41の備える薬剤情報データファイル411に、当該患者のユーザーIDとリンクして格納される。
なお、行政機関からの薬品に関する情報の更新等に対応して、薬品情報データベースの内容が更新されるタイミングで、サーバ4は、作成された薬品情報データを適宜更新することができる。
なお、患者向け個別情報には、薬剤師が患者に対して説明する服用上のアドバイスが含まれる。服用上のアドバイスとは、例えば患者の携行しているお薬手帳を参照したうえで薬剤師が提案する患者に対する服用上のアドバイス(注意事項)である。例えば、服用上のアドバイスとして、服用する薬剤と不適切な関係にある医薬部外品に関する注意事項、アルコール飲用に関する注意事項、車両運転等に関する注意事項等が挙げられる。
このようなメッセージは、薬袋2を作成したときばかりでなく、患者における薬剤を服用期間中においても、薬局端末1により、サーバ4に随時アップロードすることができる。
薬剤服用管理データは、後述のサーバ4の記憶部41の備える薬剤服用管理ファイル412に、患者のユーザーIDとリンクして格納される。
トリガー画像21とは、電子機器3によって認識されることにより、後述する電子機器3の機能の動作を開始させるトリガー、あるいは、電子機器3にインストールされているアプリケーションプログラムを起動させるトリガーとなる画像である。
具体的には、薬剤情報提供処理に使用されるトリガー画像21として、AR(Augmented Reality)マーカー、バーコード、2次元コード(QRコード(登録商標)等)、予め登録された画像(例えば、静止画、動画の少なくとも1フレーム、図形、写真、模様あるいは特殊な形状等を有するシール)等を使用することができる。また、薬剤・医療器具あるいは医療器材等の実物(実像)をトリガー画像21とすることもできる。なお、トリガー画像21は、モノクロあるいはカラーのいずれによって表すことも可能である。
薬局端末1は、薬剤師の指示にしたがって、トリガー画像21を生成する。
すなわち、薬剤情報データレコードは、薬袋2に含まれる薬剤毎に、薬袋ID及び薬剤IDをキーとして、薬剤の名称、薬剤の画像データ、薬剤の服用方法、薬剤の効用、薬剤の注意事項、薬剤の副作用、患者向け個別情報を含むように構成することができる。
すなわち、薬剤服用管理レコードは、薬袋ID及び薬袋IDをキーとして、少なくとも薬剤の1回あたりの服用量、薬剤の服用タイミング、及び薬剤の服用状況データと、を含むように構成することができる。
なお、薬剤の名称、薬剤の画像データについては、薬袋ID及び薬袋IDをキーとする薬剤情報データファイル411から参照することができるため、服用管理レコードには含まないようにしてもよい。
図2は、トリガー画像を有する薬袋2の例を示す図である。
図2に示すように、トリガー画像21は、薬袋2の所定の領域に視認可能なように印刷される。複数の薬剤が薬袋2に含まれる場合、当該薬袋の印刷領域に、少なくとも薬剤の名称と薬剤に対応するトリガー画像21とを並べて印刷することが好ましい。
なお、薬袋2に印刷される薬剤に関する情報は、最小限にとどめることができる。図2には、薬剤の名称、薬剤の写真、及び薬剤の服用時間が印刷される例を示している。
電子機器3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン、携帯電話、PDA等の携帯端末として構成される。
図3は、電子機器3の構成を示す図である。
図3に示すように、電子機器3は、少なくとも、制御部30と、記憶部31と、通信部32と、撮像部33と、表示部34と、入力部35と、を備える。図示しないが、スピーカと、マイクとを備えることができる。
制御部30における制御内容の詳細については、後述する。
また、制御部30は、薬剤情報提供アプリケーションを実行することによって、電子機器に、所定の手順(以下、「薬剤情報提供手順」とも総称する)を実行させる。
接続処理部300は、患者が正当な者であることを認証されると、薬剤情報提供処理を行うように構成することができる。
図4Aは、薬袋2を電子機器3により撮像したときに表示部34に表示されるガイダンス画面の例を示す図である。
図4Aに示すように、ガイダンス表示部302は、例えば、薬剤情報データの種別または薬剤の服用管理を表示する吹き出し341を有するガイダンス画面を表示し、患者が該当する吹き出しをタップすることで、薬剤情報データの種別または薬剤の服用管理を選択させるように構成することができる。
具体的には、薬袋ID、薬剤IDをパラメータとして、後述するサーバ4の薬剤情報提供部401に対して、選択された薬剤情報データの取得要求をすることにより、サーバ4(薬剤情報提供部401)から、選択された薬剤情報データを取得する。
図4Bは、ガイダンス画面から薬剤情報データが選択された場合に、表示部に表示される薬剤情報の例を示す図である。
図4Bに示すように、例えば、薬剤情報表示部304は、表示部34上に撮像されたトリガー画像21の表示位置に重畳して吹き出し341を表示し、その吹き出し341の中に、薬剤情報データを表示させる。
図4Bに示す例では、Aカプセルについて、薬剤の注意事項を、B錠について、薬剤の効用を表示している。
また、図4Bにおいて、患者向け個別情報として、その患者のために用意された文書が表示される場合、例えば、ステロイド系の薬剤について、その患者特有の服用方法が表示される。即ち、ステロイド系の薬剤についての一般の薬剤情報の他、その患者に対して医師が指導した用法及び用量(例えば、ステロイド系薬剤を初回の服用から2日おいて2錠、1日おいて1錠といった漸減の服用パターン等)が表示される。この場合、一般の薬剤情報に優先して、その患者に医師が指導した用法及び用量を先に表示すること等ができる。
こうすることで、薬剤師(あるいは医師)が患者に対して特に伝達したいと考える適確な情報を適切に患者に伝達することができる。
例えば、撮像部33によって撮像された画像内に、1つのトリガー画像21のみが認識された場合、トリガー画像21が表す情報に応じて、表示部34の画面全体(または画面内の広い領域)に患者向け個別情報である「薬剤の服用のために用いる器具」の使用方法の動画を表示するようにしてもよい。
図4Cに示すように、撮像部33によって撮像された画像内に患者向け個別情報に関連付けられた薬剤IDを示すトリガー画像21のみが認識された場合、薬剤情報データ取得部303は、その薬剤IDに対応する薬剤情報データが選択されたものとして、サーバ4(薬剤情報提供部401)から、薬剤IDに対応する薬剤情報データ(患者向け個別情報)を取得する。すると、薬剤情報表示部304は、サーバ4(薬剤情報提供部401)から取得した薬剤情報データ(患者向け個別情報)を、表示部34の画面全体に表示する。
こうすることで、薬剤師(あるいは医師)が患者に対して特に伝達したいと考える適確な情報を適切に患者に伝達することができる。
なお、患者向け個別情報に関連付けられた薬剤IDを示すトリガー画像21には、薬袋IDを含めることができる。こうすることで、薬袋IDを示すトリガー画像21を読み取らなくても、患者向け個別情報を表示部34に表示することが可能となる。
具体的には、薬袋ID及び薬剤IDをパラメータとして、後述するサーバ4の薬剤服用管理情報提供部402に対して、薬袋ID及び薬剤IDに対応する、薬剤服用管理データの取得要求をすることにより、サーバ4(薬剤服用管理情報提供部402)から、薬剤服用管理データを取得する。
図4Dは、ガイダンス画面から服用管理が選択された場合に、表示部に表示される服用タイミングデータの例を示す図である。
図4Dに示すように、例えば、薬剤服用管理データ表示部306は、薬剤の現在の服用タイミングを表示するとともに、服用する薬剤毎に吹き出し341を表示し、その中に、薬剤の1回あたりの服用量を表示させる。
この際、薬剤服用管理データ表示部306は、患者が当該薬剤を服用したことをチェックするための服用チェックボタン342を表示するように構成することができる。
薬剤服用管理データ表示部306は、患者により当該服用チェックボタン342がクリックされることで、患者が当該薬剤を服用したことを示すイベントデータを後述するサーバ4の薬剤服用管理情報提供部402に通知することができる。
なお、「薬剤を服用するタイミングの時間帯」については、薬局端末1が、薬剤師の指示にしたがって、薬袋ID毎に設定できるように構成される。
なお、図4Aから図4Dに示す各表示例において、表示内容には、テキストのみならず、カラー表示された静止画及び動画を含むことができる。
図5は、サーバ4の構成を示す図である。
図5に示すように、サーバ4は、少なくとも、制御部40と、記憶部41と、通信部42とを、を備えている。さらにサーバ4は、必要に応じて表示部43と、入力部44と、を備えることができる。
第1実施形態では、サーバ4を1つのサーバとして記載するが、サーバ4の各機能を、適宜複数のサーバに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、サーバの各機能を実現してもよい。また、サーバ4を、例えば、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバから構成されるサーバシステムとしてもよい。
制御部40における制御内容の詳細については、後述する。
さらに、記憶部41には、ユーザー情報データファイル410、薬剤情報データファイル411及び薬剤服用管理ファイル412が記憶されている。
接続処理部400は、患者が正当な者であることを認証すると、患者に対して、薬剤情報提供処理を行うように構成することができる。
薬剤情報提供部401は、電子機器3から通信部42を介して受信した、患者により選択された薬剤の情報データ要求に基づいて、薬剤の情報データを薬剤情報データファイル411から抽出する。
具体的には、薬袋ID、薬剤ID、及び薬剤情報データの種別に基づいて、薬剤情報データファイル411から対応する薬剤情報データを検索し、取得する。薬剤情報提供部401は、取得した薬剤情報データを通信部42を介して、電子機器3に対して送信する。
なお、薬剤情報提供部401は、患者により選択された薬剤の情報データのみならず、全ての情報データを含む薬剤情報データレコードを電子機器3に対して送信するように構成してもよい。この場合、電子機器3(薬剤情報表示部304)は、受信した薬剤情報データレコードから、選択された薬剤情報データを抽出し、表示するように構成してもよい。
薬剤服用管理情報提供部402は、電子機器3(薬剤服用管理データ取得部305)から通信部42を介して受信した、薬袋ID及び薬剤IDに対応する薬剤の薬剤服用管理データの要求に基づいて、薬剤の薬剤服用管理データを生成する。
こうすることで、サーバ4(薬剤服用管理情報提供部402)は、電子機器3(薬剤服用管理データ取得部305)に対して、例えば図4Dに示すように、当該薬剤が現在服用すべき薬剤であるか否かを通知することができる。
患者が現在服用すべき薬剤を服用する際、電子機器3(薬剤服用管理データ表示部306)は、患者により現在服用すべき薬剤の服用チェックボタン342がクリックされると、当該薬剤を服用済みとするイベントデータをサーバ4(服用期間管理部403)に通知する。
服用期間管理部403は、薬剤を服用済みとするイベントデータの受信に応答して、当該薬剤の薬剤服用管理レコードの現在時刻における服用状況データを服用済の状態に更新し、薬剤の服用状態を最新の状態に維持することができる。
電子機器3(服用履歴照会部307)は、図4Dに示すように、薬剤の薬剤服用管理データが表示された際に、服用管理データの吹き出し341が患者によりタップされると、当該薬剤の服用履歴情報の要求をサーバ4(服用履歴提供部404)に通知する。
サーバ4(服用履歴提供部404)は、当該薬剤の現在時刻までの服用履歴状況を生成し、電子機器3(服用履歴照会部307)に提供する。そうすることで、患者は、例えば薬剤の服用忘れが発生していたかどうかを確認することができる。
続いて、図4A、図4B、図4C、図4D、及び図6を参照して、薬袋2を電子機器3により撮像することにより、患者に薬剤の薬剤情報を提供する場合の、薬剤情報提供システム100による薬剤情報提供処理フローを説明する。なお、薬局端末1により、薬袋2には、薬剤の名称及び薬剤に対応するトリガー画像21が予め印刷されているものとする。また、薬局端末1により、薬袋2に包装された薬剤に関する薬剤情報データを含む薬剤情報データレコードは、予め生成され、サーバ4の薬剤情報データファイル411に格納されているものとする。
電子機器3には、薬剤情報提供に係るアプリケーションがインストールされ、起動されているものとする。
図6は、薬剤情報提供システム100が実行する薬剤情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
薬剤情報提供処理は、電子機器3が、患者による、薬剤情報提供処理を行うための所定の操作(例えば、接続処理)を受け付けたことに応じて開始される。
例えば、本発明において、トリガー画像に重畳して吹き出し(薬剤情報)を表示することには、トリガー画像が撮像画像の画角に含まれる場合に、吹き出し(薬剤情報)を撮像画像に重畳して表示領域のいずれかの位置に表示することが含まれる。
また、上述の実施形態では、薬剤情報データを対象として本発明を適用するものとして説明したが、本発明は、薬剤情報データ以外の医療情報にも適用することが可能である。例えば、患者手帳や母子健康手帳等の媒体に具現化されたトリガー画像を電子機器3で読み取ることにより、医師から患者に伝達した診察結果や生活指導の内容等の医療情報を電子機器3に表示するようにしてもよい。
換言すると、機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。すなわち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が薬剤情報提供システム100を構成するいずれかのコンピュータに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に示した例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
上述の実施形態において、薬剤情報データと薬剤服用管理データをそれぞれ、薬剤情報データファイル411及び薬剤服用管理ファイル412に格納またはアップロードするように構成した。
しかしながら、薬剤情報データと薬剤服用管理データをともに、薬剤情報データファイル411に格納またはアップロードするように構成してもよい。
この場合、薬剤情報管理データレコードは、薬袋ID及び薬袋IDをキーとして、各薬剤について、薬剤の名称、薬剤の画像データ、薬剤の服用方法、薬剤の効用、薬剤の注意事項、薬剤の副作用、患者向け個別情報、薬剤の1回あたりの服用量、薬剤の服用タイミング(例えば、朝昼夜の食前、食中、食後、就寝前、何時間毎等)、及び服用済または未服用の状態を示す服用状況データを含むように構成することができる。
上述の実施形態においては、電子機器3(薬剤情報データ取得部303)は、薬袋ID及び薬剤IDをパラメータとして、サーバ4(薬剤情報提供部401)に対して、薬剤情報データの取得要求をして、サーバ4(薬剤情報提供部401)から、薬剤情報データを受信する構成としている。すなわち、上述の実施形態においては、クラウド型のシステムとして本発明の機能を実現している。
これに対して、例えば、電子機器3は、薬局において薬袋2を処方される際に、薬局端末1から直接、処方される薬袋2に対応する薬剤情報データレコードを、例えば近距離無線通信等を介して受信して、記憶部31に薬剤情報データファイルとして記憶する構成にしてもよい。
この場合、薬剤情報データ取得部303は、サーバ4に替えて、記憶部31(薬剤情報データファイル411)にアクセスすることで薬剤情報データを取得するように構成される。
すなわち、電子機器3がサーバ4の機能を備えるように構成される。
この場合、電子機器3において、スタンドアローン型のシステムとして本発明の機能を実現することができる。
なお、この場合、電子機器3において、行政機関からの薬品に関する情報の更新等に対応して、薬品情報データベースの内容が更新されたか否かを適宜確認し、薬品情報データベースの内容が更新された場合に、薬品情報データを適宜更新することができる。
また、電子機器3(薬剤情報データ取得部303)は、サーバ4(薬剤情報提供部401)に対して、薬剤情報データの取得要求をして、薬剤情報データレコードを受信した際に、当該薬剤情報データを電子機器3の記憶部31内にキャッシュファイルとして保存するように構成してもよい。
そうすることで、電子機器3(薬剤情報データ取得部303)が、2回目以降に薬剤情報データを表示部34に表示する際に、電子機器3の記憶部31内にキャッシュファイルとして保存される、薬剤情報データレコードにアクセスすることで、サーバ4にアクセスする頻度をより少ないものとしながら、薬剤情報データを得ることができる。
なお、この場合、電子機器3において、行政機関からの薬品に関する情報の更新等に対応して、薬品情報データベースの内容が更新されたか否かを適宜確認し、薬品情報データベースの内容が更新された場合に、薬品情報データを適宜更新することができる。
上述の実施形態においては、薬袋2を電子機器3により撮像したときに、ガイダンス表示部302が、患者に対して、表示する薬剤情報データの種別を選択するためのガイダンス画面を表示部34に表示し、患者が該当する吹き出しをタップすることで、薬剤情報データの種別または患者の薬剤に関する服用管理を選択させる構成としている。
これに対して、薬袋2を電子機器3により撮像したときに、電子機器3は、直接、薬袋ID、薬剤IDをパラメータとして、サーバ4(薬剤情報提供部401)に対して、それぞれ、薬剤情報データの取得要求、及び薬剤服用管理の取得要求をするようにしてもよい。
そうすることで、電子機器3は、ガイダンス表示をせずに、取得した薬剤情報データレコードから、全ての薬剤情報データ、並びに服用状況データ及び最新の服用タイミングデータを表示するように構成してもよい。例えば、タブレット端末のように、電子機器の表示部34のサイズが、薬袋2の全体を撮像する程度に大きい場合、このように構成することができる。
また、スマートフォンのように、電子機器の表示部34のサイズが、薬袋2の全体を撮像することができない大きさの場合には、ガイダンス画面から表示対象を選択するように構成することが好ましい。
上述の実施形態においては、電子機器3の表示部34に表示されるガイダンス画面において、服用管理が選択された場合、サーバ4(薬剤情報提供部401)が、薬剤服用管理データ及び現在時刻等に基づいて、服用状況データ及び最新の服用タイミングデータを生成する構成としている。
これに対して、電子機器3の表示部34に表示されるガイダンス画面において、服用管理が選択された場合、電子機器3(薬剤服用管理データ表示部306)が、現在時刻及びサーバ4(薬剤情報提供部401)から送信される薬剤服用管理データ等に基づいて、服用状況データ及び最新の服用タイミングデータを生成するようにしてもよい。
薬剤師が患者に対して説明する服用上のアドバイス、及び患者個人に対するメッセージについては、薬局端末1は、薬剤師の指示により、サーバ4にアクセスし、薬袋ID、薬剤IDに対応する薬剤情報データレコードにアクセスすることで、薬剤情報データレコードに含まれるアドバイス及びメッセージをアップロードするように構成することができる。
そうすることで、必要なタイミングで、薬剤師は患者に対して適切なアドバイスまたはメッセージを伝えることが可能となる。
患者の携行する電子機器3に対してサーバ4からのプッシュ通知を可能とするように、薬剤情報提供アプリケーションにプッシュ機能を設定するとともに、デバイス情報をサーバ4に登録するように構成できる。
そうすることで、現在時刻が薬剤の服用タイミングの時間帯に該当する場合に、当該薬剤の薬剤服用管理データをサーバ4から、患者の携行する電子機器3にプッシュ方式で通知するように構成できる。その結果、患者は、薬剤の服用が必要なタイミングを自動的に把握することができる。
また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
Claims (5)
- 患者に情報を提供するための媒体と、医療情報を表示する電子機器とを含む医療情報提供システムであって、
前記媒体には、
前記医療情報に対応する薬剤に関連する情報と、前記医療情報に対応するトリガー情報とが隣接する位置に具現化され、
前記電子機器は、
前記トリガー情報を撮像する撮像部と、
前記医療情報を表示する表示部と、
前記媒体の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記医療情報を、前記表示部における前記トリガー情報が撮像されている位置に、前記医療情報に対応する薬剤に関連する情報の画像に隣接させて、拡張現実として表示する制御部と、を備え、
前記医療情報には、前記患者向けの個別情報が含まれる、
ことを特徴とする医療情報提供システム。 - 前記制御部は、前記患者向けの個別情報として、当該患者のために固有に生成された情報、一般の前記医療情報の一部が強調された情報、及び、一般の前記医療情報の中から当該患者のために選択された情報の少なくともいずれかを前記表示部に表示する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の医療情報提供システム。 - 前記制御部は、前記患者向けの個別情報として、薬剤の処方または診察時の薬剤師または医師と当該患者との会話を記録した動画あるいは音声を再生する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の医療情報提供システム。 - 患者に情報を提供するための媒体と、医療情報を表示する電子機器とを含み、前記媒体には、前記医療情報に対応する薬剤に関連する情報と、前記医療情報に対応するトリガー情報とが隣接する位置に具現化され、前記電子機器は、前記トリガー情報を撮像する撮像部と、前記医療情報を表示する表示部と、を備える医療情報提供システムで実行される医療情報提供方法であって、
前記媒体の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記医療情報を、前記表示部における前記トリガー情報が撮像されている位置に、前記医療情報に対応する薬剤に関連する情報の画像に隣接させて、拡張現実として表示する医療情報表示ステップ、
を含み、
前記医療情報には、前記患者向けの個別情報が含まれる、
ことを特徴とする医療情報提供方法。 - 患者に情報を提供するための媒体と、医療情報を表示する電子機器とを含み、前記媒体には、前記医療情報に対応する薬剤に関連する情報と、前記医療情報に対応するトリガー情報とが隣接する位置に具現化され、前記電子機器は、前記トリガー情報を撮像する撮像部と、前記医療情報を表示する表示部と、を備える医療情報提供システムにおける電子機器を制御するコンピュータに、
前記媒体の前記トリガー情報が前記撮像部により撮像された場合に、前記トリガー情報によって特定される前記医療情報を、前記表示部における前記トリガー情報が撮像されている位置に、前記医療情報に対応する薬剤に関連する情報の画像に隣接させて、拡張現実として表示する医療情報表示機能、
を実現させ、
前記医療情報には、前記患者向けの個別情報が含まれる、
ことを特徴とするプログラム。
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